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若者向け就職支援とは?若年層の就活を支えるハローワークやセンターを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 若者向け就職支援には「わかものハローワーク」「ジョブカフェ」などの施設がある
- 若者向け就職支援の行政サービスは、基本的にすべて無料で利用できる
- 若者向けの就職支援を通して、個別カウンセリングや職業訓練などが受けられる
- 現代における若者の就活では、企業が求めるニーズに対して順応性を持つことがポイント
- 若者の早期離職や正社員離れへの対策として、政府はさまざまな就職支援を行っている
「若者向けの就職支援にはどのようなサービスがある?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。就職活動をスムーズに進めるためには、自分に必要な支援を上手く活用することが重要です。このコラムでは、若年層に特化した2種類のハローワークや就職支援センターなど、若者に向けた就職支援を行う5つの施設をご紹介。若者の就職活動事情も説明します。就職支援サービスを利用して円滑に就活を進めましょう。
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若者の就職支援に特化した5つの施設
若者支援とは、若者が自立し、社会生活を営むうえで支障がないようにサポートすることです。正社員雇用を目指す若年層には、就活に役立つ情報や就労体験などの就職支援サービスが提供されています。厚生労働省や各都道府県が設置している若者向けの就職支援施設を確認しておきましょう。
若者の就職支援に特化した施設
- 新卒応援ハローワーク(新ハロ)
- わかものハローワーク(わかハロ)
- 地域若者サポートステーション(サポステ)
- 若者就職支援センター(ジョブカフェ)
- 東京しごとセンター・ヤングコーナー
1.新卒応援ハローワーク(新ハロ)
新卒応援ハローワークとは、各都道府県に1カ所以上設置された、新卒者の就職を支援するための施設です(2025年1月現在、全国56カ所)。大学・高専などの新卒者や、卒業後おおむね3年以内の方を対象とした若者向け就職支援サービスを実施。就職支援ナビゲーターと呼ばれるキャリアコンサルタントが、学校と連携しながら若年利用者の就職活動をサポートします。具体的なサービスは以下のとおりです。
1.担当ナビゲーターによる個別の就職支援
専任の就職支援ナビゲーターがハローワークや学校を訪問し、個別に就職支援を行っています。定期的に求人情報を提供するほか、就職活動の進め方や応募書類の作成に関する相談にも対応。面接対策のサービスも利用可能です。就職活動への不安や悩みがあるときは、臨床心理士にも相談できます。
2.各種セミナーや企業説明会の開催
就活に必要な情報を提供するセミナーを無料で開催しています。たとえば、企業面接会や説明会、応募書類の書き方やビジネスマナーに関するセミナーなどです。自分に合う職業を探せる適職診断や、自己分析などに関するセミナーなども開催されているので、進路に迷う場合には役に立つでしょう。
3.就職後のアフターフォロー
就職が決定した人に対して行われる、就業後のアフターフォローも充実しています。職場に関する相談にも対応しているため、就職後も仕事への不安を一人で抱えることなく働けるでしょう。内定が取り消しになった場合の相談にも対応しています。
新卒応援ハローワークについては「既卒がハローワークを活用する方法は?就職成功のためのコツをご紹介!」のコラム内でも解説しているので、あわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
新卒応援ハローワーク
2.わかものハローワーク(わかハロ)
わかものハローワークとは、正社員としての雇用を目指す若者の就職活動を支援する施設です(2025年1月現在、全国21カ所)。おおむね35歳以下の方が利用でき、個別の就職相談や就活に関するセミナーの開催などのサポートを行っています。具体的なサービスは以下のとおりです。
1.担当相談員による就職支援
正社員での就職を希望している方を対象に、相談員が就職相談や個別支援を行っています。パートや派遣社員から正社員を目指す若者のほか、目立った職歴がない若年層のフリーターやニートの方も対象です。新ハロと同様、求人紹介や就職活動に関する相談にも個別で対応しているため、不安や疑問を早めに解消できるでしょう。
2.各種セミナーやグループワークの開催
応募書類の書き方や面接対策、ビジネスマナーなど、就活に関する情報を幅広く提供するセミナーを開催しています。いずれも参加費は基本的に無料です。就職に関する悩みや課題の解決に向けた取り組みとして、就活中の若者同士でのグループワークが行われる場合もあります。
