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引きこもりから就職するには?仕事の選び方や就活支援を受ける方法も解説!
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この記事のまとめ
- 引きこもりから就職を成功させるには、次に向けて改善点を洗い出しながら就活し続ける
- 適職を見極め、自分らしく働ける企業に就職しよう
- 就職を目指す場合は、まず生活習慣を整えたりコミュニケーション力を鍛えたりする
- 引きこもりから就職するため、面接では企業側の懸念を払拭する自己PRをする
- 引きこもりの経歴に不安があるなら、就職支援サービスを使うのも一つの手
「就活に失敗した自分は就職できないのでは?」「引きこもり生活が長く、体力面やメンタル面で不安がある」と悩む方もいるでしょう。コミュニケーション能力を磨いたり、自分に合う求人を選んだりすると、引きこもりから就職を成功させられる可能性があります。
このコラムでは、引きこもりから就職を目指す流れや求人の選び方をまとめました。就活が不安なときに利用できる就職支援サービスも解説しているので、ぜひご一読ください。
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引きこもりになると就職できない?
引きこもりから就職できる可能性はあります。しかし、引きこもりで職歴に空白期間があると企業側に「採用しても辞めてしまうのでは」と懸念を抱かれて、就職が難しくなってしまう恐れも。また、引きこもりを続けて年齢が上がると、就職が難しくなる可能性も考えられます。
引きこもりから就職を目指す場合は、自分の状況を客観的に把握したうえで、徹底的に就活の対策をするのがおすすめです。
年齢別の就職率
一般的に、引きこもりからの就職は、年齢が上がるほど難しくなると考えられています。e-stat 政府統計ポータルサイトに掲載されている「雇用動向調査」によると、2023年の年齢別の入職率は表のとおりでした。
19歳以下 | 87.7% |
20~24歳 | 40.9% |
25~29歳 | 22.6% |
30~34歳 | 14.6% |
35~39歳 | 12.5% |
年齢計 | 16.4% |
参照:e-stat 政府統計ポータルサイト「雇用動向調査 4-1 性、年齢階級別入職率」
入職率とは、常用労働者数に対する年間入職者数の割合です。入職率が高いほど、就職や転職をした方が多いといえます。データでは、年齢が上がるにつれて入職率が下がっていました。このことから、年齢が上がるほど就職や転職の難易度が上がる可能性が考えられるでしょう。
参照元
e-stat 政府統計ポータルサイト
雇用動向調査 年計 結果表 年次 2023年
引きこもりから就職を目指す場合は早めに就活をする
引きこもりを脱却して就職を目指すなら、早めに就活を始めるのがおすすめです。企業は成長を見込める若い人材を求める傾向にあります。前述のとおり、年齢が低いほど入職率が高いため、就職したい場合は早く行動を起こすことが大切です。
就職と年齢の関係は、「就職に年齢は関係ある?ベストタイミングは?20・30代別の傾向も紹介」のコラムで解説しています。年代別の就職の傾向も押さえ、状況に合わせて就活を進めましょう。引きこもりとは
引きこもりとは、仕事や学校に行かず自宅に留まった状態を意味します。自分の状況を客観的に把握するためにも、引きこもりの意味や実態を把握しておきましょう。
ここでは、引きこもりの意味やニート・フリーターとの違い、引きこもり状態にある方の割合をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
引きこもりの意味
厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(p.6) 2-1 ひきこもりの定義」によると引きこもりとは、就学や就労、家庭外での交流を避けて原則的に6ヶ月以上概ね家庭にとどまり続けている状態のことです。外出時にも他者と関わらないため、家族以外とほとんど交流がないと考えられます。
参照元
厚生労働省
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の公表について
引きこもりとニートやフリーターの違い
引きこもりとニートやフリーターの違いは、人との関わりや就労の有無です。ニートは、働いておらず就労の意志もない状態のこと。引きこもりとニートは、社会参加の程度に差があります。前述のように、引きこもりは他者や社会との関わりを断っている状態です。一方、ニートは他者との関わりをもっており、社会参加をしています。
