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会社に行きたくないのは甘え?正直に言うべき?よくある原因と対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 会社に行きたくないと感じる原因はさまざまなので、一概に「甘え」とはいえない
- 会社に行きたくない主な原因には、人間関係や業務量の多さなどが挙げられる
- 一時的な感情で退職したり、無断欠勤したりすると会社から信用を失うので避けよう
- 会社に行きたくないときは、原因を明確化して改善策を見つけることが大切
- 会社に行きたくない気持ちが続いたときは、転職も視野に入れる
働いているなかで「会社に行きたくないと感じるのは甘えなのか」と不安になる方もいるでしょう。会社に行きたくないと感じる理由は人間関係や業務量など人によって異なるため、一概に甘えとはいえません。このコラムでは、会社に行きたくないと感じるのは甘えではない根拠やよくある原因を解説。また、「正直に伝えるべきなのか」「どう対処すれば解消されるのか」という疑問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
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会社に行きたくないから辞めたいと思うのは甘え?
会社がつらいと感じて、「行きたくない」「辞めたい」と思う理由は人によって異なるため、一概に甘えとはいえません。そう感じる原因は自分自身にあるとは限らないので、「これくらいでつらいと思ったらダメ」や「精神的に弱いのが悪い」と必要以上に自分を責めるのは避けましょう。
仕事に行きたくないと感じる人は一定数いる
厚生労働省の「令和3年 労働安全衛生調査(実態調査)(p.15)」によると、「現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安、悩み、ストレスとなっていると感じている事柄がある」と答えた労働者の割合は82.7%です。この結果から、仕事がつらいと感じている人が多くいることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
拒否反応が出ていたら休むのが得策
会社に行きたくないと感じると同時に、拒否反応が出ていたら無理せず休むのが得策です。たとえば、「会社に行こうとすると吐き気や腹痛が起きる」「勝手に涙が出る」などが挙げられるでしょう。無理をし続けると体調が崩れたり、メンタル面に影響したりする恐れがあるので、限界のサインだと感じたら療養することを優先することが大切です。
「会社に行きたくない」と正直に言うべき?
会社に行くのがつらいく休みたいときに、正直に「会社に行きたくないので休みます」と伝えてしまっては、仕事に対する意欲や考え方を問題視される可能性があるので注意が必要です。ただし、正直に伝えることで、上司が部下の抱えるストレスや部署全体の問題点に気づけるメリットもあるでしょう。「業務量が多く残業を続けていて体調を崩した」「チーム内の連携が取れておらず自分なりに改善しているものの周囲が理解を示してくれない」など、根拠や改善に取り組んでいる姿勢も述べれば、ネガティブな印象を与えるのを避けられるでしょう。
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会社に行きたくないと感じる6つの原因
解決策を見つけるためには、会社に行きたくないと感じる原因を明確にして改善を図ることが重要といえます。以下で、会社に行きたくないと感じる原因を6つ解説するので、原因が分からない方は自分に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
会社に行きたくないと感じる原因
- 会社の人間関係に問題がある
- 仕事のモチベーションが上がらない
- 業務量が多い
- 通勤が苦痛に感じる
- 仕事に対する自信がない
- 待遇に不満がある
1.会社の人間関係に問題がある
