<タイプ別>既卒の就活「なぜ新卒で就職しなかったのか?」上手な答え方と回答例7つ「就活に失敗」「夢を追っていた」…あなたはどの既卒?

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2016/08/30

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卒業後、正社員として就職した経験がない─ そんな既卒の人が就活をする場合、必ず答えを用意しておかなければならない質問があります。 それは、『なぜ新卒で就職しなかったのか?』。しかし、一歩答え方を間違えると、「何か問題があるのでは?」と疑われたり、「やる気がない」と思われたりするため、回答には細心の注意とコツが必要です。

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そこで今回は、20代に特化した転職支援サービス「ハタラクティブ」の就活アドバイザーであり、多くの既卒者の就活をサポートしてきた今澤由起さんにインタビュー。既卒のタイプ別に、上手な答え方のポイントと回答例を挙げてもらいました。
<タイプ別>既卒の就活「なぜ新卒で就職しなかったのか?」上手な答え方と回答例7つ

ハタラクティブ キャリアアドバイザー:今澤 由起 (いまざわ ゆき)

不動産関連会社の営業として4年間勤務した後、2014年にレバレジーズ入社。ハタラクティブの就活アドバイザーとして、年間700件以上の若者の転職支援を担当している。 モットーは「求職者1人ひとりに働く楽しさを伝える」こと。1人でも多くの既卒、フリーターの就職先を見つけるべく、求職者の声にしっかり耳を傾けながらカウンセリングを行っている。

企業が知りたいのは、「既卒になった理由」と「ふり返りができているか」

企業が知りたいのは、「既卒になった理由」と「ふり返りができているか」の画像

『既卒』とは、一般的に卒業後2年くらい、大学を卒業した場合だと24歳くらいまでを指すことが多いという今澤さん。企業が既卒に抱くイメージについて、次のように話しました。

「ポジティブなものでは、既卒者は企業の色に染まっていないので、『教育しやすい』とか『素直だ』という声をよく耳にします。 また、資格取得など目的があって既卒になった方は、ハングリー精神や覚悟感をお持ちの場合も多いので、それを評価する企業も少なくありません。

一方、ネガティブなものでは、既卒者には就職経験がないので、仕事の基本をゼロから教える必要があること。 さらに、ここ数年は新卒にとって「売り手市場」であったにも関わらず、こだわりが強すぎて就職しなかったのではないか、というイメージを持たれることもあります」(今澤さん)

そんな印象からか、企業は面接時に高い確率で『なぜ新卒で就職しなかったのか?』既卒者に尋ねるのだとか。

「質問を通して、企業は2つのことを確認したがるようです。1つは、『応募者が既卒のどのタイプにあてはまるか』。例えば新卒で就活に失敗したのか、それとも資格取得を目指していたのかなど、それを自社の文化やカラーに合うのか、見極める材料にします。

もう1つは、当時の自分に足りなかった要素は何か?他にできることはなかったか?『過去を振り返って反省し、今後に活かそうとしているか』です。

例えば、『落とした企業が悪い』などと他責にせず、自分の責任として受け止めている既卒の方は、受かりやすい傾向にあります。問題を振り返って反省し、それを再び起こさないように動く。その姿勢は、仕事にも通じます。

既卒の方にはこの質問が意地悪に聞こえることもあるはずですが、実はそれまでのキャリアを挽回し、前向きな姿勢をアピールできる大きなチャンスです。すごいことなんて言わなくていい。誠実に答えることが大切です」(今澤さん)

既卒のタイプ別、上手な答え方のポイントと回答例7つ

ハタラクティブを利用する既卒者のタイプは、大きく7種類に分けられると今澤さんは語ります。

1.新卒で一生懸命就活をしたけれど、内定をもらえなかったタイプ

新卒で一生懸命就活をしたけれど、内定をもらえなかったタイプの画像

このタイプは、新卒の就活で100社、200社と受けたのに就職できなかったという人。伝え方によっては何か問題があると疑われる傾向にあるので、注意が必要だと今澤さんは指摘します。

