地頭がいいと言われる人の特徴とは?意味や鍛え方もご紹介します

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この記事のまとめ

  • 「地頭がいい」とは、思考力や発想力などの高さを指す褒め言葉
  • 地頭がいいといわれる人の特徴は「応用力がある」「発想が豊か」など
  • 地頭がいいといわれる人は、効率化や最適化を意識して働いているという特徴がある
  • 好奇心を高め、あらゆる事柄に疑問を持って多面的に考えることで地頭力を鍛えられる
  • 企業側は採用面接で、応募者に地頭がいい人の特徴があるかをチェックしようとしている

「地頭がいいといわれる人の特徴は?」と疑問に感じる方もいるでしょう。地頭がいいといわれる人には、「物事を理解するスピードが速い」「発想が豊か」「コミュニケーション能力が高い」などの特徴があります。企業によっては、知識力より地頭力を求められる場合もあるようです。このコラムでは、地頭がいいといわれる人の特徴や、地頭力を鍛えるためのステップを解説します。地頭が良くなりたいと考えている方は、ご一読ください。

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「地頭がいい」とはどんな意味?

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「地頭がいい」とは、学生時代の成績や後天的に得た知識による頭の良さではなく、「思考力・発想力の高さ」を指す褒め言葉です。他者の能力を見極めるときに、「あの人は地頭がいい」「地頭が悪い」などのように使用します。

そもそも地頭とは

地頭力とは、多様な物事に興味を持ち、自分なりに理解する力をいいます。したがって、偏差値や知能指数(IQ)のように数値で測れるものではありません。知的好奇心や探求心を持って、物事に挑戦し、課題を解決し、変化に対応していくといった「生きるために必要な力」といえます。

「頭がいい」との違い

「地頭がいい」と「頭がいい」の主な違いは、「問いを重視するか、答えを重視するか」という点でしょう。「地頭がいい」とは正解を出そうとするのではなく、問いを持ち、多様な視点で考える力を指します。

一方、「頭がいい」とは、知識量が多く、知能が高い状態を指すでしょう。テストの点数や偏差値は、記憶されている知識量と、それによって導き出される正解数が数値化されたものです。つまり、一般的に「頭がいい人」とは、勉強ができる人を指しているといえます。

地頭力を形成する6つの要素

地頭力は、以下6つの要素によって形成されています。

要素能力
ひらめき経験や知識に基づいた創造力、ほかの人にはない発想力
好奇心「なぜ?」「どうして?」という疑問を持ち、能動的に行動する力
フレームワーク思考問題や課題を一つのパターンに当てはめて考え、自身の思考のクセや盲点に気づく力
仮想思考仮説を立ててゴールまでの全体像を掴み、進めていく力
抽象的思考物事をよりシンプルに捉える力
論理的思考個人の感情や知識に関係なく物事を客観的に考える力(ロジカルシンキング)

上表のうち、「ひらめき」「好奇心」「論理的思考」が地頭力のベースといわれており、そのうえに「フレームワーク思考」「仮想思考」「抽象的思考」があると考えられているようです。ここでは、それぞれの要素について詳しく解説します。

1.ひらめき

ひらめきは「直観」ともいわれます。無意識で行われる判断なので、単なる思いつきのように感じますが、実際には経験や知識に基づいているものです。ひらめきを紐解いていけば理論で説明がつくといわれており、その点で思いつきとは異なります。

仕事では、新しいアイデアを出したり、物事の全体像を把握したりするのに直観力が求められるでしょう。論理的思考力と掛け合わせれば、「地頭がいい人」になれる可能性が高いといえます。

2.好奇心

地頭がいい人は「なぜ?」「どうして?」と、日常的に疑問を持つ特徴があるようです。「今までやってきたから」「当たり前のこと」と疑問を持たずに与えられた仕事をこなすだけでは、「地頭がいい人」にはなりにくいでしょう。

疑問があるからこそ積極的に学び、解決策を考え、新しい商品やサービスを生み出す力が高まります。好奇心は、地頭力のベースともいえる要素です。

3.フレームワーク思考

フレームワーク思考とは、経営戦略の立案や問題解決を図る際に用いる、定型的な思考法です。決まった枠組み(フレーム)のなかに事実を落とし込んで答えを導くため、固定観念や主観に左右されないのが特徴といえます。

