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  6. 指示待ち人間になる原因とは?周囲に与える影響や直し方、改善策などを解説

指示待ち人間になる原因とは?周囲に与える影響や直し方、改善策などを解説

更新日2025/04/23

指示待ち人間になる原因とは?周囲に与える影響や直し方、改善策などを解説の画像

この記事のまとめ

  • 指示待ち人間とは、自発的に行動がとれず他者からの指示を待っている人材を指す言葉
  • 自ら動くメリットや業務の情報共有がないと、指示待ち人間になる可能性がある
  • 指示待ち人間の方は、仕事へのやる気・やりがいをもっていないことがある
  • 指示待ちの性質を改善するには、業務背景の理解や自分で考える癖をつけることが大切
  • 自分の失敗や他者からのアドバイスを受け入れ、指示待ち人間になるのを避けよう

「指示待ち人間と思われているのでは」「自分で考えられる人になりたい」と、仕事で主体的に動けず悩んでいる方もいるでしょう。主体性や責任感をもたず、常に指示待ちの状態でいると、周囲の生産性やモチベーションを下げてしまう恐れもあります。

このコラムでは、指示待ち人間と思われがちな特徴や原因、対処法を解説。自分に当てはまる特徴がないかを確認し、より良い働き方を実行するための参考にしてみてください。

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目次

  • 指示待ち人間とは?
  • 指示待ち人間は何が悪い?周囲に与える4つの影響
  • 指示待ち人間になる8つの原因
  • 指示待ち人間と見られてしまう特徴や心理
  • 指示待ち人間の直し方は?7つの改善ポイント
  • 指示待ち人間になるのを防ぐための6つの対処法
  • 指示待ち人間に向いている仕事はある?

指示待ち人間とは?

指示待ち人間とは?の画像

「指示待ち人間」とは、仕事において自発的な行動がとれず、誰かの指示を待つ人を指す言葉です。

岩立 理恵

岩立 理恵

「指示待ち人間から変わりたい」という気持ちをもつことが、成長に向けた第一歩です。まずは、今の自分にできることから始めてみましょう。たとえば、上司や同僚に「これについて自分で考えて提案してもいいですか?」と声をかけてみる方法があります。

また、現在担当している業務の目的を考え、自分なりの工夫を取り入れることも大切です。挑戦を楽しみながら少しずつ行動することで、主体性が自然と身についてくるでしょう。

指示を待ってから動くため従順で真面目な人材ともいえますが、社会人には自ら問題や課題を見つけて行動することが求められるため、指示を待つだけでは信頼を得たり成長したりする機会を逃がしやすくなるでしょう。

一見指示待ち人間に見えても、自分で考える力をもっている人もいます。自分の意見や考えはあっても、「行動する勇気がない」「不安な気持ちが先行して動けない」などの理由で、自発的に行動を起こせないという場合もあるようです。
 

「指示待ち人間」とは、どのような人のことを指しますか?
また、仕事や周囲に与える影響を教えてください。

ハタラくん

岩立 理恵

岩立 理恵

「指示待ち人間」は生産性低下の要因になることも考えられます

「指示待ち人間」とは、自分から積極的に業務を遂行するのではなく、上司や他人からの指示を待ってから動く人のことを指します。このような人は、決められた業務を着実にこなすことは得意な一方で、変化やトラブルなどに対する柔軟な対応や新たな挑戦は苦手な傾向にあるでしょう。

近年、多くの業界で人手不足が深刻化しており、現場の業務と部下の育成の両方の役割を担うプレイングマネージャーが増えています。プレイングマネージャーは多忙で、一人ひとりに細かく指示を出す余裕がないため、職場で指示を待つ姿勢は負担になることも。また、プレイングマネージャーが部下に指示を出すために時間を使うことにより、全体的な生産性が低下する可能性もあるでしょう。

指示待ちの姿勢を改善することで、組織全体の生産性向上に貢献できる可能性もあります。また、自ら主体的に行動する意識を持つことは、自分自身の成長にもつながるはずです。

