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働きすぎるとどうなる?過労のサイン6つと対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 働きすぎの定義はなく、個人の感覚によるところが大きい
- 働きすぎのサインは、残業が多いと感じたり仕事の生産性が低下したりすることなど
- 働きすぎてしまう人の特徴は、責任感が強く周囲に頼れない人や完璧主義な人
- 働きすぎだと感じたときの対処法は「上司に相談」「付き合い残業をやめる」など
- 「働きすぎかも?」と思ったら、転職を視野に入れるのも一つの手
自分は働きすぎでは?と感じている方もいるでしょう。休日出勤や残業が多かったり、業務によって心身に影響が出たりすると、働きすぎだと感じやすくなります。長時間労働は仕事のパフォーマンスに影響するため、労働時間を確認し、長時間労働にならないよう対策を取ることが必要です。
このコラムでは働きすぎのサインと8つの対処法について解説します。つい働きすぎてしまう人の特徴も紹介するので、参考にしてみてください。
働きすぎるとどうなる?
働きすぎによって起こることは、疲労が溜まるだけではありません。ここでは、過労によって引き起こされる問題について解説します。
業務パフォーマンスが低下する
働きすぎは、業務の効率を低下させる可能性があります。働きすぎていると、身体を休める機会を十分に確保できません。日々の疲労が蓄積した状態になるので、集中力の低下や思わぬミスが発生するリスクが高まるでしょう。
仕事に対する意欲が低下する
働きすぎると、仕事へのやる気やモチベーションが低下することがあります。自分の意思に反して「働きすぎ」の状態が続いていると、仕事や会社に対してネガティブな気持ちが強くなることも。「休みたいのに休ませてもらえない」「会社から残業を強要される」といった状態では、仕事に対して意欲を持てなくなるでしょう。
体調に影響が出る可能性がある
働きすぎの状態が続く場合、疲労が溜まることで心身の不調を引き起こす可能性もあるでしょう。働きすぎて心身の不調が続くと、最悪の場合、体調を崩して働けなくなってしまう場合もあるため、少しでも体調に異変を感じたら、休息を取ることをおすすめします。
働きすぎの基準とは?
「働きすぎ」の基準は個人の感覚によるところが大きく、明確な定義はありません。一般的な週5日、1日8時間労働でも、「働きすぎ」と感じる人もいれば、「もう少し働ける」と感じる人もいるでしょう。
とはいえ、労働時間の基準を超えているのであれば、それは客観的に見ても「働きすぎ」と考えられます。ここでは、労働時間の法的な基準や健康上のリスクを考える基準、過労死ラインとなる労災認定の基準について、それぞれ確認していきましょう。
労働時間の法的基準
厚生労働省の「労働時間・休日」によれば、「法定労働時間」について以下のように定められています。
- ・1日8時間、1週間に40時間を超えて労働させていはいけない
・毎週1日の休日は、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければいけない
ただし、不規則勤務の企業における場合などは、例外としてこの基準に当てはまらないこともあります。
参照元
厚生労働省
労働時間・休日
健康上のリスクを考える基準
厚生労働省の「しごとより、いのち。(p.2)」によると、「長時間労働は疲労を蓄積させる最も重要な要因と考えられ、脳や心臓疾患の発症に影響を及ぼす」とし、長時間労働と健康障害リスクとの関係を認めています。
また、時間外や休日労働が月45時間以内であれば健康障害のリスクは低いものの、働きすぎて労働時間が長くなればなるほど健康に影響を及ぼすリスクが高くなるようです。
過労死ラインとなる労災認定の基準
厚生労働省の同資料(p.2)では、脳・心臓疾患に係る労災認定基準として下記を挙げています。
- ・病気の発症前1ヶ月におおむね100時間を超える時間外労働をしていること
・発症前2ヶ月から6ヶ月にわたって1ヶ月あたり80時間を超える時間外労働をしていること
