ESすら通らない理由とは?高学歴者も意識するべき対処法を解説

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この記事のまとめ

  • ESとは就職活動で求められる応募書類で、人柄などを見るために用いられる
  • ESが通らない原因は「ズレた回答をしている」「空白が目立つ」など
  • ESが通らないときは「結論を最初に述べる」「具体性を持つ」などの基本に気をつける
  • 高学歴でESが通らない場合、自己分析をやり直したり言葉の見直しをしたりする
  • ESが通らないと悩んだときには、第三者に添削してもらおう

時間を掛けて用意したESが通らないと、就活そのものが嫌になるもの。何社も続けて落ちれば、落ち込む方も多いでしょう。しかし、ESが通らないのには理由があります。大切なのはその理由を知って、具体的に対策することです。このコラムでは、ESが通らない理由や通りやすくなるポイント、高学歴者向けの対処法などを紹介。ESが通らなくて悩んでいる方は参考にしてみてください。

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ES(エントリーシート)とは

ESとは、エントリーシートの略称で、就職活動時に提出が求められる応募書類のことです。履歴書と同様、選考の第一段階で用いられる書類で、ESの良し悪しで書類選考を通過できるかどうかが変わるといっても大げさではありません。

履歴書との違いは?

ESは人柄や価値観などを確認するための書類で、就活生の採用選考時にのみ用いられます。なお、公的な文書ではありません。ESは志望企業から郵送などで手に入れるか、企業のWebサイトからダウンロードしたり、直接採用ページからESに文章を記入して送信したりします。
一方、履歴書は人柄や価値観などに加えて、個人の経歴や基本情報も求められる書類です。選考時のほか、入社後の人事などで用いられることも。印鑑の捺印も必要で、公的な文書として扱われます。コンビニやスーパーなど身近な販売店で購入できるほか、インターネットからダウンロードしたり自分で作成したりすることも可能です。

中途採用にもESを求める企業も

これまでは一般的にESの提出が必要なのは新卒の就活生のみで、ほとんどの企業では中途採用に対してESの提出は求めない傾向にありました。しかし、近年はWebサイトから簡単に手続きや申し込みができるようになったことから、中途採用に対してもESの提出を求める企業が徐々に増加傾向にあります
エントリーシートの基本について学びたい方は、「エントリーシートと履歴書の違いとは?両方提出する場合の内容はどうする?」もあわせてご覧ください。

ES落ちの割合は?大手かどうかで通過率は変わる?

ESでの選考を通過できる割合は人によって異なりますが、おおよそ50%前後が一般的な通過率といえるでしょう。ただし、大手企業に絞って就活を進めている場合は、大手企業の書類選考は難関なため、通過率がやや下がる傾向にあるようです。多くの企業にESを送ると通過する企業数が増える可能性もありますが、一つひとつの企業に対する対策が疎かになったり、ESの内容が薄くなったりすることは避けましょう。自分が対策しきれる範囲でESを出すようにしてください。
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ESが通らないのはなぜ?6つの理由

ESが通らない理由には、「質問の意図に合った回答ができていない」「求める人物像とマッチしていない」「空欄がある」などがあります。そのほかにも考えられる理由を以下にまとめました。

1.回答が質問の意図に合っていない

ESで聞かれている質問に対して、ピントのズレた回答を述べている可能性があります。自分のなかでは「きちんと質問に答えられている」と思っていても、文章を読み返してみると話がそれてしまっていることも。「採用担当者はこの質問を通して何を知りたいと考えているのかを踏まえて回答すること」「提出前に読み返してズレた内容を伝えていないか確認すること」を徹底しましょう。

2.企業が求める人物像とかけ離れている

アグレッシブな人材が活躍する企業に保守的な内容のESを提出するなど、企業の求める人物像から外れていると落とされてしまう可能性が高いようです。ESの自己PRでは、その企業で活躍できることをイメージしてもらうことが大切。「企業や職種に必要な能力を備えている」と判断してもらうためにも、その企業ではどのような人材を求めているのかを把握しておく必要があります。自己PRで企業が求める人物像とズレが生じないよう、企業のWebサイトや採用ページをよく確認するなどの対策をして、企業研究を行いましょう。

3.空欄がある

記入欄が埋まっていないことも、ESが通らない理由の一つ。空欄があると「思い浮かばない=熱意がない」と判断される可能性が高くなるからです。また、空欄でなくても、「余白が多い」「回答の指定文字数に達していない」というような場合も意欲の低さを懸念されます。ESの記入欄は9割以上埋めると企業側に自分の熱意が伝わりやすいので、できるだけ埋めるよう意識して書きましょう

