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中卒向けの就職先とは?おすすめの職種・資格や仕事探しのポイントを紹介
この記事のまとめ
- 中卒の方向けの就職先は、高卒や大卒より少ないものの、求職者数に対して十分にある
- 中卒の方が就職先を探すときは、学歴不問や未経験者歓迎の求人に注目するのがポイント
- 自分に合った就職先を見つけるには、方向性や軸を決めて中卒から応募できる求人を探すこと
- 汎用性や専門性の高い資格を取得すると、就職活動や入社後の業務で役立つ可能性がある
- 正社員を目指す中卒の方は、就職・転職エージェントに相談してプロのサポートを受けよう
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中卒の方のなかには、「就職先はあるのか」「どのような仕事に応募できるのか」と悩んでいる人もいるでしょう。高卒者や大卒者と比較すると選択肢が少ないものの、中卒者が応募できる求人もあります。中卒の方が正社員への就職を成功させるには、キャリアの方向性を決めたうえで十分な対策を進めることが重要です。
このコラムでは、中卒の方の就職事情やおすすめの職種、自分に合った就職先を見つけるポイントをまとめました。中卒の方が就職活動で心強い味方となる、エージェントのサービスについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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中卒者向けの就職先とは
「中卒向けの就職先はなさそう…」と不安に思う方もいるでしょう。中卒から目指せる正社員求人の数自体は限られているものの、募集の範囲を中卒者に広げている企業はあります。就職活動の要点を掴んで正社員への道を目指しましょう。
中卒向けの就職先はあるものの選択肢は少なめ
厚生労働省の「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(3月末現在)」では、令和6年度に卒業する新規学卒者の就職内定率や求人数などの情報を公表しています。高卒者と中卒者に分けて、以下の表にまとめているので、それぞれの違いを確認してみましょう。
学歴 | 就職内定率 | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 |
---|---|---|---|---|
高校新卒者 | 99% | 49万9,237人 | 12万1,798人 | 4.1倍 |
中学新卒者 | 82.6% | 919人 | 344人 | 2.67倍 |
参照:厚生労働省「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(3月末現在)/(1)高校新卒者の状況 / (2)中学新卒者の状況」
表のとおり、高卒者の就職内定率は99%と100%に近い数値です。一方、中卒者の就職率は82.6%で、高卒者と比べて17%近く低い数値になっていると分かります。また、高卒者向けの求人数と中卒者向けの求人数を比較すると、大幅な差が生じていることが分かります。求人数だけでなく、応募可能な業界や職種にも違いがあると考えられるでしょう。
高卒者と比べて差はあるものの、中卒者の求職者数344人に対して求人数は919人と、十分な数があることも事実です。中卒者が応募可能な求人をまんべんなくチェックすれば、就職先として選びたい仕事が見つかる可能性は高まるでしょう。
中卒者の就職事情を知ろう
中卒から正社員就職を目指すなら、就職率や平均給与について把握しておきましょう。以下で公的資料をもとに、中卒者の正社員就職率や平均給与について解説していきます。
中卒者の正社員就職率は34%
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」によると、最終学歴が中卒の正社員の割合は34%でした。ほかの学歴と正社員の割合を比較したデータは以下のとおりです。
最終学歴 | 正社員の割合 |
---|---|
中卒 | 34% |
高卒 | 63.5% |
専門卒 | 70.8% |
高専・短大卒 | 68.7% |
大卒 | 87.3% |
大学院卒 | 81% |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況 表9-2 最終学歴、雇用・就業形態別在学していない若年労働者割合(P.12)」
上記の表を確認すると、学歴が上がるにつれて正社員の就職率の割合も増えていると分かります。人材の確保において一定の学歴を求める企業は多いといえるでしょう。
中卒者の平均給与は約22万円
政府統計の総合窓口(e-Stat)の「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者/表番号1」によると、中卒の所定内給与額(きまって支給する現金給与額のうち、時間外手当などの超過労働給与額を差し引いた金額)は、22万700円でした。
学歴別の所定内給与額は、下記の表をご覧ください。
学歴 | 所定内給与額 |
---|---|
中卒 | 22万700円 |
高卒 | 19万7,500円 |
専門卒 | 22万2,800円 |
高専・短大卒 | 22万3,900円 |
大卒 | 24万8,300円 |
大学院卒 | 28万7,000円 |
全体 | 23万5,200円 |
参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者/表番号1」
中卒者の所定内給与額は、学歴全体と比べるとおよそ1万5,000円ほどの差になります。ただし、これらの数値はあくまでも平均です。就職先によって給与額は異なるので、参考程度に捉えておきましょう。
参照元:厚生労働省「令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(3月末現在)」
参照元:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」
参照元:厚生労働省「政府統計の総合窓口(e-Stat)」
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中卒者が就職先に困りやすくなる理由は?
