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一生フリーターでいるのはリスクが高い?正社員になるメリットを解説!
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この記事のまとめ
- 一生フリーターは可能だが、「生計が立たない」「結婚しづらい」などのリスクを伴う
- 一生フリーターを続ける方は、自分のペースで生きることを重視している場合がある
- 正社員になると、年収が増えたり社会的信用が高まったりする
- 「一生フリーター」の状態から抜け出したい方は20代のうちに行動を起こそう
- 一生フリーターが嫌ならば、就職・転職エージェントを利用して脱却しよう
一生フリーターとして生活するか迷う方もいるでしょう。フリーターは正社員に比べて生涯年収が低い傾向にあるため、生計が立たなくなることも。このコラムでは、一生フリーターでいるリスクや正社員として働くメリットなどを紹介しています。
また、フリーターと正社員の生涯年収や年金受給額を比較。このコラムを読んで、一生フリーターを続けるか正社員就職すべきか判断し、将来について考えてみましょう。
一生フリーターでいるのは可能?
一生フリーターでいることは可能です。高齢になってもフリーターとしてアルバイトで生計を立てたり、実家が裕福で生活に困らずにフリーターとして生活できていたりする方もいるでしょう。フリーターは正社員と比べて責任範囲が狭く、自分の都合に合わせた働き方ができるため、「一生フリーターを続けたい」と考える方もいるようです。
しかし、フリーターは正社員に比べて収入が低い傾向にあるため、一生フリーターを続けるのはリスクが高いといえます。また、高齢になるにつれて応募できるアルバイトの求人が限られたり、親の介護が必要になったりするリスクも。そのため、「フリーターとして一生働き続けていれば問題はない」「親がいるから大丈夫」と考えている方は注意が必要です。
安易に「一生フリーターでいる」と考えず、現実的なビジョンをもって今後の人生を考えてみましょう。
フリーターの将来については「フリーターの将来はどうなる?不安の理由とその対処法を解説します!」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
ポイント生活保護は最終手段と考えるのがおすすめ
「万が一フリーターとして生活できなくなっても、生活保護があるから大丈夫」という考えには注意が必要です。生活保護は毎月一定額の金額が得られる一方で、お金の使い方や住む場所、所有できるものに制限が掛かるなどデメリットがあります。
初めから生活保護に頼ろうとするのではなく、最終手段としてとらえつつ、まずは自分なりに就職に向けて行動してみるのがおすすめです。就職・転職サイトやエージェントを活用するなど、できることから始めてみましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
一生フリーターはリスクが伴う
一生フリーターの方には、給与面や生活面でリスクが生じる可能性があります。ここでは一生フリーターとして生活するリスクを紹介するので、今後の人生設計を見直したい方や今後について悩んでいる方はチェックしてみてください。
収入のために働き続けなければならない
給料が時給制や日給制の場合、体調不良や冠婚葬祭などで仕事を休むと、そのぶん収入が減ります。有給休暇を活用できるものの、働けない期間が長引いた場合は無給の期間が生じてしまうため、貯金を切り崩す必要も出てくるでしょう。
さらに、年齢を重ねると体力が衰え、若いころと同じように働くのが難しくなっていきます。年齢を重ねてパフォーマンスが落ちると契約が更新されなかったり、新たなアルバイト先が見つからなくなったりする可能性もあるため、注意が必要です。
正社員に比べて収入は低め
厚生労働省の「令和5年度賃金構造基本統計調査(6)雇用形態別にみた賃金」によると、正社員と正社員以外の月収差は以下のとおりです。
※男女計、一部抜粋
年齢階級 | 正社員 | 正社員・正職員以外 |
---|---|---|
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
40~44歳 | 35万4,600円 | 22万600円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 (6) 雇用形態別にみた賃金」
正社員の月収は年齢の上昇に伴い増加していますが、正社員以外は年齢に関わらず常に20万円前後を推移。結果として40代前半では、月収差は約13万円に広がっています。契約社員や派遣社員、フリーターといった雇用形態を含めた「正社員・正職員以外」の統計ではあるものの、一生フリーターを続けると昇給が見込めず、生涯賃金にも大きな差が出る可能性があるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
社会保険未加入のフリーターは年金受給額も少ない
社会保険に加入していないフリーターは厚生年金を受給できないため、年金受給額が低い傾向にあります。
日本年金機構の「令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額」によると、2024年4月以降の国民年金の月額は6万8,000円です。一方、厚生年金の月額(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は23万483円。1人分を約11万5,000円と仮定しても、国民年金と倍近くの差があると分かります。
老後に安定した生活を送るには、一般的に月15万円程度の収入が必要だといわれているようです。十分な貯蓄がない場合は、同世代が定年退職したあとも一生フリーターとして働き続ける必要があるでしょう。
参照元
日本年金機構
令和6年4月分からの年金額等について
