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第二新卒でやりたいことを見つけるために行うことは?仕事の探し方も解説
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒のなかには「本当にやりたいこと」を見つけるために転職する人もいる
- 第二新卒は新卒に比べて教育コストがかからず、ミスマッチを回避しやすい点が魅力
- 第二新卒でやりたいことが見つからない人は、「倍率が高そう」など懸念点を考えがち
- 第二新卒でやりたいことを見つける方法の一つは、自己分析を行うこと
- やりたいことが仕事につながらないと悩んだときは、エージェントへの相談も一つの手
「第二新卒として転職したいけれど、やりたいことが分からない」「新卒で正社員の職に就いたのに、やりたいことが実現できずに辞めてしまった」という人もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、やりたいことの見つけ方ややりたいことを仕事にするコツ、第二新卒の転職事情、就職活動のポイントについて解説します。本当にやりたいことを考え、自分に合う求人を探すための参考にしてください。
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第二新卒の転職は「本当にやりたいこと」を見つけるため
第二新卒が転職する背景には、「希望する部署に配置されず、やりたいことができない」「学生時代に思い浮かべていた『仕事』との違いに、やりがいや実績を残すモチベーションを保てない」など、さまざまな理由があります。希望とは異なる仕事をこなすうちに、本当にやりたいことが分からなくなることもあるでしょう。
いずれにしても、「やりたいことができずに人生の多くの時間を費やすくらいなら、いっそ早めに退職し、第二新卒という肩書きで『本当にやりたいこと』を見つけるために再び就職活動をしたい」という思いがあるようです。
第二新卒で本当にやりたいことを見つけるヒントをお探しの方は、「やりたい仕事を見つける方法は?見つからないときの対処法とあわせて紹介」もぜひ一度ご覧ください。
第二新卒とは
第二新卒の明確な定義はないものの、新卒で就職した後、3年以内に離職した人を指すのが一般的です。最終学歴によって年齢が異なるため、第二新卒者が一概に何歳とは断言できませんが、大卒や専門学校卒を対象とし、25歳前後と考える企業も多いでしょう。
第二新卒がいつまでを指すかについては、「「第二新卒」はいつまでが該当?企業側の採用視点や転職が有利な時期も解説」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
第二新卒を求める企業が多い理由
第二新卒や既卒は若いうえに社会人経験があるため、ポテンシャルに期待できる点が魅力です。そのため、「第二新卒歓迎」の求人を出している企業も多くあります。
以下では、第二新卒が求められる主な理由を紹介するので、「転職を検討しているけど、何から始めるべきか分からない」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
新卒に比べて教育コストが掛からない
新卒と比べて教育コストを削減しやすい点が、企業が第二新卒を採用する理由の一つです。新卒は新人研修など教育に多額の費用と多くの時間が掛かかりますが、第二新卒はすでに前の会社で基本的な社員教育を受けており、社会人としての初歩的なマナーがしっかり身についていることもあるでしょう。
また、正社員として働いた経験があるため、新しい仕事を覚えるのが早い場合も。新卒や既卒に比べて即戦力になりやすいのも企業にとってはメリットといえるでしょう。
ミスマッチを回避しやすい
企業とのミスマッチを回避しやすい点も、企業が第二新卒を求める理由として挙げられます。第二新卒は、「前の会社の何が合わなかったのか」「次の仕事に何を求めるか」といった点を考えている人が多く、入社後のミスマッチが起こりにくいと考える企業もあるようです。
また、前の会社でやりたいことができなかった経験がある分、次の会社では後悔しないよう面談で自分のやりたいことをはっきり伝えられる人もいるでしょう。そのため、選考で求人側が求める人物像とのマッチ度を測りやすいのも、採用担当者にとっては魅力の一つです。
転職市場では若い
25歳前後という年齢は、転職市場では若手とされていることが多いようです。そのため、後継者不足で悩んでいる業界や、若手を長期的に育てたいという企業に需要があるといわれています。また、新卒は内定から実際に入社してくるまで時間が掛かるのに対し、第二新卒者や既卒は早ければ次の日から新しい会社に勤めることも可能です。人手不足の企業では、このフットワークの軽さが第二新卒の大きな魅力となっています。
第二新卒の時期を逃すと中途採用として求人情報を探すことになり、多種多様な年齢の転職希望者と同じ土俵で戦わなくてはなりません。今の会社でやりたいことが実現できていないと感じているなら、第二新卒として転職するかどうかを検討してみるのもおすすめです。
「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムでも、企業から見た第二新卒の魅力を紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
入社後3年以内に辞めている人は一定数いる
厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」によると、令和2年に大学を卒業した新規就職者の3年以内離職率は32.3%でした。つまり、10人中3人は3年以内に会社を辞めていることになります。
日本の雇用は未だ終身雇用制をとっているところもあり、正社員の場合、「就職したら定年までその会社と付き合っていくべき」という考え方が残っていますが、再就職のチャンスが多い第二新卒のうちに転職するのも選択肢の一つです。どのような選択をすべきかは人によって異なるため、本当にやりたいことを考えたうえで転職するのが大切といえます。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
やりたいことが見つからないのはなぜ?
