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タクシー運転手はきつい?仕事内容や年収を向いている人の特徴とともに解説
更新日
この記事のまとめ
- タクシー運転手は運転だけでなく、自動車運転前点検や洗車も仕事の一環
- タクシー運転手の勤務形態は「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤」の3パターンがある
- 給与形態は「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」の3つがあり、歩合制の傾向がある
- タクシー運転手の仕事は時間の融通が利きやすく休日が多い特徴がある
- 定年制度がない会社もあり、長く安定して働きやすいこともタクシー運転手のメリット
「タクシー運転手の仕事が気になるものの、きついのでは?」と不安に感じる方はいるでしょう。タクシー運転手の仕事は運転以外にも、車体の点検や洗車、お客さまへの接客サービスなどの業務があり、負担に感じる場合もあるようです。しかし、タクシー運転手には長く安定して働けるメリットもあります。
このコラムでは、タクシー運転手の働き方の特徴や年収を解説。タクシー運転手を目指す際の不安を解消するのにお役立てください。
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タクシー運転手はきつい?仕事内容とは
タクシー運転手の仕事の「きついイメージ」は、運転以外にもさまざまな業務に取り組む必要があることが影響しているようです。
タクシー運転手の主な仕事は「お客さまを安全に目的地まで運ぶこと」ですが、運転以外にも自動車の運転前点検や洗車といった清掃業務も行います。また、タクシー運転手は目的地までスムーズに運転する技術が求められるので、地理や交通状況などを把握し、臨機応変に対応する力も必要です。そのほか、乗車されたお客さまと関わる機会が多いため、コミュニケーションを取ることも重要な仕事といえるでしょう。
上記のような業務に適性があれば、「きつい」と感じる場面が多少あってもやりがいを感じながらタクシー運転手の仕事をこなせる可能性があります。以下で詳しい働き方を解説しているので、参考にしてみてください。
タクシー運転手には2通りの働き方がある
タクシー運転手の働き方は、「タクシー会社に勤務する場合」と「個人でタクシー業務を行う場合」の2通りに分けられます。
タクシー会社勤務のドライバーは営業所に出勤をして朝礼や車両チェックなどを行いますが、個人タクシーの場合は、運行管理や経営管理も自分で行うことが特徴です。出勤する必要がなく、自宅から直接業務をスタートできるのが個人タクシーの魅力といえるでしょう。
個人タクシーを開業する条件
個人タクシーを開業するためには、ドライバーとして「65歳未満で二種免許を取得している」「35歳未満はタクシー運転手として法人タクシー事業者に雇用されていた期間が10年以上ある」といった条件を満たす必要があります。そのため、ドライバー経験がない場合は、個人タクシーを開業することはできません。
また、「開業するための一定額以上の資金が用意できていること」も必要といえます。
個人タクシーは収入の上限のない働き方が可能ですが、自身ですべて対応しなければいけないため、責任が大きくなりやすいでしょう。
タクシー運転手の人手不足の実情とは
タクシー運転手は24時間さまざまな場面で活躍する交通手段であり、需要が高い職種といえますが、人手は不足しており、多くの求人が出ているのが実情です。
厚生労働省の「ハイヤー・タクシー運転者令和6年4月改正改善基準告示版労働時間等の改善のための基準学習テキスト」によると、令和5年7月の全産業平均の有効求人倍率が「1.15倍」だったことに対し、タクシー運転手は「4.15倍」でした。
有効求人倍率とは、「求人」や「求職者」の状況をもとに、雇用動向を示す指標のことです。数値が高いほど一人あたりの求人数が多いことを示しています。
また職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「タクシー運転手」によると、タクシー運転手の平均年齢は「59.7歳」であることが分かりました。需要に合わせて人材を確保するには、若い世代の求職者を集める必要があるでしょう。
参照元
厚生労働省
自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
トップページ
女性の就業を歓迎している会社も増加傾向
近年、女性のタクシー運転手の方も増えており、同様に女性の就業を歓迎している会社も増加傾向にあります。また、タクシー運転手は勤務形態を自分で選びやすく、結婚や出産、子育てなどのライフイベントにあわせて働きやすいでしょう。
タクシー運転手の仕事は勤務形態で労働時間が違う
タクシードライバーの勤務形態は大きく3種類に分けられ、労働時間が異なります。
- 1.昼日勤(早朝から夕方ごろまでの8時間程度)
- 2.夜日勤(夕方ごろから明け方ごろまでの8時間程度)