指示待ち人間は何が悪い?周囲に与える4つの影響

職場に指示待ち人間がいると、生産性や周りの人のモチベーションの低下など、デメリットが生じてしまうことがあります。ここでは、指示待ち人間が周囲に与える4つの影響についてまとめました。

1.業務の生産性が下がる

主体的に動けないことから、業務の生産性が下がる可能性があります。本人のみならず、上司やリーダーにも「具体的な指示をする」という業務が加わり、チーム全体の作業効率が低下することもあるでしょう。

2.組織のモチベーションが低下する

主体的に行動している人にとって、指示待ち人間は「この人はなぜ常に自分から行動しないのだろう?」と疑問を感じ、職場内に不満が溜まる可能性があります。また、主体的に働いている人と指示待ち人間のあいだで給料の差がない場合は、仕事量と報酬が釣り合わないと感じ、周囲のモチベーションが低下していく恐れもあるでしょう。

3.上司や同僚の不信感につながる

指示待ち人間がいると、周囲は次第に「上司はなぜ放置しているのか」「会社としてどう考えているのか」といった不満を抱えるようになることも。指示待ち人間への不満が上司や会社に対する不信感につながり、場合によっては部署の異動や退職を考える人も出てくるでしょう。

4.評価に影響する

指示待ち人間の行動は、本人だけでなく上司の評価に影響することも。上司はマネジメント管理も仕事とされているため、部下が指示待ち人間の場合、指導や教育に問題があると評価に影響が出る可能性もあるでしょう。また、直属の上司だけでなく、教育担当の先輩や人事などに責任があるとされることもあります。

指示待ち人間はキャリアアップが難しい?

自ら考えて行動しない場合は、周囲や上司から評価されにくく、昇進して管理職を目指すのが厳しいといえるでしょう。組織の上に立つ人は、多様な視点から事業をよりプラスな方向に進めるために指示を出します。そのため、主体性や観察力、先を読む力などが必要です。
将来に向けて明確なビジョンがあるなら、意識的に指示待ち人間の性質を改善するよう努めることが求められるでしょう。

チームに指示待ち人間がいます。どのように向き合えば、能動的に働いてくれるようになりますか?

ハタラくん

白根 敦子

白根 敦子

アドバイスを受け入れてもらえるように、着実に信頼関係を築きましょう

チーム内に指示待ちタイプの方がいる場合には、「自分で考える習慣」を身につけてもらえるように、着実に働きかけてみましょう。
たとえば、始業時の声がけとして「△△さんの今日の仕事は、どのように進めていくのかな?」と聞いてみます。その際には、笑顔でコミュニケーションをとることがポイントです。問い詰めているような雰囲気は出さず、少しでも話しやすくなるように意識して接してみましょう。

もしかすると、最初のうちはあまり返事をもらえない可能性もあります。その場合には、いま任せているタスクを確認してみましょう。粘り強く、少しずつコミュニケーションを重ねることで信頼関係を築けます。

信頼が生まれることで、相手があなたの話やアドバイスを受け入れやすくなるでしょう。その結果、自ら考え、自分で仕事の段取りをつけられるようになれば、能動的に動いていくきっかけをつかめる可能性があります。

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指示待ち人間になる8つの原因

指示待ち人間になる8つの原因の画像

この項では、職場環境や過去の経験などから、指示待ち人間になる原因として考えられることについて解説します。指示待ち人間から変わりたいと思う方は、原因を明確にすれば解決策も考えやすくなるでしょう。

指示待ち人間になる原因

  • 自分で物事を選択する機会が少なかった
  • 面倒見の良い上司からサポートを受けている
  • 周囲に完璧主義な人がいる
  • 自分の意見を言いづらい環境にある
  • 過去の経験を引きずって失敗を恐れている
  • 行動に必要な情報共有がされていない
  • 自ら行動するメリットがない
  • 現職での働きがいを感じられない