自由記入欄も空欄は避けよう

自由記入欄も「特にありません」と記載したり、空欄のまま提出したりするのは避けましょう。ESで触れられなかった点の補足や、業種や仕事内容に関する質問を書くなど、自由記入欄をうまく活用すれば、自身の魅力ややる気をより深く伝えられるはずです。詳しくは「履歴書の自由記入欄には何を書く?役割を知って転職活動を円滑に進めよう!」のコラムも参考にしてみてください。

4.内容が抽象的

内容が抽象的だと、アピールしたい強みが分かりづらくなってしまう場合があります。志望動機や自己PRでは、自分の経験のなかからアピールしたい内容に沿ったストーリーを一つ選び、具体的に紹介するのがコツです。1番伝えたい部分をエピソードを交えて細かく書くようにしましょう

自己PRがただの自慢になっていないか確認しよう

アピール内容が「ただの自慢話」にならないように注意してください。ESでは、ほかの就活生よりも魅力がある部分を具体的に伝えることが大切ですが、伝え方によっては「他者に配慮できない」「自信過剰な人」と思われてしまう可能性もあります。また、まだ業務を行っていない就活生の立場で、安易に「できる」と断言するのも危険です。採用担当者から、「いったい何を分かっているのだろう?」と思われてしまうと、書類選考通過は難しくなってしまいます。それぞれの企業が求める人材をリサーチしたうえで、具体的かつ好感を持てるアピール方法を模索しましょう。

5.誤字脱字があり読みづらい

ESの内容がどれだけ良くても、乱雑な字や小さな読みにくい字で文章を記入していると、評価が下がってしまうこともあります。まずは、相手に読んでもらうことを意識して、読みやすい字で丁寧に書くことを心掛けましょう。また、文章のなかに誤字脱字がある場合も「ケアレスミスをしそう」「書類作成ができない」という印象を与えてしまいかねません。完成したら、最初から終わりまで一通り見直し、誤字脱字や抜け漏れがないかチェックしましょう。

6.学歴フィルターに引っかかっている

企業によっては、学歴における「最低ライン」を設定しているところもあり、企業が求めるランクに達していない就活生は、ESに目を通されることなく「不合格」となる可能性もあるでしょう。学歴フィルターが原因で不合格になった場合も、就活生側に理由が知らされることはほとんどありません。そのため、「自分のESのどこが悪かったのか?」と、考え込んでしまう方も多いものです。自身のESに足りなかった点を分析して対策することは必要ですが、一つの不合格に落ち込み過ぎるのは避けましょう。「ESをしっかり作り込んでも落ちる可能性はある」ということを頭に入れたうえで、より魅力的なESに近づけられるよう、工夫を重ねるのがおすすめです

「なぜ不採用なの?」と思ったときには「不採用の理由は企業に聞いてもOK!選考で落ちやすい原因と対策」のコラムもご覧ください。選考に落ちやすい場合の対処法も解説しています。

留年するとESが通らない?

留年をした場合、必ずESに「留年」と書かなくてはならないわけではありません。ただし、大学を卒業した年や入学した年を偽ることは避けましょう。選考途中や内定後に卒業証明書の提出を求められた際に詐称がばれると、不信感を抱かれてしまい内定取り消しになる恐れもあります。「留年すると就職が厳しい?後悔しない過ごし方や面接のコツ」では、留年した方の就活の進め方のついて解説しているので、ぜひご参照ください。

ESが通らない事態を回避する4つのポイント

書類選考を通過するために、「結論を最初に書く」「志望企業でなければならない理由を明確にする」などのポイントを覚えておきましょう。

1.結論を1行目に書く

「私の強みは、○○です。」というように、結論は1行目に記入するのがおすすめです。先に結論を述べることで、これから「何を伝えるのか」を明確に示せます。いきなりエピソードから入ると何に注目して読めば良いか分かりづらく、場合によっては文章を読み直さないと魅力が伝わらないこともあるでしょう。最初に結論を述べたら、その理由と理由を裏づけるエピソード、強みや経験を活かして志望企業でどう活躍したいのか、という順で記入していきます。

2.競合他社にも当てはまる内容は避ける

採用担当者が知りたいのは、自社でなければならない理由です。競合他社でもいえるような志望動機は避けましょう。そのためには、「なぜこの企業でなければいけないのか」を考える必要があります。説得力を持たせるためにも、会社独自の魅力やシステムをしっかり把握したうえで、「自分の強みが志望企業のどのようなところで活かせるのか」「企業が求める人物像や能力とマッチするところがあるか」を述べましょう。

