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職場いじめはどこに相談したらいい?退職すべき事例と乗り越え方
更新日
この記事のまとめ
- 職場のいじめは意外と多く、個別労働紛争の相談件数全体の2割を占めている
- 職場いじめには無視や暴言に加えて、合わない仕事量を与えることなどがある
- 職場いじめに遭いがちな人は、おとなしかったりミスが多かったりする傾向がある
- 職場でいじめに遭ったなら、毅然とした態度を取って信頼できる人に相談するのが良い
職場でいじめに遭っていると、仕事が辛く感じるものです。職場内でのいじめは許されるものではなく、会社が適切に対処しなければなりません。このコラムでは、職場いじめに悩んでいる方のために、効果的な対処法について詳しく解説します。さらに社内外に設置されている職場いじめに対処するための窓口についても説明するので、いじめに悩んでいる方はぜひコラムをチェックしてみてください。
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職場内でのいじめは相談内容全体の2割
職場内のいじめは、決して珍しいものではなく、社会的にも大きな問題になっています。厚生労働省が発表した「「令和4年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します」によれば、2022年度に発生した民事上の個別労働紛争の総数は316,815件でした。そのうち職場内でのいじめや嫌がらせに関連したものは69,932件で、全体の22.1%を占めています。
引用:厚生労働省「「令和4年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します(p.4)」
職場でのいじめや嫌がらせの相談件数は前年から微減しているものの、次点の自己都合退職の相談件数の約2倍の件数という結果に。いかに職場内いじめの問題が深刻なものか分かるでしょう。
ただし、こうした現状を企業も理解しており、職場内いじめのない環境づくりや相談窓口の設置などを行っています。職場いじめが起こりやすい環境について詳しくは、「職場でのイジメについて考える」もご覧ください。
いじめはハラスメント?
次項で詳しく解説していますが、暴力や権力、立場を利用したいじめなら「パワハラ」に該当し、ハラスメントに該当します。企業は男女雇用機会均等法やパワハラ防止法などでハラスメントを防止する義務があるため、いじめで悩んだり被害を被ったりしているなら、必ず相談しましょう。参照元
厚生労働省
「令和4年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を公表します
職場いじめの8つのパターン
職場内でのいじめにはいろいろなパターンがあります。なかには「これがいじめになるの?」と感じるものもあるかもしれませんが、自分の身を守り適切な対処をするためにも、職場いじめのパターンを知っておきましょう。
1.無視や仲間外れ
職場いじめの典型的なパターンが無視や仲間外れです。あいさつをしても毎日無視されたり、とくに忙しいわけではないのに会話をしてくれなかったりする場合には、職場いじめを受けていると考えてよいでしょう。具体的には、自分にだけ必要な連絡が回ってこない、資料やファイルが共有されない、全員が参加するはずの会議などに自分だけ招待されないなど。重要な情報が共有されなければ、業務に支障が出たり、他の社員と連携するのが難しくなったりするでしょう。無視や仲間外れは、身体的な暴力とは違い痛みはありませんが、精神的なダメージは非常に大きいものです。
2.暴力や暴言
直接的な暴力が振るわれているのであれば、疑いようもなく職場いじめです。殴られたり蹴られたりしているのであれば、職場いじめの範囲を超えて暴行罪という犯罪ともなりかねません。暴言も同様に脅迫罪や侮辱罪が適用されることがあります。暴力や暴言が続くようであれば、法的措置も含めて対処することができるでしょう。
3.嫌味や陰口
暴力や暴言とまではいかなくても、日常的に嫌味や陰口を言われているのであれば職場いじめといえます。性別や経歴に関する内容を言われることもあるでしょう。最初はそれほど気にならないかもしれませんが、嫌味や陰口が長期間続いたり職場全体に広がったりしている状況があれば、職場いじめとして対処が必要でしょう。
4.無理難題の要求
暴力や暴言といった分かりやすいいじめだけでなく、無理難題の要求なども職場いじめに該当します。たとえば、絶対に達成できないノルマを設定し、達成できないと批判するのは職場いじめの一つです。また、一日では到底こなせない量の仕事を与えたり、終業間近になってから膨大な量の仕事を押し付けたりするのも職場いじめといえます。引継ぎなどが不十分な状態で仕事を行うよう圧力をかけることも職場いじめのパターンです。
5.通常の範囲を超えた指導や叱責
職場いじめには、通常の範囲を超えた指導や叱責も含まれます。もちろん、仕事をしていればミスが生じることはあり、上司から部下へ適切な指導が行われたり叱責されたりする事はあるでしょう。