1.自分で物事を選択する機会が少なかった

これまで自らの意思で物事を選択してこなかった場合、指示待ち人間になる原因につながることがあります。たとえば、「社会人になるまで親族や学校の先生などが決めたことのみを実行してきた」という方は、自分の考えで行動することに不安をもちやすくなることも考えられるでしょう。仕事においても1人で判断ができず、周囲や上司に頼りがちになるようです。

2.面倒見の良い上司からサポートを受けている

職場に面倒見の良い上司がいると、必要以上のサポートを受けることから、自ら考えたり動いたりする機会が減り、指示待ち人間になることも。「部下が困らないようにサポートしたい」「自分が対応したほうが早い」といった理由で、先回りして行動する上司もいます。面倒見の良さは、自律を促せないといったデメリットにつながることもあるようです。
また、部下が自主的に動きたくても、上司に対して「サポートはいらない」とは言いづらいため、結果的に指示待ち人間になってしまうこともあるでしょう。

3.周囲に完璧主義な人がいる

職場に完璧主義な人がいる場合も、指示待ちの状態になりやすいといえます。完璧主義な人は担当業務を抜かりなく遂行したいと考えるため、部下やメンバーに「あなたは△△をしてください」と指示を出すことも。自分で考えて行動しようとしても、相手の意図に沿っていなければ止められたり、場合によっては叱られたりすることもあるでしょう。
こういった状態が続いた場合、「自分で決めるよりあの人の指示を待ったほうがいい」という考え方になってしまうようです。

4.自分の意見を言いづらい環境にある

社内の雰囲気や上司の態度などから、自分の意見を言いづらい環境にあることも、指示待ち人間になる原因として考えられるでしょう。たとえば、上司が日常的に高圧的だったり、関係性が悪かったりすると、自分の意見を言いづらくなります。
「自分の意見を言えない」「意見を言っても聞き入れてもらえない」と諦めて、受け身になってしまうこともあるでしょう。

5.過去の経験を引きずって失敗を恐れている

自分で考えて行動したものの、失敗した経験があると「もう自分で考えるのはやめよう」と指示待ち人間になってしまう場合があります。一度トラウマになってしまうと抜け出すのは難しく、自分の考えが浮かんでも自分でブレーキをかけてしまうでしょう。
また、ほかの人が叱られている姿を見てネガティブな印象が強く残り、自発的な行動を控えてしまうことも考えられます。

6.行動に必要な情報共有がされていない

業務において必要な情報共有がされていないと、動きたい意思はあるけど動けないといった状況になるでしょう。「自ら行動して大丈夫か」「何に対して自ら行動すべきか」といった判断をするためには、業務や進捗状況などの共有がされていないと動けません。
必要な情報にアクセスできる環境や社内での定期的な共有事項がないと、意思決定がしづらく指示待ち人間になってしまう可能性もあるでしょう。

7.自ら行動するメリットがない

「自主的に行動しても評価されない」「そもそも評価制度が整っていない」といった場合、自ら動くメリットが感じられず、指示待ち人間になることも。自ら動くメリットがない場合、単に業務を増やして負担になるだけと考える方もいるでしょう。
キャリアアップの願望がない場合、自ら動いてもメリットがないと考え「言われたことだけやる」というスタンスになることもあるようです。

8.現職での働きがいを感じられない

現職に働きがいを見いだせていない場合、仕事への意欲が上がらず、指示待ち人間になることもあるでしょう。正当な評価がされなかったり同じ業務の繰り返しだったりすると、働きがいを感じにくいこともあります。
また、興味関心がない仕事をしている場合も、仕事でのやりがいを見出しづらくなるでしょう。仕事でやりがいを感じたい方は、「仕事にやりがいがないと感じる原因とは?対処法も合わせて紹介」のコラムを参考にしてみてください。

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指示待ち人間と見られてしまう特徴や心理

指示待ち人間と見られてしまう特徴や心理の画像

ここでは、指示待ち人間と見られてしまう方の特徴や考え方について解説します。主体性や判断力がないと、指示待ち人間とみなされ、評価に影響する可能性もあるため注意が必要です。