「メーカー、商社、金融関係など、大手の求人ばかりを狙って就活に失敗した方が目立ちます。そうした人気企業の選考では、求められる経歴やスキルが一段と上がりますし、倍率もグンと高くなります。

答え方のポイントは、そんな新卒での就活の問題点を、きちんと振り返って回答に盛り込むこと。例えば努力不足だったのか、こだわり過ぎていたのか、このタイプはそれができるだけで評価が上がります。 そのうえで、例えば『仕事について視野を広げてみた』とか『就職先に多くの条件をつけていたけど、間違っていた』などと伝えると効果的です」(今澤さん)

【タイプ1.回答例】



新卒時には大手金融業界に絞って就職活動を行っておりましたが、なかなか上手く行かず、現在も既卒として就職活動を続ける結果となってしまいました。


今では、社会人としての経験がないにも関わらず、人気の高い業界・業種の求人にこだわり過ぎた点を反省しております。

現在は視野を広げ、アルバイト時代に培ったコミュニケーション能力を活かして、営業職としての就職を目指しております。



「このタイプには、1人で抱え込んで行動してしまう方が多く見られます。そのため、周囲に意見を聞くことで気付きが得られたり、振り返りのきっかけにもなるでしょう。 その場合、回答自体に『仕事について誰かにアドバイスをもらったこと』を入れ込むのも、有効な方法です」(今澤さん)

2.新卒でゆるく就活して、既卒になったタイプ

「このタイプは1.と違い、新卒の就活で数社に応募しただけで、面接に進めなかったり、進めても落ちてしまい、既卒になってしまったという方です。 でも『当時、何も考えていなかったので、適当に就活していたら失敗しました』とか『就職活動のモチベーションが上がりませんでした』などとだけ答えるのは、NGです。

アルバイトやサークル活動など、当時、就活以外に取り組んでいたことがあれば、回答に入れ込んでください。 そうすることで、新卒の就活は情熱を傾けられなくて止めてしまったものの、他のことに打ち込む熱意があったということを、アピールできます」(今澤さん)

ただし、『絶対に嘘はつかないでほしい』と今澤さんは警告。特にアルバイト経歴の詐称は、年末調整などで明らかになるうえ、嘘が発覚するとと信用を失い、最悪の場合、内定取り消しや解雇の理由にもなるので注意してほしいと話しました。

【タイプ2.回答例】



学生時代には、アパレルショップの店員を始め、コールセンターのスタッフ、塾講師と、複数のアルバイトをしていました。ただ、正社員として働く自信がなく、就職活動には消極的になってしまいました。


現在は卒業と同時に始めた飲食店でのアルバイト経験を活かして、接客業、販売業を中心に就職活動を行っております。

当時は何もかもが不安で就職活動に立ち止まってしまいましたが、今後は前向きに内定が頂けるまで諦めないでいきたいと思います。



3. アルバイトに熱中しすぎて、既卒になったタイプ

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このタイプの既卒者は学生時代、どんな風にアルバイトをがんばっていたのか、数字などを交えて具体的に伝えることがポイントだと今澤さん。

「例えばバイト先のお店の規模や、何人ぐらいスタッフがいて、そこに週何日勤務していたか。さらにリーダー経験がある場合、何人くらいをまとめていたのかなど、就活まで手が回らなかった理由を混ぜ込んでください。

アルバイトも立派な職歴です。ただ遊んでいて就活しなかったわけではないことを伝える大切な材料になります。しっかりアルバイトでの仕事の経験をアピールしましょう」(今澤さん)

【タイプ3.回答例】



大学時代は居酒屋チェーンのアルバイト副店長として、約10名のスタッフをまとめ、週4日、正午から夜12時頃まで2年間働いていました。 さらにサークル活動に注力してしまい、就職活動自体ができていない状況でした。


