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既卒の面接でよく聞かれる22の質問と回答例!就職成功のポイントも紹介

公開日2025/03/10

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この記事のまとめ

  • 既卒者は面接で、「既卒になった理由」や「空白期間の過ごし方」などをよく聞かれる
  • 面接で既卒になった理由を述べる際は、反省点や今後の目標などを伝えよう
  • 既卒期間にアルバイトや資格取得をした場合、仕事で活かせる内容をまとめる
  • 既卒面接の志望動機を作成するときは、「なぜその企業で働きたいか」を明確にする
  • 既卒の面接対策が不安な場合は、エージェントに相談するのも一つの手段

就職活動で面接を控えている既卒者のなかには、企業への受け答えに不安を感じている方もいるでしょう。既卒として面接を受ける場合、既卒になった理由や空白期間の行動のように、新卒時とは異なる質問をされることもあるようです。
あらかじめ面接対策を行っておけば、自信をもって本番に挑めるでしょう。このコラムでは、既卒面接の流れやよく聞かれることをまとめました。

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目次

  • 既卒の面接の流れ
  • 既卒者が面接でよく聞かれる22の質問と回答例
  • 既卒者が面接の志望動機を作成するコツ
  • 既卒の面接対策で就職成功に近づく6つのポイント
  • 既卒の面接で聞かれることに関するQ&A

既卒の面接の流れ

既卒の面接の流れの画像

ここでは、既卒面接の一般的な流れを解説します。面接の流れは企業によっても異なりますが、以下のように進む傾向にあるでしょう。

1.入室・挨拶

既卒の採用面接では、入室時に第一印象が決まりやすいため、笑顔で明るく挨拶をしましょう。入退室の流れや基礎マナーは、どの企業も同じであることが一般的です。

ドアを3回ノックする

面接する部屋に案内されたら、入室前にドアを3回ノックするのが基本です。面接官から「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします」と一言添えて入室します。入室後は静かにドアを閉めましょう。面接時のマナーとして、入室後にドアを閉める際は完全に後ろを向かず、斜めの位置を意識するのがおすすめです。

ドアを閉めたあとは、面接官のほうを向いてお辞儀し「本日はよろしくお願いいたします」と伝えます。このとき、挨拶とお辞儀を同時に行うとマナー違反と捉えられるので注意が必要です。挨拶が終わってからお辞儀をするよう心掛けましょう。一般的な面接のマナーについては、「面接で気をつけることは?模擬面接もやるべき?就職成功のコツを解説」のコラムで紹介しているのでご参照ください。

椅子の横で姿勢を正して待つ

面接官から「お名前をお願いします」と聞かれたら、「△△と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と答え、45度の角度を意識して深くお辞儀しましょう。「おかけください」や「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と答え、15度の浅いお辞儀をして着席します。

笑顔でアイスブレイクに対応する

面接時の冒頭では、アイスブレイクとして緊張を和らげるような軽い雑談をする場合があります。コミュニケーション能力や人柄をチェックされる可能性があるため、リラックスし過ぎないように注意するのが大切です。

挨拶と同様に、好印象を与えるためにはアイスブレイクでも笑顔が肝心といえるでしょう。面接で笑顔を作るコツは、「面接は笑顔が良い?好印象を与えるタイミングと表情作りのコツを紹介」のコラムも参考にしてみてください。

2.自己紹介・自己PR

自己紹介や自己PRを始める前には、面接官に「自己紹介・自己PRをお願いします」と言われる傾向にあるようです。以下で気をつけるべき点を確認しましょう。

自己紹介で「パーソナルデータ」を伝える

既卒の面接で行う自己紹介では、自分の出身大学やアルバイトでの経歴などを答えます。

ここで注意したいのが、自己紹介と自己PRで同じ内容を答えないようにすること。自己紹介とは、名前や現職、趣味などのパーソナルデータを、あくまでも「自分を知ってもらうためにまとめたもの」を指します。主に面接の冒頭で聞かれることが多く、1分ほどにまとめるのがベターです。

自己紹介は既卒者への懸念を払拭するチャンス

自己紹介で好印象を与えることで、採用担当者を安心させる効果が期待できます。企業は既卒者に対し、「何か問題があって就職しなかったのでは」「入社後すぐ辞めてしまうのでは」などの懸念を抱く場合も。その懸念を払拭するためにも、ハキハキとした声や笑顔を心掛け、好一印象を与える自己紹介をしましょう。

自己PRで「自分の強み」を伝える

自己PRとは、自分の強みや経験、スキルなどを伝えて「自分を企業側に売り込むためのもの」を指します。自己紹介と自己PRは似ている言葉ですが、質問の意図は大きく異なるため、混同しないように注意して答えましょう。

 

3.面接官からの質問

既卒の面接における質問の内容や数は、企業によって異なります。質問を多くされたら採用、少なければ不採用というわけではないので、リラックスして答えることが大切。企業面接や公務員面接でよく聞かれる質問は、以下のとおりです。

  • ・長所と短所について教えてください
  • ・志望動機は何ですか?
  • ・就職後にやりたい仕事はありますか?
  • ・あなたにとって仕事とは何ですか?
  • ・最近気になったニュースを教えてください
  • ・最近ハマっていることはありますか?
  • ・大きな失敗をしたことはありますか?
  • ・どのような経緯で弊社を知りましたか?

