会社を辞める理由の伝え方は?嘘は控えるべき?円満退職を成功させるコツ

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この記事のまとめ

  • 会社を辞める理由は、相手に納得してもらえるような内容にすることが大切
  • 会社を辞める理由でよくあるのは、「一身上の都合」「体調不良」「家庭の事情」など
  • 会社を辞める理由として、職場や人間関係への不満は言わないほうが良い
  • 円満退職を望むなら、会社を辞める手続きや仕事の引き継ぎはきちんと行う必要がある

会社を辞める理由を上司に伝えることに、不安や悩みを感じている方もいるのではないでしょうか。スムーズに退職するには、相手が納得できる退職理由を掲示することが大切です。また、上司や同僚の立場にも配慮する必要があるでしょう。このコラムでは、会社を辞めると決めたときの上司への報告の仕方や、退職を伝えてから退職日までの流れをご紹介します。円満退職の近道として、ぜひ参考にしてください。

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会社を辞める代表的な5つの理由と伝え方

会社を辞める代表的な5つの理由

  • 一身上の都合
  • 体調不良
  • 結婚・出産
  • 家庭の事情
  • キャリアビジョンの実現

会社を辞める理由としてよく挙げられるのが、「体調不良」や「家庭の事情」など。キャリアアップやキャリアチェンジなどポジティブな理由もいいでしょう。また、理由を伝えたくない場合は「一身上の都合」としても問題ありません。

1.一身上の都合

会社を辞める際に多く使用されるのが「一身上の都合」。民法第627条1項により、労働者は「退職の自由」を認められています。そのため、会社を辞めるにあたって、退職理由の詳細を通知する義務はないといえるでしょう。

参照元
e-Gov法令検索
民法 第六百二十七条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

2.体調不良

退職理由が病気や怪我などの体調不良の場合、会社としても無理に説得するのは難しいためスムーズに退職手続きが進む可能性が高いです。ただ、場合によっては診断書の提出を求められることも。健康な場合は診断書が用意できないため、「会社と揉めたくない」と仕事を辞める理由に体調不良を挙げるのはおすすめできません。
また会社によっては、退職ではなく休職を提案されることもあるでしょう。本当に体調が優れない場合は、いったん休職して療養するのも一つの手です。休職については「休職の申請方法を解説!傷病手当はもらえる?仕事に疲れたときの対処法」のコラムで詳しく触れています。

3.結婚・出産

結婚・出産は、会社を辞める理由として角が立ちづらいといえるでしょう。ただし、体調不良の場合と同様、嘘の理由として述べると後々発覚したときに面倒なことになりかねません。本当に結婚・出産を控えているときのみ使うようにしましょう。
結婚で県外に引っ越す場合、引っ越し先にある営業所や支店などに異動できることもあります。また妊娠・出産によって、時短勤務や仕事内容の変更が認められる会社もあるでしょう。働き続けたいが仕方なく辞めるという方は、一度上司に相談してみてください。

4.家庭の事情

「家族の介護が必要になった」「実家に戻って家業を継ぎたい」といった家庭の事情であれば、上司も引き止めるのが難しくなります。自分の状況をしっかり説明し、納得してもらえるようにしましょう。

5.キャリアビジョンの実現

退職理由が「他の仕事をやってみたい」「次の職場でやってみたいことがある」など、前向きな理由だと上司や同僚も応援しやすいでしょう。やってみたい仕事の内容が現職では実現が難しい旨を伝えれば、より退職理由としての説得力が増します。
ただし、退職理由がキャリアの変更やステップアップの場合、転職先を決めておかなければ上司から「君には無理だ」「そんな都合のよい会社はない」などと言われかねません。現職を退職してキャリアビジョンを実現したいなら、まずはハタラクティブのアドバイザーに相談してください。

会社を辞める理由は詳しく言わないといけない?

詳しい退職理由を言いたくない方は、言わなくても構いません。「家庭の事情で退職する」「転職先が決まった」と言っても大丈夫です。もし上司に詳細を尋ねられても「プライベートなことなのでお答えできません」と伝えましょう。ただし状況を詳しく説明することで、納得してもらいやすくなりスムーズに退職しやすくなります。退職希望日まで日にちがない方やすぐに会社を辞めたい方は、理由をしっかり説明するのがおすすめです。
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会社を辞める理由を伝える際に気をつけたい5つのこと

会社を辞める理由を伝える際に気をつけたい5つのこと

  • 退職の意思は口頭で伝える
  • 最初に直属の上司に伝える
  • 相談ではなく「報告」という形で伝える
  • 退職の意思は早めに伝える
  • 繁忙期や周りに迷惑がかかる時期の退職は避ける

会社を円満に辞めるためには、伝える方法や手順、タイミングなどに気を配ったほうがよいでしょう。ここでは、上司に退職の意思を伝える際の注意点について解説します。
退職意思の伝え方を誤ってしまうと、「退職までの間、会社に居づらい」「退職交渉がスムーズに進まない」という状況になりかねないので、注意しましょう。

