フリーターの貯金額はいくら?正社員との差は?お金を貯めるコツを紹介

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この記事のまとめ

  • フリーターは貯金額が少ない傾向があり、5~6人に1人の割合で貯蓄ができていない
  • フリーターと正社員は賃金差が大きく、年齢とともに貯金額の差も広がりやすい
  • フリーターで貯金額が少ないと、急に収入が途絶えたとき生活が苦しくなるリスクがある
  • フリーターが貯金額を上げるにはシフトを増やしたり、家計を見直したりするのが有効
  • フリーターが余裕をもって貯金をしたいなら、正社員就職を目指すのも一つの手

フリーターとして働いている人の中には「貯金額が少なくて将来が不安」「今の収入では貯金できない」という方もいるでしょう。フリーターのまま貯金額を増やすには、生活費を見直したりシフトを増やしたりするのが有効ですが、思い切って正社員を目指すのも一つの方法です。このコラムでは、フリーターの平均貯蓄額や、貯金を増やすための方法を紹介します。家計の見直しや節約などできることから始めて、貯金額を増やしましょう。

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フリーターの平均貯蓄額

厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」によると、フリーターの平均貯蓄額は、200万円未満が19.0%と最も多くを占めています。貯蓄がない割合も18.4%で、約5〜6人に1人という状況です。全体の平均値と比べると、貯蓄額200万円を境にフリーターのほうが下回っています。

貯蓄の有無・平均貯蓄額パート・アルバイト
(パート・アルバイトが主な収入源の世帯)
全体
貯蓄なし18.4%11.0%
200万円未満19.0%14.5%
200~500万円未満13.0%14.3%
500~1,000万円未満13.1%15.6%
1,000~2,000万円未満11.5%14.8%
2,000万円以上13.1%19.2%

参照:厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査/所得・貯蓄

厚生労働省の「同調査(p5)」によると、1世帯当たりの平均貯蓄額は1,368.3万円、20代で245.1万円、30代だと717.8万円です。20代のフリーターであれば平均貯蓄額より少ない場合が多く、30代も平均値に満たない人が多いことが推測されます。

年代別の平均貯金額を知りたい方は「貯金額の平均はどのくらい?おすすめの貯金方法を紹介」のコラムをチェックしてください。20代〜40代の平均貯金額を紹介しています。

参照元
厚生労働省
国民生活基礎調査

フリーターと正社員における貯蓄額の違い

フリーターと正社員の貯金額にも、大きな差が見られます。同じく厚生労働省の「令和4年 国民生活基礎調査」を見ると、パート・アルバイトの貯蓄額は正社員より少ないことが分かるでしょう。全体の平均値と比較した結果と同様、貯蓄額200万円を境に割合が逆転しています。

貯蓄の有無・平均貯蓄額パート・アルバイト正社員
貯蓄なし18.4%8.7%
200万円未満19.0%15.1%
200~500万円未満13.0%16.7%
500~1,000万円未満13.1%18.7%
1,000~2,000万円未満11.5%15.6%
2,000万円以上13.1%16.3%

参照:厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査/所得・貯蓄

フリーターと正社員で貯蓄額に差が生じる背景には、賃金に大きな開きがあることも要因の一つと考えられます。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(12p 第6ー1表)」のデータをもとに、雇用形態・年齢階級別にみた平均賃金を以下に表でまとめました。

年齢階級正社員・正職員正社員・正職員以外
20~24歳228,700円194,800円
25~29歳263,600円216,400円
30~34歳294,100円221,400円
35~39歳327,000円220,500円
40~44歳354,600円220,600円

引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(12p 第6ー1表)

正社員と非正規社員では、25~29歳の時点ですでに5万円弱の差が生まれていることが分かります。上記のデータには残業手当などは含まれないため、実際にはさらに差が開く可能性もあるでしょう。

正社員は年齢が上がるにつれて賃金が上昇しているのに対し、フリーターは年代を問わず20万円前後です。生活費にかかるコストはそれぞれ異なりますが、毎月の収入が20万円程度の場合、まとまった金額を貯金することは難しいでしょう。賃金の違いにより、フリーターと正社員の貯金額に大きな差が出てしまうことが推測されます。

フリーターと正社員の収入の差については、「フリーターの平均年収は?20代・30代の年齢別に正社員の収入と比較」のコラムで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
国民生活基礎調査
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

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フリーターで貯金額が少ないと困る6つのケース

フリーターは雇用や収入が不安定なため、突然の予期せぬ事態に直面したときに十分な貯金がないと、大きな問題となるリスクがあります。毎月の収入で生活費はまかなえていても、突発的な支出が重なると生活が行き詰まることもあるでしょう。貯金不足が引き起こす可能性のある困難な状況について解説します。