サークルではリーダーを務め、有意義で充実した学生生活でしたが、奨学金の返済を始めたこともあり、せっかくの新卒という機会を棒に振ってしまったことは、非常に後悔し、反省しております。

現在はアルバイトでの副店長経験、サークルのリーダーとして培ったコミュニケーション力や判断力を活かして、人の役に立つ仕事に就きたいと考えております。



4.単位に追われ、就活できず既卒になったタイプ

大学1~3年生にかけて遊びやサークル活動などを優先して授業にあまり出ていないと、4年生で多くの単位を取る必要が出てきます。それが原因で就活に手が回らず、既卒になってしまったのがこのタイプです。

「理系・文系に関係なく、一定数いらっしゃいます。 『なぜ新卒で就職しなかったのか?』への答え方のポイントは、何に熱中して1~3年生であまり大学に通えていなかったのか、そして4年生でどのくらいの頻度で大学に通っていて就活できなかったのかを、できるだけ明確に伝えることです。

過去は変えられないので、1~3年生で大学に行っていなかった理由については、正直に遊んでいたと答えてもいいんです。 大切なのはその後。4年生でどれだけの単位を週何日、何限から何限まで大学に通って取得しなくてはならなかったのか。それを現在、どう思っているのかを詳しく説明してください」(今澤さん)

【タイプ4.回答例】



大学3年までサークルやアルバイトに熱中して、学業をおろそかにしてしまいました。 そのため4年の就職活動の時期に50単位以上取らなくてはならず、週5日、朝から夕方まで授業に出ていて就活に専念できず、就職を逃してしまいました。


入学から就職のことを視野に入れておくべきだったのですが、計画性を持たず大学生活を過ごしてしまったことを反省しております。

今後はサークル活動やアルバイトで身に付けた経験を少しでも活かしながら、新しいことにも積極的に挑戦し、いち早く御社の売上、事業に貢献できる人材になれるよう尽力して参ります。



5.家庭の事情で既卒になったタイプ

家庭の事情で既卒になったタイプの画像

経済的な問題や家族の介護など、家庭の事情で学生時代に就活ができなくなり、既卒になったタイプ。

「例えば親や親族の介護で就活ができなかった場合、具体的な病状やご自分でその方を介護しなければならなかった理由、さらに介護の期間と、どういう風に介護されていたのかなどを答えるようにしてください。

介護や経済的な問題は、命や暮らしがかかったとても重要なことです。誰かが必ず対処しなければならないことは、企業側も分かっています。 そうした事態にまっすぐ向き合ったことは、企業からの信頼感や評価につながります」(今澤さん))

【タイプ5.回答例】



大学4年の時に父が脳梗塞で倒れ、後遺症で半身マヒになりました。妹がまだ中学生だったので、母は仕事に出なくてはならず、私が自宅で約1年間、父の介護をしていました。


トイレの介助から食事の用意、ヘルパーさんの手配まで行っていたなか、なんとか卒業こそできたものの、就活ができない状態が続き、新卒として就職できませんでした。

この度、父が施設に入ったので、自宅で介護する必要がなくなり、既卒として就職活動をしております。
社会人として遅れをとっているため、入社となった際には人一倍努力し、いち早く御社の成長に貢献できる人材になれるよう、仕事に励みたいと考えております。



6.資格取得を目指していたが、あきらめて既卒になったタイプ

「このタイプは、公務員や公認会計士、弁護士などを目指して勉強していたものの、今は既卒として就活している方です。 ポイントは、なぜその資格を目指していたのかと、なぜ諦めて既卒で就活することになったのか、この2つの理由を答えに盛り込むことです」(今澤さん)

特に後者の『なぜ資格を諦めたのか』は、企業が確認したがる内容だと言い、今澤さんは次のように語りました。

「勉強したけれど受からなかったというのも理由の1つですし、周囲からアドバイスを受けて、他の道に気付いたというのも1つでしょう。 また、タイムリミットを設けて、それまでに受からなかったら就職すると決めていたという方や、金銭的な事情で資格取得を諦めざるを得なかったという方も結構いらっしゃいます」(今澤さん)