指示待ち人間と見られてしまう特徴や心理

  • 職場での主体性がない
  • 仕事へのやる気・やりがいをもっていない
  • 責任を負いたくないため行動しない
  • 判断力や決断力がなく優柔不断
  • 意見や質問ができない
  • 自分の考えをもっていない
  • 周りや自分の評価に関心がない
  • 業務への知識やスキルが不足している
  • 臨機応変な対応や行動が苦手
  • 合理性を重視している

1.職場での主体性がない

指示待ち人間だと見られてしまう特徴の一つに、職場での主体性がないことが考えられます。たとえば、「目の前で困っていそうなお客さまがいるにもかかわらず、上司の指示があるまで声をかけない」「会議ではアイデアを出さずすべてほかの人に任せる」といった状況が挙げられるでしょう。
自分で考えたり行動したりすることが苦手で、考える癖がついていないために、言われるがままに動いているという特徴が見られます。

2.仕事へのやる気・やりがいをもっていない

日々の生活のなかで、スキルアップやキャリアアップの優先順位が低い方は、仕事へのやる気・やりがいをもてず、指示待ち人間になっている場合もあります。たとえば、「毎月一定の収入が得られればいい」「働き続けられれば問題ない」などと考えている方は、自主的に動くメリットを感じづらいでしょう。

3.責任を負いたくないため行動しない

本当は「こう動くべきだ」と考えていても、責任を負いたくないために実行に移さず、「指示待ち人間」になっている場合もあります。自分が起こした行動によって何か不都合が起きたときに、表立って怒られたり、責任を追及されたりするのを避けたいという考えから、自発的な行動をしないという人もいるようです。
業務に携わるうえでの責任感については、「仕事の責任とは?重いと感じる場合の対処法と当事者意識の大切さを解説!」のコラムで詳しくまとめています。

4.判断力や決断力がなく優柔不断

指示待ち人間だと見られてしまう特徴には、何か行動を起こす際に優柔不断になることも挙げられます。自分の意見や考えに自信がもてないと、最終的な判断や決断ができないこともあるでしょう。このような状態から脱せずにいると、誰かの指示がないと決められない「指示待ち人間」となってしまうことがあるようです。

5.意見や質問ができない

「間違ったことを言っていたらどうしよう」という不安から、疑問点を確認しない、できないことも指示待ち人間と見られがちな特徴の一つです。自分の意見を言わないと、「何も考えていないのでは」「人の意見に従うだけ」のように、上司や同僚にマイナスなイメージを与えてしまう恐れがあります。

白根 敦子

白根 敦子

定例ミーティングや会議で「また自分の意見は言えなかった……自分はダメだなあ」と、つい反省ばかりしていませんか?自分の意見を伝えるポイントは「準備」です。会議には何らかの議題があるでしょうから、その議題について自分なりの意見を準備しておきましょう。

最初はできることから始めるようにしてみてください。そして、一歩踏み出せたことを自分でほめるようにしましょう。
まずは「準備できたこと」をほめる。次は「ひとことでも発言できた」とほめる……と、ささいなことでも自分を認め、着実に自信をつけていけば「発言できる自分」に近づけるといえます。

上司や同僚に萎縮して発言ができないことも

状況によっては上司や同僚に萎縮してしまい、思うように発言ができない場合もあるようです。たとえば、手が空いたときに協力を申し出ようと思っても、「余計なお世話だと思われたくない」「行動して失敗したらどうしよう」とネガティブな気持ちが先行し、発言を控えてしまうことも。「発言や行動をして失敗するよりも、指示を待つほうがいい」と考えてしまうようです。

6.自分の考えをもっていない

仕事への意欲や自己肯定感が低い場合、自分の考えをもてず、指示待ち人間と見られてしまうこともあるようです。たとえば、会議の場で「自分の考えは必要ない」「きっと間違っている」と捉えて意見しない方もいるでしょう。自分の意見を言わないと、「考えをもっていない」とみなされ、主体性がないと思われてしまう可能性があります。

