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大学院を中退したら就職できない?就活を成功させる7つのポイントを紹介
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この記事のまとめ
- 大学院中退後は、大学既卒として就職活動をするのが一般的
- 大学院中退後の就職活動を成功させるには、できるだけ早く行動を起こすのがポイント
- 大学院を中退して就職するメリットは、大学院卒者に比べて早く社会人経験を積めること
- 大学院中退後に就職するデメリットは、新卒に比べて就職先の選択肢が狭まりやすいこと
- 大学院中退後の就職活動では、中退理由をごまかさず前向きに伝えることが重要
「大学院を中退したら就職できないのでは?」と、悩んでいる方もいるでしょう。一般的に大学院を中退した人は既卒として就活します。既卒として内定を獲得するためには、重要なポイントを押さえて臨まなければなりません。このコラムでは、大学院を中退した人が就活を成功させるコツや、中退して就職するメリット・デメリット、面接での中退理由の伝え方を紹介します。中退後の就職活動を円滑に進めて、内定を勝ち取りましょう。
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大学院中退者における就職の実態
大学院を中退後、就職できるかどうかを知るために、まずは大学院中退者における就職状況の実態を把握しましょう。就職を目指して大学院を中退する人の割合や、実際の就職率について解説します。
大学院の中退後に就職活動しても内定獲得は十分可能
「大学院を中退したら就職できない」ということはありません。大学院を中退した場合は、基本的に既卒として就職活動を進めます。既卒の定義は明確ではありませんが、学校卒業後に社会人経験のない人を指すのが一般的です。ポテンシャルが見込まれる若い人材は需要が高いため、大学院中退者の採用に前向きな企業は多いでしょう。
なお「青少年雇用機会確保指針」では、企業に対して、大卒後3年以内の既卒者も新卒枠で応募を受け付けるよう定めています。大学院を中退する年齢が25歳前後までであれば、新卒扱いにする企業もあるでしょう。ただし、企業によって既卒の扱いが異なるため、志望企業の応募要件をよく確認することが重要です。求人票に「既卒可」と記載がある場合は、大学院中退者も応募できる可能性があるので確認してみましょう。
既卒者の定義が知りたい方は「既卒者とは?就活を成功させる方法やおすすめの面接対策を解説!」のコラムも参考にしてください。
大学院中退から大手企業への就職も可能
大学院の中退後、大手企業への就職も目指せます。大学院を中退したことよりも、応募者のポテンシャルやスキルを重視する企業は少なくありません。特に大手企業では、適性検査や面接を通じて、学歴以上に人物像や成長意欲を評価する傾向があります。大学院を中退したとしても、企業が求める能力や適性をしっかりアピールすれば、大手企業から内定をもらえる可能性は十分にあるでしょう。
大学院中退から大手企業への就職を目指したい方は「既卒から大手企業に就職できる?おすすめの業界や内定を得るコツを紹介」のコラムもご覧ください。
大学院を中退して就職活動を始める人は少なくない
大学院を中退して就職活動を始める人は多くはないものの、一定数いるのが現状です。文部科学省の「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果(令和6年6月28日公表)」によると、2023年度における、大学院生の中退率は2.85%でした。中退の理由としては以下のような結果が出ています。
大学・大学院中退の理由 | 割合(%) |
---|---|
転学・進路変更等 | 22.0 |
学生生活不適応・就学意欲低下 | 16.5 |
就職・起業等 | 14.4 |
経済的困窮 | 13.6 |
学力不振 | 7.3 |
精神疾患 | 6.6 |
病気・けが・死亡 | 4.1 |
海外留学 | 0.7 |
その他 | 13.8 |
不明 | 1.0 |
引用:令和5年度 学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果(令和6年6月28日公表)
中退理由としては、転学や学生生活への不適応、意欲の低下といったものが多く見られます。就職するために中退した人も14.4%で、およそ7人に1人の割合です。何らかの理由により、大学院での研究を辞めて就職に踏み切る人も一定数いることが推測されます。