【タイプ6.回答例】



昔から企業のお金の流れに興味があり、公認会計士になるため在学中から勉強を続けてきました。 卒業から2年以内に受からなかったら進路を変えると決めていたので、現在は会計士の道を諦め、既卒として就職活動をしております。


自分の努力不足と計画性の無さが招いたことだと反省するとともに、社会人としてのスタートが遅れたことを、強く自覚しています。

そのため入社となった際には、これまでの勉強で得てきた会計や財務、税務などの知識を活かし、いち早く御社で活躍できる人材となり、将来的には予算管理の仕事を担えるようになりたいと考えております。



7.夢を追っていて、既卒になったタイプ

夢を追っていて、既卒になったタイプの画像

歌手やスポーツ選手など、新卒の就活時期に夢を追っていて、就職しなかったタイプ。 『なぜ新卒で就職しなかったのか?』に上手く答えるコツは、『夢をあきらめた決意を、しっかり伝えること』だと今澤さんは話します。

「企業が確認したいのは、本当にその夢を諦めたのか。ようやく見つけた人材が、入社後『やっぱり夢を諦められないです』と言って辞めてしまったら、企業には大きな痛手です。 だから夢に見切りをつけたことを、聞かれる前に伝えるぐらいの姿勢が必要です。

夢を断念した理由はさまざまです。バンド活動をしていて、他のメンバー全員が就職して1人では続けられないからギターを置いたという方や、 俳優を目指して養成所に通っていたけれど、やり切った感じがしたので、これからは趣味でお芝居を続けていくという方もいました。

中でも、『夢を趣味として続けていく』と言い切ったり、『環境が変わって夢を追う気がなくなった』と伝えた場合には、企業が安心するケースが多いようです。

あとは6.でもお伝えした通り、期限を設けて夢に取り組んでいた方には、企業が好印象を抱く傾向にあります。 ダラダラせず、目標達成のために期限を切って動く。それは仕事にも通じますね」(今澤さん)

【タイプ7.回答例】



学生時代はプロミュージシャンを目指して音楽活動に熱中していたので、就職は考えていませんでした。 しかし卒業後、音楽で生計を立てること、そして音楽を仕事にする厳しさを身を持って知り、音楽仲間がどんどん就職していったことで、音楽で食べていくことへの情熱が徐々に薄れていきました。


今となっては、これまで仕事と趣味を分けて考えられていなかったことを後悔しており、もっと早く就職活動をすべきだったと反省しています。音楽は今後、趣味として続けていきたいと考えています。

今までの甘えた環境から抜け出し、なるべく早く御社のシェア拡大に貢献できる人材になれるように努めて参ります。



諦めないで。ハタラクティブは既卒が答えにくい質問も一緒に考えます

最後に今澤さんは、既卒の人へ次のように語りかけました。

「確かに、卒業後のブランクをハンディだととらえる企業も一部あります。それでも、人生で少しぐらい職歴に空白があることは、致命的な傷にはなりません。 既卒の皆さんはまだ若いので、一歩踏み出せば未来が開けます。

ハタラクティブでは、皆さんが既卒になったことを決して責めたりせず、じっくりお話を伺います。そのうえで、求人の選び方や面接対策など、既卒の方の就活を丁寧かつ強力にサポートします。 特に面接対策については、就活アドバイザーが複数のご利用者に向けて行う『合同』タイプと『マンツーマン』タイプとがあります。

そこでは、『なぜ新卒で就職しなかったのか?』への答え方についても、企業の面接傾向や好みにくわしい就活アドバイザーが、一緒になって考えていきます。 その結果、多くの既卒の方が質問に上手く答えられるようになり、正社員として就職した実績が豊富にあります。

就活の面接では、厳しいことを言われる場面もあるでしょう。でも諦めないでください。そんなあなたを理解して求める企業は、きっとあるはずです」(今澤さん)

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