中卒者が就職先に困りやすくなる主な理由として、「学歴を重視する企業への就職が難しい傾向にある」「資格の種類によっては取得条件を満たせない場合がある」などが挙げられます。以下で具体的な理由を解説するので、これから就職を考えている中卒者の方は確認してみましょう。
学歴重視の企業に就職しづらい傾向がある
中卒者が就職先に困りやすくなる理由として、学歴重視の企業に就職しづらい可能性が挙げられます。特に大手企業や人気企業では、応募条件に「高卒以上」「大卒以上」と定めているケースも少なくありません。これにより、中卒者は応募できる求人の選択肢が狭まることがあります。気になる求人があったとしても、企業側が一定の学歴を求めているときは選考で不利になるのが現状です。
中卒者の方が就職先を探すときは、「学歴不問」や「未経験歓迎」といった求人に注目してみましょう。
資格の取得条件を満たせない場合がある
「資格の取得条件を満たせない場合がある」ことも、中卒者が就職先に困る理由の一つです。資格によっては、「高卒以上」や「大卒以上」を取得の条件としている場合があります。このような資格保有者を求人の応募条件に設けていると、学歴を理由に申し込みができないという状況も考えられるでしょう。
これにより、中卒者は特定の資格を取得する機会を得られず、就職やキャリアアップの選択肢が限られるケースがあります。取得したい資格がある場合は、「高卒認定試験」に合格してから目指すのも手段の一つです。
出世で不利になりやすいことがある
企業によっては、昇進や昇給の基準に学歴が含まれている場合があります。学歴が社員の能力やポテンシャルを測る一つの指標と見なされることもあり、中卒者は高卒や大卒の社員に比べて昇進のスピードが遅くなったり、一定の役職以上には就けなかったりする可能性があるでしょう。
出世をしたいと考えている中卒の方は、勤務年数によって昇格・昇給していく「定期昇格制度」のある会社や、成果を挙げた分報酬をもらえる「インセンティブ制度」のある会社を就職先として選ぶのがおすすめです。
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中卒者が自分に合った就職先を見つけるためのポイント
中卒者が自分に合った就職先を探すには、「就職の軸を決める」「学歴不問の求人に注目する」などのポイントがあります。以下でそれぞれ解説しているので、就職先を探す際の参考にしてみてください。
中卒者が自分に合った就職先を見つけるためのポイント
- 得意なことや好きなことから就活の軸を決める
- 学歴不問の求人に注目する
- 教育制度が整っているか確認する
- 労働条件や会社の雰囲気をよく確認する
- 雇用形態や職種などを絞らず幅広く求人を探す
- 会社の規模や知名度にこだわり過ぎない
1.得意なことや好きなことから就活の軸を決める
得意なことや好きなことを活かせる仕事を探すと、仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。まずは、これまでの経験を振り返り、何に熱中できたか、どのような作業にやりがいを感じたかなどを考えてみましょう。
たとえば、人と話すことが得意なら営業職や接客業、細かい作業が好きなら製造業やITエンジニアといったように、自分の特性と結びつけて仕事を探すことがポイントです。就職活動の軸が定まると、求人選びがスムーズに進みます。
2.学歴不問の求人に注目する
中卒から就職を目指すなら、「学歴不問」の求人に注目して就職先を選ぶのがおすすめです。求人に「学歴不問」と記載している企業は、学歴以外のポテンシャルや人柄を重視して採用を行っている傾向にあります。面接での受け答えや、仕事に対する意欲が評価されやすいため、学歴に関係なく採用されるチャンスがあるでしょう。
ただし、「学歴不問だから」とすぐに応募するのではなく、未経験者を積極的に採用しているのか、それとも即戦力を求めているのかをよく確認することが大切です。企業の採用スタンスを理解し、自分を正当に評価してもらえる場所を見つけましょう。
3.教育制度が整っているか確認する
教育制度が整っているかどうかを確認するのも、中卒者が就職先を選ぶ際のポイントです。未経験の仕事に挑戦する場合でも、研修が充実していれば安心して仕事に取り組めます。求人情報に「研修制度あり」「研修充実」といった記載があるか確認したり、面接時に具体的な教育体制について質問したりしてみましょう。
入社後の成長をサポートしてくれる環境は、長期的なキャリアを形成するうえでも役立ちます。入社後に業務フローやマナーをしっかりと身につけたい方は、研修内容や教育方針に注目して就職先を選びましょう。
4.労働条件や会社の雰囲気をよく確認する
中卒者が就職先を探すときは、給与や勤務時間だけでなく、会社の雰囲気や人間関係も確認することが大切です。職場の人間関係が良好で、働きやすい環境であれば、仕事への満足度も高まります。企業のWebサイトやSNS、社員の口コミなどを参考にしたり、可能であれば職場見学をさせてもらったりして、実際の雰囲気を掴んでみましょう。
面接時には、応募先で働く社員の様子やオフィスの雰囲気など、自分の目で見て感じたことをもとに判断するのがポイントです。
5.雇用形態や職種などを絞らず幅広く求人を探す
中卒者は、雇用形態や職種などを絞らずに、幅広く求人をチェックして就職先を探すことも大切です。「アルバイトから正社員登用を目指せる」「紹介予定派遣で働き、派遣社員から正社員を目指せる」といった選択肢もあるので、多様な雇用形態を検討し、できるだけ幅広く求人を探しましょう。
最初は未経験でも働きやすい職種から始めて、経験を積んでからキャリアチェンジを目指す方法もあります。雇用形態や職種を限定せず、さまざまな求人情報に目を通すことで、これまで関心がなかった分野に自分の適性を見出せる可能性もあるでしょう。
6.会社の規模や知名度にこだわり過ぎない
会社の規模や知名度にこだわり過ぎないことも、中卒者が自分に合った就職先を探すポイントです。たとえば、大企業や知名度が高い企業の場合は応募者数が多い傾向にあり、就職の難易度は上がる可能性があるでしょう。
規模が小さくても、安定した経営基盤を持つ企業や、独自の強みを持つ企業は多数存在します。会社の規模や知名度だけではなく、自分のスキルを伸ばせる企業を選びましょう。
正社員登用制度を検討するのも手
中卒からすぐに正社員として就職するのが難しいと感じる場合は、正社員登用制度のある求人に注目してみましょう。正社員登用制度とは、最初は契約社員やアルバイトとして入社し、一定期間後に正社員になれる可能性がある制度のことです。
この制度を利用すると、まずは非正規雇用で働きながら、仕事内容や職場の雰囲気をじっくりと確かめられます。企業側も応募者の学歴ではなく、実際の働きぶりや意欲を見て評価してくれるため、中卒の方も正社員を目指しやすいでしょう。
ただし、正社員登用制度があるからといって、必ずしも社員になれるとは限りません。正社員登用制度を活用して目指す際は、正社員登用の条件や実績を確認しておきましょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