一生フリーターなら実家暮らしでないと貯金が難しい
一人暮らしは家賃や光熱費、食費などで出費がかさむため、フリーターの収入では貯金が難しい場合もあるようです。実家暮らしであればそれらの費用を浮かせられるため、毎月一定額を貯金できます。老後の生活を考え、毎月一定額貯金したり投資をしたりしてお金の不安を解消することが重要です。
一生フリーターでいたい方は、貯金のために旅行や外食、娯楽といった贅沢を控えなければいけない場合も。欲しいものを好きなだけ購入したり頻繁に遊びに行ったりしていると、貯金する余裕がなくなり、将来金銭的に困るリスクが生じるでしょう。
フリーターの貯金方法については、「フリーターも貯金できる?貯蓄なしのリスクや収入を上げるコツも紹介」のコラムでも紹介しているので、参考にしてみてください。
結婚できない可能性がある
一生フリーターでいると、パートナーや相手の親から収入や雇用の不安定さを不安視されて、結婚できない可能性もあるでしょう。結婚後はパートナーと生活したり子どもが生まれたりする場合もあるため、安定した収入が必要になります。
今は結婚願望がないフリーターの方も、将来的に考えが変わる可能性もあるでしょう。「結婚するつもりはないから一生フリーターで良いや」と安易に決めつけず、将来の選択肢を幅広くもてるように考えてみることが重要です。
世間から正当な評価が受けられない
フリーターは収入に波があり雇用も不安定な傾向にあるため、社会的信用度が低いとみなされやすいようです。社会的信用度が低いと、賃貸物件の入居審査やクレジットカードの審査に通りにくくなるといったデメリットがあります。
フリーターのデメリットについては「フリーターにはデメリットが多い!社会保険や税金について正社員と比較」のコラムでもご紹介しているので、ぜひご覧ください。
一生フリーターを続けたいと思う理由
一生フリーターを続けていくのは将来的に大きなリスクが伴います。それでもフリーターを続けたいと思っている方は一定数いるようです。その理由には、主に以下のようなものが挙げられます。
自分のペースで生きられる
フリーターのなかには、自分に無理のないペースで働けるのが魅力だと感じる方もいるでしょう。空いた時間を趣味や勉強に費やしたり、自分の生活リズムに合わせた働き方を選んだりできます。自分のライフスタイルを重視している方は、正社員よりも一生フリーターを続けたいと考える場合があるようです。
責任やプレッシャーを感じなくて済む
フリーターは正社員に比べると、仕事で負う責任が少ない傾向にあります。そのため、「大きな責任を負いたくない」「プレッシャーを掛けられるのが嫌」という方は、一生フリーターを続けたいと考えるようです。また、一度は正社員になったものの、責任の重さに耐え切れずフリーターに転換する方もいます。
フリーターのメリットについては「フリーターの利点って何?正社員を目指す方法もあわせてご紹介」でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
一生フリーターよりも正社員になるほうが将来的に楽
一生フリーターでいるよりも、正社員就職したほうが将来的には楽になる可能性があります。「準備や選考が大変そう」というイメージだけで正社員就職を避けず、以下のメリットを参考に、「一生フリーターでいるのと正社員就職するのでは、どちらが自分にとって幸せか」を考えてみましょう。
正社員に魅力を感じているのなら、就職・転職サイトに登録するといった小さなことから始めてみることをおすすめします。一人では自信がない場合は、就職・転職エージェントの利用も考えてみてください。
年収が大幅に増加する
正社員はフリーターより月収が高い傾向にあります。企業によってはボーナスの支給があるため、年収もフリーターと大きな差がつくでしょう。
厚生労働省の「令和4年分 民間給与実態統計調査 2 平均給与」によると、正社員とフリーターを含む正社員以外の平均給与の差は、322万円となっています。
対象者 | 平均給与 |
---|---|
すべての給与所得者 | 458万円 |
正社員(正職員) | 523万円 |
正社員(正職員)以外 | 201万円 |
引用:厚生労働省「令和4年分 民間給与実態統計調査 2 平均給与」
経済的に安定した生活を送りたい方は、一生フリーターではなく正社員を目指すことを検討してみましょう。
参照元
国税庁
民間給与実態統計調査結果
解雇される可能性が低い
一般的に、正社員とは会社と無期労働契約を結んでいる方を指します。そのため、よほどのことがない限り解雇されることはありません。
一方、フリーターは有期労働契約である場合が多いので、会社の経営が悪化した際、真っ先に解雇される恐れがあります。雇用の安定性を求めるフリーターは、正社員就職を目指すのがおすすめです。
社会的信用が高まる
社会的信用が高まることも、正社員の魅力です。社会的信用が高いと、クレジットカードや住宅ローン、自動車ローンなどの審査に通りやすくなります。アルバイトの場合も安定した収入があればローン契約は可能ですが、金額によっては審査に通りにくいでしょう。家や車といった高額の買い物ができない可能性があるため、購入を検討している方は気をつけてください。
退職金で老後の心配が軽減される
正社員は、退職金制度のある企業に勤めていれば退職金を老後資金として活用できます。厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査 退職給付(一時金・年金)の支給実態(p.17)」によると、退職金の額は1,000万円〜2,000万円が一般的です。この金額は老後に必要な生活費の半分以上をまかなえる可能性があります。
老後に必要な生活費については「一生フリーターを続けてもなんとかなる?デメリットや正社員になる方法とは」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年就労条件総合調査 結果の概況
「一生フリーター」から抜け出して就職するには?
