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大手病の意味とは?就活におけるリスクや視野を広げる方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 大手病とは、就職活動で大手企業ばかりを選んでしまう傾向に陥ること
- 大手病は、「視野が狭くなる」「内定獲得までの期間が長引く」などのリスクがある
- 大手病になりやすい人は、「人目を気する」「就活への意欲が低い」などの特徴がある
- 大手病になっていないか不安なら企業選びの軸を見直したり、中小企業も検討したりする
- 大手病を回避するには自己分析を徹底したり、就活エージェントを利用するのがおすすめ
就活中の方のなかには、大手病がどのようなものか気になる方もいるでしょう。大手病とは、就活時に有名企業ばかりを志望する傾向のことです。大手病になると、「就活の幅が狭まる」「なかなか内定をもらえない」などのリスクが生じやすくなります。
このコラムでは、大手病のリスクや対処法について解説。大手病になりやすい考え方や予防方法もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
就活における「大手病」とは?
就活における「大手病」とは、就活や転職活動で大手企業ばかりを選んだり、「大手だから将来は安定しているだろう」という考え方をしたりすることを指すようです。実際に存在する病名ではなく、考え方や行動の傾向を表す言葉として使用される傾向があります。
特に、新卒の就活生はまだ社会経験も少ないため、仕事を選ぶ基準が「大手かどうか」に偏ることがあるようです。周りから「大手が良い」と聞いたり、友人が大手企業に就職を決めたりすると、「自分も大手に就職したい」という気持ちが強くなる可能性があります。
しかし、世の中には大手でなくても、働きやすい企業や自分に合った職場が存在します。大手に絞って就活をするとかえって選択肢が狭まり、自分と相性の良い企業を見逃すリスクが生じかねません。
これから就活や転職を始める方は、自分が「大手病」になっていないかを冷静に判断し、会社の知名度だけで就職先を選ばないよう心掛けましょう。
大手病が就活に与える5つのリスク
「就活が上手くいかない」「なかなか内定がもらえない」と焦りを感じている方は、気がつかない間に大手病になっている場合があります。
ここでは、大手病に陥るリスクを5つご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
大手病が就活に与えるリスク
- 内定をもらうまでの期間が長引く可能性がある
- 仕事探しの視野が狭くなる
- 自分がやりたいことを見失う恐れがある
- 入社後にミスマッチを感じて早期離職する可能性もある
- 中小・ベンチャー企業への方向転換が困難になる
1.内定をもらうまでの期間が長引く可能性がある
大手病になるリスクの一つは、内定をもらうまでの期間が長引く可能性がある点です。大手企業は人気が高い傾向にあるので、厳しい選考を通過しなければなりません。そのため、大手企業にこだわり過ぎると、内定が得られない期間が長引く場合があるでしょう。なかなか内定をもらえない状況が続くと、「自信を失う」「就職・転職活動に対する意欲が低下する」といったことにつながりかねません。
応募者が多い大手企業の選考プロセスは長期にわたることもあるようなので、その間にほかの企業への就職機会を逃すリスクもあります。
2.仕事探しの視野が狭くなる
仕事探しの視野が狭くなることも、大手病のリスクといえるでしょう。大手企業に目を向けること自体が悪いわけではありません。しかし、考えが偏ると、職種を選ぶ際の視野が狭くなり、求職活動にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。大手にこだわるあまり、自分を必要としてくれる企業や自分にマッチした仕事との出会いを見逃すこともあるでしょう。
3.自分がやりたいことを見失う恐れがある
「大手病」に陥ると、「自分のキャリアにおいて何を成し遂げたいのか」「どのような仕事に情熱を感じるのか」など、自分のやりたいことを見失う恐れがあります。
大手病に陥り、会社の規模やブランドイメージだけを企業選びの基準にすると、自分が本当に大切にしている仕事の条件を考えないまま選考に進む可能性も。自分がやりたいことを見失ったまま就職すると、入社後のキャリアプランの作成が難しくなる場合もあるでしょう。
4.入社後にミスマッチを感じて早期離職する可能性もある
