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営業職とは具体的に何をする?仕事内容やメリット・デメリットを解説!
この記事のまとめ
- 営業職の仕事内容は、顧客に自社のサービスや商品の購入を促して受注することなど
- 営業職には対人スキルや分析力、問題解決力などがある人が向いている
- 営業職には「新規営業」「システム営業」などさまざまな種類があり、仕事内容も異なる
- 営業職とは、顧客のリサーチや商品の手配など仕事内容が多岐に渡る
- 営業職には、「結果が給与に反映される」「人脈を広げられる」などのやりがいがある
営業職に興味をもっていても、「営業職ってきつい?」「向いていないのはどんな人?」などの疑問がある人もいるのではないでしょうか。営業職とは、自社のサービスや商品によって客の要望に応え、契約につなげるのが主な仕事内容。経験や年齢を問わずに活躍できる職種です。このコラムでは、営業職の種類や平均年収、未経験者におすすめの業種などを解説します。営業職への転職に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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営業職とは
営業職とは、自社のサービスや商品で、顧客の要望に答えたり課題を解決したりすることをアピールし、購入や契約につなげる仕事です。営業が契約を取り付けて商品やサービスを提供することで売上が発生するため、企業にとって欠かせない存在といえます。
営業職の魅力は、成果が目に見えること、そして多くの場合に感謝の言葉を直接受け取れることにあります。「人と話すのが好き」「人の役に立ちたい」という方にはとても向いている仕事です。
もちろん、未経験から挑戦する方も多くいらっしゃいます。多くの企業が未経験向けの研修制度やサポート体制を整えているので、まずは企業の求人を眺めることから始めてくださいね。
販売職との違い
販売職と営業職は「客に何かを売る」という点で共通していますが、客の購入意思が異なります。販売職は店に来た客の商品購入をサポートする仕事です。来店した時点で客はその店に興味がある状態なので、購入意思は比較的高いといえるでしょう。
一方、営業職は自社の商品やサービスを知らない客に対して、営業活動をして購入や契約を促す仕事です。さらに、単に「売る」だけでなく、相手が抱える課題や疑問を解決できる提案をする点も、販売職と異なります。営業職だけでなく販売職についても詳しく知りたい方は、「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」のコラムをご覧ください。
マーケティング職との違い
マーケティング職は、営業職が売上を伸ばせるように、前段を整える役割といえるでしょう。マーケティングとは、商品やサービスが売れるように仕組みを作る仕事です。たとえば、市場調査やブランド戦略の策定、プロモーションなどを行います。
また、営業職が短期的な売上アップを目指すのに対し、マーケティング職は時間をかけて大きな成果を出す役割です。企業の主力商品を生み出し、「●●会社といえばこれ」と広く知られるようなイメージをもたらすのがマーケティング職といえます。
業職では「責任感を持って取り組む姿勢」も欠かせないポイントのひとつ
基本的に営業職は会社にとって商品・サービスを顧客にお届けするための責任者であり、多くの企業にとって常に人材を確保したい重要なポジションです。責任感を持って取り組む姿勢は欠かせないポイントのひとつでしょう。
とはいえ、多くの営業職にとって、コミュニケーションスキルや問題解決スキルが必要なことも間違いありません。また、営業職の仕事内容は業態や商品、顧客層などによりさまざまなので、自分が興味を持った業界の営業職が扱う商品や必要な知識・スキルを調べる必要があります。
なかにはFAXやメール、電話発注に対して在庫確認、伝票起こし、配送手配、納品確認の連絡をする、といった事務作業も営業職が行う会社もあります。その場合であれば、基本的なPCのスキルが必要となることが予測できるでしょう。
あなたを必要とする営業職を知るために、業種や商品を絞り込みすぎず、さまざまな企業の営業職について幅広く知識を深めることが重要です。あなたの持つスキルや能力、そして性格(キャラクター)を活かせる営業の仕事を見つけられるでしょう。
【営業相手別】営業職の種類
営業職には、顧客の種類や営業方法によってさまざまな種類があります。大きく分けると、法人営業と個人営業に分類できるでしょう。同じ商品を売る場合でも、顧客が法人か個人かで営業のやり方が異なります。また、それぞれに求められるスキルにも違いがあるので、どちらが自分に向いているかを検討してみてください。
法人営業
法人営業は、法人(企業)に対して営業を行う方法のことを指します。個人営業に比べると、より高い水準のビジネスマナーや問題解決能力が求められるのが特徴です。営業に成功すると大規模な契約につながることも珍しくありません。
個人営業
個人消費者を対象とした営業スタイルで、金融や車、住宅など生活に直接関係する商品を取り扱うのが一般的です。法人に比べて顧客の感情をダイレクトに受ける一方、対人関係を築きやすい特徴もあります。
営業職は、主に「4つのスタイル」があります
営業はさまざまなスタイルがあり、それぞれに働き方や求められるスキルが異なります。ここでは、主な4つのスタイルについてご紹介しましょう。
