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5月1日のメーデーとは?日本での歴史や祝日にならない理由について解説
更新日
この記事のまとめ
- メーデーとは、毎年5月1日に世界各国で開催される労働者の祭典のこと
- メーデーという言葉には、遭難信号としての意味もある
- メーデーとレーバーデーの違いは、労使交渉中心かイベント中心かという点
- 日本で有名なメーデーは、「食糧メーデー」と「血のメーデー」
- メーデーが日本で祝日にならないのは、勤労感謝の日とGWが影響している可能性がある
メーデーという言葉の意味や、どのような日なのか知りたい方へ。メーデーは世界史上、労働者の地位向上に非常に重要な役割を果たしている祭典です。このコラムではメーデーの概要や歴史、日本での扱いについて詳しく解説していますので、ご参照ください。また、日本で祝日にならない理由や、類似する労働者に関する日との違いも解説します。
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メーデーとは
メーデー(May day)とは、5月1日に世界各地で開催される労働者の祭典です。
もともとはヨーロッパで夏の訪れを祝うお祭りでしたが、その後19世紀のアメリカで「労働状況改善を求め、労働者が声を挙げる日」となりました。メーデーの社会的影響は大きく、その後ヨーロッパをはじめ世界各地に広がっていきます。「労働者の日」として、各地で労働者が集会やパレードを行うのが慣例です。
メーデーが祝日になっている地域は多い
メーデーはアメリカのほか、社会主義国やヨーロッパ、ラテンアメリカ、ASEAN諸国など、多数の国々で祝日となっています。当日は労働者団体による集会やデモなどのほか、人々が集まり歌やダンスを楽しむこともあるようです。
メーデーで中心となるのは、労働組合です。労働組合の役割については「労働組合がないことによるデメリットって?」のコラムで詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
「メーデー」という言葉はほかの意味を指すことも
「メーデー」という言葉は、労働者の祭典のほかに異なる意味を持つ場合があります。遭難信号で「メーデー」と3回繰り返すときは、緊急事態であることを知らせる言葉です。世界中で使われていますが、こちらは「助けに来てほしい」という意味のフランス語が語源。その後英語圏で分かりやすいよう、労働者の祭典と同じ「Mayday」と表記するようになったといわれています。
メーデーの起源と歴史
労働者の祭典としてのメーデーの起源は、19世紀アメリカに遡ります。以下、メーデーの歴史について詳しく見ていきましょう。
現在のメーデーの起源は19世紀アメリカ
労働者の祭典として最初のメーデーは1886年5月1日。アメリカ、シカゴの労働者たちが8時間労働制を訴えたのが始まりです。12~14時間労働が当たり前だった時代、労働状況の改善を求めて35万人もの労働者が結集し、大規模なストライキを敢行しました。
それにも関わらず労働時間の改善は見られなかったため、毎年5月1日に労働者たちが集結し、声を挙げるようになったといわれています。
また、アメリカの就職事情が気になる方は「ちょっと気になる海外の就職事情とは?日本との違いを解説」にて、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
世界各地に広がるメーデー
1889年、パリで社会主義・労働者連合の国際組織である第二インターナショナルが発足されます。そこで、アメリカのメーデーが「8時間労働の実現を目指す活動」であると承認されたのをきっかけに、メーデーは世界各地に広がっていきました。
当時の第一次世界大戦に影響を受け、メーデーは労働時間だけでなく戦争反対運動の側面も持つようになります。その後、第二次世界大戦で一度衰退を見せるものの、今では80カ国もの国々で労働者の祭典に定められています。
メーデーと労働者の日(レーバーデー)の違いは?
メーデーと似た祝日の「労働者の日(レーバーデー)」。メーデーと労働者の日の違いは、その内容にあります。前者が労使交渉を中心としているのに対し、後者は労働者の社会的・経済的貢献を称えるのが目的。イベントを楽しむのが中心です。
労働者の日は9月の第一月曜日に制定されている祝日で、1882年9月5日のニューヨークで労働環境改善を訴えるパレードが行われたことに端を発するものです。その後の1894年、アメリカで正式に成立しました。
元々は、パレードによって労働組合の団結精神を表現するものでしたが、最近ではその意味はやや薄れているようです。現在は、主に各地でスポーツや芸術イベントが開催されたり、家族でピクニックやバーベキューなどを楽しんだりする祝日となっています。
適切な労働時間の設定は、労働者の生活を守るためにとても大事なことです。「所定労働時間とは?8時間以上はアリ?賃金や残業代の計算方法も解説」では、メーデーなどによって勝ち得た「8時間労働」という基準について詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
現代日本におけるメーデーとその歴史
現代日本におけるメーデーとその歴史については、以下のとおりです。
現代日本におけるメーデー
現代の日本では、労働組合ごとに各地でイベントが開催されています。かつては「統一メーデー」といって、複数の労働組合による大規模な集会が催されていました。しかし、参加者減少により、1989年を最後に行われなくなっています。
連合(日本労働組合総連合会)では、毎年4月下旬頃、主に平和や人権を守る運動として「メーデー中央大会」を開催。参加者は、毎年40,000~50,000人にのぼるようです。
東京の代々木公園をメインに、全国500以上の会場で開催されており、ステージショーや子どもの遊び場を設けるなど家族で楽しめるイベントへ変化しています。
日本の歴史上有名なメーデーは?
