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残業150時間は過労死ライン!時間外労働の問題とは?
更新日
この記事のまとめ
- 残業150時間は「過労死ライン」をはるかに超えている
- 会社側は労働者に時間外労働をさせる場合、36協定を締結しなければならない
- 過剰な残業により体調を崩した場合は、労災保険の給付を受けられる可能性がある
- 残業が多いと、食事や睡眠の質が下がり疲れが蓄積する恐れがある
- 過労死する危険性があるのも、残業が多いことによる問題点
- 残業が多い場合は、心身に影響を及ぼす前に転職を考えよう
「残業150時間は危険?」と疑問に思う方もいるでしょう。月の残業が150時間ある場合、一般的な過労死ラインをはるかに超えているため、危険な状態といえます。具体的には、生活習慣が乱れ、心身に多大な負担をかけてしまう危険性があるので注意が必要です。このコラムでは、過剰な残業によって引き起こるとされる問題についてまとめています。
残業150時間は過労死ラインを超えている
過労死ラインとは、過剰な残業によって健康障害の危険性が高まる労働時間数のことです。 また、労働者が、脳卒中や心筋梗塞などの脳・心臓疾患を発症したとき、その病気が労働と関連しているかを判断する基準としても「過労死ライン」を参考としています。
そして、残業によって体調を崩したり亡くなったりした場合は、労災保険の給付を受けることが可能です。そのような場合、病気の発症や死亡の理由を「仕事」であると特定しなければなりません。 その目安は、厚生労働省の「血管病変等を著しく増悪させる業務による脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準について」によって以下のように規定されています。
- ・発症前1ヶ月間の残業時間がおおむね100時間
・2~6ヶ月間にわたって1ヶ月あたりの残業時間が80時間以上
以上が、一般的な「過労死ライン」です。そのため、残業が月に150時間以上あるというのは、過労死ラインをはるかに超えていてとても危険な状態といえます。
また、上記はあくまでも基準の1つです。残業時間が過労死ラインを超えていなければ健康に影響がないということではないので、注意が必要です。詳しくは、「過労死ラインとは?長時間労働を続けるリスクや解決法などを紹介」のコラムを参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
脳・心臓疾患の労災認定基準を改正しました
1日どのくらい働くと残業が150時間になる?
法定労働時間は、1日8時間、週40時間です。これ以上仕事をすると残業時間となります。 残業が150時間に達するケースとしては、以下のような例が挙げられます。いずれも、「1ヶ月の労働日数は20日」「法定労働時間を満たす」「9時〜18時が就業時間」と想定しています。
- ・1日の残業時間を7.5時間とし、毎日深夜1時半まで働いた場合
・土曜日も含め月24日出勤し、毎日23時近くまで5時間残業した場合
これはあくまでも一例です。残業をすれば、その分の残業代がしっかりと支給され、高収入を目指せると考える方もいるかもしれませんが、会社によってはサービス残業となる恐れもあります。
このような状況に陥らないためにも、「労働基準法第36条」を基にした、労働者を守るための「36(サブロク)協定」があります。この36協定を締結しなければ、労働者に時間外労働をさせることができません。
参照元
e-GOV法令検索
労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)
36協定で定められた残業時間の上限
厚生労働省の「時間外労働の上限規制わかりやすい解説」によると、36協定の残業時間の上限は、原則として以下のとおりです。
- ・1ヶ月で45時間
・1年間で360時間
臨時的な特別の事情がない限り、最高でもここまでしか労働者に残業をさせることはできません。この上限を越えるのは法律に反することなので、企業側は6ヶ⽉以下の懲役または30万円以下の罰⾦が科される可能性があります。
臨時的な特別の事情があっても残業の上限時間は定められている
臨時的な特別の事情があった場合でも、残業時間については「年720時間以内」「月45時間を超えることができるのは、年6ヶ月まで」などの上限が設けられています。36協定について詳しく知りたいという方は、「36協定とは?違反するとどうなるのかも解説」のコラムも参考にしてみてください。参照元
厚生労働省
時間外労働の上限規制わかりやすい解説
残業が多いと起こる問題
時間外労働が多いと起こる問題は、「食事や睡眠の質が下がる」「過労死する危険性がある」が考えられます。以下で詳しく解説します。
食事や睡眠の質が下がる
毎日残業が続くと、自分の時間が削られてしまい、食事や睡眠がおろそかになってしまいかねません。そうなると、栄養が偏ったり、十分な睡眠が取れず毎日の疲れが蓄積されたりする恐れがあります。
過労死する危険性がある
時間外労働のやりすぎは、過労死を招いてしまう危険性があります。疲労の蓄積は、時間が経過することによって麻痺してしまうことがあるので、自分がそこまで追い込まれていることに気づけなくなってしまう恐れもあります。そのため、周囲が過剰な時間外労働をしている人を気遣い、フォローし合える職場環境を整備していくことが大切です。
残業による問題と対処法について詳しくは、「残業70時間は問題ない?毎月続くと体調に影響がでる可能性も?」のコラムでも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。