【1】新規営業
リサーチや提案準備に多くの時間を費やし、粘り強い交渉力が求められます。午前中にリサーチ、午後にアポイントや訪問を繰り返す働き方が一般的です。
【2】ルート営業
既存顧客への定期訪問やフォローが中心で、スケジュール管理が重要です。定期的な取引先訪問や商品提案が主な業務となります。
【3】新規開拓営業(訪問営業・飛び込み営業)
移動が多く、現場での柔軟性や対人スキルが必要です。顧客との対面コミュニケーションが鍵となります。
【4】インサイドセールス
オフィス内でデータを活用し、効率的に顧客対応を行う営業スタイルです。分析力や迅速な対応力が重視されます。
それぞれのスタイルがもつ営業アプローチなど、特性を踏まえて自分の性格や得意分野に合う営業職を選ぶことが、実りあるキャリアにつながります。
【営業方法別】営業職の種類
営業職を営業方法別に分けると、新規営業やルート営業、内勤営業など多種多様な種類があります。扱う商品やサービスに合った方法が選ばれるのはもちろん、企業の方針によっても異なるでしょう。
また、新規営業や飛び込み営業は対人スキルに自信がある人に向いており、ルート営業や深耕営業はまめな性格の人に向いています。
新規営業
新しい顧客を探して開拓するのが、新規営業です。営業職のイメージとして定着している「飛び込み」「テレアポ」などが該当します。契約成立に至るまでが難しい傾向にあるため、忍耐力や諦めない粘り強さが必要となる可能性もあります。
ルート(既存)営業
ルート営業は、ルートセールスや御用聞き営業と呼ばれることもあり、すでに取引をしている顧客に対して、さらなる営業を掛けます。納品の際に新たな商品の情報を提供したり、ほかに必要なものがないか確認したりして次の契約を取るのが主な業務です。
深耕営業
深耕営業は、既存客に対して新たなニーズを見つけて取引を増やす営業方法。ルート営業と似ていますが、顧客とより深い関係性を築くことが必要です。「深耕」の名のとおり、顧客をより「深く耕して」ニーズの拡大を狙います。
反響営業
反響営業とは、顧客からの問い合わせをもとに営業活動を行う手法です。たとえば、Webサイトで広告を見た顧客が資料請求をしてきたら、電話やメールなどで営業をかけていきます。
反響営業は興味を持っている顧客にアプローチするため、成約率が高いのがメリット。ただし、問い合わせがなければ営業活動ができず、広告効果に成績が左右されるといった厳しさもあります。
訪問営業
事前にアポイントを取ったうえで、顧客を訪問して営業を行います。営業の基本スタイルで、訪問数が結果につながる場合が多いようです。
飛び込み営業
アポイントは取らず、突然訪問するスタイルの営業のことを指します。訪問営業の一種ですが、突然訪問するため相手に拒否されることもあるようです。飛び込み営業に興味がある方は、「飛び込み営業とはどんな仕事?成功のコツや向いている人の特徴を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
内勤営業
訪問営業や飛び込み営業とは異なり、自社のオフィス内で営業を行います。内勤営業の代表は、電話だけで営業を完結させる「テレコール」や、先述の「反響営業」などです。「テレアポ」は、あくまでも電話でアポイント(会う約束)を取り、営業活動は対面で実施するのが一般的といえます。
詳しくは、「営業の種類とは?業務内容の違いや向いている人の特徴を解説!」のコラムでも解説しているので、ぜひご覧ください。
カウンター営業
カウンター営業は、店舗のなかで来客に対応する営業方法です。基本的に外回りはなく、内勤営業の一つともいわれます。たとえば、旅行代理店や携帯電話ショップなどで提案や説明をするのが仕事内容です。
カウンター営業は店舗の営業時間が決まっているため、残業が少ない傾向にあります。そのため、私生活と両立させて営業の仕事がしたい人におすすめです。
【業種別】営業職の種類
営業職は、メーカーや商社、代理店といった業種によって役割に違いがあります。この項で紹介する3つの営業職はいずれも法人営業という共通点はあるものの、性質が異なり、営業職に求められるスキルにも違いがあるようです。
メーカー営業
メーカーの営業職は、自社の商品を売るのが仕事です。主なお客さまは企業や販売店のため、法人営業が一般的。技術職や開発職と連携して、お客さまの要望に応えながら商品開発に携わる場合もあります。
また、お客さまも専門知識を身につけていることが多く、それ以上の知識を身につけるため勉強が欠かせないのも特徴です。
メーカー営業はアフターフォローも仕事内容に含まれ、お客さまと長い信頼関係を築く必要があります。そのため、コツコツと関係を深めるのが得意な人に向いています。
商社営業
商社営業は、商材や部材を専門業者から仕入れ、メーカーへ販売します。海外から仕入れて国内のメーカーへ卸すのが主な仕事内容です。一般的な営業職と異なり、仕入れ・輸送・為替・在庫管理といった取引きの流れ全般をマネジメントするのが特徴といえます。
商社は自社でものづくりをしているわけではないので、営業職には幅広い情報と人脈、スピード感や提案力などが求められるでしょう。さらに、お客さまと信頼関係を築くことも重要で、接待や出張も多い傾向にあります。
代理店営業
代理店営業とは、自社の製品を販売してくれる店舗に対し、提案やフォローを行う仕事です。店舗の販売員に自社製品を売ってもらわなければならないので、商品説明会を開いたり、販売促進ツールを提供したりして、売りやすい状況を作る必要があります。
