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理系の職業とは?おすすめの仕事一覧と自分に合う求人を見つけるコツを紹介
この記事のまとめ
- 理系の職業には、「ITエンジニア」や「AR技術者」「機械設計」などの仕事がある
- 「コンサルティング」や「IT」は、理系の職業に就きたい人におすすめの業界
- 理系の職業では、「探求心」や「論理的思考」「分析力」などのスキルが求められる
- 自分に合った理系の職業に就くには、自己分析や企業研究で適性に合った仕事を選ぶのが重要
- 自分に合った理系の職業に就職するには、就職・転職エージェントを活用するのも一つの手
あなたにおすすめ!
「理系の職業に就きたいけれど、どんな仕事があるのか分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。理系の職業には、「ITエンジニア」や「AR技術者」「機械設計」などの仕事が挙げられます。
このコラムでは、理系におすすめの職業を一覧で紹介。そのほか、自分に合った理系の職業を選ぶポイントや、理系の職業で求められる能力についても解説しています。
これから理系の職業へ就職・転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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自分に合った理系の職業を選ぶポイント
「理系の職業に就きたいけれど、どうやって選んだらいいのか分からない」という方もいるでしょう。自分に合った理系の職業を選ぶポイントとしては、「論理的思考を活かせる仕事か」や「専門性を活かせる仕事か」などの観点が挙げられます。以下で詳しい内容について解説するので、理系の職業を選ぶ際の参考にしてみてください。
論理的思考を活かせる仕事か
理系の職業を選ぶうえで、「論理的思考を活かせる仕事かどうか」は、特に大切な観点の一つです。論理的思考とは、物事を筋道立てて考え、原因と結果の関係を明確にしながら問題を解決していく能力のことをいいます。
理系の仕事では、仮説を立てたり、データをもとに検証したりして合理的な結論を導き出すことが求められるため、論理的思考が必要になるといえるでしょう。そのため、論理的思考力が高い傾向にある理系出身者は、自身のスキルや能力を活かしやすいといえます。
データや数値を分析できる仕事か
データや数値を分析できる仕事かどうかも、自分に合った理系の職業を選ぶポイントです。理系の分野では、実験結果のデータを集めて比較・討論したり、数式や統計を用いて傾向を分析したりする場面が多くあります。そこから原因や課題を読み取る力が身についているため、データや数値を分析する仕事は向いているといえるでしょう。
特に、「数字に強い」「結果を比較して考察するのが得意」といった人は、データや数値を扱う仕事は、やりがいを感じながら働けるといえます。
専門性を活かせる仕事か
自分に合った理系の職業を選ぶ際は、専門性を活かせる仕事かどうかも重要なポイントです。理系の教科では、特定の分野に特化した知識やスキルを深く学ぶことが多い傾向にあります。たとえば、「数学」や「物理学」「化学」「生物学」などが挙げられるでしょう。
そのため、自分が学んだ専門分野に関する仕事を選ぶことで、知識やスキルを活かせるため仕事の理解が早く即戦力として活躍しやすいといえます。また、自分の得意分野でもあるため、やりがいを感じやすく、モチベーションを保ちやすかったり、成長の見込みが高かったりするメリットもあるでしょう。
開発や製作に関わる仕事か
自分に合った理系の職業を選ぶうえで、開発や製作に関わる仕事かどうかも大切なポイントです。理系の分野には、「研究」や「設計」「開発」「製造」といったものづくりに直接関わる職業が多く存在します。
そのため、理系の職業を選ぶ際は、「この仕事は開発や製作に関わるものか」という観点で考えてみると、自分の性格や興味に合った職業が見つかりやすくなるでしょう。「作ることが好きかどうか」を一つの判断軸として、自分に合った仕事を見つけてみてください。
開発に関する仕事に関しては、「開発(開発職全般)の仕事」のコラムで、仕事内容や年収、将来性などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
理系におすすめの職業一覧