会社に行きたくないと感じる原因には、会社の人間関係に問題があることが挙げられます。会社の人間関係が悪いと、さまざまな影響を及ぼす可能性があるでしょう。たとえば、チームで仕事を進める場合、うまくコミュニケーションが取れないと、連携ミスによるトラブルにつながったり、仕事の効率性が下がったりすることが考えられます。
ほかにも、「自分にだけ対応が冷たい人がいる」「挨拶を無視される」など、職場に苦手な人がいることで仕事に行きたくないと感じる場合もあるでしょう。人間関係の問題は自分一人で改善するのは難しいので、退職のきっかけになり得ます。
2.仕事のモチベーションが上がらない
「やりがいを感じない」「評価を得られない」など、仕事へのモチベーションが低いことも会社に行きたくないと感じる原因の一つです。仕事に慣れてしまいやる気が出なくなったり、苦手な業務を任されたりしたことがきっかけで、意欲が低下することもあるでしょう。
飛躍できるポテンシャルを持っている方も、モチベーションが低下すると本来の力を発揮するのは難しくなります。自分の力を発揮できず、評価されないと、さらにモチベーションが下がって仕事に行く目的を見失ってしまうでしょう。
3.業務量が多い
残業しないと終わらないほどの業務量過多の状態も、会社に行きたくなくなる原因となり得るでしょう。業務量が多いと、リフレッシュする時間を取りにくくなります。
日々の疲れを解消できないまま業務を続けると、疲労が蓄積されて体調が崩れたり、気持ちが沈みやすくなったりする可能性があるでしょう。業務量が多くて悩んでいる方は、業務フローを見直して改善するほか、上司に相談する・量を減らせるか早めに打診してみることが大切です。業務量が多い理由や対処法について詳しく知りたい方は、「仕事が忙しすぎるときはどうしたら良い?原因や対処法を解説」のコラムを参考にしてください。
4.通勤が苦痛に感じる
通勤が苦痛に感じることで、会社に行きたくないという気持ちが出てくることもあります。「朝のラッシュがつらい」「通勤時間が長く帰宅が遅くなる」など、通勤はストレスの原因になりかねません。
通勤のストレスを抱えたまま業務に取り組むと、集中力が低下してパフォーマンスに影響する可能性があるため、早めに改善することがおすすめです。ラッシュを避けるために早起きしたり、勤務先に近い場所に引っ越したりする方法のほかに、上司に相談して出勤時間を変更してもらうのも手。また、リモートワークが可能であれば、利用するのも良いでしょう。
特に連休明けの月曜日や雨の日などに多い
特に、連休明けの月曜日や雨の日に通勤が億劫に感じやすい傾向があります。連休中に仕事から離れることで、気持ちを切り替えにくくなる場合もあるでしょう。また、雨の日は、朝の通勤で服や靴が濡れてしまい、気持ちが沈みやすくなります。自分の気持ちが落ちやすい傾向がある状況を理解すれば、さらに対策を講じやすくなるでしょう。
5.仕事に対する自信がない
仕事に対する自信がないことも、会社に行きたくない原因になっている場合もあるでしょう。「思うように仕事がはかどらない」「業務内容を覚えるのが遅いと感じる」など、自身のスキルに関する不安から自信が持てずに自己肯定感が下がり、失敗を引きずったり、さらにミスをしたりする可能性も高まります。
また、「同期は結果を出しているのに自分はできていない」と他人と自分を比べてしまうと、仕事への自信を失う原因になりかねません。仕事に自信がないときは過去と現在の自分を比較して成長した点を褒めるほか、現在のスキルを受け入れる、目の前のことに集中することを意識してみてください。成長したところを褒めてあげられると、自己肯定感や仕事の意欲アップにつながりやすくなるでしょう。
6.待遇に不満がある
待遇に不満があると、会社に行きたくないと感じる原因になる場合があります。「休日日数が少ない」「残業が多い」など、自分が希望する働き方ができないと不満につながりやすくなるでしょう。
仕事でのミスマッチを防ぐには、自分が仕事に求めるものや大切にしたいものを明確にしておくことが大切です。たとえば、「プライベートの時間を大切にしたい」という方は、企業研究で休日日数や残業の有無をしっかり調べることで、働きやすい職場かどうかを判断できるでしょう。
会社に行きたくない理由がわからないときは?