面接官からの質問には、意図を汲み取って回答する必要があります。たとえば、「長所と短所について教えてください」と聞かれた場合は、応募者が自分の性格を把握できているかを問われている可能性が考えられるでしょう。

また、面接全体を通して「自社の求める人物像にマッチするか」を見られている場合があるため、正直に答えるだけでなく、その企業に合わせた回答を意識することが重要です。

4.仕事内容・勤務条件などの確認

質疑応答が終わったら、仕事内容や勤務条件についての確認が行われます。福利厚生や給与、残業などの説明だけでなく、希望の入社日を聞かれることもあるでしょう。

もし希望勤務地を聞かれたら、やむを得ない事情がない限りは「貴社の指定に従います」と答えるのが無難です。

中途枠なら入社日も伝える

中途枠の求人に応募した場合は、面接時に入社可能日も確認しておきましょう。新卒の場合は卒業後に入社するスケジュールで就職活動が進みますが、既卒の場合は特に決まったスケジュールはありません。もしアルバイトをしていた場合は、内定が出てもすぐに入社するのは厳しい可能性があります。アルバイト先にも迷惑が掛からないよう、企業には余裕をもって入社できる日を伝えましょう。

5.逆質問

逆質問とは、応募者から面接官へ質問をすることです。既卒者が入社意欲をアピールできる場面でもあるので、企業研究を踏まえたうえで最低でも3つ程度用意しておくのが望ましいでしょう。また、会話の内容を広げていけるような質問を準備しておくと、より深く自分自身のことをしてもらえるのでおすすめです。

企業は逆質問で興味や意欲を確認している

既卒の面接で逆質問が重視される理由は、企業が応募者の興味や意欲を理解するために役立つからです。逆質問を通じて、企業は「応募者が事前にどれだけの準備をしてきたか」「自分の能力や経験をどのように活かすのか」を把握できます。

面接でおすすめの逆質問

逆質問では、調べれば分かる質問や「私は御社の仕事についていけるでしょうか」のような不安を解消するための内容は避けましょう。何を聞けば良いか分からない方は、以下の例を参考にしてみてください。

  • ・入社までに身につけておいたほうが良いスキルやすべきことはありますか?
  • ・提出したポートフォリオについて、フィードバックや改善点があれば聞かせていただきたいです
  • ・多数の業務を経験したいのですが、部署間で交流できる機会はありますか?
  • ・未経験から入社し、現在活躍されている方にはどのような特徴がありますか?
  • ・新入社員に対して御社が求める能力は何ですか?

面接官が逆質問をする理由やアピールにつながるポイント、例文などを知りたい方は、「面接で聞いてはいけない逆質問とは?失敗を回避して就職を成功させよう」のコラムも参考になるため、あわせてご覧ください。

逆質問はアピールポイントを絞って話題をまとめよう

逆質問で高評価を得るためには、面接官に何を伝えたいのかを明確に決めるのがコツです。逆質問は、自由に質問できる貴重な機会ともいえます。
やる気や長所、会社への適合性など、伝えたいアピールポイントを絞ることで、質問内容や話題が定まってくるでしょう。また、質問とともに自分の考えを述べることも効果的ですよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

6.退室

既卒者に限らず、面接では質疑応答をして終わりではなく、退室から会社を出るまでの立ち振る舞いも見られます。最後まで気を抜かないようにしましょう。退室の流れは、以下のとおりです。

  • ・面接終了後、椅子から立ち上がる
  • ・「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお礼を言う
  • ・45度の深いお辞儀をする
  • ・ドアの前まで移動し、面接官のほうへ振り返る
  • ・「失礼します」と言い、再び45度の深いお辞儀をする
  • ・ドアを静かに閉めて退室する

面接室を出たあとは、安堵した雰囲気を出さないように気をつけましょう。面接が終わって退室してからも会社へ出入りする従業員の目があるため、帰宅するまでが面接と捉えることが重要です。

既卒者が面接でよく聞かれる22の質問と回答例

既卒者が面接でよく聞かれる22の質問と回答例の画像

ここでは、既卒者が面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介します。面接対策にお役立てください。

既卒者が面接でよく聞かれる質問と回答例

  • 既卒になった理由は何ですか?
  • 空白期間は何をしていましたか?
  • 志望動機は何ですか?
  • 自己PRをお願いします
  • 既卒から正社員に就職しようとした理由は何ですか?
  • あなたの長所と短所を教えてください
  • あなたは周囲からどのような人だと言われますか?
  • 当社についてどのようなことを知っていますか?
  • この業界・職種を選んだ理由はありますか?
  • この仕事において大切だと思うことを教えてください
  • 最近熱中していることはありますか?
  • 気になっているニュースはありますか?
  • 就活の軸を教えてください
  • 在学中に努力した活動はありますか?
  • アルバイトで力を入れたことは何ですか?
  • これまでの人生で一番うれしかったことは何ですか?
  • 今後のキャリアプランについて教えてください
  • 入社後に挑戦したい仕事は何ですか?
  • 不採用の場合はどうしますか?
  • 自分の意見が通らなかったときはどう対処しますか?
  • 今までに挫折経験があれば教えてください
  • 他社の選考状況や弊社の志望順位を教えてください

1.既卒になった理由は何ですか?

既卒の就職活動では、面接官から「なぜ新卒時に就職しなかったのですか?」と聞かれることもあるでしょう。「何か問題があって就職しなかったのでは」という懸念から、面接官はこの質問をするようです。

既卒になった理由を伝えるときは、嘘をつかずに正直に話しましょう。採用に一歩近づくためにも、面接官が納得できるような内容をまとめておくことが重要です。

新卒時の就活で内定をもらえなかった

「就活が上手くいかなかった」「内定を得られなかった」などの場合は、理由もあわせて聞かれることがあるでしょう。既卒になった理由に加え、反省点を活かして就職活動を行っていることも伝えるのがおすすめです。前向きな姿勢をアピールでき、企業側の不安を取り除けるでしょう。

【例文】
「在学中に就職活動をしていたのですが、なかなか内定をもらえず卒業を迎えてしまいました。既卒者になって、これまでの自分は『就活なんて簡単だ』と油断していたことを実感しました。

