向上心がないのは悪いこと？対処法や向いている仕事を解説

向上心がないまま仕事を続けている人は多いでしょう。向上心がない人が変わるには、具体的な夢や目標がなく何事もつまらないと感じてしまう状態を脱する必要があります。このコラムでは、向上心がない状態になる原因と、仕事に及ぼす影響を解説。向上心がないタイプの特徴や向いている仕事、前向きに行動するための方法も紹介します。向上心を高めて仕事で成果を上げ、達成感を味わいましょう。

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「向上心がない」状態になる3つの原因

向上心とは「現状に満足せずに、自分の能力などをより優れたものにしようと高みを目指して努力すること」です。それでは「向上心がない」とは、どのような状態を指すのでしょうか。向上心が持てなくなる原因とあわせて解説します。

1.現状に満足していて変化を望まない

向上心がない状態になる原因として、現状に満足していることが挙げられます。今の状態に満足していれば、何かを変えようとは思わないでしょう。つまり、先のことを考える必要がなく「何もしなくて良い状態」であるといえます。

「今が良ければ良い」と、未来より今を優先するような心理状態であれば、成長がしにくく現状で足踏みしてしまうでしょう。

2.具体的な夢や目標がなくチャレンジしようとしない

具体的な夢や目標がなければ、向上心がない状態になりやすいといえます。人の能力は、限界まで頑張ったときに伸びるものです。しかし、夢や目標がなければ能力以上のことをしようとしないので、負荷がかからず実力もつきません。

ある一定の水準まで来たら「このままで構わない」と満足してしまうでしょう。将来のビジョンがない状態だと、現状に問題点を見つけたとしても改善のための努力をしない傾向もあります。

3.物事に対する関心が薄くつまらないと感じてしまう

物事に対する関心が薄いと、向上心がない状態になりがちです。新しいことにチャレンジする気持ちがなければ、何事もつまらないと感じて消極的になり、無気力な状態になりやすいでしょう。過去の失敗や挫折が原因で新しいことに挑戦する意欲を失い、周りに関心を持てなくなっている場合もあります。

向上心がないタイプによくみられる5つの特徴

向上心がないタイプには、ある共通の特徴があります。向上心がない人の特徴を確認し、自分自身に当てはまる要素がないかチェックしてみましょう。

1.自己肯定感が低く無気力になりやすい

向上心がないといわれるタイプは、自己肯定感が低い傾向があります。「自分にはできない」「これをやっても無駄だ」と、何事にも無気力になってしまいがちです。何かチャレンジをしようと思っても、自己肯定感が低いと失敗するのを極度に恐れてしまうこともあるでしょう。

2.責任が生じることを避け消極的になりやすい

向上心がないと、責任が生じることを避け何事にも消極的になりやすい傾向があります。たとえば、仕事や職場で不満があったとしても「自分が言ったところで何も変わらない」と、何も行動せずに諦めてしまいがちです。

大きなプロジェクトを任されたとしても責任が伴うことは避け、他人頼りになってしまうこともあるでしょう。

3.自分の短所から目を背けがち

向上心がないことで、自分の短所から目を背けてしまう面もあるでしょう。向上心がある人は、自分のダメな部分や短所と向き合い、改善するための努力を惜しみません。一方、向上心がないといわれる人は、自分と向き合うことを避ける傾向があるので、自身の成長に繋がりにくいといえるでしょう。

4.面倒なことを避ける傾向がある

向上心がないといわれる人のなかには、面倒なことを避けようとする人もいます。面倒なことを避けるために、作業を効率化するのは良いことです。しかし、ただ自分が楽をすることだけが目的だと、効率化の方向性を誤ってしまう恐れがあります。

5.過去に大きな失敗や挫折を味わったことがある

過去に大きな失敗や挫折を味わい、向上心がなくなってしまう人もいます。昔は向上心に溢れていたのに、自分の挑戦が失敗に終わってしまい、やる気を失ってしまったケースもあるでしょう。向上心がないといわれる人は、失敗や挫折した経験から目を背けてしまい、行動できなくなっている場合もあります。

