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年収200万円で貯金はいくらできる?
更新日
この記事のまとめ
- 年収とは、ボーナスや手当などをすべて含めた税引き前の総支給額を指す言葉
- 2022年の平均年収額は458万円
- 年収200万円の場合、月に数万円で生活をやりくりする必要がある
- 年収200万円では不慮の事故や病気、年間行事などに対応できない懸念がある
- 年収200万円で貯金するためには、固定費の見直しなどをする必要がある
- ゆとりのある暮らしを目指すなら、年収アップを見込んだ転職がおすすめ
「年収200万円で貯金はいくらできる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。年収200万円は、全体平均と比べると低い傾向にあります。そのため、貯金に回すことは難しく、支出も抑える必要があるといえます。このコラムでは、年収200万円を例に、月収や手取りなどの計算方法を解説。また、年収200万円の暮らしについてもあわせて紹介しています。
年収とは?
ローンを組むときや保険会社に提出する資料の中などで出てくる「年収」の欄。「単純に毎月の給与×12ヶ月を書いたら良い?」「ボーナスは含まれる?」など、悩んだ経験がある方も多いでしょう。「年収」とは、会社が支払った給与から税金や社会保険料など諸々のお金が引かれる前の総支給額を指します。総支給額は、交通費や残業代、ボーナス(賞与)など、1年間で支給されたすべてのお金の総額を意味する言葉です。1年は、会社の事業年度での計算ではなく、1月1日から12月31日までの同じ一年を一括りにします。
年収と月収、月給の違い
月収は、年収を12分割したものを意味する言葉です。ボーナスや手当など、支給されたすべての給与を月で均等割りして算出できます。たとえば、年収200万円の場合、月収は200÷12=16.6666…で約17万円ということになります。一方で月給とは、毎月支払われる月の基本給と諸手当を含めた金額を意味する言葉です。月収と月給は異なるため、きちんと区別して理解しておきましょう。
手取りとは
手取りとは、実際に受け取ることができるお金のことを指します。月給から住民税や所得税、社会保険料などが差し引かれて残ったお金が手取りです。
年収200万の場合の手取りや月収
上記を踏まえて、年収200万円の月収や手取りを考えると、以下のとおりになります。
・ボーナスその他すべてを含んだ1年間の総支給額(年収):200万円
・手取り額(年):(200-所得税や住民税など)=約170万円
・月収:200÷12=16.66666…のため約17万円
・手取り額(月):(17万円―所得税や住民税など)=約14万円
年収から手取りを計算する方法
一般的に、年収に対する手取りは「総支給額の75~85%」といわれています。年収額によって保険料率や税率が変わりますが、控除額は75~85%の間と考えて計算すると良いでしょう。控除額は、年収が1,000万円以下だと額面給与の約70~80%、1,000万円~2,000万円以下だと約60~70%、2,000万円以上になると額面給与の約50~60%が目安です。「年収とは?手取りを計算する方法と平均額」では、年収から手取りを計算する方法や控除される税金などについて解説。また、年収に対するおおよその手取り額を表にしてまとめているので、あわせてチェックしてみてください。年収の平均
自分の年収が平均相場と比べて多いのか少ないのか気になる方も多いでしょう。国税庁が行った「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年の年収の平均は458万円で、そのうち男性が563万円、女性が314万円という結果でした。このことから、年収200万円は、平均に比べるとずいぶんと金額が低いといえるでしょう。
また、上述の調査の「企業規模別・事業所規模別データ」から、従業員が10人未満の事業所の平均年収は、約334万円で、従業員が5000人以上の場合は約412万円でした。このことから、年収は事業所規模にも関係しているのが読み取れます。同じ会社で勤め続けた場合、個人での頑張りで上げられる金額には限界があると考えられるでしょう。
参照元
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
年収200万の暮らし
では、一般的に年収200万円の生活とはどのようなものか、以下で具体的な数値を追いかけてイメージしてみましょう。月収から家賃や光熱費など必要になるお金を引いた残りが食費を含めた生活費全般になります。
基本的に月に数万円で生活をやりくりする必要がある
