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シフト制とは?メリット・デメリットも解説!自分に合う働き方を見つけよう
更新日
この記事のまとめ
- シフト制とは、日数や時間を固定しない働き方のこと
- シフト制は、営業時間の長い店舗や土日も稼働が必要な仕事で取り入れられている
- シフト制とは固定制と違い、自分の都合に合わせて仕事を調整できるメリットがある
- シフト制で働くデメリットには、予定が立てづらいことなどがある
- シフト制か固定制どちらが良いかは、自分の生活スタイルにマッチしているかで判断しよう
シフト制の働き方が気になる方もいるでしょう。シフト制とは、主にパートやアルバイトで採用される交代制勤務の一種です。営業時間の長い職場や24時間体制で行う仕事では、正社員でもシフト制を導入しています。
このコラムでは、シフト制の種類や固定制との違いを紹介します。また、シフト制が多く取り入れられている仕事も解説。シフト制で働くメリットとデメリットを知り、自分の環境にあった働き方や仕事を見つけましょう。
シフト制とは
シフト制とは、勤務日数や時間を固定しない働き方です。厚生労働省の「「シフト制」労働者の雇用管理を適切に行うための留意事」によると、労働基準法により、1日の労働時間は8時間までと決まっています。そのため、営業時間の長いお店や平日・土日に関係なく稼働する仕事では、シフト制が活用されることが一般的です。
シフト制では、勤務時間が交代制で設定されるため、従業員は一定の時間ごとに交代しながら働きます。たとえば、営業時間が午前8時から午後10時までの14時間とするなら、「午前8時から午後4時まで」「午後2時から午後10時まで」のシフトを作成し、交代で働きます。特にアルバイトやパートタイムの仕事ではシフト制が一般的で、求人広告に「シフト制」や「交代制」と記載されることも。交代制について詳しく知りたい方は、「交代制とは?二交代と三交代の違いやメリットを解説」もあわせてご覧ください
参照元
厚生労働省
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雇用形態に関わらずシフト制の仕事がある
シフト制はアルバイトやパートに多いイメージがありますが、正社員や派遣社員、契約社員など、幅広い雇用形態で導入されている働き方です。入院患者がいる病院や入所型の福祉施設などの医療機関では、スタッフが常駐する必要があるため、正社員もシフト制の勤務形態を採用しています。そのほか、工場勤務の製造業や宅配などの運送業も、正社員でシフト制が導入されているでしょう。
シフト制のアルバイトやパートも有給が取得できる
シフト制のアルバイトやパートも、一定の条件を満たせば有給休暇を取得できます。e-Gov 法令検索の「労働基準法」によると、同じ職場で試用期間を含めて6ヶ月以上働き、雇用契約書や労働契約書に記載された労働日のうち80%以上出勤していることが条件としています。有給休暇は、勤務日数や時間に応じて付与されるため、条件を満たすことが重要です。
ただし、自由にシフトを選べる場合は決まった出勤日数がないことから、有給取得が難しい場合もあるので注意が必要です。面接時にこれらの条件を確認し、バイト先と認識を合わせておきましょう。
参照元
e-Gov 法令検索
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固定制との違い
交代勤務であるシフト制に対して、固定制は職場の就業時間に合わせて決まった曜日、時間帯、就業時間で勤務する働き方です。接客を必要としないオフィスワーク系の職種は、「月曜から金曜までの9時~17時」のように、固定制を導入していることが多くなります。
固定制のメリットとデメリット
固定制はシフト制と異なり勤務時間や日数が決まっているため、安定した収入を得られることや、家を出る時間や帰宅時間の目処が立ちやすいのがメリットです。
基本的に休日も固定されているので、プライベートの予定が立てやすいでしょう。一方、固定制のデメリットは、「9時から17時」のように日中に働くことが多いので、夜に働きたい人や、日によって勤務時間を変えたい人に不向きだといえます。
シフト制の労働時間
シフト制で働く場合も、労働基準法により、基本的な労働時間の上限は1日8時間、1週間で40時間と定められています。また、1日の労働時間が6時間を超える場合には最低45分、8時間を超える場合には最低1時間の休憩を取る必要があります。休憩時間は労働時間に含まれないため、シフトを組む際には、これらの休憩時間を考慮して希望を出すことが重要です。シフトの設定や勤務計画を立てる際には、休憩時間を含めた実働時間に注意しましょう。
36協定とは?
