知りたい!34歳ニートの就職事情

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この記事のまとめ

  • 30代で社会経験がないと「即戦力にならない」「忍耐力がない」などのイメージを持たれやすい
  • 多くの企業では、飲み込みが早く人間関係を作りやすい若い人を求めている
  • ニートの就職活動を支援する機関には、ジョブカフェや地域若者サポートステーションなどがある
  • 30代前半までの求人が多く、就職活動には34歳の壁があると言われているので、早めに行動しよう
  • 就職活動のポイントは、人手不足の業界や正社員に繋がりそうな求人を探すこと、資格取得など

30代前半をニートとして過ごすと、「今後就職できるのか分からない」と不安になる人は多いでしょう。一般的に、「30代ニートの就職は難しい」とイメージされますが、なぜなのでしょうか?こちらのコラムで、その理由や30代の就職活動でのポイント、受けられる就職支援について解説しています。

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30代ニートの就職は難しい?

30代ニートの就職が難しいと言われるのはなぜでしょうか?

 

年齢に見合ったスキルがない

30代で社会経験がないと、「即戦力にならない」「忍耐力がない」「会社の雰囲気に馴染みにくい」などのマイナスなイメージを持たれることが多いでしょう。
特に、30代前半を過ぎて後半に差し掛かる世代には、企業は仕事に活かせる経験やリーダーシップを求めるもの。就業経験が不足しているニートは、このようなスキルを持ち合わせていません。
企業が30代の人材に求める条件が揃っていないということが、30代ニートの就職を難しくしていると考えられます。

 

就職には若いほうが有利

現状では年齢とともに昇給する企業が多いため、同じスキルなら「給与が低く抑えられる若い人を採用したい」という傾向があるのは事実です。
また、若い人の方が「仕事の飲み込みが早い」「基礎的な体力がある」「一からの人間関係を作りやすい」などのメリットが多数あります。
企業側は、20代の人材に対しては将来性やポテンシャルを重視する傾向にあるといえます。
求人数も20代の方が多く、30代の採用ニーズは少ないといえるでしょう。

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社会のサポートと34歳の壁

前項では30代ニートでの就職の難しさをお伝えしましたが、ここでは就職活動をサポートする「就職支援機関」を紹介しています。

 

ジョブカフェ

正式名称は、「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。
ジョブカフェは、ワンストップで若者の就職支援を行う施設で、都道府県が設置しているもの。
若年層に対する職業相談や職業紹介、セミナーなどのサービスを全て同じ場所で、無料で提供しています。

 

地域若者サポートステーション

就職することに悩みや不安を持つ15歳から39歳までの若者に対し、個別相談やセミナー、就労体験などの支援を行う厚生労働省委託機関。
若者支援の実績がある株式会社や、NPO法人などが協力しているのが特徴です。
就職が決まったあとも、職場に定着するまで一人ひとりをフォロー。「自立をサポートする身近な機関」として、全ての都道府県に設置されています。

 

就職エージェント

就活のプロによる、キャリア相談や履歴書の添削、面接対策などを無料で受けられる民間のサービス。
自己分析や企業選び、入社後のフォローなど、一人ひとりの就職活動を幅広くサポートするものです。

 

上記でいくつかの就職支援機関を紹介しましたが、サービスを受けるには年齢制限がもうけられているところが多いのが現実です。
実際、求人でも「29歳までの方」「34歳までの方」という表記が多く、30代になるとぐっと数が減るでしょう。
業界や職種によって幅はありますが、多くの企業では20代から30代前半向けの求人が多いのが現状。求人の詳細に対象年齢を記載するのは禁じられていますが、「若年層の長期キャリア形成のため」という理由なら、年齢制限がある募集をすることはできるのです。
若年層とは、15~24歳または15~34歳程度。そのため、就職活動には「34歳の壁」があるといえるでしょう。

30代の就職活動のポイント

「30代ニートだと就職先がないのではないか」と不安に感じる人も多いでしょう。
この項目では、就職活動のコツをまとめているので、参考にしてみてください。

 

人手が不足している業界を狙う

今後さらに高齢社会が予想される中、医療・介護業界は人手不足といえるでしょう。
また、EC市場の拡大により宅配便の取扱が増加したことで、運輸・倉庫業界も人手が足りていない状況。
人材不足から「即戦力よりも人材教育に注力しよう」という意識が高まっていて、これから成長する可能性が高い業界です。

