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中卒の就職は難しい?成功させるコツやおすすめの仕事を紹介
公開日

この記事のまとめ
- 中卒の就職が「難しい」と言われるのは、最終学歴を高卒以上にしている企業があるため
- 卒業後に正社員で働く割合が少ないため、中卒就職は「難しい」と言われる場合がある
- 「営業」「事務」「接客」などは、中卒から正社員就職を目指す際におすすめの仕事
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)は、就職活動で役に立つ可能性がある
- 「難しい」と言われる中卒の就活では、就職・転職エージェントの活用も手段の一つ
中卒の方のなかには、就職活動が「難しいのでは?」と不安を感じている方もいるでしょう。正社員就職を成功させるためには、中卒就職の現状も把握しておくことが大切です。 このコラムでは、中卒で就職する場合に「難しい」と言われる理由を詳しく解説していきます。中卒から正社員就職を目指す場合におすすめの仕事や、役に立つ資格についてもご紹介するので、就活を成功させたい方はぜひ参考にしてみてください。
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中卒の就職は難しい?
中卒から正社員就職をするのは「難しい」と言われる場合があります。中卒から就職はできるものの、ほかの最終学歴と比べた際に求人の数や求人倍率、就職率の違いから「難しい」と考える方もいるようです。とはいえ、中卒で就職する現状を把握して就活対策を行うことで、正社員就職できる可能性も高まるといえるでしょう。
中卒就職の現状
中卒から正社員就職を目指す際は、求人数や就職率のほかに年収に関しても把握しておくことをおすすめします。以下でほかの最終学歴と比較しながら解説していくので、就職活動の検討をしている方は参考にしてみてください。
就職率の違い
中卒から就職したいと考えている場合、実際の就職率について気になる方もいるでしょう。就職率は最終学歴によって異なります。厚生労働省の「令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(3月末現在)~高校生の就職内定率は99.2%~」と「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~」の令和6年3月卒業の学歴別に調査したデータをもとに、以下の表に就職率をまとめました。
最終学歴 | 就職率 |
---|---|
中卒 | 0.795 |
高卒 | 99.2% |
高専卒 | 100.0% |
短大卒 | 97.4% |
大卒 | 98.1% |
参照:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(3月末現在)~高校生の就職内定率は99.2%~
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~
中卒の就職率は79.5%と高い水準にあるものの、ほかの最終学歴と比べて低い傾向だと分かりました。高卒以上の就職率は100%に近いことから、中卒の就職はほかの最終学歴に比べると「難しい」場合もあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和6年3月末現在)
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します
求人数の違い
中卒で就職する場合、企業が出している求人の数に関しても最終学歴によって異なります。厚生労働省の「令和6年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況』取りまとめ(7月末現在)~高校生の求人倍率は3.70倍、求人数は前年同期比4.8%増~」をもとに、中卒と高卒の求人数を公表している内容を以下の表にまとめました。
最終学歴 | 求人数 | 求職者数 | 求人倍率 |
---|---|---|---|
中卒 | 618人 | 751人 | 0.82倍 |
高卒 | 46万5,000人 | 12万6,000人 | 3.70倍 |
参照:令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)~高校生の求人倍率は3.70倍、求人数は前年同期比4.8%増~
中卒と高卒を比べると、どの項目も大きく差があると分かります。中卒の求人数が618人なのに対して、高卒では46万5,000人でした。求人の倍率は中卒が0.82倍、高卒が3.70倍のため、中卒は高卒に比べると選べる仕事の数が限られていて、就職が「難しい」可能性があるといえます。
参照元
厚生労働省
令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)