・上記2つの水準には至らないもののこれに近い時間外労働をしていること
時間外労働が月100時間を超えていたり、2〜6ヶ月平均で月80時間を超えていたりする場合は、過労による健康障害のリスクが高く、この基準を「過労死ライン」とも呼ぶこともあります。
ただし、あくまでこのラインは目安であり、時間外労働が80時間を超えない場合でも労災認定される場合もあるようです。
参照元
厚生労働省
しごとより、いのち。
脳・心臓疾患の労災補償について
働きすぎと感じるのは人によって異なる
前述したように、働きすぎの基準は明確に定義されていないため、人によって異なります。働く環境や仕事内容、体力などの違いから働きすぎていると感じるのに差が出るようです。また、同じ環境で働いていても、新人とベテランでは、仕事のこなし方やスピードが違うので心身にかかる負担も変わってくるでしょう。
そのため、「ほかの人は大丈夫だから自分も我慢しなければ」と思うのではなく、自身の気持ちと向き合い、状況に応じた対処法を実施することが大切です。
働きすぎと感じるのはなぜ?過労の6つのサイン
働きすぎていると感じるものの、「本当に働きすぎているか分からない」という方もいるでしょう。ここでは過労の6つのサインについて、詳しく見ていきましょう。
働きすぎと感じる過労のサイン
- 休日出勤や残業が多すぎると感じる
- 労働時間に賃金が見合わないと感じる
- 仕事によって心身に不調が出ている
- 仕事の生産性が低下している
- 仕事が嫌になり苦痛を感じる
- 職場の環境や雰囲気が悪くなる
1.休日出勤や残業が多すぎると感じる
休日出勤や残業が多すぎると感じている場合、働きすぎと感じる可能性があります。たとえば、残業時間が以前と比較して増えた場合や、自分は同僚や同じチームのメンバーより会社にいる時間が長いと感じる場合などです。会社に拘束される時間が長いと、その分プライベートな時間が短くなるため、働きすぎかもしれないと感じやすいでしょう。
2.労働時間に賃金が見合わないと感じる
労働時間に対して給料が少ないと感じた場合、働きすぎと感じる可能性があるでしょう。
もともとの給料が低すぎたり、サービス残業が横行し残業代がしっかりと支払われていなかったりすれば、「こんなに働いたのに…」と不満を感じるのは無理もありません。
サービス残業については、「サービス残業は違法労働!みなし残業との違いや対処法をご紹介」のコラムもチェックしてみてください。
3.仕事によって心身に不調が出ている
心身に不調が出ている場合は、働きすぎと感じやすいでしょう。仕事が忙しく遅い時間まで働いていたりリフレッシュする時間が取れなかったりすると、疲労が蓄積して体調を崩してしまう場合も。仕事が忙しくても、自身の身体を労わる時間も作り、事前に心身の不調を防ぎましょう。
体調不良で仕事を休む基準が分からない人は、「体調不良で仕事を休む判断基準は?会社に連絡する方法や例文もご紹介」のコラムも参考にしてください。
働きすぎで起こる疾患の例
働きすぎで起こる疾患の例として、脳・心臓疾患や心不全、精神疾患などが挙げられるでしょう。厚生労働省の「脳・心臓疾患の労災認定 過労死等の労災補償 Ⅰ」では、「仕事が特に過重であったために血管病変等が著しく増悪し、その結果、脳・心臓疾患が発症することがある(一部省略)」と明記されています。
また、「心理的負荷による精神障害の認定基準について」によると、長時間労働や過度な連続勤務による心理的負荷も労災として認定されるとのことです。
働きすぎは間接的な影響も及ぼす
働きすぎによる心身の不調が、会社を辞めた数年後に現れる場合もあります。働きすぎによる日常生活の乱れや身体への負担、またはストレスが続くと気づかないうちにダメージが蓄積される恐れも。働いているときは自覚症状がないものの、定年退職後に疾患を発症するといったケースもあるようです。
疾患が発症すると治療・療養に時間がかかる可能性もあるので、「働きすぎかもしれない…」と感じるなら、早めに対処することを検討しましょう。
参照元
厚生労働省
業務上疾病の認定等
4.仕事の生産性が低下している