中卒者の就職先におすすめの職種16選
ここでは、中卒の方の就職先におすすめの職種の例を紹介していきます。未経験から挑戦しやすい職種や、専門スキルを身につけられる職種をピックアップしたので、「どのような仕事を目指せばいいか分からない」と迷っている方は、就職先選びのヒントにしてみてください。
中卒者の就職先におすすめの職種
- 営業職
- 飲食店スタッフ
- 販売・接客スタッフ
- ウェディングプランナー
- 警備員
- 工場・倉庫作業員
- 建設作業スタッフ
- 介護職
- ドライバー
- 事務職
- Webデザイナー
- プログラマー
- 美容関連の職種
- インテリアコーディネーター
- 農業関係の職種
- 公務員
1.営業職
営業職は、会社の商品やサービスを顧客に提案して、契約に結びつける職種です。営業職は学歴よりもポテンシャルが評価されやすい傾向があるので、中卒から就職を目指せるでしょう。
成果に応じて給与に反映されるインセンティブ制度を導入している企業もあり、自分の頑張りが収入に直結しやすい点も魅力です。人と話すことが好きな方や、目標達成にやりがいを感じる方におすすめといえます。
仕事内容 | 一般消費者や個人事業主を対象に製品やサービスを提案・販売する営業活動で、BtoCとも呼ばれる |
---|---|
平均年収 | 594万円 |
向いている人 | ・初対面で好印象を与えられる人 ・信頼関係を築くのが上手な人 ・顧客満足度を意識して行動できる人 |
おすすめのポイント | ・学歴よりも実力が重視される ・頑張り次第で収入アップを目指せる ・未経験OKの求人が多い |
2.飲食店スタッフ
飲食店スタッフは、お客さまの接客や食材の下処理や調理、盛り付けなどを行う職種です。お客さまに直接サービスを提供するため、コミュニケーション能力や接客マナーなどの対人スキルを身につけられるでしょう。
正社員として働く場合、アルバイトの教育やシフト管理、売上管理といったマネジメント業務も任されることがあります。学歴よりも、仕事への意欲や真面目さが評価される傾向にあり、中卒の未経験から挑戦しやすいでしょう。
仕事内容 | 接客やキッチン業務を通じて、顧客に食事とサービスを提供する |
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平均年収 | 358.4万円 |
向いている人 | ・コミュニケーション能力の高い人 ・おもてなしすることが好きな人 ・立ち仕事を長時間続ける体力がある人 |
おすすめのポイント | ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・接客マナーや調理スキルなどが身につく ・人手不足の店舗も多いため、就職のチャンスは豊富 |
3.販売・接客スタッフ
販売・接客スタッフは、アパレルや小売店などで、商品の販売やお客さまへの対応を行う職種です。お客さまのニーズを汲み取り、最適な商品を提案する力が求められます。コミュニケーション能力や商品の知識を学ぶ意欲があれば、中卒の方も活躍できる職種です。
実績を積むことで、店舗のマネージャーやバイヤーといったキャリアアップも目指せます。好きな商品やブランドに関わることで、仕事へのモチベーションを維持しやすいでしょう。
仕事内容 | 雑貨店やアパレルショップ、家電量販店などで、商品の販売や顧客対応を行う |
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平均年収 | 369.4万円 |
向いている人 | ・コミュニケーション能力が高い人 ・臨機応変な対応ができる人 ・丁寧に説明できる人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・接客マナーやコミュニケーション能力が身につく |
4.ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは、結婚式のプランニングをメインに行う職種です。お客さまの一生に一度の大切な日をサポートするため、細やかな気配りや責任感が求められます。
ウェディングプランナーになるのに必須となる資格はないため、中卒・未経験からの挑戦も可能です。アシスタントとして経験を積みながら、一人前のウェディングプランナーを目指してスキルを身につけていけるでしょう。
仕事内容 | 結婚式の企画提案や当日の進行管理など、挙式全般をサポートする |
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平均年収 | 396万円 |
向いている人 | ・人を喜ばせるのが好きで、ホスピタリティがある人 ・几帳面で1つ1つの段取りを確実にこなせる人 ・コミュニケーション能力が高く、新郎新婦と良好な関係を築ける人 |
おすすめのポイント | ・学歴よりも人柄や熱意が重視されやすい ・アシスタントとして経験を積み、一人前のプランナーを目指せる ・接客マナーやコミュニケーション能力が身につく |
5.警備員
警備員は、施設やイベント会場、工事現場などで、人や物の安全を守る職種です。学歴や年齢などは問われない傾向にあるほか、警備員になるのに必須の資格はないため、無資格・未経験の方も挑戦しやすいでしょう。
入社後の研修で必要な知識やスキルを学べるため、中卒で未経験から挑戦する場合も安心して始められます。責任感の強い方や、人の役に立ちたいと考えている方に向いているでしょう。
仕事内容 | 施設や工場、商業施設などで、事故・火災・不法侵入の防止と対応を行う |
---|---|
平均年収 | 353.8万円 |
向いている人 | ・迅速な判断、冷静な対応ができる人 ・人の生命や財産を守る意識が高い人 ・時間や規則を守れる人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・入社後の研修が充実している |
6.工場・倉庫作業員
工場や倉庫の作業員は、ライン作業やピッキング、検品などの業務を行います。作業品質を保つためにマニュアルを完備している現場が多く、中卒の学歴に関係なく未経験からチャレンジしやすいのが特徴です。
なお、工場・倉庫作業員の仕事は、二交代制や三交代制など、就職先によって夜勤のシフトを含む場合があります。仕事を探す際は、働き方について確認しておき、自分の希望に合ったものを選びましょう。
仕事内容 | 工場内で原材料や製品の搬入出、機械清掃、構内清掃、廃棄物処理などを行う |
---|---|
平均年収 | 345.4万円 |
向いている人 | ・指示を正確に守れる人 ・安全意識の高い人 ・報告や連絡をきちんとできる人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・入社後の研修やマニュアルが充実している |
7.建設作業スタッフ
建設作業スタッフは、建物の建設や解体、道路工事など、ものづくりに直接関わる職種です。特別な資格がなくても始められる求人が多く、未経験からでも挑戦しやすい傾向にあります。建設業界では人材不足の課題を抱えているため、学歴を問わず若い人材が重宝されるでしょう。
