既卒就活のやり方は?厳しい場合は就職サイトやエージェントを活用しよう

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この記事のまとめ

  • 既卒の就活は新卒よりも厳しい実態があるものの、人手不足の影響で需要は伸びつつある
  • 就活を成功させるには、新卒枠や中途採用枠よりも「既卒歓迎」への応募がおすすめ
  • 既卒は早く就活を始めたほうが良いが、求人が増える時期を狙うのもやり方の一つ
  • 既卒は1人で就活するよりも、ハローワークやエージェントを活用するのが良い
  • 面接では既卒になった理由を正直に答え、前向きに就活していることをアピールしよう

「既卒の就活は厳しいのでは?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。既卒の就活は新卒に比べて厳しい実態があるものの、需要が伸びつつあるのも事実です。このコラムでは、既卒が就活に成功するポイントや注意点、就活サイトの活用方法などを解説。また、ハローワークやエージェントを利用した就活のやり方についても紹介します。既卒の強みや中途採用枠を狙いやすい時期もあるので、コラムを読んで就活を始めましょう。

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就活における既卒とは

就活における既卒とは、学校(高校・大学・専門学校など)を卒業後、一度も就職していない人のことを指します。卒業後、何年以内とするかは企業によって異なりますが、「3年以内」が一般的です。

既卒と第二新卒の違い

既卒と第二新卒の違いは「正社員として就職した経験の有無」です。今までに正社員就職したことのない人を既卒、一度でも正社員として就職した経験がある人を第二新卒といいます。
第二新卒の定義は「25歳以下」「20代まで」など、企業によって異なりますが、一般的には「学校を卒業後、正社員に就職して3年以内に退職した人」とすることが多いでしょう。

第二新卒はビジネスマナーや業務スキルなどを有しているうえ、ポテンシャルも高いといわれています。社会人経験が短い分、素直さや柔軟性を持ち合わせた若い人材として、採用の場での需要が高いようです。しかし、早期退職をしているため「またすぐに辞めるのでは」と就活では不安視されることも。既卒と第二新卒の違いについては「既卒と第二新卒の違いとは?どちらが有利?定義や就職のコツも紹介」のコラムで詳しく紹介していますので、参考にしてください。

既卒1年目~3年目なら新卒枠で応募できる可能性も

2010年に厚生労働省が「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を」と通達を出したため、卒業後3年以内の既卒は新卒枠で応募できる企業が増えつつあります。少子高齢化の影響で若手の人材確保に苦慮している企業が多いため、若い既卒を新卒枠で採用したいという背景があるようです。

参照元
厚生労働省
平成22年11月15日 プレスリリース「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を

既卒の就活は厳しい?その実態は

既卒の就活は新卒に比べて厳しいといわれています。しかし、年齢が若いため正社員就職に成功する可能性は十分にあるでしょう。この項では、既卒の就活の実態を解説します。

新卒に比べると不利になりやすい

厚生労働省の発表「令和3年3月大学等卒業者の就職状況」によると2021年3月の大卒者の就職率は96%です。このように新卒の就活ではほとんどの人が内定をもらえるのに対し、既卒の場合は約半分といわれています。前述の厚生労働省の調査「労働経済動向調査の概況 (3)既卒者の応募可否及び採用状況(p.14)」を見ても、新卒枠で既卒を応募可能とした企業のうち、採用したのは40%と半数以下です。新卒の一括採用は「優秀な若者をたくさん採用できる」「同じ時期に入社した人を一気に教育できる」など、企業側にさまざまなメリットがあるため採用人数が多いのが要因。特に大手企業は新卒者を大量に採用するため、既卒が不利になりやすい傾向にあるでしょう。既卒の新卒枠での就職状況については「新卒枠での既卒の就活の実態は?」で詳しく解説します。

参照元
厚生労働省
令和3年3月大学等卒業者の就職状況を公表します
労働経済動向調査(令和3年8月)の概況

中途採用枠では転職者と比べられる

中途採用枠で応募する場合、経験豊富な転職者がライバルになる可能性があるでしょう。中途採用枠は新卒枠に比べて採用予定人数が少ないため、企業側は少しでも経験やスキルがある人を選びたいと考えます。また、教育コストがかからず即戦力になる人が求められるため、社会人経験がない既卒者は不利になりやすいのが実態です。

中途採用はいつ募集が出るか分からない
中途採用の場合、志望する会社では募集していないこともあります。企業が中途採用で求人を出す理由は「事業拡大のための人員増加」「退職者が出たための補充」などです。既卒者の就活スケジュールとは合わない場合もあるため、活動が難航することも少なくありません。