なお、上記で示した中退理由の割合は、大学院生だけでなく大学生の結果も含んだものです。大学院生に限定した場合、数値に多少の変動が見られる可能性があります。
参照元
文部科学省
学生支援 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査
大学院中退者は新卒より就職先の選択肢が狭まりやすい
大学院を中退しても就職できる可能性はありますが、年齢によっては新卒枠への応募が難しくなります。結果的に、新卒に比べると就職先の選択肢は少なくなりやすいのが実情です。労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意識に関する研究(28p)」によると、大学・大学院卒と大学・大学院中退の正社員就職の状況(2012年調査)は以下のような結果でした。
正社員就職の状況 | 大学・大学院中退(%) | 大学・大学院卒(%) |
---|---|---|
正社員就職 | 33.9 | 69.1 |
正社員移行なし | 45.7 | 19.1 |
就業形態不明 | 6.5 | 8.6 |
未就業 | 13.9 | 3.3 |
引用:労働政策研究・研修機構 「大学等中退者の就労と意識に関する研究(28p)」
大学・大学院を卒業して就職した人が69.1%なのに対し、大学・大学院を中退して就職した人は33.9%。大学・大学院を卒業した人と中退した人の就職率は、およそ2倍の開きがあります。
大学院を中退して正社員就職を目指すなら、新卒より不利な状況をカバーするために、戦略を立てて自分の強みをしっかりアピールすることが重要です。もちろん、大学院での経験を評価してくれる企業もあるため、しっかり情報を収集して就活を始めましょう。「大学中退者は就職できない」とあきらめず「大学院での経験を入社後にどう活かすか」を前向きに伝えることが大切です。
既卒者の就活方法は「既卒の就活は厳しい?就職は無理?内定獲得のためにすべきことをご紹介」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
大学等中退者の就労と意識に関する研究
大学院を中退して就職するメリット・デメリット
大学を辞めるべきか迷うときには、中退後の就職活動や将来の社会人生活への影響を考え、慎重に決断することが重要です。大学院を中退して就職するメリットとデメリットをしっかり確認しておきましょう。
大学院を中退して就職する4つのメリット
大学院を中退するメリットとして、大学院卒者より就職や実務的な面で有利になりやすい点のほか、お金や時間を有効活用できる点があります。主な4つのメリットをチェックしましょう。
1.社会人経験を早く積める
大学院を中退して就職すると、院卒者より早く社会人経験を積めることがメリットです。就職して収入を得ることで早く自立できたり、より若いうちに技術を習得できたりします。早く就職すれば、現場での実務経験をより多く積めるため、大学院卒で就職するよりも早い段階でキャリアアップが叶う可能性もあるでしょう。
2.違う分野の就職に挑戦しやすい
大学院中退から違う分野へ就職する場合、伝え方を工夫すれば志望意欲につなげられます。大学院では特定の分野に絞って研究するため「新しい分野に挑戦するために中退しました」というように、中退理由と志望理由を重ねて前向きに伝えることが可能です。
新しいことに挑戦したいという意欲は、熱意のアピールにもなります。中退理由が言い訳だと思われないよう、新しい分野に挑戦したいと思った理由や、関心を持ったエピソードなども一緒に伝えるのがポイントです。志望する業界や企業の研究も入念に行い、志望意欲の高さをアピールしましょう。
3.年齢が若いうちに就活を始められる
大学院を中退すると、若いうちに就職活動を始められる点もメリットといえます。ストレートに進学した場合、修士課程修了は24歳、博士課程修了は27歳です。一方、22歳で新卒入社した社会人は27歳で5年の実務経験を積み、戦力として活躍しています。社会人経験がないと選考時に年齢がネックになりやすいですが、大学院を中退すれば新卒者との年齢差が小さいうちに就職活動が可能です。
文部科学省の「令和6年度 学校基本調査」によると、大学卒業者と、修士・博士課程修了者における就職率は以下のとおりです。
