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機械設計におすすめの資格とは?仕事内容や求められるスキルもご紹介
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この記事のまとめ
- 機械設計とは、依頼された製品を具体化するために機械を設計する仕事
- 機械設計の仕事におすすめの資格は「技術士」「機械設計技術者試験」など
- 「CAD利用技術者試験」「機械・プラント製図技能検定」も機械設計士におすすめの資格
- 機械設計士になるには、4大力学の知識やパソコンスキルなどが求められる
- モノづくりが好きで探究心のある人は機械設計に向いている
「機械設計に役立つ資格は?」と疑問に思う方もいるでしょう。機械設計におすすめの資格として「技術士」「機械設計技術者試験」などが挙げられます。このコラムでは、機械設計におすすめの資格や仕事内容をご紹介。機械設計で求められるスキルや、向いている人の特徴も併せて紹介しています。機械設計士として活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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機械設計に資格は必要?
「機械設計の仕事は資格がないと就けない?」と不安に感じている方もいるでしょう。機械設計の仕事に必須の資格はありません。とはいえ、企業によっては資格保有を応募条件にしている場合もあるので、募集要項は確認しておきましょう。
資格があれば就活で有利になる?
機械設計士に資格保有を条件としている企業は少ない傾向にあるため、資格があれば就活が有利になるとは限らないようです。資格そのものをアピールするのではなく、資格取得を通じて得た知識や技術をしっかりアピールするといいでしょう。「業界への理解が深い」「志望度が高い」といった印象を企業に与えられる可能性があります。機械設計の仕事とは?
機械設計とは、機械の仕組みを設計する仕事です。設計するものは、スマホやタブレットといった通信機器や家電製品などさまざま。関わる業界も広く、各市場のニーズに応える設計を行うことが求められます。
機械設計の仕事内容
機械設計は、依頼された製品の企画・デザインを具体的な形にするのが仕事です。機械設計と一口にいっても、プラントや重機械を扱う「重工業」、航空機・船舶・自動車などの乗り物を作る「一般機械」、スマートフォンやPC、デジタルカメラなどを製作する「精密機械」など、分類は多種多様。
メーカーや業界によって細かな仕事内容は異なりますが、機械設計では「概念設計」「基本設計」「詳細設計」「プロトタイプ試作」の大きく4つのステップに分けて業務を進めます。以下でそれぞれの業務内容を紹介しているので、ご一読ください。
1.概念設計
「概念設計」では、クライアントや企画担当者などと話し合い、製品のコンセプトを明確にします。軽量化を目指すのか、デザイン重視にするのかなどを議論して、1つの案にまとめるのが目的です。
2.基本設計
「基本設計」では、概念設計に沿って機械の基本構造や部品の素材などを決定します。ここでは、3DCADというソフトを用いて設計するのが一般的です。用いる部品の素材によって機械の強度が変わるため、熱工学や材料力学、トライボロジーといった技術で強度を繰り返し計算するなど、試行錯誤が重ねられます。
3.詳細設計
「詳細設計」の段階に入ると、CADを使用して図面へと仕上げていきます。量産するには、いかにコストをかけずに良いものを作るかという意識も大切です。コストや強度のバランスを考えつつ、安全性や環境への影響も検証。実際に第三者が製作できるよう、正確なサイズや材質、加工・組立方法なども詳しく定めることが求められます。
4.プロトタイプ試作
最終段階が「プロトタイプ試作」の工程です。ここでは試作品を作り、動作確認を行います。市場に製品が出回る前に不具合がないかを見極める大切な工程です。うまく動作しない場合は設計段階に戻って修正し、調整と評価を重ねた上で量産段階へと進みます。
機械設計の年収
「機械設計士の年収はいくら?」と気になる方もいるでしょう。厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「機械設計技術者」によると、機械設計技術者の全国平均年収は612万4,000円です。
ただし、就業する地域や雇用形態によって年収は異なるため、応募求人に掲載されている賃金をよく確認しましょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
機械設計技術者
機械設計の業務におすすめの資格一覧
機械設計士に必須の資格はありませんが、業務で役立つ資格はあります。ここでは、機械設計の業務におすすめの資格として、「技術士(機械部門)」「機械設計技術者試験」「CAD利用技術者試験」「機械・プラント製図技能検定」の4つをご紹介。幅広い知識を身につけ、就活での自己アピールや現場業務に役立てるといいでしょう。
技術士(機械部門)
