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やりたいことが見つからない原因は?見つけるための思考や行動を解説
更新日
この記事のまとめ
- やりたいことが見つからない原因は「難しく考えている」「リスクを恐れている」など
- 仕事をするうえでは、必ずしも「やりたいこと」を見つける必要はない
- やりたいことを見つからない場合は、軽やかな捉え方・ポジティブな考え方を意識する
- やりたいことを見つける方法は、「自己分析」「読書」「第三者に相談する」など
- 仕事でやりたいことが見つからないときは、エージェントなどプロの意見を取り入れよう
やりたいことが見つからず、就職や転職活動での仕事選びに悩む方もいるでしょう。やりたいことが見つからない原因には、「やりたいことを大きく捉え過ぎている」「仕事への知識や経験が不足している」などが考えられます。
このコラムでは、やりたいことが見つからない原因や探し方を解説。やりたいことが見つからないときの注意点やできる行動もまとめたので、就職・転職活動の参考にしてみてください。
やりたいことが見つからない12個の原因
やりたいことが見つからない原因には、「やりたいこと」を難しく捉え過ぎていたり、世の中の仕事に対する知識が少なかったりすることが考えられます。やりたいことが見つからない悩みを解決するために、まずは理由を探ってみましょう。
1.やりたいことについて難しく考え過ぎている
仕事で「やりたいこと」を過度に捉え過ぎると、自分が何をしたいのか分からなくなってしまうことがあります。就活やビジネスシーンで問われる「やりたいこと」を、立派な内容や評価されるものでないといけないと考えてしまう方もいるようです。
そのため、「自分にはできない」「何ができるか分からない」といった状態になってしまうこともあるでしょう。
2.やるべきことで忙しく考える時間がない
現状が忙し過ぎて、やりたいことを見つける余裕がない方もいます。今の仕事やアルバイトの掛け持ちなどで忙しいと、心身ともに疲れてしまい、自分が本当にしたいことが分からない状態になってしまうでしょう。このような状態が続くと、やりたいことを見つけたいという気持ちも失う恐れがあるため注意が必要です。
仕事をしながら転職活動を無理なく進めるコツは、「仕事しながら転職活動するのは辛い?しんどい?無理のないやり方を紹介」のコラムで詳しく解説しています。
3.やる前からできないと諦めている
学歴や経歴に不安があり、やりたいことがあるのに「自分にできるとは思えない」とやる前から諦めてしまっている場合もあるようです。「あの仕事は資格が必要だから」と言い訳を見つけて、努力するのを避けている場合もあるでしょう。
最初から諦めてしまうとやりたいことが見つからないので、採用ハードルが高い仕事でも「どうしたら就職できるか」を考えて取り組んでみることが大切です。
4.完璧主義で失敗やリスクを恐れている
完璧主義の人のなかには、新しいことを始めるにあたって「リスクを取りたくない」「変化が怖い」という気持ちが先行してしまい、やりたいことが見つからない状態になってしまう方もいます。小さなリスクを取らずにやりたい仕事に就くのは難しいものです。悩んでいるうちに、やりたい仕事が見つからない状態になってしまう恐れもあるでしょう。
5.他人の目や評価を優先している
本当は興味をもっていることがあるのに、他人からの目や評価を優先して「やりたいことが見つからない」と思い込んでしまっている場合もあります。人から直接「やめたほうがいい」といわれたり、SNSやWebサイト上で自分のやりたいことが否定されているのを見たりすると、無意識のうちに自分の気持ちを抑え込んでしまうことがあるでしょう。