既卒者になった以上、このまま就職活動を続けても希望の企業で内定をもらうのは難しいと考え、この数ヶ月間ハローワークで改善点を指摘してもらいました。改めて今、就職活動の大変さを痛感しています。

今回の出来事を通じて、己の未熟さと努力の大切さを学びました。これからの社会人生活では、決して学生時代のような慢心を抱かずに仕事に臨む所存です」

既卒になった事情によっては答えにくいかもしれませんが、虚偽やごまかしをしても、深く追求されたときに嘘が発覚してしまう可能性はあります。今までの行いを反省する気持ちや、新たな気持ちで取り組む姿勢をアピールすることが大事です。

あえて就活をしなかった

就職活動をしなかった理由を伝える場合、あえてその選択をした経緯を説明することが重要といえるでしょう。説明しない場合、「計画性が欠如している」「働く意欲が不足している」などと受け取られるおそれもあります。

【例文】

「大学卒業時には自分の進路が見えず、就職活動を避けてしまいましたが、この経験を通じて、自分の興味や能力を把握することの重要性を学びました。

大学卒業後は、自分の興味や能力を把握することに尽力し、現在はデジタルマーケティング分野に興味をもっています。将来的には、デジタル広告キャンペーンの企画・実施やデータ分析を担当する、マーケティングスペシャリストとして活躍することを目指しています。
御社での経験を通じて、自分の目標に向かって成長し、貢献していく所存です」

もし「自分のやりたいことが分からなかった」「何となく就活をしなかった」という場合は、当時の状況を振り返り、今後の方向性について述べることが大切です。面接に臨む際は、応募先企業での労働意欲があることをアピールできるような説明を心掛けましょう。

理想の仕事・求人がなかった

理想の仕事や求人がなかったことが理由で既卒になった場合、「今はどう考えているか」を伝え、今後の仕事に対する意欲をアピールすることが大切です。

【例文】

「私は専門学校に在学中、自分の将来やりたいことが見つけられず卒業を迎えてしまいました。今思えば、危機感をもって将来を考えるべきだったと反省しています。

同期よりも少し出遅れる形になりましたが、この1年間を自分のやりたいことを見つける期間と捉え、今ようやくやりたいことが見つかりました。やりたいことが見つかった今、これまでにない前向きなエネルギーで満ちあふれています。このエネルギーを御社の仕事で活かしていきたいと思っています」

面接官は、過去の実績以上にこれからの姿勢を重視することもあるようです。特出した実績がなくても、これから積極的に仕事をするアピールができれば、内定をもらえる可能性は十分にあるでしょう。

怪我や病気で療養していた

自身や家族の心身的な事情で既卒になった場合は、怪我や病気で療養していたことを隠さずに伝えておくのがおすすめです。加えて、現在は働くことに問題がないことも伝えれば、マイナスイメージにはつながりにくいでしょう。

【例文】
「就活の期間中に家族が病気になり、その看病のため、就職活動を進めることが難しくなりました。現在は無事手術も終わり、看病が不要な状態まで回復したため、就職活動を再開した次第です。
同年代の就活生に遅れて就職活動を開始することには不安がありましたが、家族の元気な姿を見ているとこの選択は間違っていなかったと思っています。
この経験により『誰かの役に立つことがしたい』という気持ちが強くなりました。御社では、お客さまはもちろん、社員の皆さまのお役にも立てるように頑張りたいと思っています」

ポジティブな言葉で締めくくることで、「入社後に休みがちなのでは」「業務に支障があるのでは」などの不安を取り除けるでしょう。「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」のコラムでも既卒の就活方法を解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

2.空白期間は何をしていましたか?

空白期間をどのように過ごしたかを伝えるためには、経験の洗い出しが必要です。下記を参考にしてみてください。

既卒の空白期間に頑張ったことを答える場合

海外留学やボランティアのように、既卒の空白期間に努力したことがある人は、自分の行動や実績をアピールしましょう。具体的なエピソードを交えて頑張ったことを伝えられると、前向きな姿勢を評価してもらいやすくなります。

【例文】

「私は、大学卒業後にさらなる語彙力を高めるために1年間海外へ留学していました。大学時代は、基礎的な英会話ができる程度でしたが、実際に自分の英語力が現地でどれだけ通用するのかを知りたいと思い留学を決意しました。

実際に現地の人と会話を行うと、スピード感や日常で使用する言葉の違いなどに気づけました。そこから1年間の留学を終え、よりレベルアップした語彙力を習得できたため、このスキルを生かし、海外の企業と取引を行う御社の仕事に貢献していきたいと思っております」

空白期間で頑張ったことを伝える場合は、どのように仕事に活かせるかを詳しくまとめるようにしましょう。

フリーターをしていた場合

既卒でフリーターをしている方は、アルバイトで学んだことや身につけたスキルなどを書き出してみましょう。課題を解決したり、困難を乗り越えたりした経験が思い浮かぶ場合は、どのように対策をとったのか、そこで得たことは何かをまとめることをおすすめします。

【例文】

「大学卒業後の3年間、私は昔からの夢であるロックバンドの活動に精を出していました。就職すると時間がなくなると考え、飲食店でアルバイトをしながらバンド活動を続けていました。

しかし、メンバーの一人が家業を継ぐことになり、バンドは解散しました。結果として3年間の空白期間ができてしまいましたが、決して無駄な時間ではありませんでした。
飲食店で培った接客力と、人前でパフォーマンスする本番力には人一倍自信があります。御社でも、持ち前の胆力とコミュニケーション能力を発揮したいと考えております」

