気になる給料事情。控除対象である税金や社会保険とは

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この記事のまとめ

  • 給料と一口に言っても、税金や社会保険が引かれる前の「額面」と「手取り」に分かれる
  • 給料には、基本給の他、家族手当や時間外手当、通勤手当などが含まれている
  • 差し引かれている内訳は、健康保険や雇用保険、厚生年金などさまざま
  • 転職先などで給与を聞かれた場合は、手取りではなく額面で答える

社会人になって、初めての給料のワクワクした方も多いと思います。それと同時に、いろいろ差し引かれているのにも気づいたはず。具体的に、何が何のために天引きされているのか、内訳をしっかり把握できていますか?ご自身の給料のこと、この機会に見つめ直してみましょう。

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額面と手取りの違いって?

給料と聞くと、セットで「額面」や「手取り」という言葉を聞いたことがあると思います。両者はそれぞれ別ものです。以下をご覧ください。

・額面…会社から支給される給与全体のこと。給与明細では「総支給金額」と表記されていることが多く、月収とも呼ばれます
・手取り…天引き後、実際に手にするお金のこと。給与明細では「差引支給額」と表記されることが多いです

額面は、何も差し引かれていない総支給額を指しますが、手取りは基本給以外にどのようなものが会社から支給されているのでしょうか。

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基本給のほかに何がもらえるの?

まず、基本給とは毎月支払われることが決まっている基本的な賃金を指します。基本給の他に発生する賃金は、以下のとおりです。(会社によって変動あり)

・時間外手当…所定労働時間を超えて勤務した場合に出るお手当のことです。いわゆる残業代のことを指します。
・深夜勤務手当…労基法でも定めがあるように、午後10時から午前5時の間に勤務した場合に出るお手当のことです。
・役職手当…管理・監督する地位にある人に対し、支払われるお手当です。法律上の決まりではなく、会社それぞれが任意で決定します。一般的には、主任・係長・課長・部長といった役職に対し支給されることが多いでしょう。
・通勤手当…通勤の際に発生するお金に対し支給されるお手当です。電車代・バス代・ガソリン代などが支払われます。会社によって上限金額が決まっている他、必ず支給しなければならないと言った法律上の定めはありません。
・資格手当…職務に役立つ資格を持っている従業員に対し支払われるお手当のことです。毎月の給与に上乗せして支払われる場合と、資格取得時に一時的に支払われる場合とがあります。
・家族手当…配偶者や子どものいる家庭に支払われるお手当のことです。扶養家族の有無だけでなく、扶養する人数によって支給額が決められます。法律上決められているものではないため、出ない会社もあります。

給料から何が引かれるの?

では次に、毎月の給料から引かれているものについて見ていきましょう。

・健康保険…ケガや病気などで病院を受診する際に必要な保険です。会社と半額ずつ負担します。
・介護保険…40歳以上になると加入義務が発生する保険です。介護が必要になった際に、1~2割の負担でサービスを利用することができます。
・雇用保険…労働者が失業した場合、または勤務の継続が困難になった場合に生活を保障するための保険です。失業保険がよく知られています。
・厚生年金…健康保険同様、会社などの事業所単位で適用されます。会社で働いている人が加入する公的年金です。会社と半額ずつ負担します。
・所得税…個人の所得(収入から必要経費を差し引いた分)に対し課される税金のこと。会社などに課される法人税と並び、国の税制度の中心となっている国税です。所得の多さにより税率も高くなります。
・住民税…市町村民税と道府県民税の総称。その地域に住んでいる人に課せられる税金のことです。前年度の所得に応じて計算されます。

天引き内容は、健康保険・介護保険・雇用保険・厚生年金といった「社会保険」と、所得税や住民税といった「税金」の2種類です。
引かれる金額は一般的に2割程度と言われており、給与や家族構成などで変動があります。
上記で紹介した以外にも、会社によっては、「労働組合費」や「積立金」などもあります。

転職のときは額面で考える

転職を考えた際、応募した会社によっては、以前勤めていた会社の年収を聞かれることもあります。その場合は、手取り額でなく額面(総支給額)で答えてください。
質問される理由は、応募した会社の給与規定に対し、あなたの給与にどのくらいの変動が発生するのかを把握するためです。
手取り後の少ない金額で報告してしまわないよう注意しましょう。
また、求人広告や求人票を見る場合も同様、基本給+各種手当がプラスされた総支給額が書かれているため、手取りでいくら位になるのかを注意する必要があります。

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