年収の違い
中卒で正社員に就職すると、ほかの最終学歴と比べて年収に差が生じるのも現状の一つです。厚生労働省の「平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況」では、中卒の賃金で男性は280,200円、女性は174,400円が平均であると分かりました。男性と女性の給与をあわせて平均すると、227,300円が中卒の平均賃金といえます。以下の表では、平均賃金をもとに年収の金額を算出しました。
最終学歴 | 平均年収 |
---|---|
中卒 | 約2,727,600円 |
高卒 | 約2,991,000円 |
高専・短大卒 | 約3,301,800円 |
大学・大学院卒 | 約4,097,400円 |
中卒の平均年収は約2,727,600円になっていて、ほかの最終学歴と比べて金額が低いと分かります。今回算出した方法では、賞与の金額を含めていません。賞与も含めて平均年収を算出した場合、さらに金額の差が開くと考えられます。
参照元
厚生労働省
平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況
企業が中卒者に対して抱くイメージとは
最終学歴が中卒の場合、企業側は「社会人としてのマナーが身についていないのでは?」「仕事で壁に直面したときに乗り越えられない可能性があるのでは?」といったイメージを抱いている場合もあります。家庭の事情や自分の体調など、高校に進学できなかった・途中で辞めた理由は人それぞれです。中卒から就職を成功させるためには、中卒になった理由とあわせて「なぜその企業に入社して働きたいのか」を企業側にしっかりと伝えることが大切です。中卒の就職が「難しい」と言われる3つの理由
最終学歴や正社員で働いている人の割合を理由に、中卒の就職が「難しい」と言われる場合があるようです。以下で、就職が「難しい」と言われる主な理由を詳しく解説していきます。
中卒の就職が「難しい」と言われる理由
- 最終学歴を「高卒以上」としている企業があるため
- 中卒の場合は取得できない資格があるため
- 中卒で正社員として働いている人の割合が少ないため
1.最終学歴を「高卒以上」としている企業があるため
企業が出している求人で、最終学歴が「高卒以上」のものには応募できない理由から、中卒で正社員に就職するのは「難しい」と言われる場合があるようです。なかには「学歴不問」の求人があるものの、「高卒以上」の求人に応募できないことを踏まえると、中卒の方が応募できる求人は限られてしまうといえます。 後述しますが、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)に合格すると、「高卒以上」の求人にも応募できるようになるため、就職の可能性を広げたい場合は受験を検討してみるのも手段の一つです。
2.中卒の場合は取得できない資格があるため
職種によっては専門的な資格や免許がないと働くことが難しい仕事もあります。種類によるものの、資格や免許を取得するには、「高卒」や「大卒」が受験の条件となっている場合もあるのが実情です。たとえば、「教員免許」や「弁護士資格」などは、中卒の場合に取得できない資格や免許の一つ。ほかにも取得できないものがあるため、就職の選択肢も限られているといえるでしょう。
3.中卒で正社員として働いている人の割合が少ないため
正社員で働く人の割合が少ないことを理由に、中卒の就職が「難しい」と言われる場合があります。厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」では、学歴ごとに分けて正社員就業の割合を調査しており、中卒の方の就業割合も発表されました。
最終学歴 | 中卒 | 高卒 | 専修学校修了 | 高専・短大卒 | 大卒 | 大学院修了 |
---|---|---|---|---|---|---|
正社員就業の割合(%) | 0.34 | 63.5% | 70.8% | 0.687 | 0.873 | 0.81 |
参照:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況(p.12)」
中卒の場合、正社員で就業して働いている人の割合は34.0%になっていて、ほかの最終学歴と比べると正社員就業の割合が一番少ないと分かります。正社員で就業している人の割合の少なさから、中卒の就職は「難しい」と言われていることがあるようです。
参照元
厚生労働省
令和5年若年者雇用実態調査の概況
中卒から正社員就職を目指す場合におすすめの仕事9選
中卒から正社員就職を目指すなら、「営業」「事務」「接客や販売」などの仕事がおすすめです。それぞれの仕事における特徴を押さえておくと理解が深まり、仕事選びや就職活動を行う際も役に立つでしょう。ここでは、正社員就職を目指す場合におすすめの仕事を一例として紹介していきます。
1.営業