店舗側は複数のメーカーの商品を扱うため、いかに味方になってもらうかが営業職の腕の見せどころ。そのためには、定期的に店舗を訪問し、良好な関係を作るのも大切です。
未経験から挑戦するのにおすすめの営業職とは
売上に直結する営業職は、さまざまな企業に存在し、転職求人数が豊富です。学歴や経験、資格を問われないこともあるので、未経験者も挑戦しやすいでしょう。
特に挑戦しやすいのは、広告やIT系、不動産や保険といった業界です。この項では、それぞれの業界が未経験から挑戦しやすい理由を解説するので、自分に合いそうな業界を探すための参考にしてみてください。
広告業界
広告業界は流行や技術の変化が激しいため、経験よりもポテンシャルを重視して採用したいと考える企業もあります。熱意や柔軟性があり、対人スキルが高ければ未経験者も歓迎される可能性があるでしょう。
また、近年はインターネット広告が増えているため、SNS運用の経験があれば重宝される場合も。ただし、広告業界は基本的に法人営業のため、正社員の経験がなくてもビジネスマナーは求められます。
IT業界
IT業界は人手不足のため、未経験者も採用されるチャンスがあります。IT業界の営業職は、サーバーやシステム、クラウドツールなどを売るのが仕事。営業先は法人が多く、「企業の課題をITでどう解決するか」を考えるコンサルティング的な役割もあわせ持ちます。
基本的なIT知識は求められるものの、ヒアリング力や提案力があれば採用される見込みがあるでしょう。
不動産業界
不動産業界の営業職には、法人営業も個人営業もあります。たとえば、オフィスビルや倉庫の仲介は法人営業、マンションや戸建てといった住まいの仲介・販売は個人営業です。また、営業方法も新規営業や飛び込み営業、反響営業など会社によって異なります。
不動産業界の営業職は未経験歓迎の求人が多く、入社後に指導を受けながら仕事を覚えるのが一般的です。また、インセンティブが付く場合もあるので、努力次第で年収アップも目指せる可能性があります。
保険業界
保険業界は専門知識が必要なため、教育体制がしっかりしている会社が多いので未経験から挑戦しやすい仕事です。保険業界で営業業務を行うには資格が必要なため、資格取得支援制度があるのが一般的。資格取得後もロールプレイングなどを経てから、実務に当たるケースが多いようです。
なお、応募の段階で資格の有無は問わない求人が多いのも特徴といえます。
未経験者が挑戦しやすいのは保険代理店の営業職です。保険代理店の仕事内容は、来店した顧客の相談に乗り、最適な保険商品を提案すること。売るというより、一緒に選ぶというスタイルなので、悩み相談にのるのが好きな人に向いています。
営業職の仕事内容と業務の流れ
一般的に営業職は、仕事を取ってくるだけでなく、顧客のリサーチや商品の手配、アフターフォローなども行います。営業職の種類や勤務先によって異なりますが、主な仕事の流れは以下のとおりです。
営業職の仕事内容
- 顧客のリサーチ
- サービスや商品の提案
- 営業活動・見積もり作成
- 受注・納品手配
- 請求処理
- アフターフォロー
1.顧客のリサーチ
営業職は、商品やサービスをアピールするために、まず顧客についてリサーチする必要があります。顧客のニーズや課題に合うアピールをすれば、商談が成功しやすいからです。
2.サービスや商品の提案
リサーチにもとづいて、顧客に合ったサービスや商品を提案します。また、提案を分かりやすく伝えるためのプレゼン資料の作成も営業職の業務です。
提案するサービスや商品によって、どのように課題が解決できるのか、顧客にどのようなメリットがもたらされるのかをアピールしましょう。
3.営業活動・見積もり作成
顧客のもとへ日々足を運んで信頼関係を築いたり、商品やサービスの見積もりを作成することも営業職の仕事の一つ。営業活動では、顧客との信頼関係を築くためにコミュニケーション能力が必要になることもあります。
また、見積もり作成の際には、数字などにミスや漏れのない見積もり書を作成しなくてはならないため、正確性が求められるでしょう。
4.受注・納品手配
受注が決まったら、納品手配をするのも営業職の仕事です。商品の種類や数量を正しく発注し、できるだけ納期を早められるようにします。あまりにも納期が遅かったり、商品の種類が間違っていたりするとクレームにつながる場合もあるので、慎重かつ迅速に手配することが求められるでしょう。
5.請求処理
問題なく納品が完了したら、請求書の作成を行います。請求書はお金に関わる重要な書類なので、ミスがないように気を配るのが鉄則です。個人で作成したら、上司にチェックしてもらい承認を得てお客さまに送るのが一般的な流れでしょう。
職場によっては、請求書の作成は営業アシスタントや営業事務が行う場合もあります。
6.アフターフォロー
納品後もアフターフォローを行い、お客さまとの信頼関係を築きます。できるだけ間を空けずに定期訪問し、不明点や不都合がないかヒアリングしましょう。
足しげく通うことで新たな要望を聞く機会もあり、新商品の提案などもしやすくなります。
営業職の魅力は、自身の提案が結果に直結し、数字として可視化されることで達成感をダイレクトに感じられる点です。
また、お客様の課題を解決し「ありがとう」と感謝される瞬間は、営業職にとって大きな喜びとなるでしょう。人と接する機会が多く、多様な価値観に触れることで自分の成長も実感できます。
未経験から知識を学び、行動しながらスキルを磨ける仕事のため、日々挑戦して成長実感を得る楽しさがあります!