また、フリーターは学生と主婦を除く15~34歳の若者のうち、アルバイトやパートとして雇用されている方のことです。働いていない引きこもりとは、明確な違いがあるといえるでしょう。
引きこもりとニートやフリーターの違いは、「ニートとひきこもりの違いは?このままだとどうなる?末路や脱出方法を紹介」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
引きこもりの割合
こども家庭庁の「こども・若者の意識と生活に関する調査 報告書 第3部 調査結果の概要Ⅱ」によると、15~39歳の引きこもりの割合は次の表のとおりでした。
引きこもりの程度 | 有効回答数に占める割合 |
---|---|
普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する | 0.95% |
普段は家にいるが、近所のコンビニなどには出かける | 0.74% |
自室からは出るが、家からは出ない | 0.3% |
自室からほとんど出ない | 0.06% |
参照:「こども・若者の意識と生活に関する調査 報告書 第3部 調査結果の概要Ⅱ(p.164)」
表のうち、「普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」という状態は「準引きこもり」、残りは「狭義の引きこもり」といわれています。そして、準引きこもりと狭義の引きこもりを合わせた状態が「広義の引きこもり」です。
データによると広義の引きこもりの割合は、15~39歳で2.05%でした。広義の引きこもり状態にある方は、50人に1人程度いることが分かります。
参照元
こども家庭庁
こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)
引きこもりを脱却して就職するメリット
引きこもり状態を脱却して就職すると、経済面で安定したり、仕事を通して自分の成長を実感できたりするメリットがあります。より詳しいメリットを把握し、現在の生活からどのようなポジティブな変化が起こるかを考えてみましょう。
ここでは、引きこもりから就職するメリットを紹介するので、ぜひご覧ください。
安定した収入を得て経済面で自立できる
引きこもりの現状を脱却して就職すると、経済的に自立できるのがメリットです。引きこもりの場合、家族に経済面で支えてもらっている方もいるでしょう。経済的に自立できていないと「家族からの援助を受けられなくなったらどうしよう」「自由にお金を使えない」などの悩みが出てきます。
一方、就職して安定的に収入を得られると、金銭面での不安や悩みを減らせるでしょう。何にどれくらいお金を使うか自分で決めたり、将来を考えて貯金や投資をしたりできるのは、引きこもりを脱却するメリットの一つです。
仕事を通じて成長できる
仕事をすると、成長を実感できることがあります。引きこもりとして生活していると、同年代の人と比べて「成長の機会を得られていない」と自分が取り残されているような感覚になり、不安を感じることも。一方、仕事を通してスキルを身につけたり、目標を達成できたりすると、自分に自信をもてるようになるでしょう。
体力やメンタルに自信がつく場合がある
働くことによって、体力やメンタルを鍛えられる点もメリットの一つです。たとえば、毎日通勤したり力仕事をしたりすると、働いていない状態よりも体力がつくでしょう。また、多くの人と関わったり予期せぬトラブルに対応したりすることで、メンタル面で自信がつき、物怖じしないようになることもあります。
さらに、就職すると自分の視野を広げられたり、社会的信用を得られたりするのもメリットです。就職のメリットは、「ニートから就職は実現できる!働くメリットや正社員になるためのコツを解説」のコラムで詳しくご確認ください。
引きこもりから就職を目指す流れ
引きこもりから就職を目指す場合、一歩ずつ社会生活に慣れていくことが大切です。就職に向けて段階的に行動することで、働くことへの不安や恐怖を解消できるでしょう。
ここでは、引きこもりから就職に挑戦するときの流れをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
引きこもりから就職を目指す流れ
- 生活習慣を整える
- コミュニケーション能力を磨く
- 仕事が怖い場合はアルバイトから始めるのもおすすめ
- 労働条件を確認して求人を選ぶ
1.生活習慣を整える
引きこもりから就職を目指す場合は、生活習慣を整えることから始めましょう。基本的に、仕事をする場合は、決められた時間に出社しなければいけません。
