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自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説
更新日
この記事のまとめ
- 自己分析には、アピールポイントに説得力をもたせられるなどのメリットがある
- 自己分析とは、自分の経験や思考を分析して自身を深く把握する作業のこと
- 自己分析は、就職活動の軸(転職軸)を定めるために必要
- 自己分析のやり方は、自分の過去を振り返る「自分史」を作成する方法が一般的
- 自分で自己分析できない人は、他己分析やプロに相談するのがおすすめ
「自己分析をやるメリットが分からない」と疑問を感じている求職者の方もいるでしょう。正しいやり方で自己分析することで、自分の強みや価値観を把握できます。このコラムでは自己分析とは何かをはじめ、必要性や効果的な方法をまとめました。転職・就職活動中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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自己分析を行う4つのメリット
ここでは自己分析を行うメリットについて4つ挙げてご紹介します。「自己分析には意味がある?」と疑問に思う方は以下を参考にしてみてください。
自己分析を行うメリット
- 自分のやりたいことが明確化できる
- 自己PRや志望動機の説得力をアップさせられる
- 回答内容にぶれがなくなる
- 仕事とのミスマッチを防げる
1.自分のやりたいことが明確化できる
自己分析を行うことで、自分の本当に好きなことや大切にしている価値観が分かり、自分のやりたいことが明確化できるメリットがあります。やりたいことが明確化されることで、就職や転職活動の軸を決めやすくなり、仕事を選ぶ際に役立つでしょう。
2.自己PRや志望動機の説得力をアップさせられる
自己分析では、就職活動や転職活動の自己PRや志望動機を伝える際の、アピールポイントとその根拠を探せるでしょう。
面接では、強みに加え、根拠となるエピソードを具体的に示す必要があります。「自分の強みはもう知っている」という人でも、それを示す根拠はすぐに思い出せない場合があるでしょう。自己分析を行い、自分を客観視し、強みだけでなくその根拠を明確にしておくことが大切です。
3.回答内容にぶれがなくなる
自己分析をしっかりしたうえで面接に挑めば、一貫性を持った回答をしやすくなるでしょう。自己分析が不十分だと、志望動機と自己PRの内容がずれてしまい、「本当のことをいっているのか」と疑われる恐れもあります。面接では発言の整合性が確かめられるので、自己分析によって自分自身を十分理解しておきましょう。
4.仕事とのミスマッチを防げる
自己分析を徹底しておくことで、入社後に自分がやりたいことと仕事とのミスマッチを起こすリスクを減らせるでしょう。せっかく入社できても、「思っていた仕事内容と違った」と早期離職してしまう人もいます。自己分析を行うことで、自分の強みや価値観と企業が求めるものを照らし合わせ、相性を確かめやすいでしょう。
また、自己分析に加えて企業研究を行うことで、自身のやりたいことや強みと企業のビジョンをマッチさせやすく、より自身が理想とする企業に就職しやすい可能性があります。企業研究の方法については「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」をご一読ください。
自己分析をするデメリットはある?
自己分析をするデメリットは、時間がかかったり、やり過ぎるとマイナス思考になったりする可能性があることです。
自己分析はすぐにできるものではありません。時間をかけてゆっくり自分を知る作業なので、自己分析には時間がかかります。
また、自己分析は自分の強みが分かる一方、弱みにも向き合わなければいけません。そのため、自己分析をすると嫌な気持ちになったり、マイナス思考に陥ってしまったりすることもあります。自己分析をする際は、このようなデメリットも頭に入れて取り組みましょう。
そもそも自己分析とは?
