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転職先は言わないほうが良い?生じるトラブルや知られたときの対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 転職先を聞かれた場合には、たとえ上司でも言わないのが一般的
- 退職前に引き止めや妬みに悩まされる場合があるため、転職先は言わないほうが無難
- 転職先を知られたときは、現在の仕事の不満を言わないよう周りへの配慮を忘れない
- 転職先を言わずに退職するときは、住民税の納付方法を変更するのも一つの手
「転職先を聞かれたら言わないといけない?」「転職先を知られたらどうすれば良い?」とお悩みの方もいるでしょう。上司から転職先を聞かれても、答える必要はありません。しかし、転職先を知られるとトラブルに発展することもあります。このコラムでは、転職先を言うことで起こるトラブルや対処法などについて紹介しているので、転職を検討する方はぜひ参考にしてみてください。
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転職先は言わないほうが良い?
職場の人に転職先の会社を聞かれた場合、報告する義務はありません。相手が上司でも同様ですが、言うのを拒んでいると気まずい雰囲気になり、退職までの仕事に影響する可能性があるので、相手へ十分な配慮をしましょう。
退職理由と状況別の例文を知りたい方は「確実に退職できる理由は?病気・結婚・介護など状況別の例文や伝え方を紹介」をご覧ください。
転職先を話したことでトラブルに発展する可能性がある
転職先を正直に話してしまうと、かえってトラブルになる恐れがあります。転職先が競合他社であった場合には、退職をなかなか認めてもらえなかったり、仲間内で警戒されたりする可能性も。大きなトラブルとしては転職先にクレームが入ったり、ネガティブな情報を流されて内定が取り消しになったりすることもあるようです。
退職は個人の自由ですが、企業にとっては戦力を失う痛手となります。企業にとって自分の退職は損失であるのを忘れず、転職先は軽率に話さないようにしましょう。
退職理由も同様に詳しく話す必要はない
退職理由を聞かれた場合も転職先と同様、基本的に詳しく話す必要はありません。個人的な内容のうえ、報告する義務もないからです。尋ねられた場合は、「一身上の都合で」「家庭の事情で」など、曖昧な言い方にとどめておくと良いでしょう。
転職活動中で退職までに転職先を決めたい方は「転職先が決まってから退職するときの手順とは?伝え方や必要な手続きを解説」のコラムを参考にしてみてください。
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転職先を会社に言わない方法
転職先の会社を聞かれたときの対応は、次の仕事が決まっているかどうかで異なります。以下、状況別におさえましょう。
転職先が決まっていない場合
転職先が決まっていないときは「転職活動中です」「検討中です」というように、退職後も転職活動を続ける旨や、まだ決定していないことを伝えると良いでしょう。続けてどこの会社を受けるのか聞かれた場合は、具体的な企業名を出さず「△△の仕事に関する会社を受けます」と、自分の希望する仕事内容を中心に答えるのが効果的です。
転職先が決まっている場合
転職先が決まっているときは、会社名に触れずに新しい仕事の一部を伝えるのがおすすめです。業界名や業種名、現職との仕事内容の違いなど企業名以外の情報を伝えると良いでしょう。もし、現職の競合他社など皆が知っている企業であれば、あえて自分の担当と異なる事業を伝えるのが効果的です。
どうしてもそれ以上聞かれたときは、「転職先の会社を言わないよう指示されている」と答えるのも一つの手。実際トラブル防止のため、転職先の会社が内定者に指示することもあるようです。
転職先を伝えたくない場合
転職先を伝えたくない場合は、具体的な転職先を伝えず、キャリアの方向性だけを伝えましょう。転職先について詳しく聞かれた場合は、「異業界で新たなキャリアを構築していきます」「働く環境を変えて、新しいことに挑戦したい」などと返し、具体的な企業名や仕事内容を伝えるのは避けます。
転職先を言うことで起こりうる3つのトラブル
転職先を職場の人に言うと、引き止めにあったり妬みの対象になったりといった不利益を被ることもあり得ます。ここでは、転職先を言うことで起こりうる主なトラブルについてまとめました。
転職先を言うことで起こりうるトラブル
