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IT業界は入りやすいって本当?分類や就活のコツを解説
更新日

この記事のまとめ
- 「IT業界は入りやすい」といわれる理由には人材不足が影響している可能性がある
- IT業界は技術の習得を支援する会社が多い傾向にあり、未経験者を採用する場合がある
- 業務未経験でIT業界を目指すには資格取得もおすすめ
- 未経験でIT業界への就職を目指すなら、就活アドバイザーの利用も手
IT業界は未経験者でも入りやすいのか気になる方もいるでしょう。IT企業は未経験者の採用に積極的な傾向がありますが、誰でも受かるわけではありません。このコラムでは、未経験でIT業界を目指す方に向けて、就職活動のコツや選考で有利になる可能性がある資格を紹介します。IT業界への就職の実情を知り、就活や転職活動に役立てましょう。
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IT業界は未経験者も入りやすいといわれる理由
未経験者がIT業界に入りやすいといわれるのは、IT企業の採用姿勢やIT市場の状況などが影響している可能性があります。未経験でもIT企業に受かりやすいとされる理由を以下で把握しておきましょう。
IT業界は人材が慢性的に不足している傾向にある
IT業界が慢性的な人材不足であることも、未経験者が採用されやすい理由の一つです。経済産業省が発表した「IT人材育成に関する調査(p.5)」では、IT人材の供給数は減少する見込みであるにも関わらず、IT市場の規模は拡大し続け、人材不足が深刻化していくと予測されています。
引用:経済産業省「IT人材育成の状況等について(p.5)」
2030年には41万人〜79万人の人材が不足する試算も出ており、今後もIT業界は厳しい人材不足が続く可能性があるでしょう。決して誰でも受かるわけではありませんが、就職の間口が比較的広いことから、未経験者も入りやすいといえます。
参照元
経済産業省
参考資料(IT人材育成の状況等について)IT人材の育成
未経験者を積極的に採用している企業がある
IT業界が入りやすいといわれる理由として、ポテンシャルを重視し、未経験者を積極的に採用している企業があることが挙げられます。前述したように、IT業界ではIT技術が日々進化しており、多岐にわたる業界や業種で必要とされていることから、人材不足の傾向にあり、経験の有無に関わらずポテンシャルを秘めた若い人材が求められているのが現状です。将来性が期待できるポテンシャルやコミュニケーション力、論理的思考力のある方などは、未経験でも採用の可能性は十分にあるでしょう。
ただし、IT業界と一口にいっても、企業や職種によって未経験者を受け入れるか否かは異なるため、応募する前に求人情報をよく確認しておくことが大切です。
IT技術の習得を支援する企業が多い傾向にある
IT関連の知識や技術を身につけやすい環境を整えている会社が多い傾向にあることも理由の一つでしょう。IT業界で働くには、知識や技術が必要なことも。そのため、ITの知識や技術の習得を支援する研修制度などを導入し、未経験者を採用して社内で育成しようとする企業が多く見られます。
総務省の「令和4年 通信利用動向調査報告書(p.30)」によると、情報通信業の人材確保の手段として社内で人材育成を図っている割合は、63.4%にも及ぶことが分かります。未経験で就職を目指すなら、ITに関する研修制度や学習システムが充実した企業を選ぶことが望ましいでしょう。
参照元
総務省
通信利用動向調査
IT業界の企業における4つの分類
IT業界の企業は4つに大きく分類される傾向にあります。一口に「IT企業」といっても業務内容などが異なるため、未経験から就職や転職を検討している方は違いを押さえておきましょう。
SIer系IT企業
SIer(エスアイヤー)系IT企業は、クライアントからの依頼に基づいてシステム構築を請け負う、システムインテグレーションを提供する事業者を指します。
たとえば、会社の業務効率化を目的としてシステム開発をしたい場合など、ITを駆使してシステム開発を代わりに行うのがSIer系企業です。主に、企業からの依頼を受けて情報システムを導入したり運用したりします。
Webサービス系IT企業
Webサービス系IT企業とは、インターネットに関する業務を行っている事業者のことです。さまざまなWebサービスやECサイト、ポータルサイトのほか、ネット金融サービスも含まれます。主に、WebエンジニアやWebデザイナーといった職種が活躍するでしょう。ネット広告の制作に携わることもあります。
ソフトウェア系IT企業
ソフトウェア系IT企業とは、一般的にはコンピューターのプログラム開発を行う事業者のことを指します。システム構築やアプリを作動させるプログラムを組むのが主な業務です。プログラマーやシステムエンジニアが活躍する傾向にあります。アプリケーションと運用ソフトをパッケージ化して販売する事業者も、ソフトウェア系IT企業の一つです。