自己分析とは、自分の経験や思考から「長所・短所」「得意・不得意」「価値観」などを客観的に分析し、自分自身を深く把握するための作業です。就職や転職といった求職活動の一環として行われるのが一般的です。自己分析の結果は、向いている仕事を分析するときや、志望動機や自己PRを考えるときに役立ちます。
自己分析が役立つ場面
自己分析は、以下のような疑問を解消するためのヒントになります。
- ・自分の強み(アピールポイント)は何か
・長所、短所は何か
・大切にしている価値観は何か
・学生時代に努力したことは何か
・課題や困難に直面したときにどのような行動を取るか
・得意なこと、苦手なことは何か
・モチベーションが高まるポイントは何か
・子どもの頃やりたかった仕事は何か
・どのような仕事に興味があるのか
・なぜその業界や職種を志望するのか
就職活動や転職活動をするにあたって、自分が志望する業界や職種をある程度絞らなくてはなりません。「自分の強みは何か」「モチベーションが高まるポイントは何か」などを多角的に分析することで、適職を導き出せるでしょう。
自己分析はメリットの有無や大きさでやるべきか判断するものではなく、仕事選びや選考でのアピールを考える際には実行が必要であるものといえます。
効果的な自己分析のやり方を知りたい方は「自己分析のやり方が知りたい!簡単にできる方法や就活に活かせるコツを紹介」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
就活・転職活動における自己分析の必要性
ここでは、なぜ自己分析が必要なのか、その理由を2つ紹介します。「メリットを確認しても、自己分析をする必要性が分からない」と疑問を感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
客観的に自分を理解するため
自己分析をすることによって、自分の長所・短所、得意・不得意、価値観といった特徴を客観的に理解できます。面接では、「自分を客観視できているか」といった自己分析力が評価の対象になることも。また、企業への志望動機を明確にしたり、オリジナリティのある自己PRを考えたりするためにも、自分を客観視する作業が大切です。
就職活動(転職活動)の軸を定めるため
自己分析は、就職活動(転職活動)の軸を定めるために欠かせません。「就職活動の軸」とは、求人探しや面接対策をする際の方向性を示すものです。自己分析は、その軸を定めるために必要な「強み」や「価値観」を明確にしやすくなります。
自己分析をしないと求職活動の方向性を見失い、「自分の強みが分からなくなる」「回答がぶれてしまう」「企業のニーズに合わないアピールをしてしまう」などの失敗につながることもあるでしょう。
就職活動の軸を決める方法については「就活の軸の決め方とは?必要性や面接での回答例も紹介!」を参照ください。
自分史を作ろう!自己分析のやり方4ステップ
ここでは「自分史を作成する」という基本的な方法をご紹介します。1〜4ステップまであるので、参考にしてみてください。
1.過去の自分を振り返る
まずは自分の過去を振り返り、出来事を箇条書きで書き出します。新卒の場合は学業や部活、アルバイトなど、転職者の場合は前職で印象に残っていることを、時系列で一覧にするのがポイントです。
「好きなこと」「得意なこと」「苦手なこと」「継続したこと」「嬉しかったこと」など、さまざまな視点で思い出してみましょう。時系列にするときは、「中学時代」「高校時代」「大学時代」のように区切って書き出しておくと、整理しやすいためおすすめです。
出来事は、困難やトラブルといったネガティブな体験談でも問題ありません。長所や短所、自己PRなどを考えるときにも役立ちます。
2.エピソードを深く掘り下げる
過去の出来事を振り返ったら、書き出したエピソード一つひとつを掘り下げていきます。エピソード一つにつき、次のような内容を考えてみましょう。
- ・取り組んだ内容と経緯
・具体的な印象深いエピソード
・良かったこと
・困難に感じたこと
・困難の場合は解決に向けて工夫した点
・出来事から得た学び
深堀りするコツは、「なぜ?」「どうして?」を繰り返すことがポイントです。「なぜその活動に取り組んだのか」「なぜ続けられたのか」「どうしてそう感じたのか」と、自問自答を繰り返しましょう。
また、困難やトラブルに関する内容は、「採用の場にふさわしくない」と捉えがちですが、そのようなことはありません。「解決するために工夫した点」や「経験から得られた学び」があれば、有効なアピール材料になります。どのようなエピソードでも採用の場でアピールできる可能性があるため、漏れなく書き出しておきましょう。
3.分析内容を整理して強みや価値観を見つける
これまで洗い出してきたエピソードから共通点を見つけます。「内容は違うけど解決に向けた動き方は一緒」「同じようなことを困難として感じやすい」など、さまざまな角度から自分の傾向を分析してみましょう。その結果が自分の強みや価値観を見つけるヒントとなります。
特別な強みがなくても良い?