- 引き止めや長引く退職交渉に悩まされる
- 現職の同僚から警戒される
- 転職先に迷惑がかかる
1.引き止めや長引く退職交渉悩まされる
優秀な社員かつ転職先が競合他社だった場合には、転職先を上司に伝えると上司から引き止められたり退職交渉が長引いたりすることがあります。
優秀な社員を失うのは企業にとって大きな損失なので、他社に移らないために待遇アップや仕事内容の変更を提案されたり、退職希望日を遅らせたりといった可能性があるでしょう。引き止めを断ってもさらに別の条件を出してきて譲らないなど、なかなか退職を認めてもらえないことも。上司に「別の道に行きたいようだから仕方ない」と思ってもらうために、現職と近い仕事の場合は転職先を伏せておくのが無難です。
退職の切り出し方が分からない方は「退職の切り出し方やタイミングについて解説!ケース別に理由の伝え方も紹介」を参考にしてみてください。
2.現職の同僚から警戒される
同じく転職先が競合他社だった場合、同僚から情報の持ち出しなどを警戒される可能性が高いようです。同僚に一度警戒されてしまうと、引継ぎなどの通常業務においても「何か自分が得をするような情報を得ようとしているのではないか」と思われてしまうもの。
そうすると、うまく業務が回らなくなってしまったり、居心地の悪い思いをすることになってしまったりと、退職日まで辛い気持ちで過ごす可能性があります。
3.転職先に迷惑がかかる
転職先の企業名を明かすと、思わぬ形で転職先に迷惑を掛けてしまうことも。特に転職先がライバル企業だった場合、上司が「うちの社員を引き抜いた」といったクレームを転職先に入れ、そこから大きなトラブルに発展することも実際にあるようです。転職先に迷惑を掛けないよう、ライバル企業の場合は一層の注意が必要になります。
転職先を言ってしまったときの5つの対処法
すでに転職先を職場の人に言ってしまっているなら「現職の不満を口にしない」「近い関係でまだ知らない人に急いで伝える」など、トラブルが起きないようできるだけ配慮しましょう。
ここでは、転職先を言ったあとにするべき対処法5つをご紹介します。
転職先を言ってしまったときの対処法
- 近い関係の人が知らない場合は急いで伝える
- 転職先の話を詳しくしない
- 現職の不満を口にしない
- 備品や情報の管理に細かく気を配る
- 退職の際の合意書を熟読する
1.近い関係の人が知らない場合は急いで伝える
関係が近いにもかかわらず、まだ転職先の話をしていない人がいれば早めに伝えましょう。他の人を通じて転職先を知られると、相手を傷つけたり不信感を抱かせたりして関係が悪化する可能性があります。人間関係を悪くしないために、近い関係の人には人づてに伝わる前に直接話しましょう。
2.転職先の話を詳しくしない
現職の会社では、転職先の話をしないのも大事な配慮です。転職先は皆知っているからとそれ以上ペラペラ話してしまうと、話した内容がトラブルの種になったり「口の軽い人」という印象を抱かれたりする恐れがあるからです。転職先のことは現職の仲間には関係ないので、トラブル防止のためにも話すのは控えましょう。
3.現職の不満を口にしない
現職に不満があっても、退職が決まったら口にしないのがマナーです。現職の職場で働き続ける人たちが聞いたら気分を害する可能性が高く、「もう辞めるから悪口を言っても構わないと思っているのでは」と捉えられてしまうことも。職場の人が不信感を抱かないために、会社や仕事を悪く言うのは避けましょう。
4.備品や情報の管理に細かく気を配る
競合他社への転職の場合、備品や情報の管理には気をつけてください。退職者が転職する際、顧客名簿や取引先の名刺などの情報を持ち出して企業に損害を与える場合があるため、企業は備品や情報の持ち出しに目を光らせています。備品や情報の管理は退職まで怠らないようにしましょう。
5.退職の際の合意書を熱読する
退職するにあたって会社側から合意書の締結を求められた場合は、内容をしっかり読みましょう。退職合意書とは、元従業員が企業に不利益なことをしないために締結する契約書のこと。「競合他社に転職する場合は退職金を減らす」といった内容もあるので、自分に不利なことが書いていないか確認してください。
転職先を言わなくてもバレる理由
転職先を言わなくてもSNSに投稿したり、転職先に共通の友人がいたりする場合は、バレる可能性があります。ここでは、転職先を言わなくてもバレる理由をまとめました。
SNSに投稿する
SNSへの投稿を見られ、転職先がバレる可能性があります。自分だと分かるような内容や企業名などを投稿をしていた場合、検索ですぐに気づかれてしまうことも。また、自身で気をつけていても、同僚が投稿することでバレてしまう場合もあるようです。