既卒にマイナスイメージを持つ企業もある

既卒に対して「新卒の就活を頑張らなかったのではないか」「就職できなかった事情がなにかあるのでは」といったマイナスイメージを持つ採用担当者もいるでしょう。そのため、既卒は新卒以上に選考でのアピール方法を工夫する必要があります。
既卒の就活では「なぜこの会社を志望するのか」「どのような能力を活かせるのか」などを具体的に示し、「どんなことを成し遂げたいのか」といった将来のビジョンを説明するのが大事です。ビジョンが明確だと熱意や意欲があると伝わり、採用担当者の不安要素を払拭できるでしょう。

人手不足のため既卒の需要は伸びつつある

少子高齢化の影響で若手の人材が不足しているため、既卒を採用したい企業は増えているようです。既卒を採用したい背景には以下のような理由があります。

・新卒採用では人数を確保できない
・新卒の就活は大手企業に偏りがち
・新卒で採用しても約3割は3年以内に辞めてしまう

若者の人口が減っているため、新卒採用で想定していた人数を確保できなかった企業は既卒を採用したいと考えています。また、新卒の応募が大手企業に偏りがちなため、特に中小企業では既卒の需要が高いようです。
さらに、厚生労働省の調査「新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率(p.5)」によると、新卒で採用しても約3割の人は3年以内に辞めているとされています。
このような理由から、若手の人材を必要とする企業が増えているため、既卒の需要は伸びつつあるといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(平成29年3月卒業者の状況)

新卒枠での既卒の就活の実態は?

既卒の就活は新卒に比べて不利になりやすいものの、政府としては「意欲のある若者を活かしたい」と考えています。また、コロナ禍で就職の機会を失っている人も多いことから、新卒枠での採用を促進したい考えがあるようです。

既卒者を新卒枠で応募可能にするよう再度通達が出ている

2010年に厚生労働省が既卒3年目までの若手を新卒扱いで採用するよう企業に通達をだしたのに加えて、コロナ禍で就活が難航することを懸念した文部科学省がさらに通達を出しました。「新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた2021年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について」で「卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で応募できるように対応してほしい」と企業に再度お願いしています。

日本経済団体連合会(経団連)に要請も出ている

内閣官房審議官・文部科学省・厚生労働省・経済産業省が連名で「新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた2021 年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について」と通達を出し、「卒業後3年以内の既卒者は新卒枠で応募可能にすること」「通年採用で募集機械を増やすこと」をお願いしています。

既卒を新卒で応募可能とした企業は68%

2021年8月の厚生労働省の調査「労働経済動向調査の概況 (3)既卒者の応募可否及び採用状況(p.14)」によると、新卒採用を行った企業のうち、既卒を新卒枠で応募可能とした企業は68%です。新卒に比べて応募枠は減るものの、既卒も新卒として就職できるチャンスがあると分かるでしょう。
ただし、卒業後3年を過ぎると既卒と見なされなくなる可能性が高く、中途採用枠に応募するしかなくなってしまいます。新卒枠に応募できるうちに、早めに就活を始めるのがおすすめです。
既卒の応募枠については「既卒とは?新卒との違いや就活のポイントを解説!」のコラムでも解説していますのでご覧ください。

参照元
文部科学省
令和3年2月19日 事務連絡「新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた 2021 年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について(周知)
一般社団法人 日本経済団体連合会
新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた2021年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請
厚生労働省
労働経済動向調査(令和3年8月)の概況

就活における既卒の3つの強みとは?

既卒は就活で不利になりやすいものの、既卒ならではの強みもあります。新卒にはない既卒の特徴を活かし、就活でアピールできると良いでしょう。

1.柔軟性や熱意がある

既卒は社会人経験がないため、入社した会社のやり方に柔軟に対応できるのが強みです。一から仕事を覚える必要はあるものの「教育しやすい」といわれています。また、新卒に比べて選考で不利になりやすいことから「採用されたら頑張りたい」と熱意がある人も多いようです。
経験豊富な転職者は即戦力になるものの、新しい環境に馴染みにくい点を懸念する採用担当者もいます。入社後の伸びしろを評価基準にしている会社では、転職者よりも既卒のポテンシャルを評価する場合があるので、就活では既卒の強みである柔軟性や熱意をアピールするのがおすすめです。

2.すぐに入社できる

既卒は内定後すぐに入社できるのが強みです。新卒の就活は入社時期が決まっているため、内定から仕事を開始するまで半年以上待つこともありますが、既卒は採用後すぐの入社が可能。そのため、1日でも早く仕事を覚えてほしい人手不足の会社では、新卒よりも既卒を採用したいと考えることもあります。