6.人生における成功・失敗経験が不足している
人生における成功や失敗経験が不足していると、やりたいことを見つけるきっかけにつながらないでしょう。成功や失敗経験があれば、自分の向き不向きも把握しやすくなります。
たとえば、飲食店のアルバイトでは上手くいかなかったけど、事務の仕事は働きやすかったなど、過去の経験がやりたいことを見つけるヒントになることもあるでしょう。
7.現状に満足している
現状に満足してしまっていることも、やりたいことが見つからない原因の一つです。たとえば、今の仕事に多少の不満があっても「給料はまあまあもらえているから」「人間関係は悪くないから」など、現状を大きく変えるほどのことではないとある程度納得していることも。この場合、行動を起こすほうが大変だと感じてしまい、やりたいことが見つかりにくくなってしまうでしょう。
8.思考の範囲や視野が狭くなっている
好きなことや知っていることだけに絞り視野が狭くなると、やりたいことを見つけられるチャンスを逃すこともあるでしょう。いままで興味がなかった業界や職種を調べてみると、意外なところからやりたいことが見つかる可能性もあります。
やりたいことが見つからない人のなかには、悩みを一人で抱え込み、視野が狭まっている方もいるでしょう。
9.好奇心や興味関心が薄れている
年齢を重ねると、物事をなんとなく予測できたり、現実を考えたりするため、好奇心や興味関心が薄れやりたいことが見つからないこともあるでしょう。子どもや学生のころは、後先考えず行動できたことも、大人になると現実をみて慎重になりがちです。また、過去の失敗や挫折が頭をよぎり、好奇心のまま行動できない方もいるでしょう。
10.仕事に対する知識や経験が不足している
就職・転職活動の際に「やりたいことが見つからない」場合、世の中にある仕事の理解度が不足しているという可能性もあります。興味をもった仕事があっても、十分に調べずに思い込みで「自分に合わない」「きつそう」といったイメージを抱いたり、その仕事の悪い面だけを見てしまったりする方もいるようです。
また、業務経験が少ないために、仕事の流れや働き方が具体的にイメージできず、自分がやりたいと思える仕事なのか掴めないこともあるでしょう。
11.働く条件ばかりを重視している
給与や休日、勤務地といった条件ばかりを重視していると、やりたい仕事が見つからない恐れがあります。仕事内容に興味があっても、「土日出勤だからやめておこう」「通勤時間が長いからこの仕事はできない」と避けてしまい、結果的に「やりたい仕事がない」と結論づけてしまうパターンです。どれだけ好条件で働けても、仕事内容が合わなければ早期離職の可能性が高まるため、条件ばかりを重視するのはやめたほうが良いでしょう。
12.人や社会問題への貢献度を考慮している
やりたいことはあるけど、人や社会への貢献度が低いから諦めるという方もいるようです。また、就職活動においては、「人や社会に役立てるか」を軸に仕事探しをする方も。直接的に人や社会問題に関わらない仕事は、貢献度が見えにくいため選択肢から外す方もいるでしょう。
仕事で「やりたいこと」の定義とは?
仕事における「やりたいこと」の定義は、「これからどのような仕事がしたいか」「どのような働き方をしたいか」といったキャリアプランを指す傾向にあります。もちろん「自分が好きなこと」や「楽しく続けられること」などもやりたいことといえますが、就職や転職においては長期的なプランを見据えて実現したいことを「やりたいこと」と考えるのが良いでしょう。
「就活でやりたいことがないときはどうする?解決法や面接での答え方をご紹介」では、就活でやりたいことが見つからない方に向けて、解決方法を紹介しています。
そもそも「やりたいことを見つける」必要はある?