中卒から正社員就職を目指すなら、営業の仕事がおすすめといえます。営業とは、自社の製品や提供するサービスを顧客に紹介して購入につなげ、会社の売り上げに貢献する仕事です。営業の仕事では、コミュニケーションスキルや顧客のニーズを把握するスキルが求められます。 未経験から挑戦可能で、自分の頑張りがインセンティブとして給与に反映されるため、達成感や仕事に対するやりがいも感じやすいのが営業の魅力といえるでしょう。
「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」のコラムでは、営業の仕事内容や求められるスキルの解説をしています。こちらもあわせてご覧ください。
正社員
営業系総合職
年収 396万円 ~ 634万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
2.事務
事務の仕事は、中卒から正社員就職を目指す際におすすめです。事務の仕事にはいくつかの種類があるので、選択肢の幅が広いのも特徴の一つです。事務の仕事には主に以下の種類があります。
- ・一般事務
- ・営業事務
- ・総務事務
- ・人事事務
- ・営業事務
- ・貿易事務
- ・医療事務
「事務の仕事内容とは?求められるスキルや働くメリット・デメリットを解説!」のコラムでは、事務の仕事内容とあわせて一日の仕事の流れについても紹介しています。気になる方は参考にしてみてください。
正社員
営業事務サポート(顧客・契約ビルデータ登録など)
年収 325万円 ~ 372万円
-
未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
3.接客・販売
接客や販売は、中卒から正社員就職を目指せる仕事の一つです。お客さまと直接関わるため、仕事ではコミュニケーションスキルやマナーが重視されるでしょう。未経験から挑戦しやすく、働きながらキャリアアップを目指せるのが魅力といえます。 お客さまの喜ぶ姿を近くで見られたり、お客さまからお礼を言われたりする場合もあるので、やりがいを感じながら働けるでしょう。
「接客の仕事」のコラムでは、接客の仕事内容や年収、将来性について詳しく解説しています。「販売員に資格は必要?業界ごとに必要なスキルを解説」のコラムでは、販売員の就職活動で役立つ資格の紹介をしているので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員
アパレル販売職
年収 300万円 ~ 420万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.飲食
中卒から正社員就職を目指す場合、飲食の仕事もおすすめの一つといえます。飲食の仕事には、ホールで働くスタッフや料理を作る調理スタッフ、責任者として働く店長やエリアをまとめるマネージャーなど、さまざまな種類があります。人柄やポテンシャルを重視しているため、未経験の場合も挑戦しやすいでしょう。また、経験を積みながらスキルを身につけてキャリアアップできるのも魅力です。
飲食の仕事について詳しく知りたい方は、「飲食の仕事」のコラムもあわせてご覧ください。
5.警備
警備は中卒から正社員就職を目指す際におすすめの仕事の一つです。商業施設や病院、学校、イベントなどにおいて、安全を守るために施設や会場を巡回して警備を行います。入社後に必要な研修を受けてから現場に出て働くのが一般的なため、未経験から挑戦しやすいでしょう。警備の仕事では、臨機応変に対応できる柔軟さや、責任感を持ちながら冷静に対処できる力が役に立つと考えられます。
「警備員の仕事」のコラムでは、警備員になる方法や志望動機の書き方に関して分かりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
6.運転手
中卒から正社員就職を目指すときは、運転手の仕事もおすすめの一つです。働き手の人出不足を理由に、運転手の仕事は需要が高い傾向にあるといえます。運転手の主な種類は以下のとおりです。
- ・トラック運転手
- ・タクシー運転手
- ・バス運転手
- ・配送ドライバー
「トラック運転手の仕事内容とは?年収の目安や労働時間など詳しくご紹介」のコラムでは、トラック運転手になるメリットや向いている人の特徴などの解説をしています。気になる方はあわせてご覧ください。
7.工場
工場の仕事は、中卒から正社員への就職が目指せる仕事といえます。工場の仕事にはいくつかの種類があるため、自分の適性に合ったものを選ぶのがおすすめです。工場で働く仕事には、主に以下の種類があります。
- ・ライン作業
- ・仕分け
- ・検品
- ・ピッキング
- ・生産管理
「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」のコラムでは、工場勤務の仕事内容や就職するメリットを詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