強みは、特別なものである必要はありません。「ほかの候補者よりも良く見せたい」という思いで、嘘の強みを考えるのはやめましょう。嘘やごまかしは、入社後にバレてしまう恐れがあります。
面接官に「一緒に働きたい」「うちに来て欲しい」と思ってもらえるような強みを選んで、自己PRや志望動機などに活かしましょう。
4.強みや価値観から求職活動の方向性を考える
見つけた強みや価値観をもとに、「就職活動(転職活動)の軸」を定め、方向性を決めましょう。自分が「何に対して熱意を持って取り組めるのか」というモチベーションの源を把握し、それを実現できる企業や職種が何かを考えます。
難しい場合は、将来なりたい自分の理想の姿をイメージし、「目的達成のために何をすべきか」「どんな仕事で自分の強みを活かせるか」を考えてみるのも手です。自己分析の結果を求人選びに活かせば、入社後にミスマッチを感じるリスクをある程度抑えられます。自分に合ったした企業や職種を選ぶためにも、自己分析をしっかり行いましょう。
自己分析の進め方について知りたい方は「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」のコラムも参考にしてみてください。
1人で自己分析をするのが難しいときの3つの対処法
1人で自己分析をするのが難しいと感じたら、次の方法を試してみましょう。
1人で自己分析をするのが難しいときの対処法
- 自己分析シートを活用する
- 他己分析をする
- 就職のプロに相談する
1.自己分析ツールを活用する
自己分析ツールを活用することもおすすめです。たとえば、「自己分析シート」を使えば、自己分析を簡単に行えます。自己分析シートは、あらかじめ考えるべき項目が記載されたフォーマットです。次のような問いに対し、一つひとつ空欄を埋めていく形で自己分析を行えます。
- ・過去の活動内容(エピソード)
・なぜその活動に取り組んだのか
・なぜその活動を続けたのか
・なぜ頑張れたのか
・どのような困難に直面したか
・どのように工夫して解決したか
・なぜその対処法を選んだのか
・その活動で学んだことは何か
自己分析シートによって、内容や方法は異なります。Webサイトからダウンロードできるものも多く存在しているので、自分が取り組みやすそうなシートを探してみてください。
2.他己分析をする
「自分で自己分析をするのが難しい」という人は、家族や知人に「他己分析」を頼んでみるのも手です。他己分析とは、自分以外の人に自分の長所や短所、第一印象などを分析してもらうことです。あらかじめ質問シートを用意し、親や兄弟、友人、先輩など身近な人にお願いしてみると良いでしょう。
質問は、以下のような内容を参考にしてください
- ・私の第一印象は?
・私の長所とその理由は?
・私の短所とその理由は?
・印象に残っているエピソードは?
・私の性格はどう思う?
・尊敬できる点はどんなところ?
・どんな仕事が向いていると思う?
・将来どんな人になると思う?
質問するときは、答えだけでなく理由も詳しく述べてもらうと、より深く知れるためおすすめです。自分では気づいていない新たな一面を知るきっかけになることもあるでしょう。
3.就職のプロに相談する
「自己分析をやってみたけどこれで良いか不安」という人は、プロに相談してみるのがおすすめです。新卒なら大学のキャリアセンターや就職支援サービスへ相談したり、自己分析に特化した就活セミナーへ参加したりすれば、プロの意見を聞くことが可能です。
既卒や転職者の場合は、民間の就職・転職支援サービスのアドバイザーへ相談してみましょう。
就職・転職支援サービスでは求人紹介や求職相談がメインですが、サービスの一環として、自己分析のアドバイスをしてくれることもあります。多くの求職者を見たアドバイザーならではのノウハウを教えてもらえる可能性があるため、利用してみることをおすすめします。
転職サービスについては「転職エージェントとは?利用の流れや使うメリットなどを紹介」をご一読ください。
「自己分析でつまずいてしまった」「効果的な自己PRにするための方法が知りたい」という方は、
就職・転職支援サービスのハタラクティブをご利用ください。
経験豊富なキャリアアドバイザーが、自己分析のやり方から強みの活かし方まで丁寧にアドバイスしてくれるのがメリットです。「こんなところは強みになる?」などのちょっとしたお悩みにも丁寧に回答いたします。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
自己分析のに関するQ&A
最後に、自己分析を行うメリットに関して抱かれがちな疑問や質問にお答えします。「自己分析のメリットが分からないためいまいちやる気が起きない」という方は、ぜひ参考にしてください。
自己分析はなぜ求職活動で必要?
自己分析は自分の強みや弱みを理解し、就活を有利に進めるために行います。自己分析をすることで自分自身を客観的に理解でき、面接や書類選考を有利に進められます。逆に、自己分析を全くせずに就活に挑むと、面接時の答えが浅いものになってしまい、採用担当者から「この人は本当にやる気があるのかな?」と思われてしまうでしょう。自己分析の必要性について知りたい方は「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」をあわせてご覧ください。
社会人が自己分析を行うメリットはありますか?
社会人が自己分析を行うことで、キャリアプランが明確になります。新卒者が就活時に行う自己分析と比べて、社会人が行う自己分析では働いた経験がプラスされます。そのため、実際に社会に出てみて自分がどう感じたのか、どのようなことをやりたいと思ったのかなどがブラッシュアップできるでしょう。もちろん転職を行う際にも、自己分析は有効です。ぜひ転職活動の一環として自己分析を取り入れてみましょう。
自己分析のメリットについてはこのコラム「自己分析を行う4つのメリット」をご確認ください。
自己分析のやり方が分からない…
自己分析のやり方が分からない方は、一人で悩まず就職や転職のプロに相談するのも一つの手です。相談することで、自己分析のサポートをしてもらえたり、客観的な意見をもらえるでしょう。一人での就職活動や転職活動に不安がある方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。