1.退職の意思は口頭で伝える

上司に話す時間を作ってもらうためにアポを取るのはメールでもかまいませんが、実際に退職の意思を伝えるのは口頭で行うのがマナーです。メールでは「ご相談したいことがあります。少しお時間をいただけないしょうか?」と述べるに留めましょう。
また、デスクで話すのではなく、会議室など他の人に会話が聞こえない場所を確保することも大切です。

2.最初に直属の上司に伝える

退職意思を最初に伝えるのは、直属の上司にするのが適切な対応です。直属の上司より先に先輩や同僚に会社を辞める話をすると、又聞きで上司に伝わり、上司の心証を損なうリスクがあります。退職意思を伝える相手や順序を間違えてしまうと、人間関係の悪化に繋がり円満退職できない可能性もあるので注意してください。同僚に退職の旨を報告するタイミングについては、上司から指示を受けましょう。

3.相談ではなく「報告」という形で伝える

「△月末までに退職させていただきたいと考えています」と、会社を辞める意思を迷いなく明確に伝えることが大切です。「退職しようか悩んでいます」と曖昧な言葉を使うと、上司に「相談」だと勘違いされる恐れもあるので気をつけましょう。

退職に迷いがあるなら相談から入るのもアリ!

会社を辞めるか迷っているなら、まずは上司に相談ベースで退職を検討していると伝えるのも一つの方法です。その際に退職理由も添えると、上司からの理解を得やすいでしょう。相談ベースで伝えれば、上司が自身の悩みや問題を解決に導いてくれる場合も。結果的に、退職しなくてもよい状況になる可能性もあります。

4.退職の意思は早めに伝える

会社の就業規則によっても違いますが、辞意は退職の1~3ヶ月前までに伝えるのが一般的です。退職するとなれば、周りの人に仕事を引き継ぐ必要があるので、引き継ぎに掛かる時間を考慮しなければいけません。また、スムーズに退職交渉が進まない可能性も考えられるでしょう。
次の転職先が決まっている場合は入社日も考慮したうえで、ある程度ゆとりを持って早めに会社を辞める意思を伝えておくことをおすすめします。詳しくは、「退職は何ヶ月前に伝えるのが常識?相談の時期や法律上のルールを紹介」もご覧ください。

5.繁忙期や周りに迷惑がかかる時期の退職は避ける

繁忙期や自分の担当している案件の進行中に退職すると、会社への負担が大きいのでなるべく避けましょう。また、異動直後やほかの人から大きな仕事を引き継いだあとなども、周りの人に迷惑がかかるので、辞めるタイミングとしては望ましくありません。円満に退職するためには、周囲の状況を踏まえ、会社を辞めるのに適切な時期を判断することが必要です。

円満退職を叶える!スムーズに会社を辞めるコツ

会社を辞める際は、スムーズに話を進めて円満に退職するのが大切です。ただし、会社を辞める理由によっては、上司から引き止められることも。
新しく社員を採用して一人前にするまで、求人を出すための広告費、面接や教育を行う人の人件費などコストがかさみます。また採用から一人で仕事ができるようになるまで、数年の期間を要するでしょう。会社にも辞められると困る事情があるので、上司に引き止められにくい退職理由を伝える必要があります。スムーズに会社を辞められるポイントを以下で確認しましょう。

納得感がある退職理由だと引き止められにくい

退職理由を伝える際は、「それなら仕方がない」と思ってもらえるような納得感がある内容にすることが大切です。やむを得ない個人的な事情やポジティブな退職理由であれば、上司にも受け入れてもらいやすいでしょう。また、できるだけ職場に迷惑がかからないよう、退職理由を伝える手順やタイミングへの配慮も必要になります。
会社を辞める理由の伝え方によっては、職場との交渉がうまく進まなかったり、トラブルに発展してしまったりするリスクも。「退職希望日に辞められない」という状況に陥らないためにも、会社を辞める理由の伝え方を工夫し、円満退職を叶えましょう。

会社を辞める理由が転職だと引き止められにくい

すでに転職先が決まっている場合は、スムーズに会社を辞めやすいです。転職先の入社日が決まっているため、上司から引き止められたり、退職日を引きのばされたりする可能性が低くなります。転職先をお探しの方は、ぜひハタラクティブで求人を見てみてください。

トラブル防止!言わないほうがよい会社を辞める理由

仕事を辞める際の退職理由には、会社に言わないほうがよいこともあります。特に、「現職の会社に不満がある」といったネガティブな退職理由の場合は、ありのままを説明するよりも、個人的な事情や前向きな理由を建前として伝えるのがおすすめです。以下、会社を辞める際に言わないほうがよい退職理由とポジティブに言い換えた例文を具体的に見ていきます。

会社を辞める理由が「会社への不満」

給与や待遇の悪さや残業の多さ、不当な評価といった会社に対する不満は、対策を講じれば解決可能だと上司に判断され、引き止められやすくなります。上司の立場からしても会社の悪口を言われているようで、あまりよい気持ちはしないはず。会社への不満を伝えることで、退職日まで会社に居づらくなる可能性もあります。円満退職を望むのであれば、仕事を辞める際に会社の不満を言わず、ポジティブな退職理由に言い換えて伝えるほうがよいでしょう。