しかし、通常の範囲を超えた指導や叱責、とくに暴言を吐いたり何度も反省文を書かせたりするといった行為があれば、職場いじめと判断されることがあります。度を越した指導や叱責が行われていると感じるのであれば、相談窓口を利用することも検討しましょう。
6.仕事を与えられない
一人ではとてもこなせないような膨大な量の仕事を与えることもいじめですが、逆にまったく仕事をさせないといういじめもあります。仕事がまったく与えられないと、自分の存在意義を見出せなくなり、出社するのが苦痛になることも。仕事は与えられるものの、職場全体の業務とは関係のない掃除や草むしりをさせられるなど、本来の仕事をさせてもらえないのも職場いじめに該当します。
7.責任を押し付けられる
仕事の責任を無理やり取らされるのも、職場内で発生しがちないじめの一つです。たとえば、上司からの指示どおりに仕事を行ったのにもかかわらず、トラブルになり「君のせいだ」と責任を取らされるなどの例があります。こうした仕事の妨害や責任の押し付けは、職場いじめに当たるので、毅然とした態度で対処しなければなりません。
8.プライベートへの過度な干渉
プライベートへの過度な干渉も、職場いじめとなりえます。プライベートなことへの質問はコミュニケーションの一環として必要なこともありますが、度が過ぎるとハラスメントとなるでしょう。具体的には、恋人はいるのか、どんな人なのかなどを根掘り葉掘り聞かれる状況は普通とはいえず、職場いじめと見なされる可能性があります。メールの内容やパソコンを勝手にチェックされたり、有給休暇の理由を執拗に尋ねてきたりする場合も、プライベートへの過度な干渉と考えられるでしょう。
職場いじめのパターンや対処法についてさらに知りたい方は、「職場で嫌がらせを受けたときの対応は?具体的な対処法をご紹介」もご覧ください。
職場いじめに遭いがちな人の7つの特徴
疑いようもなく、職場いじめはいじめる側が100%悪いといえます。しかし、職場いじめに遭いがちな人の特徴もいくつかあり、自分が変わることが解決につながる可能性もあります。ここでは、職場いじめに遭いがちな人に見られる特徴を7つ見ていきましょう。
1.優しくおとなしい性格
職場いじめに遭いがちなのは、優しくおとなしい性格の方です。特に、相手の気持ちを尊重して自分の意見を強く主張しない傾向がある場合は、職場いじめに遭いやすい可能性があります。また、いじめに対して意見や反発が起きないと思われるのも理由の一つ。不快に感じたならはっきりと「嫌だ」と拒否の言葉を出すようにしましょう。
2.ミスが多い
仕事をしていればミスはつきものですが、ミスがあまりに多いと職場いじめの標的になりやすいといえます。仕事は自分一人で行うものではなくチームで取り組むものです。ミスがあってもチーム内でカバーしていくのが望ましいものの、なかには失敗を受け入れられない人もいるでしょう。結果的に文句や嫌味の言葉を発し、職場いじめにつながってしまうことがあるようです。ミスを100%防ぐことは難しいですが、ダブルチェックを行うなどしてミスを減らす努力をすることも大切です。仕事のミスで悩んでいるなら、「仕事でミスをしたときの対応方法は?防止策や落ち込むときの対処法も解説」のコラムもご確認ください。
3.遅刻や欠勤が多い
病気や怪我といった正当な理由がなく、多くの遅刻や欠勤をしている場合、職場に迷惑を掛けている可能性があります。もし、誰かが無断で遅刻したり欠勤したりすれば、その分の仕事を別の社員が行わなければなりません。そのため、遅刻や欠勤を繰り返していると、迷惑をかけられたと感じた同僚や上司、先輩からの評判が下がり職場いじめに遭う恐れがあります。遅刻や欠勤はできるだけしないようにする努力が必要です。
4.反抗的な態度を取る
ミスを指摘されたり、適切な指導を受けたりしたのにもかかわらず反抗的な態度を取るのも、職場いじめの原因になる恐れがあります。自分なりのこだわりやプライドを持って仕事をすることは重要ですが、指導やアドバイスを受け入れないのはよくありません。とくに、上司や先輩からのアドバイスを無視したり、反抗的な態度を取ったりすると、生意気だと思われていじめられることがあります。
5.他の人よりも優れている点がある
他の人よりも優れている点があると、やっかみやひがみから職場いじめにつながることも。たとえば、他の人よりも成績が優秀な人は、本人の努力の結果にもかかわらず職場いじめの対象になることがあります。この場合は自身に改善すべき点はないといえますが、普段から謙虚な姿勢や積極的なコミュニケーションを心がけることで防げる場合があるでしょう。
職場いじめへの効果的な4つの乗り越え方
職場いじめに遭っている場合、しっかりと対処することで現状を改善させられる場合があります。
ここでは、職場いじめへの効果的な対処法を4つご紹介するので、参考にしてみてください。
1.毅然とした態度を取る
職場いじめへのもっとも効果的な方法は、「毅然とした態度」です。職場いじめは、おとなしくて言い返さない人を標的にすることが少なくありません。毅然とした態度で、「やめてください」「不愉快です」といった言葉でしっかりと拒否していることを伝えれば、職場いじめが収まることがあります。言い返したり、行動に起こしたりしなければ、状況をエスカレートさせる可能性もあります。きちんと自分が不快で苦しんでいることを相手に伝えるのは、有効な打開策といえるでしょう。
