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公務員浪人はリスクがあるって本当?失敗の主な原因や成功するコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 試験に向けて計画的な学習ができれば、公務員浪人がリスクになる可能性は低い
- 公務員浪人とは、公務員試験に落ちた状態で学校を卒業し再び目指している方のこと
- 公務員浪人のデメリットは経済的、精神的な負担が掛かることや就職への影響など
- 公務員浪人で成功するコツは、勉強時間を優先してスケジュールを組むこと
- 公務員浪人を続けるか民間企業に就職するかは、早めに決断するのが重要
「公務員浪人をするのはリスクがある?」と不安に思っている方もいるでしょう。公務員試験に向けて計画を立てて勉強ができれば、公務員浪人がリスクになる可能性は低いといえます。このコラムで、公務員浪人のメリット・デメリットや成功するコツを紹介。自身が今後どのような道を進むか判断する際の参考にしてみてください。
公務員浪人はリスクがある?
公務員試験の合格を目指し、きちんと計画を立てて学習を進められれば、公務員浪人がリスクになる可能性は低いでしょう。公務員試験は公平な試験のため、すべての受験生を平等に扱うように義務付けられているようです。そのため、浪人している方や学歴・経歴に自信がない方も、努力次第で合格できる可能性があります。
ただし、面接では「なぜ浪人したのか?」という質問をされる場合があるので、面接官が納得できる答えを準備しておくことが重要です。「公務員試験までに何を学習したのか」を具体的に答えられるようにしておきましょう。
公務員試験と学歴の関係が気になる方は、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」もあわせてご覧ください。
公務員浪人とは?
「公務員浪人」とは、公務員試験に落ちた状態で学校を卒業し、既卒として就活するのではなく、再び公務員を目指している人を指します。公務員試験は一定の難しさがあり、専門学校を出ても公務員になれないこともあるのが現状のようです。
公務員浪人は試験の年齢制限に注意が必要
公務員浪人は、受験する公務員試験の年齢制限に注意しなければなりません。年齢制限は試験の種類や自治体によって異なりますが、「30歳前後」とされている場合が多いようです。せっかく勉強しても、年齢制限を超えると受験できなくなるため、自分が受けたい公務員試験の募集要項は必ず確認しましょう。公務員浪人になる前にチェック!試験の倍率
公務員は、試験倍率が高めの傾向にあります。人事院が発表している「試験情報」から、総合職試験(大卒程度試験/教養区分除く、院卒者試験/法務区分除く)と一般職試験(大卒程度試験、高卒程度試験)の2024年度試験実施状況の結果を一部抜粋し、以下でまとめているので、参考にしてみてください。
なお、下記の表では、「倍率=第一次試験受験者数÷最終合格者数」で計算しています。第一次試験合格者数よりも第二次試験受験者数が少なく、実質倍率は下記の倍率よりも低くなる可能性があるため、あくまで参考程度にとどめてください。
試験区分 | 申込者数 | 第一次試験受験者数 | 第一次試験合格者数 | 第二次試験受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|
総合職(院卒者/法務区分除く) | 1,350 人 | 1,057 人 | 968人 | 816人 | 668 人 | 1.6 |
総合職(大卒程度/教養区分除く) | 1万2,249人 | 1万141 人 | 2,553 人 | 1,858人 | 1,285人 | 7.9 |
一般職(大卒程度) | 2万4,240人 | 1万7,463人 | 1万823人 | 9,138人 | 7,557人 | 2.3 |
一般職(高卒者) | 9,681人 | 8,362 人 | 4,269人 | ー | ー | ー |
参照:国家公務員試験採用情報NAVI「試験情報」
試験の実施年度や区分によって倍率は変動しますが、総合職(大卒程度)では7.9倍、一般職(大卒程度)では2.3倍と、決して低い倍率ではないことが分かります。簡単に合格できるものではないともいえるため、不合格となった場合も公務員浪人の道を選んでリベンジする選択肢もあるでしょう。