前述のとおり、過労によって疲れが溜まりすぎると、仕事中の集中力が低下し、思わぬミスにつながることも。いつもならミスなくこなせる慣れた仕事でも上手くいかなかったり、時間がかかったりすることもあるでしょう。このように生産性の低下が起こっているときも、働きすぎと感じやすいものです。
5.仕事が嫌になり苦痛を感じる
働きすぎて心身ともに疲れていると、仕事が苦痛になり、嫌な仕事をさせられているという気持ちに陥ることもあるでしょう。
仕事が嫌になると、モチベーションや集中力がなくなり、ミスをしやすくなる可能性もあります。最近仕事が苦痛だなと思う方は、働きすぎている場合も考えられるため、休息する時間を取りましょう。
6.職場の環境や雰囲気が悪くなる
働きすぎの人が多いと、職場の環境や雰囲気が悪くなる傾向にあります。会社全体で業務量や残業が多い場合、自分だけでなく周りの人も働きすぎている可能性が考えられるでしょう。働く人の気持ちに余裕がなくなると、職場の環境や雰囲気が悪くなりやすいといえます。まして、職場全体で働きすぎていると、それが当たり前になってしまい、働きすぎていることに気づきにくい可能性も。手遅れになる前に、働きすぎるのを防ぎましょう。
働きすぎてしまう人の特徴
ここでは、働きすぎてしまう人に見られる特徴を紹介します。自分が当てはまっていないかチェックしてみてください。
働きすぎてしまう人の特徴
- ワーカホリック傾向にある
- 仕事に集中しすぎてしまう
- 責任感が強く周囲に頼れない
- 好きな仕事のため時間を忘れてしまう
- 完璧主義で手を抜けない
- 競争心が強く頑張りすぎてしまう
ワーカホリック傾向にある
ワーカホリックの傾向にある人の場合、仕事以外の時間を無駄に感じてしまうことがあるようです。仕事以外の時間を「非生産的」だと捉えるため、必然的に働きすぎてしまうことも。体調を崩していても「迷惑を掛けるから絶対に仕事は休めない!」と感じているタイプの人は、働きすぎに気をつけてみましょう。
働きすぎの状況を改善したいときは、無理にでも仕事をしない自由な時間を確保して、意識的に仕事から離れるようにするのがポイント。好きな音楽を聞いたり、ストレッチやヨガで体を動かしたりして、余暇の時間に喜びを感じることが大切です。
仕事に集中しすぎてしまう
仕事にのめり込み集中しすぎると、時間を忘れて働きすぎてしまう可能性があります。気づいたら何時間も働いていたという場合もあるでしょう。自分のキャパシティを超える業務量になっていないか一度冷静に現状を分析し、必要であれば周囲に頼るようにしましょう。
責任感が強く周囲に頼れない
責任感が強く周囲に頼れない人も働きすぎてしまう傾向にあります。責任感が強く周囲に頼れない人は、自分がどうにかしなければいけないと思ってしまう傾向にあるので、必要以上に働いてしまうことも。また、責任感が強いが故に、仕事を断れないことが多く、大量の仕事を抱え込んでしまう可能性も高いでしょう。
好きな仕事のため時間を忘れてしまう
「好きな仕事に携わっている」という意識があると、時間を忘れて働きすぎに気が付かない場合があります。
たとえば、「やりがいや達成感が得られる」「他者から高く評価を受けている」「チームプレーが円滑で会社の居心地が良い」などの場合です。このような場合、働きすぎても苦にならないかもしれませんが、いつの間にか心身に疲労が蓄積される恐れがあります。「好きなことを長く続けていくためにも健康状態を維持する」と考え、意識的に休憩や休日を取りましょう。
完璧主義で手を抜けない
完璧主義な人は、仕事で手を抜かない傾向にあることから、働きすぎてしまう傾向があります。ほかにも、人と比べて理想が高かったり、失敗することを恐れたりすることから働き続けてしまうこともあるようです。手を抜かず完璧を目指すのは良いことですが、過度に頑張りすぎてしまうとつらくなってしまう恐れもあるので、ほどほどにしておきましょう。
競争心が強く頑張りすぎてしまう
競争心が強く頑張りすぎてしまう人も、働きすぎる傾向にあります。競争心が強いと、周りの人よりも良い結果を出すために無理をしてしまうことが増えるため、気づかないうちに疲労やストレスが溜まっていることも。そのため、急に体調を崩してしまったり、会社に行くのが辛くなったりする可能性もあるでしょう。
働きすぎてしまう環境や心理は?
