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中卒フリーターの末路は?バイトから正社員への就職を成功させるコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 中卒フリーターが30代になると、職歴やスキルを問われて就職が難しくなる
- 中卒フリーターにおすすめの職種は、人手不足の介護職やITエンジニアなど
- 中卒フリーターは、就職したい理由や志望動機を明確にするのが就職成功のコツ
- 履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書いて、スキルをアピールするのも良い方法
- 中卒フリーターは1人で就活するより、就職支援サービスを活用するのがおすすめ
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中卒フリーターも諦めなければ正社員になれる!
20代の中卒フリーターであれば、「他社に染まっておらず育てやすい」と考える採用担当者がいるため、人柄やポテンシャルで採用される可能性があります。しかし、30歳以上の中卒フリーターの方が未経験者として就職するのは難しいことも。そのため、なるべく20代のうちに学歴を補えるような就活準備を徹底するのが大切です。
アルバイトは原則として職業経験に含まれないことから、フリーターのまま就活をしても未経験者として捉えられるのが一般的。学歴や経験に自信がなくても就活が有利に進められるように就職サイトに登録したり、就職エージェントに相談するなど、できることから始めましょう。
正社員になれるのか不安な中卒フリーターの方は「「中卒は正社員になれない」は間違い!給料の事情や就活のやり方を解説!」のコラムも参考にしてみてください。中卒者が正社員を目指す際にチャレンジしやすい仕事をご紹介しています。
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中卒フリーターが早めに就職を目指したほうが良い理由
中卒フリーターを続けたままだと、収入が安定せずに生活が苦しくなったり、就職しづらい状況になったりすることが考えられるでしょう。ここでは、中卒フリーターが早めに就職を目指したほうが良い理由を詳しく解説します。
正社員との収入が開いていく
フリーターとして東京都の最低賃金(時給1,113円)で勤務日数20日、1日8時間働いた場合、月収は約17.8万円。厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況 付表1 学歴、年齢階級、性、企業規模別賃金(p.17)」によると、中卒で正社員として働いた場合の賃金は、25〜29歳で月収約21.5万円です。
ひと月で比較すると3.7万、1年で比較するとその差は44.4万の開きがあると分かります。また、正社員はこの賃金が基本給として毎月支払われますが、アルバイトは働いた時間に応じて給料が支払われるため、月によって変動する場合もあるでしょう。
さらに、正社員は年齢が高くなるにつれて昇給することが多いですが、アルバイトでは大幅な昇給は見込めません。中卒フリーターを長く続けるほど、正社員との収入差は開いていく可能性が高いといえます。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況
中卒フリーターが30代になると正社員就職は難しくなる
一般的に、30歳以上の就職は難しくなる傾向があります。30歳になると、職歴やスキルなどを問われるため、社会人経験がないフリーターは評価が低くなりやすいからです。
何となくフリーターを続けていると、年齢を重ねても不安定な収入が続き、思い描いていた生活が送れなくなる可能性もあるでしょう。
「若いうちは楽しいことを優先したい」「まだ就職しなくても大丈夫」といった思考のままだと、年齢を重ねるごとにポテンシャル採用を活かした就職のチャンスを失うことが考えられます。「夢を叶えたい」「転職活動中のため一時的にアルバイトをしている」など、将来を見据えてフリーターをしている場合は、期限を決めるのがおすすめ。中卒フリーターから就職を目指すなら、早めに行動し、将来を視野に入れた思考に切り替えることが重要です。
高齢フリーターはアルバイトの場合も採用されにくくなる
中卒に限らず、フリーターが35歳を超えると高齢フリーターといわれ、アルバイトで採用されにくくなります。アルバイトの求人は、「立ち仕事や重労働など体力勝負の仕事が多い」「社員からの指示を受けて働く」「一緒に働く人が若年層」といったことから、若いほうが採用で有利になる傾向にあるからです。
そのため、「フリーターのままでも生活していける」と判断するのは避けたほうが良いでしょう。ポテンシャルで採用される20代のうちに正社員に就職するのがおすすめです。
そもそもフリーターとは?