理系におすすめの職業には、「ITエンジニア」や「電子回路技術者」「データサイエンティスト」などが挙げられます。ここでは、理系におすすめの職業や仕事内容を一覧で紹介するので、自分に合った仕事を見つける際の参考にしてみてください。
ITエンジニア
ITエンジニアは、コンピューターやネットワーク、ソフトウェアなどの技術を使って、システムやサービスを開発・運用する仕事です。一口に「ITエンジニア」といっても、システムエンジニアやプログラマーなどさまざまな職種があります。
ITエンジニアは、システムの設計やプログラミング、データの分析などを行うため「考える能力」と「作る能力」の両方を使う仕事です。そのため、論理的思考力や探求心、技術への興味がある理系の人にとっては、向いている職業だといえるでしょう。
また、近年AI技術が発展していることからITエンジニアは将来性も高く、自分のアイデアを社会に形として提供できるため、やりがいのある仕事だといえます。
未経験からIT系の仕事に挑戦したい方は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムでおすすめ職種や転職を成功させるコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。
AR技術者
AR技術者とは、現実世界に仮想の情報を重ねて表示する技術を使い、アプリやシステムを開発するエンジニアです。スマートフォンやタブレット、ARグラスなどを使用して、現実とデジタルの世界を融合させる仕組みを作ります。
AR技術者の主な仕事内容としては、「アプリ開発」や「空間認識技術の実装」「3DモデルやUIの設計」などが挙げられるでしょう。AR技術者は、数学や物理を活かした空間認識やシステム設計が求められるため、論理的思考や技術への興味が強い理系の人に向いているといえます。
ものづくりの楽しさを感じられる仕事であり、幅広い理系知識を活かせるだけでなく、将来性の高い最先端分野としても注目されているようです。
電子回路技術者
電子回路技術者は、電気や電子の仕組みを使って、電子機器を動かす回路を設計・開発・評価する仕事です。家電製品やスマートフォン、自動車、医療機器など、現代のあらゆる電子機器に欠かせない重要な役割を担っています。
主な仕事内容としては、「回路設計」や「シミュレーション」「基盤設計」「試作・評価」などが挙げられるでしょう。
電子回路技術者は、機械の頭脳ともいえる回路を設計・評価する仕事で、電気や物理の知識を活かせます。そのため、ものづくりが好きな人や、論理的に考えるのが得意な理系の人に向いているといえるでしょう。また、AIやロボットなどの成長分野でも活躍しやすい将来性のある職業といえます。
機械設計
機械設計は、製品や装置の構造・形状・動き方などを考え、図面として形にする仕事です。たとえば、「自転車」や「家電」「産業ロボット」「医療機器」などあらゆる機械が対象になります。
設計者は、製品が正しく動作するように、「機能性・耐久性・安全性・コスト」などを総合的に考えて形にします。
機械設計の主な仕事内容としては、「構想設計」や「詳細設計」「図面作成」などが挙げられるでしょう。機械設計では、製品や装置の構造や仕組みを考えて図面にする仕事で、物理や力学の知識を活かせます。
そのため、ものづくりや構造に興味がある理系の人に向いているといえるでしょう。また、自分が設計したものが形になっていく達成感を得られるため、やりがいのある職業といえます。
光学設計
光学設計とは、光の性質を利用してレンズやミラー、光学システムなどを設計する仕事です。「カメラ」や「顕微鏡」「望遠鏡」「プロジェクター」など多くの製品で光学設計が活かされています。
光学設計の主な仕事内容には、「レンズ・光学系の設計」「試作・評価」「電子設計や機構設計など他部門との連携」などが挙げられるでしょう。
光学設計は、レンズや光の通り方を設計する仕事で、物理や数学の知識が重要です。そのため、論理的な思考が得意で、精密なものづくりが好きな理系の人に向いているといえます。
また、スマホのカメラや医療機器、車のセンサーなど、日常から最先端まで関わる機械が多いため需要が高く、幅広い分野で活躍できる職業といえるでしょう。
品質管理
品質管理とは、製品やサービスの品質を一定に保ち、安全・安心で安定したものづくりを支える仕事です。製品が設計通りに正しく作られているか、欠陥がないか、基準を満たしているかをチェックし、問題があれば原因を突き止めて改善策を提案します。
