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ニート人口の割合はどれくらい?現状を脱して就職する方法とは
更新日
この記事のまとめ
- ニートとは、15~34歳の就学・就職していない人のことを指す
- ニート人口は、2022年時点で57万人
- ニート人口は減少しているが、同世代に占める割合は2.3%と横ばいに推移している
- ニート人口のおよそ半数は、働きたいのに働いていない事情がある
- ニートが就職するには、就職支援サービスを活用することが重要
「ニート人口ってどれくらい?」「このままニートを続けて良いのだろうか…」とお悩みの方に向けて、日本のニート人口の割合や、求職していない主な理由などについて解説。また、現在ニートの人が就職するための方法を紹介します。就職を希望するニート向けの支援サービスについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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日本におけるニート人口と割合
日本におけるニート人口と割合について、総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、2022年時点で57万人でした。
引用:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要(17p)」
日本におけるニート人口は、10年間で多少の減少傾向にあるものの、ほぼ横ばいで推移しています。また、各世代の人口に占める割合は10年前と変わらず2.3%という結果が出ており、50人にひとりがニートという計算です。ニートの就業問題を解決するには、さらなる対策と支援が必要といえるでしょう。
海外のニート率については「日本のニートの割合は多い?少ない?世界と比較!」の記事で紹介していますので、気になる方は併せてご覧ください。
参照元
総務省統計局
「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」
ニートとは
ニートとは、15~34歳の就学・就業・家事いずれにも従事していない若年無業者のことです。イギリスのブレア政権時代に労働政策の中で名付けられた用語で、「Not in Education, Employment or Training(就業、就学、職業訓練のいずれも行っていないという意味)」という英文の頭文字をとって「NEET」と呼ばれるようになりました。ただし、求職活動や職業訓練を行っている場合はニートに該当しません。
ニートとフリーター、引きこもりの違いは?
ニートとフリーターの違いは、労働に従事しているかどうかです。雇用形態や出勤日数に関わらず、就労していればフリーターであるといえます。一方、引きこもりは就学・就労や家庭外での交流などの社会的参加を避け、6か月以上継続して自宅に閉じこもっている人のことです。引きこもりはニートに含まれますが、社会的参加をしているニートは引きこもりとはいえないため、混同しないようにしましょう。
ニートとフリーターの違いについては、「ニートとフリーターの違いは何?定義や世間からの見え方を知ろう」でより詳しく解説しています。
ニートになってしまう原因とは
日本におけるニートになってしまう原因は、学校や社会での挫折やつまずき、病気やけがなど多岐にわたります。厚生労働省の実施した「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」によると、以下のような原因が挙げられています。
・勉強でのつまずきや挫折
・いじめ
・不登校
・コミュニケーション上の不安
・会社での失敗
家庭環境だけでなく、さまざまな問題が原因となり、結果的にニートになってしまう人が多いといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
ニートの就業に対する心理
現在ニートになっている人の中には、働く意欲はあってもやむを得ない事情で就職していない、求職活動もできないという方が少なからずいます。総務省統計局の「平成24年就業構造基本調査」によると、若年無業者のうち約46%が就業を希望しているにも関わらず求職活動を行っていません。就業希望と非求職の理由の上位3つを、それぞれまとめました。
ニートの就職希望理由
若年無業者が就職を希望する理由の上位3つは、下記のとおりです。
・社会に出たい(22.2%)
・収入を得る必要が発生した(18.4%)
・失業中だから(16.9%)
引用:総務省統計局「平成24年就業構造基本調査(61p)」