3.失敗を乗り越えた経験がある

新卒で正社員就職できなかったという失敗体験を乗り越えて、既卒として就活をしていることを評価する会社もあります。就職できなかった背景には「目指していた夢が叶わなかった」「病気や怪我で就職活動ができなかった」などの挫折があることも。そのような経験を乗り越え、前向きに就活を始めている姿勢は「仕事で辛いことがあっても乗り越えられそう」と良い印象を持たれる可能性があるようです。
既卒者が就活の自己PRでアピールする方法は「既卒者向けの自己PRの書き方や作成ポイントを解説!例文も紹介」のコラムが参考になるでしょう。

既卒者におすすめの就活方法

既卒者におすすめの就活方法の画像

既卒は新卒に比べて応募枠が少ないため、就活サイトや就職エージェントといった就職支援サービスを活用しましょう。ただし、就職支援サービスの選び方にもコツがあります。この項では、既卒におすすめの就活方法を解説します。

就活サイトを活用する

就活サイトは「既卒向け」を選びましょう。新卒向けや転職者向けは応募可能な求人が少ないため、避けたほうが無難です。また、アパレル、看護、介護、ITなど、特定の業界ジャンルに特化したものもあるので、自分に合ったものを選んでください。
就職サイトで求人情報を検索する際は、「既卒歓迎」のほか、「未経験者歓迎」「経験不問」などから探すのがポイントです。

ハローワークやジョブカフェを利用する

ハローワークやジョブカフェといった公的な就職支援サービスも既卒者におすすめです。また、新卒や既卒を対象にした「新卒応援ハローワーク」や、既卒を含む15歳から34歳まで(原則)の求職者を対象に就職支援をするジョブカフェもあります。ほかに、わかものハローワークや地域若者サポートステーションなどもあるので、公式Webサイトの「ハローワーク等所在地情報」から探してみると良いでしょう。
いずれの施設も既卒向けの求人が探せるほか、求職相談や面接対策といった就活に関するサービスを無料で受けられます。

参照元
厚生労働省
新卒応援ハローワーク
ハローワークインターネットサービス
ハローワーク等所在地情報

企業のWebサイトから直接応募する

気になる企業のWebサイトを随時チェックして、求人が出たときに応募するのも良いでしょう。
また、募集がなくても「お問い合わせフォーム」から連絡をしてみるのもおすすめです。既卒の就活では行動力がポイント。公に募集していなくても「良い人がいたら採用したい」と考えている会社もあるので、まずは聞いてみるのが良いでしょう。

就職エージェントを利用する

就職・転職エージェントは就活を支援する民間のサービスです。アドバイザーによるカウンセリングを行ったうえで、仕事紹介、履歴書作成や面接対策のアドバイス、選考の日程調整などを行います。
プロの力を借りて就職活動ができるため、就活が厳しいといわれる既卒でも内定獲得の可能性が高まるでしょう。

既卒の就活におすすめの就職エージェントとは

既卒におすすめなのは既卒・第二新卒や未経験者を対象にしている就職エージェントです。そのようなエージェントは既卒向けの求人情報を豊富に揃えているため、よりスムーズに応募企業を探せるでしょう。社会人経験がない人へのサポートが充実しているため、既卒者に向いています。

既卒が就活を成功させる7つのポイント

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既卒が就活を成功させるには、早めに行動を起こすことや履歴書・職務経歴書の書き方を工夫するなど、主に7つのポイントがあります。

1.既卒になった理由を明確にする

既卒者は、「なぜ既卒になったのか」というネガティブ質問に対する答えを準備しておきましょう。事前に準備しておかないと、「えっと…」「その…」と言葉が続かなくなる恐れも。この質問には、「入社してもすぐに辞めてしまわないか」「強い意志で就活に臨んでいるのか」を確認したい意図があります。既卒の面接対策については、「既卒の就活で役立つ履歴書作成・面接対策のやり方」でご紹介しているので参考にしてみてください。

2.自己分析をする

自己分析を行い、就活でアピールできる強みを見つけましょう。自分の過去の経験から頑張ったことや達成したことを振り返り、長所や短所、価値観などを考えてみてください。
会社側は応募者の人となりや自社との相性、物事に取り組む姿勢を重視するため、経験の内容は小さなことでもかまいません。大きな実績がないからと無理に新しいことを始める必要はないので、肩の力を抜いて考えましょう。どうしても難しい場合は、身近な人に自分のことを聞いてみる「他己分析」を行うのもおすすめです。