営業職はきつい?向いている人の6つの特徴
「営業職はきつい」というイメージがある方もいるようです。しかし、営業職への適性がある人は、やりがいや楽しさを実感できる職業でもあります。特に、コミュニケーション能力や説明能力といった対人スキルがある方は、営業職として活躍できるでしょう。営業職に向いている人の特徴は以下も参考にしてみてください。
営業職に向いている人の特徴
- コミュニケーションスキルがある人
- 情報収集・分析スキルがある人
- 相手に分かりやすく伝えるスキルがある人
- 聞き上手な人
- 対応力がある人
- 体力に自信がある人
1.コミュニケーションスキルがある人
前述したように「営業の基本は対人」なので、営業方法・営業形態問わず人とのやり取りが発生します。そのため、相手の要望を聞きながら、自社商品やサービスを提案したり、自分の考えを正しく伝えて意思疎通できたりする人が営業職として活躍できるでしょう。「発言するだけ」「聞くだけ」では結果につながらない可能性があるといえます。
2.情報収集・分析スキルがある人
営業職には相手の求めていることや、市場で求められているニーズといった情報収集能力も大切です。単純に「自社が売りたい商品」を案内しても、相手がそれを求めているとは限りません。情報収集能力や分析スキルがある人であれば、相手のニーズを理解し、需要に合った提案が行えるでしょう。
3.相手に分かりやすく伝えるスキルがある人
営業職には、難しい内容や専門的な話を、分かりやすい表現に置き換えてお客さまに伝える能力も重要です。相手が自社商品の分野に詳しくないこともあります。専門用語を使わずに商品の特徴を伝えられるのは、営業職として強みになるでしょう。
4.聞き上手な人
相手の要望を聞き出すためには、聞き上手になることも大切です。「この人は聞いてくれる」「分かってくれる」と思えば、相手は信頼して本音を伝えてくれるでしょう。それによって、お客さまの困りごとを解決するための、的確な提案ができるようになります。
5.対応力がある人
相手と対面する営業職は、その場の対応力が求められます。商品に対する疑問を聞かれたり、些細な相談をされたりすることも考えられるため、想定外の内容の場合も相手を不安にさせない対応が必要です。あらかじめ聞かれやすい質問をまとめたり、すぐに答えられないときの対応方法を考えたりすることで、相手との信頼関係が築けるでしょう。
6.体力に自信がある人
営業職はフットワークの軽さが求められる仕事です。外回りや出張、店舗での立ち仕事といった、体力勝負の仕事内容もあるでしょう。また、ときには展示会やイベントでブースの設営を行う場合も。重い荷物を運ぶ場面もあり、体力に自信がある人に向いています。
営業職への就職を検討しています。どのような人が向いているでしょうか?
お客様が何を求めているのか耳を傾け、目標達成に向けてアプローチできる人
「人と話すのが好きで、目標に向かって自己管理ができる」という方は、営業職に向いている可能性があります。特に、「相手の話をよく聞ける」「困っていることを解決するためにアイデアを出せる」といった場合は活躍できるでしょう。
営業は成果が数字で見える仕事です。うまくいかなかったときに次の行動に切り替えられる気持ちの強さは欠かせません。また、自由に動けるぶん、スケジュールを管理する力がなければ成果を出すことが難しくなります。
また、お客様の声にしっかりと耳を傾けて課題を把握し、最適な提案を届けるために動き続けるバイタリティが必要です。オフィスで座り続けるよりも、動き回ることが性に合っている方は、あまりストレスを感じずに仕事に取り組める可能性があります。営業職に興味を持っている方は、挑戦する前に自分の得意なことや苦手なことを整理してみてくださいね。
営業職はやめとけって本当?向いていない人の特徴
「営業職は厳しいからやめとけ」と聞いたことがある人もいるでしょう。営業職はノルマが課される場合もあり、その点をプレッシャーに感じる人もいるようです。また、お客さまから無理難題をいわれたり、クレームになったりしてストレスを溜めてしまうケースもあります。
ノルマをやりがいと感じたり、クレームを「貴重な意見」と前向きに捉えたりできるのが望ましいですが、どうしてもネガティブに感じてしまう場合は営業職に向いていない可能性もあるでしょう。
1.打たれ弱い人
自分は打たれ弱いと感じている人は、営業職に向いていない可能性があります。
営業職の仕事では、飛び込み営業で冷たく断られたり、好感触だったのに競合を選ばれてしまったりすることもあるでしょう。
前述のとおり、ノルマのプレッシャーやクレーム対応といった厳しさもあるので、精神的に強い人が向いています。営業職の仕事に就くなら、ネガティブな出来事も「成長するための良い経験」と前向きに考えることが大切です。
2.意見を言うのに遠慮してしまう人
営業職として意見を言わなければならないとき、相手に遠慮してしまうと結果的に最適な提案ができない場合もあります。指定された商品が相手に合っていない場合、納得感のある説明とより良い提案をすることが営業の役割といえるでしょう。
「相手の気を悪くしそうで言えない」「欲しがっているものを売ればいい」という考えでは、お客さまと信頼関係を築くのは難しくなります。相手のためを思ってしっかりと言うべきことを言うことができる人が、営業職に向いているでしょう。
3.スケジュール管理が苦手な人
スケジュール管理が苦手な人は、営業職として活躍するのが難しい場合があります。営業職は複数の案件を同時並行で進めるため、月単位・日単位・時間単位でスケジュールを管理しなければなりません。
アポイントを忘れたり、納期が遅れたりすると信用されなくなってしまうので、ITツールを活用するなど工夫しながら計画的に仕事を進めましょう。