やりたいことが見つからない人のなかには、そもそも見つける必要があるのか悩む方もいるでしょう。ここでは、やりたいことを見つける必要性について解説します。
仕事で「やりたいこと」が必須とは限らない
仕事をするうえでは、必ずしも「やりたいこと」を仕事にしなければならないわけではありません。就職や転職活動においては、給料や勤務地、人間関係などの条件を重視する人もいます。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、仕事に満足している理由で正社員・フリーターともに最も割合が高いのは、「人間関係のよさ」、続いて「仕事の面白さ」という結果になっています。
この結果から、やりたいことよりも、人間関係や職場環境の良さを重視したほうが、働く際の満足度が高くなる可能性もあるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
業務を進めるうちに「やりたいこと」が見つかることもある
明確な「やりたいこと」ではなくても、業務を進めるなかで達成感ややりがいを見出し、「さらにこの分野で成長したい」といった考えをもつことは珍しくありません。偶然担当になった仕事がきっかけで、やりたいことが明確になりキャリアアップにつながることもあるでしょう。しかし、就職・転職活動では志望動機や「仕事でやりたいこと」を問われる可能性が高いため、答えられるよう準備する必要があります。その際は、「親の看病をきっかけに医療事務に興味をもちました」というように、プライベートで興味をもった経験などをもとに回答するのもおすすめです。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
やりたいことを見つける4つのメリット
やりたいことが仕事になれば、前向きに取り組めたり成果につながりやすかったりするメリットがあります。やりたいことを見つけようと思っている方は、メリットについて知っておくと前向きに検討できるでしょう。
やりたいことを見つけるメリット
- やりがいや満足感が得られる
- 辛い仕事を前向きに乗り越えられる
- 向上心や成果につながりやすい
- 困難を乗り越える忍耐力がつく
1.やりがいや満足感が得られる
やりたいことを仕事にすると、「好きなことを仕事にできている」と感じられるため高い満足感を得られます。生活のなかで仕事に使う時間は長いので、その時間がやりたいことに充てられると人生が有意義なものになるでしょう。
好きなことを仕事にするメリットは、「好きなことを仕事にするにはどうしたら良い?就職のためのステップを解説」のコラムでも紹介しているので、ぜひご一読ください。
2.辛い仕事を前向きに乗り越えられる
仕事には辛いことや苦しいこともありますが、やりたいことであればモチベーションを保ちやすくポジティブな気持ちで取り組めるでしょう。やりたいことを仕事にできると、「これを乗り越えればもっとやりたいことができる」と先を見据えられるようになります。
また、「やりたい仕事を手放したくない」という気持ちから、困難から逃げず、どうしたら乗り越えられるかを考えるようになるでしょう。
3.向上心や成果につながりやすい
やりたいことを仕事にすると、「知識を深めたい」「専門的なスキルを身につけたい」という向上心をもちやすくなります。興味のないことをやらされていると、モチベーションが上がらず、できれば楽をしたいと考えてしまうものです。
しかし、好きなことは覚えるのも早く、努力も苦にならないでしょう。向上心をもって努力する姿勢は周りから高く評価されるので、モチベーションが高まり、成果にもつながりやすくなります。
4.困難を乗り越える忍耐力がつく
やりたいことであれば、モチベーションを保ちやすいため長く続けられれば、失敗や挫折を経験して困難を乗り越える忍耐力も身につくでしょう。仕事にトラブルや困難はつきものですが、やりたくないことの場合は、簡単に諦めたり辞めたりすることも。やりたいという熱意があれば、困難を乗り越えて結果的に忍耐力やスキルアップにつながっていくでしょう。
やりたいことを見つけるためには?
やりたいことを見つけるために、まずは心構えや準備について把握しておきましょう。考え方次第では、やりたいことを見つけられる可能性が高まります。
やりたいことに目を背けていないか自問自答する
やりたいことが見つからないときは、「本当にやりたいことがないのか?」「やりたいことに目を背けていないか?」といったように、自問自答してみましょう。実はやりたいことがあるのに、現実をみたり、リスクを考えたりして諦めているという可能性もあるからです。過去に熱中したことや、目指していた職業などを思い返してみるのも良いでしょう。