適性検査や適職診断も受けてみよう
適性検査や適職診断とは、Webサイトで質問に回答し、あなたの長所・短所や向いている仕事などを診断してもらうサービスです。自己分析が難しい既卒者は適職診断の結果を参考にするのも良いでしょう。
ハタラクティブでも適職診断をご用意していますので、ぜひご活用ください。

3.世の中にある仕事を調べる

「やりたいことが分からない」「応募したい会社が見つからない」などの理由で就活が進まない既卒者は、まずは世の中にある仕事を調べてみるのもおすすめです。好きなことや趣味に紐付けて仕事を探しているうちに、やりたい仕事が見つかる可能性もあるでしょう。

新卒の場合は就職関連イベントが豊富だったり、大学の相談窓口があったりと、自分の知らない企業や職種に出会う機会が豊富です。一方、既卒の場合は自ら情報収集をしなければ、視野が狭くなってしまいます。就活サイトや就職エージェントを活用し、幅広く情報を集めることであなたに合った会社に出会えるでしょう。

4.できるだけ早く就活を始める

既卒の就活はできるだけ早く始めるのがおすすめです。既卒の就活は中途採用に応募することになるため、スタートする時期にこだわる必要はありません。前述のとおり、既卒3年目までなら新卒枠で応募できる会社もあるので、就職したいと思ったときに活動を開始しましょう。
また、就活を始めても、すぐに内定がもらえるとは限りません。社会人未経験者の場合、選考では若いほど有利になるため、1日も早く行動を開始するのがポイントです。

5.「既卒歓迎」の求人を探す

前述のとおり、就活では募集要項に「既卒歓迎」と記載されている求人を探しましょう。既卒は新卒枠や中途採用枠でも応募は可能ですが、選考で不利になる可能性があります。「既卒歓迎」であれば、企業側が「既卒者を積極的に採用したい」と考えているため、採用される可能性が高いでしょう。

6.スーツ・服装マナーをチェックする

初めて就活する既卒者は、服装や身だしなみのマナーを身につける必要があります。就活では以下の点に気をつけましょう。

・スーツのサイズは合っているか
・服装にシワや汚れがないか
・アクセサリーや小物はTPOに合っているか
・髪型で表情が見えにくくなっていないか

服装マナーに不安がある方は、ハローワークや就職エージェントなどで面接対策をお願いし、チェックしてもらうと安心です。「正社員の面接の服装はどうすれば良い?男女ごとに詳しく解説!」のコラムでは面接で気をつけるべき服装のポイントについて解説していますので、参考にしてください。

7.業界研究・企業研究は入念に行う

既卒は新卒に比べて合同企業説明会や就活セミナーが少ないため、業界研究・企業研究を積極的に行いましょう。業界研究・企業研究には以下のようなやり方があります。

・志望業界専門の新聞や雑誌を読む
・業界団体のWebサイトをチェックする
・応募先企業のWebサイトや広報誌を見る
・実際にお店やサービスを利用する

上記のほか、ニュースから得る情報も有効です。また、実際に働いている先輩社員の話を聞けば、職場の雰囲気や社風を掴めます。店舗がある場合はお店に行き、商品やサービスを利用するのも良いでしょう。気になることがあれば面接で質問してもOKです。
業界研究・企業研究は入社後のミスマッチを防ぐために欠かせません。また、面接で志望動機を語るときには説得力が増し、採用される確率を高められます。就活で不利になりやすい既卒にとっては重要です。

既卒の就活で注意すべき3つのポイント

既卒の就活では、選考に臨む姿勢や求人の探し方で注意すべきポイントがあります。この項では、3つの注意点についてまとめました。

1.既卒であることをネガティブに考えない

前述のとおり、既卒の就活は新卒や転職者に比べて厳しい側面がありますが、ネガティブに考え過ぎるのは良くありません。就活が思うように進まないのを「既卒だから」と考えるのではなく、履歴書の書き方や面接対策を見直すなど、前向きに取り組むのが大切です。自信のなさは面接で伝わってしまうので注意しましょう。

2.大手企業ばかりを狙わない

既卒が大手企業ばかりを狙うと就活が長引く恐れがあります。大手企業は新卒を大量に採用するため、既卒が採用される可能性は低いでしょう。また、中途採用枠にはスキルの高い転職者が応募することが多く、既卒にとっては厳しいのが実態です。
中小企業にも優良な会社はあるので、視野を広げて求人を探すのが就職活動を成功させるコツといえます。

3.ダラダラと就活を続けない

「今すぐ就職しなくても大丈夫」「いつか就職できれば良い」と就活をダラダラと続けるのはやめましょう。就活には粘り強さも必要ですが、活動期間に目処をつけて集中力を高めるのも大事です。
目処のつけ方は「○月まで」と時期を決めるか、応募する会社の上限数を決めるのが一般的。目標を決めることで就活の長期化を防ぐ効果があります。

就活期間は3ヶ月が目安

就活期間は人によって異なりますが、おおよそ1~3ヶ月程度といわれています。既卒の場合は少し長めに考えておきましょう。応募から内定までは、1社あたり1ヶ月程度かかるようです。
また、就活にはスーツ代や交通費もかかります。就活スケジュールとともに、活動費用も試算しておくのがおすすめです。
就活期間については「転職活動はどれくらいかかる?転職先が決まるまでの平均的な活動期間とは」のコラムもご一読ください。

既卒者が中途採用枠を狙いやすい就活時期とは?