参照元
国家公務員試験採用情報NAVI
試験情報
公務員浪人はやめとけ?考えられるデメリット
「公務員浪人はやめとけって本当?」と不安な方もいるでしょう。ここでは、公務員浪人するとどのようなリスクがあるのかを具体的に解説します。まだ在学中の方は、卒業後も公務員を目指し続けるのかを決める際の参考にしてみてください。
1.無職として扱われる空白期間が長くなる
公務員浪人のままでいると、職歴のない空白期間が長くなる場合があります。公務員を目指して勉強していても、「卒業してから何もしていない」と捉えられる場合もあるようです。
また、公務員を諦めて民間企業への就職を目指した場合、浪人していた期間を「空白期間」「ニート期間」として扱われることも考えられます。
2.公務員にこだわり過ぎると民間企業へ就職しにくい
「公務員以外にはなれない」と公務員にこだわり過ぎると、民間企業への就職に抵抗感を抱くことがあるようです。
こだわりをもつことは大切です。しかし、試験に合格できない状態が続くと、いたずらに空白期間を伸ばすことになりかねません。「公務員を諦めて民間企業で働こう」としたときには浪人期間がネックとなり、就職が難しくなる恐れもあります。
3.経済的な負担が大きい
公務員浪人生活では、予備校の学費や教材費、模試の受験料、生活費などの出費が掛かるでしょう。アルバイトで収入を得ることも可能ですが、勉強との両立が難しく、安定した収入を得るのは難しい場合があるようです。特に、長期間の浪人生活になると、経済的な不安が増し、試験勉強に集中できなくなる可能性もあります。
4.精神的に余裕がもてない
合格が確約されていない状況での勉強生活は、プレッシャーが掛かったり、精神的に余裕をもつのが難しくなるでしょう。自分がどれだけ努力しても結果が出ないことへの不安や、受からなかった場合のリスクを感じる可能性があるからです。公務員試験は比較的競争率が高い傾向があり、結果によってその後が左右される場合も考えられるでしょう。
5.周りと比べてしまう
公務員浪人をしている場合、自分と周囲の状況を比べる可能性があります。友人や知人が仕事で経験を積み、昇進したり、結婚や家庭を築いたりしていると、「自分だけが取り残されているのではないか」と感じることがあるようです。自分が選んだ道とはいえ、浪人生活が長引くほど心理的負担が大きくなることが考えられます。
6.モチベーションを長期的に保つのが難しい
公務員浪人は、長期的なモチベーションを保つことが難しい場合もあるようです。
公務員試験は短期間で結果が出ず、合格までに数年かかる場合もあるでしょう。そのため、周りに支えてくれる家族や励ましてくれる友人の存在が、モチベーションの維持につながる可能性があります。
7.理想のライフイベントの実現が難しい
公務員浪人の期間が長引き過ぎると、理想のライフイベントを実現しにくくなる可能性もあります。年齢が上がれば、そのぶん社会経験がない状態での就職は難しくなりがちです。収入がない状況では、結婚やマイホームの購入といったライフイベントの実現が困難になることもあるでしょう。将来実現したいライフイベントがある方は、公務員浪人を続ける期間を決めておくのがおすすめです。
公務員浪人のリスクについて詳しく知りたい方は、「公務員浪人の末路とは?民間企業への就職のコツや注意点も解説」もあわせてご一読ください。
公務員浪人になる4つのメリット
公務員浪人には、十分な試験対策ができたりモチベーションを高められたりするメリットもあります。マイナスに考え過ぎず、試験に向けて前向きに学習に励みましょう。
公務員浪人になるメリット
- 過去に学習した知識量を活かせる
- 十分な勉強時間を確保できる
- モチベーションが高まりやすい
- 過去に公務員試験を受けた経験を活かせる
1.過去に学習した知識量を活かせる
公務員浪人をしている人は、一度筆記試験の対策をしているため、初めて受験する人に比べて知識量の面で有利といえるでしょう。
公務員の筆記試験は、約30科目もの膨大な範囲から出題されるので、多くの時間を勉強に費やさなければなりません。知識の蓄えがあればそのぶん効率的に学習を進められ、苦手分野を克服する時間を確保しやすいことから、得点アップにつながる可能性があります。