フレームワーク思考の代表的な例は「3C分析」と「SWOT分析」です。3C分析とは、顧客(Customer)と競合(Competitor)を分析したうえで、自社(Company)との関係性を明確にする考え方のこと。SWOT分析とは、自社の強み(Strength)と弱み(Weakness)を知り、外的環境によって得る機会(Opportunity)と脅威(Threat)を分析することを指します。

4.仮想思考

初めての問題や難しい課題を解決する際、仮説をもとに解決策を考えるのも地頭力の一つです。最初から正解を出そうとすると時間がかかりますが、ある程度の予想を立てたら実行に移し、その後は軌道修正しながら解決していくことでスピードが上がります。

仮説を立てるには、情報を整理し、問題の概要を把握する仮想思考能力が必要です。ビジネスでは、商品開発の際にプロトタイプを作ることや、マーケティング施策を考える際など、さまざまな場面で求められる要素でしょう。

5.抽象的思考

物事を大まかに考えてみるのが、抽象的思考です。細かい点にとらわれず、重要なポイントだけに目を向ける「本質を見抜く力」ともいえます。

抽象的思考ができると、共通点がなさそうな2つの物を結びつけて新しいサービスを生み出したり、既存のやり方を横展開したりすることができるので、アイデアが豊富な人として一目置かれるでしょう。

6.論理的思考

論理的思考は、矛盾のない考え方・進め方をするための方法論です。個人が持つ知識や経験とは関係なく、データや具体的事実に基づいた考え方なので、誰が聞いても納得感があります。

前述の1〜5の要素に加えて論理的思考を持ち合わせていると、「地頭がいい」「地頭力が高い」と言われるでしょう。論理的思考(ロジカルシンキング)については「問題解決能力を高めたい!ロジカルな考え方で課題を解く方法とは」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。

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地頭がいいと言われる人が持つ8つの特徴

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ここでは、地頭がいいといわれる人が持つ特徴を8つ紹介します。

1.物事を理解するスピードが速い
2.説明が分かりやすい
3.応用力がある
4.発想が豊か
5.情報を集めて自分の意見を導き出している
6.コミュニケーション能力が高い
7.客観的な視点を持っている
8.自主的に行動する

以下で詳しく解説するので、地頭がいいといわれる人の応用力や発想力、コミュニケーション能力などを知りましょう。

1.物事を理解するスピードが速い

地頭がいいといわれる人は、物事を理解するスピードが速く、一度聞いただけで内容を把握できることが多いようです。また、話を聞きながら創造力も働かせているので、大まかな説明から全体像が掴めたり、本質を見抜けたりします。

そのため、話を聞いた直後に的を射た質問をすることもできるのです。今までに学んだ知識や直面した問題、周りの状況などから「今自分が何をすべきか」を考え、率先して行動を起こせるという特徴もあります。

2.説明が分かりやすい

説明が分かりやすいのも、地頭がいいといわれる人の特徴です。相手の立場になって「この人にはどのように説明したら伝わるだろう」「この部分を詳しく解説したほうが内容が掴めるだろう」など、頭のなかでシミュレーションしています。

想像力と論理的思考の両方を使っているので、相手によって話す内容や伝え方を変えながら、分かりやすく伝えられるでしょう。

3.応用力がある

地頭がいいといわれる人は、物事の基礎をしっかりと理解しているため、応用する力も高い傾向にあります。たとえば、自分のチームにおける成功パターンを少し変えれば、ほかのチームに横展開して企業全体の生産性を上げることも可能です。

また、決められた手順やルールに従って仕事をするだけではなく、「よりパフォーマンスを上げる方法」も考え実践しています。現状に満足することなく、改善できる点がないかを常に考えているのが、地頭がいいといわれる人の特徴です。

トラブル対応もうまくできる

地頭がいい人は、想定外のトラブルが起きたときにも冷静・迅速に対応できます。物事の本質と全体像を理解しているため、問題が起きた原因や対処法、最善策、問題を繰り返さないための対策などを分析し、対処法を導き出せるのです。