企業によっては、入社後に必要な資格を取得できる制度を設けているところもあります。現場でさまざまな経験を積むことで、専門的なスキルを身につけられるでしょう。また、施工管理技士といった専門性の高い資格取得を目指し、キャリアアップを目指すことも可能です。
仕事内容 | 土木工事現場で、機械あるいは人手で、掘削、盛土、コンクリート作業などを行う |
---|---|
平均年収 | 415.1万円 |
向いている人 | ・注意力、集中力のある人 ・指示を正確に守れる人 ・屋外作業を長時間行う体力がある人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・手に職をつけられるので、スキルを身につければ長く活躍できる |
8.介護職
介護職は、高齢者や身体に障がいを抱える方の日常生活をサポートする職種です。学歴よりも人柄やコミュニケーション能力、相手への思いやりが評価される傾向にあります。介護業界は人材不足のため、未経験者を歓迎する求人が多く、中卒の未経験から挑戦しやすいでしょう。
入社後の研修やOJTを通じて必要な知識を学び、スキルを身につけることが可能です。国家資格である介護福祉士の資格を取得し、さらなるキャリアアップも目指せます。
仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う |
---|---|
平均年収 | 378.6万円 |
向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・働きながら「介護福祉士」の資格取得を目指せる |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
9.ドライバー
ドライバーは、人や物を目的地まで安全に送り届ける仕事です。運送会社や宅配業者などが主な就職先となります。ドライバーと一口にいっても、タクシードライバーやルート配送ドライバーなど、さまざまな種類があるので、自分に合った分野を選ぶことが大切です。
企業によっては資格取得支援制度を利用できることもあるので、求人情報や企業のWebサイトなどで確認してみましょう。なお、普通免許の取得ができるのは、満18歳からです。詳細については後述で詳しく解説します。
仕事内容 | 決められた時間とルートで、店舗や事業所に商品を配送し、空容器などの回収も行う |
---|---|
平均年収 | 394.5万円 |
向いている人 | ・安全運転ができる人 ・計画的に行動できる人 ・地理に詳しい人 |
おすすめのポイント | ・未経験者を歓迎する求人が多い ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・ニーズの高まりにより仕事が見つかりやすい |
仕事内容 | タクシーで、乗客の要望に応じて目的地まで安全に送迎する |
---|---|
平均年収 | 414.9万円 |
向いている人 | ・地理に詳しい、または覚えるのが得意な人 ・安全運転への意識が高く、責任感のある人 ・臨機応変な対応ができる冷静さを持った人 |
おすすめのポイント | ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・自分のライフスタイルに合わせて働き方を選びやすい ・頑張り次第で収入アップを目指せる |
10.事務職
事務職は、書類作成やデータ入力、来客対応、電話応対といった幅広い業務を担当し、会社の業務が円滑に進むように従業員のサポートをする職種です。事務職には、経理事務・総務事務・営業事務などのさまざまな種類があり、それぞれ業務内容が異なります。専門スキルを求められる場合を除き、必須となる資格はないので、中卒から挑戦することも可能です。
仕事内容 | 社内の文書作成、データ入力、電話対応など、定型的な事務作業全般を担当する |
---|---|
平均年収 | 529.6万円 |
向いている人 | ・正確さ、几帳面さ、スピード感をもって作業することが得意な人 ・電話応対や来客対応などができる、コミュニケーション力のある人 ・一つの作業を集中して続けられる人 |
おすすめのポイント | ・特別な学歴や資格は不要で、経験を積みながらスキルアップ可能 ・パソコンスキルや文書作成、簿記などに関する資格を取得すると活躍の幅が広がる ・基本的には残業が少ないためプライベートの時間を確保しやすい |
11.Webデザイナー
Webデザイナーは、企業のWebサイトや広告のデザイン、コーディングなどを行う職種です。学歴よりも、センスやスキルが重視される傾向があります。独学やオンライン講座などで、デザインソフトの使い方やコーディングの基礎を学べば、未経験から挑戦することが可能です。
スキルを身につけて実績を積むと、将来的に独立を目指せる魅力もあります。専門スキルを身につけたい、デザインの仕事に興味のある中卒の方におすすめです。
仕事内容 | 企業、官公庁などのWebサイトの企画からデザイン、レイアウト、画像作成、公開までを行う |
---|---|
平均年収 | 483.9万円 |
向いている人 | ・デザインの基礎知識・技術が必要がある人 ・個人のスキルが重視されることに抵抗がない人 ・表現力とインターネットの特性を活かす技術がある人 |
おすすめのポイント | ・学歴よりもスキルが重視されやすい ・独学や職業訓練校などでスキルを身につけることが可能 ・将来性があり、経験を積めば独立も目指せる |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag Webデザイナー(Web制作会社)」
12.プログラマー
プログラマーは、コンピューターを動かすためのプログラムを組む職種です。専門的な知識やスキルが必要なものの、未経験者を歓迎している求人もあるので、中卒から挑戦しやすいでしょう。独学で基礎を学び、知識やスキルを身につけることも可能です。
IT業界はスキルが評価されやすい傾向にあり、学歴に関係なくキャリアアップを目指せる魅力もあります。ITに興味のある方や、専門的なスキルを身につけて活躍したい方におすすめです。
仕事内容 | システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきコンピュータプログラムを作成し、ソフトウェアを開発する |
---|---|
平均年収 | 574.1万円 |
向いている人 | ・論理的思考力がある人 ・新しい技術に興味を持っている人 ・細部まで丁寧に取り組める人 |
おすすめのポイント | ・学歴よりもスキルが重視されやすい ・未経験者を歓迎する求人も多い ・スキルを身につければ、学歴に関係なく高収入やキャリアアップを目指せる |
13.美容関連の職種
美容関連の職種には、ネイリスト・エステティシャン・美容部員などがあります。これらの職種には専門的なスキルは求められるものの、未経験から挑戦できる仕事もあるため、中卒から目指すことも可能です。ただし、美容師や理容師のように、免許が必須の職種もあるので、応募前によく確認する必要があります。