空白期間が長いと就職では不利に働くこともありますが、選ぶ業種や事由によってはプラス要素に転換する可能性もあります。

資格を取得した場合

既卒の空白期間に資格取得に向けた学習をしていた方は、仕事に役立つというアピールにつながります。また、なぜその資格をとろうと考えたのか、どのように勉強を進めたのかなどのエピソードも盛り込むと、「自分で考え実行する力がある」として面接官からの評価が上がるでしょう。

【例文】

「学校卒業後の9ヶ月間は、IT企業に就職するための基本情報技術者資格試験の受験と、ポートフォリオ制作に充てていました。学生時代は文系だったのですが、在学中にIT分野へ興味をもち、クラウドソーシングサービスで単発の仕事をこなしながら現在に至ります。

しかし、無資格かつポートフォリオなしで正社員登用は無謀と思い、まずは最低ボーダーである基本情報技術者の資格を取得しようと考えました。結果として卒業から9ヶ月の空白期間が空いてしまいましたが、IT業界に対する知見を深める良い機会になったと感じています」

資格取得のための空白期間は、面接官からマイナスな印象を抱かれにくいでしょう。業界に対する積極性がアピールできるため、業界によっては、無資格の新卒よりも採用されやすい場合もあります。

アルバイトや資格取得のエピソードが複数ある場合は、応募先企業で活かせる内容をピックアップしましょう。会社側が求める人材像を確認し、マッチする内容を伝えることが大切です。経験を振り返ることは、自己PRで自分の強みを述べる際にも役立つため、時間をかけて丁寧に行いましょう。

3.志望動機は何ですか?

既卒の面接で志望動機を答える場合は、応募先企業の魅力についてあらかじめ把握したうえで、志望する意欲や熱意、スキルをアピールしましょう。応募先企業ならではの内容を意識すると、好印象を与えられる可能性があります。

【例文】

「私が御社に応募したきっかけは、店舗展開の手法が他社にないオリジナリティにあふれたものと感動したからです。御社は会社説明会で理念を説明するとともに、店舗展開とサプライチェーン戦略の理論について一部を開示しておりました。

これまで同業他社の説明会に参加してきましたが、御社ほど理論を熱く語ってくれた企業はほかにはありませんでした。仕事に対する熱意と深い思慮を、ぜひ御社で学ばせていただきたいです」

志望動機は理知的なものだけでなく、熱意や積極性など感情に訴えかける要素があると面接官の印象に残る可能性があります。

4.自己PRをお願いします

既卒の面接で自己PRに答える場合は、自分の強みについて述べ、その根拠となるような理由を添えましょう。最初に結論を伝え、そのあとに根拠を示すことで、回答内容の説得力が増します。

【例文】

「私の強みは、物事の効率化と最適化の手腕です。高校生のとき、テニス部に所属していたのですが、以前からテニスコートの老朽化や不効率な練習メニューなど問題点があり、大会で良い結果を残せていませんでした。歴代部員から不満の声も続出していたことから、入部希望者は年々減少の一途をたどっていたそうです。

2年生になって副部長に任命された私は、職員へ練習環境の改善を求めましたが、予算の関係でテニスコートの修復はできないと却下されました。そこで、私は地元のスポーツクラブに掛け合い、代替の練習場としてスポーツクラブのコートを打診しました。

また、練習メニューも壁打ちや走り込みなど単純なメニューではなく、動画鑑賞や缶当てゲームなど、バラエティに富んだメニューで部員たちにテニスの楽しさを感じてもらう工夫を施しました。

私が在籍している間は大会で結果が出せませんでしたが、後輩たちが同じ練習メニューを実践し、3つ下の代では県大会まで進出したとのことです。あのとき、練習環境やメニューを改善して良かったとうれしく思います。御社でも、快適に仕事ができる環境を提案できたらと考えております」

自己RPの終盤では、強みを活かして応募先企業にどのように貢献できるかも述べると、入社後に活躍している姿を想像してもらいやすくなるでしょう。

5.既卒から正社員に就職しようとした理由は何ですか?

正社員として働く決意ができているかどうかをチェックするため、就職を希望する理由を聞かれることもあります。この質問に回答するときは、既卒の状態から正社員になりたいという熱意を明確に伝えることが重要です。

【例文】
「正社員として働こうと思ったのは、大学時代の先輩の結婚式がきっかけです。

先輩は、大学卒業後、新卒で地元の広告代理店に就職し、もともと交際していた女性と卒業後2年で結婚しました。結婚式で晴れ姿を披露する先輩の姿を見て、基盤がある生活というものがいかに貴重で大切なものなのか、このとき感じました。

また、自分はこのままで良いのかという焦りも感じました。立派な社会人として働いている先輩のようになりたいと思い、就職を決意しました」

企業は長く働ける人材を探しています。正社員として働く意思を伝えられれば、「この人はすぐ辞めそうにないな」と好印象を与えられるでしょう。

6.あなたの長所と短所を教えてください

既卒の面接で長所と短所を聞かれた際は、入社後に仕事で活かせることを伝えるようにしましょう。短所は欠点を述べるだけでなく、気をつけていることや改善点に触れられると、より高い評価を得られる可能性もあります。

【例文】
「私の長所は、何事にも興味をもって取り組むことです。私は、好奇心旺盛で挑戦したことがないことにも興味をもって取り組めます。そのため、御社に入社したらさまざまな仕事に興味をもって挑戦し、成果を残していきたいと考えております。
しかし、何事にも興味をもって取り組む反面、さまざまなことに挑戦し過ぎてすべて中途半端に終わってしまうという短所もあります。現在、短所を改善するために、課題をクリアしてから新たなことに挑戦するという方法を取り入れています」

面接官は、ただ長所と短所を聞きたいのではなく、その長所をどう仕事に活かせるか、短所を改善するためにしている行動などを知りたいと思っています。面接官の意図を汲み、何を求められているのかを予測しながら答えるようにしましょう。

7.あなたは周囲からどのような人だと言われますか?