- 3.隔日勤務(昼日勤と夜日勤を合わせた勤務形態で、勤務時間は20時間程度)
以下で、「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の勤務形態や労働時間について詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
昼日勤・夜日勤
昼日勤と夜日勤の場合は、一般的なオフィス勤務と同じく1日約8時間勤務で、休憩は1時間です。厚生労働省の「改善基準告示」より、休憩を含めた拘束時間が13時間以内(上限15時間)で、14時間を超える勤務は週3回までと定められています。
また、勤務終了後は、「継続11時間かつ9時間を下回らない休息期間」を取ることが基本とされており、月の労働日数は22〜24日程度です。
いずれも労働時間は変わりませんが、深夜料金が適用される夜日勤の方が稼ぎやすいでしょう。
隔日勤務
隔日勤務は、早朝から翌日の明け方ごろまでの約20時間勤務で、1回の勤務が長いこともあり、休憩は1日3回3時間です。
前述した「改善基準告示」では、隔日勤務の勤務時間は22時間以内かつ、2回の勤務を平均して1回あたり21時間以内におさめるよう基準が設けられています。
隔日勤務の勤務終了後は、「継続24時間以上かつ22時間を下回らない休息期間を取る」とされているため、翌日は必然的に休日の「明番」に。隔日勤務の勤務日数は月に11〜13回程度と月の半分ほどが休みになります。
タクシー業界では、隔日勤務がスタンダードな勤務形態といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
タクシー運転手の1日のスケジュール
会社に所属しているタクシー運転手は、基本的に以下のようなスケジュールで働いています。
スケジュール | 詳細 |
---|---|
出社、点呼 | 営業所に出社をして点呼を行います。タクシー会社に勤務している場合は自身で車両を持っていないため、必ず出社が必要です。 |
ドライバーの健康チェック | 一人ひとりの健康チェックとアルコール検査を行います。規定以上のアルコール反応が出た場合や体調が悪い場合は乗務ができません。 |
車両点検 | 事故を起こさずお客さまを最後まで安全にお送りできるように、車両点検は毎日入念に行います。 |
朝礼 | 運転する際の注意事項や当日の道路状況、天候などの情報が共有されます。 |
営業開始 | 時間帯によって乗客の層が異なるため、住宅街や駅、病院など、考えながら走行することが重要です。 |
休憩 | 休憩時間の長さは決まっているものの、いつ休憩を取るかはドライバーの判断にゆだねられているようです。 |
営業再開 | 乗車率や売上を上げるための工夫をしながら、業務を行います。時間帯や人が多いエリアなどを考慮し、売上アップを目指すのもタクシードライバーの大切な役割の1つです。 |
帰庫・洗車 | 営業所へ帰庫し、次のドライバーのために洗車と車内清掃を行います。 |
納金・退社 | その日の売上を会社に納品すれば退勤になります。 以上で1日の業務は終了です。 |
なお、上記は一例です。勤務先によって1日の流れには違いがあるため、求人票や面接などで確認しておきましょう。
タクシー運転手の仕事の給与形態とは
タクシー会社に所属するドライバーの給与形態は、歩合制が採用されているのが一般的です。歩合制の給与形態はさらに「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」の3種類に分けられ、各タクシー会社によって採用しているものが異なるでしょう。
以下では、歩合制の3種類の特徴をご紹介します。
A型賃金
A型賃金は、「基本給+歩合給+賞与」で構成される給与形態です。
A型賃金のメリットは、固定給があるため安定した給与が得られること。タクシー運転手の仕事を始めて間もない場合も一定の給与が確保されているので、未経験からスタートする方はA型賃金がおすすめです。
また、勤続年数によって昇給が見込めるため、安定して給料を増やしたい方にも向いているでしょう。
ただし、毎月の賃金が安定している一方で、固定給があるため歩合給の割合が低い傾向にあります。高い成績を残しても、給与へ反映されにくい場合もあり得るでしょう。
B型賃金
B型賃金は、「完全歩合制」の給与形態です。個人の毎月の売上から諸経費を除いて歩合率をかけた金額が支給されます。
より多くのお客さまを乗せ、長い距離を走った分だけ稼げるため、常に一定以上の売上を出せる経験豊富なタクシー運転手にとっては、需要が高い給与形態です。
一方で、経験が浅いドライバーは、高収入を目指すのが難しい可能性があります。また、B型賃金は個人の営業実績に給与が左右されるため、社会情勢によってタクシーの需要が減れば、給与が不安定になるリスクがあるでしょう。
AB型賃金
AB型賃金は、「A型賃金とB型賃金の中間」の給与形態のこと。固定給と歩合給の合算によって得られる給与のうち、一部が積立金として徴収され、年2〜3回の賞与で還元される給与形態です。
