残業150時間は過労死ライン!時間外労働の問題とは?

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この記事のまとめ

  • 残業150時間は「過労死ライン」をはるかに超えている
  • 会社側は、労働者に時間外労働をさせる場合は、36協定を締結し労働基準監督署へ届け出をする義務がある
  • 仕事の過労により体調を崩した場合は、状況により労働火災保険の給付を受け取ることができる
  • 残業が多いと、食事や睡眠の質が下がり、病気を引き起こし、最悪の場合には過労死する危険性がある
  • 過労死する前に転職を考える必要がある

仕事の量が多くて、残業をしなければその日に仕事をさばけない場合は、どうしても時間外労働時間が多くなってしまうことがあります。
しかし、残業をやりすぎると、生活習慣が乱れ、心身に多大な負担をかけてしまう危険性があるので注意が必要です。
このコラムでは、過剰な残業によって引き起こる問題についてまとめています。

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◆150時間の残業は過労死ライン! 

過労死ラインとは、日本において、過剰な残業によって健康障害のリスクが高まる労働時間数を指します。 また、労働者が、脳卒中や心筋梗塞 などの脳・心臓疾患を発症したとき、その病気が労働と関連しているかを判断する基準としても「過労死ライン」を参考としています。 

そして、残業によって体調を崩した場合や亡くなった場合は、労働災害保険の給付を受け取ることが可能です。そのような場合、病気の発症や死亡の理由を「仕事」であると特定しなければなりません。 
その時の目安は、厚生労働省によって次のように規定されています。 

・発症前1ヶ月間に残業時間がおおむね100時間 
・または2~6ヶ月間にわたって残業時間が80時間以上 

以上が、いわゆる「過労死ライン」とされています。そのため、残業が月に150時間以上というのは、過労死ラインをはるかに超えていてとても危険な状態といえます。 

参照元:厚生労働省 - 脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について  https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-11a.pdf 

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◆1日どのくらい働くと残業が150時間になる?

法定の労働時間は、1日8時間、週40時間です。これ以上仕事をすると残業時間となります。 
残業が150時間に達するケースとしては、以下のような例が挙げられます。 

・1日の平均残業を7.5時間とし毎日深夜1時半まで働いた場合 
・土曜日出勤し、月25日出勤かつ毎日22時半近くまで残業し1日12.4時間労働の場合 

これはあくまでも一例となります。残業をすれば、その分の残業代がしっかりと支給され、高収入を目指せると考えている人もいるかもしれませんが、会社によってはサービス残業やみなし残業の場合も多いようです。 

このような状況に陥らないためにも、労働基準法には、労働者を守るための「36(サブロク)協定」というものがあります。この36協定を締結しなければ、労働者に時間外労働をさせることができません。 

【36協定】 

36協定の残業時間の上限は、一般労働者の場合以下のようになります。 

・1ヶ月で45時間 
・2ヶ月で81時間 
・3ヶ月で120時間 
・1年間で360時間 

最高でもここまでしか労働者に残業をさせることはできません。この上限を越えると、法律に反することなので、企業に対して厳しい罰則が設けられます。 

参考元:厚生労働省 - 時間外労働の限度に関する基準 https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/pdf/saburoku_gendo.pdf 
厚生労働省 - サブロク協定をご存知ですか? https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/pdf/saburoku_about.pdf 

◆残業が多いと起こる問題 

時間外労働が多いと起こる問題は、次のようなことが考えられます。 

【食事や睡眠の質が下がる】

毎日残業が重なると、自分の時間が削られてしまい、食事や睡眠がおろそかになってしまう可能性があります。そのため、栄養が偏ったり、十分な睡眠が取れず、毎日の疲れが蓄積され、肥満になったり、睡眠障害を引き起こしたりと体にとっては良くないことばかりが起こります。 

【さまざまな病気にかかるリスクがある】 

残業が重なり、ストレスが蓄積されていくと、うつ病や統合失調症などの精神面での病気にかかってしまう可能性があります。また、過剰労働により脳や心臓への負担がかかりすぎると、脳出血・くも膜下出血・脳梗塞などの脳血管疾患や心筋梗塞・心筋症・狭心症などの虚血性心疾患などの重度の病気にかかってしまう危険性もあります。 

【過労死する危険性がある】 

一番恐ろしいのが、時間外労働のやりすぎで、心身に多大な負担をかけたことにより、「心臓性突然死」を招いてしまうことです。疲労の蓄積は、時間が経過することによって麻痺してしまうことがあるので、自分がそこまで追い込まれていることに気づけなくなってしまう可能性があります。そのため、周囲が過剰な労働している人を気遣い、フォローし合える職場環境を整備していくことが大切です。 

このように、心身の病気や過労死になる前に、今の職場が辛いと感じた時は転職を考えてみてはいかがですか?
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