向上心がないことが仕事に与える3つのデメリット

仕事に対して向上心がない人に対する評価は芳しくありません。なぜ向上心がないことを良しとしないのか、仕事に影響するデメリットを詳しく解説します。

1.向上心がないと他人任せだと思われやすい

先述のとおり、向上心がない人は責任が生じることを避ける傾向があるため、他人任せだと思われる可能性があります。なかには何か問題が生じたときに「火の粉が降り掛かってきては困る」と、自分で動こうとしない人もいるでしょう。

責任感がない人には何かを頼みにくいため、大事な仕事を任される機会が減る可能性もあります。仕事ができると評価されるためのポイントを知りたい方は、「仕事ができるようになるには意識改革が必要！うまくいかない人との違い5選」も参考にしてください。

2.向上心がないと仕事をしても成長しにくい

向上心がないと自ら積極的に行動を起こすことがあまりないので、成長する機会が少なくなります。勉強したり新しいことに挑戦したりする意欲が低く、周囲に比べて成長スピードが遅くなりがちに。

仕事を覚えるのが遅かったり、あまり工夫しなかったりして、業務でも成果に繋がりにくい場合もあります。向上心がないと、挑戦しない→達成感を味わえない→なかなか成長しないといった悪循環に陥りやすいといえるでしょう。

3.向上心がないと仕事での希望を叶えにくくなる

向上心がないと、「やりたい仕事ができない」「給料が上がらない」など、自分の希望が叶いにくい可能性があります。先述の通り、責任が生じることを避けるあまり、大事な仕事を任せてもらえなければ、スキルや経験を積めず成果も上げにくいので転職が難しくなることもあるでしょう。失敗体験を重ねてしまうと、さらに悪循環に陥る可能性があります。

向上心がない状態から前向きに行動する5つの対処法

向上心がないのは、無気力や劣等感などが影響している可能性があります。まずはなにか行動を起こすだけでも前向きになれるでしょう。向上心がない状態から前向きに行動するための対処法を5つご紹介します。

1.明確な目標やビジョンを持って行動に移す

向上心が持てないときは、今後について思いを巡らせてみましょう。未来の自分はどうなっていたらうれしいかを想像するのがポイントです。未来の自分像が固まったら、達成するにはどう行動したら良いか考えてみましょう。

行動内容の次に決めるのは期限です。「このときまでに○○を達成する」と計画を立てると、これから具体的に何をしたら良いのかが明らかになるでしょう。やりたいことが見つからない人は、「自分が何がしたいのかわからない方へ！やりたいことの見つけ方を紹介」を参考にしてください。

2.小さな成功体験を積んで自己肯定感を上げる

向上心がないときには、できるだけ成功体験を積んで自己肯定感を上げるのが得策です。成功を実感するために、まずは小さくても良いので目標を立てましょう。具体的な目標を立てると、「何がどれだけできたか」を実感しやすくなります。

小さな目標でも、成功体験を繰り返しているうちに自信がつき、だんだん大きな事柄に挑戦できるようになるでしょう。自分に自信がないと感じている方は、「仕事で自信をつけるにはどうすればいい？効果的な方法とは」もご覧ください。

3.「憧れ」となる人物のやり方を取り入れてみる

具体的に何をしたら良いか分からない場合は、周囲でお手本となるような人を探してみましょう。憧れの人がどんなやり方をしているか観察し、できる範囲で自分に取り入れてみるのがおすすめです。

どうしてうまくいっているのかを直接聞いたり、自分で考察したりしても良いでしょう。上手な人のやり方を真似するのは、仕事ができるようになるための代表的な方法でもあります。