A型賃金に比べると歩合率が高く、B型賃金に比べて給与の安定性が高いという、どちらの利点も兼ね備えた給与形態といえるでしょう。
「歩合制の給料形態」についてさらに詳しく知りたい方は、「歩合制とは?メリットとデメリットや固定給との違いなどを紹介!」のコラムも合わせてチェックしてみてください。
タクシー運転手の平均年収
前述した資料によると、タクシー運転手の平均年収は、419万円程となっています。ただし、地域によるタクシー料金の差や個人の実力差などによって年収には大きな開きが出るようです。
タクシー運転手の仕事は、勤務のペースや体調管理を調整できていれば、安定して長く働きやすいといえます。給与形態によっては、努力次第で高収入を目指せる魅力的な仕事だといえるでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
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タクシー運転手とほかのドライバーとの年収の差
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagに記載されている、タクシー運転手とほかのドライバーとの年収の差は、以下のとおりです。
職種 | 年収 |
---|---|
タクシー運転手 | 419万円 |
トラック運転手 | 485万3,000円 |
路線バス運転手 | 453万2,000円 |
参照:職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag「タクシー運転手」「トラック運転手」「路線バス運転手」
上記の表からタクシー運転手の年収は、ほかのドライバーと比べると低い傾向にあることが分かりました。タクシー運転手は、ほかの職種に比べ休みが多い傾向にあることも要因の一つとして考えられます。
とはいえ、コラム内の「タクシー運転手の仕事の給与形態とは」で前述したB型賃金やAB型賃金のように、歩合制を取り入れている会社であれば、営業成績次第で高収入を実現できるでしょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
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タクシー運転手の仕事で収入を上げる4つのポイント
成果に応じて給与を得られる歩合制が採用されているのが一般的なタクシー運転手は、自身の努力次第で収入を大きく増やせる可能性があります。ここではタクシードライバーの仕事で収入を上げる4つのポイントをご紹介するので、参考にしてみてください。
タクシー運転手の仕事で収入を上げるポイント
- 空車時間をつくらない
- 割増料金を活用する
- お客さまを拾いやすい場所や周辺状況を把握する
- 副業が可能な職場を選ぶ
1.空車時間をつくらない
タクシー運転手の仕事では、いかに空車時間をつくらずにお客さまを乗せられるかが収入アップのカギとなります。タクシーが空車の時間は利用者がいないため料金が発生せず、もちろん収入にはなりません。
売上アップを目指すためには、常にタクシーを探す人が多い通りや利用者を確保しやすい駅回りの道を通るなど、空車時間を作らない工夫が必要です。また、空車の時間を削減するためにも、お客さまを降ろした場所の近くで次のお客さまを探すなど、効率的な集客を意識するのがポイントといえるでしょう。
2.割増料金を活用する
割増料金が発生する隔日勤務や夜日勤で働くことも、収入を上げるポイントの1つです。夜から深夜にかけての時間帯は、終電を逃した人などの利用が見込まれる駅周辺やオフィス街、歓楽街を中心に走行することで、集客アップが望めるでしょう。
深夜帯は、公共交通機関が動いている日中に比べて長距離送迎の利用が期待できるため、より効率的に稼げる可能性があります。
3.お客さまを拾いやすい場所や周辺状況を把握する
収入を上げるためには、お客さまを拾いやすい場所や周辺状況を把握することが大切です。
効率的な集客を行うためには、タクシー利用の多い場所を調べたり、その日毎のイベント情報をもとにタイミングを見計らって待機したりするための「情報収集力」や「判断力」が重要。なかには、お客さまとのコミュニケーションを通して、利用客の需要や効率的に送迎できる新たなルートに関する情報を得られる場合もあるでしょう。
また、タクシーの需要は天候によっても左右されることも。利用客が増えやすい雨の日は、お客さまの行動を予測して走行ルートを選ぶといった臨機応変な対応が必要です。
4.副業が可能な職場を選ぶ
副業が可能な職場を選んで働くことも収入アップの方法といえます。
タクシー運転手は働き方によっては、休日を活用して副業をすることが可能です。会社から得られる給料に副業の収入が加わることで、高収入を実現しやすくなるでしょう。
ただし、会社によっては副業を禁止している場合もあるため、就業規則を確認しておくことが大切です。副業をするうえでの注意点は、「副業をする際に会社員が注意したいことは?メリットも解説」のコラムでご紹介しているので、あわせてご覧ください。
タクシー運転手は退職金をもらえる?