品質管理の主な仕事内容としては、「検査・試験」「データ分析」「工程管理」などが挙げられるでしょう。品質管理は、製品の安全性や正確さを確認し、不良を防ぐ仕事です。そのため、理系で学ぶデータ分析力や、原因を突き止める力が活かせるため、論理的思考や実験・測定が得意な理系の人におすすめの職種といえます。
また、「安全で高品質な製品を社会に届ける」というやりがいと責任感も大きく、コツコツ丁寧な仕事が得意な方に向いているといえるでしょう。
研究開発職
研究開発職とは、新しい技術や製品、素材、仕組みなどを生み出すための研究や試作、改良を行う仕事です。
まだ世の中にないものをゼロから生み出す「基礎研究」から、製品化を見据えて性能やコストを調整する「応用研究・開発」まで幅広い業務を担当します。
研究開発職は、化学的な知識と論理的思考を駆使して、新しい価値を生み出す仕事です。理系で学ぶ、化学や物理などの専門知識を、そのまま業務に活かせるため武器になりやすいでしょう。
研究開発職は、探求心が強く、考えて試すことが好きな理系の人に向いているといえます。長期的に技術を深めたり、社会を変える技術を生み出したりと、やりがいも大きく、成長の幅も広い職種といえるでしょう。
生産・製造技術職
生産・製造技術職は、製品を「効率良く・安全・高品質」で作るための生産工程を設計・改善する仕事です。製品そのものではなく、「どう作るか」を考える技術者であり、製造現場と設計部門の橋渡し的な存在でもあります。
「自動車」や「電子機器」「医薬品」など、あらゆるものづくりの現場で必要とされている重要な職種です。
主な仕事内容としては、「製造工程の設計」や「設備導入・改善」「品質・コスト・納期の最適化」などが挙げられるでしょう。
生産・製造技術職は、製品を効率よく作る仕組みを考える仕事で、理系の知識や論理的思考が活かせます。また、製造現場での実践的な課題に対して柔軟に対応する必要があるため、実験や条件設定に慣れている理系の人におすすめの職種といえるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、大量のデータを分析して、企業や社会の課題を解決する仕事です。統計学・機械学習・プログラミングなどのスキルを使って、「売上を予測する」「ユーザーの行動を分析する」「不良品の原因を突き止める」などビジネスや研究に役立つ知見をデータから引き出します。
データサイエンティストは、データを分析して課題解決につなげる仕事です。そのため、理系で学ぶことが多い「数学」や「統計」「プログラミング」など理系のスキルを活かしやすいといえます。
また、さまざまな業界でニーズが高く、成長性や将来性ともに非常に高い理系職業の一つといえるでしょう。
航空整備士
航空整備士は、飛行機やヘリコプターなどの航空機が安全に飛行できるように「点検・整備」を行う仕事です。具体的な仕事内容としては、「日常点検」や「定期点検」「トラブル対応」などが挙げられます。
航空整備士は、機械や電気などの理系知識を活かしながら、論理的に問題を解決し、高い正確性と注意力が求められる仕事です。また、仕事を通して常に最新の技術に触れられるため、理系の分野で学んだことを実践的に活かしたい方に向いているといえるでしょう。
「航空業界の仕事とは?具体的な職種や志望動機の書き方を解説」のコラムでは、航空業界の仕事内容や就職・転職で求められるスキルを紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
医師・看護師
医師の主な仕事は病気や怪我を診断し、治療や手術、薬の処方を行う仕事です。検査結果を分析したり、患者に病状を説明したりして適切な医療を提供します。
また、看護師は医師の指示に従って注射や点滴などを行い、患者の体調管理や日常生活のサポートを行う仕事です。患者だけでなく、家族への病状の報告や精神面のサポートなども大切な役割といえます。
医師や看護師は、生物や化学などの理系の知識を使って病気を理解し、治療やケアを行う仕事です。正確な判断力や、化学的な思考が求められ、医療技術の進歩にも対応する必要があるため、理系の学びを活かしやすい職業といえるでしょう。
薬剤師
薬剤師は、医師の処方に基づいて薬を正しく調薬し、患者に薬の使用方法や注意点を説明する仕事です。病院や薬局、ドラッグストアなどで働き、人々の健康を薬の面から支えています。