4.積極性がない人
指示がないと動けない人や、自ら学ぶ意欲に欠ける人は営業職に向いていない可能性があるでしょう。営業職に求められるのは、「どうしたら売れるか」を自分で考え、そのために必要な行動を起こすことです。
お客さまからの連絡を待っているだけでは商機を逃し、競合他社に負けてしまいます。また、市場のトレンドや商品知識において、最新の知識をキャッチするなどの積極性も求められるでしょう。
「営業に就職するには?自分に合った求人選びのコツやおすすめの業界をご紹介」のコラムでも、営業職に不向きな人の傾向も紹介しているので、あわせてご覧ください。
営業職に必要なスキルを身につける方法
営業職に必要なスキルを身につけるには、苦手なポイントを把握して学ぶべき内容を絞るのが大切です。また、商品知識が豊富であればあるほど営業力も高まるので、技術部門や開発部門にも質問しながら自社製品について学びましょう。さらに、競合他社や業界全体の動きにもアンテナを張り、お客さまから信頼される営業職を目指してみてください。
そのほかのポイントも含めて、営業職としてスキルアップするためのコツを以下にまとめました。
自分に欠けているスキルを把握する
まずは自分に欠けているスキルを把握し、重点的に学ぶべきポイントを絞りましょう。営業職の仕事内容から、失敗しがちな工程を洗い出します。すでにできていることには時間をかけなくても良いので、できていない点を学習して総合的な能力向上を目指してみてください。
たとえば、「アポイント」「プレゼン」「クロージング」のうち、どこで失敗してしまうのかを明らかにします。「アポイント」が苦手なら対話の仕方、「プレゼン」でつまずくなら資料作成、「クロージング」で失敗するなら交渉力といったように、磨くべきスキルを分析しましょう。
営業職の仕事に役立つ資格
営業職として就職するのに必須の資格はありませんが、仕事に役立つ資格はあります。たとえば、営業士検定は営業企画やマーケティングの知識を学べる資格なので、取得しておくと選考でアピール材料となるでしょう。詳しく知りたい方は、「営業の仕事に役立つ資格とは?基礎を学べる検定などおすすめをご紹介」のコラムをご覧ください。
そのほか、商社の営業職では英語力を証明するTOEIC、不動産営業では普通自動車運転免許が役立つ場合があります。
商品知識を高める
営業職は提案する商品やサービスについて、豊富な知識を持つ必要があります。お客さまからの質問に「確認します」と答えることが続いてしまうと、購買意欲を削いでしまううえ、信頼されにくくなる場合も。自社製品についてはもちろん、競合他社の商品についても勉強し、「この人に聞けば大丈夫」と思ってもらえるように努力しましょう。
提案のやり方を練習する
お客さまの前でしっかりとプレゼンできるように、模擬練習をしておくのもおすすめです。先輩社員に顧客役をやってもらい、フィードバックをもらいましょう。
本番前に練習しておくことで緊張せずにプレゼンができるようになり、成功率を高められます。また、想定される質問の回答を用意しておけば、いざというとき慌てずに済むでしょう。
売上目標を決める
会社から課されるノルマのほか、自分なりに売上目標を設定するのもスキルアップにつながります。ノルマ達成が難しいと感じている人は、「今週は○件アポを取る」「○日までに○○件受注する」など、段階的に目標を決めるのもおすすめです。
また、いつもノルマを達成できている人はさらに高い目標を設定し、腕を磨くのも良いでしょう。
営業職の5つのメリット
営業職には、ビジネスの場で役立つスキルを身につけられるといったメリットがあります。また、ノルマが厳しいとの見方がある一方で、歩合給やインセンティブにより、実力次第で年収が上がるのをメリットと感じる人もいるようです。
さらに、実力主義であるため年齢が上がっても活躍でき、キャリアアップもしやすい仕事といえます。
営業職のメリット
- どの業界の企業でも通用する力が身につく
- 頑張り次第で収入を増やせる
- 年齢や経験を問わずに活躍できる
- 社外の人脈を増やせる
- 独立しやすくなる
1.どの業界の企業でも通用する力が身につく
営業職では、市場のリサーチや顧客へのアポ取り、商談の進め方などの業務をとおして、業界を問わず活かせるポータブルスキルを学べます。
上記以外にも、スケジュール管理能力や仕事の優先度を判断する能力、コミュニケーション能力といった「ビジネスの基本」が身につくのはメリットといえるでしょう。
【ハタラクティブの調査】営業職は正社員の割合が高い
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」でフリーターと正社員の割合を職種別に調査したところ、営業職は正社員の割合が高いことが分かりました(18~29歳のフリーターと正社員を対象に調査、回答者数:フリーター 1,000人、正社員 1,000人。ランダムに5種類の職種を抜粋)。
職種 | フリーターの割合 | 正社員の割合 |
---|---|---|
事務 | 12.2% | 22.4% |
技術職 | 1.5% | 12.4% |
医療・介護・福祉 | 7.3% | 10.2% |
営業 | 1.1% | 9.8% |
接客 | 35.5% | 7.5% |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 1-1. 現在就業している職種(p.4)」
営業と接客は似た職種ですが、フリーターと正社員の割合においては相反する結果です。接客に比べて、営業は提案やアフターフォローなど役割の範囲が広いことが要因の一つと考えられるでしょう。