3.職業訓練に関する相談やあっせんの実施
スキルを身に付けたい方のために、職業訓練相談やあっせんも実施しています。未経験からスキルの習得を目指す場合だけでなく、さらなるスキルアップを目指す場合にも有効です。訓練所での修了者への求人情報の紹介も行っています。
ハローワークでの職業訓練については「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や受講給付金制度を解説」のコラムも参考にしてください。
参照元
厚生労働省
わかものハローワーク
3.地域若者サポートステーション(サポステ)
地域若者サポートステーションとは、働くことに難しさを感じている15~49歳の方とその保護者の方に向けた就職支援を行っている機関です(2025年1月現在、全国177カ所)。就活に関する相談や職業見学、面接指導といった就職支援を幅広く行っています。
1.サポステの相談支援事業
就活に向けた支援事業として、各種講座やセミナーなどを開催しています。主な事業内容は以下のとおりです。
- ・コミュニケーション講座
- ・ビジネスマナー講座
- ・面接対策や履歴書指導などの就活セミナー
- ・ワードやエクセルなどのパソコン講座
- ・WORK FIT(協力企業での職業体験プログラム)
キャリアコンサルタントに相談すれば、適切な講座やセミナーを提案してもらえます。必要に応じて、問題解決に繋がる専門機関を紹介してもらえる場合もあるので、まずは相談してみるのがおすすめです。
2.若年無業者等集中訓練プログラム事業
原則無料で、合宿形式で生活支援と職場実習が行われています。集団で宿泊することにより、規則正しい生活習慣や就職に必要なスキルを身に付けることが主な目的です。就職に役立つ基礎的な資格の習得を支援してもらえる場合もあります。ただし、すべてのサポステで行われているわけではないため、最寄りのサポステに確認したうえで検討しましょう。
3.ジョブトレ(就業体験)
ジョブトレとは、実際の職場で働く体験を通して、自分に合った仕事を見つけるためのプログラムです。企業と連携し、さまざまな職場での仕事を体験できる機会が得られます。社会で働いた経験がない方も、仕事のイメージをつかむのに役立つでしょう。働くことのやりがいや楽しさを知り、就職へのモチベーション向上に繋がることが期待できます。
参照元
厚生労働省
地域若者サポートステーション
サポステ
ハローワークとサポステの違い
ハローワークでは職業相談や求人情報の紹介、職業訓練などが主な支援の内容です。一方、サポステは、就職に必要なカリキュラムがあり、職業見学やインターンを実施しながら就職支援と就職後のアフターフォローを行います。サポステについてさらに詳しく知りたい方は「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」もぜひご参照ください。
4.若者就職支援センター(ジョブカフェ)
若者就職支援センター(ジョブカフェ)とは、各都道府県に設置されている若年者向けの就職支援を行う施設のこと。ハローワークを併設している場合もあります。「ジョブカフェ」というのは通称で、正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。
ジョブカフェでは、各地域の特色を活かした就職セミナーや職場体験、求人情報の紹介などといった就職支援サービスを行っています。具体的に行われているサービスは、以下のとおりです。
1.各種セミナーの開催
就職活動の進め方など、就活に関する基本的な情報が得られるセミナーを開催しています。参加費は無料ですが、セミナーの日時と定員が事前に決まっているため、予約が必要です。正社員雇用を目指す就職希望者の保護者の方に向けたセミナーも開催しています。
2.カウンセリング
キャリアカウンセラーが、就職活動で生じた悩みや不安などの相談に応じています。若者就職支援センターでは、マンツーマンでのカウンセリングが行われているため、周囲を気にせず落ち着いて話せるでしょう。来所が難しい方のために、オンラインやメールでの相談に対応している場合もあります。
3.就活に関する対策や指導
就活者に対し、履歴書の書き方や面接対策などの指導を行っています。採用のポイントを知っているプロのアドバイザーからの意見が得られるため、就活のコツを効率良く学びながら正社員雇用を目指せるでしょう。
若者就職支援センターのジョブカフェについて詳しく知りたい方は「ジョブカフェとは?利用できるサービスやハローワークとの違いを解説」もあわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