7.周りや自分の評価に関心がない

周囲や自分の評価に関心がないために、無意識に指示待ち人間と見られがちな言動をしていることもあるようです。忙しい状況で「何かすることはありますか」「△△しましょうか」と申し出る人もいるでしょう。反対に、周囲の状況や自身がどう思われるかを気にしていないと、「相手から指示されなければ、自分が手伝う必要はない」と考えて何も行動しないタイプの方もいます。

8.業務への知識やスキルが不足している

業務に関連する知識が不足しているため、自分で判断できず「指示待ち人間」となっている場合もあります。仕事への意欲が低いと、業務に必要な知識を学んだり、問題を解決するための行動や経験を積み重ねたりする努力が不足していることも。その結果、知識不足から指示がないと動けない、指示に従って動くので知識が増えていかないという悪循環に陥ることもあるでしょう。

9.臨機応変な対応や行動が苦手

臨機応変な対応ができない点も、指示待ち人間と見られてしまう特徴の一つです。仕事を長く続けていれば、自分の判断で動かなければいけない場面が出てきます。
マニュアルや一定の業務フローに頼り過ぎると、トラブルが発生したときに解決方法を考えるよりも上司の指示を待ってしまうでしょう。トラブルの対処に時間がかかると、問題が大きくなってしまう恐れもあります。

10.合理性を重視している

なかには、「指示されたことしかやりたくない」という考え方の人もいます。「給料がさほど変わらないなら、頑張らなくても指示されたことのみこなそう」といった価値観が当てはまるでしょう。
しかし、このような仕事の仕方は、長い目で見ると自分のためになりません。5年、10年と時間が経つにつれ意欲が高い人との差が開き、将来の選択肢が狭まる可能性があります。

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指示待ち人間の直し方は?7つの改善ポイント

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ここでは、指示待ち人間の考え方や行動を改善する方法について解説します。
指示待ち人間という自覚をもっていても、具体的にどうすべきなのか分からないまま時間が過ぎている人もいるでしょう。下記で紹介する7つの方法を意識して行動するように心掛けてみてください。

指示待ち人間の直し方は?7つの改善ポイント

  • 指示待ちになっている理由を明確にする
  • 事の目的と与えられた役割を理解する
  • 達成しやすい目標を立てる
  • 日頃から自分で考える癖をつける
  • 上司と良好なコミュニケーションや関係を構築する
  • 疑問に感じたことは意見を述べる
  • お手本にしたい人を見つけて真似をする

1.指示待ちになっている理由を明確にする

現状から脱したいと考える場合は、指示待ち人間になっている理由や原因を明確にしましょう。自分の考え方や仕事へ取り組む姿勢に問題があるのか、職場環境が原因になっているのかを振り返ります。自分の状況を整理すれば、指示待ち人間にならないための改善策を考えやすくなるでしょう。

2.仕事の目的と与えられた役割を理解する

仕事で主体的に動くためには、業務の目的と与えられた役割の理解が必要です。業務の本質や意味を理解できれば自分が担当する仕事が明確になり、その先に何が求められているかも見えてきます。

たとえば、データの収集を頼まれたとして、「指示されたデータを集める」ことで最終的には何を達成したいのか、どのような方法があるのかを考えてみましょう。「このプロジェクトの目的は新商品の開発で、ターゲット層の好む傾向を知るためのデータを集めるから、いくつかのデザインを作って年齢ごとにアンケートをとろう」といったように、業務背景を踏まえて考えると次の行動を見出しやすくなります。

3.達成しやすい目標を立てる

いきなり指示待ち人間から抜け出すのは難しいため、小さな目標を立てて一つ一つクリアしていきましょう。目標があれば、達成するためにどうすべきかを考えるため、少しずつ主体性が高まります。目標を達成すると自信がつき、ポジティブ思考になりやすいでしょう。

目標を立てるときのコツは、「目標で仕事の成果が変わる!成功に繋がる設定の仕方とは」のコラムで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