軽やかな捉え方・ポジティブな考え方を意識する
やりたいことを見つけるためにはハードルを上げないように、軽やかな捉え方、ポジティブな考え方を意識しましょう。「好きな気持ちが強いものや長く続けられる仕事でないといけない」と重く考えると、やりたいことが見つかりにくくなってしまいます。
たとえば、「人と話すのが好き」「身体を動かすのが好き」など漠然としたことが、やりたいことを見つけるヒントになる可能性もあるため、軽やかに捉えて考えてみましょう。
やりたくない・やるべきことを整理して心に余白を作る
やりたくないことを削ったり、やるべきことを整理したりして心に余白ができれば、やりたいことを見つけやすくなる可能性があります。たとえば、「立ち仕事はやりたくない」「接客はやりたくない」などと、仕事の選択肢を狭めてやりたいことを見つけるのも一つの方法です。
また、今の仕事が忙しく考える余裕がない方は、残業を減らせるようにタスクを整理したり効率化を考えたりするのも、やりたいことを見つける第一歩といえるでしょう。
「やらなかったら後悔するかも」と考えてみる
「やらなかったら後悔すること」からやりたいことを見つけるのも手です。たとえば、子どものころ入院してお世話になった看護師さんに憧れていた場合、それを実現しないままで後悔するか、しないかを考えてみましょう。
はじめから挑戦を避けてやりたいことを実行しないと、あとから「やってみれば良かった」と思う可能性もあります。リスクが気になるのであれば、インターネットで実際に働いている人の声を調べたり、副業として始めてみたりするなど、自分のできる範囲から行動してみると良いでしょう。
やりたいことを見つける11の方法【思考編】
やりたいことを見つけるために有効な方法としては、「自己分析で自分への理解を深める」「誰のために働きたいかを考える」などが挙げられます。ここでは、やりたいことを見つけるために役立つ考え方について紹介するので、参考にしてみてください。
1.自己分析から自分への理解を深める
仕事でやりたいことが見つからないときは、自己分析で過去の経験を洗い出し、自分に対する理解を深めるのがおすすめです。大学生活やアルバイト、長く続けていることから、「楽しさややりがいを感じたこと」「辛かったこと」「苦にならずできたこと」などを掘り下げましょう。
自分についての理解が深まると、やりたいことが明確になるだけでなく、強みやアピールポイントも掴めます。また、採用担当者が納得できるような志望動機を用意するヒントにもなるでしょう。
自己分析の取り組み方については、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムでまとめています。
適職診断を参考にしても良い
自分が本当にしたいことを知るために、適職診断を参考にしても良いでしょう。適職診断はいくつかの質問に答えることで、自分の特性や向いている職業を診断できるツールです。Webサイトで行える無料の適職診断もあります。ただし、診断結果で出た仕事が必ずしも正解とは限らないので、あくまでも参考意見として利用しましょう。
2.制限せずに気が向く・好き・興味関心から考え尽くす
やりたいことを見つけるために、気が向くことや好きなこと、興味関心があることを書き出してみる方法もあります。まずは、何でもやってみて良いと考えて、制限せずに書き出してみましょう。
制限なく書き出せたら、特にやりたいことを10個程度ピックアップしてみるのがおすすめ。「やらなかったら後悔する」「長年気になっている」などの視点で選択肢を絞って検討してみましょう。
一つに絞らずなんとなく思うことも書き出すのも手
「なんとなくやってみたい」「なぜか気になる」など、理由が見つからないものも書き出してみると、やりたいことのヒントになる可能性があります。たとえば、「△△のスポーツをやってみたい」や「●●に関する読書が好き」などから、やりたいことが見つかることもあるでしょう。思いつく限り書き出して、職業につなげられるか考えれば仕事探しのヒントになるでしょう。
3.長所や得意なことから見つける
長所や得意なことを発揮した場面を振り返ると、やりたいことを見つけられる可能性もあります。たとえば、「集中力がある」長所があれば、事務職やITエンジニア、警備員などの仕事で役立つことも。特別な強みでなくても、「細かい点に気づける」「祖父母と話すのが好き」など、些細なことがやりたいことにつながるきっかけとなる可能性もあるでしょう。
長所や得意なことを整理する方法
長所や得意なことを整理する方法には、「自己分析」「紙に書き出す」「新しいことにチャレンジする」などがあります。たとえば、新しいことにチャレンジすると、今まで気づけなかった長所や短所、得意や不得意が見つかる可能性も。自己分析や紙に書き出すだけでなく、リアルな経験や行動から長所や得意なことを洗い出せば、やりたいことの実現にもつながりやすくなるでしょう。4.過去の経験を洗い出して見つける