上位3つの中で最も多い就職希望理由は、「社会に出たい」です。この結果から、自分が現在置かれているニートという状況を好ましく思っていない方が多いことが分かります。ほか2つの理由からも、何らかの事情または自らの意思で「ニートである現状を変えたい」と考えている方が多いといえるでしょう。
ニートのうち就職希望者の非求職理由
就職を希望してはいるものの、ニートのまま求職活動をしない理由の上位3つは以下のとおりです。
・病気や怪我(26.5%)
・進学や資格取得などの勉強中(12.3%)
・探したが見つからない(11.0%)
引用:総務省統計局「平成24年就業構造基本調査(62p)」
非求職理由は、「病気や怪我」といったやむを得ない事情がトップとなりました。また、進学や資格取得のような就職以外にやりたいことがある場合や、就職活動はしていたが仕事が見つからないという理由が上位に入っています。このことからも、就職したくてもさまざまな理由から踏み出せない、求人情報から自分に合う求人を見つけられないというニートの方も多くいることが推測可能です。
働かない・働けないのには、人それぞれ事情があるでしょう。その事情を乗り越えて就職したいという方は、比較的就職しやすい仕事を紹介している「ニートからの就職はスピードが肝心!支援機関を使って就活を有利に進めよう」をご覧ください。
参照元
総務省統計局
「平成24年就業構造基本調査」
脱ニートして就職を目指すには
ここでは、現在ニート状態にある人が就職するための方法を2つ紹介します。脱ニートしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
生活リズムを整える
ニートから就職を目指している人は、まず生活リズムを整えましょう。多少の前後はありますが、多くの企業は9時始業・18時終業が採用されています。昼夜逆転の生活リズムが常態化していると生活や業務に支障をきたすため、早寝早起きの習慣を身につけると良いでしょう。いつもより5分、10分早く寝ることを意識し、少しずつサイクルを戻していくのがおすすめです。
また、適度な運動やバランスのとれた食事、就寝前のスマートフォンやパソコンを控えることを意識してみましょう。
就職支援サービスを利用する
ニートから就職する場合は、就職支援サービスの利用がおすすめです。求人探しはもちろん、履歴書の作り方や面接対策などのサポートも受けられます。ここでは就職支援サービスを3つ紹介しますので、自分に合うものを探してみてください。
1.地域若者サポートステーション(サポステ)
地域若者サポートステーションとは、労働に対して不安や悩みを抱える、ニートを含む15歳~49歳の方を対象とした就職支援サービスです。厚生労働省が事業を委託しており、実績を積んでいる企業やNPO法人が対応しているため、安心して相談できます。また、専門スタッフやキャリアコンサルタントなどによる個別サポートや、コミュニケーション訓練などのサービスを利用可能です。全国に拠点を置いているので、気になる方はお住まいの地域のサポステをチェックしてみましょう。
2.ハローワーク
ハローワークは、求人情報の検索ができたり、仕事を紹介してもらえたりする国営の機関です。就職活動に関する相談ができるほか、仕事に役立つセミナーなどが利用できます。また、職業訓練で資格取得の支援を行っていることもあるため、取得したい資格がある場合は、受講を検討しましょう。
3.就職エージェント
就職エージェントとは、求人の紹介から内定まで一貫してサポートをしてくれる、民間の就職支援サービスです。専任のアドバイザーが担当について、就職希望者に手厚いサポートを行っています。
就職エージェントの大きな強みの一つは、企業のリアルな実情を知れることです。就職エージェントは主に民間の人材派遣会社が運営を行っているため、企業とのつながりが比較的強い傾向があります。穴場な非公開求人を紹介してもらえたり、企業の内情や詳しい働き方を教えてもらえたりするのがメリットです。
また、複数の選考先を受けるときのスケジュール調整や、本番さながらの面接練習などもサポートしてくれます。万全なサポートがあるので、就職活動に不慣れな方も内定に近づくことができるでしょう。
「脱ニートしたい!」「就職活動の進め方が分からない…」という方は、ぜひ就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブは、20代のフリーターや第二新卒、高卒などの若年層向けの就職・転職サービスです。ニートだった人の支援体制もばっちり。専任のアドバイザーが担当につき、仕事探しから内定まで一貫したサポートを提供します。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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