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転職は裏切り行為?円満退職を叶えるコツ
更新日
この記事のまとめ
- 転職が一般化しているものの「転職=裏切り」という考えを持つ企業もある
- 引き留められても、退職を決意したら意思を貫くことが大切
- 会社が懸念する点をしっかりフォローすると円満退職につながる
「転職が裏切り」という風潮は、終身雇用が絶対的でない昨今では薄れつつあります。しかし、一部では今でもそのように考える企業があるようです。もしあなたが退職を伝えた際に裏切りだと言われても、動じずに強い心を持ちましょう。
このコラムでは、退職を慰留された時に取るべき対応や、トラブルを回避してスムーズに退職するためのポイントを解説しています。これから転職を考えている方は参考にしてください。
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転職は裏切りではない!
転職は裏切りではなく、労働者の権利です。
日本では憲法で「職業選択の自由」が定められているため、どの仕事を選んで働くかは個人に委ねられています。企業から「転職は裏切りだから辞めさせない」などといわれても従う必要はありません。
また、民法の第六百二十七条では、「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」と定められています。つまり、雇用期間の定めのない正社員の場合は、企業の判断に関わらず退職を申し入れた日から2週間経過すれば自動的に退職できるということ。
「転職は裏切り」といわれても、法律で転職や離職について取り決められているため、従う必要がないことを理解しておきましょう。
転職が裏切り行為と捉えられる理由
一昔前の日本では、「1つの企業に定年まで勤める」という終身雇用制度が仕事に対する基本的な考え方でした。そのため、「新人から育て上げたのに辞めるとは」といった理由などから、古い組織体制や理念を持つ一部の企業では今も「転職=裏切り」という考えが残っていることもあるようです。
「自分たちが社員を育てた」という意識がある
企業は新入社員を育成するために、教育体制などスキルアップに繋がる環境を用意します。
企業側に「社員を育てた」という意識が根付いているため、教育を受けた社員が企業への恩義を忘れて裏切ったかのような受け止め方をされてしまうことがあるようです。
退職後のフォローにコストが掛かる
社員が退職することにより、人員の補充や業務の調整などにコストが掛かります。厚生労働省が実施した「採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査」によると、求人を出すにあたって「民間職業紹介事業者」「ハローワーク」「インターネットの求人情報サイト」を利用する企業が多いことが分かります。
また、民間職業紹介事業者を利用した場合の1件あたりの平均採用コストは、正社員で85.1万円、非正規で19.2万円。求人情報誌・チラシだと正社員が11.3万円、非正社員で7.7万円です。近年ではコストを抑えられるSNSを活用する企業も増えていますが、欠員が出た際に人員を確保するには多少なりコストがかかることが分かります。このコストをめぐり、「会社に損害を与えた」と企業側が認識し、裏切りと見なされるケースもあるようです。
参照元
厚生労働省
採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査
退職を慰留された時のベストな対応
「退職=裏切り」と捉えていなくても、欠員が出ることや採用活動を行うこと、そもそも優秀な人材が流出することを防ぐために引き止めを行う企業は多くあります。
しかし、引き留められたとしても、一度退職を口にしたなら残留は避けましょう。企業に留まることを選んだとしても、「退職を考えていた人」というレッテルがついて回り、肩身の狭い思いをする可能性があります。
そのため、転職を決意しているなら、たとえ「裏切り」と言われても退職の意向を突き通すのがいいでしょう。「裏切り」と強い言葉で言われると動揺してしまうかもしれませんが、終身雇用が確かなものでなくなった昨今では、企業があなたの人生を保証してくれるわけではありません。周囲の言動に惑わされず、冷静に対応しましょう。
退職理由を伝える際は、「環境を変えることでしか実現しない」という軸を持つことが大切です。なぜあなたが転職を決意したのか思い出し、慰留に対して揺らがない強い気持ちを持ちましょう。「退職したいときの言い方!切り出し方のコツや辞めたい理由の例なども紹介」のコラムでは、退職の伝え方について解説しています。合わせて参考にしてください。
円満退職のコツは?スムーズに転職する方法
退職をする際、できるだけトラブルは避けたいもの。少しでもスムーズに退職できるように、以下の点を踏まえて準備しましょう。
退職までのスケジュールを立てる