4.日頃から自分で考える癖をつける

自分で考える癖をつけるのも、指示待ち人間を脱却するために有効な方法です。指示を受けたときに「こういう目的で自分に振られた作業なのか」と自分なりに考えてみましょう。

ほかの人に頼らず自分で考えられるようになれば、徐々に仕事への理解度が深まり、自分の意見をもてるようになっていきます。自分で判断する力が身につけば、自然と指示待ち人間から脱却できるでしょう。

5.上司と良好なコミュニケーションや関係を構築する

上司と良好な関係性を築ければ、自分の意見や考えを伝えやすくなるでしょう。上司との関係がうまくいっていないと、否定されることを恐れて発言できなくなることも。程よいコミュニケーションで信頼関係が構築されれば連携もスムーズにでき、自発的に動くことに対する不安が軽減されやすくなります。

職場で良好なコミュニケーションをとる方法は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。

6.疑問に感じたことは意見を述べる

仕事をするうえで疑問に感じたことは、小さなことでも意見を述べたり質問したりしてみましょう。いきなり大勢の前や会議で意見を述べるのはハードルが高いこともあるため、普段の何気ない会話や少人数での打合せで自分の考えを話したり、疑問点を聞いてみたりするのがおすすめです。

疑問を感じたということは、ある程度仕事への理解ができている証拠といえます。気づいたことがあるという事実に自信をもち、自分なりに改善策を考えて周囲に伝えてみましょう。
「自分の考えをもつこと」「意見を言うこと」はどちらも指示待ち人間の方が苦手とする部分なので、日常的に自分の意見を述べる機会を作り、小さな成功体験を積み重ねることがポイントです。

7.お手本にしたい人を見つけて真似をする

お手本にしたい人を見つけて真似をすることも、指示待ち人間を直す方法の一つです。上司や同僚のなかに自分から提案できたり、誰かに指示されずともテキパキと仕事をこなしていたりする人がいれば、言動を参考にできます。
最初は真似でも次第に自分なりのやり方が確立していくので、練習のつもりで真似を繰り返しましょう。

岩立 理恵

岩立 理恵

仕事のモチベーションを上げるには、小さな目標を設定して成功体験を積み重ねることが大切

能動的に働くためには、自分なりの目標を設定することをおすすめします。自分のキャリアビジョンを明確にし、それを実現するための小さな目標を設定してみましょう。たとえば、「業務改善につながるアイデアを週に1つ考えて提案する」のように具体的かつ達成可能な目標を設定することで、モチベーションが高まります。
さらに、その目標を上司と共有し、定期的にフィードバックを受けることで、自分の取り組みを客観的に見直す機会を得られ、改善や成長につなげることが可能になるでしょう。

また、日々の業務の中で目的意識を持ち、「この業務を行う目的はなにか」と考えることも重要です。業務の目的を深く理解することで、自分の役割や価値を実感しやすくなります。ポジティブな姿勢を持ち続けながら、小さな成功体験を積み重ねることで、自信が生まれ、より積極的な働き方ができるようになるでしょう。

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指示待ち人間になるのを防ぐための6つの対処法

ここでは、指示待ち人間になるのを防ぐ方法について解説します。従業員や業務をフォローしている後輩、新入社員などが指示待ち人間にならないように、以下の対処法を参考にしてみてください。

1.気づきを促す工夫をする

「あの人は指示待ち人間だから」と細かく指示を与えていると、相手は「すべて指示に従わなければならない」と思い込んでしまい、自分で考えるのをやめてしまいかねません。反対に、「どうすべきでしょうか」と聞かれたときに、「どんなアイデアがある?」と質問を返すと、本人が自ら考えるきっかけを促すことになるでしょう。

出てきた答えが自分のやり方とズレていても、妥協できる範囲であれば任せるようにするのがポイントです。自分から動く意識が育てば、最初は指示待ち人間だった人も次第に主体的に動くようになるでしょう。