過去の経験を洗い出して、やりたいことを見つける方法もあります。たとえば、幼少期や学生時代に興味関心があったものや習い事、趣味などを書き出せば、やりたいことを見つけるヒントになるでしょう。
また、興味関心があったものの共通点があれば、思いが強いやりたいことが見つかる可能性もあります。
5.「自分の人生を豊かにする」視点で見つけ出す
やりたいことを見つけるためには、「自分の人生を豊かにすること」という視点で考えてみるのも手。たとえば「収入」といった「モノ」ベースでは考えるのではなく、「やりがいを感じられること」「成長できること」など「コト」で考えると、やりたいことにつながりやすくなります。
「やりがいが感じられること」であれば、人と接する仕事や公共性が高い仕事に挑戦したいと感じる可能性があるでしょう。
6.大切にしている価値観から考える
自分が大切にしている価値観を明確にし、その価値観に合う「やりたいこと」を見つける方法もあります。たとえば、業務において「間違いやミスがなく正確であること」を大切にしている場合、細かい数字を正確に処理する経理の仕事や、個人情報など重要な情報を扱う仕事に適性があるでしょう。
自分の価値観に合う仕事ができれば、働いているうちにその仕事がやりたいことに変わっていくこともあります。
やりたいことは変わっても良い
やりたいことが途中で変わっても、前向きな理由であれば問題ありません。仕事をするなかで、新しい目標ができる場合もあります。「目標を決めたら、必ず達成しなければいけない」と思い過ぎると、なかなかビジョンを決められず行動できなくなる恐れも。それよりは、「目標が変わったら軌道修正すれば良い」と考え、今やりたいことに挑戦するのが大切です。7.目標にしたい人物から見つける
目標にしたい人物を見つけることも、やりたいことを探すための第一歩になります。身近な人のほか、普段接点がなくとも尊敬する人や憧れの偉人などを目標に設定しても良いでしょう。
目標にしたい人が見つかったら、「なぜその人を目標にしたいのか」を考えることで、自分の理想的な働き方や惹かれる業務などが見えてくることもあります。
8.身につけたいスキルや資格を考える
具体的な仕事内容ではなく、身につけたいスキルや資格から「やりたい仕事」を考えるのも一つの手です。パソコンスキルを磨きたいなら事務やデータ入力、簿記やTOEICを取得したいと考えるなら経理職やホテルのフロントなどの選択肢が挙げられます。
業界や職種によって求められるスキルや資格は異なるため、実際の現場で必要とされる内容を調べるようにしましょう。
9.誰のために働きたいかを考える
自分が誰のために働きたいのかを考えることで、やりたい仕事を絞る方法もあります。「病気の人を助けたい」「子どもの未来を守りたい」「地元の人たちに貢献したい」など、自分の仕事によって誰の役に立ちたいのかを考えてみましょう。
たとえば、「病気の人を助けたい」のであれば、医療や介護業界を目指したり、医療事務やドラッグストアで働くといった選択肢も考えられます。
10.やりたくないこと・苦手なことをリストアップする
やりたいことを探す際の逆説的な方法として、やりたくないこと・苦手なことは何かを考えるのもおすすめです。
たとえば、「人と関わる仕事か、一人で黙々とこなす仕事か」「アイデア重視の仕事か、マニュアル重視の仕事か」など、「どちらかといえばこっち」という二者択一をいくつか考えてみてください。やりたくないことや苦手なことを挙げて自分の好みが理解できれば、やりたいことを絞りやすくなるでしょう。
11.リスクは度外視して考えてみる
やりたいことを見つけるために、一旦リスクを度外視して考えてみるのも手です。「収入が下がるかもしれない」「資格が取れないかもしれない」など、リスクを挙げるとキリがありません。
リスクについては避ける方法があったり、努力で解決できたりすることもあるため、まずはやりたい気持ちを優先して検討してみましょう。
やりたいことを見つける6つの方法【行動編】
ここでは、やりたいことを見つけるための行動について解説します。前述した考え方を持ちながら、行動に移すことで実現可能かどうかも判断しやすくなるでしょう。
やりたいことを見つける方法【行動編】
- 少しでも興味のあることを実際にやってみる
- 新しい・やったことがない体験に片っ端からチャレンジする
- 本や旅行などで多様な価値観に触れる
- 幅広い業種や職種を知り仕事に対する理解を深める
- 偉人の生き方や考え方を学ぶ
- 家族や友人など第三者の意見を聞いてみる