会社に行きたくないと感じる理由がわからないときは、些細なことでも良いので、不満に感じることや嫌なことを紙に書き出してみましょう。箇条書きすることで頭の中が整理され、会社に行きたくない理由が見えてくる可能性があります。自分自身と向き合い冷静に判断できれば、解決策も見つけやすくなるでしょう。会社に行きたくないときに避けるべき行動
ここでは、会社に行きたくないときに避けるべき行動を解説します。一時的な感情で無計画に行動すると、後悔につながりかねないので注意しましょう。
連絡せずに会社を休む
会社に行きたくないからといって、無断欠席をするのは避けましょう。休みの連絡はメールやチャットではなく、電話で伝えるのが社会人としてのマナーです。「家にいたいから」「なんとなく行きたくないから」という理由であっても、無断欠席をすると会社からの信用を失い、キャリアに影響しかねないので注意しましょう。無断欠勤で生じる問題点について詳しく知りたい方は「会社を無断欠勤するとどうなる?連絡なしで休む問題点や正しい対処法を解説」のコラムをご覧ください。
よく考えずに退職する
会社に行きたくないという感情に任せて退職を決断するのもおすすめできません。原因を明確にしないまま転職をすると、同じことで再度退職する可能性があります。
まずは、休職や長期休暇などで心を落ち着かせる時間を作り、「なぜ会社に行きたくないと感じるのか」を明確にしましょう。休みをとっても仕事を辞めたいと感じる場合は、転職するのもおすすめです
退職するか迷ったときの判断基準は?
会社に行くのがつらいと感じて退職するか迷ったときは、不満点を改善できるかどうか考えてみましょう。たとえば、部署に苦手な人がいるから会社に行きたくない場合、上司に相談して異動すれば問題が解決できる可能性があります。ただし、「会社に行こうとすると腹痛や吐き気が起きる」「勝手に涙が出る」などの拒否反応が出ている場合、無理に出社するのは危険です。休暇を取っても状況が変わらないなら、転職したほうが良いでしょう。
我慢を続ける
「会社に迷惑を掛けてはいけない」といって、つらい気持ちを我慢し続けるのも避けたほうが良いでしょう。我慢を続けて体調を崩してしまうと、かえって周囲に迷惑を掛けたり、業務が滞ったりする恐れがあります。
対処法や自分にできることを試してみても状況が改善されず、会社に行きたくない気持ちが続くときは、休むのも選択肢の一つです。休むことでストレスが軽減されれば、前向きに業務に取り組めるようになるでしょう。
会社に行きたくないときの8つの対処法
会社に行きたくないときは見て見ぬふりをするのではなく、気持ちが前向きになるように対処するのが大切です。以下で、会社に行きたくないときの対処法を8つ解説するので、できることから試して状況改善に役立ててみてください。
会社に行きたくないときの対処法
1.仕事終わりの楽しみを決める
会社に行きたくないと感じる場合、仕事終わりの楽しみを決めてみるのがおすすめです。業務終了後の楽しみを決めておくと「今日も一日頑張ろう」とやる気が湧いてくることがあるでしょう。
たとえば、趣味に関する習いごとを始めるほか、友人と食事に行く、映画を観る、お気に入りのお菓子やコンビニスイーツを買いに行くことなどが楽しみとして挙げられます。また、毎日ではなく、休み明けに会社に行きたくないと感じやすい毎週月曜日にご褒美を作るのも良いでしょう。
2.仕事の捉え方を変える
仕事が憂鬱に感じるときは、仕事の捉え方を見直してみるのも方法の一つです。入社したときは「会社や顧客のために頑張ろう」と熱い気持ちを持っていても、仕事に慣れることで「作業」に感じてモチベーションが低下する可能性があるでしょう。
仕事を充実させるには、常に学ぼうとする姿勢を持つことが大切です。やらなければいけないタスクばかりに目を向けるのではなく「何のために仕事をしているのか」を今一度考え直すことで、新鮮な気持ちで仕事に取り組めるでしょう。
目標を立ててみるのもおすすめ
仕事を充実させたいときは、目標を立ててみるのもおすすめです。「▲ヶ月後までに▲▲のスキルを身につける」「▲年以内にプロジェクトのリーダーになる」など目標が具体的であるほど、逆算で計画を立てやすくなるので実現できる可能性が高まるでしょう。目標を達成して成功体験ができれば、自信にもつながるので、モチベーションアップも期待できます。3.生活スタイルを見直す
気持ちが前向きにならないと感じたら、生活スタイルを見直してみましょう。睡眠不足や運動不足が原因で生活習慣が乱れていると、心が後ろ向きになりやすいので仕事が億劫に感じる傾向があります。