 

セールスポイントを増やす

企業が30代に求めているのは、即戦力でしょう。そのため、仕事で活かせる経験やスキルを持っていると有利です。
ハローワークを通じて申し込める職業訓練では、就職に必要な技能や知識を身につけることができます。
また、日商簿記検定や宅地建物取引士、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)など、仕事で役立つ資格を取得するのも良いでしょう。
資格を持っていると、面接で「空白期間に何をしていたのか」と質問された場合も、「就職のために勉強していた」と仕事に対する意欲をアピールできます。

 

正社員に繋がりそうな求人に応募する

仕事をしていない期間が長いと、「まずはバイトから…」と考えがちですが、正社員を目指しているのであれば時間がもったいないでしょう。
どうしても不安なら、まずは正社員登用制度がある契約社員の求人を探してみるのもおすすめ。一定期間働き続けると、正社員として雇用される可能性があります。
ただし、正社員登用の実績があるかどうかは、きちんと事前に見極めておきましょう。制度があっても実績がないという企業もあるため、正社員になれずに契約社員を続けるという事態になってしまう可能性もあります。
しかし、仮に社員になれなくても、身につけた知識や技術は経験として失われません。まず働き始めてみることが大切です。

就職のために今すぐできること

働いていない期間が長いと、昼夜が逆転して「午後に起床し、朝方に寝る」という生活をしている人もいるでしょう。
そのような状況を脱するには、朝は太陽の光を浴びて体内時計をリセットする、近所を散歩する、バランスの良い食事をとるなど、規則正しい生活を送ることをおすすめします。
生活サイクルが改善されると心身の調子が整いやすく、就職活動のモチベーションも上がるでしょう。
また、家族や友人など周囲の人に「就職したい」と公言してみるという方法も。言葉にすると、日常生活の中でも就職活動を自然と意識することができ、周囲も協力的になります。

 

30代での就職活動は早く始めた方が良いので、まずは行動することが就職への第一歩です。
ハタラクティブでは、プロの就活アドバイザーが一人ひとりのお悩みをきめ細やかにヒアリング。
企業選びや応募書類作成のフォロー、面接対策などを行い、あなたの就職活動をサポートします。
「就職したいけど何からすれば良いのか分からない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

こんなときどうする?34歳ニートの方に向けたお悩みQ&A

ニートを脱出したいと思っても、不安があっては就活に踏み出せないでしょう。ここでは、34歳ニートの方が気になる疑問にお答えします。不安を解消して、前向きに就活に取り組みましょう。

 

職歴なしでも就職できますか?

コミュニケーション能力や就業意欲があれば、職歴なしでも就職できます。
職業訓練などに参加して社会で役立つスキルを学べば、合格の確立がアップするでしょう。詳しくは「職歴なしでも可能性あり!30代ニートが就職するコツ」で解説しているので、ご参考ください。

ニートでも「未経験者歓迎」の仕事に応募できますか?

応募できます。
特に介護業界・製造業界・IT業界などは人手不足の傾向にあり、未経験OKの求人が多いようです。
詳しい就活の進め方は「未経験でも大丈夫?30代ニートの特徴と就職方法」をご覧ください。

面接でニート期間について質問されたら?

面接で空白期間について聞かれた場合は、嘘をつかず正直に答えましょう。
ニートを脱出するには、30代が最後のチャンス!」でも解説していますが、無職期間が長いと就業意欲を不安視される傾向があります。素直に反省したうえで仕事へのやる気を見せれば、好印象につながるでしょう。

「34歳の壁」を超えた人はどうすれば良いの?

35歳以上の方は、ニートの就業を支援する公的機関やNPOを利用しましょう。
条件にこだわらず、飲食業界や宿泊業界、介護業界など人手不足の業界に応募するのも一つの手です。詳しくは「35歳以上のニートが直面する就職事情とは」で解説しているので、ご参考ください。

ブラック企業に当たらないか心配です。

自分なりに調べるほか、エージェントを利用するのがおすすめです。
ブラック企業の特徴は?見極めて回避するのは可能?」でも解説していますが、口コミを調べたり、就業規則をチェックしたりするのも効果的です。
また、就職エージェントのハタラクティブは、扱う企業すべてに事前調査を実施。ブラック企業に就職するリスクが低くなるだけでなく、実際の働き方や社風など詳しい情報をお伝えできます。就職をお考えなら、ぜひご利用ください。

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