1.少しでも興味のあることを実際にやってみる
まだ「やりたいこと」といえるレベルにないことであっても、少しでも興味をもったことは実際にやってみるのがおすすめです。やりたいことが明確になっていない場合、実際にやってみることで、確信に変わる可能性もあります。
実際に体験したときに「もっとやってみたい」「同じことを続けていきたい」と感じれば、それは自分にとってやりたいことであるといえるでしょう。
大学や学生生活でしかできない経験に目を向けてみる
大学でのボランティア活動や留学など、学生生活ならではの経験を振り返ると、自分が興味のあることや得意・不得意、やりたくないことなどが見えてくることもあります。「学生生活で力を注いだこと(ガクチカ)」は選考でもよく聞かれる質問のため、エピソードを集めるためにも振り返ってみるのがおすすめです。学生時代に力を入れたことについては、「履歴書の「学生時代に力を注いだこと」の例文をご紹介!書き方のコツも解説」のコラムでまとめています。
2.新しい・やったことがない体験に片っ端からチャレンジする
やりたいことを見つけるために、新しい経験ややったことがない体験に積極的にチャレンジしてみるのも一つの方法です。たとえば、ボランティアに参加してみる、社会人サークルに入ってみるなど、新しい環境に身を置いたことによって、やりたいことが見つかることもあるでしょう。
「友達から誘われた」「前から気になっていた」などをきっかけに、前向きに行動を起こしてみましょう。
3.本や旅行などで多様な価値観に触れる
本や旅行などで自分以外の多様な価値観に触れてみることも、やりたいことが見つからない状況を打破するための行動の一つです。また、家族や友人など、身近な人に価値観を聞いてみるのもおすすめ。多様な人の価値観に触れることで、自分の価値観を見つめ直したり、仕事に対する価値観が変わったりすることもあります。
その結果、仕事で達成したい目標ができたり、これまで気にしていなかった職業の良い面に気づいたりして、思いがけずやりたいことにつながる可能性があるでしょう。
4.幅広い業種や職種を知り仕事に対する理解を深める
やりたいことの選択肢を広げるためには、幅広い業種や職種を知って仕事に対する理解を深めましょう。先入観だけで業種や職種の特徴や働き方を検討していると、辛そう、難しそうなどとネガティブに考えてやりたいとは思えないこともあるでしょう。
業種や職種については、ハローワークや就職エージェントに相談してみると、働いている人の体験談やメリット・デメリットなどを知れることもあるため、理解を深めやすくなるでしょう。
5.偉人の生き方や考え方を学ぶ
本や映画などで、偉人の生き方や考え方を学ぶことで、やりたいことが見つけられる可能性もあるでしょう。目標にしたい人物が見つかれば、やりたいことを探すための第一歩になります。偉人だけでなく、尊敬する人や憧れの人などを目標に設定しても良いでしょう。
6.家族や友人など第三者の意見を聞いてみる
家族や友人といった第三者に意見を聞けば、自分では気づいていなかった一面を発見できる場合もあります。たとえば、友人に「良かったものを周りにおすすめするのが上手いよね」と言われ、「たしかに、好きなものを人に熱意をもって伝えるのは好きだな」と自身の興味関心に気づくこともあるでしょう。
また、第三者からのアドバイスは、客観的な視点で自分の強みを把握しやすいため、適職を考えるうえでも役立ちます。
どうしてもやりたいことが見つからないときは?
どうしてもやりたいことが見つからないときは、「直感を大切にする」「高過ぎる理想になっていないか意識する」といった行動を取りましょう。以下で、それぞれの内容を確認してみましょう。
直感を大切にする
やりたいことを考える際は、「なぜか分からないけど惹かれる」「何となくだがこれは違う」といった直感を大切にしてみてください。直感を無視してロジカルに考え過ぎてしまうと、納得したはずなのにモチベーションが上がらないという可能性も。自分の正直な気持ちに向き合うことも、やりたいことの方向性を見つけるための重要な軸となります。
高過ぎる理想になっていないか考え直す
やりたいことに対して、理想が高過ぎるがゆえに諦めている場合は、目標や実現方法を考え直してみましょう。やりたいことに対しての理想や目標を高く設定し過ぎると、進捗の具体的なイメージが湧かず、行動に起こせないことも考えられます。
たとえば、まずは「アルバイトとして始めてみる」「資格取得を目指してみる」など、小さな目標をクリアして、最終的にやりたいことを目指すのも一つの方法です。やりたいことに向けて必要な行動を細分化したうえで、タスクに期間を区切り、今の自分ができることから始めてみましょう。
やりたいことが見つからないとどうなる?