フリーターとは非正規雇用で生計を立てている人を指します。フリーアルバイターを省略した言葉で法律的な定義はありませんが、特に若年層のパートやアルバイトの方を指しています。詳しくは「フリーターとは?一人暮らしは実現できる?正社員就職のポイントも解説」のコラムでご確認ください。
中卒フリーターの印象が良くないといわれる6つの理由
中卒フリーターの印象が良くないのは、学歴主義の考え方や「仕事ができないのでは」といった先入観など、さまざまな理由があります。中卒フリーターからの就職を成功させるためにも、印象が良くないといわれる理由にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。
中卒フリーターの印象が良くないといわれる理由
- 中卒は大卒などに比べて学歴が低い
- そもそも中卒可の求人数が少ない
- 厳しい目で見られる可能性がある
- 離職率が高め
- 選べる職種が少ない
- 強みとなるスキルが少ない
1.中卒は大卒などに比べて学歴が低い
総務省統計局の「令和2年国勢調査 2-2教育-「学校」から社会へ-(p.10) Q1 卒業者の最終卒業学校の割合が高いのは?」によると、全国で小学校・中学校を最終学歴にもつ人は、全体の約14%。高卒以上の人が約85%を超えるため、一般的に中卒は学歴が低いとされるでしょう。就職・転職市場では学歴が評価の一つとなる場合があるので、大卒よりも中卒が不利になる可能性があります。
参照元
統計局ホームページ
令和2年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯
2.そもそも中卒可の求人数が少ない
そもそも求人のなかに「中卒可」の案件は非常に少ない傾向にあります。これは、前述したように最終学歴が中卒の方が少ないためと考えられるでしょう。応募できる求人が限られていることから、中卒フリーターは本当にやりたい仕事を見つけにくいようです。一般的に、大手企業は「大卒以上」が条件となっているため、中卒フリーターは応募できない可能性があるでしょう。
3.厳しい目で見られる可能性がある
中卒フリーターをしていると、「常識がない」「仕事ができない」などの先入観から、就職活動の際に厳しい目で見られることがあるでしょう。
「なぜ高校に進学しなかったのか」「勉強を頑張らなかったのではないか」といった疑問や理由から、「中卒」に対して良くないイメージをもつ方は一定数いるようです。また、正社員として就職しないフリーターという働き方自体に良くないイメージをもつ方もいます。
味方であるはずの家族や親戚さえも、それらの先入観をもつことがあり、身内からも厳しい目で見られ、協力を期待できない場合があるでしょう。
4.離職率が高め
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によると、令和2年3月卒業者の3年以内離職率は大卒では32.3%なのに対し、中卒は52.9%です。
しかし、企業側はできるだけ長く働いてくれる人材を求めているもの。上記の結果がすべてではありませんが、中卒の3年以内離職率の高さから、企業によっては採用に慎重になる可能性も考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
5.選べる職種が少ない
中卒の場合、求人の応募条件を満たせないことが多いため、選べる職種が少ない傾向にあります。たとえば、事務系の仕事を志望しても「高卒以上」が条件となっている求人が多いでしょう。
また、学歴を資格で補おうとしても、試験の受験条件に学歴が必要な場合があるので、取得できる資格の選択肢は少なめといえます。そのため、中卒フリーターが選べる職種は少ないのが現実です。
6.強みとなるスキルが少ない
中卒フリーターは、中卒正社員に比べてスキルが少ない可能性があります。学校を卒業後すぐに正社員就職をした方であれば、就職・転職市場で価値が高いスキルや経験を身につけていることもあるでしょう。
しかし、中卒フリーターの場合は経験した仕事の範囲が狭い場合があり、強みとなるスキルが身につかないことも。そのため、就職したくても選考で不利になることや、選べる仕事が少なくなることがあります。