大学卒業者に占める就職者の割合(%) | 修士課程修了者に占める就職者の割合(%) | 博士課程修了者に占める就職者の割合(%) | |
---|---|---|---|
2020年 | 77.7 | 77.9 | 69.8 |
2021年 | 74.2 | 75.8 | 68.4 |
2022年 | 74.5 | 76.1 | 69.3 |
2023年 | 75.9 | 77.4 | 70.2 |
2024年 | 76.5 | 78.5 | 70.0 |
引用:文部科学省「令和6年度 学校基本調査(7-9p)」
大学卒業者と修士課程修了者の就職率は75〜78%前後で推移しているのに対し、博士課程修了者に占める就職者の割合は70%前後と、5%以上の差があります。年齢だけがすべてでないとはいえ、25歳前後までのほうが就職に有利になりやすいといえるでしょう。
参照元
文部科学省
学校基本調査
4.学費や時間を有効に使える
大学院を中退すると、学費や時間の節約にもつながります。大学院を中退すれば、学費を支払う必要がありません。大学院を卒業してから就職するよりも、社会人として過ごす時間が長くなります。研究などに意欲が持てなくなった場合は、中退したほうが時間やお金を無駄にすることなく有効活用できるでしょう。
大学院を中退して就職する3つのデメリット
大学院を中退するデメリットは、就職活動で不利になることがある点や、将来的な収入差などが挙げられるでしょう。主な3つのデメリットについて詳しく解説します。
1.学校や教授の推薦を受けられない
大学院を中退すると、就職活動の際に学校推薦や教授推薦を受けられません。自分の専攻分野での就職を考えている場合は、選考で不利になる可能性があります。大学院を中退すれば専攻分野での研究を続けられないため、研究者の仕事に就くのも難しくなるでしょう。専攻分野を活かした仕事に就きたいなら、よく考えて決断することをおすすめします。
2.応募できる求人の幅が狭まりやすい
大学院を中退すると、応募できる求人の幅が狭まる可能性があります。冒頭で述べたとおり、大学院を中退した場合は、既卒として就活するのが一般的です。年齢が若いほうが選考で有利になりやすいとはいえ、中退するタイミングによっては、新卒者や院卒者を対象とする求人への応募が難しくなります。就職先の選択肢が狭まるのは、大学院を中退する大きなデメリットといえるでしょう。
3.大学院卒と給与差が生じやすい
大学院中退者は、大学院卒者より給与が低くなる傾向があることもデメリットです。大学院を中退すると、最終学歴は大卒となります。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、大卒の初任給は約23.7万円、大学院卒が27.6万円で、両者の差は約3.9万円です。
また、労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2024(316p)」によると、大卒者と院卒者における生涯収入の差は、以下のとおりです。
2023年度 | 大学卒 | 大学院卒 |
---|---|---|
男性 | 2億5,150万円 | 3億460万円 |
女性 | 2億190万円 | 2億5,480万円 |
引用:労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2024(p316)」
大卒者と院卒者では、男女とも生涯年収の差が約5,000万円にも及びます。一概に学歴だけで比較はできないものの、一つの判断材料として知っておきましょう。
大学院を中退して就職するメリット・デメリットは「大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!」のコラムでも説明しています。あわせて参考にしてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
独立行政法人 労働政策研究・研修機構 ユースフル労働統計2024
大学院を中退して就職を目指す前にすべきこと
就職活動の際に大学院中退を後悔しないためには、中退理由を明確にする必要があります。中退に迷いがある場合は、すぐ決断せずに休学を検討するのも一つの手でしょう。周りの人や学校に相談するのも有効です。中退を決断する前にしておきたいことを詳しく説明します。
大学院の中退理由を明確にする