ハローワークと就職支援センターの違い
ハローワークは厚生労働省が運営する公的機関であり、就職支援センター(ジョブカフェ)は都道府県が設置する施設です。ハローワークはあらゆる年齢層に対応するのに対し、ジョブカフェは若年層が対象で、地域や年齢に特化したきめ細やかな支援を行います。よりカジュアルで開放的な環境が整えられていることが多いため、気軽に利用しやすいでしょう。
若年層だけを対象にしたわかものハローワークとジョブカフェの違いは「わかものハローワークとジョブカフェの違いとは」のコラムで確認してください。
5.東京しごとセンター・ヤングコーナー
東京しごとセンターとは、東京都民の就職活動を支援するために設置された「しごとに関するワンストップサービスセンター」です。なかでも、ヤングコーナーでは東京都に住む29歳以下の若年層を対象にした若者向け転職・就職支援サービスを無料で行っており、ジョブカフェの機能も果たしています。具体的に提供されているサービスは、以下のとおりです。
1.就職支援アドバイザーの個別カウンセリング
専任の就職支援アドバイザーがカウンセリングを行っています。就活に関することはもちろん、内定後・入社後のフォローや将来のキャリアプランについての相談も可能です。1回の相談時間は約45分なので、一人ひとりの状況に応じたプロ目線のアドバイスを十分に受けられるでしょう。
2.各種セミナーやイベントの開催
就職活動に関する情報を提供するセミナーやイベントを多数開催しています。就活の基礎や面接対策、筆記試験対策、適性検査(SPI)対策など、ニーズに合ったプログラムを選んで正社員雇用を目指すことが可能です。企業と直接交流できる企業説明会などのイベントも定期的に開催されています。
3.職業相談・職業紹介
「ハローワーク飯田橋U-35」という施設を併設しており、求人情報の提供も行っています。「ハローワーク飯田橋U-35」は、34歳以下の方を対象にしたサービスに特化しているのが強みです。求人内容を企業へ確認したり面接日程を調整したりするサービスも行っているため、安心して就活を進められるでしょう。
東京しごとセンターについては「東京しごとセンターの就職支援サービスとは?年齢別の利用方法を紹介!」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
参照元
東京しごとセンター
ヤングコーナースペシャルサイト
現代における若者の就職活動事情は?
現代における若者の就職活動事情も確認しておきましょう。就活の実態や就労における問題点、若者の就職における政府や民間機関の取り組みについて解説します。
新卒以外の若者も正社員雇用を目指しやすい
売り手市場といわれている現代では、既卒や第二新卒、20代などの若年者も正社員雇用を目指しやすい傾向があります。 即戦力としての経験やスキル不足を心配する人も多くいますが、応募書類や面接で入社への意欲や説得力のある志望動機をアピールすれば、ポテンシャル採用も可能です。「自分が何をしたいか」「自分には何が向いているか」を見つけることが成功のカギとなります。
さらに就職後は、業務の経験を一から積むことで、スキルを吸収しようとする姿勢が重要です。企業が本当に求めるもの、つまり企業の求めている人材や企業に貢献できる人材になる「順応性」を身に付けることが、若者の就職活動を成功させる第一歩であるといえます。
若者の就労問題の一つは早期離職率の高さ
若者の就労問題として、就職率は高い一方で早期離職率も上昇傾向にあることが挙げられます。文部科学省が公表している「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査結果(6-7p)」によると、直近3年間における新規大学卒業者の就職(内定)率は以下のとおりです。
新規大学卒業者の就職率 | 全体 | 男子 | 女子 |
---|---|---|---|
2022年 | 95.8% | 94.6% | 97.1% |
2023年 | 97.3% | 97.3% | 97.3% |
2024年 | 98.1% | 97.9% | 98.3% |
引用:文部科学署「大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査結果」
2022年から3年間の推移をみると、男女ともに就職率が緩やかに上昇しています。2024年度では全体で98.1%と高い水準であり、決して悪くありません。
一方、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、新卒で就職後3年以内に離職する人の割合は以下のとおりです。
就職後3年以内の離職率 | 大卒 | 高卒 |
---|---|---|
2019年卒業者 | 31.5% | 35.9% |