退職を決意した時点で、具体的なスケジュールを立てましょう。退職は基本的に下記のスケジュールで進みます。
- ・直属の上司に退職を伝える
・退職を了承してもらい退職届(退職願)を提出する
・業務の引継ぎを行う
・退職日
一般的に、退職を伝えてから退職日を迎えるまでは2~3ヶ月といわれています。転職先が決まっている場合は、転職先の入社日などを調整する必要もあるでしょう。退職の流れや対応については、「退職までの流れと手続きを解説!上司にはいつ伝える?転職活動はいつ行う?」のコラムもご覧ください。
退職時期は繁忙期を避ける
基本的には、いつ退職の意思を伝えても差し支えはありません。しかし、なるべく円満に退職したい場合は、繁忙期を避けて伝えるなどの工夫をしたほうが良いでしょう。
繁忙期は通常に比べて業務量が増える時期。忙しいときに退職を伝えても業務量の多さを理由に先延ばしを打診されたり、了承を得られても退職手続きが滞ることもあるでしょう。また、「わざわざ忙しい時期に退職を伝えるのは非常識」と捉えられてしまう可能性も。引継ぎも手間取る可能性があるため、繁忙期の退職は避けるべきです。
引き継ぎをしっかりする
退職の意思を伝える際は、業務の引き継ぎなどの提案も用意しておきましょう。従業員が退職するにあたって「この人がやっていた仕事を誰に任せるか」を懸念しています。企業側が懸念するであろう点をしっかりフォローすることで、やり取りがスムーズに進むでしょう。
業務の引継ぎは「後任者も企業も安心!スマートな仕事の引き継ぎ方とは」を参考に行ってください。なお、引継ぎの内容はパソコンのファイルに残したり手書きのノートを作成したりと、文章で残すのが基本です。引き継ぐ人が決まっていれば対面で伝える時間も確保しましょう。
なぜ円満退職が望ましい?
円満退職が望ましいとされる理由はいくつかありますが、大きな理由として「退職手続きがスムーズに進みやすくなる」「退職後も人脈を活用できる」が挙げられます。退職に際してトラブルが発生すれば手続きが滞ることもあり、転職先に迷惑がかかる恐れも。また、良好な関係を保っていれば転職後の仕事に活用できる可能性もあるでしょう。詳しくは「上手な仕事の辞め方とは?退職理由の伝え方や必要なプロセスを確認しよう」のコラムもご確認ください。退職や転職に関するトラブルに不安がある方は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。ハタラクティブでは、プロのアドバイザーが転職活動に関するさまざまなお悩みに対応。書類作成や面接対策などのフォローも行っているため、安心して本番に臨めます。
退職や転職活動に関してお困りの方は、ぜひハタラクティブにご相談ください!
退職と転職に関するお悩みQ&A
転職したいと考えてはいるものの、なかなか行動に移せない方は多いでしょう。ここでは、退職・転職に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。
退職が決まり、社内にいるのが気まずいです
気まずさを和らげるには、引き継ぎをしっかりと行うことや企業の悪口を言わないことが大切です。
あなたが退職することで、上司や同僚に迷惑をかけてしまうと考えることもあるでしょう。しかし、退職することに対して冷たい視線を送ってくる人ばかりではないので、思い込んだり、考えすぎたりしないことも大事です。「退職までの気まずい雰囲気は、どうやって乗り越える?」でも、詳しく紹介していますので、参考にしてください。
転職を考えていますが、何歳までにするべきでしょうか?
転職には年齢的な上限があるように思われがちですが、30代や40代で転職に成功している人もいます。
しかし、20代のうちはキャリアが浅くても採用されやすく、未経験の業種にも挑戦しやすいメリットがあるので、転職を考えている場合は、早めに行動した方が良いでしょう。
「転職の○歳限界説は本当?年齢は関係あるの?」では、詳細について解説しているので、一度目を通してみてください。
退職したいのですが言い出せません…
退職意思を伝えるには、一度言い出せない理由とあなたが辞めたい原因を整理してみてください。
「周りに迷惑をかけそう」「自分の意見を言うのが苦手だから…」と悩むこともあると思いますが、辞めるのは労働者の権利。自分の進みたい道を選ぶために、臆せず辞意を伝えましょう。詳しくは「仕事を辞めたいのに親や上司に言えないのはなぜ?対処法はある?」のコラムにも掲載しています。
転職したいのですが、勇気が出ません
転職に対する不安や恐怖に打ち勝つには、明確な転職の動機が必要です。
「転職して何をしたいのか」「自分はどうなりたいのか」といったキャリアプランを具体的な形にしていきましょう。「自分一人では不安…」と感じる方は、就活エージェントの活用がおすすめ。ハタラクティブでは、プロの就活アドバイザーがあなたに合った仕事をご紹介します。サービスは無料で利用できるので、まずはお気軽にご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。