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一人っ子の就職活動は不利?地元と県外どちらが良い?おすすめ職種もご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 企業とのマッチ度で合否が決まるため、一人っ子という理由で就職は不利にはならない
- 一人っ子の場合、就職先が遠方だと家族に心配され反対される可能性もある
- 一人っ子は自由なイメージから、「協調性が低そう」などと想像されやすい
- 一人っ子は、「集中力が高く想像力が豊か」などの特徴がみられる傾向にある
- 一人っ子に向いている就職先の職種はエンジニアやデザイナー、営業など
一人っ子の方の中には、「就職するのに不利なのでは」「地元を出て就職するのは家族に反対されるのでは」などの悩みを持つ方もいるでしょう。一人っ子に対するイメージはさまざま。面接で家族構成を聞かれることは少なく、一人っ子であることに悩む必要はありませんが、自身の特徴を理解して、上手くアピールすることが重要です。このコラムでは、一人っ子の特徴や向いている職種、地元・県外で働くメリットを解説します。
一人っ子の就職活動は不利?
兄弟姉妹がいない「一人っ子」という理由だけで、就職活動が不利になることはありません。企業は応募者の人柄やスキル、仕事への適性など、あらゆる面を判断して採用を決定するため、家族構成を重視することは少ないでしょう。また、「面接での家族構成についての質問は基本NG」で詳しく記載していますが、家族の質問は公正な選考基準という面から避けるべきとされており、「一人っ子かどうか」と聞かれることは少ないようです。しかし、面接中に話の流れで家族の話題になる可能性は考えられます。その場合も「一人っ子だと言ってしまって不利になってしまうのでは…」と不安に感じても、基本的に選考基準にはならないので極度に心配する必要はありません。
一人っ子の割合
厚生労働省が調査した「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況(7p)」によると、児童のいる世帯の49.3%が一人っ子であり、年々増加傾向にあるようです。
(単位:%)
児童数 | |||
---|---|---|---|
1人 | 2人 | 3人以上 | |
1986(昭和61)年 | 35.2 | 48.3 | 16.6 |
1989(平成元)年 | 37.2 | 46.3 | 16.4 |
1992(平成4)年 | 38.5 | 44.6 | 16.9 |
1995(平成7)年 | 40.4 | 43.1 | 16.5 |
1998(平成10)年 | 41.5 | 42.2 | 16.2 |
2001(平成13)年 | 42.4 | 42.5 | 15.1 |
2004(平成16)年 | 42.7 | 43.9 | 13.5 |
2007(平成19)年 | 44.4 | 42.3 | 13.4 |
2010(平成22)年 | 44.7 | 42.0 | 13.2 |
2013(平成25)年 | 45.2 | 41.8 | 13.1 |
2016(平成28)年 | 46.6 | 40.3 | 13.1 |
2019(令和元)年 | 46.8 | 40.3 | 12.9 |
2021(令和3)年 | 46.8 | 39.7 | 13.5 |
2022(令和4)年 | 49.3 | 38.0 | 12.7 |
参考:厚生労働省「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況(7p)」
世間的に、兄弟姉妹の有無で特定の性格がイメージされることもあるでしょう。しかし、就職・転職活動の合否は個々の人間性や能力、企業とのマッチ度などによって決まるものです。「一人っ子だから…」と気にしすぎず、自分に合った仕事は何かについて考えることを優先しましょう。
参照元
厚生労働省
2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況
一人っ子は就職活動でどう見られる?
就職活動において、「一人っ子であるかどうか」は採用試験の合否に関係ありません。しかし、世間的にどう見られやすいか気になる人も少なくないでしょう。以下では、「一人っ子」に対する世間的なイメージとして考えられる短所と長所をまとめています。どうしても気になる場合は、参考にしてみてください。
イメージされやすい一人っ子の短所
世間的にイメージされやすい「一人っ子」の短所をご紹介します。一人ひとり性格は異なるものですが、一般的に想像されやすい特徴を把握することで、有効的なアピール方法が分かるでしょう。
協調性が低め
一人っ子は家庭内において、「自身の価値観やペースで育ってきた」と捉えられやすく、協調性が低いとイメージされることがあるようです。企業にとって、「周りと上手くコミュニケーションをとりながら仕事に取り組めるのか」といった疑問が生じやすいといえます。
頑固な面がある
一人っ子は、「独自のこだわり持っている」という頑固な印象を持たれる傾向にあるようです。また、何かを始める際も「自分のタイミングでしか動かない」という性質を持っていると思われることも。就職において、「仕事でトラブルが起きたとき、臨機応変に動けないのでは」といったマイナスなイメージを持たれやすいようです。
就職で強みとなりやすい一人っ子の長所
一人っ子の長所も人によってさまざま。特に、自身の信念を持って物事に取り組める傾向があるようです。以下では、「一人っ子」の長所として考えられることを挙げています。自身と照らし合わせ、就職・転職活動で強みとしてアピールできるものがあるか考えてみましょう。
集中して物事に取り組める
「幼少期から自分のペースを大事にしながら物事を行う機会が多かったことで、集中力が高い」というイメージを持たれる傾向にあるようです。特に、興味があることや得意分野に関しては、より神経を集中させて取り組めると期待される可能性があります。就職活動において、「物事に対して熱心に取り組める」という点は評価されるポイントでしょう。
想像力が豊か
一人っ子は「子どものころから自身のイメージを働かせて遊ぶことが多く、想像力に長けている」とイメージされやすいようです。新しいことを思いつく発想力を持ち合わせている場合、就職・転職活動でアピールできる要素といえます。
正直である
人によっては、「一人っ子は真っ直ぐにのびのびと成長できる環境があり、裏表なく正直な性格になりやすい」というイメージがあるようです。社会生活では、人に対して偽りなく誠実に対応することが求められます。素直な性格は、就職活動においてアピールポイントになるでしょう。
一人っ子は地元と県外、どっちに就職すべき?