4.発想が豊か

これまでの経験や好奇心などをもとに、一つの物事から多種多様なイメージを膨らませる発想力がある人は、「地頭がいい」といわれる傾向にあります。発想が豊かな人からは、ほかの人が想像できないアイディアが出てくるため、新規プロジェクトの立ち上げや大幅な軌道修正が必要なときなど、新しいものを作り出す場面で重宝されるでしょう。

また、発想力は職場やプライベートの人間関係においても活かせます。たとえば、相手の様子がいつもと違うときに「何があったのだろう」「もしかして△△が原因かも」と、見えない部分まで推察することで、相手の気持ちに寄り添った行動ができるでしょう。

5.情報を集めて自分の意見を導き出している

「なぜこの結論に至ったの?」「これはどういう意味?」など、日ごろから物事の本質や意味について考えているのも、地頭がいいといわれる人の特徴です。自分が疑問に感じたことは、納得するまでとことん調べて情報を集めます。そして、本やインターネット、知人との何気ない会話などから得た多くの情報を整理し、自分の意見を導き出しているのです。

6.コミュニケーション能力が高い

地頭がいいといわれる人は、相手の気持ちを想像し柔軟に対応できるため、円滑なコミュニケーションを取る能力があります。自分が持つ情報や知識、経験を駆使し、相手に合う話題を選択したり、立場によって話し方を変えたりしているのです。

働くうえでさまざまなタイプの人と良好な人間関係を築くためには、自分の意見を発言すると同時に、相手の意見を許容できるコミュニケーション能力が必要となります。「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムではコミュニケーション能力をアップする方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

7.客観的な視点を持っている

客観的な視点を持ち論理的な思考ができるのも、地頭がいいといわれる人の特徴です。たとえば、情報の信憑性については、自分の感情や周囲の意見に流されず徹底的に調査を行います。

また、結論が出ている物事に対しても、「整合性が取れているか?」「本当にこれが最善策なのか?」といった疑問点を挙げ、自ら考え直す習慣があるのです。

情報を信じ込むのは地頭が悪い人の特徴の一つ

情報の整理や検証をせず、鵜呑みにしてしまうのは「地頭が悪い」とされる人の特徴の一つです。誤った情報に対しても、「本当にそうだろうか?」と疑問を持たずに信じてしまうのは、地頭がいいとはいえないでしょう。また、人から誤りを指摘された際、自分の意見を信じ込んでしまい、頑なに考え方を変えないのも地頭が悪い人の傾向といえます。

8.自主的に行動する

地頭がいい人は、人からの指示を待たず自ら行動するという特徴もあります。常により良い状態にするための方法を考えているため、「指示がないから動けない」という状態になりません。

分からないことがあれば自分で確認し、自ら仕事を見つけられるでしょう。「自主的に行動したいけれど、どのようにすれば良いか分からない…」という方は、「指示待ち人間を脱却するための4つのポイント」で具体的な改善方法を紹介していますので、ご覧ください。

地頭力を鍛える6つのステップ

地頭力を鍛える6つのステップの画像

ここでは、地頭力を鍛える方法を6つのステップにまとめて紹介します。

1.地頭を鍛える目的を考える
2.あらゆることに疑問を持つ
3.詳しく調べる
4.一つの物事に対して多方面から考える
5.自分の意見を誰かに伝える
6.相手に伝わりやすい話し方を研究する

地頭がいい人の特徴を生まれつき持っている人もいますが、経験や習慣にも左右されるため、努力次第で地頭力を鍛えることも可能です。以下のポイントを押さえて、実践してみましょう。

1.地頭力を鍛える目的を考える

地頭力を鍛えるのは何のためなのか、目的を明らかにしましょう。「とにかく地頭がいい人になりたい」というだけでは、モチベーションが続かなくなる恐れがあります。地頭力は、一朝一夕に身につくものではありません。

努力を続けるには、「プレゼン力を上げて、営業成績トップになりたい」「新しいサービスを生み出して、困っている人を助けたい」といった、具体的な目的を決めることが重要です。さらに、「5年後にはリーダーを目指す」など期限を決めると、逆算して今何をすべきかが明確になるでしょう。

