手取り平均額はどのようにして算出されるのか?

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この記事のまとめ

  • 求人票に掲載されている月収や年収がそのまま手取りになるわけではない
  • 手取りとは給料から年金、保険料、税金などを引いたものであり、およそ給与の8割程度となる
  • 手取り平均額を見てみると正規雇用労働者と非正規雇用労働者に大きな差があり、手取りを増やしたいならば正社員として就職転職することが欠かせないとも言える

求人票を見る時にやはり気になるのは月収、年収でしょう。しかし、実は額面通りの金額を手にできるわけではない点には注意が必要です。年収と手取りは違うものなのだという点を理解しておきましょう。

一般的に手取りは年収の8割程度と言われていますが、どのようにして算出されるのでしょうか。気になる年収と手取りの関係について解説します。

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◆年収=手取りではない

求人票に提示されている月収や年収はそのまま手元に残るわけではないということはご存知でしょうか。給料から年金・保険料と税金が引かれたものが手取りとなるのです。

年金・保険料には健康保険、厚生年金、雇用保険などがあり、税金には所得税、住民税などがあるので、合計金額は決して小さくはありません。

市町村ごとの税率、会社がどのような給与体系を採用しているかによっても多少異なりますが、手元に残る手取り額は年収の75~85%、8割程度と考えて間違いないでしょう。

手取りを算出するには「手取り=給与支給額+交通費-各種社会保険-所得税-住民税」という計算式を用います。正確な年収は給与所得の源泉徴収票で確認することも可能です。

源泉徴収票の「支払金額(①)」に掲載されているのが年収、「給与所得控除の金額(②)」に掲載されているのが収入金額から給与所得控除額を引いた金額、「所得控除の額の合計額(③)」に掲載されているのが社会保険料・生命保険料・基礎控除などの控除合計額、「源泉徴収額(④)」がその年に納める所得税の金額になります。

源泉徴収票は年に1回、12月か1月に勤務先から給与所得の源泉徴収票が発行されているはずなので、チェックしてみることをおすすめします。また、退職時にも忘れずにもらっておくようにしましょう。

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◆手取り平均額はどれくらい?

自分の手取りを正確に把握することができたら、次に気になるのはそれが平均と比較して高いのか低いのかという点ではないでしょうか。

国税庁調査によると平成27年度の平均給与は420万円、前年比1.3%増、5万4千円アップとのことです。このうち正規雇用労働者は485万円、非正規雇用労働者は171万円と歴然たる差がついていることがわかります。

このうち手取りは8割として計算すると、正規雇用労働者の手取りは485万円×80%=約390万円、非正規雇用労働者の手取りは171万円×80%=約140万円となります。もし、この手取り平均額と比較して自分の手取りが低いようならば、転職を考えるというのも一つです。

また「子どもが増えると手取りが増える」と思っている人もいるでしょう。確かに扶養控除が増え、毎月の源泉徴収額が少なくなりますが、その年の12月21日時点で15歳以下の扶養親族は所得税の計算では扶養親族にはカウントされないので手取りに変化はありません。ただ、所得制限があるものの児童手当をもらえる場合もあるので調べてみても良いでしょう。

参照元:国税庁「平成27年分 民間給与実態統計調査」

https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2015.htm#a-01

◆手取り年収をアップするには

手取り年収をアップさせるためには、もし派遣社員やフリーターとして働いているならば正社員を目指すというのが一番の近道と言えるでしょう。

現在のままの職場にとどまって正社員への格上げが期待できるならば、そのまま地道な努力を続けるのも良いかもしれません。しかし、いつまでたっても非正規雇用のままと考えられるならば、正社員の求人に応募してみてはいかがでしょうか。

また、正社員の方で、年功序列制度を採用している会社に勤務しているならば、若いうちは我慢が必要でもだんだん年収がアップするということもあるでしょう。しかし、最近では成功報酬制を採用している企業もあります。

長年在籍していることがあまりアドバンテージにならないようなら、転職を考えてみても良いでしょう。また、他にやりたいことがあるといった場合にも必ずしも一つの会社にとどまる必要はありません。

そうとは言っても転職には不安がつきものでしょう。「正社員の働き口を探しているのになかなか見つからない。今度こそ正社員になりたい」「やりたいことを追求したいけど、フリーターでは不安。できれば次も正社員として働きたい」といった心配を一人で抱えていても、なかなか解決の糸口は見つからないかもしれません。とくに初めての就職活動、転職活動ならばなおさらです。

このようにお悩みの方は、ぜひ一度ハタラクティブにご相談ください。


ハタラクティブは、既卒や第二新卒の若年層などを主な対象とし、就職や転職のサポートをしています。転職をする際に、求人票をどのように見れば良いのかわからない、手取りが実際にどれくらいなのか見方がわからない、といった方もいるでしょう。

ハタラクティブでは、求人票が提示している年収だけではなく、手取りの見方についても熟知したスタッフが対応しているので安心です。現在の手取りに不満を抱いている人、更なる給与アップを目指している方も、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか?

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