一般的に家賃は月収の3分の1程度を占めるとされています。年収200万の場合、家賃が約7万円と考えると、水道や電気などの光熱費、携帯電話の通信費、生命保険料、車のローン代などを引くと、手元に残るのはほんの数万円です。そこから食費や交際費を捻出し、生活をやりくりすることになります。
不慮の事故や病気に対応しづらい
年収200万の場合も、贅沢をしなければ生活していけないわけではないですが、不慮の事故や病気など、万が一の際に対応できない懸念があります。また、冠婚葬祭や年中行事などの際には出費もかさむため、生活がきつくなる恐れも。年収200万円の生活では、さまざまな支払いに追われてしまい、貯金用にお金を確保することは非常に難しいといえるでしょう。
子どもがいる場合は教育費などの出費がある
子どもがいる家庭では、子どもにかかる保険料や教育費、被服費などその他の出費もかさみ、年収200万で貯金を確保することはますます難しくなります。そうなると、子どもの将来の教育費の貯金などの心配も出てくることでしょう。貯金できるような家計の回し方をしたい場合には、配偶者と協力して働き、世帯年収アップを図る必要があります。共働きが難しい場合には、転職をして個人の年収を上げることが理想的です。
ゆとりある生活を目指すなら
年収200万円では、生活にゆとりを持たせることは難しいでしょう。ゆとりのある生活を目指して節約を心がけるという人もいるかもしれませんが、節約で支出を抑えることはできても、生活に「ゆとり」となると難しいものです。生活のゆとりは、節約よりも年収アップを目指す方がより近道といえるでしょう。年収アップを目指すなら、以下の方法を試してみてください。
会社の制度を確認する
まずは、会社内の制度を再確認してみましょう。資格を取得することで手当がアップする会社も多々あります。そういった制度があれば積極的にチャレンジしてみましょう。また、ダブルワークOKの会社で働いている場合は、休日前などに少しアルバイトをするという方法もあります。ただし、無理してダブルワークをしてしまうと、本業に支障をきたしてしまうことも。ダブルワークをする場合は本業に影響のない範囲で行うことがポイントです。
転職する
年収アップを目指す場合、今より給与の高い会社へ転職するという方法もあります。しかし、転職の際は年収のほかに、その会社と自分の価値観や相性が合うかなど、お金関係以外にも確認しておくべき内容があります。転職を検討する場合には、自分の能力や性格などの適性を客観的に知っておくことが大切です。
年収アップを目指して転職する場合は企業研究を行おう
年収アップを目指して転職する場合、年収だけでなく、社風や携わる業務内容、残業時間など、そのほかの面での企業研究もしっかり行いましょう。企業研究を怠ると、「年収は上がったけれど休日が減った」「年収は上がったけれど勤務時間が延びた」など、ライフスタイルに影響が出る恐れがあります。企業研究のやり方については、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」でも、情報収集の仕方など具体的なやり方を解説しているので、参考にしてみてください。年収200万円で貯金したいなら
上述したように、年収200万円の場合、そもそもの支出を抑えて生活する必要があり、まとまったお金を確保していくのは難しいといえるでしょう。もし、万が一に備えて貯金を目指す場合は、以下のような方法を試してみましょう。
・浪費を減らす
・光熱費や携帯料金などの固定費を見直す
・オークションやアウトレットを利用し、欲しいものを定価で買わない
・レンタルやシェアサービスを利用する
上記のほか「給料が出たら貯金する分のお金を先に抜いておく」「買ったつもりで貯金する」などの貯金方法を実践してみるのもおすすめです。貯金方法や節約術についてさらに詳しく知りたい方は「「お金を使わない」ベストな貯金法とは?」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
「自分の今の年収が適正かどうか分からない」「自分の能力や性格に合う仕事で年収アップを図りたい」など、転職について不安がある場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。数多くのデータを参考に、プロの目から判断したアドバイスを受けることができます。
ハタラクティブでは、就活アドバイザーが求職者一人ひとりに個別で対応。面接対策や履歴書の書き方なども求職者に合わせたアドバイスを実施しています。また、非公開求人の情報も提供。サービスはすべて無料で利用できるので、積極的に活用して年収アップの転職を成功させましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。