2.あらゆることに疑問を持つ

地頭力を鍛えるには好奇心や探求心が重要なため、疑問を持つ習慣をつけるのがポイントです。たとえば、仕事を教えてもらうときに、「なぜこのようなルールがあるのか」「どうしてこのやり方なのか」と、物事の本質に目を向けて考えてみましょう。背景を理解すると、より深く記憶に残すことができ、異なる物事に対しても臨機応変に対応できるようになります。

また、会話をする際、相手の発言に対して「なぜそのような意見を持ったのだろう」と考えたり、相手に直接聞いてみたりすることも大切です。何事にも理由はあると考えて、好奇心を持ち、疑問を抱く習慣をつけてみましょう。

3.詳しく調べる

物事に対し「なぜ?」と疑問を抱いたときは、詳しく調べてみましょう。インターネットを利用して情報を集めたり、誰かに質問してみたりして、解決するまで徹底的にリサーチします。

また、リサーチする際、自分の頭のなかでいくつか仮説を立ててみてください。あらゆる仮説を立てたあとに、答え合わせをするようなイメージで調べてみましょう。それを繰り返すことで、考える力が自然と身につきます。

地頭がいいといわれている人は、「調べたけどよく分からなかった」という段階でストップしない人が多いようです。しっかりと理解し自分の意見を発言できるくらいになるまで、とことん調べる癖をつけることが重要といえます。

本やブログを読む

本を読むと、読解力や想像力、語彙力が身につきます。また、自分が知らなかった事実や知識を得ることで、考え方の幅も広がるでしょう。幅広い知識や見識を持っていると、仕事での取引先や顧客、上司などさまざまな立場の人と会話をする際にも活用できます。

本を選ぶときのポイントは、興味がないジャンルもあえて読んでみることです。多くの考え方に触れることで、視野を広げたり物事を公平に考えたりするきっかけになるでしょう。
そのほか、他者のブログを読むのも効果的です。多種多様な人の意見に触れて、「こういう考えの人もいるのか」「自分だったらこう考える」など、読みながら意見を受け入れたり、考えたりする練習をすると良いでしょう。

思考法やフレームワークの本も読もう

効率的に地頭力を上げるには、思考法やフレームワークのやり方を覚えるのもおすすめです。それだけで地頭がいい人になれるわけではないですが、まずは基本を学び、それから実践に移すのも良いでしょう。地頭がいい人の実践例を読んで、真似してみるのも方法の一つです。

4.一つの物事に対して多方面から考える

一つの物事に対して多方面から考えることで、発想力が鍛えられます。たとえば、「チラシを折って封筒に入れ、封を閉じる」といった作業を行う場合、「どのようにすれば短時間で効率良く終えられるか」を考えてみましょう。先にすべてのチラシを折ったほうがスムーズなのか、何枚かまとめて折って封筒に入れたほうが良いのか、何通できあがれば良いのか、など考えられることはたくさんあります。

また、優先順位によっても考え方は変わるでしょう。「とにかく枚数が必要」「丁寧さが大事」「今は100通あれば良い」など、求められている内容によって考え方も異なります。

発想力は、新規プロジェクトを立ち上げたり、新しい企画を考えたりする際に必要です。地頭がいいといわれる人は、疑問を持つだけでなく、物事を多面的に考えて効率の良い働き方や改善点を探しています。そうした日ごろの考え方が、斬新なアイディアを生む発想力へと活かされるのです。与えられた業務に取り組むだけでなく、あらゆる角度から物事を考えてみてください。

5.自分の意見を誰かに伝える

自分の意見やアイディアがまとまったら、同僚や友人、上司などに「△△に対してよく考えてみたが、自分はこう思う」と伝えることが大切です。疑問に感じたきっかけや、どのように情報収集したか、あるいはどのような経緯でその考えに至ったか、などを付け加えると気持ちが伝わりやすいでしょう。

なお、「意見は持っているが伝え方に自信がない」といった場合は、日記やブログなどで日ごろから文章を書く習慣をつけるのが効果的です。「文章を書く→読み返す→分かりづらい部分を修正する」を繰り返していくうちに、分かりやすく説明する力もつくでしょう。