大手病のまま就活を進めた場合、入社後にミスマッチが生じて早期離職につながる可能性があります。大企業への過度な憧れから、実際の職場環境や仕事内容に対する理解度が低いまま就職する場合があるからです。「大手だから良さそう」とイメージだけで就職を決めると、入社後に企業の社風や求められる役割と、自分の価値観やスキルが合わないと感じる恐れがあるでしょう。
企業と応募者のミスマッチは、職場への不満や早期退職につながり、個人のキャリアにとっても企業にとっても不利益をもたらす可能性があります。
5.中小・ベンチャー企業への方向転換が困難になる
中小・ベンチャー企業への方向転換が困難になることも、大手病が就活に与えるリスクの一つといえるでしょう。大手企業にこだわり過ぎるあまり、自分に合う中小企業やベンチャー企業が見つかっても「大手ではないから応募するのはやめておこう」とチャンスを逃す可能性があります。大手病に陥ると、大手企業にばかり目が向いてしまうようです。
大手病になりやすい考え方
大手病になりやすい考え方には、「周囲の目を気にし過ぎる」「大手なら安泰と思い込んでいる」などが挙げられます。大手病に陥らないために、大手病になりやすい考え方をしていないかを確認してみましょう。
以下では、大手病になりやすい考え方について解説します。
親や世間の評判を気にし過ぎている
大手病になりやすい考え方として、親や世間の評判を気にし過ぎることも挙げられます。
就職・転職活動をしている方のなかには、「親や社会の期待に応えるために大手企業を目指している」方もいるでしょう。周囲からの圧力を受けやすい場合は、自分自身のキャリアや価値観を二の次にして企業の知名度を重視しがちな傾向があるようです。
大手企業への就職を良しとする価値観にとらわれ過ぎると、自分に合った中小・ベンチャー企業があったとしても見過ごす可能性があります。
就職・転職活動に対して積極的になれない
就活に対して積極的になれないことも、大手病になりやすい考え方の一つ。就職・転職活動の明確な目標がないと、やりたい仕事や興味のある業界を見つけられず、「とりあえず大手に入社すれば良さそう」という考えに至りやすいようです。
大手に憧れがあり「大手なら安泰」と思っている
「大手なら安泰」と思い込むことも、大手病になりやすい考え方といえます。大手企業への就職は、安定したキャリアを確保するための近道と考える方もいるでしょう。しかし、これは必ずしも正解とはいえません。大手企業であっても市場の変動や経営戦略の変更により、予期せぬリストラや事業の縮小が起こり得るからです。
「大手病になっているかも?」と感じたときは
ここでは、「大手病になっているかも?」と感じたときの対処法をご紹介します。自分が大手病になっていないか不安な方は、ぜひチェックしてみてください。
企業選びの軸を見直してみる
大手病になったときの対処法の一つは、企業選びの軸を見直すことです。今の自分がなぜ大手企業を目指しているのかを確認してみてください。「特に理由はないけどなんとなく大手を目指していた」という場合には、企業選びの軸を見直してみると良いでしょう。
企業選びの軸を見直すために、まずは自己分析を行うのがおすすめです。自己分析の内容をもとに仕事に求める条件の優先順位を決定します。自分が働くうえで大切にしたい条件を知ると、大手企業以外にも目を向けられるようになるでしょう。
企業選びの軸の定め方について詳しく知りたい方は、「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」のコラムもチェックしてみてください。
中小・ベンチャー企業も視野に入れる
自分が大手病になっていると感じたときには、一度中小・ベンチャー企業に意識的に目を向けてみるのがおすすめです。
大手企業の安定性が魅力に感じることもあるでしょう。しかし、自分に合う仕事を見つけるには「やりがいのある仕事内容か」「希望するキャリアが実現できるか」といった視点も必要です。大手企業のほかにも、希望する働き方ができそうな中小企業やベンチャー企業など、幅広い選択肢を検討しましょう。大手企業にこだわり過ぎずに仕事探しをすることで、自分にピッタリの会社を見つけられる可能性があります。
大手企業と中小企業の違いについて詳しく知りたい方は、「大手企業とは?基準や定義はある?大企業や中小企業との違いも解説」のコラムも参考にしてみてください。
大手企業の子会社や関連会社を調べてみる
大手企業の子会社や関連会社を調べてみるのも一つの手。大手企業に比べて子会社や関連会社のほうが倍率が低い可能性があるからです。また、子会社や関連会社であれば親会社からの受注が見込めるため、比較的安定しているといえるでしょう。
大手病にならないためにできること
ここでは、「大手病」にならないための予防法を紹介します。以下を参考に大手病を予防し、自分に合う企業を探してみましょう。
自己分析をする