2.証拠を集める
職場いじめを解決するためには、事実を示す証拠を集めることです。いじめがあったことを証明できれば、会社としても対処せざるを得ないでしょう。さらに、職場いじめの加害者に処分を下す場合にも証拠が必要となります。具体的には、悪口や暴言が書かれているメッセージのスクリーンショット、実際にひどいことを言われた場合にはその日付や状況、目撃者の証言などをメモにしておきましょう。今ではスマートフォンに録音機能がついていることが多いので、どのような発言があったかを録音しておくことも良い手です。暴力を振るわれたのであれば、医師の診断書も有効な証拠となります。
3.信頼できる人に相談する
職場でのいじめに対処する際は、信頼できる同僚や上司に相談するのも方法の一つです。社内に味方がいれば、職場いじめに対処しやすくなります。特に、上司が状況を理解してくれる人であれば、加害者に注意してくれたり、加害者と一緒に仕事をしなくてすむように配慮してくれたりする可能性があるでしょう。
4.転職を検討する
もし、対策を講じたのに職場内のいじめが一向になくならないのであれば、転職を検討するのも一つの手です。上司に相談したり、同僚に助けを求めたりしたにもかかわらず状況が改善しない場合、職場に問題があると考えられます。転職して環境を変えることで、気持ちよく働き始められるでしょう。
仕事は今の仕事以外にもあるはずなので、我慢をする必要はありません。転職という選択肢に対して不安を感じるかもしれませんが、職場でのいじめの加害者から離れ、自分の心身の健康を守るための積極的な対策を考えることが重要です。職場いじめに遭っているときの効果的な対処法についてさらに知りたい方は、「職場でいじめを受けている…そんなときの対処法とは」もご覧ください。
職場いじめについて相談できる3つの窓口
職場いじめで悩んでいるなら、早急に相談しましょう。会社の相談窓口のほか、労働局などに設置されている相談コーナー、ハラスメントの悩み相談室などが活用できます。人に相談することは勇気が必要なことかもしれませんが、自分を守るためにも相談窓口を有効に使ってください。
1.社内の相談窓口
職場いじめが社会問題になっていることを受けて、2020年6月から大企業は社内にハラスメントの相談窓口を設けることが義務付けられました。中小企業の場合も、2022年4月から設置が義務付けられます。この社内の相談窓口を利用して、上層部に職場いじめの実態が報告されれば、何らかの対策が講じられる可能性があるでしょう。
参照元
厚生労働省
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)
2.総合労働相談コーナー
各都道府県の労働局や労働基準監督署内に設置されている「総合労働相談コーナー」では、職場いじめはもちろん、解雇やパワハラなどさまざまな相談を受け付けています。土日祝日と年末年始を除く平日午前9時から午後5時まで営業しており、無料で相談することが可能です。積極的に活用できるでしょう。
参照元
厚生労働省
総合労働相談コーナーのご案内
3.ハラスメント悩み相談室
「ハラスメント悩み相談室」は、厚生労働省が運営するハラスメントに特化した相談窓口です。セクハラやパワハラなどに悩んでいる方が利用できる窓口で、どのような対処が可能か教えてもらえます。実際に相談窓口に行く必要はなく、電話やメールで相談できるので使いやすいといえるでしょう。匿名での利用も認められており、気軽に利用できる窓口となっています。
参照元
厚生労働省
ハラスメント悩み相談室
こうした窓口で相談した結果、職場いじめが解決すれば素晴らしいことです。しかし、そうならなかった場合には、転職を検討するのが良いでしょう。
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職場でのいじめに関してよくあるQ&A
最後に、職場でのいじめに関して、よくある質問に回答をしていきます。職場でいじめに遭っていたり、いじめに遭っている同僚がいたりする場合は、参考にしてください。
職場でいじめに遭って辛いです…
いじめの対象になってしまった場合、不安な気持ちになるかもしれませんが、冷静に対処していきましょう。状況を打破するためには、このコラムの「職場いじめへの効果的な4つの乗り越え方」でも紹介しているように、毅然とした態度で接していくことやいじめの証拠を確保しておくことなどを実践してみてください。それでも状況が変わらずに苦しいのであれば、転職をして環境をリセットすることをおすすめします。
職場でのいじめは相談すべき?
いじめを受けて苦しんでいるのであれば、第三者へ助けを求めましょう。同僚や上司など職場の状況を理解している人に相談したり、家族や友人などに話を聞いてもらったりするのが効果的です。また、社内や自治体の相談窓口を利用してみるのも手。プロの視点から的確なアドバイスをしてくれるでしょう。また、転職に関するご相談は、転職エージェントのハタラクティブにお任せください。
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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