周囲からの評価は、客観的な意見のなかからポジティブなものを取り入れると効果的です。具体的なエピソードも交えて、分かりやすくまとめましょう。

【例文】

「私は、よく周囲から『コミュニケーション能力が高い』という評価を受けます。学生時代はボランティア活動に参加していたのですが、そこで出会った初対面の方々とも積極的に交流し、『すぐに打ち解けられる人』と評価をいただいたこともありました。
自分でも伸ばしていきたい長所だと思っているため、現在も進んでコミュニケーション量を増やし、人との会話を良い関係を築けるように心掛けています」

「客観的に見た自分」について何も思いつかない場合は、家族や友人など、周りの人に質問してみるのも手段の一つ。客観的な評価についての回答例は、「面接で「周りからどう思われているか」と聞く意図や回答方法を解説」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

8.当社についてどのようなことを知っていますか?

会社についての理解度を測る質問では、Webサイトで調べた一般的な情報だけでは印象に残りにくい場合もあります。既卒の面接時の対策としては、OB・OG訪問で得た話や社長のブログやコラム、社員から聞いた話などが有益です。

【例文】

「御社については幅広い視点から情報収集を行いました。先月実施された社会貢献活動では、環境保護や地域への支援など、社会的な貢献にフォーカスした取り組みに感銘を受けました。
昨年業界賞を受賞したことは、御社の技術力や革新性を裏付けるものであると感じました」

より具体的な情報を集め、面接でアピールすることで面接官の興味を引く可能性があるでしょう。

9.この業界・職種を選んだ理由はありますか?

業界や職種を選んだ理由は、「好きだから」という理由だけに留まらないようにすることが大切です。このような質問に回答するときは、志望動機や企業について知っていることと内容が重複しても構いません。

【例文】

「私がこの業界を選んだ理由は、今後より一層発展していく業界だと感じたためです。
もともと○○の分野に興味があり、大学でも専門知識を学べる学科を選びました。既卒期間にも業界の動向はニュースで追い、最新情報の収集を心掛けています。
移り変わりの早い業界だからこそ自分自身を成長させられると感じ、この業界で長く活躍していきたいと考えています」

志望する業界や職種ならではの理由をアピールできると、志望度が高いことを伝えやすくなるでしょう。業界研究の方法が分からない方は、「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」のコラムも参考にしてみてください。

10.この仕事において大切だと思うことを教えてください

企業は、仕事への理解度がどの程度か判断するため、「仕事で大切なこと」を聞いてくることもあるようです。どのような仕事にも当てはまることではなく、その仕事特有のことを伝えられると好印象につながるでしょう。

【例文】
「この仕事で一番大切なことは、日々スキルアップし続ける力だと思います。
常に最新情報に対するアンテナを張り、変化する業界の流れに対応することが、今後は求められる能力だと思っています。そのため、通常業務以外にも、自主的な勉強やスキル取得に力を入れることを心掛けていきたい所存です」

仕事への理解度以外にも、社風との相性や意欲を見られていることもあります。「仕事をする上で大切なことはどう答えれば良い?面接で使える例文もご紹介」のコラムも参考に、どのような意図の質問か考えてアピールしていきましょう。

11.最近熱中していることはありますか?

既卒面接では、「最近ハマっていること」「熱中していること」について尋ねられることもあるようです。このような質問は、応募者の興味や人柄を知るために質問されています。

単に熱中していることを答えるだけではプラスの評価につながりにくいため、ハマった理由や具体的なエピソードなども含めて述べるのがポイントです。

【例文】

「私は最近、ルアーを使った海釣りに熱中しています。釣りは長く待っているだけの退屈な印象を抱いていたのですが、友人からの誘いでイメージが一転しました。魚が集まるポイントの見極めや、食いつく食いつかないの駆け引きが楽しくて仕方がありません。

今では、釣りのためだけに他県まで出かけるほどになりました。特に、ブリやサワラなど大物をルアーで釣り上げたときの感動はほかに変えられません。いずれは、海外でモンスターフィッシュにも挑戦したいと考えています。物事の楽しさや本質は、実際にやってみなくては分からないものだと感じました」

趣味に関する回答は、些細な内容でも大丈夫です。趣味を通じて学んだことや感動したことを伝えられると、良い印象を残せるでしょう。

12.気になっているニュースはありますか?

面接官が既卒者に気になっているニュースを尋ねるのは、応募者の情報感度や社会問題に対する意識などを測るという目的があります。回答の際は気になっているニュースの内容を簡単に説明し、そのニュースに対して自分がどう思ったのかを述べることで、自分の感性や魅力をアピールできるでしょう。

【例文】

「最近見たニュースのなかで気になるのは、若い世代の酒離れが深刻化しているというトピックです。今、世界中で若い世代を中心に飲酒の文化が衰退しているとのことで、ワインの本場フランスでもワインよりノンアルコールドリンクのほうが人気を集めていると知りました。

私は、ワインもビールも大好きなのですが、このまま時代が進んでお酒の需要が減ると、飲める銘柄の種類も減ってしまうのではないかと不安に感じています」

ニュースの話題はピックアップするものによって印象が変わるので、慎重に選ぶことが大切です。

13.就活の軸を教えてください

既卒の面接で就活の軸を質問された場合は、応募先企業の職種や業界に合った軸をアピールするのがおすすめです。就職の軸が応募先に関連する内容であれば、就職したいという気持ちを汲み取ってもらいやすくなります。

【例文】
「私の就活の軸は、『人を笑顔にできる仕事がしたい』です。私は、昔から人と関わることが好きで、コミュニケーション能力には自信があります。人とコミュニケーションを交わすうちに、自分の話で笑顔になってくれる人を見て、人を笑顔にできる仕事がしたいと思いました」

面接で就活の軸を伝える際は、ほかの質問に対する回答と矛盾のないようにするのがポイントです。面接の流れで聞いていたことと齟齬が生じると、本当にその軸で就活をしているのが疑われてしまうので注意しましょう。

14.在学中に努力した活動はありますか?

