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トラック運転手になるには?仕事内容や年収の目安とおすすめの求人をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- トラック運転手とは、荷物を指定の時間までに安全に運ぶ仕事
- トラック運転手の仕事は、主に「地場配送」「中長距離配送」に分かれる
- トラック運転手は運転が上手になったり、地理に詳しくなったりすることがメリット
- トラック運転手は体力的な負担が大きく、腰痛になりやすいことがデメリット
- トラック運転手は運転が好きで、体力と精神力ともにタフな人に向いている
トラック運転手になるにはどうしたら良いのか知りたい人もいるでしょう。なかには「トラック運転手はやめとけ」と言われて迷う人もいるようです。トラック運転手は必要な免許があれば仕事に就けますが、メリット・デメリットを知り、適性を見極めて決める必要があります。このコラムでは、トラック運転手の仕事内容や年収の目安などを紹介。運送業界が抱える物流の2024年問題についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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トラック運転手とは?
トラック運転手とは、トレーラーやトラックなどで、依頼のあった荷物を目的地へ運ぶ仕事です。荷物を決められた日時に安全・確実に運ぶことが求められます。メインは配送・運送業務ですが、荷物の積み下ろしや車両の管理などもトラック運転手の業務です。運行日報や運行記録といった報告書や、輸送伝票などの書類業務も行います。
正社員として働く場合、運送会社や物流会社に就職し、ドライバーになるのが一般的です。必要な運転免許を所持していることが必須条件で、学歴や職歴はあまり問われません。詳しくは「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」をご覧ください。
なお、初めてトラック運転手として採用された場合、国土交通省の指針に基づいて行われる実務指導と座学の研修が義務付けられています。
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トラック運転手の仕事内容
トラック運転手の仕事は、主に「地場配送」と「中長距離配送」の2つに分かれます。
地場配送
地場とは、地元を意味する言葉。つまり、地場配送とは、自分が拠点としている車庫や会社から近場のエリアで配送をすることを指します。地場配送の担当エリアはおよそ50〜200km圏内で、小型トラックを使うのが一般的です。
地場配送のなかには、決められた場所に荷物を運ぶルート配送も含まれます。ルート配送について詳しく知りたい方は「ルート配送とはどんな仕事?きついのは本当?向いている人の特徴をご紹介」のコラムもご覧ください。
中長距離配送
中長距離配送とは、その名のとおり、中長距離の運送をすることです。運送エリアの違いによって、中距離配送と長距離配送に分かれます。中距離配送の運送エリアは150km〜300km圏内で、県内や近県への運送が中心です。関東地方では「長野県や静岡県、東北エリア南部」、東海地方では「関西や静岡県、北陸エリア」への運送が一般的でしょう。
長距離配送は、一般的に片道300kmを超えて荷物を運送する場合を指します。首都圏から九州、関西から東北といった長距離が中心で、1泊〜2泊しながら運送することが多い傾向です。中長距離配送では、中型トラックや大型トラックを使用します。
小型・中型・大型トラック運転手の違い
トラック運転手は、運転できるトラックの大きさの違いなどにより「小型」「中型」「大型」の3種類に分かれます。各トラック運転手の特徴と、必要な運転免許について確認しましょう。
小型トラック運転手
小型トラック運転手は、車両総重量7.5トン未満の小型トラックで、比較的小さな荷物を運びます。通称2トントラックとも呼ばれる小型トラックでは、コンビニや店舗などへの商品の配送、集配所から住宅への宅配、資材の運搬などを行うのがメインです。小型トラック運転手は一般家庭に個別で届ける仕事も多く、人との関わりが生まれやすい傾向があります。日帰りで勤務できるため、仕事と家庭を両立しやすいことも魅力でしょう。
小型トラック運転手は、普通自動車免許が必要です。ただし、普通自動車免許を取得した時期によって、運転できる小型トラックが異なります。2017年3月12日以降に普通自動車免許を取得した場合、車両総重量が3.5トン未満の小型トラックであれば運転が可能。2017年3月12日より前に取得した場合は、次の更新時まで限定的に5トン未満のトラックを運転できます。2024年現在、車両総重量が3.5トン以上7.5トン未満のトラックを運転するためには、準中型免許の取得が必須です。
参照元
国土交通省
準中型免許制度について
中型トラック運転手