美容系に興味がある、技術やセンスを活かしてお客さまに喜んでもらいたいと考える方におすすめです。
仕事内容 | 爪のケア、カラーリング、アート装飾、人工爪の施術を行い、顧客が求める爪のデザインを提供する |
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平均年収 | 329.5万円 |
向いている人 | ・美容やトレンドに関心が高い人 ・集中力があり、細かい作業を長時間続けられる人 ・お客さまの要望を理解し、提案できる人 |
おすすめのポイント | ・スクールや就職先の研修でスキルを習得できる ・学歴よりも高い技術やセンスが評価される ・手に職をつけられるので、ライフステージが変わっても活躍できる |
仕事内容 | 店頭で化粧品のカウンセリング・販売を行い、顧客に合わせた美容アドバイスを提供する |
---|---|
平均年収 | 369.4万円 |
向いている人 | ・接客が好きで、コミュニケーション能力がある人 ・美容そのものやトレンドに関心が強く、美的感覚のある人 ・専門知識を習得する意欲のある人 |
おすすめのポイント | ・未経験から挑戦できる求人もある ・技術やセンスを活かして活躍できる ・美容に関する知識や接客マナー、コミュニケーション能力が身につく |
14.インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、家や施設などの家具や照明、小物といったインテリアに関わるアドバイスを行う職種です。学歴ではなく、インテリアに関する知識やセンスが重視される傾向にあります。資格も不要で未経験から挑戦しやすいことから、中卒の方におすすめの仕事といえるでしょう。
さらに、インテリアコーディネーターの資格を取得することで、就活を有利に進められる可能性があります。
仕事内容 | お客さまの希望やライフスタイルに合わせて、家具や照明、壁紙などのインテリアを提案し、コーディネートする |
---|---|
平均年収 | 552.3万円 |
向いている人 | ・住まいやインテリアに興味がある人 ・人の話を聞くのが得意な人 ・センスを活かして働きたい人 |
おすすめのポイント | ・学歴不問の求人もある ・接客マナー、コミュニケーション能力が身につく ・未経験からでも、働きながらインテリアコーディネーターの資格取得を目指せる |
15.農業関係の職種
農業関係の職種は、野菜や果物の栽培、畜産などの食に関わる仕事です。農業関係の職種は高齢化や人手不足が進んでいることから、積極的に採用活動をしているところもあります。
未経験から始められる求人があるため、農業法人や農家で働きながら、栽培技術や経営のノウハウを学ぶことが可能です。自然を相手にする仕事に魅力を感じる方や、体を動かすことが好きな方におすすめといえます。
業界概要 | 穀物や野菜、果物などを生産し、人々の食を支える。スマート農業など新技術の導入が進み、持続可能な食料供給体制の構築を目指す。 |
---|---|
平均年収 | 404.2万円 |
具体的な職種 | ・農家 ・農業法人職員 ・農業機械メーカーの技術者 |
おすすめのポイント | ・学歴や経験よりもやる気や体力が重視されやすい ・若い世代の担い手が求められており、就職のチャンスも増えている |
16.公務員
公務員は、国や地方公共団体の職員として、非営利目的で社会に貢献する職種を指します。国家公務員の就職先は中央官庁やその出先機関で、地方公務員の就職先は各都道府県庁や市役所・区役所です。
公務員試験は基本的に学歴不問なので、試験や選考に通過すれば中卒から公務員になれます。公務員試験に合格するには、スクールに通ったり、独学で勉強したりするなど、計画的な学習が必要です。また、試験によっては年齢制限があるため、受験対象をよく確認しましょう。
仕事内容 | 地方自治体で行政施策の企画立案や予算編成、住民へのサービスに関する事務処理を行う |
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平均年収 | 481.4万円 |
向いている人 | ・幅広い行政分野に関心がある人 ・責任感、奉仕の精神を持つ人 ・公正かつ中立な判断ができる人 |
おすすめのポイント | ・雇用と福利厚生が安定している ・公務員試験の倍率は高いものの、しっかりと勉強して試験対策をすれば中卒から目指せる |
なお、こちらでご紹介している職種の情報は2025年5月時点のものです。場合によっては最新の情報に変更している可能性もあるので、ご了承ください。
正社員が就業している職種で多いのは?
ハタラクティブの「若者しごと白書2025 1-1. 現在就業している職種(P.4)」では、18歳から29歳の正社員を対象に、就業している職種についてアンケートを行いました。正社員が就業している職種の1位は事務(22.4%)、2位が技術職(12.4%)、3位が公務員(11.1%)でした。
こちらのアンケートは中卒の方を対象としたものではありませんが、就職先を探す際に一つの参考となるでしょう。
参照元:ハタラクティブ「若者しごと白書2025」
就職先を探す中卒の方に役立つ資格
中卒の方が就職を目指す際は、汎用性の高い資格や専門性の高い資格を取得しておくと、就職活動や実際の業務で役立つ可能性があります。また、自分の強みや自信にもつながるため、就職したいと考えている方は資格の取得を検討してみるのも選択肢の一つです。
汎用性の高い資格6選
汎用性の高い資格には、高卒程度の学力があると証明する「高等学校卒業程度認定試験」や社会人としてのマナーが身についている証明となる「秘書検定」などがあります。中卒の方が汎用性の高い資格を取得しておくと、業界や職種を問わず、幅広い分野において役立つでしょう。以下で解説します。
1.高等学校卒業程度認定試験
高等学校卒業程度認定試験は、高校を卒業していない方が、高校卒業と同程度の学力があることを証明する試験です。この試験に合格すると、大学や短大、専門学校の受験資格が与えられるだけでなく、応募できる求人の幅が増えたり、中卒の学歴では挑戦できなかった資格試験を受験できたりするメリットがあります。
文部科学省の「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」では、試験の概要を詳しく紹介しているので、気になる方は確認してみてください。
参照元:文部科学省「大学・大学院、専門教育」
2.秘書検定
秘書検定は、社会人としての基本的なマナーや常識、スキルを証明する資格です。ビジネスマナーや敬語の使い方、電話応対、来客対応など、事務職や営業職を始め、どのような仕事にも共通して役立つ知識を身につけられます。中卒から就職を目指す場合に、社会人としての基本的なマナーが身についているとアピールできるでしょう。
3.ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明する国家資格です。パソコンの基本操作や情報セキュリティ、ネットワークの仕組みなど、IT社会で働くうえで必要となる知識を体系的に学べます。