転職市場には求人が増える時期があります。既卒者が中途採用枠に応募する際は、そのような時期を狙って活動するのもやり方の一つです。

年度が切り替わる1月~4月

年度が切り替わる前の3月は退職者が増える時期なので、求人数も増える傾向にあります。4月から入社してほしいと考える会社が多いため、3月中に内定をもらうように進めるのがおすすめです。既卒の就活は12月ごろから始めるのが良いでしょう。

4月はライバルが少ない可能性がある
4月は新入社員の受け入れで忙しい時期です。そのため、この時期に退職する社会人は少ない傾向にあります。既卒者にとっては「転職者」というライバルが少なく、中途採用枠を狙うチャンスともいえるでしょう。

夏のボーナス後の10月~11月

夏のボーナスが出る6月~7月以降には少しずつ退職者が出始めます。退職者の補充のために求人が出るのが10月~11月のようです。この時期を狙う場合は7月から就活準備を始めましょう。大手企業を狙いたい方は、余裕を持って4月ごろから活動を始めると安心です。

既卒の就活で役立つ履歴書作成・面接対策のやり方

既卒の就活では、説得力のある志望動機を考えておく必要があります。履歴書や面接で熱意の伝わる志望動機を述べられれば、評価にもつながりやすくなるでしょう。ここでは、既卒の就活に役に立つ履歴書の作成方法や面接対策のやり方をご紹介します。

既卒の就活で役立つ履歴書作成・面接対策のやり方の画像

説得力のある志望動機を考えておく

既卒の志望動機は「この会社なら夢を叶えられる」「事業内容が10年後の目標と合っている」といったように、キャリアプランに沿わせると説得力が増すでしょう。
既卒の就活では熱意のアピールが重要なため、「この会社を選んだ理由」を明確にするのがポイント。志望動機が曖昧だと「ほかの会社でも良いのでは…」と思われてしまいます。
将来を見据えて応募していることが伝われば、「長く働いてくれそう」という評価にもつながるでしょう。

空白期間にしていたことが志望動機につながると良い

空白期間がある場合、面接でその間に何をしていたのか問われる可能性が高いでしょう。空白期間はマイナス評価になりやすいものの、その間にしていた活動が志望動機に繋がるようなら問題ありません。
たとえば、「興味のある業界のことを知るため、アルバイトで経験を積んだ」という説明は、就活に向けて活動していたというアピールになります。その経験から「IT業界で新規サービス開発をやりたいと思った」といった志望動機に繋げると説得力が高まるのでおすすめです。

履歴書・職務経歴書の書き方を工夫する

既卒の就活では履歴書・職務経歴書の書き方に工夫が必要です。既卒には職歴がないため、前述のようにアルバイト経験をアピールしたり、入社後に活かせる強みを明確にしたりと、自分を採用するメリットが伝わるような書き方を心掛けましょう。履歴書の書き方については「既卒の履歴書の書き方解説!おすすめの種類や志望動機の例文も紹介!」のコラムをご覧ください。

履歴書・職務経歴書はチェックしてもらうのがおすすめ
履歴書・職務経歴書は第三者にチェックしてもらうのがおすすめです。自分では気づかなった誤字脱字や敬語の使い方を発見してもらえます。家族や友人にチェックしてもらうのも良いですが、就活のプロである就職エージェントを利用するのも良い方法。特に、初めての就活で書き方が分からない方にはおすすめです。

ビジネスマナーはきちんと身につけておく

就活が初めての既卒であっても、選考ではビジネスマナーをチェックされます。既卒は社会人経験がないですが、基本的なマナーは身につけておきましょう。就活中は採用担当者とメールや電話でやり取りしたり、名刺交換をしたりする場合もあります。メールのビジネスマナーについては「面接日程はメールでどう調整する?ビジネスマナーの基本」で解説していますので、ご一読ください。また、敬語の使い方は「その敬語間違ってない?正しいビジネスメールのマナーとは」をご覧ください。