そのほか、中卒の就活事情については「中卒の就職率は?高卒や大卒などの学歴に比べて高い?低い?」のコラムで詳しくご紹介していますので、ご覧ください。
中卒フリーターの就職を成功させる5つのコツ
中卒フリーターから就職を目指す場合、自己分析やスキル取得などの事前準備がポイント。ここでは、中卒フリーターの方が取り組むと良い就活のコツを5つご紹介します。
中卒フリーターの就職を成功させるコツ
- 自己分析・業界分析・企業研究をする
- 中卒フリーター向けの資格を取得する
- 就活のスケジュールをしっかり立てる
- 1人で就職活動をしない
- 中卒フリーターが就活前にしておくと良い準備をする
1.自己分析・業界分析・企業研究をする
まずは、自己分析をして自分の強みやアピールできるポイントを見つけましょう。自分の長所や短所、適性が分かると、やりたいことや就きたい仕事が明確になります。
中卒フリーターから就職する場合、企業に対してどう貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。過去の経験を掘り下げながら、応募する職種に活かせる強みを見つけましょう。
また、業界分析や企業研究も大切な要素です。IT、美容、メーカー、金融など、世の中には多様な業界があり、そのなかでさまざまな企業が切磋琢磨しながら社会全体を活性化させています。同じ業界でも、企業ごとに方針や組織風土は異なるもの。気になる会社があったら、その会社の商品を実際に買ってみたり、企業のWebサイトで経営理念を調べたりするなど、業界分析や企業研究を進めましょう。
このとき、ほかの会社とは何が違うのかに着目してみましょう。調べる業界や会社は1つに絞り込まず、自己分析で定まった方向性に沿って、幅広い視野で進めるのがおすすめです。
2.中卒フリーター向けの資格を取得する
自分の能力をアピールするため、中卒フリーターが挑戦できる資格を取得するのも一つの手段です。たとえば、「介護職員初任者研修」「ITパスポート」「宅地建物取引士」「調理師免許」などの資格は、学歴が必要ないため、中卒フリーターが受けやすいといえます。
自分が就きたい仕事に関する資格を選ぶと、就業意欲や知識のアピールになるのでおすすめ。また、資格によっては、取得までに時間を要することがあります。取得までのスケジュールを逆算しながら、効率良く進めましょう。
3.就活のスケジュールをしっかり立てる
フリーターの場合、就活を行うための時間を確保しやすいというメリットがあります。しかし、時間を確保しやすいと「ダラダラ就活をしてしまい、いつまでも就職先が決まらない」という状況になってしまうことがあるでしょう。
就活が長引くと就業意欲が下がる可能性があるので、「いつまでに何をするべきか」といった就活のスケジュールを立てるのがコツです。
4.1人で就職活動をしない
前述のとおり、中卒フリーターは求人や職種の選択肢が少ないため、1人で就職活動をするのは難しい可能性があります。そのため、転職エージェントやハローワークなどの就職支援サービスを活用するのがおすすめです。
これらのサービスを利用すると、自己分析や書類の書き方などをサポートしてもらえるため、何をすれば良いか分からないという状況に陥りにくいでしょう。就職支援サービスについては、このコラムの「中卒フリーターから正社員就職を叶える6つの方法」で詳しく解説します。
5.中卒フリーターが就活前にしておくと良い準備をする
面接では、中卒フリーターが聞かれやすい質問があります。事前に回答を準備しておけば明確な回答ができ、就職に対する誠意が企業側へ伝わるでしょう。なかでも、中卒フリーターが聞かれやすい主な質問を下記にまとめました。
「中卒フリーターになった理由は?」
中卒フリーターになった理由を聞くのには、求職者の性質や人間性について確認する意図があります。中卒フリーターになった理由は、「目指したい夢があった」「フリーターをしながら専門性のある勉強をしていた」など人によってさまざまですが、ポジティブに答えるのがポイント。また、フリーターになったことを反省し、正社員として働く意志があることを伝えましょう。
中卒フリーターになった理由が「働きたくなかった」というネガティブな場合は、就職に対する考え方が変化したことを説明するのがおすすめ。その際は、就職してやりたいことや積みたいキャリアなど、具体的に説明するのがポイントです。