引きこもり生活によって「好きなタイミングで寝ている」「昼夜逆転している」という場合、働き始めると朝早く起きることに辛さを感じたり、眠気で仕事に集中できなかったりする恐れも。社会に出る前に、以下の方法で生活リズムを整えるのがおすすめです。
- ・決まった時間に起床や就寝をする
- ・1日3食バランスの整った食事をとる
- ・運動の習慣をつける
一般的に、始業時刻は8時~10時前後です。朝の準備や通勤にも時間が掛かることを踏まえ、就職前から早寝早起きを心掛けましょう。
2.コミュニケーション能力を磨く
引きこもり状態で家族以外の人と関わる機会がない場合は、コミュニケーションをとる練習をしておきましょう。業務を遂行するうえでは、職種に関係なく、職場の人や顧客などとのコミュニケーションが必要です。また、就職の際は面接でコミュニケーション能力が見られることもあります。
コミュニケーションに自信がない方は、外出の機会を増やし、積極的に人とコミュニケーションをとる機会を設けてみましょう。
同じ境遇の人と交流してみよう
コミュニケーション能力を磨くには、同じ境遇にある方と交流してみるのも一つの手です。たとえば、引きこもりの当事者会や自助グループでは、引きこもり経験者やその家族などと交流できます。
引きこもりからの就職に成功した方の話を聞いたり、悩みや不安を相談したりしながら、コミュニケーションに慣れていけるでしょう。家族以外の人と交流することで、社会との関わりも感じられるようになります。
3.仕事が怖い場合はアルバイトから始めるのもおすすめ
働くことに抵抗があるなら、アルバイトから始めてみるのもおすすめです。アルバイトの場合、業務によっては週3日以下や1日3~4時間程度の仕事があります。「いきなり週5日働く自信がない」「フルタイムでの勤務は体力面で不安」という方も、仕事に挑戦しやすいでしょう。
アルバイトで経験を積むと「自分も働ける」と自信をもてる可能性があります。将来的に、アルバイト経験を活かして正社員を目指す選択肢もあるでしょう。
引きこもりからアルバイトを始める第一歩としては、シフトに融通が利く仕事や在宅ワークが可能な仕事を選んで、社会復帰に対する不安を減らすのも手です。アルバイトの選び方については、「引きこもりからアルバイトを始めるには?選び方やおすすめの仕事を解説」のコラムも参考にしてみてください。
4.労働条件を確認して求人を選ぶ
就活では、しっかりと労働条件を確認し、納得できる求人を選びましょう。「早く就職しなければいけない」という焦りから労働条件を確認せずに応募先を選ぶと、入社後に後悔してしまう恐れがあります。
具体的には、以下の項目を確認しておきましょう。
- ・契約期間
- ・勤務場所
- ・仕事内容
- ・勤務時間、残業時間
- ・休日、休暇
- ・給与(基本給、手当、賞与など)
- ・退職金
- ・試用期間
- ・社会保険
引きこもりからの就職に不安がある場合は、休日や休暇、勤務時間を重点的に確認しておきましょう。しっかりと休日が確保されていたり、退勤後に自由な時間をもてたりすると、仕事の疲れをリフレッシュしやすいと考えられます。
引きこもりから社会復帰するときは、自分自身の課題を見つけたり、苦手なこと以外に挑戦して成功体験を積んだりするのもおすすめです。「ニートからの社会復帰は何から始める?実現方法と支援サービスをご紹介」のコラムも参考に、社会復帰に向けて一歩を踏み出してみてください。
場所を問わず働けるスキルを身につけよう
引きこもりから就職を目指す場合は、場所を問わず働けるスキルを身につけておくのもおすすめです。専門的な仕事で役立つ資格を取得したり、ハローワークで求職者支援訓練に申し込んだりしてみましょう。
たとえば、エンジニアはスキルがあると在宅ワークが認められる場合があります。「面と向かって職場の人と話すことに不安がある」「毎日の通勤が負担」という場合も、自分に合った働き方ができる可能性があるでしょう。引きこもりから就職に挑戦しやすい職種
引きこもりから就職する場合、人との関わりが少ない職種を選ぶと働くことに対する不安を軽減できる可能性があるでしょう。また、未経験歓迎の職種や人材不足の職種は、経歴に自信がない方も挑戦しやすいと考えられます。
ここでは、引きこもりから就職に挑戦しやすい職種を紹介するので、仕事選びの際にご覧ください。
人との関わりが少ない職種
人との関わりが少ない職種は、引きこもり生活によってコミュニケーションに自信をなくしてしまった場合も就職に挑戦しやすいといえます。
たとえば、以下の職種は、不特定多数の人と接する機会が少ないようです。
- ・工場作業員
- ・警備員
- ・トラックドライバー
- ・Webライター