薬剤師は、薬の成分や働きを理解するために、化学や生物の知識が欠かせません。また、正確な計算や判断が求められるため、論理的な思考力が必要です。さらに医療や薬の分野ではテクノロジーの進化も進んでおり、理系の学びを活かせる場面が多くある職業です。
MR
MR(医療情報担当者)は、製薬会社の社員として、医師や看護師に薬の効能や副作用、使い方などの情報を伝える仕事です。医療現場で薬が正しく使われるようサポートし、現場の意見を会社に伝える役割も担っています。
MRは、薬の働きや副作用などを化学的に理解し、それを医療関係者に分かりやすく伝える必要があります。そのため、化学や生物の理系知識を持っている人は、自身のスキルや知識を活かしやすいといえるでしょう。
また、論理的な説明力やコミュニケーション能力も発揮しやすい職業といえます。
アクチュアリー・クオンツ
アクチュアリーは、保険や年金のリスクを数学や統計を使って予測・分析し、保険料の設計や将来の支払いを計算する仕事です。保険会社や金融機関で、正確な数値に基づいた判断を支える専門職といえます。
クオンツは、金融市場のデータを分析して数理モデルを作り、投資戦略の立案やリスク管理に活用する仕事です。統計やプログラミングの技術を使って、金融の現場で高度な分析を行います。
アクチュアリーやクオンツは、数学や統計、プログラミングなどの理系の知識が必要な職業です。論理的に考える力や、数値を正しく扱う力が求められやすいので、理系の知識を活かしやすい職種といえるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や組織の課題を見つけて、解決策を提案・実行する仕事です。経営やITなどさまざまな分野で、調査や分析を行い、クライアントの成長や改善をサポートします。
コンサルタントは、論理的に問題を整理し、データに基づいた分析や提案を行うため、理系の思考力が活かされるでしょう。
特に、ITや技術系コンサルでは、専門的な内容を理解できたり、データ分析や論理的思考に強かったりするため、理系の専門知識が強みになりやすいといえます。
理系に就きたい職業がない…文系の仕事に就いてもいい?
理系に就きたい職業がないときは、文系の仕事に就くのも一つの手です。文系の仕事のなかにも、理系のスキルや知識を活かせる仕事がいくつもあります。
たとえば、「マーケティング」や「経営企画」「ITコンサル」などが挙げられるでしょう。マーケティングで理系のスキルを活かす場合であれば、分析力や数字、統計ツールに強いのを活かし、Webマーケティングや広告運用などで活用しやすいといえます。
理系に就きたい職業がない場合は、文系の職業にも視野を広げて探してみるのも一つの手といえるでしょう。文系の仕事については、「文系におすすめの職業一覧をチェック!年収ランキングも紹介」のコラムで解説しているので、あわせてご覧ください。
理系におすすめの業界とは
理系におすすめの業界として、「コンサルティング」や「IT業界」「不動産・建設業界」などが挙げられます。以下で詳しい内容について解説するので、仕事を選ぶ際の参考にしてみてください。
理系におすすめの業界
- コンサルティング
- IT業界
- 不動産・建設業界
- メーカー
- 金融業界
- 商社
コンサルティング
理系におすすめの業界の一つに、コンサルティングが挙げられます。コンサルティング業界とは、企業や官公庁が抱える、「業務改善」や「IT導入」「新規事業」などの課題に対し、客観的な分析を行い、戦略や実行支援を提供する仕事です。
そのため、論理的思考やデータ分析力が強みである理系の人は、課題解決を担うコンサルティング業界で活躍しやすいといえるでしょう。
技術理解や仮説検証のスキルは実務に直結し、幅広い業界に関わることで視野も広がります。専門性を武器に、成長したい理系の人におすすめの業界です。
IT業界
IT業界も理系におすすめの業界といえます。IT業界とは、情報技術を活用して、「ソフトウェア開発」や「システム構築」「データ分析」「インフラ運用」などのサービスを提供する業界です。
理系の人は、論理的思考やプログラミング・数学的要素などITで求められやすいスキルが多く備わっているため、IT業界で活躍しやすいといえます。
また、「AI・機械学習・ロボティクス」など最先端分野にも関われるため、研究で培った専門性を活かしやすいのが魅力といえるでしょう。