大学院中退を決断する前に、辞めたい理由を明確にすることが重要です。「辞めようと思ったきっかけ」や「中退後にやりたいこと」「自分の理想のキャリア」などを書き出してみましょう。中退理由を明らかにし、辞めること以外の対処法がないか検討します。対処法を検討・実践したうえで決断すれば、中退後に「あのとき△△しておけば良かった」と後悔しにくいでしょう。
中退前に休学を検討する
大学院中退を決断する前に、休学してリフレッシュするのもおすすめです。休学すれば、落ち着いて現状を整理しやすくなるため、衝動的に中退して後悔するリスクを軽減できます。休学中に気持ちが切り替わり「また頑張ろう」と思えることもあるでしょう。
休学した状態で就職活動を行い、内定をもらえることもあります。中退して就職できるか迷いがある人は、休学を活用して就活するのもおすすめです。
休学する場合の注意点
休学すると状況を客観的に把握しやすくなる反面、注意したい点もあります。まず休学した場合、大学によっては休学費や在籍料を納入しなければなりません。休学時の過ごし方次第では、就活に不利に働くケースもあります。休学期間中に環境や状況が大きく変わる可能性もあるため、自分の将来像やリスクを冷静に考えたうえで判断しましょう。
信頼できる第三者に相談する
大学院を中退すべきか迷ったときには、第三者に相談して客観的な意見を聞くのも有効です。信頼できる家族や友人、大学の先生といった第三者に相談することで、自分とは異なる視点や考え方に気づけることがあります。人に話すことで自分の考えが整理され、冷静に判断できるようになることもあるでしょう。一人で決断することに不安がある場合は、周りの信頼できる人に相談することをおすすめします。
大学院中退者が就職を成功させる7つのコツ
大学院中退者が転職を成功させるために知っておきたいコツを紹介します。次の7つのポイントを押さえ、内定獲得に向けて動き出しましょう。
1.大学院中退後は空白期間をできるだけ短くする
大学中退後は、就活をなるべく早く始めて空白期間を短くしましょう。選考では、大学院の中退理由だけでなく、空白期間についても問われます。空白期間が長いと、企業から「就業意欲がなさそう」「採用してもすぐ辞めてしまいそう」と思われる恐れがあるので注意しましょう。
先ほども紹介した「大学等中退者の就労と意識に関する研究(28p)」の調査によると、大学もしくは大学院を中退してから正社員就職までに要した時間は、以下のとおりでした。中退後、3年以内に就職した人が11.8%と最も多く、次いで3カ月以内が10.4%と続きます。
正社員就職までの期間 | 大学・大学院中退 |
---|---|
離学前 | 0.9% |
離学~3カ月以内 | 10.4% |
3年以内 | 11.8% |
3年超 | 2.7% |
正社員時期不明 | 8.1% |
引用:労働政策研究・研修機構 「大学等中退者の就労と意識に関する研究(28p)」
資格取得や留学などのためにすぐ就活を始められない場合を除き、中退してから3カ月以内の内定獲得を目指して準備するのが望ましいでしょう。大学院を中退して既卒枠に応募する場合、求人活動が盛んな1〜3月、もしくは9〜10月が狙い目です。求人が多い時期に合わせて中退すると、効率よく就職活動を進められるでしょう。
求人が多くなる時期は「転職するなら何月がいい?おすすめのタイミングや注意が必要な時期を解説」のコラムで詳しく解説しています。中退の時期を決めるときの参考にしてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
大学等中退者の就労と意識に関する研究
2.大学院中退後のプランを明確にしておく
就職活動を成功させるためには、将来どうなりたいかを明確にすることも大切です。選考の際にキャリアプランを的確に答えられれば、大学院を無計画に中退したわけではないことが面接官に伝わります。将来の目標が定まっていると今何をすべきかが分かるため、就職活動を進めやすくなるでしょう。キャリアプランの立て方が分からない方は「キャリアプラン例や立て方を解説!面接で質問される理由や回答方法も紹介」を参考に考えてみてください。
就職スケジュールや期間を決めておくことも大切
大学院中退者は、将来的なプランだけでなく「いつから就活を始めるか」「いつまでに就職したいか」も決めておきましょう。事前にスケジュールを決めておくことで、メリハリをつけて就活を進められます。ゴールを先に決めてから、逆算してスケジュールを立てるのがおすすめです。
3.大学院の中退理由を前向きに答えられるようにする