中型トラック運転手は、車両総重量7.5トン以上11トン未満の中型トラックで、中長距離の運送を行います。通称4トントラックとも呼ばれる中型トラックは、小型トラックより大きく重い物を積載でき、大型トラックより取り回しが良いことが強みです。工業部品から化学薬品、燃料、家具まで、さまざまな物の運搬を行います。中型トラック運転手の1日あたりの走行距離は往復10km〜200kmと幅がありますが、日帰りで帰れる距離の運送を行うことがほとんどです。
中型トラックの運転手になるには、中型自動車免許が必要です。中型自動車免許では、車両総重量7.5トン以上11トン未満、または最大積載量4.5トン以上6.5トン未満のトラックを運転できます。中型自動車免許を取得するには、20歳以上であり、普通・準中型・大特免許のいずれかを取得してから2年以上経過していることが条件です。
大型トラック運転手
大型トラック運転手は、車両総重量11トン以上の大型トラックで大きな資材などを運びます。主に、工業部品や建築資材、乗用車、燃料などを積み、長距離を走ることがほとんどです。大型トラック運転手は、車中泊をして目的地まで配達する場合もあり、体力が必要とされます。
大型トラックの運転手になるには、大型免許の取得が必須です。大型自動車免許を持っていれば、車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上のトラック運転手として働けます。大型自動車免許は、21歳以上で普通・準中型・中型・大特免許のいずれかを取得してから3年以上経過していれば受験が可能です。
トラック運転手の年収
トラック運転手の平均年収は、300万〜400万円台が目安です。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、トラック運転手を含む運輸業・郵便業の年収は、300万円超から500万円以下の割合が高いことが分かります。ただし、200万円以下の人が約11%いるのに対し、800万円超の人も10.7%おり、収入に大きな開きがあるのが現状です。
給与額 | 割合 |
---|---|
100万円以下 | 3.7% |
100万円超200万円以下 | 7.8% |
200万円超300万円以下 | 12.1% |
300万円超400万円以下 | 20.3% |
400万円超500万円以下 | 20.1% |
500万円超600万円以下 | 12.8% |
600万円超700万円以下 | 7.2% |
700万円超800万円以下 | 5.2% |
800万円超 | 10.7% |
引用:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査(p26)」
さらに、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとにしたデータを見ると、トラック運転手の年収は、全産業の年収よりも低いことが分かります。
引用:厚生労働省「自動車運転の長時間労働者改善に向けたポータルサイト」
2021年度における年収は、全産業の平均が489万円なのに対し、大型トラック運転手は463万円、中小型トラック運転手は431万円という結果でした。両データから考察すると、トラック運転手はトラックの種類や働き方によって収入に大きな違いがあるといえるでしょう。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査
厚生労働省
自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
トラック運転手になるメリットとデメリット
トラック運転手はほかの仕事同様、メリットとデメリットがあります。トラック運転手への転職を検討中の人は、メリットとデメリットを知り、自分に合っているのかどうか確認してみてください。
トラック運転手になるメリット
トラック運転手になるメリットは「運転が上手になる」「地理に詳しくなる」「いろいろなところへ行ける」などが挙げられます。基本的には一人で黙々と運転するのが仕事なので、人とあまり関わりたくない人にとっては、自分一人で仕事ができることを魅力に感じるでしょう。
トラック運転手をはじめとする運送業界の仕事は人手不足の傾向があるので、経験を積んだあと、給与や福利厚生などの条件が良い会社に転職しやすいこともメリットです。
トラック運転手になるデメリット
トラック運転手は、体力的な負担が大きいことがデメリットといえます。近距離の配送であっても繁忙期は拘束時間が長くなり、体力的にきついと感じることがあるでしょう。「トラック運転手はやめとけ」という声があるのも、体力的な負担の大きさが背景にあるようです。
荷物の積み下ろし業務もドライバーの業務なので、腰に負担がかかり、腰痛になってしまう人もいます。なかには、決められた時間に荷物を運ばなければならないことにプレッシャーを感じる人もいるでしょう。思わぬ渋滞に巻き込まれてしまうこともあるため、指定時間内に届けるのがストレスとなりやすい傾向もあります。
トラック運転手に向いている人と向かない人
