離職票が届かない原因は?対処法やハローワークでできることを解説!

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この記事のまとめ

  • 自分から会社に希望しないと、離職票が届かないことがある
  • 交付の希望をしても離職票が届かないときは、まず会社に確認する
  • 会社で離職票の手続きが進められていると分かった場合は、ハローワークに問い合わせる
  • 会社が退職者に離職票を発行しないのは雇用保険法違反になる
  • なかなか会社から離職票が届かない場合は、ハローワーク以外にも弁護士への相談も可能

退職した後に失業手当の給付を受けたい方のなかには、退職したのに離職票が届かないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。離職票は、雇用保険の失業手当を受給するために必要な書類です。離職票がないと、失業手当の手続きが進められなくなってしまいます。この記事では、離職票が届かないときの原因や対処法について解説。離職票が届かずにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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離職票とは?

離職票とは、雇用保険の失業手当を受給する際に必要な書類のことです。この離職票は、離職者が要求する場合、会社側は必ず交付する義務があります。ただし、離職者が会社に交付を希望しないと離職票が届かない場合があるため、注意が必要です。

2種類の離職票

離職票には2つの種類があります。1つは「雇用保険被保険者離職票-1」、もう1つは「雇用保険被保険者離職票-2」です。それぞれを省略して「離職票-1」「離職票-2」と呼びます。

離職票-1

離職票-1は、退職した被保険者に雇用保険の資格が喪失したことを通知する書類です。また、失業手当の振り込み先をハローワークに届け出るための書類でもあります。

離職票-2

離職票ー2は、退職直前の6ヶ月間の賃金状況と退職者の離職理由を示す書類です。賃金情報や離職理由によって失業手当の額や支給開始時期が変動するため、内容に誤りがあると退職者が損をしてしまうおそれもあります。

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離職票が届かないとどうなる?

離職票は失業手当を受給するための大切な書類です。そのため、離職票が届かないと、失業手当の給付が受けられなくなってしまいます。
退職後すぐに別の会社への転職が決まっていたり、起業したりする場合は、失業期間がないため離職票の交付は受ける必要がありません。ただし、転職先から離職票の提出を求められる場合もあるので、すでに離職票を交付してもらっている場合は処分せず、一定期間保管しておきましょう。

離職票が届かないのはなぜ?

ここでは、離職票が届かないときの原因について解説します。手続きが遅れると、給付日数が残っていても失業保険が途中で打ち切られてしまうというケースもあるため、以下のいずれの場合も早急に対処が必要です。

離職票が必要なことを会社に伝えていない

離職票とは?でも触れましたが、離職票は退職者が希望しないと届かない場合があります。特に小規模な企業の場合、退職前に離職票が必要か確認されないことがあるので注意しましょう。

会社での手続きが遅れている

退職者が離職票の交付を希望していても、担当者が忙しく手続きが遅れたり、忘れていたりして届かないこともあります。その場合は、電話やメールなどで離職票交付の進捗状況を確認する連絡を入れましょう。

ハローワークでの手続きが遅れている

会社ではなく、ハローワーク側の手続きが遅れている場合も考えられます。特に退職者が多い時期はハローワークの職員も忙しく、なかなか離職票が届かないという事態になりやすいでしょう。
離職票のもらい方とは?ハローワークとの関連や用途などを詳しく解説!」では、離職票にまつわるトラブルやハローワークで行うことについて解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。

会社が嫌がらせをしている

円満退職ができなかった、退職前にトラブルがあったという場合、会社が嫌がらせをしている可能性も考えなければならないでしょう。コンプライアンスを徹底している会社であれば嫌がらせの可能性は限りなく低いですが、意図的に離職票の交付を遅らせていないとは言い切れないため注意が必要です。
離職票が届かない原因は「離職票がもらえない!くれないのは違法?ハローワークへの問い合わせも解説」でも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

離職票が届かないときの対処法

ここでは、離職票が届かないときの対処法について解説します。退職から2週間経っても離職票が届かない場合は、以下の対応をとりましょう。

会社に離職票が欲しいと伝える

自身が退職前に離職票の交付を希望していなかった場合、会社に連絡して離職票が欲しい旨を伝えましょう。
離職票の交付を希望しているにも関わらず届かない場合は、離職票の交付手続きはもう始まっているのか、どの段階まで手続きが進められているのかを会社に確認してみてください。
会社が離職票の交付を拒むことは、雇用保険法第76条3項の違反になるので、「今は忙しいかもしれないし…」と遠慮せず手続きを求めましょう。

参照元
e-Govポータル
雇用保険法

ハローワークに相談する

会社に連絡して離職票交付の手続きが行われていると確認できた場合、今度は会社を管轄しているハローワークに問い合わせをしましょう。会社側が離職票の交付を拒んでいる場合は、問い合わせの際ハローワークに相談もできます。
また、いつまでも離職票が届かないときは、離職票がない状態でもハローワークで失業保険の仮手続きができることも。ただし、仮手続きをしても失業認定日までには離職票の提出が必要です。離職票を提出できないと、失業手当が受給できません。
離職票提出の期限については、「離職票の期限は?ハローワークへの提出はいつまで有効?発行の流れも知ろう」のコラムもあわせてご覧ください。

嫌がらせで離職票が届かない場合は弁護士に相談する

会社からの嫌がらせで離職票が届かない場合、弁護士への相談も有効な手段です。離職票の交付を拒否する会社は、自分だけで交渉を試みても相手にしてもらえない可能性があります。また、嫌がらせを行うような会社は労働者に未払いの賃金があったり、サービス残業をさせていたりなど、ほかの問題が生じている場合もあるでしょう。離職票が届かないこと以外にも問題があれば、あわせて弁護士に相談することで解決できることも。弁護士が相手である場合、会社も真剣に取り合わなければならないと危機感を抱く可能性が高いため、独力で解決できない場合はおすすめの方法です。

離職票に書かれた離職理由に納得できないときは?

離職票に書かれた離職理由に納得できないときは、ハローワークに異議申し立てをして内容の訂正を求めることが可能です。離職理由が会社都合か自己都合かによって、受け取れる失業手当の額は変わります。会社都合で退職したにも関わらず、離職票に自己都合と記載されていたときなどは、そのままにせず対処しましょう。

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