働きすぎには会社の環境や労働者の心理が大きく影響します。たとえば、「付き合い残業」の風土が根付いていたり、業務量が多く残業が常態化していたりすることなどが挙げられるでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
「付き合い残業」の風土が根付いている
付き合い残業の風土が根付いていると、働きすぎてしまう環境になりやすいといえます。自身の業務は終了したとしても、付き合い残業で、周囲の人の仕事を手伝ったり上司が帰るまで待っていたりすれば、自ずと残業時間は増えていくでしょう。
必要に応じて周囲をサポートするのは大切ですが、先輩や上司より先に帰ることにより非難されたり、気まずい空気になったりするのを避けるために、仕方なくやっている場合は注意が必要です。特に、入社時から付き合い残業の風潮が根づいていると、手伝うのが当たり前という思考に至ることもあるので気をつけましょう。
長時間労働で仕事への意欲を示せると考えている
長時間労働で仕事への意欲を示せると考えている場合は、働きすぎてしまう傾向にあります。会社によっては、長時間労働をすること自体を「努力家」「意欲がある」とみなし、高く評価することがあるようです。業務で成果を挙げても、定時退社すると「意欲が低い」とされて評価してもらえないために、残業をしているという人もいるかもしれません。
業務量が多く残業が常態化している
業務量が多く残業が常態化していることが原因で、働きすぎている可能性も考えられるでしょう。これは上司の業務配分がうまくできていないことや、成果を求め過ぎる企業の体質などが主な要因といえます。そのため、個人で解決するのが難しい側面もあり、働きすぎの状態が解消しにくい場合もあるようです。
「帰れない」など、精神的なプレッシャーを感じている方は、「オーバーワークが起こる原因や対処法は?体調やメンタルを労る方法も解説」で具体的な対処法を試してみましょう。
周囲のサポートが得にくい
周囲のサポートが得にくい環境で働いている場合も、働きすぎる原因になる可能性があります。周囲のサポートが得にくい職場では、分からないことを質問できず、業務に想定以上の時間がかかってしまうことがあるでしょう。
自ら積極的に質問したり、上司や先輩にサポートを求めたりしても改善されないなら、職場を変えることも検討してみてください。働きすぎを防ぐためにも、自分がどのような環境で働くことを望んでいるか一度考えてみると良いでしょう。
残業の多い・少ない業界・職種例については、「残業の多い仕事とは?転職先の選び方も解説」のコラムでまとめています。残業の少ない企業に関心のある人は参考にしてください。
在宅ワークなどにより働き方が多様化している
在宅ワークなどにより、働き方が多様化していることから、働きすぎていることも考えられます。コロナ禍で在宅ワークなどが増え、働き方が多様化してきた一方、まだ仕組みが確立していない部分もあり、かえって手間がかかったり労働時間が増えたりしていることもあるようです。
また、在宅ワークは「周囲のサポートを受けにくい」「すぐに相談できない」といった問題点もあり、業務負担が増えやすい側面もあるといえるでしょう。
「働きすぎかも?」と思ったときの対処法8選
ここでは、「働きすぎかも」と感じたときの対処法を8つ紹介します。働きすぎは作業効率や体調に影響を与える可能性があるため、放っておくのは良くありません。
疲労を感じたり、ほかの人から働きすぎを指摘されたりした場合は、身体を壊す前に対処法を試しましょう。
「働きすぎかも?」と思ったときの対処法
1.ストレスチェックで自分を客観視する
ストレスチェックを定期的に行い、自分を客観視することも働きすぎを防ぐ対処法といえます。ストレスチェックは労働者が50人以上いる企業では義務となっていますが、年に1回の実施が一般的なため、気になるときに自らチェックするとより安心です。働きすぎを自覚していない場合もあるため、自分でストレスチェックを行い働きすぎかどうかを判断すると良いでしょう。
特に、仕事が増える繁忙期や新しい仕事に慣れることに必死な異動の時期などは、つい働きすぎてしまう場合も。そのため、定期的にストレスチェックを行い、心身の不調を起こす前に働きすぎているか気づくことが大切です。