大学院を中退した理由は、前向きに答えられるように準備しておく必要があります。たとえば「研究に興味がなくなった」など、後ろ向きな中退理由をそのまま伝えると、マイナスの印象を与えかねません。
ネガティブな理由で中退したとしても、表現を工夫すると面接官に与える印象も変わります。「興味がなくなった」ではなく「ほかの分野に興味が湧いてきた」のように、前向きな答え方を意識しましょう。「大学院中退の理由と就職活動で回答するときのポイント」のコラムでは、大学院中退の理由別に具体的な伝え方を紹介しています。大学院中退の理由をうまくまとめられない方は、ぜひ参考にしてください。
4.大学院中退の経歴にとらわれ過ぎず視野を広く持つ
大学院中退後の就職活動では、企業や業界選びの視野を広く持ちましょう。研究していた分野とは関係の薄い業界や企業も含めて就職活動を行うと、採用のチャンスが広がります。
視野を広げるには、自己分析や企業研究を行うのが有効です。自己分析を行うことで、今まで気づけなかった自分の強みに気づけることもあるでしょう。気になる業界や企業を深く掘り下げることにより、大学院での経験を活かせる分野を探せる可能性もあります。
「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」や「企業研究とは?その必要性とスムーズに行うコツを知っておこう!」のコラムを参考に、就活の準備を始めましょう。
5.大学院での経験を自己PRに活かす
自己PRでは「大学院での経験を就職先でどう活かすか」をアピールすることが重要です。大学院を中退しても、勉強や研究に多くの時間を費やした事実は変わりません。
仮に、研究の内容が直接アピールに繋がらなかったとしても、大学院での経験や学びを伝えれば、効果的に企業へアピールできます。「どのように研究を進めたのか」「何を心掛けていたのか」「困難をどう乗り越えたか」といった内容を具体的に伝えましょう。自己PRをどう書けば良いか分からない方は「自己PRの基本の書き方は?例文や新卒と転職での違いを紹介」をご覧ください。
6.中退理由をごまかしたり嘘をついたりしない
大学院中退の事実を隠したり、中退理由をごまかしたりするのは厳禁です。履歴書に嘘の記載をすると面接で矛盾が生じ、面接官に不信感を抱かれる可能性があります。内定後に嘘が発覚すると「経歴詐称」と見なされ、内定取り消しになる恐れがあるので注意が必要です。
経歴詐称による就職への影響は「職歴詐称はバレる?経歴に自信がない場合の転職で成功する方法をご紹介!」で詳しく解説しています。気になる方はチェックしておきましょう。
大学院を中退して就職活動する理由を深堀りしよう
大学院を中退して就職活動を始める理由には「早く社会に出たい」「キャリアの方向性を見直したい」「研究や学業より実務に興味がある」などが挙げられます。
ただし、中退理由を深堀りすると「研究内容に興味が持てない」「研究室や教授との相性が合わなかった」「経済的な事情で学業を続けるのが難しかった」など、具体的な背景が潜んでいる場合も少なくありません。中退する理由をより明確にしたうえで前向きな表現に言い換えれば、その場しのぎでごまかさずに済むでしょう。
7.就職支援サービスを活用する
就職・転職サイトやエージェントといったサービスを活用するのもおすすめです。就職・転職サイトには求人情報や就活に役立つ情報などが載っています。就職エージェントでは、求人紹介や選考対策といった就活のサポートをしてもらうことが可能です。
大学院を中退して就職活動をする場合、応募先の選び方や就活の方法で迷うこともあるでしょう。就職エージェントを利用して就活のプロに相談すれば、自分の適性や強みに合った就職先・就活方法を教えてもらえます。就活のノウハウも教えてもらえるので、就活を効率的に進めたい方は利用を検討してみてください。
大学院中退後の就職活動をスムーズに進めたい方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターなど、若年層に特化した就職・転職支援サービスです。プロのアドバイザーがカウンセリングを行い、ご希望に合う求人を紹介します。やりたいことが明確に決まっていなくても、今後のキャリアプランについてアドバイザーと一緒に考えられるので安心です。サービスはすべて無料で利用できるので、ぜひお気軽にご利用ください。
大学院中退後の就職に関するお悩みQ&A
大学院中退後に就職を考えている人が抱えがちな疑問にQ&A方式で回答します。
大学院の中退後に空白期間があると就職は難しい?