「なぜ就職したいのか?」
この質問では就職への熱意や意欲を問われています。「何となく」「給与や待遇が良いから」といった回答は適切とはいえません。
「アルバイト先の職場で経験を積んでいくなかで、正社員のように責任のある仕事がしたいと思った」「アルバイトでは経験できない幅広い仕事やスキルを身につけたいと思った」など、フリーターから正社員になりたいと考えた根拠がしっかりと確立していれば、企業側に誠意が伝わるでしょう。
「なぜその企業を選んだのか?」
その企業を選択するに至った志望動機を明確に伝えましょう。その際、どこの企業に対しても当てはまる内容ではなく、「この企業だから選択した」といった理由を述べることが望ましいといえます。志望動機をしっかり伝えるには、就活前の企業研究が重要です。企業のWebサイトや就職サイトから情報収集をしましょう。
30代での転職活動では自分のスキルを把握することが重要
30代で転職活動をする際、まずは自分のスキルと経験を正確に把握し、それをどのように市場にアピールできるかを考えるのがおすすめ。フリーターとしての経験には、柔軟性や適応能力、さまざまな職種への理解など、多くの企業が評価するポイントが含まれています。応募する職種選びでは、自分の興味と能力が合致する分野を中心に考えると良いでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
一人での情報収集が難しいと感じているフリーターの方には、就職エージェントやハローワークの活用がおすすめ。実際の業務内容やリアルな職場環境を知ることができます。志望動機の考え方について「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムでもご紹介していますので、参考にしてみてください。
中卒フリーターが注意すべき履歴書のポイント
就職活動では、書類選考を通過するのが最初の一歩です。中卒フリーターは学歴で不利になる可能性があるため、書類選考で厳しい目を向けられてしまう恐れがあります。履歴書が採用担当者からの第一印象を決めることもあるため、注意すべきポイントを押さえておきましょう。
中卒フリーターが注意すべき履歴書のポイント
- 志望動機は経験をもとに具体的に書く
- 学歴欄は正式名称で記入する
- 職歴欄はアルバイトを含めて書く
- 修正液は使わない
- 資格欄は書けるものをすべて書く
- 自己PRを大切にする
1.志望動機は経験をもとに具体的に書く
志望動機では、「なぜその企業でなければならないのか」を説明する必要があります。応募先企業の特性や特徴を把握し、自分の強みや経験と照らし合わせてマッチ度が高いことをアピールしましょう。
その際、過去の経験をもとに具体的なエピソードを添えるのがポイントです。志望動機の記載でよくみられるミスとして、業界や職種などの志望動機だけを書いてしまうこと。そのような志望動機の場合、「業界や職種が一致していれば自社でなくても良い」と応募した企業から判断されてしまう可能性があるので注意しましょう。
2.学歴欄は正式名称で記入する
学歴欄の学校名は正式名称で書きましょう。たとえば、「中学校」を「中学」のように省略するのは避けましょう。正式名称で書くのはビジネスマナーにも通じるため、守られていなければ印象を悪くしてしまう可能性があります。また、入学・卒業の年月は西暦でも和暦でも良いですが、統一するのがマナーです。
3.職歴欄はアルバイトを含めて書く
正社員としての就職経験がない中卒フリーターの場合は、職歴の欄が埋められないという方がいるでしょう。しかし、アルバイトで得たスキルや経験が応募先企業に関連し、活かせるものであれば職歴欄に記入しても問題はありません。
中卒フリーターの方は、高卒や大卒の方以上に自身をアピールする必要があるため、職歴欄もしっかりと埋めるようにしましょう。
4.修正液は使わない
履歴書は公式文書のため、修正液や修正テープを使うのは避けましょう。書き間違いをした場合は、新しい履歴書に初めから書き直すのがマナーです。
修正液や修正テープを使うと、「常識がない」「仕事でもマナー違反をするのでは」と判断され、評価を落としてしまう可能性があります。
