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新卒の離職率(転職率)はどれくらい?離職理由や離職後の就活を知ろう
更新日
この記事のまとめ
- 新卒者の約3人に1人が入社後3年以内に離職している
- 新卒は労働条件のほか、キャリアプランを考えて転職する人も多い
- 企業側が第二新卒に感じるメリットを理解した上で転職活動を始めよう
近年は転職も一般化しているものの、早すぎる転職がマイナスイメージにならないか気になる方もいるでしょう。新卒として入社した人の離職率(転職率)は非常に高く、入社後3年以内に3人に1人が離職している状況です。このコラムでは、新卒が短期間で離職する理由や第二新卒としての転職事情を解説します。転職を検討している方は参考にしてください。
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新卒ですぐ離職や転職する人はどのくらいいる?
厚生労働省の発表によると、新卒入社の大卒者で約3人のうち1人が短期間で離職しているようです。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」
この結果を見ると、学歴では大卒がもっとも少ないながら30%以上の離職者がいることがわかります。また、従業員が1,000人以上の大企業でも、高卒・大卒ともに26%以上の離職者がおり、前年よりも増加しているのが特徴的です。
業界によっても離職率は異なる
新卒者の離職率は、業界によっても異なります。厚生労働省の同調査によれば、高卒・大卒共に新入社員として就職後3年以内の離職率が高いのは「宿泊業・飲食サービス業」です。「生活関連サービス業・娯楽業」は共に2位、その後は「小売業」「医療・福祉」「教育・学習支援業」と順位は異なるものの、同じ業種となっています。
また、この調査で離職率が低い業種として報告されているのが「電気・ガス・熱供給・水道業」「鉱業・採石業・砂利採取」「製造業」で、特にインフラ業界は10.5%です。他の2つの業界も20%以下となっているため、業界によって大きな違いがあるといえるでしょう。
新卒者の離職率は「新卒者の離職率を業界別に解説!」のコラムでも解説していますので、参考にしてください。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
新卒の転職率
厚生労働省が実施した雇用動向調査によると、新卒が該当する20~24歳前後の転職率は以下の通りでした。
男性の転職入職率 | 女性の転職入職率 | |
---|---|---|
19歳以下 | 19.9% | 18.9% |
20~24歳 | 14.7% | 14.7% |
25~29歳 | 15.3% | 14.1% |
引用:厚生労働省「令和4年 雇用動向調査結果の概要 3 転職入職者の状況」
なお、30~34歳になると男性の転職入職率は9.5%まで下がります。男女ともに年齢が上がるにつれて転職入職率は下がっているので、年齢が若いうちに転職をする人が多いことが分かります。転職と年齢の関係については、「転職に年齢の壁はある?未経験者が希望の職種につくためには」のコラムも参考にしてください。
参照元
厚生労働省
雇用動向調査
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- 避けたいことはあるけれど、
- やりたいことが分からない・・・
離職率とは?
離職率とは、従業員の退職、解雇、退職、または他の理由で離職した人数を、企業全体の従業員数で割ることで計算される割合です。離職率は、ある一定期間内に従業員が離職した割合を示す指標で、通常は組織や企業の雇用状況を把握するために使用されます。
離職率の詳しい算出方法については「会社によって離職率の計算方法は異なっている」のコラムでも解説していますので、チェックしてみてください。
新卒の離職理由とは
新入社員として入社して間もない人が「辞めたい」「転職したい」と考える理由にはどのようなものがあるのでしょうか?厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」による、転職を希望する理由は以下の通りでした。
転職しようと思う理由(複数回答) | 総数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
仕事が自分に合った会社にかわりたい | 41.6% | 42.7% | 40.5% |
自分の技能・能力が活かせる会社にかわりたい | 35.5% | 39.4% | 31.4% |
責任のある仕事を任されたいからかわりたい | 6.3% | 7.8% | 4.8% |
ノルマや責任が重すぎるからかわりたい | 13.5% | 10.6% | 16.6% |
将来性のある会社にかわりたい | 34.4% | 39.1% | 29.5% |
賃金の条件がよい会社にかわりたい | 56.4% | 54.4% | 58.4% |
労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい | 46.1% | 41.7% | 50.7% |
人間関係のよい会社にかわりたい | 29.9% | 27.0% | 32.9% |
健康上の理由、課程の事情、結婚等で会社をかわりたい | 19.8% | 13.6% | 26.3% |
独立して事業を始めたい | 11.2% | 18.4% | 3.7% |
家業をつぐ又は手伝いたい | 3.3% | 5.2% | 1.2% |
1つの会社で長く勤務する気はない | 12.5% | 12.3% | 12.7% |
経営状態が悪そうだから又は解雇されそうだから | 7.2% | 8.5% | 5.9% |
引用:厚生労働省「平成 30 年若年者雇用実態調査の概況 〔個人調査〕3 今後の職業生活(1)若年正社員の転職希望」
男女ともに、賃金を理由に転職を検討する人が多いことが分かりました。また、「自分に合う仕事」「会社の将来性」「労働条件」なども重視されているようです。新卒の離職理由については「入社半年だけど仕事を辞めたい…よくある退職理由とは」のコラムでも解説していますので、参考にしてください。
参照元
厚生労働省
雇用の構造に関する実態調査(若年者雇用実態調査)
第二新卒で転職するメリット・デメリット
新卒で就職後に短期間で退職した場合は、第二新卒として転職活動を行うことになります。
第二新卒のメリットは、年齢が若いため未経験の業界や仕事に挑戦しやすいこと。また、短期間でも社会人として働いた経験があるため、基本が身についており教育コストがかからない点も、企業にとっては大きなメリットでしょう。一定の会社のカラーに染まっておらず、年齢も若いため「柔軟性」や「成長する可能性」が高い点も強みになるでしょう。
一方で、短期間で離職している経緯から「忍耐力が足りないのでは」「採用してもまた短期間で辞めるのでは」といったネガティブな印象を持たれやすいのはデメリットになることも。第二新卒のメリット・デメリットについては「第二新卒採用の特徴とは?メリットとデメリットを解説!」のコラムでも詳しく解説しています。
第二新卒とは
第二新卒に明確な定義はないものの、一般的に「新卒入社で3年以内に転職活動をしている人」を指すことが多いようです。ただし、第二新卒でも第二新卒を「新卒枠」と同じ枠で採用をする企業や「中途採用者枠」として採用をする企業など、採用に関しては企業ごとに異なります。年齢制限・卒業年次・勤務経験の有無などの条件が定められていることも多いため、しっかりと確認したうえで転職活動をすることが求められます。新卒で離職(転職)するならコンプレックスを持たないこと
離職率(転職率)が高く、忍耐力がないといわれがちな新卒者。しかし、新卒として競争を勝ち抜き、希望した仕事に就けたということは、自分の人材価値が一定のレベルがあるという証拠です。新卒入社できたという事実に自信を持ちましょう。
また、第二新卒を採用する企業側のメリットを理解することも、自信を持って転職活動を進めるには大切なことです。企業が第二新卒を採用する代表的なメリットとして「一定期間の社会人経験があるため、基礎研修の手間が省ける」「他社に染まっておらず、技術継承や組織若返りの人員として採用しやすい」「離職経験から仕事に対して高い意欲や忠誠心を持っている」などが考えられます。第二新卒は社会人経験があることが大きなアピールポイント。コンプレックスを持たずに、積極的な転職活動を行うことがポイントになるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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