やりたいことが見つからないのは、「○○したいけれど難しそう」「自分にはスキルが足りない」といった懸念点を先に考えてしまい、本当にやりたいことを追及できていないことが原因の可能性もあります。また、仕事につながるかどうかを先に考えてしまうのも、本当にやりたいことが見つからない要因の一つです。
できない理由を見つけてしまう
「広告業界で働きたいけど、倍率が高そう」「翻訳の仕事をしてみたいけど、英語に自信がない」など、やりたいことを探す際に「できない理由」を見つけて諦めてしまい、結果的に「やりたいことが見つからない」状態に陥っている第二新卒もいます。
やりたいことよりもできない理由を気にしてしまう方は、一度考え方を変えてみるのがおすすめ。たとえば、「倍率が高いなら、まずはスキルを身につけよう」「翻訳者を目指して、TOEICの勉強をしよう」といった「今からできること」に目を向けてみましょう。まずは「やってみよう」と挑戦する姿勢を心掛けるのがポイントです。
仕事ありきで考えてしまう
やりたいことを探す際に、「仕事につながるか」を基準にすると、本当にやりたいことが見つからない恐れがあります。最初から、仕事としてやりたいことを考えるのではなく、「今してみたいこと」「興味のあること」など、視野を広げて考えてみましょう。
たとえば、「旅行がしたい」という欲求は仕事とは関係ないように思えますが、なぜ旅行がしたいのかを掘り下げると、やりたい仕事につながる可能性があります。「多種多様な人と出会いたい」のであれば、百貨店やホテルなどの接客業、「非日常を体験したい」のであれば、エンターテインメント業界なども求人検索をする際の候補になるでしょう。
第二新卒がやりたいことを見つける方法
第二新卒がやりたいことを見つけるための方法には、「自己分析を行う」「将来の目標を考えてみる」などがあります。
第二新卒のなかには、新卒の就職活動では就職することが目標になっていたり、夢よりも給料や待遇を重視してしまったりして、早期離職となった人もいるでしょう。目標があれば、やりたくない仕事や辛い業務も、「将来のために頑張りたい」と思える可能性も。本当にやりたいことを実現するためには、長い目で見て「今は頑張る」という時期も必要といえます。
以下では、第二新卒がやりたいことを見つける方法をご紹介します。
自己分析をする
第二新卒として転職活動を始める前に、自己分析を行いましょう。「自分が楽しめること」「経験やスキル」「人の役に立つ強み」などを書き出していきます。自分の過去を思い出しながら自己分析をすることで、仕事につながる自分の好きなことが見つかる可能性もあります。自分で自己分析を進めるのが難しい場合、ほかの人に自分のことを分析してもらう、他己分析もおすすめです。
自己分析の詳しい方法については「『自己分析のやり方が分からない』方へ、有効な方法や就活への活用を紹介」のコラムをご覧ください。
将来の目標から逆算して考える
第二新卒の場合、将来の目標から逆算して考えることで、やりたいことがすぐに決まることもあります。たとえば、「将来はカフェを開きたい」という目標があるなら、何年後にどのようなカフェを開きたいのかを決めてみてください。ゴールが決まれば、5年後、3年後、1年後の目標も定まります。「3年間で接客や調理のスキルを身につける」「5年後の目標貯金額は●●万円」といった短期目標を作るなら、今やるべきことが明確になるでしょう。
将来の目標があれば、やるべきことに対してポジティブな姿勢になり、「○○のカフェで働きたい」「バリスタの勉強をしたい」など、やりたいことが具体的に見つかりやすくなります。目標の見つけ方が分からない第二新卒者は、「人生の目標の立て方やメリットを紹介!日々の生活を充実させよう」のコラムを参考にしてみてください。
私生活の理想像も考えてみよう
「海外で生活してみたい」「結婚して子どもが生まれても仕事を続けたい」など、私生活における理想を考えてみるのもおすすめです。「語学を使う仕事が良い」「リモートワーク可能な仕事がしたい」「専門スキルを身につけたい」など、理想の生き方をもとに、やりたいことが見つかる場合もあります。
やりたくないことを洗い出す
やりたくないことを洗い出し、その理由について考えてみることで、自分のやりたいことが分かる場合もあります。第二新卒の場合、前職での経験をもとに考えてみると良いでしょう。
以下のように、やりたくないことを箇条書きにしてみてください。
- ・ルーティンワーク
- ・1人で黙々と作業すること
- ・事務作業