ものづくりに興味がある人や。技術で社会を変えたい人にとって、IT業界は理系の力を発揮しやすい業界といえます。
不動産・建設業界
不動産・建設業界も理系におすすめの業界の一つです。不動産・建設業界とは、「住宅」や「ビル」「商業施設」「インフラ」などの空間や街を作り、管理・活用していく業界です。
「建築・土木工事の計画・設計・施工・不動産の売買・賃貸」など私たちの生活基盤を支える役割を担っています。
不動産・建設業界では、「建築」や「土木」「機械」「電気」など、理系の専門知識や論理的思考がそのまま実務に活かせるといえるでしょう。また、近年ではAIやBIMといった先端技術の導入も進んでおり、理系の論理的思考やITスキルが求められています。
街やインフラ作りに携わり、成果が形に残るやりがいある業界として、理系におすすめといえるでしょう。
メーカー
理系におすすめの業界として、メーカーも挙げられます。メーカー(製造業)は、「自動車」や「家電」「食品」「医薬品」など、あらゆるものを「企画・開発・製造・販売」する業界です。
日本の経済を支える中心的な存在で、BtoB(企業向け)・BtoC(消費者向け)いずれの商品も扱います。
メーカーがおすすめな理由としては、理系で学んだ専門知識を活かしてものづくりに関われることです。研究開発や設計など理系向けの職種も多く、製品を通じて社会に貢献できるやりがいのある業界といえるでしょう。
金融業界
金融業界も理系の就職におすすめの業界といえます。金融業界とは、「銀行」や「証券」「保険」「資産運用」などを通じてお金の流れを支える業界です。
個人や企業への融資や投資支援、リスク管理、決済システムなど、経済活動の土台を担う重要な役割を持っています。
金融業界では、理系の強みである論理的思考力やデータ分析力が活かせるといえるでしょう。AIや「スマホ決済」や「ネット銀行」などのフィンテックなどの技術分野も広がっており、経済とテクノロジーの両方に関われる点で理系におすすめの業界です。
商社
商社も理系の就職におすすめな業界として挙げられます。商社は、国内外の企業や市場をつなぎ、「もの」や「サービス」「情報」「お金」などを動かすビジネスの総合支援業です。
商品を仕入れて売る「貿易・流通」だけでなく、エネルギー開発やプラント建設、事業投資など多様なビジネスを展開しています。
商社は、技術や専門知識をビジネスに応用できる場であり、理系の論理的思考力や課題解決力が活かせる業界です。特に、グローバルに活躍したい理系の人におすすめといえるでしょう。
高収入を狙える?理系の職業別年収ランキング
理系の仕事について高収入を目指したいという方もいるでしょう。ここでは、理系の職業別の年収ランキングについて解説します。
e-Stat政府統計の総合窓口の「賃金構造基本統計調査 / 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」から理系の職業を一部抜粋し、年収別でランキングにまとめたものは以下のとおりです。
職種 | 年収 |
---|---|
大学教授(高専含む) | 2,751万5千円 |
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 2,060万円 |
大学准教授(高専含む) | 2,055万円 |
法務従事者 | 1,967万2千円 |
研究者 | 1,806万2千円 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 1,667万6千円 |
機械技術者 | 1,392万8千円 |
化学技術者 | 1,392万8千円 |
公認会計士,税理士 | 1,390万5千円 |
建築技術者 | 1,331万円 |
参照:統計表・グラフ表示
上記の表より、大学教授や国家資格を必要とする職業、金融系の職種、研究職などが高収入であることが分かります。ただし、就職する企業や大学、年齢、持っているスキルによっても年収は異なる可能性があるため、あくまでも参考程度にとどめておきましょう。
参照元
e-Stat政府統計の総合窓口
賃金構造基本統計調査
理系の職業で求められる能力
理系の職業で求められる能力には、「論理的思考力」や「探求心」「問題解決能力」などが挙げられます。以下で、そのほかの求められる能力や、詳しい内容についても紹介していくので見てみましょう。
理系の職業で求められる能力
- 論理的思考力
- 探求心