一生フリーターの状態から抜け出して正社員就職するには、若いうちに行動を起こすことが重要です。フリーターから正社員を目指す方は、以下を参考にしながら行動してみましょう。
20代のうちに就職活動を始めよう
「一生フリーター」から抜け出したい方は、20代のうちに就職活動を始めましょう。労働政策研究・研修機構の「『就職氷河期世代』の全体像を把握する──平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から」によると、フリーター(非正規雇用者)から正社員に移行した割合は以下のとおりです。
年齢階級 | 正社員移行率 |
---|---|
20~24歳 | 32.7% |
25~29歳 | 25.5% |
30~34歳 | 18.1% |
35~39歳 | 15.5% |
40~44歳 | 15.6% |
引用:労働政策研究・研修機構「『就職氷河期世代』の全体像を把握する──平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から」
上記から分かるように、正社員移行率は年齢の上昇とともに低下します。幅広い選択肢のなかから就職先を選びたいなら、早めに行動を起こすのがおすすめです。
参照元
労働政策研究・研修機構
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20代後半はフリーター経験もアピールに使おう
同じ20代でも、20代後半はビジネスマナーやスキルが求められる傾向にあります。そのため、選考では、学生時代の経験ではなくフリーター経験から得たことをアピールしましょう。ビジネスマナーに自信がない方は、「面接マナーは大丈夫?転職でマナーが重視される理由とは」をチェックしてみてください。
30代はアピールできるスキルを身につけよう
30代以降の採用面接では、「即戦力になるかどうか」が重視されます。20代のように若さやポテンシャルを武器にするのは難しいため、「一生フリーター」の状態から抜け出したい30代の方は、選考でアピールできるスキルを身につけましょう。
転職サイトなどの求人情報などから、企業がどのような人材を求めているかを考えながら進めることも重要です。選考でアピールするスキルが思いつかない方には「30代から未経験分野に転職するのは厳しい?おすすめの業界と成功のコツ」のコラムが役立つでしょう。
30代フリーターの就活には資格の取得もおすすめ
30代フリーターの方は、面接でアピールするために資格を取得するのもおすすめです。たとえ空白期間が長くても、難易度の高い資格を持っていれば、それだけで効果的なアピールになる可能性があります。
ただし、資格を取ることだけにこだわり過ぎるのは避けてください。企業によっては、資格の有無よりも実務経験を重視する場合があるためです。自分が就きたい仕事に必要な資格かどうか見極め、期間を決めて取得しましょう。
派遣や契約社員から正社員を目指すのもアリ
「一生フリーターは嫌だけど、すぐにアルバイトから正社員を目指すのは不安」という方は、派遣や契約社員から正社員を目指すのがおすすめです。特に、契約社員はフリーターよりも責任の重い仕事を任せてもらえることがあるため、正社員に転職する前の準備期間になるでしょう。
フリーター期間が長引くよりは派遣や契約社員が良い
正社員への就職が上手くいかない場合は、派遣や契約社員を目指して、フリーター期間が長引かないようにするのがおすすめです。アルバイトは正式な職歴とは見ないため、フリーター期間が長引くと正社員転職が難しくなる可能性も。派遣社員や契約社員の経験は職歴として認められるため、転職成功の確率を高められるでしょう。
アルバイトに比べてスキルも身につきやすいので、派遣社員や契約社員からはじめて正社員を目指すのも一つの方法です。
フリーターからの就職は支援サービスを活用しよう
一生フリーターでいたくない方は、就職・転職サイト登録に加えてハローワークや就職・転職エージェントを活用し、就職活動を円滑に進めましょう。ハローワークや就職・転職エージェントを利用すれば、求職者の希望に沿った求人情報を提供してくれるのはもちろんのこと、書類添削や面接練習といった選考対策のサポートも受けられます。正社員就職を成功させたいフリーターの方は、自分に合った就職支援サービスを選んでみましょう。
「就職・転職サイトを見ているが自分1人で進められる自信がない」「何から始めれば良いのか分からない」というフリーターの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが求職者の希望や悩みをヒアリングし、一人ひとりの適性に合った求人を提案します。1分程度でできる適職診断や、職場や仕事内容の詳しい情報も提供しているため、転職後のミスマッチが心配な方も安心です。一生フリーターでいるのが嫌な方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。