技術士とは、技術士法によって「科学技術に関する高等の専門的応用能力を有する者」と定められた国家資格です。試験は第一次試験と第二次試験があり、機械部門や化学部門、建設部門など文部科学省令で定める技術部門ごとに実施。
第一次試験は大学の機械工学科レベル、第二次試験は技術士としての専門知識や高度な技術、経験値といった応用的な総合力が問われます。第二次試験の受験には、修習技術者として4〜7年以上の実務経験が必要です。修習技術者の認定は、第一次試験に合格または指定の教育機関課程を修了することで受けられます。
機械設計技術者試験
機械設計技術者試験は、設計技術者の能力向上の促進や社会的地位の確立を目的に、一般社団法人日本機械設計工業会が実施している民間の認定試験です。機械設計技術者試験1・2級と、初級の機械設計技術者試験3級が用意されています。
試験で問われるレベルは、1級が基本設計業務を行なえる能力、2級が計画設計業務を行なえる能力、3級が詳細設計の補佐ならびに関連する製図などの業務を行なえる能力に分かれています。機械設計技術者試験では、実用的な機械設計の能力が必要です。試験レベルが段階的に設定されているため、自己スキルを判断するために受験する方もいるでしょう。
CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する民間の認定試験です。試験の種類は、2次元CAD利用技術者試験の1級・2級・基礎、 3次元CAD利用技術者試験の1級・準1級・2級に区分されています。CADの操作に特化した試験内容で、取得しておくと製図や設計などに活用できるでしょう。
CADとは?
CADは「Computer aided design(コンピュータ支援設計)」を略したもので、コンピュータを使って設計を行えるツールです。2Dや3D化させた設計図面やデザインが作成でき、設計業界を中心にあらゆる業界で利用されています。
CADのスキルが活かせる職種はさまざまですが、その一つにCADオペレーターがあります。CADオペレーターに関しては、こちらの「就活アドバイザーが教える!CADエンジニアやオペレーターのお仕事」でも詳しく紹介しているので併せてご覧ください。機械・プラント製図技能検定
機械・プラント製図検定は、厚生労働省と各都道府県が主催する国家検定制度の中でも、製図に関する能力を評価する国家検定です。製図の技術だけでなく、機械設計や物理学の知識などの幅広い知識が問われます。検定科目は「機械製図手書き作業」「機械製図CAD作業」「プラント配管製図作業」の3つに分かれています。
また、階級は1〜3級に分かれており、1・2級の受験には実務経験が必要です。自分の技術や企業の求める技術に合った科目、階級を受験するといいでしょう。
参照元
厚生労働省
技能検定制度について
IoT検定やG検定もおすすめ
機械設計関連の資格だけでなく、近年注目を集めているIoTやAI技術に関する資格を取得するのもおすすめです。IoTシステム技術検定は、IoT技術の基礎知識から専門技術までを3つの階級の分けて評価する民間検定。G検定も民間検定で、AIやディープラーニングの活用に関する知識が問われます。
機械設計とは直接関係のない資格ではありますが、技術の発達とともに機械設計にも関わってくる可能性のある分野です。知識を身につけておくことで、機械設計でも役立てられるでしょう。機械設計士に必要な知識やスキル
機械設計士に求められる主な知識やスキルは、以下のとおりです。
- ・4大力学に関する知識
- ・パソコンスキル
- ・コミュニケーション能力
身につけておくと、業務に活かせるでしょう。
4大力学に関する知識
機械設計の業務をこなすには、機械力学・熱力学・材料力学・流体力学の4大力学に関する知識が必要です。これらは機械の強度や動作を考えたり、水や空気の流れ、熱の発生が伴う機械を作ったりする際に欠かせません。設計する機械の種類や分野によって重きを置く力学は異なるものの、各力学の基礎的知識は機械設計を行う際には不可欠といえるでしょう。
パソコンスキル
パソコンスキルも機械設計の仕事に必要な能力といえます。近年、設計に紙やペンを使うことは少なくなり、パソコン設計が主流になりました。図面設計に用いられるCADや解析作業ができるCAEなど、主要な設計支援ソフトのスキルを身につけておくのがおすすめです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も、機械設計士に求められる能力の一つです。一つの製品を開発する際、多様な領域の技術者とチームを組んで作業を進めます。お互いの意思疎通を正確かつスムーズに行うためにもコミュニケーション能力は大切です。コミュニケーションに自信のない方は「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」を参考にしてみてください。
ほかにも、身につけた知識や技術を設計に活かす論理的思考力や、問題発生時にスムーズに対応できる問題解決能力も求められます。問題解決能力を高めたい方は、「問題解決の基本的な手順とは?スキルを高める方法も解説」もぜひ併せてご一読ください。
機械設計に向いている人とは?