大手病にならないために、徹底した自己分析は大切。就活や転職活動を始める際に自己分析を行えば、「なんとなく大手を目指す」状態を避けられる可能性があるからです。
自分の強みや興味がある分野・価値観を理解することは、適切な職場を見つけるうえで重要といえます。
自己分析の具体例な方法についてさらに詳しく知りたい方は、「自己分析の方法をご紹介!就活や転職に役立てよう」のコラムも参考にしてみてください。
業界研究・企業研究を行う
大手病を予防するために、業界・企業研究を行うのも良い方法といえます。業界・企業研究を行って自分に合う企業を探すことで、大手企業に絞った就職・転職活動を避けられるでしょう。
また、業界・企業研究を進めるにあたって、「自分の知らない企業・会社の実態を知りたい」という方は、インターンシップへの参加がおすすめです。インターンシップは、新しい企業を発見し、実際の職場環境を体験する絶好の機会といえるでしょう。
さらに、キャリアフェアや業界セミナーに参加することも有効です。これらのイベントでは、さまざまな企業の紹介や、業界の最新動向について聞けます。さらに、ビジネス関連のSNSや専門誌、企業のWebサイトを直接訪れることも、企業文化や事業内容を深く理解する手段となるでしょう。
自分の知らない業界や企業にも目を向け、自分に合ったキャリアを探してみてください。
「優良企業=大手企業」とは限らない
優良企業=大手企業とは限りません。中小企業庁の「中小企業白書(2024年版)」によると、国内の全企業の約99.7%を中小企業が占めています。この数字を踏まえると、優良な企業は中小企業のなかにも多くあると考えるのが現実的な見方といえるでしょう。
多様な業界や企業規模を調べることで、自分に合った職場を見つけられる可能性があります。優良な企業の見つけ方について詳しく知りたい方は、「隠れ優良企業の見つけ方とは?特徴や内定をもらうコツをご紹介」のコラムも参考にしてみてください。
参照元
中小企業庁
2024年版「中小企業白書」全文
就職エージェントに相談する
就職・転職エージェントへの相談も、大手病を予防する方法として挙げられます。
就職・転職エージェントとは、キャリアアドバイザーとの面談をとおして、自分に合った仕事を紹介してもらえるサービスのことです。客観的な立場のアドバイスをもらえるので、自分では気づかない新しい視点や情報を得られるでしょう。
「自分に合う仕事が分からない」と悩む方は、ハタラクティブに相談するのもおすすめ。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。中小企業から大手企業まで、数多くの求人を扱っています。プロのキャリアアドバイザーが相談者の希望をヒアリングし、一人ひとりに合った企業をご紹介。職場の雰囲気や社風など、インターネットでは得られない情報も提供しているので、大手病や会社とのミスマッチを防ぎやすいでしょう。仕事選びから選考サポート、内定まで丁寧にサポートするので、ぜひお気軽にご相談ください。
大手病に関する疑問に答えるQ&A
ここでは、大手病に関する質問に関して、Q&A形式で疑問を解消していきます。
大手病は、男女でどちらがなりやすいですか?
大手病は、性別によってなりやすさが異なるものではありません。大手企業への憧れや安定感を求める気持ちは、個人の経験や価値観によって異なるため、男性も女性も同様に大手病に陥る可能性があります。
大手病にならないためにも、「自己分析」を行い、自分の強みや興味のある分野を徹底的に理解しましょう。詳しい予防方法については、このコラムの「大手病にならないためにできること」をご覧ください。
大手病になると就活にどのような影響がありますか?
大手病に陥ると、「大手企業に就職したい」気持ちが勝り、自分に合う企業を見つけにくくなったり、内定獲得までの時間が長引く可能性もあります。
「優良企業へ就職したい」気持ちから大手企業にこだわる場合もあるでしょう。しかし、中小企業にも優良企業は存在するようです。優良企業の特徴と探し方については、「優良中小企業とは?就職・転職するメリットとホワイト企業の探し方を解説」のコラムをご一読ください。
大手病の対処法を教えてください
大手病を予防するためには、中小企業やベンチャー企業なども視野に入れ、幅広い選択肢を検討しましょう。自己分析を徹底的に行うことも重要です。
一人での企業選びが難しい場合は、ハタラクティブにご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたに合った求人をご紹介します。履歴書の書き方や面接対策など、就職活動全般のサポートを受けられるので安心です。サービスは無料なので、ぜひお気軽にお問合せください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。