相手の意見も肯定的に捉えよう

相手の話を聞くときは、最初から否定せず肯定的に捉えることが大事です。相手の意見に対して、「それは違う」「絶対にこちらが正しい」などと決めつけて聞いてしまうと、柔軟な対応ができなくなってしまいます。
まずは、「自分の意見のほうが正しい」という思い込みをやめて、「そういう考え方もあるのか」と受け入れる姿勢を心掛けましょう。自分と異なる意見も、大事な情報の一つと考えます。どちらの意見が正しいかという二択ではなく、それぞれの意見を取り入れて最善策を考えるのが地頭の良さです。相手の意見に耳を傾けて、視野を広げられると良いでしょう。

6.相手に伝わりやすい話し方を心掛ける

地頭力を鍛えるためには、相手に分かりやすい話し方を心掛けると良いでしょう。そのためには、話す内容を簡潔に、かつ具体的に伝えるよう意識するのがポイントです。

たとえば、具体的な数字を取り入れて説明する方法があります。「すごく大きな魚を釣った」よりも「100センチを超える大きな魚を釣った」と伝えたほうが、相手に伝わりやすくなるためおすすめです。

また、「あれ」「それ」などで省略せずに、適切な単語を使うのも大切です。思いついたままに話すのではなく、話の核心や結論への繋がりを考えて伝えるようにしましょう。話す前に、自分の頭のなかで整理したり、伝えたいことを一言で表したりするイメージトレーニングが効果的です。
相手に伝わりやすい話し方や考え方のコツは、「圧倒的に仕事ができる人の特徴とは?基本姿勢や業務に取り組むコツを解説」のコラムでも紹介しています。

感想を聞くことも大事

仕事のミーティングやプレゼンなど、誰かに自分の意見を伝えたあとは、同席した先輩や上司から感想を聞いてみると良いでしょう。自分の立場や仕事の状況などによって、求められる地頭力は異なります。そのため、考え方や話し方が相手にどのように伝わったのか意見を聞き、次に活かすことが大事です。地頭がいい人との出会いを増やし、フィードバックをもらう機会を増やせば、効果的に地頭力を鍛えられます。

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地頭がいいといわれる人が仕事で意識していること

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地頭がいいといわれる人が仕事で意識していることとして、「効率化や最適化」「周囲の人への配慮」などが挙げられます。以下の解説を読み、仕事で参考にできることがないか考えてみましょう。

常に効率化や最適化をする

地頭がいい人は情報収集とリサーチを徹底するため、数ある手段のなかから仕事を効率的に進めるための最適な方法を選べます。また、顧客にプレゼンしたり、部下に指示を出したりする際、何をどのように伝えれば良いかを見極めることも得意です。そのため、相手が話を理解して行動に移すまでのスピードが早くなり、仕事の効率化につながります。

優先順位を決めている

地頭がいいといわれる人は、仕事の優先順位を決めて仕事をする傾向にあります。いかに効率良く、高い生産性で仕事をするにはどうすれば良いかを意識しながら働いており、タスクの重要性と緊急性を天秤にかけて優先順位の高い仕事から終わらせていくのです。

周囲の人の作業を把握する

地頭がいいといわれる人が考える範囲は、自分の仕事だけにとどまりません。一緒に働く同僚の様子や、チーム全体の進捗状況にも気を配る視野の広さを兼ね備えています。

たとえば、「周囲の状況によく気がつく」「リーダーシップがある」「自ら考えて積極的に仕事をしている」と褒められる人は、地頭の良さを発揮しているといえるでしょう。仕事をするうえでは、勉強ができる・できないより、地頭の良さが求められる場面が多いといえます。

付加価値を意識する

地頭がいい人といわれる人は多面的に物事を考えるため、常にあらゆる事態を想定し、「こうすればもっと良くなるかも知れない」「△△を取り入れれば作業時間を短縮できる」など、さまざまなことを考える傾向にあります。

頼まれた仕事に対して「もっとこうしたら相手が喜ぶのでは」と考え、指示されたことをこなすだけではなく、自分なりのアイデアを付け足したり、新しい提案をしたりするでしょう。