2.十分な勉強時間を確保できる
公務員浪人は学校の授業や卒論から解放され、自由に活動できる時間が増えることも。そのため、試験勉強の時間を確保しやすくなり、筆記・面接両方の対策を万全にできるでしょう。
また、公務員試験に受からなかった経験と反省はノウハウとなって次に活かせる可能性もあります。公務員試験に集中することで、ライバル達と差をつけられる場合もあるでしょう。
3.モチベーションが高まりやすい
悔しい気持ちは、モチベーションアップにつながる可能性があります。試験に落ちて公務員浪人になることが決まったときは、「就活に集中しておけば…」と後悔したり、先が見えず不安になる方もいるでしょう。しかし、一度不合格を経験したことで「もうこんな思いはしたくない、次こそは合格する」という気持ちになり、勉強により一層力を入れて取り組める方もいるようです。
4.過去に公務員試験を受けた経験を活かせる
公務員浪人のメリットとして、「過去の試験経験を活かして効率的な対策ができること」が挙げられます。一度試験を受けている場合、出題傾向や試験の流れ、自分の弱点を把握できるため、対策を絞り込んで勉強を進めやすくなるからです。このように、過去の経験をもとに改善点を明確にできることが、公務員浪人の利点といえます。
公務員浪人で成功するための4つのコツ
公務員浪人で成功するコツは、「スケジュール管理をきちんとする」「志望動機を明確にする」などがあります。ここでは、公務員浪人で成功する4つのコツを詳しくまとめました。
公務員浪人で成功するためのコツ
- 勉強を優先したスケジュール管理をする
- 公務員への志望動機を明確にする
- 合格を目指して情報収集をする
- 自分の課題を見つけて改善する
1.勉強を優先したスケジュール管理をする
公務員浪人から合格を目指すなら、勉強時間を優先してスケジュール管理をしましょう。
膨大な範囲から出題される筆記試験に合格するには、毎日一定時間以上の勉強時間が必要です。家にいるときだけでなく、会社の昼休憩や通勤時間など、隙間時間も勉強のために有効に活用するのもおすすめ。また、友人からの誘いや趣味などの楽しみも、試験が終わるまではある程度セーブしておくのが無難です。
2.公務員への志望動機を明確にする
公務員浪人で成功するには、志望動機を明確にしておきましょう。公務員として働くビジョンをしっかりもてるよう、試験勉強以外にもボランティアや役所でのアルバイトなどの経験を積んでおくのもおすすめです。
公務員を目指す動機が不明瞭なままだと、試験の合格だけが目標になる恐れがあります。筆記試験を完璧にこなせても、公務員の仕事を続けていけるだけのマインドをもっていなければ不採用になることも。「公務員になって何をしたいか」を明確にしたうえで、「第三者を交えて面接対策をする」「筆記試験の勉強をする」といった試験対策も行うのが有効です。
3.合格を目指して情報収集をする
合格のために情報収集を行うのも、公務員浪人で成功するためにおすすめといえます。公務員試験は筆記試験だけでなく面接もあるため、適切な回答をするための対策が必要です。たとえば、大学のOBや公務員試験に合格した方の話を聞くなど、積極的な情報収集を行いましょう。
4.自分の課題を見つけて改善する
自分の課題を見つけて改善に取り組むのも、公務員浪人で成功するコツの一つです。たとえば、筆記試験や面接での苦手分野を克服することや、第三者からのアドバイスを素直に聞き入れることなどが該当します。「自分に何が足りないか」を考え、克服のために取り組めば、公務員試験合格に近づけるでしょう。
公務員試験の対策をしたい方は、「公務員試験の対策は?概要や気をつけるポイントなどをご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
独学ではなく予備校に通うのもおすすめ
金銭面や時間に余裕があれば、予備校に通うのもおすすめです。予備校に通えば毎日の学習を習慣化できるうえ、効率的な筆記試験対策ができます。また、予備校によっては夜間コースを設けている場合もあるため、働きながら公務員を目指すことも可能です。
「どうしても予備校に通うのが難しい」という公務員浪人の方は、オンライン講座を受講するのも選択肢の一つ。オンライン講座であれば移動の必要がなく、自分のスケジュールに合わせて学習できます。公務員浪人で成功する人に考えられる特徴