日本のメーデーは1920年5月2日の上野公園で行われたものが始まりですが、歴史上有名なメーデーは、1946年の「食糧メーデー」と1952年の「血のメーデー」です。
食糧メーデーは終戦後の食糧不足が反映されたもので「働けるだけ食わせろ」というスローガンのもと、全国で100万人もの人が集まったといわれています。
一方、血のメーデーは、皇居前で労働者によるデモ隊と警官隊が衝突し、死者や負傷者が出たことからその名がつきました。当時の政府によるサンフランシスコ平和条約、日米安全保障条約締結への抗議の意味合いが強いとされています。
メーデーと春闘の違いは?
メーデー同様、労働者に関するイベントとして、日本には「春闘(春季生活闘争)」があります。
両者の違いは、メーデーがデモや集会を通じて国へアピールするイベントである一方、春闘は複数の労働組合が団結して企業と交渉し、実質的な成果を得ようとする活動である点。
春闘とは、労働時間や賃金引き上げの交渉、育児や介護をしながらでも働きやすい仕組みづくりを目的に、日本労働組合総連合会(連合)が企業へ労働状況改善の要望を出す活動です。
まず大企業から回答を得たあと、それを基準として中小企業にも要望を出すのが流れ。連合が12月に方針をまとめたうえで2月に企業へ要望を伝えます。それに対し3月に企業から回答があるので、4月からの新年度までには、労働状況が改善できるという仕組みです。
新年度の労働状況改善へ向けた活動であることから「春闘」と呼ばれるようになりました。
春闘は、賃金のベースアップに対して重要な役割を果たしています。定期昇給とベースアップの違いについては「定期昇給ってどんな制度?ベースアップとの違いとは」のコラムで詳しく解説していますので、ご参照ください。
メーデーが日本で祝日にならない2つの理由
世界各国でメーデーが祝日となっているにも関わらず、日本では祝日になっていない理由には2つの説があります。
1. 5月1日は日本では大型連休中にあたるから
祝日にならない1つ目の説としては、メーデーにあたる5月1日はゴールデンウィーク中であることが関係しているといわれています。5月1日も祝日にすると連休がさらに長くなり、その間の経済活動が停止してしまうことが懸念されているのでしょう。
2. 勤労感謝の日があるから
2つ目は、11月23日の「勤労感謝の日」の存在です。勤労感謝の日は「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」で、メーデーと趣旨が似ています。よって、メーデーは祝日にならないという説です。
参照元
内閣府
「国民の祝日」について
日本でのメーデーは近年下火になりつつある
今の日本で、メーデーは下火になってきているといわれています。その理由の一つは、SNSなどにより個人で情報発信しやすくなったことです。メーデーは、今の日本において、徐々に時代にそぐわないものになってきているのでしょう。
しかし、かつてメーデーで訴えた「労働時間短縮」や「最低賃金法の制定」などが、現在の労働者の待遇改善へ大きく貢献したのは事実。メーデーは、労働者の歴史のなかで重要な役割を果たしてきた活動といえるでしょう。
今の日本では、働くうえで何か問題が起きたときには企業や上司に相談するのが一般的です。それでも問題解決の糸口が見つからなければ、転職を考えるのも一つの手。
また、転職を考える段階で、自分の希望する勤務条件や待遇が叶うかどうかを確認することも非常に重要です。
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メーデーに関するQ&A
ここでは、メーデーに関する疑問とその回答についてまとめています。
メーデーとは何ですか?
メーデーとは、世界各地で毎年5月1日に開催される労働者の祭典のこと。遭難信号の「メーデー」とは語源が異なります。多くの国では祝日ですが、日本では違うのでなじみが薄い人もいるでしょう。しかし、メーデーでは、日本でも労働組合ごとに労働環境改善のためのイベントが行われています。労働組合については「労働組合がない場合の対処法をご紹介!加入のメリットやデメリットも解説」で詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
メーデーは日本でも祝日にあたりますか?
日本において、メーデーは祝日ではありません。5月1日はゴールデンウィーク中であることや、似たような意味である「勤労感謝の日」の存在があることが、祝日にならない主な理由とされているようです。「祝日数が多い日本。でも長期休暇は取りづらい!なぜ?」のコラムでは、祝日と仕事で長期休暇を取ることに関するお悩みについて解説していますので、気になる方はこちらもご参照ください。
メーデーと春闘は何が違うのですか?
メーデーと春闘の違いは、前者がイベントであるのに対し、後者は労使交渉としての性質が大きい点です。日本におけるメーデーは労働組合主催の楽しいイベントですが、春闘は労働組合が企業に要望を出し、実際の労働環境改善を図ります。春闘のほうが、より労働環境改善のための具体的な活動であるといえるでしょう。「労働組合とは何か?会社員なら必ず加入する?わかりやすく解説します」のコラムが労働組合に対する理解の参考になりますので、ぜひご覧ください。
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