36協定とは、労働基準法第36条に基づき、企業と労働者の代表者が締結する労働条件に関する合意を指します。「36協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針」によると、この協定ではどの業務で時間外労働が行われるか、1日、1か月、または1年あたりの時間外労働の最大限度など、具体的な労働条件を定める必要があるとしています。
参照元
厚生労働省
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シフト制の種類は3つ
シフト制の中にも「自由シフト制」「固定シフト制」「完全シフト制」の3つがあります。仕事内容や企業、事業所によって採用するシフト制の種類が異なるため、違いを確認しておきましょう。
シフト制の種類
- 自由シフト制
- 固定シフト制
- 完全シフト制
1.自由シフト制
自由シフト制とは、労働者自身が希望の時間や日数を申請する働き方です。ただし、申請した日数・時間どおりに働けるわけではなく、ほかのアルバイトやパートの方の希望と調整したうえでシフトを決めます。自由シフト制は自分の状況に合わせた勤務が前提となるため、正社員で導入している企業は少ないでしょう。
2.固定シフト制
固定シフト制とは、「毎週月・水曜の午後1時〜午後4時」のように、時間や日数が固定されている働き方です。他の曜日や時間に変更することはないため、予定を組みやすいメリットがあります。パート・アルバイトの勤務に多く、授業が終わってから働きたい学生や子どもを幼稚園に預けている間だけ仕事をしたい主婦(主夫)の方にニーズのある働き方だといえます。
3.完全シフト制
完全シフト制とは、いくつかの決まったシフトの中から選ぶ働き方です。分かりやすい例には、2交代や3交代勤務のシフト制が挙げられます。「今週は早番、来週は遅番」というように、勤務する時間帯が週単位や月単位で異なる場合が多いでしょう。完全シフト制を導入する職種には、日勤と夜勤の交代制で勤務する、介護職や医療関係などがあります。
パート・アルバイトだけでなく、正社員にも多い働き方です。シフト制の働き方を詳しく知りたい方は、「交替勤務とは?きついって本当?働くメリットとデメリット」を参考にしてください。
自由シフト制のメリット
自由シフト制は自分の生活に合わせて収入や働く日時を調整しやすい点がメリットとして挙げられるでしょう。ここでは、自由シフト制のメリットを解説していきます。
収入を上げやすい
自由シフト制のメリットの一つは、収入を増やしやすい点です。深夜や早朝などのシフトには時間外手当が支給されるため、時給が高くなることが多い傾向にあります。そのため、高い時給で働きたい人はこれらの時間帯を選んでシフトに入ることで、収入を増やすことができるでしょう。また、収入を多く得たい月にはシフトの数を増やし調整することも可能です。
生活に合わせて働く日時を選べる
自由シフト制の大きなメリットは、生活に合わせて勤務する時間を自由に選べることです。特に学業、育児、その他の活動と仕事を両立させたい人々にとって非常に便利でしょう。たとえば、小さな子どもがいる場合には、保育園や学校の時間に合わせて午前中や夕方までのシフトを選ぶことができます。大学生であれば、授業のスケジュールに合わせて働く日を調整し、試験前にはシフトを減らして勉強に専念することも可能です。自由シフト制は、仕事と私生活のバランスを取りながら働くことができるといえます。
自由シフト制のデメリット
自由シフト制のデメリットは、収入が不安定になることや予定を立てにくいことが挙げられるでしょう。以下で詳しく解説していきます。
収入が不安定になる可能性がある
自由シフト制は、労働時間が安定していないため、収入にばらつきが出る傾向にあります。ほかの従業員のシフト状況との兼ね合いがありシフトに入れないことや、繁忙期で休めないなどといったこともあるでしょう。
予定を立てにくい
自由シフト制では、人手が足らず休みの日に出勤を頼まれる場合があります。また、長期的な予定を立てづらいため、必ず休みが欲しい場合にはあらかじめシフト作成の担当者に希望を伝えておかないといけません。
固定シフト制のメリット
固定シフト制は、「固定制との違い」や「2.固定シフト制」で先述したように、収入が安定しやすく生活サイクルが整いやすいというメリットがあります。ここでは、固定シフト制のメリットについて紹介します。