空白期間があると必ずしも就職が不利になるわけではありません。
ただし、企業の採用担当者のなかには、大学院中退後の空白期間を否定的に捉える人がいるのも事実です。マイナスのイメージを払拭できるよう、志望動機や自己PRで熱意を伝えましょう。
空白期間中に積んだ経験や、習得したスキルをアピールするのもおすすめです。空白期間の伝え方が知りたい方は「履歴書でブランクを前向きに伝える書き方!空白期間が長い場合はどうする?」をご覧ください。
大学院を中退した経歴が不安で就活ができません。
大学院中退後は、できるだけ早く行動しましょう。
中退後の空白期間が長くなるほど、就職のハードルは上がる傾向があります。中退した理由を明確に伝え、大学院で研究した経験や学びをアピールすれば、経歴をカバーできるはずです。「大学院中退予定の就活のポイント!メリットとデメリットもご紹介」では、中退後の就活で気をつけるポイントをまとめているので、参考にしてみてください。
大学院の中退後に公務員を目指せますか?
大学院を中退後に公務員を目指すことは可能です。
M1(大学院1年目)の段階で中退した場合も、年齢要件を満たしていれば、公務員試験の受験資格には問題がありません。
なお、官僚などの国家公務員総合職においては、院卒者のみを対象とする試験があります。大学院の中退者は、大卒者を対象とする試験区分での受験となることは認識しておきましょう。大学院を中退して公務員を目指したい方は「大学院中退から公務員に!内定をもらう方法と成功のコツをご紹介」のコラムで詳細を確認してください。
大学院を中退しても就職はなんとかなるでしょうか?
大学院を中退したとしても就職は可能です。
企業は中退理由よりもその後の行動や考え方を重視する傾向があります。中退した理由を前向きに説明し、就職活動では自身のスキルや意欲をアピールすることが成功のカギです。
ただし「なんとかなる」と楽観的に考えて面接対策や企業研究などを怠ると、内定の獲得が難しくなります。準備を万全にして就活に臨みましょう。大学院中退後の就活で知っておくべきポイントは「大学院中退後就職するには?内定取り消しの可能性や新卒扱いについても解説」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひ目を通してみてください。
大学院を中退すると「逃げ」と思われますか?
大学院を中退すると「逃げ」と思われるとは限りません。
「自分の適性を見直した」「目標が明確になった」など、合理的な理由を説明できれば、ポジティブに受け取られることもあります。「逃げ」と思われないためには、自分の選択に自信を持ち、説得力のある説明を準備することが重要です。大学院の中退に不安を感じている方は「大学院中退は逃げではない!就職までの流れや成功体験談も解説」のコラムもご覧ください。
「大学院を中退するのはやめとけ」といわれる理由は?
大学院の中退が懸念される理由の一つとして、中退がネガティブな印象を与える可能性があることが挙げられます。時間と費用が無駄になることが理由の場合もあるでしょう。しかし、より重要なのは、自分の将来にとって中退が最善の選択かどうかを冷静に判断することです。第三者からの意見に流されず、いろいろな可能性を踏まえたうえで決断しましょう。大学院の中退が就職に与える影響を知りたい方は「大学院中退率と就職に与える影響を解説!就活で後悔しないポイントも」のコラムにも目を通してみてください。
大学院中退後はどんな仕事に就けますか?
大学院で得た専門知識やスキルがあれば、その専門性を活かせる仕事に就ける可能性があります。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。