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 分析力
- 忍耐力
論理的思考力
理系の職業で特に求められる能力として、論理的思考力が挙げられます。論理的思考力とは、物事を筋道立てて考え、根拠に基づいて結論を導き出す力のことです。感情や思い込みではなく、「事実」や「因果関係」「仮説」を使って考えることをいいます。
理系の職業では、課題の原因を特定し、正確な解決法を導き出すために、筋道立てて考える論理的思考力が不可欠です。技術的な説明や判断にも説得力が求められるため、論理的に物事を捉える力が重視されやすいといえるでしょう。
探求心
探求心も理系の職業で求められるスキルといえます。探求心とは、物事の本質や原因を「もっと深く知りたい」「解明したい」と思う気持ちのことです。与えられたことだけで満足せず、自ら疑問を持って追求しようとする姿勢のことをいいます。
理系の職業では、新しい技術や知識が日々進化するため、問題の原因や仕組みを深く理解し続ける探求心が不可欠です。探求心は、課題の本質に迫り効果的な解決策を見つける力となり、技術革新や新製品の開発を支える原動力にもなります。
問題解決能力
理系の職業で求められる能力として、問題解決能力も挙げられます。問題解決能力とは、問題の原因を見つけて分析し、効果的な解決策を考え、実行する力のことです。
問題に対して計画的に対処し、改善を繰り返すことで成果を出すために必要なスキルといえるでしょう。
理系の職業では、技術的な課題や現象の原因を正確に特定し、効率的かつ効果的な解決策を見つけることが求められやすいといえるため、速やかなトラブル対応や製品や品質向上を行うための問題解決能力が必要になります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力も理系の職業で求められる能力の一つといえます。コミュニケーション能力とは、相手の話を理解し、自分の考えや情報を分かりやすく伝える能力です。
単なる会話だけでなく、意見交換や協力を円滑に進めるための「伝える力」と「聞く力」の両方を指します。
理系の職業で求められる理由としては、理系の仕事は専門的な知識や技術を扱うため、チーム内や他部署、クライアントと正確に情報を共有し、意見をすり合わせる必要があるからです。
コミュニケーション能力がなければ、誤解やミスが生じやすく、プロジェクトの進行や品質に悪影響が出ることもあるでしょう。
また、自分の技術的な考えを分かりやすく説明し、説得する力も求められるため、理系職も高いコミュニケーション能力が求められやすいといえます。
分析力
分析力も理系の職業で求められる能力の一つといえるでしょう。分析力とは、物事の構造や原因を整理し、データや情報から本質を見抜く能力のことです。複雑な問題を分析して理解し、適切な判断や改善策を導き出すための思考力の一つといえます。
理系の職業で求められる理由としては、実験データの読み取りやトラブルの原因究明、仕様の最適化など、理系の仕事では正確な情報分析力が求められるからです。
また、現象の背後にある背後にある因果関係を見極めるには、表面的な情報にとどまらず、構造的に考える力が求められます。そのため、分析力が高いと、問題の本質に素早くたどり着き、効率的に解決策を導けるため、理系職では重視されやすい能力といえるでしょう。
忍耐力
理系の職業で求められるスキルの一つに、忍耐力も挙げられます。忍耐力とは、困難や失敗に直面してもあきらめず、冷静に取り組み続ける能力のことです。
理系の仕事では、実験や開発において予想通りに進まないことが多く、失敗を繰り返しながら結果を積み上げていく場面が多くあります。
また、新しい技術や知識を習得するにも時間と努力が必要です。そうしたなかで、継続的に考え、改善を重ねるには、高い忍耐力が不可欠といえるでしょう。
地道な作業や長期プロジェクトでも安定して取り組める人は、理系職で重宝されやすいといえます。
理系の就職に有利になりやすい資格
理系の就職で有利になりやすい資格は以下のとおりです。
- ・ITパスポート
- ・基本技術情報者試験
- ・応用情報技術者試験
- ・電気主任技術者
- ・危険取扱者(乙種第4類)
- ・CAD利用技術者試験
資格を取得しておくと必ずしも就職で有利になるとは限りませんが、専門性の証明になるため就職・転職活動でアピールしやすくなり、入社後も実務で役に立つでしょう。また、資格の難易度が高いほど、勉強への継続力を評価されやすい傾向にあるので効果的です。