収入が安定しやすい
固定シフト制は働く曜日や時間が決まっているため、収入が安定しやすいのがメリットです。「働きたいのにシフトを入れてもらえない」といったことが起こりにくく、安定的に稼ぎたい方にはピッタリだといえます。
生活サイクルが整う
固定シフト制のメリットは、趣味や勉強、子育てなど個々のスケジュールと調和しやすく、生活リズムを安定させやすい点です。また、事前にスケジュールが決まっているため、計画を立てやすいというメリットもあります。
固定シフト制のデメリット
固定シフト制のデメリットとして、希望の休みを取りにくいことが挙げられます。シフトが予め決まっているため、予定が既に組まれている日に急な休みを取得するのは難しいでしょう。たとえば、急な病気や私用で休みを取りたい場合、自分が休む代わりのスタッフを探さなければならない場合は、調整が難しくなることがあります。ただし、長期的にスケジュールが把握できていれば、事前に調整を行うことで休みを確保することは可能でしょう。
完全シフト制のメリット
完全シフト制は収入が増える可能性があり、さまざまな業務を経験できる場合があります。完全シフト制のメリットについて、紹介していきます。
収入が増える可能性がある
完全シフト制のメリットの一つとして、収入が増える可能性がある点が挙げられます。営業時間が長い場合や夜間シフトが含まれる場合に、深夜手当などの追加手当が支給されることがあります。また、深夜帯に勤務することで、通常の時給に加えて手当がつくため、全体の収入が増える可能性があるでしょう。
さまざまな業務を経験できる
完全シフト制のメリットの一つに、さまざまな業務を経験できることが含まれます。勤務時間が異なるシフトに応じて、担当する業務が変わることがあるためです。たとえば、昼間と夜間で業務の内容や求められるスキルが異なる場合があり、シフトに応じた多様な経験を積むことができるでしょう。幅広い業務を経験することで、より多くのスキルや知識を身につけることができるため、キャリアの幅を広げるチャンスが増えると考えられます。
完全シフト制のデメリット
完全シフト制のデメリットは、「働く時間が深夜など不規則になる」「スケジュール調整が難しい」が考えられます。以下で詳しく解説していきます。
働く時間が深夜など不規則になる
完全シフト制のデメリットとして働く時間が深夜など不規則になることが挙げられる理由は、勤務時間が一定でないためだと考えられます。固定シフトと異なり、完全シフト制では勤務時間が日中から深夜まで幅広く設定されることがあります。勤務の時間帯が毎回異なるため、一定の生活リズムを維持するのが難しく、睡眠のパターンが乱れやすくなるでしょう。結果として、体調管理や健康維持が難しくなることがあります。
スケジュール調整が難しい
完全シフト制のデメリットとして、スケジュール調整が厳しいことが考えられます。勤務時間が日中や夜間にわたって変動することが多いため、プライベートな予定と調整するのが難しくなることがあります。このような勤務形態は、時間に柔軟性のある人に適しており、学生や主婦、複数の仕事を持つ人など、比較的スケジュールに制約の少ない人に向いているでしょう。
シフト制が多い3つの業種
シフト制の求人が多い業種は、「サービス業」「飲食業」「製造業」の3つです。土日も稼働が必要だったり集客が増える業種では、シフト制を導入しています。
シフト制が多い業種
- サービス業
- 飲食業
- 製造業
1.サービス業
サービス業は接客をメインに行う仕事で、主に「アパレル販売」「コンビニ・スーパーのスタッフ」「医療・介護スタッフ」などが挙げられます。営業時間や対応時間が長いため、複数のスタッフを早番、中番、遅番に分けて対応するのが一般的です。
医療現場の看護師や介護施設で働く介護士は、シフト制によって24時間体制で患者や入居者をサポートできるようにしています。
サービス業については「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」、医療や介護については「医療業界の仕事」「高卒から介護職になれる?資格は必要?給料や年収面も詳しく解説」で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
2.飲食業