そのほかの職種においても、スキルや専門知識が求められる職種のほうが、正社員の割合が高い傾向にあるようです。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
2.頑張り次第で収入を増やせる
営業成績に準じてインセンティブを設ける企業であれば、頑張りを給与に反映させることが可能。販売価格に応じてインセンティブの額が設定されることが一般的のようです。
3.年齢や経験を問わずに活躍できる
営業職は成果がはっきりと数字で示されるため、学歴や職務経歴、年齢などではなく実力で評価されやすいでしょう。営業経験の有無にかかわらず実力があると判断されれば、高評価を得たりキャリアアップにつながる可能性があります。
4.社外の人脈を増やせる
自社商品を社外の人に紹介するのが営業職の仕事。内勤に比べて社外に人脈を築きやすいため、業務に対する視野が広がったり、転職の際に声をかけて貰えたりする機会もあるようです。
5.独立しやすくなる
上記のように、営業職として働きながらビジネススキルを身につけたり人脈を築けたりするのは、独立する際にも役立つでしょう。将来的に「独立をしたい」「起業を考えている」という人におすすめの職種といえます。
そのほか、営業職のメリットについては「未経験でもできる仕事20選!採用されやすい職種を一覧で紹介します」のコラムでも触れているため、ぜひ参考にしてみてください。
営業職のやりがいとして「努力や工夫が結果として反映されやすい」「入社年次や経験の浅くても裁量の幅が比較的広い」「経験を積むとその先のステップへ進む選択肢が豊富である」「成果に応じて稼げる可能性がある」などが挙げられます。
また、チームで顧客を担当する営業職なら社員同士のチームワークを発揮すること、知識の習得が重要な営業職であれば自分の成長を実感しやすいことなど。やりがいは業界や企業、そして個人の受け取り方によってもさまざまです。
営業職のデメリット
営業職の多くはノルマや目標が定められており、結果が重視されやすい傾向にあります。営業職の方が感じる主な苦労を以下にまとめました。
・ノルマや目標がある場合が多い
・常に数字に追われている感覚になる
・初対面の人と上手くコミュニケーションを取る必要がある
・結果を重視する傾向が強い
・営業方法によっては精神的にきついと感じる
・不規則な勤務となる場合がある
ノルマや目標は、達成すれば評価や給与につながる一方、未達成なら業務量が増えたり再度営業を行ったりしなければならないことも。また、結果がすべてで「契約までのプロセスや努力は評価対象にしない」という企業もあるようです。そのため、就業時間後や休日の営業など不規則な勤務になる可能性もあります。
そのほか、常に数字を気にしなければならなかったり、初対面の人との会話に緊張したりすることをストレスに感じる方もいるようです。
他の職種と比較した際の、営業職のメリットとデメリットを教えてください
他職種よりも仕事の範囲が広いことがメリット・デメリットといえます
営業職は会社によって仕事の進め方が大きく異なる職種です。さらに、営業職の仕事として任される業務範囲は、他の職種へのステップアップ・キャリアアップにつながる可能性があるものを含んでいることがあります。
たとえば、「マーケティングや商品企画の業務も営業が担当する」「営業責任者として課の経営的な数字を管理する」「対外的なセールス部門(広報)も兼務する」など。他の分野の仕事も経験できる可能性があることは営業職ならではのメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、その職種の「プロフェッショナル」としてすべての会社に共通する確立された技術を身につけられる機会が少ないことが挙げられます。担当する仕事内容が会社によって大きく異なるため、それまで培ってきた営業経験が必ずしも他社で通用するとは限らないのです。
営業職のキャリアプラン
営業職は、将来のキャリアの選択肢が広がりやすい職種です。営業職で身につけたコミュニケーション能力やプレゼン力はほかの職種でも活かしやすく、キャリアチェンジも可能でしょう。
また、営業職の仕事を極めてプロフェッショナルになるケースや、フリーランスとして活躍する人もいます。キャリアプランを決めると、どのような経験を積むべきかが明らかになるので、ある程度の見通しを立てておくのがおすすめです。
営業職のプロフェッショナルになる
引退するまで営業職として活躍するのも選択肢の一つ。営業職の仕事を極め、どのような事態にも対応できるプロフェッショナルになるプランです。
営業職として多くの経験を積めばチームに貢献できることも増え、売上アップに必要な人材と認められます。また、キャリアが長くなれば人脈も幅広く、周りから頼られる営業職になれるでしょう。
管理職を目指す
営業部門の管理職を目指す道もあります。管理職になると部下の育成や営業方針の策定なども任され、総合的なマネジメント能力が問われるでしょう。
さらに、管理職は経営層とのやり取りも増え、組織全体の利益向上のために働くことが求められます。管理職を目指すなら、一般社員のときから経営目線を持って業務に取り組むのがおすすめです。
同じ会社で職種を変える
社内で別の部署に異動することも可能です。営業職の経験を活かすなら、人事やマーケティング、商品企画といった職種への異動が考えられます。職種を変えることで新しいスキルが身につき、マルチに活躍できる人材を目指せるでしょう。
希望の職種へ異動するには、営業職として実績を残し、評価を得たうえで上司に希望を出す方法があります。また、ジョブローテーション制度や社内公募制度があれば、条件次第で希望の部署へ異動が可能です。
転職してキャリアチェンジする
営業職で身につけたコミュニケーション能力やプレゼン能力は、ほかの業界で応用が利くためキャリアチェンジもしやすいでしょう。職種を変えずに異業界へ転職したり、職種も業界も変えたりとさまざまな選択肢が考えられます。