IT関連の職種を目指す方はもちろん、事務職や営業職など、さまざまな職種でパソコンを使う場面は多いでしょう。就職を目指す中卒の方がITパスポートを取得しておくと、知識やスキルの証明だけでなく、仕事の効率化においても役立ちます。
4.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSは、WordやExcel、PowerPointといったMicrosoft Office製品のスキルを証明する資格です。多くの企業でMicrosoft Office製品のソフトが使われているため、取得しておくと即戦力として評価されることがあります。
特に事務職や経理職を目指す中卒の方にとっては、実務に直結するスキルとしてアピールできるでしょう。スクールやオンライン講座で受講したり、独学で知識を身につけたりして学ぶことが可能です。MOSの取得を目指す方は、自分に合った学習方法を探しましょう。
5.日商簿記検定
日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算する「簿記」のスキルを証明する資格です。お金の流れを理解する力は、経理や会計の仕事だけでなく、営業職や企画職など、幅広い職種で役立ちます。
経理の仕事に就きたいと考えている中卒の方にとっては、専門知識があることの証明となり、就職活動を有利に進められる可能性があるでしょう。簿記の難易度は、級によって異なりますが、しっかり勉強を行っていれば合格を目指せます。
6.普通自動車運転免許
普通自動車運転免許は、職種を問わず役立つことが多いといわれている資格です。営業職で顧客先を訪問したり、建設業やサービス業で資材や機材を運んだりするなど、さまざまな場面で車を使います。また、勤務地によっては公共交通機関での通勤が不便な場合もあり、通勤手段として求められることもあるでしょう。普通自動車運転免許を取得することで、応募できる求人の選択肢も広げられます。
なお、普通自動車運転免許の取得を目指せるのは、満18歳からです。15歳から17歳の中卒の方は、18歳になってから取得を目指しましょう。
普通免許があると取得を目指せる免許の種類は増える
普通自動車運転免許は、多くの運転免許の基礎となる資格です。この免許を持っていると、中型免許や大型特殊免許、フォークリフト、クレーン、牽引など、取得を目指せる運転免許の種類が広がります。これらの免許は、運送業や建設業など、特定の職種で業務に直結するものです。普通免許を取得していることは、次のステップへ進むための土台となり、キャリアアップや応募できる職種の選択肢を増やすことにもつながります。
専門性の高い資格4選
中卒の方が就職先を探すときは、専門性の高い資格を取得する方法もおすすめです。職種によっては、専門性の高い資格を取得していなければ携われない業務もあります。学歴に関係なく活躍できる可能性があるため、専門的なスキルを身につけたい中卒の方は、資格の取得を検討してみてください。
1.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の仕事に就くために必要な知識やスキルを学ぶための資格です。高齢化が進む社会において、介護業界は常に人手が必要とされており、学歴よりも実務経験や人柄が評価される傾向にあります。
この資格を取得することで、介護の仕事に就くための土台ができ、就職活動をスムーズに進められるでしょう。介護業界に興味のある中卒の方におすすめの資格です。
2.調理師
調理師は、食品の衛生管理や栄養に関する専門知識、調理技術を証明する国家資格です。調理師免許は、飲食店で2年以上の調理経験を積み、調理業務従事証明書を取得していれば、中卒の方も受験できます。調理経験がない場合は、調理学校へ通って調理師免許の資格を取得するのも手です。
飲食店での就職を考えている人は、調理師免許を持っておくと就活で有利になる可能性があります。
3.宅地建物取引士
宅地建物取引士とは、宅地建物取引業に関する実用的な知識を有することを証明できる国家資格です。宅建士の資格は不動産会社や、金融業、建設業などの仕事で活かせるでしょう。また、宅地建物取引士を取得することで、独占業務の仕事を行えるようになります。
受験資格に学歴の規定はなく、中卒の方も挑戦可能です。法律や税金など幅広い知識が求められますが、合格することで、専門職として長く活躍できる可能性が広がります。
4.登録販売者
登録販売者は、一般医薬品の販売を行うための資格を指します。登録販売者の資格試験は、年齢・学歴不問のため中卒の方も受験可能です。主な就職先はドラッグストアや薬局で、資格を取得していることで就活が有利になる可能性があるでしょう。
医薬品に関する知識を身につけたい方、就職先の幅を広げたい方におすすめの資格です。
中卒で就職先を探す方必見!基本的な就活のやり方
ここでは、中卒から就職を目指す方に押さえてほしい、基本的な就活のやり方を紹介します。取り組む順番に沿って、自己分析のやり方や企業研究の方法などを解説しているので、一つずつ確認していきましょう。
基本的な就活のやり方
- 自己分析をしてキャリアの方向性を決める
- 求人情報を探す
- 応募書類を作成する
- 面接対策をする
- 内定をもらう
自己分析をしてキャリアの方向性を決める
就職活動を始めようと考えている中卒の方は、まず自己分析を行いましょう。自己分析とは、これまでの経験や考え方を振り返り、自分の得意なことや苦手なこと、仕事に求める価値観などを明確にすることです。
自己分析を行うと、何の仕事が自分に合っているのか、どのような働き方をしたいのかといった、キャリアの方向性を決めるヒントを得られます。自分自身を深く理解することは、自信を持って就職活動に臨むためにも重要です。
これまでの経験を振り返ってみよう
自己分析の一環として、これまでの経験を振り返ってみましょう。学校での活動や趣味、プライベートで熱中したことなど、小さなことでも構いません。たとえば、趣味で何かを継続して作り上げてきた経験があれば、物事をやり遂げる力があることの証明になります。
これまでの経験を振り返ることで、自分でも気づいていなかった強みやスキルを発見できることがあるでしょう。
興味のあることや大切にしたいことを考えてみよう
どのような仕事に興味があるか、仕事をするうえで何を大切にしたいかを考えることも、就職活動の軸を決める際に役立ちます。たとえば、「人と関わる仕事がしたい」「誰かの役に立ちたい」「ものづくりに携わりたい」といった興味や、「給与はそれほど高くなくても、安定した生活を送りたい」「自分の時間を大切にしたい」などの価値観を明確にしてみましょう。
これらを整理することで、数ある求人の中から、自分に合った仕事や企業を見つけやすくなります。
求人情報を探す
自己分析で仕事の方向性が定まったら、いよいよ求人情報を探しましょう。求人サイトや企業のホームページ、就職支援サービスなど、さまざまな方法で情報を集められます。求人情報を探す段階では、職種や給与だけでなく、仕事内容や会社の雰囲気など、自分にとって重要だと思う条件に注目して幅広く求人を見てみましょう。
最初から条件を絞り過ぎず、少しでも興味を持った求人は保存しておくと、後から比較検討する際に役立ちます。