報告・連絡は結論から伝える

報告や連絡をする際、結論から伝えるのも地頭がいい人の特徴の一つです。最も伝えたいことを最初の一言で説明するため、相手が話の要点を掴む時間が短縮されます。結果的に、解決に至るまでの時間も短くなり、次の仕事に早く取り掛かれるでしょう。

企業が「地頭がいい人材」を求める理由

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インターネットの普及やAIの進化によって、情報や知識は機械から得られるようになりました。そのため、人間にしかできない「問題を発見し解決する力」や「創造力のある地頭がいい人材」を求める企業が増えてきています。

インターネットでできることが増えたから

インターネットが普及する前は、知識量の多さは今よりも高く評価されていました。しかし、インターネットで簡単に情報収集ができるようになった現在は、知識があるだけでは以前ほどの価値がありません。

集めた情報を仕事にどう活かすのか、多種多様な情報をどう読み解くのか、といったことが問われるようになりつつあります。地頭がいい人は、ほかの人にはない視点で情報を分析したり、情報をもとに新しいアイデアを生み出したりする能力が高いです。人間特有の能力が高い人を、企業は求めているといえます。

人間に求められるのはAIができないこと

総務省の「平成28年版情報通信白書」によると、AI(人工知能)が一般化する時代に、人間に求められる能力は「チャレンジ精神や主体性、行動力、洞察力などの人間的資質」「企画発想力や創造性」との見解が示されています。

引用:総務省「平成28年版情報通信白書 第4節 必要とされるスキルの変化と求められる教育・人材育成のあり方

同調査の「第2節 人工知能(AI)の現状と未来(238p)」によると、AIの機能は主に「識別」「予測」「実行」の3つです。音声認識や画像認識、データに基づいた需要予測や分析、行動の最適化や自動化などはAIの得意分野といえます。

しかし、AIは与えられた目標を目指すだけで、自ら問題を発見することは今のところできません。また、感情や倫理的概念もないので、顧客の気持ちを察したり、利益よりも人命優先だと判断したりするのは難しいでしょう。

労働力不足・後継者不足を解消するために、AIの開発は進むと予想されます。そのため、上表にある「主体性」「企画発想力」「論理的思考」といった、地頭がいい人に備わっている要素が、将来的に重要性を増す見込みです。

会社で必要とされる人になるためには?仕事ができる人の7つの特徴も解説!」のコラムでは、仕事でどのような人が必要とされるのかを解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。

今後もVUCA時代が続くから

VUCAとは、「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」からなる言葉で、先の読めない変化の激しい状況を示す言葉です。現在の日本はVUCA時代といわれており、IT技術の進化や社会状況の変化、環境変化などにともない、消費者のニーズや経営課題が目まぐるしく変わっています。

そのような時代に求められる人材は、仮想思考や抽象的思考(本質を見抜く力)を効果的に活用し、成果を挙げられる、まさに「地頭がいい人」といえるでしょう。

参照元
総務省
情報通信白書

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地頭がいい人が職場にいるとどうなる?

地頭がいい人が職場にいると、生産効率が上がり、結果的に利益につながると考えられるでしょう。また、ひらめきや好奇心、フレームワーク思考を活かしてイノベーションを起こすこともできると考えられます。つまり、地頭がいい人は、企業にとってメリットの豊富な人材といえるでしょう。

生産効率が上がる

前述の通り、地頭がいい人は仕事の効率化を意識し、時間を短縮するのが得意です。自分の仕事が早めに終われば周りのフォローもできるため、チーム全体の生産効率を上げられます。

また、地頭がいい人の仕事のやり方を周りの社員にも伝えることで、一人ひとりの生産効率を上げることもできるでしょう。

競合他社との差別化につながる

地頭がいい人は情報を収集・分析し、問いを立てることもできます。その能力は、競合他社にはない視点で、新しい商品やサービスを開発するのに役立つでしょう。

たとえば、マーケティング結果から、顧客が求めているのが機能なのか、価格なのか、デザインなのかを見極めたり、既存商品に付加価値をつけて新しいものを生み出したりするなど、イノベーションを起こせる可能性があります。