2.生産性向上に向け業務の時間管理を行う
生産性向上に向け、業務の時間管理を行うのも働きすぎ防止の対処法といえます。業務を行う際は、1日の最初に優先順位を考え、スケジュールを立ててみてください。
イレギュラー対応が発生することもありますが、あらかじめ優先順位が分かっていればその後の対応をしやすくなります。また、完璧を目指すのではなく、ある程度のクオリティが担保できればOKと考えるのも方法の一つ。仕事のやり方を工夫して業務効率を上げ、働きすぎを防ぎましょう。
3.できない仕事は断るようにする
働きすぎを防ぐためにも、できない仕事は断るようにしましょう。仕事量を考えずに何でも受け入れてしまうと、勤務時間内に仕事を終えられず、残業や休日出勤が必要になる可能性もあります。
無理に働きすぎてしまい、心身に不調を来すとかえって職場に迷惑をかける恐れもあるので、業務量をしっかり調整し、できない仕事は断るのが大切です。
4.付き合い残業をやめる
会社の社風や周囲の傾向に合わせて付き合い残業をしているなら、思い切って帰る勇気も必要です。近年では残業を行うことに対して、「勤務時間内に仕事を終わらせられない人」「仕事とプライベートの線引ができない人」と見なす場合もあります。無駄な残業を控えるよう通達する企業も増えているため、必要ない限り定時で帰宅しましょう。
業務の効率化を目指そう
なかなか業務時間内に仕事が終わらなければ、業務効率を再確認するのがおすすめ。「作業効率を上げるためには?具体的な方法やおすすめのツールを紹介」で紹介しているように、身の回りの整理整頓やパソコンの操作を覚えるといった基本はもちろん、ツールの導入や仕事が早い人の真似などを試し、自分にとって効率の良い仕事の進め方を見つけましょう。5.意識的に休暇を取る
意識的に休暇を取ることも、働きすぎを防げます。仕事に集中しすぎていると、休むのを忘れて働きすぎてしまう場合も。身体や心を休めることなく働き続けると、知らぬ間に疲労が溜まってしまう可能性もあります。そうならないためにも、意識的に休暇を取るよう心掛け、身体と心を労わりましょう。
6.業務量や人員配置について上司に相談する
業務量や人員配置に問題がある場合は、上司に相談するようにしましょう。長時間労働が発生する原因には、多すぎる業務量や人員配置が適切でない場合が考えられます。そのため、上司へ相談して業務改善を行ってもらい、働き方の見直しをしましょう。
7.専門機関に相談する
働きすぎていると感じるものの会社の人に相談しづらいと感じる場合は、専門機関に相談するのも方法の一つです。労働環境に関する相談機関には、「労働基準監督署」があります。労働基準監督署は公的機関で、無料で超過労働について相談できるため、働きすぎと感じたら利用しましょう。
8.転職を視野に入れる
どの対処法を試しても現状が改善されないときは、退職や転職も検討してみましょう。前述の通り、過労状態が続くと心身に悪影響が出る可能性もあります。職場が合っていない場合は無理に働き続けるのではなく、自分が働きやすい環境の企業に転職するのも一つの方法です。
ただし、退職を勢いのまま話を進めてしまうとトラブルが発生したり自分に合った企業への転職が叶わない恐れもあるので、慎重に行動しましょう。
働きすぎ防止の取り組みをしている企業を選ぼう
現在の働きすぎを解消するために転職するなら、残業時間の削減や有給休暇の取得に力を入れている企業を選ぶのがおすすめです。転職の際は企業研究を行い、働き方の実態や相談窓口の有無などを確認したうえで応募先を選びましょう。この項では、「働きすぎ防止に取り組んでいる」とは具体的に何をしていることを指すのか、詳細を解説します。
職場環境の改善に取り組んでいる
働きすぎを防止するために、社員が働きやすい職場環境を作ろうと取り組んでいる企業もあります。たとえば、以下のような取り組みをトップ主導で行っている企業は働き方改革が進んでいる可能性が高いでしょう。
- ・マネジメント研修に力を入れている
・無駄な会議の削減を行っている
・有給休暇の取得を促している
・相談しやすい環境を作っている