- ・データ入力
人との関わりが少ない職種は、一人でコツコツと進めやすい傾向にあります。人間関係に不安がある場合も、ストレスを抱えずに働ける可能性があるでしょう。
未経験歓迎の求人が出ている職種
経歴に不安がある方が引きこもりから就職を目指す場合は、未経験の求人が出ている職種を検討してみましょう。
以下の職種は、未経験から就職に挑戦しやすいといわれています。
- ・一般事務
- ・コールセンターのオペレーター
- ・販売員
- ・飲食店のスタッフ
- ・清掃員
未経験者を積極的に採用する企業は、教育体制が整っている傾向にあります。引きこもりから初めて就職する方も、仕事しながら必要なスキルを身につけていけると考えられるでしょう。
人材不足の傾向にある職種
引きこもりから就職に挑戦する場合、人材不足の職種に注目してみましょう。求人数に対して就職を希望する方の割合が少ないため、内定獲得のハードルが低いと考えられます。
- ・介護職
- ・IT系の職種
- ・建設系の職種
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和7年2月分) 参考統計表 表7-1」によると、職種別の有効求人倍率が最も高いのは、建設躯体工事従事者で8.13倍でした。有効求人倍率とは、求職者1人当たりに対する求人数を示す指標のこと。有効求人倍率が1を超えていると、求職者数よりも求人数が多いため、求人の選択肢が広いと考えられます。
人材不足の業界に就職すると、昇給や昇進のチャンスに恵まれやすい点もメリットです。「人手不足の業界の見極め方とは?原因やメリット・デメリットも解説」では、人材不足の業界で働くメリット・デメリットを解説しているので、ぜひご一読ください。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和7年2月分)について
引きこもりの経験を活かせる職種
引きこもりから就職を目指す場合、同じ境遇の方に対して経験を活かせる職種に就くと活躍できる可能性があります。
以下のような職種では、引きこもり経験を活かせる可能性があるでしょう。
- ・心理カウンセラー
- ・引きこもり支援相談士
引きこもりの経験がある場合、相談者の気持ちに寄り添って対応できると考えられます。自分の経験が悩みを抱える方の支えになると、やりがいを実感できるでしょう。
なお、心理カウンセリングをするには、働く場所によっては資格が求められることもあります。将来的に同じ境遇の人をサポートしたい場合は、社会復帰の一歩として民間団体や通信教育の講座で知識を得るのもおすすめです。
引きこもりからの就職におすすめの仕事は、「引きこもりから仕事を始めるのは難しい?おすすめの探し方や支援機関を紹介」のコラムで詳しく解説しています。引きこもりから就職して現状を変えたい方は、ご一読ください。
引きこもりから就職するための求人の選び方
引きこもりから就職するためには、自分に合う仕事を見つけることが大切です。「早く就職先を決めたい」という焦りから不向きな仕事に就いた場合、ミスマッチによる退職につながってしまう恐れがあります。自分らしく働ける仕事を見つけるために、ここで求人の選び方を確認しておきましょう。
自分に合う仕事を見極める
引きこもりから就職を目指す際は、自分に合う仕事を探すことが大切です。「とにかく働きたい」と考えて自分に合わない仕事に就くと、入社後に「辛い」「働きたくない」とネガティブな感情を抱いてしまう恐れがあります。
自分のやりたいことや強みを考えたうえで、それに合った求人を選びましょう。
やりたいことを思い描く
仕事を選ぶときは、自分がやりたいことを思い描いてみましょう。やりたいことが見つかったら、それを実現できる仕事を探してみてください。たとえば、「誰かに感謝される仕事に就きたい」と考えているなら、介護関係の職種や接客の機会が多いサービス業などの求人に注目してみましょう。
スキルを活かせるか確認する
仕事が自分に合っているか見極めるためには、スキルを活かせるかを確認することも大切です。スキルを活かせる仕事に就くと、成果を上げて自分に自信をもてる可能性があります。スキルや資格がない場合は、得意なことを活かせる仕事を見つけるのも一つの手です。手先が器用な場合は、モノづくりの仕事で活躍できる場合があるでしょう。PC作業が得意な方には、IT系の職種や書類作成を担当する事務職が向いている可能性があります。
自分に合う仕事を見つけるには、自己分析や企業研究も必要です。「自分に合った仕事の見つけ方とは?適職が分からないときの探し方を解説」のコラムを参考に、適職を探してみてください。
仕事内容に不安要素がないか確認しよう!