2020年卒業者 | 32.3% | 37.0% |
2021年卒業者 | 34.9% | 38.4% |
引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」
結果を見ると分かるとおり、就職後3年以内の離職率は徐々に増えています。2024年で就職後3年を迎える大卒者の離職率は約35%と、新卒で入社した人の約3人に1人が離職している状況です。就職のサポートだけでなく、若者の早期離職を減らす取り組みも重要であるといえるでしょう。
参照元
文部科学省
令和5年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
政府は若者の就職を積極的に支援
先述のとおり、政府は新卒応援ハローワークやわかものハローワーク、サポステなどの若者支援施設を設け、就職をサポートする政策を行っています。各機関や施設では、内定後や入社後のフォローも行っており、若者の早期離職や正社員離れを減らすための取り組みにも力を入れている状況です。
そのほか、政府は学校卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で採用するよう企業に呼びかけも行っています。「青少年の雇用の促進等に関する法律に基づいた指針」では、学校卒業見込者の採用枠について「既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるように努めること」「 できる限り上限年齢を設けないように努めること」が原則です。厚生労働省は事業者向けに各種リーフレットも用意し、若者の雇用を推進しています。
参照元
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
人材紹介サービスや就職エージェントの利用も一つの手
前項で紹介した若者向け施設のほかにも、厚生労働省の認可を受けた職業紹介事業者が行う人材紹介サービスや、民間の就職エージェントなど、就職支援に関わるサービスが存在します。一人での就職活動に不安がある方は、自分に必要なサービスも活用してみるのがおすすめです。受けられる就職支援の幅が広がり、就職後のミスマッチ防止や正社員就職に対する不安軽減が期待できます。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、20代のフリーターや第二新卒、既卒の方を対象に、専任のアドバイザーが就職活動をサポート。無料でカウンセリングや求人情報の紹介、応募書類の添削、面接対策などのサービスを実施しています。将来のビジョンを見据えた就職先を見つける支援を行っているため、一人で就活を進めるのが不安な方も安心して正社員雇用を目指せるでしょう。
若者の就職支援に関するQ&A
若者向け就職支援サービスに関する疑問をQ&A方式で解決します。
わかものハローワークでは何ができるの?
わかものハローワークでは、就職に役立つ職業訓練が受けられます。スキルを身に付けたい若者に向けて開催されている点が、一般的なハローワークで行われている職業訓練との違いです。そのほか、相談員による各種支援や就活セミナーなども実施されています。さらに詳しく知りたい方は「わかものハローワークとは?対象年齢や初めて利用する際の流れを解説!」もあわせてご確認ください。
若者向け就職支援を使って就活するメリットとは?
基本的に無料で職業相談や面接対策ができたり、職業訓練を受けられたりすることです。各施設が提供しているサービスを調べ、自分のニーズに合った就職支援サービスを選択しましょう。たとえば、ハローワークは各自治体の求人が多いため、特定のエリアで就職したい人にはおすすめです。
「ハローワークを活用した就職活動とは?応募の流れや注意点を解説」では、ハローワークやそのほかの就職支援サービスについて解説しているので参考にしてください。
若者向けに就職支援をする民間のサービスはある?
就職支援を行っている民間サービスには、転職・就職エージェントがあります。「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」でも説明しているように、ハローワークと同様、無料で求職者に職業紹介をする支援機関です。
ハタラクティブも、就職エージェントの一つ。20代の若年層や第二新卒に特化した就職支援を行っています。若手社員向けや未経験歓迎の求人を多数取り扱っており、ハローワークや求人サイトには公開していない非公開求人も豊富です。専任の就活アドバイザーが、カウンセリングを通して一人ひとりにおすすめの仕事を紹介するので、仕事選びに悩んでいる方にも向いています。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。