この項では、公務員浪人で成功しやすい人の3つの特徴を紹介するので、自分に当てはまるか考えながら読んでみてください。ただし、以下の3つに当てはまらないからといって必ずしも受からないわけではありません。
公務員浪人で成功しやすい人の特徴
- 過去問で自分の弱点を把握できる
- 毎日コツコツと勉強し続けられる
- 面接対策を入念に行える
1.過去問で自分の弱点を把握できる
自分の弱みを把握できれば、その部分を重点的に学習できるため、成功に近づけるでしょう。
公務員試験に合格するためには、過去問やテキストの問題を何度も解き、自分の苦手な部分を把握することが重要です。公務員試験に合格するためには、繰り返し学習して確実性を身につける必要があります。
2.毎日コツコツと勉強し続けられる
毎日勉強時間を確保しコツコツと継続できる人は、公務員浪人をしても合格できる可能性があります。公務員試験に合格するためには、毎日継続して勉強時間を確保する必要があるからです。
「短期集中で勉強をすれば問題ないのではないか」と考える人もいるでしょう。しかし、それでは合格が厳しい場合もあるようです。毎日コツコツきちんと学習することによって、知識は身につきやすくなる傾向があります。
3.面接対策を入念に行える
公務員試験に合格するには、面接試験の対策も入念に行う必要があります。公務員試験は、筆記試験だけではありません。面接試験に関しても、傾向を読み練習を重ねなければ、合格するのは難しいと考えておきましょう。あらかじめ聞かれやすい質問をリストアップして回答を準備しておくと安心です。
公務員浪人で失敗する場合がある4つの原因
ここでは、公務員浪人で失敗しやすくなる主な原因を詳しく解説します。自分に該当するものがないか確認してみましょう。
公務員浪人で失敗しやすくなる原因
- 遊びやバイトを優先して勉強の時間が取れていない
- 不安で勉強に集中できない
- 過去に落ちた試験や面接の反省が十分でない
- 公務員になりたい明確な理由がない
1.遊びやバイトを優先して勉強時間が少ない
遊びやアルバイトを優先して、なかなか勉強する時間が取れない場合は十分な対策をするのが難しく、不合格になる場合もあるでしょう。自分を律して勉強しなければ、公務員試験に合格するのは難しい可能性があります。冒頭で述べたように、公務員試験には年齢制限があるため、貴重な1年間を無駄にしないよう勉強時間を確保し、十分な対策をしましょう。
2.不安で勉強に集中できない
「また落ちたらどうしよう」と不安になるあまり、勉強に集中できないのも不合格の原因になり得ます。勉強に集中できないことで不安要因が重なれば、本番で力を発揮できずに負のスパイラルに陥る可能性も。「必ず公務員になる」というポジティブな気持ちをもって、目の前の勉強に集中しましょう。
3.過去に落ちた試験や面接の反省が十分でない
過去に落ちた試験や面接の反省が不十分な場合、再び同じことを繰り返す可能性があります。
公務員試験に落ちた原因を振り返ることや面接の反省を十分に行うことが大切です。試験に落ちたことを「今年の試験は難しかったから」「倍率が高かったから」などの理由で正当化するのではなく、試験に落ちた原因をしっかりと考えてみましょう。面接指導を積極的に受けて、客観的な視点で自分の面接を振り返るのも有効です。
4.公務員になりたい明確な理由がない
公務員になりたい明確な理由がないと、浪人中のモチベーションを保つのは難しいでしょう。「安定しているから」「親にすすめられたから」というなんとなくの理由で公務員を目指す方もいるようです。しかし、「必ず公務員になりたい」という強い決意や信念がなければ、公務員浪人としての生活に途中で耐えられなくなり、挫折する恐れがあります。
臨時職員として経験を積むのもおすすめ
「公務員になりたい」と考えているものの、明確な理由が見つからない方は、臨時職員として経験を積むのもおすすめです。臨時職員は国営の機関や自治体が募集していることがあるので、公務員の仕事に興味がある方は応募してみるのも方法の一つ。実際に体験してみることで入職後のミスマッチの防止になり、選考でのアピール材料にもなる可能性があります。公務員浪人を続けるか就職活動をするか悩んだら…?