5.資格欄は書けるものをすべて書く
中卒フリーターは、履歴書にアピール要素をできるだけ多く含める必要があります。そのため、資格欄にはアピール材料になる内容をすべて書きましょう。取得した資格を書くのはもちろん、勉強中の資格を書いても大丈夫です。資格取得に向けた努力過程は、アピールポイントになります。
6.自己PRを大切にする
自己PRは人柄や特徴が伝わりやすいため、中卒フリーターがポテンシャルをアピールするために重要な項目です。「フリーター経験から得たものは何か」「その経験から応募先企業を志望した背景は何か」をしっかりとアピールする必要があります。
自己PR欄は職歴や資格の欄などと違い、書ける内容の自由度が高いため、自身をアピールするための工夫を凝らしましょう。
履歴書の書き方は「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムで解説していますので、参考にしながら書いてみてください。
中卒フリーターが覚えておきたい面接マナー
中卒フリーターに限らず、面接の場では社会人としてのマナーを問われます。どれだけ良い内容の志望動機を答えても、マナーが悪いと採用されないことがあるので、しっかり覚えておきましょう。
会場到着~受付までのマナー
面接会場へ到着してから、受付までのマナーは以下のとおりです。
- ・面接開始の15分前には到着する
- ・やむを得ない事情で遅れる際は連絡を入れる
- ・身だしなみは事前にチェックしておく
身だしなみは自宅を出る前はもちろん、会場に入る前にも一度確認しておくと良いでしょう。また、コートなどの上着は会場に入る前に脱ぐのがマナーです。
会場には面接開始の15分前には到着するのが一般的。遅刻を避けるため、電車の遅延を想定して早めに自宅を出ると良いでしょう。ただし、事故や災害などのやむを得ない事情の遅刻は、連絡を入れれば問題ありません。
入室前~面接開始までのマナー
面接前は控室で待つことになります。面接は始まっていませんが、控室での態度もチェックされている可能性があるので、マナーを守って待ちましょう。
- ・控室でスマートフォンなどを見ない
- ・ドアのノックは3回
- ・ドアは丁寧に閉める
- ・一礼してから挨拶する
- ・促されたら着席する
控室でスマートフォンを見たり、読書をしたりするのはマナー違反です。姿勢を正して静かに待つのが良いでしょう。
名前を呼ばれたら、ドアを3回ノックして中に入ります。ドアは片手で閉めるのではなく、面接官に背中を向けて両手で静かに閉めてください。面接官のほうを向いたら、一礼して「△△ △△と申します。よろしくお願いいたします」と挨拶し、「どうぞ」といわれてから着席しましょう。
面接中~退室までのマナー
面接中は話す内容はもちろん、マナーを理解できているかも細かくチェックされています。質問に答えることに集中してマナーを忘れないように、退室まで気を抜かないのがポイントです。
- ・姿勢を崩さない
- ・正しい言葉づかいで話す
- ・話すときの表情に気をつける
- ・結論から話す
- ・お礼を述べてから退室する
面接中に髪をかき上げたり、手足を頻繁に動かしてしまったりすると印象が良くありません。最後まで姿勢を崩さないように気をつけましょう。
話す際には正しい言葉づかいを守り、口角を上げるのがおすすめ。無表情だと暗い印象になってしまうので注意が必要です。また、話は結論から述べるのがポイント。ダラダラと話してしまうと「なにを伝えたかったのか分からない」と思われる可能性があります。
面接が終わったら「本日はお時間を頂き、ありがとうございました」とお礼をいって退室しましょう。面接のマナーについては「面接の流れやマナーを受付・入室・退室の場面別で解説!」のコラムで解説していますので、ご覧ください。
中卒フリーターの進路
中卒フリーターの進路には「高校進学」や「職業訓練に通う」、「海外に留学する」などの選択肢があります。この項では、それぞれの選択肢について詳しくご紹介します。
高校進学
就職を目指すものの、中卒OKの求人が見つからない場合、高校進学も選択肢の一つ。通信制高校や定時制高校など、ライフスタイルに合わせた学び方がありますが、学費などの準備が必要となるでしょう。
