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新卒入社の離職率はどれくらい?理由についても解説
更新日
この記事のまとめ
- 新卒入社して3年以内の離職率は30%ほど
- 新卒入社の離職率は業界によって異なり、宿泊業や飲食サービス業が高い傾向にある
- 3年以内に会社を辞める理由として「人間関係」「仕事が合っていなかった」などがある
- 早期離職にはデメリットだけでなく、未経験業界に挑戦できるというメリットがある
- 転職活動では入念に企業研究を行ったり、離職率をチェックしたりすることがポイント
「新卒入社の離職率はどれくらいなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。厚生労働省のデータによると、3割ほどの人が3年以内に離職しているようです。早期離職にはメリットとデメリットがあるため、よく考えてから決断すると良いでしょう。当コラムでは、新卒入社の離職率についてご紹介。離職理由や早期離職のメリット・デメリットも解説しています。転職するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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新卒入社の離職率はどれくらい?
厚生労働省の「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」によると、2020年3月卒業(大卒)の就職者数は458,464人で、3年以内の離職者数と離職率は以下の結果となっています。
経験年数 | 離職者数(人) | 離職率(%) |
---|---|---|
1年目 | 48,541 | 10.6 |
2年目 | 51,715 | 11.3 |
3年目 | 47,760 | 10.4 |
引用:厚生労働省「新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況」
このデータによれば、新卒入社後、3年以内の離職者数は合計で148,016人、離職率は32.3%です。また、離職率はバブル崩壊以来、あまり変わらない傾向にあります。2010年卒業者の離職率は31%、2011年は32.4%、2012年は31.94%でした。大体3割程度で推移していることが分かります。
離職率は業界によって違う?
離職率は、業界によっても差があるようです。厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によると、新規学卒者(大卒)で3年以内の離職率が高い傾向にある業界は、「宿泊業、飲食サービス業」や「生活関連サービス業、娯楽業」「教育、学習支援業」「医療、福祉」「小売業」だというデータが出ています。これらの業界は日常生活との関わりが深いため、「客として好んで利用していたが、働いてみると違った」などのミスマッチによる離職もあるのではないかと考えられます。しっかり業界や企業について調べることで、入社後のミスマッチは防ぐことができるでしょう。ミスマッチを防ぐ方法については、「就職後にミスマッチが起こる原因とは?事前に防ぐ方法をご紹介」を参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
新規学校卒業就職者の在職期間別離職状況
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
新卒で入社した会社を辞める理由とは
ここでは、新卒で入社した会社を辞める理由について、3年以内と3年以上に分けて考察していきます。
入社3年以内に辞める理由
新卒で入社した会社を3年以内に辞める理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- ・労働条件
- ・人間関係
- ・ノルマがきつい
- ・会社の将来性に疑問
- ・給与に不満
- ・仕事が合っていなかった
- ・社風が合わなかった など
上記に挙げた以外にも、入社前の理想と入社後の現実に違いを感じて辞めてしまうケースが考えられます。たとえば、就職活動中の会社説明会でメリットやプラス面ばかりが語られることにより、働き始めてから「自分がしたい仕事ではなかった」と気づく、といったこともあるようです。
入社3年以上で辞める理由
3年以上になると、「労働条件、休日・休暇」「結婚・子育て」「給料」などが退職理由として増えてくると考えられます。背景の1つが、結婚や子育てなどライフステージに変化が出てくること。労働条件や給与面に対する考えがシビアにならざるをえない状況の人もいるでしょう。仕事内容や人間関係だけでなく、「もっと良い条件の職場で長く働きたい」という考えで退職する人も多くなると考えられます。
早期離職のメリットとデメリット
早期離職はネガティブな印象を受けやすいかもしれませんが、「未経験業界に挑戦できる」「長時間労働やパワハラといった問題がある場合は早めに再起しやすい」などのメリットがあります。ここでは、早期離職のメリットとデメリットを紹介します。双方をしっかり把握して、前向きに次のステップに進めるようにしましょう。
メリット
メリットとしては、まず、年齢の若さを活かして未経験業界に挑戦できる点が挙げられます。今までは早期離職をあまり良くないとする風潮がありましたが、近年では入社3年以内に転職する人は「第二新卒」と呼ばれ、ポテンシャルを重視して採用する企業が増えてきました。そのため、早期離職から新しくチャレンジしやすい傾向にあります。勤め先よりも良い労働条件で再就職できる可能性もあるでしょう。
また、長時間労働やパワハラといった問題がある場合は、早期離職をすることで早めに再起しやすいといえます。劣悪な環境によって体調を崩しているのであれば、職場を離れない限り回復は困難でしょう。無理せず、自分にとってより良い環境を探すことが賢明だと考えられます。
デメリット
デメリットとしては、被保険者期間が足りずに失業給付が受けられない場合があったり、希望している会社の面接官に「またすぐ辞めてしまうのでは?」と思われたりすることが挙げられます。失業給付の受給を考えているのであれば、退職前に条件を確認しておくと良いでしょう。また、転職活動を行う際には、意欲が伝わるような転職理由や志望動機をしっかり準備することが大切です。
新卒ならではの待遇を失うこともデメリットになる場合があります。第二新卒として転職したとしても、新卒入社向けのような手厚い研修や制度などが受けられないことがあるようです。そういったケースがあることも頭に入れて、早期離職をするかどうかよく検討して決めると良いでしょう。
早期離職のメリット・デメリットについては、「入社3年未満で転職しても良い?早期離職のメリットとデメリットをご紹介」のコラムでも解説しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
転職活動するときのポイント
「新卒で入社した会社を辞めて転職する」という意思が固まったら、以下のポイントに気をつけて準備していきましょう。
- ・就職活動のときの反省を活かして企業研究を入念にする
- ・できれば実際に勤めている人から職場や仕事の情報を入手する
- ・転職したい企業の離職率をチェックする
まずは、就職活動の反省を活かしながら、企業研究をしっかり行うと良いでしょう。しかし、表面上だけでは分からないことも多いため、できるのであれば実際に勤務している人に話を聞くなどして、より詳細な情報を入手しておくことがおすすめです。また、転職したいと考えている企業の離職率や離職理由をチェックすることで、ミスマッチを防げる可能性があります。開示していない場合は、ハローワークや転職エージェントの担当者に聞いてみましょう。
転職を成功させるコツについては、「早期退職した第二新卒は再就職できる?転職を成功させるコツをご紹介」のコラムでも詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。