このコラムの「公務員浪人はやめとけ?考えられるデメリット」にもあるように、公務員浪人を長く続けていると、民間企業へ就職する選択がしにくくなる恐れがあります。「公務員浪人を続ける」「民間企業への就職を目指す」のどちらを選ぶ場合も、できるだけ早い決断が重要です。
意欲があるなら公務員浪人を続ける
公務員浪人を続けるのであれば、「この1年で公務員試験に合格する」という強い意志をもつことが大切です。意志が弱いと「今年落ちてもまた来年受けよう」という気持ちになり、結果として不合格につながりかねません。
前述したように、公務員試験には年齢制限があり、受験できる回数には限度があります。また、民間企業への就職を考えた場合でも、年齢が上がるにつれスキルや経験が求められるため、浪人期間が長くなるのは避けたほうが無難です。公務員浪人を続けるのであれば、「浪人をするのは25歳まで」というように、自分でボーダーラインを決めておきましょう。
明確な理由や目標がないなら就職活動を検討する
民間企業への就職を決意した場合は、早めに就活を開始し、既卒期間をできるだけ短くするのが得策です。厚生労働省の「卒業後3年以内の既卒者は、『新卒枠』での応募受付を!」によって、既卒3年以内であれば、「新卒」としてスキルを問われずに選考してもらえる可能性があります。
なお、新卒枠で募集していない企業の場合も、中途枠で応募することは可能です。しかし、中途採用では即戦力が求められる傾向があるため、公務員浪人から民間企業を目指す際は未経験可の求人を中心に検討しましょう。
既卒の就活については、「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」でも詳しく解説しています。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
民間企業を経て社会人枠で公務員を目指す方法もある
民間企業に勤めたのち、社会人枠として公務員試験を受けるのも選択肢の一つ。近年では、社会人枠の採用を強化している地域もあり、一部では受験できる年齢の上限も引き上げられているようです。採用試験では社会人経験に重きを置いているため、民間企業で得たことを採用担当者にアピールできるでしょう。公務員試験と民間企業への就職で迷っている公務員浪人の方は、一度民間企業で働いてみるのもおすすめです。
公務員試験の社会人枠については、「公務員試験の社会人枠の難易度は?会社員から合格する方法を解説」でも詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。公務員浪人から民間企業へ就職するには?