2.業務への取り組み方や役割について研修を行う

業務の背景や個人の役割について理解を促すために、研修を実施するのも一つの手です。研修で業務への理解が深まれば、仕事が誰にどう役立っているかを知ったり、業務の流れを俯瞰的に捉えられたりし、仕事に対する意識が変化する可能性があります。

また、研修を通じて「自分たちのために時間をかけてくれている」と感じてもらえると、「成長を期待されている」といった自覚を芽生えさせることにもつながるでしょう。

3.自ら動くメリットを伝える

主体的に動くことによって「生産性が上がり残業が減る」「評価されて昇給につながる可能性がある」などのメリットを伝えるのも効果的です。自分から動くメリットを感じてもらえれば、仕事への意欲にもつながるようになるでしょう。
業務には責任をもって、自分のこととして捉えてもらうことが重要です。

4.失敗を受け入れてフォローやアドバイスをする

従業員や新入社員などが失敗したときは、怒ったり否定したりせず、前向きなフォローやアドバイスをすることが大切。失敗を受け入れてくれる環境であれば、次につなげる行動に移せたり意見を述べたりしやすくなるからです。
ただし、失敗に対して軽く受け入れると改善につながらないこともあるため、原因や改善点についてついて指摘したうえで、前向きな行動を促せるようにフォローやアドバイスしましょう。

5.マネジメントの体制を見直す

チームのメンバーや新入社員のフォローが上手くいっていないときは、マネジメント体制を見直す必要があるでしょう。マネジメント体制が整っていれば、メンバーの活動状況を把握しやすく、指示待ちになっている人のフォローもしやすくなります。
指示待ちにならないようにするためには、気軽に話しかけたり相談できたりする環境づくりも必要です。

白根 敦子

白根 敦子

指示待ち人間をつくらないポイントは「仕事の最終形を提示すること」と「過程の行動を認めること」です

メンバーが自発的に行動した場合は、たとえ最終的に失敗に終わったとしても、結果までの過程にとった行動を認めましょう。失敗した場合に叱られると「結局怒られるだけだから、指示を待っていればいい」と自己判断力が養われず、積極的に行動する意欲を失いがちです。
過程での行動を評価されると、認められたことがモチベーションとなり、挑戦する意欲が湧いて自ら行動するようになります。

また、仕事を与える際には「最終的な成果物がわかるように指示を出す」ことも大切です。
たとえば、経理で伝票入力の仕事を指示する場合には「入力したデータは月次会議で必要な試算表を作成するために必要で、最終的には決算書にまとめられる」というように伝えましょう。最終成果物がわかれば、自分がやっている作業の意味づけが明確になり、自発的に工夫する余地が生まれます。

人は選択の自由があると自発的に行動するものです。上記の例の場合なら、伝票入力時から試算表を作りやすいように入力方法を工夫するなど、担当者が自発的な改善策を講じる可能性もあるでしょう。

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指示待ち人間に向いている仕事はある?

指示待ち人間に向いている仕事はある?の画像

「自発的な行動は苦手だけど、指示された仕事を的確にこなすのは得意」という場合は、ルーティンワークやマニュアルに沿って行う業務、ルールを重視する仕事などが向いている傾向にあります。

ただし、こうした仕事であっても、臨機応変な対応や自発的に考える姿勢が必要になる場面があるため、「すべて指示どおりにやっていればOK」と考えるのは避けるのが無難です。自分の特性を活かしつつ、無理なく活躍できる仕事に就ければ、日々の業務を前向きに取り組めるようになるでしょう。

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事務職・配達員・工場作業員などの仕事では、ルーティンワークやマニュアルに沿って行う業務がメインの傾向にあります。指示通りに仕事をこなしたいと考える方は、業務内容が自分の特性とマッチしているかどうかを調べたうえで、転職を検討しましょう。
ルーティンワークが自分に合うか知りたい方は、「ルーティンワークとは何?向いてる人の特徴や具体的な仕事の例をご紹介!」のコラムをご一読ください。


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監修者:後藤祐介キャリアコンサルタント

一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 国家資格中小企業診断士
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