4.職場や仕事を変えて原因が自分にあるのか考える

今の仕事では向上心が持てないと感じたら、改めて自分に合った仕事を考えてみましょう。向上心がない原因は自分にあると思い込んでいたのに、実際には仕事のペースや職場環境が原因であるケースもあります。

仕事を変えたら、自分では気づかなかった向上心が芽生える可能性もあるでしょう。新しい環境に変わったときに気をつけるべきことや、注意点を知りたい方は「新しい環境にストレスを感じたら？慣れるまでにやると良い3つのこと」を参考にしてください。

5.自己啓発本を読んで自分の心と向き合ってみる

向上心がない人は、自己啓発本を読んでみるのもおすすめです。自己啓発本とは、人間の能力向上や成功のための手段を解説し、自己啓発を目的としている書籍のこと。自己啓発本を読みながら自分の心と向き合ってみましょう。多くの成功者も自己啓発本を読んで自分の意識を変えています。たくさんの自己啓発本の中から、人生を変えるような一冊を探してみてください。

向上心がないタイプに向いている仕事

向上心がないタイプには、自分のペースで働ける仕事がおすすめです。向上心が持てない原因の一つとして、今の仕事内容が自分のペースと合っていない可能性があります。今の仕事に対して向上心が持てないなら、仕事や職場環境を変えるのも一つの方法です。

たとえば、ゆっくりしたペースで働きたいなら、速さより丁寧さが求められる公的機関の公務員やセラピストなどの仕事が良いでしょう。自分でペースを決めたい人には、ITエンジニアやWebデザイナーなどのクリエイター職が向いています。

清掃員やデータ入力などの単独作業が多い仕事もおすすめです。単純作業の仕事については「単純作業とは？向いている人の特徴や仕事を楽しむコツを紹介」も参考にしてください。

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向上心がない人の悩みに答えるQ＆A

向上心がない人に向けて、向上心を持つためのヒントをお届けします。向上心が持てない人に合った仕事も提案するので、就職・転職を考えている方もぜひご覧ください。

向上心を持つためのコツは？

まずは小さな目標を立てて成功体験を積みましょう。
成功体験を重ねると自信になり向上心を持つことにつながります。「今週中にプレゼン資料を作成する」のような仕事に関する目標だけでなく、「早起きする」「毎日運動する」といった日常生活での目標も有効です。仕事に対して向上心が持てないと悩んでいる方は、転職など職場環境を変えてみるのも良いでしょう。自信の持ち方については「自分に自信が持てない原因とは？自己肯定感を高める方法を紹介」でご確認ください。

向上心が持てない原因は何？

向上心が持てない原因の一つとして、現状に満足し新たな目標を見つけられないことが挙げられます。5年後、10年後の自分を想像し、今何をすると希望する未来が叶うのかを考えましょう。仕事であれば、会社でどんな立ち位置でいたいのか、どんなスキルを持った人になっていたいのかをイメージします。希望する未来を描いたら、今やるべきことを目標として掲げましょう。自分が将来したいことがわからない方は「やりたいことの見つけ方とは？自分が本当にしたい仕事を見つける方法」のコラムにも目を通してみると良いでしょう。

向上心がある人の特徴は？

向上心がある人には、「プラス思考で何事にも前向きに取り組む」「新しいことを始めるのに抵抗がない」「何事からも学びとる姿勢がある」「分からないことは積極的に質問する」などの特徴があります。向上心が高い人が近くにいる場合は、その人の考え方や行動を見習うことで自分自身の向上心アップにつながるでしょう。やる気を出して前向きになりたい方は「やる気を出す方法を知って目標を達成したい！」も参考にしてください。

向上心がなくてもできる仕事はある？

向上心に自信がない人には、自分のペースでできる仕事や、ワークライフバランスがとりやすい仕事が向いています。仕事選びに迷ったら「マイペースな人に向いている仕事は？おすすめの職種12選と働き方のコツ」で確認しましょう。また、ハタラクティブではカウンセリングのうえで適性に合った求人をご紹介しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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