機械設計の仕事には、どのような人が向いているのでしょうか。機械設計は、製造において重要な役割を担う仕事です。このことから、「モノづくりが好き」「黙々と地道な作業をするのが好き」「探求心がある」といった人は機械設計士に向いているといえます。
モノづくりが好き
機械設計は、新しい製品を生み出す作業です。そのため、モノづくりが好きな人は機械設計に向いているでしょう。自分で設計した製品が完成することにやりがいを感じられるだけでなく、製品をクライアントやユーザーに使ってもらえる喜びを感じられるのも機械設計の醍醐味です。製品を開発するために新しい知識や技術も習得できるため、モノづくりに情熱を注げる人は機械設計に向いているといえます。
黙々と地道な作業をするのが好き
機械設計に向いている人の特徴として、黙々と地道な作業をするのが好きなことが挙げられます。機械設計は一度設計したら終わりではなく、繰り返し修正や微調整が必要です。そのため、緻密な作業工程に粘り強く取り組み続けることが苦にならない人が向いているでしょう。
探求心がある
探求心がある人も、機械設計士に向いているでしょう。技術は日々進歩しているため、現在用いている技術が数年後には一新されている可能性があります。時代のニーズを掴んだ製品化を行うには、新しいことにも意識を持って目を向け、自身の設計スキルを更新していくことが大切です。新旧の技術を取捨選択し、設計作業にどう活かしていくか追求できる力が求められるでしょう。
「機械設計の仕事に興味があるけれど、自分に向いているか不安」「就活をどのように進めていけばいいか分からない」という方は、就職・転職エージェントを活用することをおすすめします。
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機械設計の資格に関するFAQ
ここでは、機械設計の資格に関する質問をQ&A形式で紹介します。
技術士とは?
技術士とは、化学技術に関する専門知識や応用能力を認定する国家資格です。機械や建設、農林水産など20部門に分けられており、取得には高度な知識や技術が求められます。第一次試験は受験資格に制限はありませんが、第二次試験の受験には実務経験が必要です。
機械設計士に必要なスキルや資格はある?
機械設計士になるために必須の資格はありませんが、「技術士(機械部門)」「機械設計技術者試験」などの資格を取得しておくと、業務に活かせるでしょう。また、機械設計士にはコミュニケーション能力やPCスキルなどが求められます。「機械設計士に必要な知識やスキル」で紹介したスキルを身につけておくと、業務に役立てられるでしょう。
機械設計の仕事に就く方法は?
機械設計は専門性の高い職種であるため、完全未経験から就職・転職するのは難しいでしょう。eラーニングや職業能力促進センターなどで、必要な知識や技術を身につけてから挑戦するのがおすすめです。また、エンジニア経験があると採用されやすい傾向があるので、エンジニアとして専門知識や経験を身につけるといいでしょう。エンジニア職に関しては「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」にて詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。