- ・マニュアル通りにやること
- ・自分の裁量がない
- ・外出が少ない
- ・評価基準があいまい
次に、なぜやりたくないのか、理由を書き出してみましょう。たとえば、ルーティンワークをやりたくないのは「自分で工夫するのが好きだから」、1人で黙々と作業するのが嫌なのは「人から刺激を受けたいから」など、やりたくない理由を挙げていきます。
やりたくない理由を分析すると、どのような環境で働きたいのか、職場に何を求めるのか、といった条件が見えてくるでしょう。上記の場合、「自分のアイデアを活かせる」「人との出会いが多い」「ノルマなど明確な目標設定がある」といった条件を満たす仕事が、やりたいことに当てはまるでしょう。たとえば、外回りが多い保険会社や商社などの営業職が条件に合う可能性があります。
今の仕事に没頭する
今の会社に不満がない第二新卒は、まずは仕事に没頭してみるのも、やりたいことを見つける一つの方法です。やりたいことが見つからないのは、今の仕事で成果が挙げられないことや、力を出し切っていないことが原因の可能性もあります。まずは今の仕事を精一杯やって、どのようなときにやりがいを感じるのか、どのような点が人から評価されるのかを見極めましょう。経験をもとにやりたいことを探せば、転職でのミスマッチを回避しやすくなります。
「やりたいことの見つけ方とは?自分が本当にしたい仕事を見つける方法」のコラムでは、やりたいことの見つけ方を7つのステップで解説していますので、参考にしてみてください。
無理に見つけようとしないのも大事
やりたいことは、無理して見つけるものではありません。今の会社を辞めたいからといって、無理やりやりたいことを見つけ転職しても、また同じ悩みを抱えることになってしまう恐れがあります。「やりたいことが分からない」というときは、周りの人に相談したり、趣味に打ち込んだりしながら、ゆっくり考えてみるのがポイントです。
やりたいことを仕事にするために必要なこと
第二新卒がやりたいことを仕事にするためには、視野を広げて情報収集をしたり、転職事情に詳しいプロの力を借りたりするのが効果的です。
やりたいことが見つかったのに「これって仕事になるの?」「やりたいことが実現できそうな求人がない」と悩んでいる第二新卒者は、以下を参考にしてみてください。
1.視野を広げて求人情報を探す
世の中には、自分が知らない職種や業界もあります。やりたいことが仕事に結びつかないと諦める前に、ビジネス雑誌やSNS、Webサイトなどを活用し、視野を広げて求人情報の検索をしましょう。
「やりたいことがない」とお悩みの方のなかには、自分の思い込みで選択肢を減らしてしまっている場合もあります。たとえば、「営業職はやってみたいけど、ノルマがある仕事はやりたくない」と考える人もいるようですが、すべての営業職にノルマがあるわけではありません。企業によっては、法人営業やルート営業など、営業職もノルマを課さない場合があります。
求人情報を検索をする際は、イメージや思い込みで選択肢を減らさないように注意してみてください。「珍しい仕事39選!高収入&正社員として働ける職種や求人の探し方も紹介!」のコラムでは珍しい仕事を紹介していますので、参考にしてみてください。
2.転職エージェントに相談する
社会人経験が浅い第二新卒が希望の仕事へ就くためには、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントを活用すれば、プロのアドバイスを受けながら自己分析や業界研究を行えるため、やりたいことにマッチした求人情報を探しやすくなります。また、自分が知らない職種や企業に出会える可能性もあり、転職先の選択肢が広がりやすいでしょう。
第二新卒を対象としている転職エージェントを利用すれば、未経験歓迎の求人情報も多く、転職成功につながることも。転職エージェントを利用するメリットや、エージェントの選び方については「転職エージェントの効果的な使い方とは?登録から内定までを徹底解説」のコラムで解説していますので、ぜひご覧ください。
第二新卒が転職活動をする際に気をつけたいこと
前述のとおり、第二新卒を雇用するのは企業側にメリットがある一方で、リスクもあります。企業が「第二新卒として入社してもまた辞めるのではないか」という不安を感じてしまう場合があるからです。特に、第二新卒は早期離職をしているため、「辛いことがあっても乗り越えられるのか」「長く働こうという意識があるか」といった点が懸念される可能性もあります。