生活スタイルに見直すべき心当たりがある方は、早寝早起きを1週間だけ続けてみたり、朝の5分だけストレッチしてみたりするなど、改善策を講じてみてください。体を動かすことで就寝時に寝つきやすくなると言われており、睡眠の質が向上する可能性があるので、生活リズムが整いやすくなるでしょう。
通勤がつらいならリモートワークがおすすめ
通勤時間が長く会社に行くのがつらいと感じるなら、リモートワークがおすすめです。リモートワークは出社する必要がないため、通勤でのストレスが解消されるでしょう。会社にリモートワークできる制度がある場合があるので、調べてみるのも手です。リモートワークについて知りたい方は「リモートワークとは?テレワークの違いと具体的な働き方」のコラムをご覧ください。4.自己分析をして自己評価を高める
自分に自信が持てずに会社に行きたくないと感じる方は、自己分析をして自己評価を高めるのがおすすめです。「上司に△△で感謝された」「△△のスキルを身につけた」「入社当時の目標を達成した」など、自分の良いところや仕事の成功体験を書き出す自己分析をしましょう。
紙に書き出すことで自分の長所や内面を視覚化でき、新たな一面にも気づけるきっかけになります。良いところに目を向けると気持ちも明るくなり、仕事に対するモチベーションアップにもつながるでしょう。
5.部署の異動を希望する
会社の退職を考えていない方は、部署の異動を申し出るのも手です。同僚や上司との人間関係が原因で会社に行きたくない方のなかには「せっかく就職したから辞めたくない」という方もいるでしょう。
部署の移動は社内で異動希望を申し出る制度のほか、自らほかの部署を指定する社内FA制度・社内公募制度を設けているところもあります。3つの異動制度がない会社に勤めている方は、上司に相談をしてください。異動したい理由が上司にある場合は、人事部に相談するのがおすすめです。
部署異動の相談先について詳しく知りたい方は「部署を異動したい場合の相談相手とは?希望を叶えるポイントなどを解説」のコラムで部署異動を成功させるためのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
コミュニケーションが苦手なら転職するのも手
コミュニケーションが苦手で、人間関係に悩みがちな方は、一人でできる仕事に転職するのも手です。一人でできる仕事には、Webライターやシステムエンジニアなどが挙げられるでしょう。比較的人との関わりが少ない仕事に就くことで、コミュニケーションが求められにくくなれば集中して業務に取り組めます。「一人でできる仕事25選!在宅勤務OKなどタイプ別におすすめの職種を紹介」のコラムでは、一人でできる仕事やメリット・デメリットをまとめているので、黙々と仕事がしたい方は、チェックしてみてください。6.相談窓口を利用する
会社に行きたくない理由がモラハラのほか、いじめ・業務量の多さの場合は相談窓口を利用しましょう。近年、多くの企業で相談窓口を開設しており、公的機関にも相談できます。パワハラをはじめとする各々の問題は一人で悩まず、相談するのがおすすめ。パワハラに関する相談を詳しく知りたい方は「パワハラの相談ができる窓口はどこ?労働基準監督署についても解説」のコラムをご覧ください。
7.休暇を取ってリフレッシュする
休暇を取ってリフレッシュすると、仕事に行きたくない気持ちが軽減される場合があるでしょう。つらい気持ちを我慢し続けると、体調を崩したり、パフォーマンスが低下したりするリスクがあります。
思い切って仕事と離れることで気持ちがリセットされ、再び集中して業務に取り組めるでしょう。有給休暇がある場合、利用するのも有効な手段です。数日でつらい気持ちが解消されない場合は思い切って休職してみて、それでも状況が良くならないなら、転職に踏み切っても良いと判断できます。
8.転職を検討する
改善に取り組んだにもかかわらず「会社に行きたくない」という気持ちが続く場合は、転職を検討してみるのも一つの手です。自分が本当に求める働き方や仕事について、改めて考え直してみる良い機会にもなるでしょう。
転職をする際は収入が途切れたり、ブランク期間が長引いたりするのを避けるために、在職中に転職活動を始めるのがおすすめです。会社勤めをしながらの転職活動は時間が限られるため、就職・転職エージェントを利用して仕事を紹介してもらえれば、効率良く進められるでしょう。
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