就職の際、勤務地が遠方であれば基本的に引っ越しが必要になります。一人っ子の方が就職で引っ越す場合、「寂しい」「心配」などの理由から家族に反対されることがあるようです。地元と県外、それぞれにメリットがあります。就職で後悔しないためには、それらを十分に理解して勤務地を選ぶことが重要です。
一人っ子が地元で就職するメリット
地元に就職することで、生まれ育ってきた地域に貢献できるというメリットがあります。また、地元にある企業は家族も知っている会社も多く、安心させられるでしょう。今までどおり実家で家族と生活を送ることもできるため、環境の変化が少なく、スムーズに新生活をスタートさせたい場合におすすめです。
一人っ子が県外で就職するメリット
地元を離れて就職する場合、視野が広がり新しい経験を多く積める可能性があります。就職先が都心であれば、一般的に給与が高く、さまざまな業務に関わる機会が多い傾向にあり、スキルアップしやすい環境といえるでしょう。また、一人暮らしすることによって、自然と生活力がつくというメリットもあります。今まで家族に囲まれていた生活は一変し、自立心も身につくでしょう。地方と都市部それぞれの就職するメリットは、「就職するなら地方?都市?それぞれのメリット・デメリットを紹介」でもお伝えしているのでご覧ください。
一人っ子の就職活動をうまく進めるポイント
一人っ子が就職活動を上手く進めるには、先述したような企業が持つイメージを踏まえつつ、自身の強みをアピールすることが大切です。自身の適性を十分に理解し、就職活動に臨みましょう。
自己分析を行い一人っ子である自分の性格を理解する
採用担当者によって、一人っ子に対する印象はさまざまです。応募書類や面接で自分の強みをアピールするには、自分の価値観や思考を認識することが重要。自己分析を念入りに行い、長所や短所、得意なことを洗い出してください。自身の性格を十分に理解することで、マッチする仕事が探しやすくなるほか、説得力のある志望動機や自己PRを作成できるでしょう。
選考結果や面接内容に落ち込み過ぎない
就職活動は企業とのマッチ度が重視されるため、応募書類や面接内容に自信があっても不採用になってしまうことも。人によっては「不合格がショックで就職活動を続けたくない」と感じてしまう恐れがあります。就職先を決めるには、一つひとつの選考結果に落ち込み過ぎないことが大切です。気持ちを切り替えて、前向きに就職活動を続けましょう。
周りに就職活動の相談をする
就職活動で行き詰まってしまった場合は、すでに社会人として働いている友人や先輩にアドバイスをもらうと良いでしょう。「一人で就職活動をすると何がたいへんですか?」にも記載があるように、一人での就職活動は行き詰まりやすく、第三者に頼ることが大切です。周りに相談することで、筆記試験や面接に関するアドバイスや、仕事の大変さ、楽しさといったリアルな話が聞けるため、就職活動に活かせる可能性があります。
一人っ子に向いている就職先の職種
一人っ子の特徴や得意なことは人によって異なりますが、一人っ子によくみられる「集中力」「想像力」といった長所を活かせる仕事があります。以下に挙げているので、参考にしてみてください。
エンジニア
エンジニアは一人で集中して作業することが比較的多い職業のため、一人っ子の就職先に向いているといえます。今後さらにIT業界の発展が見込まれ、需要が高い仕事です。「パソコンで地道な作業をするのが好き」といった方に向いています。
デザイナー
デザイナーは、物事に没頭して何かを作り出すのが得意な一人っ子の方に向いています。想像力が豊かな人に適しているので、一人っ子の特性にも合っているといえるでしょう。人とのやり取りも必要な業務のため、就職活動の際はコミュニケーションスキルをアピールできると好印象です。
マーケティング
データの分析やリサーチを行い、ニーズに沿ったサービスや商品を作り出すマーケティングは、熱心に物事に取り組める一人っ子の方に向いている職種です。就職先では客観的に数値を読み取るスキルも求められるため、集中して物事に取り組める人にぴったりでしょう。
営業職
コツコツと顧客を開拓する営業の仕事は、継続力のある一人っ子の方に向いているといえます。また、営業は顧客と信頼関係を築くことが求められるため、素直で正直な一人っ子の特性は人の心を開きやすく適しているでしょう。営業は自身で考えて行動することが求められるので、就職活動の際は自己PRでアピールできると評価されやすいようです。
介護職
一人っ子は両親や祖父母といった年上の人との関わりに慣れていることが多く、介護の現場ではコミュニケーションスキルを発揮できるでしょう。介護は人との触れ合いが重視される仕事のため、就職先では一人っ子の裏表なく誠実な人柄が求められます。
「一人っ子であることで将来仕事に影響するのでは」「周りに迷惑かけてしまうのでは」など、思いつめてしまうこともあるでしょう。しかし、実際は家族構成が就職活動に大きく影響することはありません。後悔のない就職先を決めるには、自分に合った仕事を選ぶことが大切です。
「どのような業界が自分に合っているのか分からない」「企業選びのポイントが知りたい」と考えているなら、一人で悩まずに第三者のアドバイスを受けるのも1つの方法といえるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。