やりたいことが見つからないまま年齢を重ねると、就職・転職が難しくなる恐れがあります。未経験でも挑戦しやすい20代のうちに、やりたい仕事を見つけるのが重要です。ここでは、やりたいことが見つからないとどうなるかを解説するので、参考にしてみてください。
20代は視野がプライベートに限定されやすい
20代でやりたいことが見つからないまま就職すると、仕事が楽しいと感じにくい可能性があるため、プライベートで楽しいことを見つけようとすることも。プライベートを充実させること自体は悪くないですが、やりたい仕事について考えることを避けてしまうのはもったいないでしょう。
たとえプライベートでやりたいことを見つけたとしても、働く時間のほうが長いので仕事が苦痛に感じてしまう恐れがあります。
20代は若さを武器に就職しやすい年齢です。少しでも興味のある仕事に挑戦し、本当にやりたいことを見つけて30代を迎えましょう。20代で転職がおすすめな理由は、「転職する年齢は20代がおすすめ!成功させるポイントを解説」のコラムでも触れています。
30代は転職を繰り返す恐れがある
30代でやりたいことが見つからないと、焦って転職を繰り返す恐れがあります。20代のころより年齢的にやりたいことが決まらないことに余裕をもてなくなるため、冷静に判断できなくなることもあるでしょう。
やりたいことが分からずやみくもに転職すると、スキルが身につかないまま年齢を重ねてしまうことも。転職回数が多いうえにスキルが足りない状態で40代になると、次第に転職が難しくなるでしょう。
そのため、30代の方は、自己分析をしっかりしたうえでキャリアプランを立て転職したほうが失敗を防ぎやすくなります。30代で転職するときのポイントは、「30代で転職を成功させるためにできること」のコラムで紹介しているので、ぜひご一読ください。
やりたいことが見つかったら?実現への4ステップ
ここでは、やりたいことが見つかった場合の実現へのステップを解説します。やりたいことによって具体的な実現方法は異なりますが、基本的なステップとして参考にしてみてください。
1.やりたいことと自分のスキルのギャップを整理する
やりたいことを実現させるために、自分に足りないスキルや経験、資格などを整理しましょう。たとえば、「営業事務の仕事をしたい」と決めたら、就職のために必要なスキルや経験、役立つ資格などについて調べ、事前に足りない部分を身につける必要があるかを検討します。
また、電話対応の経験を活かせる、コミュニケーションスキルを活かせるなど、活かせるスキルや強みについても洗い出しておくと、選考時にアピールしやすくなるでしょう。
2.将来のビジョン・キャリアプランを立てる
やりたいことが決まったら、将来のビジョンやキャリアプランを立ててみましょう。将来のビジョンやキャリアプランは、面接時に質問される可能性もあります。
はじめから10年後20年後のキャリアを考えるのではなく、1年後・3年後・5年後と近い将来にどうなっていたいのか、ビジョンを考えてみましょう。たとえば、「今より年収●●万円アップさせたい」「役職に就きたい」というように、思い描く働き方や叶えたい内容を明確にし、達成するためにどうしたら良いのかを考えてみてください。今の仕事でビジョンが叶うと分かれば、目の前の業務に意欲的に取り組めるようになれます。
近い将来のビジョンを考える際には、「『3年後の自分』の例文を紹介!具体的な考え方や回答時のポイントも解説」のコラムで具体的なステップを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.キャリアプランをもとに実現に向けて行動する
やりたいことに対してキャリアプランや計画を立てたら、実現に向けて行動を始めます。たとえば、3年後に「△△の仕事で●●のスキルを習得していたい」であれば、まずは仕事探しを始め、正社員を目指せそうか、契約社員から始めるかなどを検討します。
必ずキャリアプランどおりにいくわけではないため、上手くいかない場合は柔軟に物事を捉え、できることから一歩一歩進んでいきましょう。
4.定期的に行動を振り返って修正する
自分の行動を定期的に振り返って、必要であれば修正したり再検討したりしてみましょう。定期的に振り返れば、間違った方向にいっている場合も軌道修正しやすくなります。