正社員
電子部品製造オペレーター
年収 370万円 ~ 470万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
8.IT関係
中卒から正社員就職を目指す際は、IT関係の仕事もおすすめです。IT業界では専門的なスキルが求められるものの、未経験で入社して働きながら知識を身につけられるのが魅力といえます。経験を積んで知識やスキルが身につけば、将来的に独立してフリーランスで働くことも可能です。 企業によっては資格手当を支給したり、IT技術に関する講習を定期的に開催したりする場合もあるため、モチベーションを維持しながらスキルアップして働けるでしょう。
「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムでは、IT業界の仕事に役立つ資格や活かせるスキルについて紹介しています。IT業界が気になる方はぜひご覧ください。
正社員
未経験エンジニア
年収 310万円 ~ 479万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,学歴不問,安定的な仕事,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
9.公務員
中卒から正社員の就職を目指すなら、公務員として働く選択肢もおすすめです。公務員の種類によっては、学歴を問わずに挑戦できるものもあります。公務員は休暇制度や福利厚生が充実していて、給与水準も安定した傾向にあるため、仕事とプライベートのバランスを保ちながら働きやすいでしょう。 公務員になるためには、公務員試験に合格する必要があります。受験する試験によって難易度は異なるので、試験日に向けて計画的に勉強をしながら対策をすることが大切です。
公務員について詳しく知りたい方は、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
職人への弟子入りや起業して独立する方法もある
会社員や公務員として働くのではなく、職人のもとへ弟子入りして修行する、自分で起業して独立する選択肢もあります。職人を目指して弟子入りする場合は、Webサイトで検索して弟子入りを募集しているお店や工房の情報を探してみたり、自治体が取り組みを行っている伝統工芸の育成事業に応募してみたりする方法がおすすめです。起業する場合は、組織に所属しなくても稼げるためのスキルを身につける必要があるでしょう。起業は働き方が自由な反面、自分から動いて仕事を獲得したり、税金や社会保険の手続きもすべて自分で行ったりすると理解しておくことが大切です。
中卒の就職活動で役に立つ5つの資格
中卒から正社員への就職を目指す場合、就活や実際の業務で活かせる資格を取得しておくのがおすすめです。資格を取得しておくと、就活で企業にアピールできたり自分の自信につながったりするメリットもあります。ここでは、役に立つと考えられる資格を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
中卒の就職活動で役に立つ資格
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)
- 普通自動車免許
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商簿記検定
- 調理師
1.高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)
高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)とは、高校を卒業した方と同等以上の学力が身についていることを認定する試験です。正社員就職の可能性を広げたいと考える場合に、おすすめの試験といえます。最終学歴が中卒の状態で試験に合格すると、学歴自体は変わらないものの、短大や大学、専門学校への入試に挑戦が可能です。また、就職に関しても高卒と同等に扱われるように国が働きかけを行っているため、挑戦が難しかった高卒以上の求人に応募しやすくなるでしょう。
参照元
文部科学省
高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)
2.普通自動車免許
中卒から正社員への就職を目指すなら、普通自動車免許を取得しておくのもおすすめです。応募する職種によるものの、普通自動車免許の保有を条件としている場合があります。運転手や外回りをする営業の仕事に正社員就職したいと考えている方は、事前に普通自動車免許を取得しておくと安心でしょう。 なお、普通自動車免許を取得するためには、自動車学校に通う方法と合宿に参加する方法があります。自分に合った方法を選択して取得を目指しましょう。