採用面接で地頭力が問われる質問とは

企業側は、自社にとって必要な能力をできるだけ豊富に備えている人を採用したいと考えています。適性診断で応募者の特性や考え方はある程度測れますが、それだけで地頭がいい人を選別するのは難しいでしょう。

また、一口に「地頭がいい」といっても、企業ごとに必要な能力は異なります。そのため、採用面接では企業が求める特性・能力が備わっているかを見極める質問が出されるでしょう。

どんなことに興味を持っているか

採用面接で「最近、どんなことに興味を持っていますか」と質問されたら、論理的思考力や客観的な視点の有無をチェックされている可能性があります。回答は結論から述べ、要点をまとめて簡潔に答えましょう。また、専門家の意見やデータを交えて客観的な視点を示し、そのうえで自分はどう考えているかを述べると地頭力をアピールできます。

最近努力したエピソード

「最近、努力したエピソードを聞かせてください」という質問には、自主性や成長可能性を探ろうとする目的があるでしょう。地頭がいい人は「自分は能力が高いから」という自負があり、入社後に努力しなくなるのではと懸念する採用担当者もいます。自主的に努力する習慣が身についていないと、期待したほど成長しない恐れがあるため、採用面接でその点をチェックしたい意図があるようです。

就職・転職活動においては、地頭力を鍛えることとあわせて、面接対策をするのも重要です。採用の合否には、ビジネスマナーや第一印象、表情などさまざまな要素が必要になります。

「面接を受けても採用につながらない...」「一人で就活をするのが不安」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、プロの就活アドバイザーが丁寧に疑問や希望をヒアリングし、適性に応じた求人をご紹介します。応募書類の添削や面接対策といったサービスも無料で受けられるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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地頭が良くなりたい方のお悩みQ&A

ここでは、「地頭がいい人になりたい」という方に向けたお悩みをQ&A形式で解決します。

「地頭がいい」とはどういう人?

「地頭がいい」とは、勉学で身につけた知識ではなく、「論理的な考えができる」「コミュニケーション能力が高い」など、柔軟な思考力を指します。状況に応じて臨機応変な判断ができるため、地頭の良さはビジネスシーンで高く評価されるポイントです。詳しくは、このコラムの「『地頭がいい』とはどんな意味?」をご参照ください。

「地頭がいい」と「頭がいい」の違いは?

「地頭がいい」とは理解力や応用力が高く、柔軟な思考を持っていることを指し、「頭がいい」とは、総合的に学力が高いという違いがあります。「地頭がいい」といわれる人は、物事を理解・吸収する能力が高めです。頭を使う方向が勉学だけに向くわけではないので、テストで良い点を取れたり、成績が良かったりするとは限りません。一方、頭がいい人の多くはテストで高得点を取り、成績も上位の傾向にあります。

地頭の良さは採用につながりますか?

つながる可能性が高いでしょう。採用面接では、「質問の意図を理解しているか」「的を射た回答か」「話がまとまっているか」「予期外の質問に臨機応変に回答できるか」などが判断されます。このような柔軟な思考力は、地頭がいい人こそ発揮できるポイントといえるでしょう。「就職面接を成功させる方法!基本的マナーやよく聞かれる質問例などを解説」のコラムを参考に、面接対策を行ってみてください。

地頭を鍛える効果的な方法を教えてください

あらゆることに疑問を持ち、徹底的に調べる習慣をつけましょう。
そして、自分なりに仮説を立てたり、実際に試してみたりして自分の意見をまとめ、誰かに伝えるのが効果的です。物事の本質に目を向け、考えてみることで論理的な考え方を養えます。このコラムの「地頭力を鍛える6つのステップ」もあわせてご覧ください。

面接対策の方法が分かりません

まずは想定質問への回答を用意し、声に出して練習してみましょう。また、アプリや面接セミナーを利用して練習する方法もあります。効果が高いのは、ハローワークや就職・転職エージェントの模擬面接を受ける方法です。ハタラクティブでは、就活アドバイザーが面接官役となり、応募先企業に合わせた面接対策を行います。採用につながる回答内容や話し方などもアドバイスしますので、ぜひご相談ください。

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