場合によっては、キャリアプラン自体を修正する必要もあるため、自分の現在地と目指す方向性については定期的に振り返って柔軟に考えることが大切です。
やりたいことが分からないときはプロに相談してみよう
どうしても自分のやりたいことが分からない場合は、第三者の視点を取り入れるためにもプロに相談してみることをおすすめします。特に、就職・転職エージェントでは専任のアドバイザーにマンツーマンで相談が可能なので、やりたいことが見つからないときの対処法や自分の適性についても客観的に理解できるでしょう。
就職・転職事情にも詳しいため、内定獲得のために何をすべきかもプロの視点でアドバイスをもらえます。効率的に就職・転職活動を進めたい方はぜひ活用してみてください。
「仕事でやりたいことがない」「自分に合った仕事が分からない」とお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析から一緒に行い、「やりたいこと」や希望条件、適性にぴったりの求人をご紹介します。「未経験者歓迎」「職歴・学歴不問」の求人も多数ご紹介できるので、社会人経験が浅い方や、「挑戦したいけど不安…」という方もご安心ください。
また、応募書類の添削や面接対策も実施し、仕事での適性が1分程度で分かる「適職診断」もご用意しております。自分の適性に合った仕事探しや万全の態勢で就活を進めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
仕事でやりたいことが見つからないお悩みに関するQ&A
ここでは、仕事でやりたいことが見つからない場合に抱えやすい悩みや疑問を、Q&A方式で解消します。
やりたいことを仕事にするメリットは何ですか?
「やりがいや満足感を得やすい」「物事に粘り強く対応できる」「自分に自信をもてるようになる」などが挙げられます。また、やりたいことを仕事にすれば、自分でその道を選んでいるためストレスを軽減しやすくなるでしょう。
やりたいことを仕事にするメリットについては、このコラムの「やりたいことを見つける4つのメリット」も参考にしてみてください。
やりたいことが見つからないまま転職するとどうなる?
短期間で再び転職したくなる恐れがあります。目的が不明確な状態で、「今の仕事から逃げたい」「とにかく稼げれば良い」と焦って転職するのは危険です。「転職回数が多いと不利?就活への影響と対策」のコラムで解説しているように、むやみに転職を繰り返すと、次の採用面接で印象が悪くなる恐れもあります。転職する前にしっかりと自己分析を行い、自分に合いそうな仕事を選ぶのが大切です。
「人生でしたいことがない」「プライベートがつまらない」と悩んだら?
直感や本心に従って、新しいことや経験したことがないことにチャレンジしてみるのがおすすめ。完璧にやろうとはせず、気軽に行動してみることで知見が広がることも。したいことがない、つまらないと悩む方は、「人生を楽しくする方法とは?ゲームとの共通点や相違点も解説」のコラムも参考にしてみてください。
自分が本当にしたいことを知るための診断方法は?
自己分析や適職診断の結果は、自分が本当にしたいことを知るためのヒントになる可能性があります。また、ハローワークや就職エージェントなどに相談してみるのも手です。
自分が本当にしたいことの見つけ方については、「自分が何がしたいのかわからない方へ!やりたいことの見つけ方を紹介」のコラムでも紹介しています。
やりたいことを見つけられそうにありません
悩みは一人で抱え込まず、第三者に相談することも考えてみましょう。やりたいことが見つからないのは、自分を客観視できていないからという可能性もあります。第三者に意見を聞くことで、自分では気づかなかった長所や特性を理解できることもあるでしょう。
やりたいことを効率的に見つけるなら、就職のプロに聞いてみるのもおすすめです。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが一緒に自己分析を行い、どのような仕事が合いそうかをアドバイスしますので、ぜひご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。