ハードウェア系IT企業
ハードウェア系IT企業とは、コンピューターをはじめとする電子機器・機械の製作を行っている事業者などを指すことが一般的です。機械設計や電子回路設計のほか、パソコンやスマホといったデバイスの製作も行う傾向にあります。ハードウェア系エンジニアや組み込みエンジニアといった職種が活躍するでしょう。
各IT企業の仕事内容については「Web系の仕事を10種類紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説」のコラムもご覧ください。
未経験でも転職しやすい傾向にあるエンジニア職の種類
IT業界のなかで未経験から転職しやすい傾向にあるのが、エンジニア職です。エンジニア職も業務内容によっていくつかの職種に分かれます。代表的な職種を紹介するので、それぞれの違いを押さえて自分に適した職種を見極めましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは、コンピューターのシステム開発に関する業務を一貫して行う職種です。まずシステム開発を依頼されたら、クライアントが抱えている課題や要望について細かい点までヒアリングをします。ヒアリングした内容をもとにクライアントが求めるシステムを作成し、テストを重ねてニーズを満たした完成物を作るのが仕事です。
システムエンジニアの仕事内容は、「ニートからSEに正社員就職できる?仕事内容と必要なスキルを解説」のコラムも参考にしてみてください。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書をもとにしてプログラミングを行う職種です。実際にプログラムを組み、不備がないかを確認します。不備があれば原因を探して修正しなければなりません。Webサービスの開発・運用には必要不可欠な存在といえるでしょう。
詳しくは「プログラマーの仕事内容は?種類別にわかりやすく解説」で紹介しています。プログラマーに関心がある方は、確認しておきましょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアはその名のとおり、ITインフラの構築や運営、保守を行うエンジニアのことを指します。ネットワークをスムーズに使えるように機器を設計したり、障害対応を行ったりするのが主な業務です。インフラエンジニアの仕事内容については、「就活アドバイザーが教える!インフラエンジニアのお仕事」でも詳しく解説しているので、目を通してみてください。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、主にサーバーの設計や構築、運用、保守を担当します。サーバーシステムの最適化を図るのもサーバーエンジニアの仕事です。サーバーにトラブルが生じたときには、問題を解決するだけでなく原因究明や再発防止なども行うでしょう。「システム保守運用の仕事」では、具体的な仕事内容や就業方法をまとめているので、参考にしてください。
未経験でIT業界を目指す際に役立つ可能性がある資格
IT業界は専門的な知識や技術を必要とすることが多いため、求職活動前に役立つ資格を習得しておくのもおすすめです。全く知識がない状態よりも、資格取得を目指した方が就職に有利に働く可能性があるでしょう。以下では具体的な資格について解説していきます。
LPIC・CCNA
サーバーの監視オペレーターを目指す場合、LPICやCCNAなどの資格取得を検討するのがおすすめです。LPICは、オープンソースのOSの一つであるLinuxのシステム管理や構築の知識や技術に関する資格を指します。
CCNAはネットワーク管理に関するスキルを証明する資格です。自由にソースコードを改変できるオープンソースのOSで、システムの操作に使用される基礎的なコマンドライン(操作を実行するための言葉や文字列)を学習しておくと、即戦力として活躍できる可能性があるでしょう。CCNAについては「CCNAとはどんな資格?難易度やおすすめの勉強方法を分かりやすく解説」のコラムも参考にしてください。
基本情報処理技術者
基本情報処理技術者(FE)は、システムの設計・開発・運用に関する知識を有することを示す国家資格です。IT技術者としての基本的な知識を保持していることの証明にもなります。
プログラマーやテスターからSE(システムエンジニア)を目指す場合は、基本情報処理技術者の資格が役立つでしょう。
ITに関する基礎から学ぶうえでは、まずはITパスポートで知識の下地を作り上げてからチャレンジしてみるのもおすすめです。「ITパスポートで就職が有利になる?アピール方法も解説!」にも目を通してみましょう。
未経験でIT業界を目指す場合の就活のコツ