職業訓練
職業訓練校では、受講料無料で専門知識の習得や資格取得が可能です。特定のスキルを身につけてから就職活動を行えば、中卒フリーターから正社員として就職できる可能性を高められるでしょう。
海外留学
海外留学は、興味や訪れたい国がある方に向いている選択肢。目的の国で語学学校に通い、文化を学べるため、日本で就職する際に有利になる場合もあるでしょう。
派遣社員
学歴が関係しない傾向にある派遣社員は、中卒の方が働きやすい環境といえるでしょう。派遣を通じてさまざまな職種を経験し、自分に合った仕事を見つけることができます。派遣で磨いたスキルや経験が、正社員への転職に役立つことも。また、紹介予定派遣という制度を活用すると、働きぶりが評価されれば、派遣先の企業で正社員として採用される可能性があるでしょう。
知り合いの仕事の手伝い
身近な知人や親戚が起業している場合、その仕事を手伝うのも選択肢の一つ。お互いに信頼関係があり、気軽に相談できる環境が整っている場合、分からないことがあっても助言を求めやすいのはメリットといえるでしょう。
学歴を問わない求人について知りたい方は「学歴不問とは?応募の際の注意点と中卒から正社員を目指せる職種をご紹介!」のコラムもチェックしてみてください。企業が学歴不問で求人する意図や、応募するメリット・デメリットを解説します。
中卒フリーターから正社員就職を目指せる職種一覧
この項では、中卒フリーターから正社員就職を目指せる職種をご紹介。仕事内容や向いている人の特徴などを詳しく解説します。
営業職
営業職では、積極的な行動を起こせる人材が求められます。特に、訪問販売やルートセールス、不動産営業などは中卒フリーターの方におすすめです。ノルマの達成を重視されることもありますが、資格や学歴よりも体力やコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
不動産業界は、転職者や未経験者を積極的に採用する傾向があり、実力を評価されやすいです。「学歴不問」や「未経験者歓迎」といった募集要項を掲示している企業があれば、チャレンジすることをおすすめします。
「中卒から営業職の正社員になれる?」と不安な方は、「中卒から営業の仕事に挑戦できる?おすすめの業界や資格を紹介」のコラムも、ぜひご一読ください。中卒が営業職を目指すと良い理由や就活におけるポイントなどを紹介します。
看護師
看護師は医師の指示に基づいて患者の診療や、入院生活をサポートする仕事です。具体的な業務は、患者の問診や検査、点滴・注射、食事・排泄の補助、患者の移送などが含まれます。看護学校を卒業して看護師の資格を取得することで、学歴にかかわらず現場で働くことが可能です。
保育士
保育士の仕事は、保護者とのコミュニケーションや雑務も業務に含まれるため、子どもが好きで責任感と体力がある方に向いています。資格がない場合は保育補助として働けますが、業務に制限があるため、本格的に保育士を目指す場合は、資格取得を目指すと良いでしょう。
介護職
介護職は人材不足のため、中卒フリーターの方におすすめの職種です。未経験者を歓迎する求人が多く、挑戦しやすいという利点があります。さらに、介護職への就職には一般的に資格を必要としません。キャリアアップのために資格取得を目指す場合は、働きながら学べる職場を探してみると良いでしょう。
警備員
警備員の仕事は、24時間体制で行われ、シフト勤務が一般的。なかには、夜間勤務もあるため、体力が必要なことを考慮しておくと良いでしょう。
警備員の仕事には最低限のコミュニケーションと体力が求められますが、性別を問わず勤務することが可能です。
飲食業
飲食業は、中卒フリーターの方にとって比較的就職しやすい業界です。業界全体で人材不足が深刻化しており、求人が多い傾向にあります。ただし、一部では人手不足からブラックな労働環境になっている場合があるため、職場選びには注意しましょう。
また、飲食店で正社員として働くには、アルバイトスタッフの管理や指導力も求められます。
接客業
アパレルやホテル、旅館などの接客業は、比較的中卒者が受け入れられる業種です。接客業では、仕事に必要な知識が専門的であるため、学歴よりも実践的なスキルや経験が重視されます。