また、資格を持っておくことでほかの応募者との差別化も図れるため、取得を検討するのもおすすめといえます。
理系の就活の特徴とは
理系の就職活動の特徴としては、専門性が評価されたり、面接で技術的な質問をされたりすることが挙げられます。理系では、大学や大学院での研究内容や専門分野が選考に大きく影響するため、持っている専門性を問われる場合が多い傾向にあります。
また、理系の職業は技術的な仕事に関わることが多いため、どのような技術があるのかを質問されることも。時には専門知識を問われる場合もあるため、自分の持っている知識や技術を簡潔に話せるようまとめておくと効果的といえるでしょう。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
自分に合った理系の職業に就職するコツ
自分に合った理系の職業に就職するコツは、「自己分析や業界・企業研究をする」や「就職情報サイトを利用する」「就職・転職エージェントを活用する」などの方法が挙げられます。以下で詳しい内容について解説するので、理系の職業に就職する際の参考にしてみてください。
自分に合った理系の職業に就職するコツ
- 自己分析や業界・企業研究をする
- 就職情報サイトを利用する
- 企業のWebサイトから情報を集める
- インターンシップへ参加する
- 就職・転職エージェントを活用する
自己分析や業界・企業研究をする
自分に合った理系の職業に就職するには、自己分析や業界・企業研究をすることも大切です。自己分析では、専攻だけでなく「どんな作業が得意か」「どんな働き方が好きか」といった価値観や性格も見つめなおしてみましょう。
たとえば、「データ分析が好き」「チームで働くより一人で集中したい」といった自分の傾向は、職種選びで大きなヒントを与えてくれます。
業界・企業研究では、自分の強みや興味がどの業界や職種で活かせるかを具体的に調べましょう。理系のスキルは、製造業や研究機関だけでなく、「IT」や「コンサル」「教育」「行政」などの多くの分野で求められています。
そのため、幅広い業界や職種に目を通すことで、より自分に合った理系の職業を見つけられるでしょう。
就職情報サイトを利用する
自分に合った理系の職業に就くには、自己分析や企業研究に加えて、就職情報サイトの活用が重要です。就職情報サイトは、理系向けの求人を探すだけでなく、業界別の特集記事や職種紹介、先輩の体験談など、仕事理解を深めるための情報が豊富に掲載されています。
そのため、気になるキーワードで検索したり、自分の専攻や興味に合った仕事を絞り込んだりすることで、思いがけない企業や職種に出会えることもあるでしょう。
また、自己分析ツールや適職診断を提供しているサイトも多く、「自分の強み」や「向いている仕事」を客観的に知る手がかりにもなります。
さらに理系に特化した就職情報サイトを利用すれば、自分の専門性をどう活かせるのかを知るきっかけにもなるのでおすすめです。
企業のWebサイトから情報を集める
理系の自分に合った職業を見つけるには、企業のWebサイトから直接情報を集めるのも大切です。企業のWebサイトでは、事業内容や研究開発の具体的な取り組み、仕事内容、社員インタビューなど、より詳しい情報が掲載されています。
特に理系職の場合、自分の専攻がどのように活かせるのかを知るには、製品紹介や技術情報、研究テーマなどを読むのが効果的です。
また、社風や価値観が分かる「企業理念」や「採用メッセ―ジ」「働き方紹介」などもチェックポイント。説明会では語られないような企業の本音が見えてくることもあります。
気になる企業を見つけたら、公式のWebサイトにアクセスして「どんな仕事があるのか」「自分のやりたいことと重なるか」をじっくり確認してみましょう。
インターンシップへ参加する
インターンシップへ参加することも、自分に合った理系の職業に就職するためのコツといえます。理系の職業は専門性が高いため、実際にやってみないと自分に合っているか分からない部分もあるでしょう。
インターンシップでは、「研究・開発・設計・分析」など、理系職ならではの仕事を実際に体験できる場合が多く、自分のスキルや知識がどの場面で活かせるのかを実感できます。
また、社員の働き方や社風、職場の雰囲気にも直接触れられるため、自分が働くイメージをしやすくなるのも大きなメリットといえるでしょう。