既卒者が在学中の努力を聞かれたときは、印象に残っている出来事や、頑張った出来事を簡潔にまとめます。物事の大小は関係なく、記憶に残っている活動のエピソードを伝えましょう。

【例文】
「私は在学中、勉学はもちろん、アルバイトにも力を入れていました。
もともとコミュニケーションには自信がないほうだったのですが、大学進学を機に接客業でアルバイトを始めました。最初は上手く接客できず、お客さまからお叱りを受けることもあったのですが、徐々に慣れてきて笑顔で応対できるようになってからは働くことが楽しみになったことを覚えています。
努力の結果身につけたコミュニケーション力を、入社後も活かしていきたいと思っています」

学生時代の努力を話すことで、自分の人となりや強みなどを知ってもらえます。また、「物事を分かりやすく伝える能力」のアピールにつながる可能性もあるでしょう。

15.アルバイトで力を入れたことは何ですか?

既卒期間にアルバイトをしていた場合、面接で「アルバイトでは何に力を入れましたか?」と聞かれることがあるようです。アルバイトでの経験から、仕事に役立ちそうな出来事をピックアップしましょう。

【例文】
「私がアルバイトで力を入れていたことは、いかに効率的に業務を進めるかという点です。

コンビニエンスストアのアルバイト店員として2年間働いていたのですが、シフトの時間によっては業務量が多く、私以外のアルバイトたちも残業ばかりの時期がありました。そのため、業務時間内に仕事が終わるよう人手を増やしてもらえるよう相談したり、連絡漏れのないよう報連相をデータ化したりして、効率化を図った経験があります。

その結果、全員の残業時間が大幅に減り、後輩や同僚から感謝されたことは、アルバイト生活で一番感動した思い出です。入社後も、与えられた業務だけで満足せず、より効率を求めるための行動を取れるような人材に成長したいと思っています」

アルバイト経験があることは、既卒にとってマイナスイメージにはなりにくいと考えられます。仕事に対してポジティブに向き合う点をアピールしましょう。

16.これまでの人生で一番うれしかったことは何ですか?

既卒の面接で「人生で一番うれしかったこと」を聞かれたら、「努力した結果に得たもの」を伝えるのがおすすめです。企業は、どのようなことで喜びを感じるかを知る意図があってこの質問をしていると考えられます。

【例文】
「これまでの人生で一番うれしかった思い出は、在学時のゼミで行ったプレゼンを評価してもらったことです。

私が所属していたゼミでは、年に一度、チームで研究結果を発表するプレゼン会を行っていました。私がチームリーダーとしてマーケティングに関するプレゼンを行ったのですが、プレゼン結果の評価は非常に高いものでした。それだけでなく、スケジュール管理やマネジメントなどをチームメンバーから評価されたことは、非常にうれしい出来事として記憶しています。

チーム全員で頭を悩ませ、力を合わせた結果、私の自信にもつながりました。この経験で得た提案力や調整力を活かして、御社に貢献したいと思っています」

人生で一番うれしかったことをまとめる際は、「卒業旅行が楽しかった」「宝くじが当たった」などのエピソードは避けてください。内容が薄かったり、仕事に結びつかなかったりする出来事は、かえって悪い印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

17.今後のキャリアプランについて教えてください

既卒の面接で今後のキャリアプランを聞かれたときは、「入社後に長く勤める気はあるのか」「会社の人物像と合っているのか」を見られている可能性があります。長期的なキャリアプランを伝え、長く勤めることをアピールするのもおすすめです。

また、会社が求める人物像と相違がないよう、事前に企業研究をよく行っておくと良いでしょう。

【例文】
「私は、5年以内の昇進を目指し、20代のうちに管理職につきたいと思っています。また、管理職になれたら若手にとって働きやすい環境を作り、年齢関係なく意見を言いやすい職場にしていくのが目標です」

キャリアプランについて答えるときは、具体的な内容を答えると、より面接官が想像しやすくなるのでおすすめです。

18.入社後に挑戦したい仕事は何ですか?

入社後に挑戦したい仕事は、なるべく自分が応募した部署や職種内で答えるようにしましょう。「違う部署へ部署移動をしたい」「ほかの仕事にも挑戦したい」という希望は、決して悪いことではありませんが、企業によってはマイナスのイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。

【例文】
「私は、御社に入社後、さまざまなプロジェクトを経験し、プロジェクトリーダーを行いたいと考えています。私は、小・中・高とバスケ部のキャプテンをしていたので、チームをまとめることに自信があります。プロジェクトリーダーを勤められれば、今までの経験を活かし、チーム全体の意見を取り入れながら、最善で効率的な進め方で仕事を行っていきたいと思っております」

既卒の面接で挑戦したい仕事を答えるときは、「なぜその仕事に挑戦したいのか」の理由や、挑戦したい仕事に活かせる経験やスキルなどを答えられるようにしましょう。

19.不採用の場合はどうしますか?

面接官から不採用になった場合を質問されたら、その場で再び入社への強い意欲を示すことが重要です。不採用の場合の話をされたとしても、採用につながる可能性は十分にあります。「また次の会社を探します」という回答では、面接官に好印象を与えられないので注意が必要です。

【例文】
「不採用になった場合は、その結果を踏まえてスキルを磨き、次の機会に向けて努力します。私にとって御社で働くことは、大きな目標であり、そのために必要な努力を惜しまない覚悟があります。不採用になった場合も、諦めずに挑戦を続け、最終的には御社で働く機会を掴みたいと考えています」

不採用になった場合も、自らの熱い思いとやる気を再度アピールし、次のチャンスに向けて前向きに努力する意思を示しましょう。

20.自分の意見が通らなかったときはどう対処しますか?