所属する会社の方針によって違いはあるものの、タクシー運転手は退職金が支給されない場合も。特に、歩合制の給与形態の会社だと、毎月のお給料に成績を還元しているために退職金制度が採用されていない場合があります。また、タクシー運転手は65歳を超えても働きやすいことも影響しているでしょう。
ただし、退職金制度を採用している会社もあるため、就職・転職活動時に確認しておくことが無難です。
一般的な退職金の相場については「退職金は何年目からもらえる?制度の種類と相場は?計算方法や注意点も解説」のコラムでご紹介しているのでチェックしてみましょう。
タクシー運転手の仕事の魅力やメリット
タクシー運転手は、未経験者から挑戦しやすく、自由度のある働き方を実現することも可能な仕事です。ここでは、タクシー運転手の仕事の魅力やメリットをご紹介します。
人と接する機会が多い
タクシー運転手の仕事は、人と接する機会が多いことも魅力の一つです。年齢や性別を問わずさまざまな人が利用するため、普段関わらないような人と話せたり、貴重な話を聞けたりします。
お客さまから直接感謝の言葉をもらえるため、やりがいやモチベーションの維持につながる場合もあるでしょう。
未経験者も転職しやすい
タクシー会社に勤める場合、未経験から挑戦しやすいこともメリットといえます。
タクシー運転手は、運転免許があれば未経験から始めることが可能なため、「未経験者歓迎」の求人募集をしている会社もあります。最初のうちは道を覚えるのに苦労することもありますが、経験を積んでいくうちに土地勘を身につけ、スムーズに運転できるようになるでしょう。
未経験者は研修制度がしっかりしている会社がおすすめ
未経験からタクシー運転手を目指す際は、研修制度が充実している会社を選ぶのがおすすめです。研修制度が整っている会社では、地理に関する知識や接客スキル、タクシーの操作方法などを基礎から教えてもらえるため、安心して働けるでしょう。
未経験からスムーズに知識やスキルを習得するためにも、教育体制を確認したうえで応募先を選ぶことが得策です。
正社員
タクシードライバー
-
年収 224万円 ~ 286万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,安定的な仕事,諸手当あり
時間の融通が利きやすい
時間の融通が効きやすいこともタクシー運転手の仕事の魅力といえます。ドライバーは1日の最初と最後に営業所に寄る必要があるものの、それ以外は自分のペースで働けるでしょう。
休憩を取る時間やタイミングも自分で決められるため、勤務時間が細かく決められている一般的な会社員と比べると自由度が高いのが特徴です。
上司や同僚との人間関係に悩むリスクが低い
タクシー運転手は、上司や同僚との人間関係に悩むリスクが低いのもメリットの一つ。タクシー運転手の仕事は個人行動が基本である仕事のため、密な関わりを求められにくいでしょう。
社員との情報共有のための報連相は必要ですが、個人のペースで働きやすい仕事といえます。
一般的な会社勤務に比べて長く働きやすい
タクシー業界は定年後も働ける場合も多く、一般的な会社勤務に比べて長く働きやすいでしょう。
「タクシー運転手の人手不足の実情とは」で前述したとおり、タクシー運転手の平均年齢は「59.7歳」です。なかには、他業種で定年を迎えたあとに転職して働き始める場合もあり、年齢の影響を受けずに働きやすい職種といえるでしょう。
残業が少なく休日が多いためプライベートを大切にできる
残業が少なく、休日が多いのもタクシー運転手ならではのメリットだと考えられます。
「タクシー運転手の仕事は勤務形態で労働時間が違う」で前述したように、タクシー運転手のスタンダードな働き方である「隔日勤務」だと、月の半分ほどが休日となるのが特徴です。
1回の勤務の拘束時間は長いものの、その分休日も多いため自分の趣味や家族との時間をつくりやすいでしょう。
タクシー運転手の仕事の5つのデメリット
タクシードライバーは自由度が高い一方で、交通事故やトラブルに遭う可能性もある仕事です。以下では、タクシー運転手のデメリットについても5つまとめました。
タクシー運転手の仕事のデメリット
- 交通事故のリスクが伴う
- 乗客とトラブルになる可能性がある
- 生活リズムが不規則になる
- 収入が安定しない
- 長時間座りっぱなしの体勢が続く
1.交通事故のリスクが伴う
タクシー運転手の仕事は車を運転する時間が多く、交通事故に遭うリスクとは常に隣り合わせです。オフィスワークの仕事と比べると、交通事故に遭う可能性は必然的に高くなります。