「履歴書に自動車運転免許は書くべき?書き方のポイントや記入例を紹介」のコラムでは、運転免許の正式名称や履歴書に記載する際の記入例を紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
3.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWord、PowerPointなどのスキルを照明する資格です。取得していると、就活で企業にアピールできる強みとなります。事務職以外の職業も、仕事でパソコンを使用する機会があると考えられるため、中卒から正社員就職を目指す場合は取得しておきたい資格といえるでしょう。
4.日商簿記検定
中卒から正社員の就職を目指す際は、日商簿記検定の資格取得がおすすめです。簿記の知識を身につけると、企業の財政状況や経営状況が把握でき、お金の流れが理解できるようになります。経理や会計に関する仕事に就きたい場合は、日商簿記の資格を取得することで就活や実際に仕事をする場面において役立つと考えられるでしょう。
5.調理師
中卒から正社員への就職を目指す場合、調理師の免許はおすすめの一つです。調理師の免許は、飲食店で2年以上の調理実務の経験を積むと受験資格が得られます。アルバイトやパートで働いた場合も、実務経験の対象期間に含まれるのが特徴です。即戦力としてのアピールポイントにもなるので、飲食業界に正社員として就職したい方は取得しておきたい資格といえるでしょう。
「難しい」と言われる中卒の就職を成功させる6つのコツ
就職活動を成功させるためには、自己分析を行って適性を把握したり、将来なりたいキャリアビジョンを具体的に想像したりするのが有効です。以下で就職を成功させるコツについて詳しく解説していきます。
「難しい」と言われる中卒の就職を成功させるコツ
- 自己分析をして適性を知る
- 将来のキャリアビジョンを想像する
- 社会人としての基本的なマナーを身につける
- 「学歴不問」「未経験歓迎」の求人を探す
- ハローワークを利用する
- 就職・転職エージェントを活用する
1.自己分析をして適性を知る
中卒の就職を成功させるためには、自己分析を行うことが有効です。自己分析では、これまでの人生を振り返りながらエピソードを深掘りしていきます。自己分析をする際は、時系列に分けると振り返りがしやすくなるのでおすすめです。「△歳のときは、大会に出場できるよう部活が終わってからも毎日必ず練習していた」のように、できる限り具体的にエピソードを書き出してみてください。 深掘りしていくと、「コツコツと努力するのが得意」「目標に向けて諦めない粘り強さがある」など、自分の強みや大切にしている価値観・適性が分かるため、仕事を検討する際や就職活動で企業に自己アピールする場合にも役立つと考えられます。
「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」のコラムでは、自己分析を簡単に行う方法や効率よく行う方法を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.将来のキャリアビジョンを想像する
「難しい」と言われる中卒の就職を成功させるには、将来のキャリアビジョンを想像する方法を試してみましょう。キャリアビジョンとは、生き方や働き方において自分が将来なりたいと姿を思い描くことを指します。 「20代のうちに家庭を築きたい」「30代では新人教育に携わりたい」のように、将来について具体的に考えてみてください。キャリアビジョンが明確になると、なりたい姿を叶えるために何をすべきか、どのような仕事が合うのかも自ずと分かってくるでしょう。
「キャリアビジョンとは?思いつかないときの考え方や書き方の具体例を解説」のコラムでは、キャリアビジョンの書き方や伝えるコツを紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。
3.社会人としての基本的なマナーを身につける
中卒から就職を成功させるためには、社会人としての基本的なマナーを身につける方法が有効といえます。たとえば、「あいさつ」は社会人としての基本となるため、普段から人にあいさつする習慣を身につけておきましょう。 また、「正しい言葉遣い」や「清潔感のある身だしなみ」を心掛けておくと、就職活動の際に企業側から好印象を抱いてもらえる可能性があります。日ごろからマナーを意識しながら過ごすと、自然と身につきやすいでしょう。
「社会人の立ち振る舞いのマナーとは?仕事や就活でのポイントを紹介」のコラムでは、立ち振る舞いのマナーやポイントの解説をしています。こちらもぜひあわせてご覧ください。
4.「学歴不問」「未経験歓迎」の求人を探す
中卒で仕事を探す際は、「学歴不問」や「未経験歓迎」と記載されている求人を中心に探す方法もおすすめです。求人に記載されているとおり、これまでの学歴や経験ではなく、応募者のやる気やポテンシャルを重視して採用される可能性があります。 就職活動では、「なぜ応募企業に入社したいのか」「入社してどのようなキャリアを形成していきたいのか」「入社したら強みである△△を活かして□□の仕事をしてみたい」のようにアピールできると、企業側にも入社して働きたい熱意が伝わりやすいでしょう。