レストランやカフェ、居酒屋、ファストフード店などの飲食店も、シフト制を取り入れている代表的な職場です。営業時間が長い場合、シフト制により勤務時間をずらして対応します。飲食業界について理解を深めたいなら、「ニートから飲食業で正社員になるには?就職のポイント」のコラムがおすすめです。
3.製造業
製造業は、いわゆる工場・倉庫の作業業務です。食品工場の加工や軽作業、製造ラインなどが該当します。工場や倉庫は、昼夜問わず作業を行う場合があるため、稼働時間が長い傾向があるでしょう。日中勤務や、夜から朝方にかけての勤務など、24時間カバーできるシフト制を導入している企業もあります。詳しくは「製造技術の仕事」で解説しています。ぜひ参考にしてください。
シフト制で働くときの4つの注意点
シフト制で働くときは、遅刻や欠勤、シフトの提出期限に注意しましょう。また、「シフト制」という働き方だけにフォーカスせず、仕事内容などもしっかり目を向けることが大切です。
シフト制で働くときの注意点
- 自分の生活スタイルに合っているか確認する
- 希望シフトを期限までに提出する
- 遅刻や無断欠勤をしない
- 「シフト制」以外の面にも目を向ける
1.自分の生活スタイルに合っているか確認する
特に正社員の場合、ずっとシフト制で働き続ける傾向にあります。ライフスタイルの変化なども考慮して、生活スタイルに合った働き方なのか改めて確認してみましょう。
労働契約をしっかり確認しよう!
シフト制で働く際、雇用主との労働契約をしっかり確認することで、自分の希望の働き方や条件を叶えられるかどうかを確かめることができます。厚生労働省の「「シフト制」で働くにあたって知っておきたい留意事項」によると、シフト制で働く際は労働時間はもちろん、「休憩」「年次有給休暇」「安全、健康確保」「社会保険」など、自分の労働条件を確認しておくことが重要だとしています。
あらかじめ労働条件を確認しておくことで、働き始めてから「思っていたのと違った」というようなトラブルを防ぐことができるでしょう。
参照元
厚生労働省
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2.希望シフトを期限までに提出する
希望シフトは、自身の予定に合わせて希望する出勤日を会社に提出します。来月の予定がなかなか立たないからといって、期限を守らず遅れて提出することは会社に迷惑をかける行為です。提出期限とどの程度シフトが受け入れられるのかを確認し、期限までに提出するようにしましょう。
3.遅刻や無断欠勤をしない
社会人として遅刻や無断欠勤はマナー違反ですが、シフト制では特に注意が必要です。シフト制で遅刻や欠勤をしてしまうと、交代の人が不在となるため、前後のシフトに入っている人に迷惑を掛けることになります。
やむを得ず遅刻や欠勤をする場合は、できる限り早く責任者に連絡をしましょう。シフト制の場合は別の人が穴埋めを行うのが一般的なため、周囲に大きな迷惑を掛けることを理解してください。
4.「シフト制」以外の面にも目を向ける
シフト制の働き方ばかりに注目していると、業務内容や職場の雰囲気といった大切なポイントを見逃してしまう恐れがあります。働くうえで勤務形態も大切ですが、「仕事で自分の強みを活かせるか」「社風が自分の価値観とマッチしているか」も重要な要素です。
確認を怠ると、入社後にミスマッチを感じて早期離職につながる場合もあるので、気をつけましょう。
シフト制が向いている人の特徴
シフト制は週や日により出勤時間が異なるため、自分のスケジュールを管理できる人やシフトをコントロールし、時間を有効に使いたい人に向いているといえるでしょう。また、子育てや介護が始まっても仕事を続けたいと思う場合は、勤務時間を柔軟に変更できるシフト制の方が向いているといえます。
シフト制と固定制で迷ったときは
シフト制と固定制の働き方で迷ったら、自分が何を重要視するのか考えるのがおすすめです。生活リズムを一定に保ちたい、友人や家族との時間を大切にしたいと考えるなら土日休みの固定制が良いでしょう。
平日に休みたい、自分の都合を優先したいならシフト制が向いているといえます。自分の希望する働き方と、シフト制のメリットデメリットを擦り合わせると、答えが見えてくるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。