特に、1日中運転を続けていると集中力が低下しやすくなるため、疲れを感じる前に休憩を取ることが大切といえるでしょう。
2.乗客とトラブルになる可能性がある
タクシー運転手は、お客さまと直接関わる仕事のため、乗客とトラブルになる可能性があります。
犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、会社によっては、車内の運転席の防犯仕切板や防犯カメラなどを設置している場合も。職場選びの際に、会社の防犯体制についても確認しておくのをおすすめします。
3.生活リズムが不規則になる
生活リズムが勤務時間によって不規則になることも、タクシー運転手として働くうえでのデメリットといえるでしょう。「タクシー運転手の仕事は勤務形態で労働時間が違う」で前述したとおり、タクシー運転手は日勤や夜勤、隔日勤務といった働き方をするため、生活リズムが不規則になりがちです。
体調管理のためにも、休憩時間や休日にしっかり体を休めることが望ましいでしょう。
4.収入が安定しない
「タクシー運転手の仕事の給与形態とは」で前述したとおり、タクシー運転手の給与体制は「歩合制」が採用されているのが一般的です。「歩合制」の場合、会社員のように固定給で賃金が支払われる訳ではないので、ドライバーによっては収入を上げるのに苦労することもあります。
個人の営業実績を上げて収入に反映させるためには、より多くのお客さまを送迎するための工夫が必要となるでしょう。
5.長時間座りっぱなしの体勢が続く
タクシー運転手のデメリットの一つに、長時間座りっぱなしの体勢が続くことが挙げられます。特に隔日勤務の場合は、1日中同じ体制で運転をしなければならないので、身体に負担が掛かりやすいでしょう。そのため、自身でシートを調整したり、こまめに休憩を取ったりしながら身体の負担を軽減することが求められます。
タクシー運転手の仕事が向いている人とは
タクシー運転手として活躍するためには、お客さまへの気遣いや長時間の労働時間に対応するための自己管理が重要といえるでしょう。ここでは、タクシー運転手の仕事に向いている方の特徴をご紹介します。
気配りができる
タクシー運転手は、お客さまと直接関わる仕事のため、気配りができることが適性として挙げられるでしょう。
お客さまを目的地まで安全に送ることは基本ですが、乗客を増やすためには快適な空間づくりも大切です。お話好きなお客さまの場合は聞き手になったりするなど、快適な乗車時間にするための判断やコミュニケーションスキルが必要といえるでしょう。
自己管理ができる
長時間の勤務に対応するための自己管理ができることも、タクシー運転手の仕事では必要です。
「タクシー運転手の仕事の5つのデメリット」で前述したように、タクシー運転手は勤務形態によっては、生活リズムが不規則になりがちな仕事といえます。さらに、長時間の運転は身体へ負担が掛かるため、休みの日は十分な休養を取り、ストレスや疲れの解消に努めるようにしましょう。
自己管理能力を高めるコツは「自己管理能力とは?生活を改善するための具体的な方法を解説」のコラムでご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
1人で過ごす時間が苦にならない
1人で過ごす時間が苦にならないことも、タクシー運転手の適性といえるでしょう。
タクシー運転手の仕事は、ほかの社員との情報共有のためのコミュニケーションはあるものの、勤務時間の大半を個人で行動するのが特徴です。1人であって状況に応じた判断や対応ができることがタクシー運転手で活躍するためには必要といえます。
運転が得意
お客さまを目的地へ送迎するための運転技術は、タクシー運転手に必要なスキルです。目的地までのルートによっては、狭い道を走行しなければならないこともあり得ます。お客さまに快適な乗車時間を提供するためには、使用するルートに関係なく安全に運転できるスキルが求められるでしょう。
タクシー運転手に向かない適性とは
「運転が得意ではない」「なるべく人との関わりを避けたい」「臨機対応な判断が苦手」などの場合は、タクシー運転手の業務に支障をきたす恐れがあります。タクシー運転手は、お客さまとのコミュニケーションが必須であり、一人ひとり異なる目的地まで安全に送迎する必要があるためです。
とはいえ、必ずしもタクシー運転手を諦める必要はなく、経験を積むことで、業務に役立つスキルが身につく場合もあるでしょう。
タクシー運転手になるには?
