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雇用保険被保険者番号は転職すると変わる?退職前に確認しておくべきこと
更新日
この記事のまとめ
- 雇用保険被保険者番号とは、雇用保険被保険者証に記載されている11桁の番号
- 雇用保険被保険者番号は雇用保険に加入する際に発番されるため、転職しても変更はない
- 雇用保険被保険者番号は失業給付や転職のための休職登録、教育訓練などで必要になる
- 雇用保険被保険者証を紛失した場合は、ハローワークで再発行の手続きが可能
雇用保険被保険者番号は転職すると変わるのか、疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。原則として、転職しても変わることはありません。
このコラムでは、雇用保険被保険者番号の調べ方や必要になる場面について解説しています。紛失時の対処法や退職前に確認しておくべきことを紹介しているので、困ったときの参考にしてみてください。
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雇用保険被保険者番号とは
「雇用保険被保険者番号」とは、雇用保険の加入を証明する11桁の番号で、雇用保険に入っている人、一人に対して一つ割り当てられます。
雇用保険の番号には、企業を示す「事業所番号」と被保険者個人を示す「被保険者番号」があり、被保険者証には被保険者番号が記載されています。
雇用保険被保険者証をもらえるタイミング
雇用保険被保険者証は、就職した会社で「雇用保険の加入時に発行される証明書」です。労働者が入社した際に、事業主が手続きを行います。そのまま保管され、退職時に離職票とともに本人に手渡されるのが一般的です。
雇用保険に加入している人は必ず「雇用保険被保険者番号」を持っているため、基本的には転職しても雇用保険被保険者番号が変わることはありません。
雇用保険とは
雇用保険とは、労働者が失業し、何らかの理由で働けなくなった際に手当を支給する機能を持った保険のこと。雇用形態に関わらず、「31日以上の雇用見込みがある」「1週間の所定労働時間が20時間以上ある」「学生ではない」の条件を満たす労働者は加入対象です。「雇用保険とはどんな制度?概要や加入条件を紹介!」のコラムでも説明しているように、雇用保険は強制保険です。条件を満たす労働者を雇用している事業主が加入し、事業主と労働者それぞれが保険料を負担します。
転職したら雇用保険被保険者番号は変わる?
「雇用保険被保険者証」は入社する会社ごとに発行されますが、「雇用保険被保険者番号は」退職や転職をしても変わることはなく、継続して使用するのが基本です。企業に所属し、雇用保険料を納めている限り、同じ保険証・同一番号を使い続けることになります。
そのほか、結婚・離婚による姓の変更や引っ越しによる住所の変更があっても、雇用保険被保険者番号は変わりません。
ただし、姓の変更があった場合は、雇用保険被保険者証の氏名の変更手続きが必要です。
この項では、雇用保険被保険者番号が変わるケースについて解説します。
雇用保険被保険者番号が変わるケース
雇用保険被保険者番号は基本的に同一番号が引き継がれますが、過去の就労状況や転職のタイミングによっては番号が変わるケースもあります。
雇用保険から外れて7年経過すると、雇用保険被保険者番号データが削除されるようです。そのため、「妊娠・出産のため退職し、7年経過した後に再就職した」という場合は、以前と同じ番号は使用できない可能性が高いでしょう。再就職先の企業に「7年間雇用保険に加入していない」旨を伝えて、新規で番号を取得してもらう必要があります。
とはいえ、実際には「過去の保険加入状況がよく分からない」という場合もあるでしょう。この場合、以前の雇用保険被保険者番号が使えるのかどうか、事前にチェックしておくことが大切です。最寄りのハローワークへ出向き、氏名や被保険者番号を伝えれば、現在の状況を教えてもらえるでしょう。
転職時の手続きについては、「雇用保険被保険者証はいつもらえる?交付の条件や再発行のやり方を解説」でも詳しく解説しています。
雇用保険被保険者番号が必要になるタイミング
雇用保険被保険者番号が必要になるのは、退職後のハローワークで失業給付の申請を行うときと、転職先の企業で雇用保険に加入するときです。介護や育児関係の休業給付の申請などにも使用しますが、その場合は配属先の企業が手続きを代行してくれることが多いようです。
一方、失業給付の手続きには個人での申請が必要に。失業給付は、退職後から再就職まで生活を維持するために重要なものです。退職したら、会社から雇用保険被保険者証を必ず受け取り、紛失しないように気をつけましょう。
もし、退職時に手渡されず後日に離職票とまとめて郵送される場合は、手元に届いたら必要な書類がそろっているか確認してください。
また、教育訓練給付金の支給を受けるためにも、雇用保険被保険者番号が必要です。教育訓練給付金とは、指定の訓練を受講した場合に給付されるお金のこと。雇用保険に3年以上加入している人であれば利用でき、給付されたお金は受講費の一部に充てられます。