就活に失敗はNG?既卒になった理由を説明するコツ

前述のとおり、既卒の就活では「なぜ既卒になったのか」を明確にする必要があります。面接での答え方次第で、採用担当者の評価が大きく変わるでしょう。そのほか、面接では「マナーが守れているか」「質問の意図を正しく理解しているか」「回答内容が履歴書の情報と合致しているか」などを見られます。この項では、面接対策のポイントを解説します。

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ハタラクティブ キャリアアドバイザー:今澤 由起 (いまざわ ゆき)

不動産関連会社の営業として4年間勤務した後、2014年にレバレジーズ入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザーとして、年間700件以上の若者の転職支援を担当している。 モットーは「求職者1人ひとりに働く楽しさを伝える」こと。1人でも多くの既卒、フリーターの就職先を見つけるべく、求職者の声にしっかり耳を傾けながらカウンセリングを行っている。
「ハタラクティブを利用する既卒者のタイプは、大きく6種類に分けられる」と今澤さんは語ります。

【グループ1】大手を中心に受けたが内定を貰えなかった

このグループは、新卒の就活で100社以上受けたのに就職できなかったという人たち。メーカー、商社、金融関係など、大手ばかりを狙って就活に失敗した方が多いようです。伝え方によっては何か問題があると疑われる傾向にあるので、注意が必要だと今澤さんは指摘します。

「人気企業の選考では、求められる経歴やスキルが一段と上がり、倍率もグンと高くなります。答え方のポイントは、新卒での就活の問題点をきちんと振り返って回答に盛り込むこと。たとえば、『努力不足だった』『こだわり過ぎていた』といった反省点を盛り込むだけでも評価が上がります。そのうえで、『仕事について視野を広げてみた』とか『就職先に多くの条件をつけていたけれど間違っていた』などと伝えると効果的です」(今澤さん)

既卒になった理由は正直かつ明確に答えるのが大事

面接では既卒になった理由を正直に答えましょう。正直に答えると採用されにくいのではないかと不安になる人もいるようですが、反省の姿勢が見られれば問題ありません。
重要なのは「既卒になったことをどう考えているか」「その経験から何を得たのか」ということ。採用担当者が知りたいのは、あなたの姿勢や考え方です。就活に失敗したことで、「本当にやりたいことは何かと自問自答できた」「キャリアプランを明確にできた」と前向きに捉えている人は、仕事で失敗しても乗り越えられる可能性が高いと評価されるでしょう。

回答例

「新卒時には大手金融業界に絞って就活していましたが、なかなか上手く行かず、現在も既卒として就活を続ける結果となってしまいました。今では、社会人としての経験がないにも関わらず、人気の高い業界・業種にこだわり過ぎた点を反省しております。現在は視野を広げ、アルバイト時代に培ったコミュニケーション能力を活かして営業職としての就職を目指しています。」

【グループ2】新卒のときに就活に力を入れていなかった

「グループ1と違い、新卒の就活で数社に応募しただけで選考に進めなかったり、進めても落ちてしまい既卒になってしまったりという方々です。しかし、『当時何も考えていなかったので、適当に就活していたら失敗しました』や『就活のモチベーションが上がりませんでした』などと答えるのは控えましょう。アルバイトやサークル活動など、就活以外に取り組んでいたことがあれば回答に入れ込んでください。そうすることで、新卒の就活は情熱を傾けられなくて止めてしまったものの、ほかのことに打ち込む熱意があったとアピールできます」(今澤さん)

就職するために努力していることをアピールしよう

既卒の就活では、就職に向けて努力していることを具体的にアピールしましょう。たとえば、「新卒の就活では行動力が足りなかった」という人は、「就活イベントには必ず参加している」といった積極的に行動している点を説明します。
そのほか、「スキル不足を補うために資格の勉強をしている」といったアピールも努力を評価してもらえるでしょう。

回答例

「正社員として働く自信がなく、就活には消極的で既卒になってしまいました。現在は卒業と同時にはじめた飲食店でのアルバイト経験を活かして、接客業、販売業を中心に就活を行っています。今後は内定がいただけるまで諦めないで前向きにいきたいと思います。」

【グループ3】アルバイトに熱中し過ぎていた

このグループの既卒者は学生時代、どんな風にアルバイトを頑張っていたのか、数字などを交えて具体的に伝えることがポイントだと今澤さん。

「たとえばバイト先のお店の規模や、何人ぐらいスタッフがいて、そこに週何日勤務していたか。さらにリーダー経験があるなら、何人くらいをまとめていたのかなど、就活まで手が回らなかった理由を混ぜ込んでください。ただ遊んでいて就活しなかったわけではないことを伝える大切な材料になります。正社員経験がない既卒者は、アルバイトで培ったことをしっかりアピールしましょう」(今澤さん)