3.具体的な内容を記載する

先述したように、具体性がない志望動機・自己PRではアピールしたい内容が伝わりにくいです。過去の経験から「何がきっかけでそれを始めたのか」「どう考えてどう動いたのか」「その結果どのような成果を得たのか」などを具体的に述べましょう。強みの裏づけができるだけでなく、人柄や考え方、物事に対する姿勢なども伝えられるからです。何かを達成した際、「営業部で前年比15%アップした」など数値で表せるものがあれば積極的に記入すると良いでしょう。

文章が長くなり過ぎないように注意しよう

具体的な内容を記載することは重要ですが、文章量が長くなり過ぎないように注意しましょう。エピソードを入れる際に、「あれもこれも」と欲張ってしまう就活生も多いようです。しかし、長過ぎる文章やまとまらないエピソードは、「情報を端的に伝えるのが苦手な人」という印象を与えてしまう可能性もあります。文字数が決められている場合は当然それに倣いますが、決められていない場合は300~400字程度に文章をまとめられるよう意識してみてください。

4.第三者に添削してもらう

ESが完成したら提出する前に第三者に添削してもらいましょう。回答が質問の意図に合っていなかったり読みづらかったりするのは、自分でどれだけ読み直しても気付きにくいもの。誰に添削を頼めば良いのか分からないときには、「同時期に就活をしている友人」「希望の業界で働いているOBやOG」「学校の就活サポート窓口のスタッフ」などを頼るのがおすすめです。友人同士なら気軽に添削を頼みやすいですし、過去に多数のESに目を通している経験者の方々であれば、選考を通過しやすいESの書き方をアドバイスしてくれる可能性があります。
また、添削してくれる人は、複数確保しておくのがおすすめです。「今は忙しくて添削できない」と言われてしまった場合でも、別の人からアドバイスをもらえます。「暇なときで大丈夫なので」とひと言添えておけば、先輩やOB・OGにも、添削を依頼しやすくなるでしょう。

ハローワークや就職・転職エージェントもおすすめ

ハローワークや就職・転職エージェントといった就職支援サービスを利用するのもおすすめです。支援サービスでは、就活生に対する応募書類の添削や模擬面接などを実施しているので、すでに卒業している第二新卒の方や既卒の方も利用しやすいのが特徴。サポートしてくれる人が見つからずに困ったら、検討してみるのも良いでしょう。ESの志望動機の書き方で悩んだら、「志望動機が書けない理由を解説!書き方のポイントと例文を紹介」のコラムをご一読ください。志望動機の書き方を例文付きで解説します。

高学歴なのにESが通らないときの対処法

高学歴で書類選考が通過できない場合は、自己分析のやり直しや対策を改めることが必要です。普段使っている言葉についても振り返っておきましょう。

自己分析をやり直す

自己分析を改めてしっかり行うことで、本当に自分がアピールしたいことを再確認できることもあるでしょう。高学歴でESが通らない場合は、「ほかの就活生より高く評価してほしい」という気持ちが先行し、正確な自己分析ができていない可能性が考えられます。自分が興味があったものとは違う分野の仕事を選んでしまった場合、熱意がうまく伝えられていない恐れもあるでしょう。また、本来の自分の魅力とは異なる強みをアピールしていたことで、志望動機の内容などに矛盾が生じている人も多いようです。

不採用になったときは必ず振り返りを行う

不採用になった際は、コピーと企業のWebサイトを照らし合わせ、なぜ不合格だったのか振り返ってみると良いでしょう。そのため、ESは提出する前にコピーをして、手元に残しておくのがおすすめです。「読みづらい文章になっていた」「応募先企業の採用ページに書かれている応募条件に自分は当てはまっていなかった」などというように、何か気付けることもあるでしょう。

選考を通過したESを参考にしよう

実際に、選考を通過した先輩のESを参考にするのも良いでしょう。いわゆる「ESの成功事例」を目にすることで、自分のESの文章には何が足りていなかったのか、冷静に分析できるはずです。身近な先輩に頼るのも良いですし、ネット上で公開されているES事例も多くあります。できるだけ多くのESに目を通し、自身のESと比較してみましょう。

分かりやすい言葉を心掛ける

高学歴の場合、知識の豊富さから専門的な言葉を日常的に使っていることも多いようです。しかし、ESを書くときは、誰にでも分かりやすい文章で伝えることを意識すると良いでしょう。就職活動時によく見かける「Win-Win」「グローバル」「レバレッジ」など世間に浸透しつつあるワードも、企業や採用担当者によっては好まれない場合があるので注意が必要です。
博士号の就職について詳しく知りたい方は、「博士号の就職は厳しい?主な勤め先や就活を成功させる方法を紹介」をあわせてご覧ください。

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