マネジメント研修に力を入れている企業は、「残業が多いのはマネジメントの問題」といった考えを持っており、管理職の意識改革に力を入れている傾向にあります。そのため、適切な働き方に理解のある上司や先輩が多いと期待できるでしょう。
また、生産性を向上させて残業を減らすため、無駄な朝礼や会議を削減、または時間短縮に取り組んでいる企業もあります。無駄な会議が減ることで資料作成などの時間・労力も減り、意思決定が早くなる効果もあるようです。
そのほか、上司との1on1や外部の相談窓口など、相談できる機会を増やして社員の困りごとを一早く解消しようと取り組んでいる企業も。こういった取り組みを行っている企業であれば、働きすぎを予防して快適に働けるでしょう。
女性が活躍できる環境がある
女性が活躍できる環境を整えている企業は、男性も働きやすい可能性が高いです。
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本の女性は家事・育児・介護といった「無償労働」に使う時間が男性の5倍以上で、国際比較で見ても多いことが分かっています。それと連動するように、男性が「仕事または学習」に使う時間は長く、アメリカに比べて1日あたり2時間も多いのが特徴です。そのため、仕事と私生活を両立させようとすると、男女とも働きすぎになってしまうでしょう。
2015年に制定された「女性活躍推進法」では、勤務時間の管理も企業の義務となっているため、女性が活躍している職場は働きすぎになりにくい傾向があります。また、テレワークやフレックスタイムといった制度が整っている可能性も高く、男性にとっても働きやすい職場と見込まれるでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
データブック国際労働比較2024
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もしかして働きすぎ?そんなときによくある質問
ここでは、働きすぎと感じるときによくある質問についてQ&A方式でお答えします。「働きすぎかな?」と思っている人はぜひ参考にしてください。
日本人は働きすぎって本当?
欧州に比べて、日本人は働きすぎというデータもあります。
日本では長時間労働を「頑張っている」と評価する風潮もありますが、欧州では「残業するのは仕事ができないから」という考え方が主流です。また、仕事は人生の一部に過ぎないという考え方をする人が多く、バカンスもしっかり取るのが一般的。「日本人の働き過ぎを止めるには?欧米との違いを解説!」のコラムでは、厚生労働省のデータをもとに日本と海外の働き方を比較していますので、ご覧ください。
働きすぎのサインはある?
働きすぎると、仕事に苦痛を感じたり、集中力が低下したりすることがあるようです。
同じ環境で働いているからといって、職場の人すべてが働きすぎだと感じるとは限りません。自身の不調を見逃していると、体調を崩す恐れがあるので気をつけましょう。働きすぎのサインについては、このコラムの「働きすぎと感じるのはなぜ?過労の6つのサイン」で詳しく説明しているのでご覧ください。
働きすぎな女性が気をつけたほうがいいことは?
仕事と家庭を両立している場合、オーバーワークによる体調不良に気をつけたほうが良いでしょう。近年では、男女問わず育休を取得をして育児や家事に参加する傾向にありますが、出産する分、女性の負担は大きくなる可能性があります。すぐに職場復帰をして働きすぎてしまうと、過労によるストレスから体調を崩すリスクも高まるので注意が必要といえるでしょう。
働きすぎの場合は転職して仕事を変えたほうがいい?
働きすぎると体調を崩してしまう恐れがあるため、転職して仕事を変えるのも一つの手といえます。働きすぎの原因として、自身の問題だけでなく、職場に問題がある可能性も考えられるでしょう。そのため、無理をして働き続けるのではなく、自分に合った働き方を探し転職することをおすすめします。自分に合った働き方や仕事が分からない人は、転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。一人ひとりに合った求人を紹介します。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。