求人を選ぶときは、仕事内容に不安がないか確認しましょう。事前に「これだけは避けたい」と思う条件を2~3個程度考えておくと、求人を絞り込みやすくなります。
たとえば、体力に自信がない方は、重労働の機会が少ない仕事の求人を選んでみましょう。コミュニケーションに苦手意識がある場合は、不特定多数の人と関わる仕事を避けて求人を探してみてください。
「応募したい求人があるけど働くことが不安」という場合は、就職・転職エージェントに相談してみるのも一つの手です。私たちハタラクティブは、一人ひとりの希望や悩みをヒアリングして、条件に合った仕事を紹介します。「引きこもりから希望の仕事に就けるか不安」「自分に合う求人が分からない」という方は、ぜひご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
就職した自分の姿をイメージする
気になる求人が見つかったら、働く自分の姿を具体的にイメージしてみるのがおすすめです。仕事内容や働く環境を把握したうえで実際に仕事する自分の姿をイメージすると、入社後のギャップを減らせる可能性があります。
将来的に応募先でどのように活躍したいか、キャリアビジョンを思い描いてみましょう。
引きこもりから就職するための面接対策
引きこもりから就職を目指す方は、徹底的に面接対策を行いましょう。企業は面接で応募者のコミュニケーション能力や人物像を確認しているようです。面接官と円滑にコミュニケーションをとれたり、自己PRの際に熱意をアピールできたりすると、採用担当者に好印象をもってもらえる場合があるでしょう。
ここで面接対策の方法を確認し、万全の準備をして本番に挑んでみてください。
よくある質問への回答を準備する
面接本番に落ち着いて対応できるように、よくある質問に対する回答を準備しておきましょう。引きこもりの方は、面接で空白期間中の過ごし方や就職したい理由を尋ねられることがあります。ここで紹介する例文を参考に、前向きな印象を与えられる回答を考えてみてください。
空白期間中に何をしていたか
以下は、空白期間中に関する質問の答え方の例文です。参考にして、空白期間中にしたことをまとめておきましょう。
空白期間中に何をしていたか尋ねられたら、正直に答えましょう。何もしていなかった場合は、それを伝えたあと、反省点を踏まえて現在どのように行動しているかを説明します。
面接で空白期間について聞かれたときの答え方を詳しく知りたい場合は、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」のコラムもご覧ください。
なぜ就職したいか
以下は、面接でなぜ就職したいか尋ねられたときの回答の例文です。面接中に焦らないためにも、ぜひ参考にして就職を目指す理由を整理しておきましょう。
なぜ就職したいのか聞かれたら、「仕事を通して成長したい」という意志をアピールできる回答を心掛けましょう。入社後の目標やキャリアプランを盛り込むと、採用担当者に前向きな姿勢をアピールできます。
応募先がもつ懸念を払拭する自己PRを考える
面接では、自己PRで応募先がもつ懸念点を払拭することが大切です。先述したように、引きこもりの経験があると応募先から「早期退職してしまうのではないか?」「なぜこれまで働かなかったのか?」などと懸念される恐れがあります。
過去や現在の状況と客観的に向き合い、働く意欲をアピールしてみましょう。
引きこもりになった理由と現状を整理する
企業がもつ懸念を払拭するために、引きこもりになった理由を振り返ってみましょう。過去と向き合い、引きこもりになった理由を自分の言葉で説明できるようにしてみてください。
次に、現状について考える必要があります。今は問題なく働ける場合、その根拠を面接で説明できるように準備しましょう。引きこもりになった理由とともに現在は就業できることを伝えられると、企業側の「採用してもすぐに辞めるのでは?」という不安を払拭できる回答になります。
入社後どのように活躍したいか明確にする
入社後、どのように活躍したいかを明確に伝えられるように準備することも大切です。「入社後△△のスキルを身につけて経験を積み、いずれはチームリーダーとして責任のある立場を担いたい」といった熱意が伝わるアピールを考えてみましょう。