1.体調不良で仕事を休むとき

体調を崩して長期的に働けなくなると収入が途絶えてしまい、生活に支障が出る恐れがあります。特に時給制のアルバイトは、働かなければ収入が得られないため、貯金がないと治療費や生活費が大きな負担となるでしょう。事前に一定額を医療費や生活費として確保しておくことで、いざというときに慌てることなく治療に専念ができます。

2.突然の収入減や解雇になったとき

フリーターは雇用が不安定なため、勤務先の経営不振や人員削減による解雇、シフト削減による収入減などが起こり得ます。貯金がないと家賃や生活費の支払いに困り、すぐに新しい仕事を見つけなければならない状況に追い込まれる可能性があるでしょう。突然収入が途絶える事態に備え、最低でも数カ月分の生活費を貯金しておくのが理想です。

3.就職活動をするとき

正社員を目指す場合、就職活動にはまとまった時間とお金が必要です。企業訪問や面接準備には、交通費やスーツの購入費用などがかかります。就活ではリサーチや自己分析などに多くの時間を要するため、アルバイトのシフトを減らさなければならないこともあるでしょう。就活に専念したければ、一定期間の生活を維持できるだけの貯金をしておくと安心です。

4.冠婚葬祭のお金がかかるとき

突然の冠婚葬祭での出費も、貯金が少ないと大変厳しいものになります。ご祝儀や香典、衣装代、交通費などがかかるため、場合によっては数万円単位の支出が避けられません。20代後半になると結婚式のラッシュが続くこともあり、貯金がないと毎月の生活費を圧迫する恐れもあります。計画的に少しずつ積み立てておくことで、冠婚葬祭での急な支出への備えになるでしょう。

5.結婚にかかる費用が必要なとき

将来を見据えると、結婚資金の準備も重要な課題の一つです。結婚資金が不足していると、経済的な不安から相手との関係に影響する場合があります。結婚式や新生活、さらには子育ての準備を考えると、計画的な貯金が必要です。20代後半になり周囲で結婚の話題が増える時期でも、将来への備えがあれば不安を軽減できるでしょう。少額でも毎月積み立てを続ける習慣が大切です。

6.将来の老後生活

若いうちは老後を意識しづらいものの、年金だけでは十分な生活が難しい時代になりつつあります。特にフリーターの場合、国民年金だけに加入していることが多く、月々の年金だけでは生活費が不足しがちです。若い頃から少しずつ貯金をし、老後資金を用意する必要性が高まっているといえます。20代からの積立で無理なく貯蓄でき、年を重ねた後の生活への不安を軽減できるでしょう。

老後の資金を貯める方法は「フリーターのまま老後を迎えるとどうなる?資金を貯める方法も紹介」のコラムで詳しく解説しています。将来に備えて貯金をしたい方は、ぜひ目を通してみてください。

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フリーターが貯金額を上げるための5つの方法

フリーターが貯金を増やすためにはいくつかの方法があります。貯金額を上げる方法をチェックして、できることから始めてみましょう。

1.労働時間を増やす

現在の仕事の収入だけでは貯金が難しい場合には、労働時間を増やすことで収入アップを目指せます。勤務先に相談してシフトを増やしたり、勤務時間を延ばしたりしてもらえないか相談してみましょう。もしも、勤務時間を増やせない場合は、アルバイトの掛け持ちを検討するのも一つの手です。

2.より時給の高いバイトに変える

貯金額を増やすために、時給の高いバイトに変えるのも効果的です。深夜帯の仕事や専門知識が求められる業種では、一般的なアルバイトより時給が高く設定されている場合があります。時給が高ければ、同じ労働時間でも効率よく収入をアップでき、増えた分を貯金に回せるでしょう。ただし、単純に時給が高いだけでなく、働きやすさや将来性も考慮し、自分に合った仕事を選ぶことが大切です。

3.生活費を節約する

貯金額を増やしたいなら節約することも大事です。支出を管理するためには、家計簿をつけると良いでしょう。手軽に管理したい場合は、スマートフォンアプリでも家計簿をつけられます。支出を可視化できれば余分な出費を抑えられ、節約につながるはずです。生活費を抑えるために見直すべきポイントをいくつか紹介します。

実家暮らしやルームシェアで家賃や光熱費を抑える

現在、賃貸住宅に住んでいるなら、実家暮らしをするのは効果的な節約方法です。実家暮らしだと家賃や光熱費がかからないことが多いため、貯金に回せる金額が増えます。実家にいる間に、貯金の土台をしっかり築くことを目指しましょう。

実家暮らしが難しい場合は、ルームシェアも一つの方法です。友人や知人と一緒に住めば家賃を分担でき、節約しながら自由な生活ができます。物件を選ぶときは、家賃だけでなく交通の便や光熱費の負担も考慮すると、無理なく節約生活が続けられるでしょう。