応募先企業で活かせそうなアルバイト経験は評価される場合もある

既卒の就活では、アルバイトで身につけたスキルが応募先企業で活かせそうであれば、積極的にアピールするのがおすすめです。たとえば、営業職を志望する場合、飲食店のホールや販売職で得た接客スキルは評価される可能性が高いでしょう。アルバイトは職歴とは認められませんが、ポテンシャルをアピールするには有効です。

回答例

「大学時代は居酒屋チェーンのアルバイト副店長として、約10名のスタッフをまとめ、週4日、正午から夜12時ごろまで2年間働いていました。奨学金の返済が始まったこともあり、せっかくの新卒という機会を棒に振って既卒になってしまったことは、非常に後悔し、反省しております。現在はアルバイトでの副店長経験で培ったコミュニケーション力や判断力を活かして、人の役に立つ仕事に就きたいと考えています。」

【グループ4】単位に追われて就活がままならなかった

大学1年~3年生にかけて遊びやサークル活動などを優先して授業にあまり出ていないと、4年生で多くの単位を取る必要が出てきます。それが原因で就活に手が回らず、既卒になってしまったのがこのタイプです。

「『なぜ新卒で就職しなかったのか?』への答え方のポイントは、何に熱中して1年~3年生であまり大学に通えていなかったのか、そして4年生でどのくらいの頻度で大学に通っていて就活できなかったのかを、できるだけ明確に伝えることです。
過去は変えられないので、1年~3年生で大学に行っていなかった理由については、正直に遊んでいたと答えてもいいんです。大切なのはその後。4年生でどれだけの単位を週何日、何限から何限まで大学に通って取得しなくてはならなかったのか。それを現在、どう思っているのかを詳しく説明してください」(今澤さん)

回答例

「大学3年までサークル活動やアルバイトに熱中して、学業をおろそかにしてしまいました。そのため4年の就活時期に50単位以上取らなくてはならず、週5日、朝から夕方まで授業に出ていて就活に専念できず既卒になってしまいました。入学から就職のことを視野に入れておくべきだったのですが、計画性を持たず大学生活を過ごしてしまったことを反省しております。今後はサークル活動やアルバイトで身につけた経験を少しでも活かしながら、新しいことにも積極的に挑戦し、いち早く御社の売上、事業に貢献できる人材になれるよう尽力してまいります。」

【グループ5】家庭の事情で断念した

経済的な問題や家族の介護など、家庭の事情で学生時代に就活ができなくなり、既卒になったグループです。

「たとえば親の介護で就活ができなかった場合、具体的な病状やご自分で介護しなければならなかった理由、介護の期間、介護方法などを答えるようにしてください。介護や経済的な問題は、命や暮らしがかかったとても重要なことです。誰かが必ず対処しなければならないことは、会社側も分かっているので、既卒になった理由として納得感があります。そうした事態にまっすぐ向き合ったことは、信頼感や高評価につながります」(今澤さん)

回答例

「大学4年の時に父が脳梗塞で倒れ、後遺症で半身マヒになりました。妹がまだ中学生だったので、母は仕事に出なくてはならず、私が自宅で約1年間、父の介護をしていました。トイレの介助から食事の用意、ヘルパーさんの手配まで行っていたなか、就活ができない状態が続き、新卒として就職できませんでした。この度、父が施設に入ったので、自宅で介護する必要がなくなり、既卒として就活をしています。社会人として遅れを取っているため、入社となった際には人一倍努力し、いち早く御社の成長に貢献できるよう、仕事に励みたいと考えています。」

【グループ6】夢を追っていた

歌手やスポーツ選手など、新卒の就活時期に夢を追っていて、既卒になったグループです。「なぜ新卒で就職しなかったのか?」に上手く答えるコツは、夢を諦めた決意をしっかり伝えることだと今澤さんは話します。

「企業が確認したいのは、本当にその夢を諦めたのか。ようやく見つけた人材が、入社後『やっぱり夢を諦められないです』と言って辞めてしまったら、会社にとっては大きな痛手です。だから夢に見切りをつけたことを、聞かれる前に伝えるぐらいの姿勢が必要です。
夢を断念した理由は人それぞれですが、『夢を趣味として続けていく』と言い切ったり、『環境が変わって夢を追う気がなくなった』と伝えたりすると、企業からの安心を得られるでしょう。また、期限を設けて夢に取り組んでいた方には、企業が好印象を抱く傾向にあります。だらだらせず、目標達成のために期限を切って動く。それは仕事にも通じますね」(今澤さん)