業務内容や給与の確認も忘れないようにしよう
仕事探しをするときは、募集要項の最終学歴だけではなく、業務内容や給与などの確認も行いましょう。「どのような会社なのか」「何のポジションで募集しているのか」「具体的に行う業務は何か」を意識して、求人情報を見てみてください。また、毎月の給与や求人、勤務時間の確認をしておくこともポイントです。最終学歴の欄だけを見て応募すると、入社後に「自分が想像していた仕事と違った」とギャップを感じて悩んでしまう恐れもあるので気をつけましょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
5.ハローワークを利用する
中卒から就職を成功させるために、ハローワークを利用してみる方法があります。ハローワークは厚生労働省が運営する総合的雇用サービス機関で、全国に拠点があるため気軽に利用しやすいでしょう。ハローワークでは、求人検索や窓口での職業相談、職業訓練など幅広く就業支援を行っていて、求職者は無償で利用できます。 開庁時間は地域によって異なるため、利用前に最寄りのハローワークの確認をしておくと安心でしょう。開庁時間に行けないときは、ハローワークインターネットサービスを利用して、自分の好きなタイミングで求人検索する方法もおすすめです。
「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムでは、ハローワークを利用するときの流れや受けられるサービスについて解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
ハローワークインターネットサービス
6.就職・転職エージェントを活用する
「難しい」と言われる中卒の正社員就職を成功させるなら、就職・転職エージェントを活用するのも一つの手段です。就職・転職エージェントは、一般企業が提供している就職支援サービスを指します。利用料は基本的に無料で、就職・転職活動に豊富な知識を持つキャリアアドバイザーが、求職者の就活を包括的にサポートしてくれます。求人紹介のほか、応募書類の添削や面接対策もしてくれるので、円滑に就活を進めたい場合や自分一人で就活を進める自信がない場合におすすめです。
就職エージェントについて知りたい方は、「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」のコラムもあわせてご覧ください。就職エージェントを利用するメリットや、利用する流れについて分かりやすく紹介しています。
「学歴に自信がない」「就職活動が初めてで不安」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが就職に関する悩みや希望を丁寧にヒアリングします。ヒアリングした内容をもとに、あなたの適性にあった求人を厳選してご紹介。 履歴書や職務経歴書の書き方もアドバイスするため、就職活動が初めての方も安心です。面接対策では、あなたの強みを引き出して企業にアピールできるようサポートします。ハタラクティブへの登録や利用はすべて無料です。ご相談をお待ちしています。
中卒の就職に関するQ&A
中卒から就職する際に生じる疑問に対して、Q&A形式で解説していきます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
中卒の就職は難しいですか?
中卒から正社員に就職することは可能です。ただし、求人の数や就職率などが、ほかの最終学歴と比べて低い傾向にあります。希望する企業への就職を叶えるなら、中卒で就職する現状を把握してしっかりと対策を行ったうえで就活をしましょう。
中卒から目指せるおすすめの仕事はありますか?
中卒から正社員就職を目指すなら、「営業」「事務」「IT関係」などの仕事がおすすめです。たとえば「IT関係」では、入社してから専門的な知識やスキルを身につけて働けるため、未経験の場合も挑戦しやすいのが魅力といえます。コラム内の「中卒から正社員就職を目指す場合におすすめの仕事9選」では、おすすめの仕事について詳しく解説しているのであわせて参考にしてみてください。
15歳の中卒で、安定した仕事をしたいと考えています
安定した仕事がしたいなら、就活を成功させるために、まずは自己分析や企業研究から始めてみましょう。自分の適性を知り企業に対する理解が深まると、就職活動も進めやすくなると考えられます。就職活動を効率的に進めたい、相談したりアドバイスをもらったりしながら進めたい場合は、就職・転職エージェントに相談してプロにサポートしてもらう方法もおすすめです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。