業界・企業研究を行い理解を深めよう
興味を持った求人が見つかったら、その業界や企業について詳しく調べてみましょう。業界研究では、その業界がどのようなビジネスで成り立っているか、将来性はあるかなどを調べます。
企業研究では、企業の理念や事業内容、会社の強みなどを把握しましょう。企業のWebサイトや採用情報ページ、ニュース記事などを活用すると、情報を集められるのでおすすめです。
事前に業界や応募企業について理解を深めておくことで、面接での受け答えがスムーズになり、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
就職支援サービスを活用してみよう
一人での就職活動に不安を感じる場合は、就職支援サービスを活用してみましょう。就職・転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望や適性に合った求人を紹介してくれます。
また、履歴書の書き方や面接の練習など、選考を突破するための具体的なサポートが充実しているのが魅力です。中卒の方の支援に力を入れているサービスもあるので、学歴に不安がある方でも安心して相談できます。
応募書類を作成する
応募したい求人が見つかったら、履歴書や職務経歴書などの書類を作成します。中卒の方は、自己PRや取得した資格、仕事に対する意欲などを詳しく記載することで、応募先の企業に強みをアピールできるでしょう。
応募書類を書く際は、空欄を作らず、できるだけ具体的に志望動機や自己PRを書くことが大切です。手書きかパソコンで作成するかは、企業の指示に従いましょう。
高校の中退理由は別の用紙に記載しよう
高校を中退した中卒の方は、履歴書にその旨を記載する必要があります。履歴書の学歴欄には「△△高等学校 中途退学」と簡潔に記載し、中退理由については別の用紙にまとめて提出しましょう。
別紙には、高校中退に至った経緯と、就職に対する意欲を前向きな言葉で書くのがポイントです。たとえば、「家庭の事情により高校を中退しましたが、その後は販売職のアルバイトを3年間続け、社会人としての経験を積みました。アルバイトでは携われない業務に携わり、専門性を高めながらキャリアアップしていきたいです」のように、中退した事実だけでなく、その後の過ごし方や就職に対する熱意を伝えることが重要です。
誤字脱字や記入漏れがないかチェックしよう
応募書類を作成したら、提出する前に必ず誤字脱字や記入漏れがないか確認しましょう。誤字脱字があるだけで、採用担当者に「注意力がない」「仕事への意欲が低い」といった印象を与えてしまう可能性があります。
自分一人で確認するだけでなく、家族や友人、就職支援サービスの担当者など、ほかの人にも見てもらうと安心です。また、提出先や提出期限、連絡先などの基本情報に間違いがないかも、入念にチェックしましょう。
面接対策をする
書類選考を通過したら、いよいよ面接に臨みます。面接は、あなたの熱意や人柄を、応募先の企業に直接アピールできる大切な機会です。事前に、聞かれそうな質問に対する答えを準備しておきましょう。
志望動機や自己PRなどは、どの企業でも聞かれる可能性が高い質問です。自分の言葉で、これまでの経験や仕事への意欲を伝える練習をしておきましょう。
面接のマナーを把握しよう
面接では、質問への答えだけでなく、マナーも重要な評価ポイントです。面接会場への入室から退室までの流れや、お辞儀の仕方、話し方などを事前に確認しておきましょう。
第一印象をよくするために、清潔感のある服装や髪型を心掛けることも重要です。「聞こえやすい声の大きさではっきりと話す」「面接官の目を見て受け答えをする」「質問をされたら結論から答える」といった点を意識することで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
本番を想定して面接練習をしよう
面接本番は、誰しも緊張しやすいものです。落ち着いて受け答えができるように、家族や友人、就職支援サービスの担当者などに協力してもらい、面接練習をしましょう。
本番を想定して面接練習を重ねることで、緊張が和らぎ、本番でも落ち着いて受け答えができるようになります。また、客観的な視点から、話し方の癖や改善点を指摘してもらうことで、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。
高校の中退理由はどう伝える?
高校中退の理由は、面接で聞かれる可能性のある質問です。伝え方によっては、マイナスの印象を与えてしまうこともあるため、事前にどのように話すか準備しておきましょう。ポイントは、事実を簡潔に伝えつつ、その経験から何を学んだか、今後どう活かしたいかを前向きに話すことです。
たとえば、「家庭の事情で中退しましたが、その後は独学で資格取得に励み、仕事への意欲を高めてきました」といったように、中退した事実だけでなく、その後の成長を伝えることが重要です。
内定をもらう
無事に内定をもらえたら、就職活動は最終段階です。内定の連絡を受けたら、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。電話の場合は聞き間違いがないよう、企業名や担当者の名前、入社日などの情報をメモを取ります。何か疑問点があれば、この時点で確認しておくと安心です。
もしほかに選考を受けている企業がある場合は、内定承諾の期限について確認し、誠実に対応しましょう。内定承諾の返事をする前に、本当にその会社で働きたいか、改めて考えてみることも大切です。
中卒の方が就職先を探す際におすすめなサービス
中卒からの就職先選びに役立つサービスは、「求人・転職サイト」「就職・転職エージェント」「ハローワーク」の3つが挙げられます。
若年層向けの就職・転職エージェントのハタラクティブがまとめた「若者しごと白書2025」によると、18歳から29歳のフリーターが就職先を探す際の手段や利用したサービスのランキングは、下記のとおりでした。
ランキング | 高卒フリーター | 大卒フリーター |
---|---|---|
1位 | 求人サイトや就職・転職情報サイト(62.1%) | 求人サイトや就職・転職情報サイト(67.8%) |
2位 | ハローワーク(19.3%) | ハローワーク(11.1%) |
3位 | 就職・転職エージェント(5.9%) | 就職・転職エージェント(10.4%) |
参照:ハタラクティブ「就職先探しの手段・利用サービス(P.32)」
調査対象に中卒者は含まれていませんが、これらのサービスを活用すると就職先選びがスムーズに進む可能性があります。以下で、それぞれのサービスの特徴を紹介するので確認してみましょう。
参照元:ハタラクティブ「若者しごと白書2025」
中卒の方が就職先を探す際におすすめなサービス
- 求人・転職サイト
- 就職・転職エージェント
- ハローワーク
求人・転職サイト
求人・転職サイトは、自分のペースで仕事を探したい方におすすめです。多種多様な求人情報が掲載されているため、業種や職種、勤務地など、さまざまな条件で検索できます。中卒の方を歓迎する求人特集が組まれているサイトもあり、学歴を気にせずに探せるでしょう。