そのため第二新卒の面接では、なぜ前の会社を辞めたのか、理由を問われることがあります。この質問に対して明確な答えを持ち合わせていない場合、選考に通過しにくくなる恐れがあるでしょう「退職理由は正直に言うべき?上司や面接官への上手な伝え方を紹介」では、退職理由の質問に対する答え方のポイントが載っていますので、参考にしてみてください。
第二新卒者の面接のポイントは、取り繕って自分を大きく見せないことです。前の会社でやりたいことが実現できなかったと正直に伝えても問題ありません。志望動機や自己PRは、意欲と熱意が伝わるように心掛けて作成しましょう。
やりたいことが見つからずに悩んでいる第二新卒の方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、第二新卒や既卒を対象とした転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、今の仕事における悩みや将来の目標などを詳しくお伺いしたうえで、今後のキャリア形成を考慮し、希望に合った求人をご紹介します。また、社会人経験が浅い場合はどのように職務経歴書を書けば良いか、面接で早期離職の理由をどう説明するか、といったことについてもアドバイスをしますので、面接に不安がある第二新卒の方も安心です。所要時間1分程度でできる、性格から分かる適職診断もおすすめ。サービスはすべて無料ですので、お気軽にご相談ください。
やりたいことがない第二新卒の転職に関するQ&A
ここでは、やりたいことが見つからないと悩む第二新卒の、転職に関する疑問をQ&A方式で解消します。
やりたいことが見つからなくても転職できる?
転職は可能ですが、早期離職になるリスクがあります。やりたいことが分からないまま転職してしまうと、辛い仕事を頑張れなかったり、モチベーションが維持できなかったりする恐れがあるでしょう。
「自分のしたいことがわからない原因とは?本当にやりたいことを知る方法」のコラムで、やりたいことが分からないときの対処法を紹介していますので、ご一読ください。
第二新卒は既卒とは違う?
社会人経験の有無に違いがあります。第二新卒は正社員の経験があるのに対し、既卒は学校を卒業後、一度も正社員の経験がありません。そのため、少しでも経験がある第二新卒の方が転職に有利とも考えられますが、既卒の採用については厚生労働省の「特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)のご案内」にもあるように、既卒者採用を勧める政府の後押しもあり、どちらが有利とは一概にいえないでしょう。
第二新卒と既卒の違いについては「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」のコラムをご覧ください。
参照元
厚生労働省
特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)
やりたい仕事が思いつきません
私生活のことでも良いので、自分のやりたいことを挙げてみましょう。3年後、5年後の理想を描き「結婚したい」「年に1度は家族旅行がしたい」など、具体的にやりたいことを書き出してみてください。それを実現するために必要なことを考えると、今すべきことや、これからやりたいことが見つかる可能性があります。
「仕事の選び方が分からないときに重視することは?基準をご紹介!」のコラムでは、仕事の選び方が分からないときに重視する基準を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒は転職で不利になりやすい?
必ずしも不利とはいえません。即戦力としては、経験豊富な転職者に比べて不利になる恐れがあるものの、若さや伸びしろといった点では、第二新卒のほうが有利な側面もあります。求人情報の条件に合致したうえで退職理由や志望動機が明確であれば、面談で好印象をもたれ、希望の仕事に就ける可能性があるでしょう。「第二新卒の業界選び!未経験からの転職先におすすめなのはどこ?」のコラムでは、第二新卒が転職しやすい業界を紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。
自分のアピールポイントが分からないという第二新卒の方は、ハタラクティブへ相談するのもおすすめ。応募先企業に合わせた対策を行うので、選考通過率を高めやすくなります。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。