企業は、思ったように進まなかったときの対処法を質問し、「問題があっても前向きに行動できる人か」を確認していると考えられます。上手くいかなかったときに諦めるのではなく、対策を考えて動ける人材であることをアピールするのがおすすめです。

【例文】
「意見がぶつかったときは、相手の話を聞いてから折衷案を探すようにしています。

学生時代のサークル活動時の出来事ですが、サークル内で意見が割れてしまい、決定に進まないことがありました。その際も、他のメンバーの意見を聞いてから自分の意見と照らし合わせることで、何とか全員が納得できる道を探した経験があります。

その際に、効果的な案は取り入れたり、自分の意見で不要だと思うところはカットしたりといった話し合いの大切さを改めて実感しました。この経験を実務でも活かしたいと思っています」

具体的なエピソードや行動内容、その経験から得た教訓などを盛り込んでアピールできれば、好印象につながりやすくなります。

21.今までに挫折経験があれば教えてください

挫折経験は、挫折を乗り越えたエピソードを交えながら話すようにしましょう。挫折を乗り越えた経験を聞く理由としては、入社後に仕事で悩んだ際、解決できる能力があるかを見られています。挫折を乗り越えたときの方法について思い出し、具体的に何を行ったのかを説明できるようにしましょう。

【例文】

「私の一番の挫折経験は、学生時代に所属していた部活動です。私は、小学校から野球を始め、チームの成績も良く、高校では甲子園に出場する強豪校へ入学しました。しかし、強豪校での練習は想像を絶するほどきつく、自分より上手い選手も多いことから、なかなかレギュラーに選ばれず一度挫折してしまいました。

しかし、レギュラーの練習している姿を冷静になって見ていると、レギュラー選手はメンバーに選ばれても努力を怠らず、練習後も自主練を欠かさず行っていることを知りました。そこで、自身の未熟さを知り、自身も練習前と練習後に自主練を行うようになり、何とか最後の大会でレギュラーを獲得でき、試合に出場できました」

既卒の面接で挫折経験を話すときは、面接官に分かりやすくなるべく簡潔に話しましょう。また、過去のことを話す際は、時系列に話していくと伝わりやすくなるのでおすすめです。

22.他社の選考状況や弊社の志望順位を教えてください

企業によっては、早く採用する人を決めたいため、他社の選考状況や志望順位について聞くところもあります。嘘はいけませんが、なるべく志望順位が高いことを伝えるようにしましょう。受けている企業数も正直に伝えて問題ありませんが、企業名といった詳細を答える必要はありません。

【例文】
「現在3社ほど選考中です。企業の志望順位についてですが、御社から内定をいただければ、入社させていただきたいと思っております」

どの企業が何位というように、順位をつけるのではなく、あくまで面接を受けている企業に行きたいという意思を伝えるために「内定をもらったら入社したい」と答えるのが無難でしょう。

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既卒者が面接の志望動機を作成するコツ

既卒の面接用に志望動機を作成するときは、過去の経験や学びを踏まえて、なぜその企業で働きたいのかを具体的に述べることが重要です。そのためには、企業のビジョンや価値観、業績などを事前に調べ、会社への理解度を深める必要があります。

自分のキャリアビジョンや職務内容がマッチしていることをアピールし、熱意と自信をもって伝えましょう。

なぜその企業で働きたいのかを明確にする

既卒の面接で志望動機を作成するときは、過去の経験や学びを踏まえて、「なぜその企業で働きたいか」を明確にすることが重要です。そのためには、企業のビジョンや価値観、業績などを事前に調べ、会社への理解度を深める必要があります。

自分のキャリアビジョンや職務内容がマッチしていることをアピールし、熱意と自信をもって伝えましょう。

企業分析・業界研究を十分に行う

説得力のある志望動機を作るためにも、企業分析や業界研究を十分に行うことが大切です。企業分析が良くできていないと、どの企業にでもいえるような内容になってしまう可能性もあります。応募先企業に特化した志望動機を作るためにも、その企業が力を入れていることや企業理念をしっかりと理解しておくと良いでしょう。

おすすめできない志望動機の例文

「給与が良いから」「休みが多いから」というように、あまり働く意欲を感じられないような志望動機はおすすめできません。志望理由が給与や休みに関する内容だと、「ほかの企業でもいいのでは」「ほかにも待遇が良い企業が見つかったらすぐに辞めるのでは」と思われてしまう可能性があるため、避けるのが無難です。
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既卒の面接対策で就職成功に近づく6つのポイント

既卒の面接対策で就職成功に近づく6つのポイントの画像

ここでは、既卒の面接対策で就職活動を成功させるためのポイントを解説します。せっかく話の内容が良くても、聞き取りにくかったり、身だしなみが整っていなかったりすると、マイナスな印象を与えることもあるでしょう。これから面接を迎える既卒の方は、ぜひご一読ください。

1.魅力的な履歴書・職務経歴書を提出する

履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成する際は、基本的なルールを守り、魅力的な書類になるよう心掛けましょう。既卒は職務経歴をアピールすることが難しいため、自己PR欄が広い履歴書を選ぶのがおすすめです。アルバイト歴がある場合は、職務経歴書にその内容をまとめれば、これまでに携わってきた経験をアピールできます。

大学指定の履歴書は、一般的に新卒のみ使用するものであるため、既卒者が使用するのは避けるのが無難です。マナーを守り、質の高い履歴書・職務経歴書を提出することで、書類選考を通過しやすくなる可能性があります。