入社後、どのように活躍したいか具体的な目標を伝えることで、応募先のもつ「就業意欲が低いのでは?」という懸念を払拭できる場合があります。
引きこもりから就職を目指すために押さえておくべきポイント
引きこもりから就職を目指す際は、状況を変えるために一歩を踏み出した自分を肯定してあげましょう。もし不採用になっても、次の選考でも実践したい良かった点と改善したい反省点を洗い出し、試行錯誤を繰り返して諦めずに就活をすることが大切です。
就活中に、「面接が怖い」「自分は就職できない?」と不安になったときも、ここで紹介するポイントを押さえて、前向きな姿勢で就職を目指しましょう。
一歩を踏み出した自分を肯定する
引きこもりから就職を目指す際は、現状を変えるために一歩を踏み出した自分を肯定することが大切です。状況を変えたくても、今の生活を辞めて就職を決意するのは簡単にできることとはいえないでしょう。就活に向けてスタートできたことを認め、行動している自分に自信をもちましょう。
自分に自信をもてないときは、意識的に自分を褒めたり自身の強みを考えてみたりするのがおすすめです。「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」では、自分に自信をもつ方法を解説しているので、ぜひご確認ください。
不採用通知を受け取っても諦めない
不採用通知を受け取っても、諦めず就活を続けましょう。不採用通知は、あなた自身の人格や経歴を否定するものではありません。不採用になるのは、「企業が求める人物像と合わなかった」「応募したタイミングが遅かった」などさまざまな原因があります。
不採用の知らせを受けても気を落とさず、前向きな姿勢で次の選考に挑みましょう。不採用の理由を考え、応募書類の内容や面接の受け答えを見直すことで採用につながる可能性もあります。
引きこもりから就活するために利用できる就職支援サービス
「引きこもりから就職できない」と悩んでいるなら、就職支援サービスを利用するのがおすすめです。就職支援サービスでは、働くことに対する不安を相談したり、自分に合った求人を一緒に選んでもらったりできます。選考対策もできるので、就活の不安や心配も取り除ける可能性があるでしょう。
ここでは、国や民間の企業が運営する就職支援サービスを紹介しているので、引きこもりからの就職に自信がない方はぜひ参考にしてみてください。
ジョブカフェ
ジョブカフェとは、若者の就職支援を行う機関です。厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、都道府県が主体となって設置されているサービスで、香川県以外の全国46都道府県にあります。
ジョブカフェは名前のとおり、カフェに行くような気分で気軽に利用できるのが特徴です。就職セミナーや職業体験、カウンセリングなど就職のためのサポートを1ヶ所で受けられます。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーション(サポステ)は、働くことに悩んでいる15~49歳の方を対象にした就職支援サービスです。「働きたいけど人間関係に不安がある」「ブランクがあって就職できるか分からない」などの悩みがある方のサポートをしています。
支援内容は、就活支援や就業体験、コミュニケーション講座などさまざまです。グループワークの機会も設けられており、境遇が似た方と関わりをもつチャンスもあります。
サポステの詳しい支援内容や利用方法は、「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」のコラムでご確認ください。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する就職支援機関で、職業相談や求人紹介、就活に向けたセミナーなどを実施しています。全国ネットワークを活かした支援を受けられるため、地元での就職を考えている方にも適しているといえるでしょう。