インターンシップには、短期と長期のものがあるので、「企業研究のためか」「自分との適性を確かめるためか」状況に合わせて期間を選ぶのがおすすめです。
「理系の既卒者は就職できる?就活成功のためのコツを紹介」のコラムでは、理系の職業へ就職するコツや就職活動で大切なことについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
就職・転職エージェントを活用する
自分に合った理系の職業に就職するためのコツとして、就職・転職エージェントを活用することも一つの手です。エージェントは、希望や適性、スキルをヒアリングしたうえで、客観的な視線から向いている業界。職種を提案してくれます。
また、理系職に特化したエージェントもあるため、「自分の専攻や経験がどのように評価されるのか」「どのような企業で活かせるのか」を具体的に知ることも可能です。
さらに非公開求人の紹介や履歴書・面接対策など実践的なサポートも受けられるため、就職・転職活動が初めての人にも心強い存在といえるでしょう。
「理系の仕事に就きたいけどどんな職業があるのか分からない」「そもそも就職・転職活動のやり方が分からない」という方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層向けの就職・転職エージェントです。
プロのキャリアアドバイザーが個別にカウンセリングを行い、あなたのスキルや希望にマッチする求人をご紹介いたします。
非公開の求人を含む、常時1000件以上のお仕事をご用意。また、理系に特化した業界や職種も豊富に取り揃えているため、適性に合った勤務先を見つけやすいでしょう。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にハタラクティブにご相談ください。
理系の職業に関するQ&A
ここでは、理系の職業に関する疑問や質問をQ&A方式でお答えします。
理系からなれる職業とは?
理系からなれる職業には、「機械設計」や「システムエンジニア」「電子回路技術者」などが挙げられます。理系は専門性に優れているため、「研究・開発職」や「技術職」「IT関連」「分析・評価系」などの職業に就職しやすいといえるでしょう。
理系におすすめの職業に関しては、コラム内の「理系におすすめの職業一覧」でも解説しているのであわせてご覧ください。
理系女子も生物や物理系の仕事に就職できる?
性別に関係なく、生物や物理系の仕事に就職することは可能です。生物系の専攻の方は、「製薬会社」や「食品メーカー」「化粧品メーカー」などの職業がおすすめといえます。特に、丁寧で継続的な作業が求められる分野では、女性研究者も多く活躍しているようです。
物理系の仕事に就職したい方には、「精密機器や電子機器メーカーの開発や設計」「宇宙・航空関連企業」「エネルギー業界」などが主な職業として挙げられます。
理系になりたい職業がない場合はどうしたらいい?
理系になりたい職業がない場合は、無理に理系の仕事に就く必要はありません。文系にも理系の知識を活かせる仕事もあるため、視野を広げて仕事を探してみるのも一つの手といえます。
また、自分の興味のあることや得意なことから、挑戦してみたい職業を探すのも効果的でしょう。
「やりたい仕事の見つけ方7選!何がしたいか分からない原因や体験談も紹介」のコラムでは、やりたい仕事が分からないときの対処法について紹介しているので、ぜひご一読ください。
理系で勝ち組の職業とは?
理系で勝ち組の職業は人によって異なりますが、一般的に高収入であったり、安定していたりする仕事が人気な傾向にあるでしょう。また、やりがいや成長できる環境かどうかも選ばれやすいポイントといえます。
コラム内の「高収入を狙える?理系の職業別年収ランキング」では、理系の職業別の年収ランキングを紹介しているので、あわせてご覧ください。
これから伸びる理系の職業とは?
これから伸びる理系の職業には、「IT分野」や「医療分野」「半導体分野」などが挙げられるでしょう。これらの職業には、社会課題の解決や技術革新に直結しているという共通点があります。
少子高齢化や環境問題、技術の高度化といった時代のニーズに応えるためにも、今後も市場が拡大していくと予想されるでしょう。
ハタラクティブでは、今後の展開が期待される理系職業の求人を豊富に取り揃えています。一人ひとりの適性に合った求人を紹介しているので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。