通信費や保険料などの固定費を削減する

生活費を抑えるためには、家計の中で大きな割合を占める固定費の見直しも重要です。たとえば、通信費や保険料、サブスクリプションサービスの利用料などを見直してみましょう。月々の支出を大幅に削減できる可能性があります。具体的には、スマートフォンを格安プランに変更したり、使っていないサブスクリプションのサービスを解約したりするのが効果的です。

保険料を見直すときは、不要なオプションや特約を外すと、月々の負担額を抑えられます。保障額を低くしたり、安いプランに変更したりする方法も有効です。固定費の見直しを図ると、年間で数万円以上の節約につながることもあるでしょう。

外食を控えて自炊する

外食の頻度が高い場合は、自炊するのが効果的な節約方法です。外食ばかりだと食費がかさむだけでなく、健康にも影響する可能性があります。自炊を習慣化することで、食費を半分以下に抑えられるケースもあるでしょう。たとえば、外食なら1食1,000円かかるところ、自炊なら数百円で済む場合もあります。

さらに、まとめ買いや冷凍保存を活用すれば、無駄を減らしつつバランスの良い食事ができることもメリットです。料理が苦手な人でも、簡単なレシピから始めてみると、自炊の楽しさや節約効果を実感できるでしょう。

4.先取貯金を取り入れる

ついお金を使い過ぎてしまう人には、先取り貯金がおすすめです。先取り貯金とは、収入が入ったらまず一定額を貯金用口座に移し、残ったお金で生活することを指します。ルールを守るだけで、自然と浪費を抑えられ、確実に貯金を増やせるでしょう。

さらに、先取り貯金を実行しやすくするために、自動積立や定期預金のサービスを利用するのも一つの手です。貯金の存在を忘れるくらいの感覚で、無理のない金額を毎月コツコツと積み立てれば、気づいた頃にはまとまった金額が貯まっているでしょう。

フリーターが貯金をする方法については「フリーターも貯金できる?貯蓄なしのリスクや収入を上げるコツも紹介」のコラムも参考にしてください。

5.フリーターから正社員就職を目指す

フリーターとして働きながら貯金をするためには、正社員になることも検討しましょう。経験やスキルより、やる気と熱意を評価する企業もあるため、しっかりと対策を行えば未経験の業界・業種に挑戦できる可能性があります。正社員になれば毎月安定した収入が得られ、昇給やボーナスも期待できるため、貯金に回せるお金を増やせるでしょう。

将来に備えて貯金額を増やすために、正社員就職を目指したい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、若年層を中心に求職活動を支援しています。専任のアドバイザーが求職者の適性や性格に合ったお仕事をご紹介。応募書類の添削や面接対策、入社後のフォローまで全面的にサポートするため、一人での求職活動が不安な方にもおすすめです。サービスの利用はすべて無料なので、まずはお気軽にご相談ください。

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フリーターの貯金額に関するQ&A

フリーターの貯金額に関する疑問にQ&A方式で回答します。

フリーターも実家暮らしなら貯金しやすい?

実家暮らしならフリーターで収入が安定していなくとも、一人暮らしより効率的にお金を貯められるといえます。家賃や食費が抑えられる分、収入の多くを貯金に回せる可能性が高くなるでしょう。「フリーターの生活費の内訳は?掛かる費用や節約方法も知っておこう!」のコラムでは、フリーターの生活費について詳しく解説しています。現在の生活費の内訳と照らし合わせ、実家暮らしをすべきか検討してみてください。

アルバイトをしているフリーターが貯金するコツは?

アルバイトをしているフリーターも、計画的に取り組めば貯金を増やせる可能性があります。まず、給料を受け取ったら先取り貯金を習慣化し、自動積立などを活用して確実に貯金しましょう。家賃や交通費を抑えられるところに引越したり、通信費や不要なサブスクリプションを見直したりして固定費を削減するのも効果的です。貯金や収入アップの方法を詳しく知りたい方は「フリーターが貯金できないときの対処法は?毎月の貯金額を増やす方法を解説」のコラムもあわせてご覧ください。

フリーターも貯金1,000万円を達成できる?

フリーターとして働きながら貯金1,000万円、さらには2,000万円を目指すことはできますが、現実的には非常に大きな努力と節約が求められます。収入が限られるフリーターにとっては、日々の生活費を抑え、徹底的な節約を長期間継続する必要があるため、無理が生じる可能性も否めません。貯金額を確実に増やしたいなら、正社員になることも検討してみましょう。正社員としての安定した収入と社会保険、ボーナスなどの恩恵を受けることで、より効率的に資産を築きやすくなります。フリーターから正社員就職を目指すなら、まずはハタラクティブまでお気軽にご相談ください。

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