公務員と民間企業では、就活の方法が異なります。公務員では筆記試験が重視されますが、民間企業では面接のみの場合もあるようです。また、「SPI」という適性検査を行う企業もあります。
公務員浪人からの就職を考えており、「今まで公務員しか視野に入っていなかった」という場合は、民間企業での就活の仕方について調べるところから始めましょう。
自己分析と企業研究で就職活動の方向性を決める
就職活動の基本は自己分析と企業研究です。自分についてきちんと知り、どのような仕事や企業が合っているかを深堀りしましょう。自己分析では、これまでの経験のなかで打ち込んだことや嬉しかったこと、挫折を乗り越えた体験などを振り返り、「どこにやりがいや喜びを感じているか」を洗い出します。その際に、公務員浪人の経験についても振り返ってみましょう。共通点が見つかれば、それが自分の強みや仕事をするうえで大切にしている部分といえます。
自己分析は、ノートに書き出す方法やWeb診断を用いる方法がおすすめです。自己分析で自分の志向が整理できたら、企業研究を行いましょう。「気になる企業についてWebサイトや就活サイトを閲覧する」「説明会に参加する」といった方法で情報収集していきます。自己分析の結果とも照らし合わせながら、自分に合っている企業を見つけましょう。
公務員浪人は未経験可の求人を探す
公務員浪人から正社員を目指すなら、未経験可の求人を重点的に探すのがおすすめです。公務員浪人は中途採用枠に応募することになります。しかし、中途採用枠は即戦力が求められることもあるため、「公務員浪人で職歴がない」状態では厳しい就活になる恐れも。そのため、未経験者を受け入れている企業の求人を中心に探すのが無難です。
就職支援サービスを活用する
「自己分析の仕方が分からない」「どういった仕事が合うか分からない」という公務員浪人の方は、就職・転職エージェントの利用がおすすめです。就職・転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーとの面談でスキルや適性を客観的に知れるほか、プロ視点での就活のアドバイスがもらえます。また、応募書類の添削や面接練習もしてもらえるため、民間企業の就活が初めての場合も、スムーズに進められるでしょう。
「向いている仕事が分からない」「民間企業への就職を目指したいが、やり方が分からない」という方は、ハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブは若年層に特化した就職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで希望をヒアリングし、相談者に合った求人をご紹介。書類添削や面接対策、企業とのやり取りなど、さまざまな面から就活をサポートいたします。サービスは無料なので、「公務員試験か民間企業への就活か迷っている」「公務員以外の仕事について聞きたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
公務員浪人に関するQ&&
今後の進路について悩んでいる公務員浪人の方のお悩みにQ&A形式でお答えします。
公務員浪人の末路は悲惨ですか?
公務員浪人をしたからといって、必ずしも末路が悲惨になるわけではありません。ただし、公務員浪人の期間が長引き過ぎると、それだけ職歴がない空白期間も長くなる可能性があります。空白期間が長くなると、進路変更をして就活をする際に影響が出る場合もあるでしょう。
公務員浪人をするならある程度の期間を決めて、その後の進路についても柔軟に考えるのがおすすめです。詳しくは、このコラムの「公務員浪人はやめとけ?考えられるデメリット」をご覧ください。
公務員浪人をして受からなかったら人生終了ですか?
人生終了ではありません。 公務員試験に合格できなかったとしても、そこで得た知識や努力の経験がほかの道で役立つ可能性があります。公務員試験で培った勉強習慣や問題解決力、忍耐力は、ほかの職種や民間企業での就活の強みになることもあるでしょう。
働きながら公務員を目指すことは可能ですか?
働きながら公務員を目指すことも可能です。通勤や昼休憩など、仕事の合間の時間を有効活用し、学習時間を確保しましょう。また、「日中は仕事があるけど、独学では不安」という方は、夜間の予備校やオンライン講座を活用して学習するのもおすすめです。
このコラムの「公務員浪人を続けるか就職活動をするか悩んだら…?」で、働きながら勉強する方について言及しているので、あわせて参考にしてみてください。
大学中退で公務員を目指すのは不利ですか?
大学を中退したからといって、必ずしも公務員への就職が不利になるわけではありません。公務員試験は学歴の制限を設けていないため、大学を中退していても受験することは可能です。
「筆記試験や面接の対策をきちんとする」「公務員を目指す理由を明確にしておく」など、備えを万全にしましょう。大学中退者の公務員への就職事情を知りたい方は、「大学中退者が公務員として就職するのは難しい?」をご覧ください。
公務員浪人から民間企業への就職は可能ですか?
十分に可能です。注意すべきは、「公務員になれなかったから民間企業に就職することを選んだのでは」という印象を面接官に与えないこと。「なぜ公務員浪人から民間企業への就職にシフトチェンジをしたのか」「なぜその会社に就職したいと思ったのか」を明確にし、就活で熱意をアピールしましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。