会社を辞める理由が「仕事内容への不満」

会社に不満はないものの、配属された部署やチームによって仕事内容に不満をもつこともあるでしょう。
仕事内容に不満がある場合は、上司に相談することで解決できる可能性もあります。社内で他にやりたい仕事があれば、部署異動やチーム異動を上司に申し出てみましょう。異動できない場合や、解決策がない場合は、他にやりたいことがあるという方向性で退職の意思を伝えてください。

会社を辞める理由が「人間関係に関する不満」

会社を辞める理由に「人間関係」を挙げるのも避けたほうが無難です。人間関係についての不満も配置異動といった解決策を提案されたり、「どこの会社でも人間関係の問題はある」と諭されたりする可能性があるでしょう。解決策を講じられた場合、よりいっそう会社を辞めづらくなってしまいます。
また人間関係が理由で退職することが社内に広まると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。人間関係が原因で会社を辞める場合は、前向きな理由に言い換えて伝えるのがおすすめです。

会社を辞める理由で嘘をついてもいい?

会社を辞める理由で嘘をつき、自分の状況とかけ離れた話を伝えるのは避けたほうがよいでしょう。万が一でも会社に嘘がバレれば、周囲との人間関係が悪化したり退職がスムーズにいかなくなったりするリスクがあります。ネガティブな理由で退職したいと考えている方は、嘘ではなく建前という形で本当の理由と使い分けるのが得策です。円満退職したいとお考えの方は、「退職理由から今後の対応を考察!円満退職を目指すポイントもあわせて紹介」をぜひ参考にしてください。

会社を辞める理由を伝えたあとは?円満退職のポイント

円満退職のポイント

  • 退職願・退職届は必要に応じて提出する
  • 会社を辞める前に仕事の引き継ぎはきちんと行う
  • 会社を辞める前に有給休暇は計画的に消化する

無事に退職が決まったら、円満退職を叶えるため事務手続きや引き継ぎをしっかりと行います。ここでは、会社を辞める意思を伝えたあとに、スムーズに退職するためのポイントをご紹介します。

退職願・退職届は必要に応じて提出する

会社の就業規則を確認し、必要な場合は退職願または退職届を提出しましょう。「退職願」は会社を辞める意思を伝えるもので、「退職届」は会社を辞めることが確定したあとに提出するものです。手書きかパソコンか、いつ誰に出すのかは会社によって異なるので、現職の会社のルールに従ってください。

会社を辞める前に仕事の引き継ぎはきちんと行う

円満に会社を辞めるには、しっかりとした仕事の引き継ぎが欠かせません。自分が退職したあとも周りの人が困らないよう、引き継ぎはできるだけ丁寧に行いましょう。その際は、口頭で業務内容や手順を伝えるだけでなく、文書に残しておくのが望ましいです。

会社を辞める前に有給休暇は計画的に消化する

会社を辞める前に、有給休暇は計画的に取得しておきましょう。退職前に有給休暇を消化できるよう、退職交渉や引き継ぎにかかる期間を考慮したうえで退職日を設定することが重要です。事前に有給休暇の保有日数を確認しておくと、「有給休暇を全部使いきれなかった」という状況に陥ることもなく、スムーズにスケジュールを立てられるでしょう。

ここまで説明してきたように、退職理由の伝え方や退職日までの自分の行動次第で、円満な退職・転職は実現できます。
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会社を辞める理由に関するFAQ

ここからは、会社を辞める理由に関するよくある質問を紹介します。

短期で会社を辞める場合の理由は?

実際に入社してみると「募集要項と違った」「人間関係に問題があった」など、すぐに退職を考えるケースもあります。自分の確認不足が原因の可能性もあるので、会社に落ち度があったかのように不満を伝えるのはやめましょう。短期で会社を辞める場合も、ポジティブな退職理由を伝えて円満退職するのをおすすめします。ポジティブに言い換える方法を知りたい方は、このコラムで紹介している「トラブル防止!言わないほうがよい会社を辞める理由」の部分をご覧ください。

本当の退職理由を言いづらい場合は?

退職理由を言いたくない場合は、言わなくても大丈夫です。「一身上の都合で退職します」と貫き通して問題ありません。ただし上司は理由が知りたいので、詳しく話を訊かれる可能性もあります。スムーズな円満退職を望むのであれば、退職理由として前向きな建前を伝えましょう。

転職活動の面接時に退職理由をどう伝える?

転職活動中の面接において、「なぜ現職を辞めたいのか」と尋ねられることもあるでしょう。このときに「給料が低いから」「人間関係で問題があったから」などと不満を言うと、面接に落ちてしまうかもしれません。現職を辞めたい理由は納得できるものか、当社では長く働いてくれるだろうかといったことを面接官は見ているので、ネガティブな不満はポジティブな理由に変換して伝えましょう。ハタラクティブでは退職理由も含めた面接対策を行っているので、せひ相談してください。

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