転職時には、「スキルアップのため」「就職先の選択肢を広げるため」といった理由で教育訓練を希望する人もいます。雇用保険被保険者証を忘れずに準備しておきましょう。
教育訓練給付金については、「教育訓練給付金とは?種類や受給方法など制度について詳しくご紹介」のコラムで解説しています。
雇用保険被保険者番号がわからないときの確認方法
雇用保険被保険者番号は、1981年7月7日以降に雇用保険に加入した方であれば、雇用保険被保険者証や離職票に記載されている11桁の数字を確認しましょう。
1981年7月6日以前に雇用保険に加入している場合は、被保険者番号は11桁ではなく16桁です。記入の際は下段の10桁の数字を「4桁‐6桁‐空欄」と記載します。
雇用保険被保険者証の再発行はハローワークへ依頼しよう
目にする機会が少ない雇用保険被保険者証は、退職をきっかけに紛失に気づくケースも多いもの。紛失した場合は、ハローワークに行って再発行してもらいましょう。
再発行の手続きに必要なものは、以下のとおりです。
- ・身分証明書
- ・離職した会社名や本社所在地が分かるもの
- ・印鑑
- ・雇用保険被保険者証再交付申請書
雇用保険被保険者証再交付申請書は、ハローワークの窓口で入手できます。申請書には氏名や住所、性別といった本人確認事項のほか、最後に所属していた事業所の名前や住所の記載を求められます。事前に情報をまとめておきましょう。
取得年月日や被保険者番号、紛失の理由など、「どう書けば良いのか分からない…」と感じる箇所もあるでしょう。その場合は、窓口の職員に質問すれば大丈夫です。
日付や番号などは、職員の方に調べてもらえます。再発行申請は無料で行えますし、手続きは難しくありません。重要な書類なので、紛失に気づいたらできるだけ早いタイミングで再発行してください。
雇用保険被保険者証は有効期限を過ぎていると再発行できない
「雇用保険被保険者番号が変わるケース」でも述べたように、退職から7年経っており、その間に雇用保険に加入していない場合はデータが削除されるため、再発行ができません。新たに入社した企業で、新しい雇用保険被保険者番号を取得する必要があります。退職や転職の手続き、求職活動を一人で行うことに不安を感じる人は多いようです。雇用保険被保険者番号以外にも、転職の際に必要な書類が分からない場合や不安なことがある場合は、ハタラクティブご相談ください。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のアドバイザーがきめ細やかにヒアリングを行い、一人ひとりの転職活動をバックアップします。求人紹介のほか、転職時に悩みがちな履歴書の添削や面接対策もサポート。「効率的に転職活動を進めたい」という方は、お気軽にご相談ください。
雇用保険被保険者番号の継続についてのQ&A
ここでは、転職に伴う雇用保険被保険者番号に関するお悩みにQ&A方式でお答えします。
雇用保険被保険者番号の調べ方は?
雇用保険証に記載されています。雇用保険証は、会社に入社した際に発行されるものです。入社または退職のときに会社から渡されるので、大切に保管しておきましょう。
雇用保険者証については、「雇用保険被保険者証について詳しく解説!紛失時の対処方法とは?」をご覧ください。
パートやアルバイトでも雇用保険被保険者番号は必要ですか?
条件を満たしていれば、雇用保険に加入できます。勤務先から雇用保険被保険者番号の提出を求められることがあるので、事前に準備しておくと良いでしょう。
「フリーターは雇用保険に加入できる?条件を解説」のコラムでは、雇用保険に加入するのメリットをご紹介しています。
古い雇用保険被保険者証を提出できますか?
古いものを提出してしまっても問題はありません。雇用保険被保険者証は会社側が管理しており、ハローワークが手続きを進めます。そのため、古いものを提出しても被保険者側の問題はほとんどないでしょう。
古いものを提出してしまったことが事前に分かっている場合は、雇用主側にお願いして、ハローワークにて再開手続きをしてもらうことも可能です。
雇用保険被保険者証は退職前にもらえますか?
紛失を防ぐために、会社で保管されていることが多いようです。しかし、原則的にはいつでも受け取れるため、退職前に手元にほしいと考えている方は会社に相談してみてください。
転職期間中に雇用保険被保険者証がない場合はどうすれば良い?
紛失した場合は、ハローワークで再発行の申請をしましょう。
もらっていない場合は、退職した会社の担当者が渡すことを失念している可能性があるため、問い合わせてみましょう。会社に確認しても見当たらない場合は、雇用保険に加入していない可能性があります。
また、2回目の転職で雇用保険被保険者証が複数枚ある場合は、すべての雇用保険被保険者番号が同じか確認しましょう。番号が同じ場合は、直近のものを1枚提出してください。番号が違う場合は、番号を統一する手続きが必要なためすべて提出をしましょう。
「転職活動についてほかにも不安なことがある」という方は、就活のプロに相談するのも一つの手です。ハタラクティブでは一人ひとりの要望や適性に合った求人をご紹介するので、ぜひ一度ご活用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。