車を運転することが仕事の大半を占めているので、車の運転が好きな人に向いています。長時間の運転や荷物の積み下ろしは体力を使うため、体力に自信のある人や運動が好きな人に適性があるといえるでしょう。長時間の運転や渋滞にも耐えられる忍耐力がある人にも適しています。荷物を安全に決められた時間までに届けなくてはならないので、責任感がある人にも向いている職種です。
逆に、長時間の単純作業が苦手で飽きやすい人には、あまり向かない可能性があります。特に、大型トラックの運転手は、一人で何時間も運転しなければなりません。同じ作業を続けるのが苦手だと、長時間運転で集中力を保つのが難しいでしょう。トラック運転手は事故や渋滞により予定どおり運転できないことも多いため、計画通りに仕事ができないとストレスを感じる人にもあまりおすすめできません。
トラック運転手の適性については「ニートからトラック運転手になれる?仕事内容や向いているタイプを紹介」のコラムでも解説しています。転職を検討中の方は、あわせてご覧ください。
後悔しないようトラック運転手の求人で確認すべきこと
トラック運転手の求人では「思っていた労働環境と違う」とならないように、給料や業務内容以外もよく確認しておきましょう。「未経験から活躍できるか」「賞与や福利厚生の有無」「長く働ける環境か」といった点のチェックが必要です。「仕事探しで迷わない!自分に合った求人の選び方や失敗しないポイントを解説」のコラムでも解説しているように、譲れない条件も決めておきましょう。トラック運転手にかかわる物流の2024年問題とは?
物流の2024年問題とは、2024年4月1日以降、自動車の運転にかかわる業務に対して、年間の時間外労働時間における制限の延長措置がなくなり、上限が960時間に設定されることで発生する問題です。具体的にどのような点が問題視されているのか解説します。
トラック運転手の労働時間と給料が減少する
労働時間の制限によって起こる大きな問題は、給料が減少する可能性があることです。トラック運転手は、長時間労働による残業代により給料が上がっている傾向があります。運送業の売上はドライバーの労働があってこそ成り立っているので、会社自体の売上減も避けられません。ドライバーの労働時間が制限されて売上が減れば、基本給のアップが見込めないうえに、残業代も減り給料は減少していくおそれがあるでしょう。
トラックによる輸送量が減少する
トラック運転手の総稼働時間が制限されれば、1人が1日に運べる荷物の量も減少します。必然的に運送業界全体で輸送量が減少すると予想できるでしょう。昨今、インターネットの普及により通販で買い物をする人が増え、宅配便の取扱個数も年々増加しています。国内輸送の約90%はトラックで行われているため、輸送量が減ると荷物の受け取りまでにより時間を要する可能性があるでしょう。
トラック運転手になりたい人が減少する
トラック運転手の労働時間が制限されることにより、人材を確保するのが難しくなる恐れもあります。労働時間が制限された状態で同じ輸送量を維持するためには、トラック運転手の増員が必要です。しかし、残業代がつかなくなると給料が減ります。トラック運転手として働きたい人が減少するばかりか、現職ドライバーの離職も懸念されているのが現状です。
参照元
国土交通省
物流の2024年問題について
トラック運転手への就職・転職を考えている方は、就職エージェントやハローワークなどに相談してみましょう。自分で求人を探すだけでは、正しい情報が掴めない可能性があります。就職エージェントなどを利用すれば、適切な情報を得ながら就職や転職活動を進めることが可能です。
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トラック運転手の働き方に関するFAQ
トラック運転手の働き方に関する疑問にQ&Aで回答します。トラック運転手への転職に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
女性もトラック運転手を目指せますか?
トラック運転手は女性もなれる職業です。国土交通省では、女性トラック運転手を応援・支援するための「トラガール促進プロジェクト」を発足しています。2021年時点においては、道路貨物運送業の就業者に占める女性の割合は20.1%で、多くの女性ドライバーが活躍していることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
今トラック運転手に転職するのはありですか?
今、輸送業界は、2024年問題を解決するために労働環境や条件、業務フローなどの改善を行っています。労働環境が整えば、今後より働きやすい職場が増えるでしょう。車の運転が得意な方や体力を活かして仕事をしたい方は、トラック運転手への転職を検討するのも一つの手です。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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