回答例

「学生時代はプロミュージシャンを目指して音楽活動に熱中していたので、就職は考えていませんでした。しかし卒業後、音楽活動で生計を立てること、そして音楽を仕事にする厳しさを身を持って知り、音楽仲間がどんどん就職していったことで、音楽で食べていくことへの情熱が徐々に薄れていきました。今となっては、これまで仕事と趣味を分けて考えられずに既卒になったことを後悔しており、もっと早く就活すべきだったと反省しております。音楽活動は今後、趣味として続けていきたいと考えています。今までの甘えた環境から抜け出し、なるべく早く御社のシェア拡大に貢献できる人材になれるように努めてまいります。」

理由の説明に大事なポイントは以下の3つ
既卒になった理由の説明として、6パターンの例を挙げました。いずれの例にも共通するポイントは「明確な説明」「新卒時の反省を示す」「失敗経験から学んだことをアピールする」です。
「なぜ新卒で就職をしなかったのか?」という質問は聞かれる可能性が高いので、就活を始める前に回答を用意しておきましょう。「既卒者の自己紹介のポイント」のコラムでは、面接で自己紹介をする際に既卒であることを上手く紹介するポイントを解説しています。こちらもあわせて参考にしてください。

アドバイザーから既卒で就活する方へアドバイス!

最後に、就活アドバイザーの今澤さんから既卒として就活中の方へのメッセージをご紹介します。

就職を諦めないで!一歩踏み出せば未来が開ける

「卒業後のブランクをハンディだと捉える会社も一部あります。それでも、人生で少しぐらい職歴に空白があることは致命的な傷にはなりません。既卒の皆さんはまだ若いので、一歩踏み出せば未来が開けます。

就職・転職エージェントのハタラクティブでは、皆さんが既卒になったことを決して責めません。じっくりお話をうかがったうえで、求人の選び方や履歴書の添削、面接対策など、あなたの就活を丁寧かつ強力にサポートします。

特に面接対策については、就活アドバイザーが複数のご利用者に向けて行う『合同タイプ』と『マンツーマンタイプ』があるのが特徴です。そこでは、『なぜ新卒で就職しなかったのか?』など、答えにくい質問の適切な回答についても、企業の面接傾向や好みに詳しい就活アドバイザーが一緒になって考えていきます。その結果、多くの既卒の方が質問にうまく答えられるようになりました。そういったサポートを積み重ねることで、ハタラクティブには既卒の方が正社員として就職した実績が豊富にあります。

就活の面接では、厳しいことをいわれる場面もあるでしょう。でも諦めないでください。そんなあなたを理解して求める会社は、きっとあるはずです」(今澤さん)

既卒の就活に関するお悩みQ&A

既卒で就活をする理由は人それぞれですが、経歴が理由で選考が不利にならないかと不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ここでは想定される既卒の就活に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。

年収を仕事選びの基準にしても良い?

年収だけで選ぶのはミスマッチになる可能性があります。まずは仕事選びの基準に優先順位を付けましょう。自己分析で過去の経験から「やりたいこと」と「得意なこと」を洗い出し、就活の軸を決めるのがおすすめです。「就活の軸とは?決め方と効果的な伝え方」のコラムで、就活の軸の決め方を解説していますので、参考にしてください。

アルバイトの実績はどの程度評価される?

企業によって評価の仕方は異なります。職歴がない既卒の場合、仕事に活かせそうな実績はアルバイトでの経験が多いでしょう。アルバイトでも、リーダー経験や売上に貢献した実績があれば、評価される可能性があります。履歴書の書き方を工夫して、アルバイトの実績も効果的にアピールしましょう。履歴書の書き方は「既卒の履歴書の書き方解説!おすすめの種類や志望動機の例文も紹介!」のコラムをご覧ください。

既卒の就職内定率はどれくらい?

新卒枠での内定率は40%です。2021年8月の厚生労働省の調査「労働経済動向調査の概況 (3)既卒者の応募可否及び採用状況(p.14)」でそのような結果が出ています。「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」のコラムで内定獲得のためにできることを紹介していますので、参考にしてください。

既卒1年目の就活方法は?

ポテンシャルが重視される新卒枠を狙うのがおすすめです。社会人経験がない既卒の就活では、ライバルに転職者がいない新卒枠が狙い目といわれています。新卒枠での応募は年齢が若いほど有利になる可能性があるため、少しでも早く就活を始めましょう。効率良く就活を進めるなら、ハタラクティブの利用がおすすめ。20代の既卒を対象にしているので、ポテンシャル重視の採用を行っている企業もご紹介しています。

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