たとえば、アパレル業界での仕事には服の知識やコーディネートセンス、顧客とのコミュニケーション能力が求められるでしょう。専門学校で学んだ方は有利ですが、それ以外の場合は同じスタートラインから仕事を始めることができます。特殊な業界でスキルを身につけるには、学歴よりも実務経験や努力が重要です。
ITプログラマー・システムエンジニア
プログラマーやシステムエンジニアなどは、中卒フリーターにとって目指しやすい職業の一つ。インターネットやデバイスの進化により、IT技術の需要は増加しています。そのため、IT業界全体が人材不足に悩まされ、未経験者を積極的に採用し、必要な教育を提供する会社が増えているでしょう。
IT業界は今後も成長が見込まれる分野であり、専門知識を身につけることで将来の転職活動に役立ちます。
工事現場・建設現場
工事現場や建設現場での仕事は、学歴に関係なく受け入れられるでしょう。自身の努力次第でキャリアアップの道が開ける可能性も。これらの職種では、動ける人が重宝される傾向があり、特に若い方に有利といえます。「体力が十分にあり、重労働をこなせる人」や「周囲の状況を見極め、適切にサポートできる人」「協調性があり、周囲の空気を読むことができる人」であれば、学歴に関係なく求められるでしょう。
公務員
中卒の方で安定した職に就きたい場合は、公務員がおすすめです。公務員試験は年齢制限を設けていますが、一般的に学歴に関しては不問とされているため、採用される可能性があるといえます。
公務員の魅力は、安定した月給や経験不問の採用条件です。ただし、公務員試験の難易度は高く、学習を十分に積む必要がある点に注意しましょう。さらに、公務員には、警察官や消防士、自衛隊なども含まれるので、下記でそれぞれご紹介します。
警察官
警察官の役割は、個人の安全や財産の保護、犯罪の予防と捜査、交通の取締り、公共の安全と秩序の維持などです。警察官の仕事は、市民の安全を守るために常に危険にさらされます。そのため、身体の健康や体力が求められると同時に、冷静さや判断力も重要となるでしょう。
消防士
消防士の役割は、市民の命を守ることです。そのため、体力を維持し、訓練を積むことが大切。経験を積みながら判断力を養う努力が必要ですが、焦らず着実にスキルを高めると良いでしょう。
さらに、指示の誤解や情報の欠如は重大なリスクとなり得るため、コミュニケーションスキルの向上も重要です。
自衛隊
自衛隊は過酷な訓練を耐え抜く必要があるため、体力や運動能力の高さが求められるでしょう。さらに、集団行動をするため、協調性や忍耐力が重要となります。
また、自衛隊の仕事は、国内だけでなく海外に派遣されることもあります。そのため、英語力を身につけておくと役立つでしょう。
中卒フリーターから正社員就職を叶える6つの方法
中卒フリーターの方が効率的に就職するためには、正社員登用を行っている求人を探したり、就活サービスを利用したりするのがおすすめです。ここでは、具体的な方法をご紹介します。
1.アルバイトから正社員登用を目指す
募集要項に「正社員登用制度あり」と記載のある求人に挑戦してみましょう。正社員登用制度とは、アルバイトを長期間続けたうえで、登用試験に合格すると正社員に昇格できる制度です。
ただし、正社員に見合った能力がなければ、試験にとおらない恐れも。中卒フリーターから正社員を目指すなら、働きながら実績を積んだりスキルを身につけたりといった努力を怠らないようにしましょう。
2.自己分析を参考に職種を絞る
自己分析の結果に基づいて職種を絞ることで、自分自身の価値観や興味関心、能力などを考慮したうえで、仕事探しを行えます。自己分析を通じて、自分がどのような仕事に興味を持ち、どのような環境で働きたいかを把握しましょう。その結果、自分に合った業界や職種を見つけ、キャリアの方向性が定まるはずです。
3.ハローワークを利用する
自分が住んでいる地域で仕事を探したい場合は、ハローワークを利用しましょう。ハローワークで扱っている求人は、管轄地域内にある中小企業が多いといわれています。
中小企業は大企業に比べて学歴を重視しない傾向にあるため、中卒フリーターにおすすめ。また、求人紹介以外にも、希望者には履歴書の書き方や面接訓練を実施している場合があります。中卒フリーターを長く続けていて、就活のやり方が分からない場合は活用してみると良いでしょう。