「既卒の履歴書はどれがおすすめ?書き方のポイントや自己PRの例文も紹介」も参考に、面接に行けるような魅力的な応募書類を作成してみてください。

2.ハキハキと明るく受け答えをする

既卒で面接を受けるときは、ハキハキと明るく受け答えをしましょう。社交性の高さをアピールするためにも、笑顔ではつらつとした話し方を心掛けるのがおすすめです。

覇気がないと「コミュニケーション面での問題があるのではないか」と懸念される可能性もあるので、明るい受け答えを意識して、面接官の不安を払拭しましょう。

3.正しい言葉遣いを心掛ける

既卒に限らず、面接では正しい言葉遣いを心掛けましょう。就職・転職の場にふさわしい言葉遣いが身についていないと、「面接対策に時間をかけていないのでは」とマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。

尊敬語や謙譲語、丁寧語を使い分け、相手に失礼のない言葉遣いを意識することが重要です。就職活動で使う敬語については、「就活で使う敬語とは?種類や正しい使い方を一覧で紹介」のコラムもご覧ください。

4.マナーや身だしなみを整える

既卒者が面接を受けるときは、ビジネスマナーを身につけ、身だしなみもきちんと整えましょう。面接の質疑応答が優秀でも、マナーや身だしなみができていなければ採用されない場合があります。

面接用のスーツは黒・ネイビー・グレーなどの控えめな色を選び、本番前にシワや汚れがないかを確認しましょう。小物類はシンプルなものにして、清潔感のある身だしなみを心掛けることが大切です。

既卒面接の服装については、「第二新卒が面接で着るべきスーツとは?男性・女性別の基本スタイルも紹介!」のコラムで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

5.模擬面接を利用し面接の流れを理解する

ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、就職・転職活動を行う方の半数以上が事前の面接対策に不安を感じていることが分かります。

 フリーター正社員
非常に不安36.2%31.2%
やや不安33.7%32.7%
どちらともいえない16.0%18.6%
あまり不安ではない9.7%12.2%
全く不安ではない4.4%5.3%

参照:「若者しごと白書2024 3-11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度 (3)事前の面接対策(p.41)」

事前に模擬面接をしておけば、いきなり本番で面接を受けるよりも緊張しにくくなるでしょう。家族や友人に面接官の役をしてもらい、本番で話す練習をすると効果的です。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

6.面接が不安な既卒はエージェントに相談する

面接が不安な既卒者は、エージェントに相談するのも一つの手です。エージェントは、一人ひとりの要望に合った求人の紹介や、企業に合った面接対策を行ってくれます。改善点を指摘してもらいながら面接の練習ができるので、弱点を克服した状態で本番を受けられるでしょう。

既卒の採用面接に不安をお抱えの場合は、ニートやフリーターをはじめとした若年層向け就職・転職エージェントの、ハタラクティブの利用がおすすめです。ハタラクティブでは求人の紹介だけでなく、面接のサポートや書類添削なども行います。所要時間1分程度でできる適職診断も含め、サービスはすべて無料で受けられます。ぜひ一度お問い合わせください。

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既卒の面接で聞かれることに関するQ&A

ここでは、既卒が面接を受けるうえでよくある疑問についてお答えします。面接に関するお悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてください。

面接では既卒になった理由を正直に話して良いですか?

既卒の面接では、できるだけ正直に話しましょう。正直に自分の状況を伝えることで、企業側に対して信頼感を与えられます。とはいえ、採用で不利に働く内容まで話す必要はありません。「1.既卒になった理由は何ですか?」を参考に、マイナス要素はアクセント程度の使用にとどめ、基本はプラスの印象を与える内容のみ話しましょう。

面接で逆質問はしたほうが良い?

既卒の面接に限らず、逆質問は積極的にするのがおすすめです。逆質問は、企業への熱意や積極性をアピールできる機会といえます。ただし、求人情報や企業のWebサイトに記載されているようなありふれた内容を質問するのは避けましょう。
詳しくは「逆質問の仕方とは?回答例や好印象を与えるポイントを解説」のコラムを参考にしてみてください。

既卒が公務員の面接を受けるときは何を聞かれますか?

公務員の面接を受けるときは、「なぜ既卒から公務員を受けようと思ったのか」や「公務員になろうと思った理由」を聞かれる傾向にあります。
聞かれそうな質問を事前に予測して、回答を考えておくとスムーズに答えられるのでおすすめです。
既卒から公務員を目指している人は「既卒だと公務員就職は厳しい?試験の概要や職歴なしで合格するコツを解説!」のコラムもあわせてご覧ください。

フリーター時代のことを話すのが怖いです

フリーターとして過ごした期間も、働いていることには変わりありません。面接で嘘をつくとそれが発覚したときに印象が悪くなるため、素直に伝えましょう。
既卒の面接でフリーター期間について質問されたら、どのように過ごしていたか、何を学んだかを伝えるのがポイントです。面接で有効な伝え方は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」をご一読ください。

中途採用扱いの既卒の場合も、社会人基礎力を見られる?

中途採用扱いの既卒は、社会人基礎力を見られる可能性が高いといえます。中途採用は、あくまで社会人経験がある人が受ける採用試験です。アルバイト経験がある人は、社会人基礎力を少しでもアピールできるよう、働いて学んだことを事前にまとめておきましょう。ハタラクティブでは、面接に不安を感じている既卒の人を、一人ひとりに合った方法で徹底的にサポートします。

ハタラクティブ
のサービスについて
こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

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後藤祐介
監修者:後藤祐介キャリアコンサルタント

一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格
  • 国家資格キャリアコンサルタント
  • 国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績
  • 働きたいだれもが就職できる社会を目指す「ハタラクティブ」
  • 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談
  • 定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ
  • 厚労省認定「サポステ」で若者の就労支援厚労省認定「サポステ」で若者の就労支援
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