特に営業職の経験が評価されやすいのは、コンサルティング業界や人材業界といった、人相手の仕事です。将来はキャリアチェンジも検討したい人は、業界を超えて幅広いお客さまと関わることを意識しておくのが望ましいでしょう。
フリーランスになる
「柔軟な働き方がしたい」「自分の実力を試したい」という人は、フリーランスになる道もあります。たとえば、企業と契約して営業代行を務めたり、営業戦略をアドバイスするコンサルティングを行ったりする仕事です。
フリーランスになるためには、スキルや経験、実績が必要となります。まずは企業で成果を挙げ、顧客から指名されるほどの実力をつけましょう。
【男性・女性別】営業職の年収
この項では、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」のデータをもとに集計した、営業職5分野の年収例を紹介しています。営業職を目指す方は参考にしてみてください。
職種 | きまって支給する現給与額 | 年間賞与・その他特別給与額 | 年収想定額 |
---|---|---|---|
自動車営業職業従事者 | 37万9,700円 | 93万7,900円 | 549万4,300円 |
機械器具・通信・システム営業職業従事者 (自動車を除く) | 38万300円 | 133万5,500円 | 589万9,100円 |
金融営業職業従事者 | 35万4,200円 | 120万4,400円 | 545万4,800円 |
保険営業職業従事者 | 35万7,500円 | 51万600円 | 480万600円 |
その他の営業職業従事者 | 37万6,800円 | 117万8,500円 | 570万100円 |
上記の表の年収例は、「きまって支給する現給与額×12ヶ月+年間賞与・その他特別給与額」で計算しています。営業職の年収は、職種によるものの500〜600万円程度であると推察可能です。
営業職は自社への貢献度が数字で分かりやすい職種なので、企業によっては自身の成績やインセンティブにより年収アップも実現可能でしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
他の職種と比較した際に、営業職は高収入を目指せますか?
高収入を目指せる可能性があり、努力次第でキャリアアップも目指せるのが営業職の魅力です!
営業職は、他の職種と比較して高収入を目指しやすい職種といえるでしょう。
なぜなら、営業職は成果が収入に直結しやすいからです。多くの企業では、売上や契約件数などの成果に応じてインセンティブが支給されるため、成果がダイレクトに給与に反映されます。実際、管理職ではない段階でも、他の職種と比べて高い収入を得ているケースは少なくありません。
もちろん、すべての営業職が高収入を保証されているわけではありません。成果を出すためには、顧客とのコミュニケーション能力や提案力、市場分析力など、様々なスキルを磨く必要があります。また、企業の業績や報酬制度によっても大きく左右されます。
しかし、高収入を目指せる可能性があり、努力次第でキャリアアップも目指せる点は、営業職の魅力といえるでしょう。「稼ぎたい」「自分の市場価値を高めたい」という強い意欲をお持ちの方には、挑戦する価値がある職種だと思います。
営業職のなかでも年収が高い分野とは?
医薬品メーカーや医療機器メーカーでのMR(医薬情報担当者)のほか、証券会社や海外に顧客をもつ企業などが年収が高い傾向があります。これは、取引するサービスや商品が高額であることや、営業職に高い専門性とスキルが求められる分野であるからといわれています。
就職・転職では年収だけが大事なわけではないですが、将来的に年収アップを目指そうと考えるのは悪いことではありません。ただし、年収が高い分野の営業職は知識や経験の豊富な応募者が多く、採用ハードルは高めです。
ハタラクティブでは、あなたの希望をヒアリングしたうえでどのような選択肢が望ましいかご提案しますので、ぜひご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
営業職への転職に成功するためのポイント
営業職への転職に成功するためには、自己分析や企業研究といった基本的な選考対策を丁寧に行うことが大切です。志望先の業界・企業で求められる強みを把握し、自分がマッチしていることが伝わるような志望動機を作成しましょう。
なお、1人で選考対策を行うのが不安な場合は、ハローワークや就職・転職エージェントに相談するのもおすすめです。キャリアアドバイザーのサポートによって自己分析が深まり、採用の確率が高まる可能性があります。「転職エージェントとハローワークの違いを比較!併用は可能?利用方法も紹介」のコラムで、就職支援サービスで受けられるサポートについて詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
企業研究で実態を把握する
転職で成功するためには、企業研究で職場の実態を把握することが重要です。企業説明会に参加したり、OB・OG訪問をしたりするなど、Webサイトでは把握しきれない情報をできるだけ収集しましょう。社員の生の声を聞くことで、入社後のミスマッチを回避しやすくなります。
また、企業研究で得た情報をもとに志望動機や自己PRを作成すると内容が深まり、志望度が高いと評価される場合もあるようです。
志望動機で応募先とのマッチ度を示す
志望動機では、自分の強みと企業の求める人物像の共通点を伝えるのがポイントです。
たとえば、応募先企業が「主体的に行動できる人」を求めているなら、自身の主体的な行動が成果につながったエピソードを書きましょう。
