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退職届に書く日付はいつにするのが正解?書類作成のポイントや注意点も解説
更新日
この記事のまとめ
- 退職届は「仕事を辞める意志」を宣言するものであり、提出後の撤回は基本できない
- 「退職届」「退職願」「辞表」は、それぞれ意味合いや使用シーンが異なる
- 退職届には提出日と退職日の2つの日付を記載する
- 自己都合の場合の退職理由は「一身上の都合」とする
- 会社都合で退職する場合は「雇用契約終了」「支店閉鎖」などと記載する
「退職届に書く日付は提出日?それとも退職日?」と疑問に思っている方もいるでしょう。退職届には、提出日と退職日の両方を記載する必要があります。退職日が決まってないからといって、空欄にするのは良くありません。なお、退職届は退職日の14日前までには上司に提出するようにしてください。当コラムでは、日付のほかにも退職届にまつわる疑問や注意点について解説しています。
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退職届とは
退職届とは、文字どおり会社に退職することを届け出るための書類です。退職の意志を表す書面には、ほかにも退職願や辞表があります。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
退職届
退職届とは、退職するということを宣言するもの。効力の強い書面であるため、提出後の撤回はできません。会社側が退職を認めてくれない場合や執拗な引き止めにあった場合に出すことが多いとされています。
退職願
退職願とは、退職するという意思を願い出るもの。退職を宣言する退職届とは異なり、「退職したい」という希望を伝えるときに提出する書面です。人事が退職を承認する前であれば、提出後の撤回は可能とされています。退職届と退職願の違いについては、「退職願と退職届の違いとは?書き方のコツや正しい提出方法を詳しく解説」をご参考ください。
辞表
テレビやドラマなどで辞表と書かれた封筒を上司に渡すというシーンをよく目にすることもあるでしょう。しかし、実際には会社員が辞表を提出することはほとんどありません。辞表は、会社の役員や公務員などが職を辞するときに提出する書面です。辞表の書き方については、「辞表の書き方を例文で紹介!手書き?パソコン?封筒には入れる?」で詳しく解説しています。
会社員は退職願の提出が一般的
一般の会社員であれば、退職願の提出を求められるケースが多いです。会社によって規定の書面が用意されている場合もあるため、作成の際は上司に指示を仰ぎましょう。
退職届に記載する日付は2つ
退職届には「退職届の提出日」と「退職日」の2つの日付を記載する必要があります。
退職届を提出する日付
退職届の提出日は退職届を作成した日ではなく、実際に提出する日付を書くようにしてください。また、提出日はいつでも良いわけではありません。「民法627条:期間の定めのない雇用の解約の申入れ」には、「雇用は、解約の申入れ解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」と記されています。つまり、退職届を提出してから14日が経過した翌日(15日目)には退職が可能ということです。退職届の提出日は、上記を踏まえたうえで記載するようにしましょう。
円満退職を望む場合
円満退職を望む場合は、退職予定日の2〜3ヶ月前に退職の意志を伝えることをおすすめします。2〜3ヶ月あれば、会社側は余裕を持って後任を探すことができるうえ、引き継ぎを十分に行うことも可能です。退職届に記載する日付についても、上司と相談のうえ決定することで円満退社を実現しやすくなるでしょう。
退職をなかなか言い出しづらいときは、「退職が言いづらいときはどうする?仕事を円満に辞めるためのコツも解説」のコラムをご参考ください。
退職日の日付
退職日は、実際に退職する日付のことです。退職日と似ている言葉に「最終出勤日」がありますが、両者が同日であるとは限らないため注意しましょう。退職日に出勤する場合は、退職日と最終出勤日は同じ日付です。最終出勤日のあとに有給休暇を消化する場合は、最終出勤日と退職日は異なります。退職届には、会社との雇用契約が終了する日付を退職日として記入するようにしてください。
参照元
e-Gov法令検索
明治二十九年法律第八十九号「民法」
退職届の書き方と注意点
退職届の書き方と注意点についてまとめています。退職届を作成する際にお役立てください。
退職届の例(横書き)
以下、退職届の例文です。
退職届
令和◯◯年◯◯月◯◯日
◯◯会社
代表取締役社長 ◯◯ ◯◯
◯◯事業部総務課
氏名
私事、
このたび一身上の都合により、
令和◯◯年◯◯月◯◯日をもって退職致します。
以上
作成の流れ
横書きの退職届は、以下の手順で作成します。
- (1)用紙中央に「退職届」と記入する
- (2)用紙右端に退職届の提出日を記入する
- (3)用紙左端に勤めている会社を正式名称で記入する
- (4)会社名の下に社長の氏名を記入する
- (5)用紙右端に自身の所属部署を記入する
- (6)所属部署の下に自身の氏名を記入し、氏名の横に捺印する
- (7)用紙右端に「私事、」と記入する
- (8)退職理由を記入
- (9)退職予定日を記入
- (10)用紙右端に「以上」と記入する
退職理由について
自己都合の場合の退職理由は、「一身上の都合」で問題ありません。会社都合の退職にも関わらず退職届の提出を求められた場合は、「雇用契約終了に伴い」「貴社の支店閉鎖に伴い」「貴社、退職勧奨に伴い」など、状況に応じて理由を記載します。
そのほかの注意事項
退職届を作成する際は、以下の点にも注意しましょう。
- ・B5またはA4の白い用紙で作成する
- ・縦書きと横書きでは縦書きのほうが一般的
- ・手書きでもパソコンでもどちらでも作成可能
- ・パソコンで作成する場合も署名は手書きで行う
- ・黒のボールペンまたは万年筆を使用する
- ・フリクションペンなどの摩擦で消えるペンは使用しない
- ・封筒は郵便番号の枠線のない白い封筒を用意する
- ・書面は三つ折りにして入れる
- ・封筒の表面に「退職届」と記入する
- ・封筒の裏面には所属部署と氏名を記入する
- ・封を閉じたあとに「〆」マークを記入する
- ・汚れないようクリアファイルに入れて保管する
退職届に関する豆知識
最後に、退職届についての豆知識についてご紹介いたします。
退職届を提出しないで良いケース
有期雇用契約の契約期間が終了した場合や退職勧奨、解雇の場合は、基本的に退職届の提出は必要ありません。もし、会社都合の退職であるにも関わらず、自己都合を理由とした退職届の提出を求められた場合は、会社都合の退職であることを音声や文面で記録することが大切です。
退職届の撤回はできない
退職届の撤回は原則できません。退職届を提出する際は、事前によく考えることをおすすめします。
口頭で退職の意志を伝えたあとに退職届を提出するのがマナー
上司にいきなり退職届を提出するのはマナー違反です。退職届は口頭で退職の意志を伝えてから提出するようにしましょう。退職時のマナーについては、「目指すは円満退社!知っておきたい退職マナー」をご参考ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。