概ね35歳未満の方は、わかものハローワークで専門のスタッフによるマンツーマンの就職支援も受けられます。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは、企業と求職者のマッチングをサポートする民間の就職支援サービスです。キャリアアドバイザーが求職者にヒアリングを実施し、希望に合う求人を紹介します。模擬面接を受けられたり、応募書類を添削してくれたりと内定に向けたサポートを受けられるため、就活に対する不安を払拭できる可能性があるでしょう。
再就職の不安やトラウマがある人は相談してみよう
再就職の不安やトラウマがある場合、就職支援サービスのスタッフに相談してみましょう。前職で大きなミスをしてしまったり、パワハラやセクハラなどのトラウマがあったりする場合、再就職に不安を感じるのも無理はありません。一人で抱え込まずに相談すると、不安を解消するための方法が見つかったり、気持ちが楽になったりする可能性があります。「引きこもりからの就職が怖い」「内定をもらえるか不安」と悩んでいる方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層を中心に就職支援を実施しています。
経験豊富なキャリアアドバイザーが一人ひとりのお悩みや要望をヒアリングし、希望に合った求人をご紹介。未経験歓迎の求人がそろっており、職歴なしの方も利用が可能です。また、応募書類の添削や面接対策など、就活のサポートも実施しています。内定率が高いので、「引きこもり経験がある自分は就職できない?」と悩んでいる場合もご安心ください。
引きこもりからの就職に関するよくある疑問
引きこもりの方は、就職に対して悩みや不安を抱えることがあるでしょう。ここでは、引きこもりからの就職に関する疑問や悩みにQ&A形式で回答するので、ぜひご覧ください。
30歳で引きこもりから再就職するのは無理ですか?
再就職できる可能性はあります。選考の際に、過去の就業経験や以前の仕事で得たスキルをアピールしてみましょう。未経験の仕事に挑戦したい場合は、就職支援サービスで自分の強みに合った職種を紹介してもらったり、模擬面接や応募書類の添削を受けたりするのがおすすめです。
30歳の方は、「30歳のニート率はどれくらい?職歴なしから就職できる?成功のコツを解説」のコラムも参考に再就職に向けて対策をしてみてください。
大学生のときに就活に失敗して引きこもりです…就職できますか?
前向きに就活をすると就職できる可能性はあります。特に20代の若い人材は、企業側のニーズが高いようです。失敗を乗り越えようと努力する姿勢を評価してもらえることもあるので、諦めずに就職を目指すことをおすすめします。
大学生時代に就活に失敗した場合は、もう一度自己分析や企業研究をしてみましょう。「就活に失敗したら?その後の進路や就職を成功させる方法を紹介」では、就活失敗後に就職を成功させるコツを解説しているので、ぜひご確認ください。
35歳の引きこもりの人が就職を成功させる方法は?
資格やスキルを身につけたり、未経験から挑戦しやすい仕事を探したりする方法があります。スキルに自信がない場合は、ハローワークやサポステの職業訓練やセミナーを利用するのもおすすめです。
「35歳以上のニートが就職するには?呼び方や定義をご紹介!」のコラムも参考に、就活を成功させる方法を考えてみましょう。
高卒で引きこもりの場合、職歴なしで就職は可能ですか?
就職を目指すことは可能です。
企業は、若い人材に対してポテンシャルや意欲を求めている傾向にあります。高卒で引きこもりになり職歴がない場合も、やる気をアピールすると評価してもらえる可能性があるでしょう。
「高卒ニートの現状は?就活を成功させる方法やおすすめの仕事10選を紹介!」のコラムでは、高卒で働いていない状態から挑戦しやすい職種を解説しています。
「経歴に自信がない」「引きこもりから就職できるか不安」という方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーがあなたの強みに合う求人を厳選してご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。