タクシー運転手の仕事では、第二種運転免許の資格と地理に関する知識が必要です。
ここでは、タクシー運転手になる方法を解説します。「タクシー運転手を目指したいが、何から始めるべきか分からない」と疑問に感じる方は、ぜひご一読ください。
19歳以降に第二種運転免許の資格取得が必要
タクシー運転手になるためには、「第二種運転免許」の資格取得が必要です。「第一種免許」は公道を走ることは可能ですが、タクシー運転手といった営利目的である場合は、「第二種運転免許」の取得が必須となります。
以前までは、21歳以上の年齢制限がありましたが、2022年4月より、19歳以上かつ1年以上の運転経験があれば、「受験資格特例教習」を受講することで取得できるようになりました。
最短でタクシー運転手になるには、18歳で第一種免許を取得し、1年後の19歳のときに第二種運転免許を取る必要があるでしょう。
職場により取得に掛かる費用を負担してもらえる場合も
会社によっては、「第二種運転免許」の資格取得に掛かる費用を負担してもらえる場合も。「第二種運転免許」は、教習所に通う方法、もしくは、免許合宿に参加する方法によって取得できます。なかには、資格取得に掛かる費用を全額負担してもらえる会社もあるため、応募先を選ぶ基準の一つにするのもおすすめです。
地理について学ぶ必要がある
タクシー運転手になるには、地理について学ぶ必要があります。
以前までは東京都・神奈川県・大阪府など、指定された都市部でタクシー運転手になるためには、地理試験に合格する必要がありました。しかし、現在ではより多くの方がタクシー運転手を目指せるよう、「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち、地理の試験が廃止されているようです。
ただし、地理試験が廃止されたからといって、地理の知識がなくても問題ないとは限りません。近年、カーナビが普及してはいるものの、お客さまを効率的に目的地まで送迎するためには、地理の知識も重要といえます。
会社により地理の知識に関する研修を受けられる場合もあるため、求人選びの際に確認してみましょう。
就職・転職エージェントを活用するのも手
タクシー運転手を目指す際に、就職・転職エージェントのサービスを利用するのもおすすめの方法です。就職・転職エージェントとは、求人選びや選考対策をサポートしてくれるサービスのこと。会社ごとに異なる教育体制に関する情報も得られやすく、自分1人でゼロから就職・転職活動を行うよりも効率的に進められる可能性があるでしょう。
「自分にぴったりの求人を見つけるのは難しそう」「転職をするのが不安」という方は、ハタラクティブにご相談ください。
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タクシー運転手に関するよくある疑問のFAQ
ここでは、「タクシー運転手」に関するよくある疑問の回答をご紹介します。
「タクシー運転手はやめとけ」と言われるのはなぜか?
タクシー運転手の仕事は長時間労働による身体的負担が掛かりやすく、歩合制だと収入が不安定になる可能性があることが職種に対するイメージに影響しているようです。 ただし、タクシー運転手の働き方や給与体制は会社によって異なります。自身に合った選び方をすることも可能なため、仕事に対する希望条件を定めたうえで求人選びをしてみましょう。 コラム内の「タクシー運転手の仕事は勤務形態で労働時間が違う」では、タクシー運転手の労働時間の特徴をご紹介しているので、ご一読ください。
タクシー運転手を募集している企業だと年齢制限を受けにくい?
タクシー業界では、定年制度を採用していない企業もあり、年齢制限を受けにくい仕事といえるでしょう。人手不足の傾向があることも年齢に影響せずに就職・転職しやすい理由と考えられます。 年齢制限を受けにくい職種や業界は、「転職は何歳まで?男女別の年齢や未経験から採用されやすい業界も解説」のコラムでご紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
タクシー運転手になりたいもののメンタルに自信がないときは?
タクシー運転手になりたいもののメンタルに自信がないときは、教育体制の充実した会社を選ぶのも手です。業務に関する相談がしやすかったり、スキルに合ったサポートが得られたりして、自信につながる可能性があるでしょう。 メンタルを鍛えるコツは、「メンタルを鍛える方法とは?前向きな気持ちになるための習慣も紹介」のコラムでも解説しているのであわせてご覧ください。 就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求人情報だけでは分からない職場の雰囲気も把握しています。求人選びに迷う際はぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。