インターンは「青田買い」?就職事情と学生のメリット

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この記事のまとめ

  • 就活における「青田買い」とは、企業が本選考よりも前に優秀な学生を確保して内定を出すこと
  • 経団連による就活解禁日の後ろ倒しにより、インターンやリクルーターを活用して実質的な選考を行う企業が増加している
  • リクルーターは企業の広報活動と優秀な人材を確保することを目的として、特定の学生にコンタクトを取る
  • 学生にとってリクルーターのメリットは業界や企業の「生の声」を聞けること、最終面接への具体策を取りやすくなることなど
  • インターンは企業の社風や仕事への理解を深める機会となるので、メリットがあれば積極的に参加しよう
  • 就職活動の不安や悩みはエージェントに相談しよう

就職活動において、リクルーターやインターンシップが「青田買い」といわれるのはなぜでしょうか。
また「青田買い」される学生にとってのメリットは何でしょうか?今回は変わりゆく就活事情を背景と共に解説します。

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「青田買い」って何?

青田買いとは、稲がまだ青いうちにその年の収穫量を見越し、あらかじめ米を買い取ることに由来し、企業が新入社員の採用を行う際に、学生に対して早い時期に内定を出すことを指して用いられる言葉です。

企業が青田買いをする目的はずばり、優秀な学生を確保するため。
どの企業も優秀な学生に社員として働いてほしいと考えているため、他社に先を越されないよう、就職活動解禁日よりも前に人材を確保する傾向が強まっているようです。

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青田買いの背景

「学生は学業に専念させるべき」という安倍首相の要請を受け、経団連は2016年度の新卒採用から、就職活動の解禁時期を従来より3ヶ月遅らせ「大学3年生の3月1日以降」と定めました。
この就活時期の後ろ倒しによって選考期間が短くなるため、企業は経団連が指示するスケジュールより前に、インターンシップやリクルーター制度を活用して実質的な選考を行うようなったというのが、青田買いの背景です。

経団連による「採用選考に関する指針」はあくまでも紳士協定であり拘束力はありません。よって、なるべく早く優秀な人材を確保したい企業は、本選考の解禁日よりも前に学生と接触するための手段として、インターンシップやリクルーターを積極的に導入するようになってきています。実際近年は、大企業だけでなく中小企業でも軒並みインターンシップの開催件数が増加傾向にあります。

企業側にとっては、インターンで早期に学生と出会うことで、優秀な学生とじっくり話す時間が取れるということがメリットといえるでしょう。

リクルーターって何?

インターンシップ同様、リクルーター制度を導入する企業も増えています。リクルーターとは、学生と直接コンタクトを取るために選ばれた企業の社員のことです。
リクルーターの役割は、学生に対する企業側からのPRによって入社意欲を高めてもらうことと、学生に接触して実質的な選考を行うことにより、優秀な人材を早くに囲い込むことです。

一般的にリクルーターは、会社説明会やセミナー参加後、ES提出後などのタイミングで学生に接触します。OB・OGがリクルーターに抜擢されることも多く、学生には懇親会や企業PRといった形で会合の場が設けられます。

学生にとっては、企業の社員と直接会って話ができるチャンスであり、具体的な話を聞くことによって、面接だけではわからない社風や仕事についての理解を深めることができるというメリットがあります。その企業で実際に働いている人の「生の声」を聞くことで想像とのギャップが埋まったり、自分が働いている姿をイメージしやすくなったりと、ミスマッチを防ぐという意味でもメリットがあるようです。

また中には、リクルーター面接を受けると一次・二次面接をパスできるという企業も。リクルーター面接によって得た業界や企業についての詳しい知識を基に、最終面接の対策ができるということは、学生にとっての強みとなるのではないでしょうか。

就職活動のグランドオープン前の企業の青田買いについては賛否両論ありますが、インターンは業界や企業研究にもなる貴重な機会といえるでしょう。自分にとってメリットがあるのであれば、積極的に参加することをおすすめします。

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