そのうえで、応募先企業でなければならない理由を述べ、「将来は○○を目指したい」と締めくくるのが望ましい例です。
営業職の志望動機の例文
私は前職で3年間、営業事務を経験しました。その際、営業職の指示どおりにサポートするだけでなく、半歩先を見据えて行動することを心がけてきました。
その結果、営業職の作業効率が上がり、客先へ出向く回数を増やすことができました。結果的にチームの営業成績が上がり、貢献度が高いと評価していただきました。
この経験から、もっと顧客に近い立場で売上アップに貢献したいと考え、営業職を志望しております。貴社の主体性を大事にする価値観に共感し、応募いたしました。
将来はプロフェッショナルとして、顧客から指名され続ける営業職になるのが目標です。
面接で営業職に向いていると思わせる
採用面接では、営業職への適性をチェックされます。前述のとおり、営業職は未経験から挑戦しやすい職種であり、経験よりも人柄やポテンシャルを重視する企業も多いです。
ただし、どのような営業職を望んでいるかは企業によって異なるため、「営業職だから明るいほうが良い」とは限りません。たとえば、金融業界では明るさよりも堅実さが求められたり、商社ではフットワークの軽さが重視されたりする場合もあります。
応募先企業に応じて、どの点をアピールすれば「我が社の営業職に向いている」と評価されるかを見極めることが重要です。
営業職に役立つ資格の勉強をする
社会人未経験、あるいは職種未経験から営業職に挑戦する場合、資格の勉強をしておくのも効果的です。前述のとおり、営業職は資格がなくても応募できる場合が多いものの、「勉強中です」とアピールすれば意欲や熱意を評価される可能性があります。
また、営業士検定の勉強をしておけば実務を覚えるのも早いとみなされ、採用で有利に働くことも期待できるでしょう。ただし、資格取得のために就職・転職が遅れるとかえってデメリットとなるリスクもあります。自分にとって資格が必要かどうか、見極めが重要です。
企業の営業職を目指し、就職・転職をお考えの方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは20代を対象に、未経験からの就職や初めての転職、キャリアチェンジなどをサポートします。
専任のキャリアアドバイザーが、営業職の種類や業務内容、ご自身の適性についてカウンセリングを実施。「どのような営業職に就きたいか分からない」「自分に向いているか分からない」「就活の始め方が分からない」など、就活の不安や疑問にアドバイスもいたします。
また、求人紹介のほかに志望動機の作成や面接対策もキャリアアドバイザーとともに行うことが可能です。応募する企業については、職場の詳しい情報を事前に伝えるので安心して就業できるでしょう。一人ひとりの悩みや要望に寄り添ったサービス提供に努めておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
営業職は、皆さんのコミュニケーション能力や行動力を活かせる、とても魅力的な仕事です。「人と話すのが好き」「チャレンジしたい」「成長したい」そんな想いを持つ方なら、きっと活躍できます!
未経験でも大丈夫です。多くの企業が研修やサポート体制を整えていますので、可能性を広げる転職に、ぜひ一歩踏み出してみてください!
営業職の仕事に関するQ&A
ここでは、営業職の仕事についてよくある質問に回答しています。営業職に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
営業職は女性に向いている?
営業職は男女にかかわらず、コミュニケーション力があり、情報の分析に優れているなどの特徴がある人に向いています。営業職というと「強気で個人プレーを好む人」を想像する方もいるかもしれませんが、営業スタイルは多岐に渡るので、必ずしもそのような人物が求められるとは限りません。まずは自己分析をして、自分にどのような営業が向いているのか検討してみるのをおすすめします。「営業に向いている人はどんな人?」こちらもあわせてご覧ください。
営業職にはどのような種類がある?
営業職は、その方法と営業先によって種類が分けられます。
営業方法は、それぞれ新規顧客を開拓する「新規営業」、取引先にさらなる営業を掛ける「ルート営業」、既存客のニーズを掴んで取引の拡大を図る「深耕営業」の3種類です。また、営業先には、個人客向けの「個人営業」と法人向けの「法人営業」と2つあります。
新規営業とルート営業の違いを詳しく知りたい方は、「ルート営業と新規営業の違いとは?業務内容や求められる能力を詳しく解説」のコラムをご覧ください。
営業職の求人の探し方は?
企業のWebサイトや求人サイト、ハローワークや就職・転職エージェントなどで探す方法があります。営業職は求人数が多いため、自分で探すのが難しい場合は就職・転職エージェントに求人探しを代行してもらうのがおすすめ。営業職を志望する理由や自分の強みをカウンセリングで伝えると、マッチしそうな求人を紹介してくれます。
「仕事の探し方が分からない人へ!」のコラムでも求人の探し方を紹介していますので、ご覧ください。
自分に合う営業職が知りたい
営業職は、「個人プレーを好むかどうか」「成果が目に見えたほうが良いかどうか」など、その人の性格によって適しているものが違います。念入りに自己分析を行ったうえで、幅広い求人を見てみると良いでしょう。
また、ほかの人からアドバイスを受けるのも有効です。ハタラクティブでは丁寧なカウンセリングを通じて、個人に適した営業職をご紹介します。営業職をお考えの方は、ぜひご利用ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。