4.自分で起業する
これまでは、就職することだけが正解のように思われてきましたが、今では仕事に対する価値観が変わり、自分で起業する方は増加。また、フリーランスとして独立するという選択肢もあり、起業のハードルは下がっています。起業をすれば自分の力で仕事を獲得していくことになるため、就活や学歴、年齢は関係なくなるでしょう。
5.求人サイトを利用して仕事探しをする
求人サイトを利用する利点として、希望条件を設定することで多くの求人情報のなかから自分に合った企業を探せることが挙げられます。また、24時間いつでも情報収集できるのもメリットといえるでしょう。
一方で、履歴書作成や面接対策などはすべて自分でやる必要があります。1人で就活を進めることに不安がある方はデメリットと感じる可能性があるでしょう。
6.就職・転職エージェントを利用する
自分に合った仕事が見つからない方は、就職・転職エージェントを利用するのが良いでしょう。エージェントは民間企業が運営しているので、幅広い業界や職種を扱っているのが特徴。扱う求人のなかからその人にぴったりの企業をマッチングしてくれるので、自分の新たな可能性に気づけます。
また、自分がもつスキルや経験がどのような職種で活かせるのかを面談形式で深堀りできるほか、担当アドバイザーによる客観的な意見や評価が受けられます。よりキャリアプランを描きやすくなるのがポイントです。
中卒フリーターから就職を目指すなら、若年層向け就職支援サービスのハタラクティブにご相談ください。 専任のキャリアアドバイザーによるマンツーマンのカウンセリングで、あなたにぴったりの求人情報をご紹介します。
また、履歴書添削や面接対策などの手厚いサポート体制もポイントです。就活が初めての方も安心して選考に挑めます。登録・利用料は無料で、1分程度でできる性格をもとに分析する適職診断もあるので、中卒フリーターから就職を考えている方はお気軽にご相談ください。
正社員になりたい中卒フリーターの方向けのQ&A
「中卒フリーターから正社員を目指せるのか心配…」という方のお悩みをQ&A方式で解決します。
女性フリーターが就職しやすい職種は何ですか?
接客・販売の仕事は、スキルや経験より人柄やコミュニケーション力が重視されるため、フリーターも採用される可能性があります。女性フリーターにおすすめの仕事は「フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ」のコラムを参考にしてみてください。
中卒フリーターは資格を取ったほうが良いですか?
資格があると有利になりますが、必須ではありません。
資格取得に時間をかけるより、まずは働き始めるのが良い場合があります。やりたいことが明確で、そのために資格が必要という方は、就職前に資格取得を目指しても良いでしょう。中卒の方におすすめの資格は「中卒者の資格取得は転職に有利?高収入につながるおすすめの種類を紹介」のコラムでご確認ください。
高卒認定試験とは何ですか?
高卒と同等の学力があることを証明するための国家試験です。
正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」で、大学や専門学校、高卒以上を対象とした資格試験に挑戦できるようになります。高卒認定については「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」のコラムをご覧ください。
面接で中卒について聞かれたらどうしたら良いですか?
進学しなかった理由をポジティブに答えるのがおすすめです。
面接官が知りたいのは、応募者の人柄や考え方なので、その経験から何を学んだのかを答えれば問題ありません。中卒の方が面接で気をつけるポイントなどは、「中卒の就活はどうする?面接のコツをご紹介」のコラムをご一読ください。
面接に不安がある方は、就職エージェントを利用するのもおすすめ。1人で面接対策をするのが難しいなら、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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