業務未経験からIT業界への就職を目指すなら、「プログラミングの経験を積む」「大手の子会社を探す」などがコツとして挙げられます。以下ではIT企業への就職を叶えるためのコツを詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
プログラミングの経験を積む
IT企業に就職を目指す際は、少しでも知識をつけ、即戦力になることをアピールしましょう。実務は未経験でも、プログラミングに関する知識や実践経験があれば選考時に有利になる可能性があります。
独学だと自信がない場合は、プログラミングスクールに通って経験を積むのもおすすめです。受講料が負担な方は、ハローワークの職業訓練校の利用も検討してみてください。
大手の子会社を探す
未経験でIT企業のなかでも大手企業を目指したい方は、その子会社を探してみるのがおすすめです。未経験から大手企業に入るのは厳しい傾向にありますが、あえて子会社を中心に選考を受けるのも一つの手です。親会社のネームバリューや安定した経営基盤など、子会社に就職するメリットはいくつかあります。子会社の概要や就職メリットについて詳しくは、「大手子会社はやめとけと言われる理由は?メリット・デメリットを紹介」のコラムでご確認ください。
中小の優良企業を見つける
大手企業にこだわらず、中小の優良企業を探すのもおすすめです。業務未経験の場合、大手企業に挑戦してもライバルが多く、採用になる可能性は低いことも。中小企業は大手企業に比べて志望者が少ないため、倍率で考えると採用されやすいでしょう。中小企業のなかにも、働きやすい環境が整っているホワイト企業は存在します。
優良企業の見分け方については「ホワイト企業に転職したい!未経験でも大丈夫?優良企業の見分け方とは」のコラムを参考にしてみてください。
プロの就活アドバイザーに相談する
業界未経験者やフリーターの方は、就活のプロのサポートを受けてみることもおすすめです。IT業界の事情をあまり知らない場合、具体的に何をすれば良いのか分からない方も多いでしょう。プロのアドバイザーに相談すれば、IT企業ならではの就活のポイントを丁寧にサポートしてもらえる可能性があります。
未経験からIT企業を目指したい方はハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターや既卒、第二新卒の方など、若年層向けの就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、業界の動向や企業が求める人物像、必要なスキルなどを考慮したうえで、求職者に合った求人を紹介しています。
ハタラクティブはフリーターや未経験者向けの求人が豊富なことがメリット。職場の雰囲気など、求人情報誌には記載されていないような細かな情報まで幅広く提供しています。はじめての就職活動を成功させたい、就活における悩みや疑問を解決したいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
IT業界の転職に関するFAQ
IT業界への転職でよくある質問についてお答えします。転職がうまくいくか不安な方は、ぜひ参考にしてください。
IT転職で身につけるべきスキルはありますか?
IT転職にあたって、必須のスキルはありません。
20代の未経験就活・転職では、今後の成長を見込んだポテンシャル採用が多い傾向にあるため、即戦力となるスキルが求められない可能性があります。
しかし、実践で活かせるスキルがあると、転職を有利に進められる可能性があります。未経験でIT業界への転職を検討中の方は「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムを参考にしてください。
IT業界への転職後はどんなキャリアがありますか?
企業にもよりますが、入社後はプログラマーやコーダー(プログラムの入力を行う業務)として働いたり、営業職に就いたりするでしょう。
その後のキャリアも職種によって異なるものの、例としてはクライアントへの営業や他部門とやり取りしながらプロジェクトを進めるエンジニアやディレクター、上層部やクライアントの依頼で計画を立案・進行管理するプロジェクトマネージャー」などが挙げられます。キャリア形成後に独立するフリーランスエンジニアとして活躍する方も少なくありません。
IT転職にはポートフォリオが必須ですか?
IT業界に転職する際は、ポートフォリオが必要とされる場合もあります。
ポートフォリオとは、プログラミングスキルを使って作成したアプリケーションや仕事の実績をまとめたもの。未経験であってもポートフォリオの有無で採用の可能性が大きく変わるため、用意しておくと有利に転職を進められるでしょう。
未経験からIT企業への就職に不安がある方は、ハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。