また、求人・転職サイトでは、仕事内容や職場の雰囲気、必要なスキルなどを詳しく知ることができます。通勤時間や休憩時間など、すきま時間を利用して求人情報を確認できる点もメリットです。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントとは、就職先を探す人と人材を求める企業のマッチングを行っている、民間の就職支援サービスです。希望や適性に合わせて求人を紹介してもらえるほか、履歴書の添削や面接対策など、選考を突破するための具体的なアドバイスを受けられます。
特に中卒の方の支援に注力しているエージェントでは、学歴や経験ではなく、人柄や意欲を評価する企業とのつながりもあり、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれるので、安心して取り組めるのが魅力です。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する就職支援サービスです。全国各地に拠点があり、誰でも無料で利用できます。地域に密着した求人が多く、地元の就職に強いことが特徴です。ハローワークの職員が職業相談に乗ってくれるため、どのような仕事が向いているのか、何のスキルを身につければいいのかといった相談もできます。
わかものハローワーク
わかものハローワークは、おおむね35歳未満の若者を対象としたハローワークです。一般的なハローワークよりも、若者向けのきめ細やかなサポートが受けられます。就職支援ナビゲーターと呼ばれる担当者が、マンツーマンで相談に乗りサポートしてくれるので、初めての就職活動やブランクのある方も安心して利用できるでしょう。
履歴書の書き方や面接の練習など、実践的な支援を通じて、就職への準備を進められます。就職活動に役立つセミナーも開催しているので、気になる方はハローワークに問い合わせしてみましょう。
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは、働く一歩を踏み出したい15歳から49歳までの方を対象に、就職に向けたサポートを行う場所です。すぐに就職するのは難しいと感じている方でも、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座など、段階的なプログラムを通して働く自信をつけられます。
グループワークを通じて、社会で役立つ力を身につけたり、仲間と悩みを共有したりすることも可能です。就職活動そのものに不安がある方にとって、有効な選択肢の一つといえます。
参照元:厚生労働省「雇用」
【まとめ】中卒で就職するならサポートを活用しよう
中卒から正社員として就職を目指すことは、決して難しいことではありません。就職活動の進め方に不安がある場合は、就職・転職エージェントやハローワークなどのサポートを頼りましょう。履歴書の添削や面接練習など、専門家のアドバイスを受けることで、自信を持って就職活動に臨めます。自分に合った仕事を見つけ、社会人としての一歩を踏み出しましょう。
「一人で就職活動を進める自信がない」「自分に合う就職先が分からない」と悩んでいる中卒者の方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒、フリーターなどの若年層に特化した就職支援サービスです。
求人紹介のほか、履歴書の添削や面接対策、企業とのやりとりなど、専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートするので、就職活動が初めての方も安心してご利用いただけます。ハタラクティブのサービスはすべて無料です。まずは、お気軽にご連絡ください。
中卒の就職先に関するQ&A
ここでは、中卒からの就職先選びに関連する疑問をQ&A形式で回答します。就職先選びに悩む中卒者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
中卒はどれくらいやばいのでしょうか?
中卒であること自体が、不利になるわけではありません。ただし、就職においては学歴を重視する企業もあるため、応募できる求人の選択肢が狭まり、キャリア形成に影響を与えることもあります。
しかし、学歴よりも人柄や仕事への熱意、ポテンシャルを評価する企業もあるので、スキルを身につけたり実務経験を積んだりすることで、キャリアを築くことは可能です。大切なのは、学歴にこだわらず、自分に合った仕事を見つけ、努力を続けることといえます。
中卒でもできる仕事を教えてください
中卒の方が就職を目指せる仕事は多数あります。たとえば、飲食店のホールスタッフや建設現場の作業員、ドライバーなどの職種が例として挙げられるでしょう。これらの仕事は、学歴よりもポテンシャルが評価される傾向にあります。
また、入社後の研修制度が充実している企業も多く、未経験からでも安心して始められるのが魅力です。
中卒から就職を目指す際は、最初は契約社員やアルバイトとして経験を積み、正社員登用を活用する方法もあります。
中卒の女性が稼げる仕事には何があるか知りたいです
中卒の女性が稼げる仕事には、たとえば営業職や美容系の仕事、IT関連の仕事などがあります。営業職は、成果が給与に反映されるインセンティブ制を導入している企業が多く、学歴に関係なく収入を増やすことが可能です。
美容系の仕事は、技術や資格を身につけることで、専門性の高いサービスを提供し、収入につなげられるでしょう。
また、Webデザインやプログラミングなど、専門的なスキルを身につけてIT業界で働く方法もあります。さまざまな職種について知り、自分に合った仕事を見つけましょう。
16歳の中卒です。このまま就職しなかったらどうなりますか?
もし就職しないまま時間が過ぎると、社会に出て働くことへの不安がどんどん大きくなってしまう恐れがあります。
何年も就職せずにいると、社会経験がないまま年齢を重ねることになり、空白期間が長引いてしまうでしょう。一般的に、空白期間が長引くほど、その後の就職活動は難しくなるといわれています。働くことに踏み出したいと思ったら、まずは就職支援サービスに相談してみることがおすすめです。
15歳の中卒が就職を成功させるコツはありますか?
15歳の中卒の方が就職を成功させるには、まず「働く意欲」を明確にすることから始めましょう。次に、就職支援サービスを積極的に活用することです。ハローワークや若者向けの就職エージェントなど、15歳から利用できるサービスがあります。
就職支援サービスに相談すると、担当者から求人を紹介してもらったり、履歴書の書き方や面接の練習といったサポートを受けたりできるので、選考突破に向けて準備と対策を進められるでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブは、求人紹介から内定獲得まで一貫してサポートします。中卒から正社員への就職を考えている方は、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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