転職先を知られたくないときは周囲の人に事情を話し、SNSへ投稿をしないように事前に伝えておきましょう。
共通の友人がいる
同じ業界に共通の友人がいると、転職先がバレてしまう可能性があります。何気ない会話のなかで話題に挙がり、予期せぬ形でバレてしまうことがあるようです。このような事態を回避するのは難しいため、現在の職場を円満退職できるように心掛けましょう。
「転職するなら知っておこう!円満退職の方法とは」のコラムでは、円満退職をするために心掛けることを解説しているので、参考にしてみてください。
転職先を聞かれたときの対処法
転職先を聞かれたときは、「すぐに回答しない」「詳細な情報を伝えない」などを心掛けましょう。ここでは、転職先を聞かれたときの対処法を解説します。
1.すぐに回答しない
転職先を聞かれた際は、「まだ確定していません」と回答を先送りにしましょう。ただし、「転職先が決まっていないのに、なぜ辞めるのか」と引き止めにあう可能性があるため、「新しい環境でステップアップしたい」「異業種に挑戦したい」など、退職理由を聞かれたときの答え方を事前に考えておくのがおすすめです。
2.詳細な情報を伝えない
「地元の関西に戻りたいと思っています」「資格を活かせる仕事をします」など、転職先が特定できない伝え方を心掛けましょう。転職先が特定されることで予期せぬトラブルが起こる恐れもあるため、曖昧な回答を心掛けてください。
3.周囲の人に同じように説明する
円満退職を目指すために、全員へ同じ回答をしましょう。人によって伝える内容を変えると、「信頼されていなかったのか…」などの誤解をまねき、退職前に関係が崩れる恐れがあります。このようなことを回避するために、全員に同じ回答をしましょう。
4.答えられないと言う
「どうしても答えられない事情がありまして…」とはっきり述べることも一つの手です。誠意をもって答えると周囲の人も状況を理解して、踏み込んだ質問をしないように気遣ってくれるでしょう。
5.転職エージェントを利用する
転職先を聞かれて困ったり、退職時に不安なことがあったりするときは、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントでは求人紹介だけでなく、カウンセリングや選考対策、企業とのやり取りまで転職活動を全面的にサポートしてくれるので安心です。また、転職活動の悩みや退職の際の困りごとを聞いて、担当アドバイザーがアドバイスをくれます。転職市場に精通したプロが答えるので、適切な対処法を教えてくれるでしょう。
転職エージェントを利用するメリットが気になる方は「転職エージェントを利用するメリットとは」もあわせてご一読ください。
転職先が知られても慌てず円満な退職を心がけよう
もし現職の職場の人に転職先が知られてしまっても、退職日までは円満な関係を続けられるよう配慮するのが大事です。自分の言動や行動は思ったより意識されているものと考え、細心の注意を払いましょう。これまでお世話になった企業や職場の人々に感謝しつつ、現職での残りの日々を後悔しないよう過ごしてください。若年層に特化した就職・転職サービスのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりにマンツーマンで対応。転職活動の進め方や求人の紹介だけでなく、求職者の悩みにも寄り添います。「円満に退職できるようにアドバイスがほしい」「現在の職場の人にどのように退職理由を伝えたら良いか分からない」とお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。
転職先を言わない方法に関するQ&A
転職先を職場の人に言うかお悩みの方に向けて、よくある質問をまとめました。
上司に転職先を聞かれたら言わなければいけない?
たとえ上司であっても、転職先を言う必要はありません。転職先は個人的な事柄のうえ、報告する義務がないからです。どうしても転職先を聞かれる場合は、企業名は伏せつつ一部の情報に触れるに留めましょう。
「円満退職するための伝え方は?上司に切り出すときの注意点もご紹介」のコラムでは、上司に退職を申し出る際の注意点を解説しているの、あわせて参考にしてみてください。
転職先を言わなくても気まずくならない方法は?
転職先の業界名や業種名だけを伝えたり、「転職先から企業名を出してはいけないと指示されている」と言ったりするのが効果的です。退職までは現職への不満などを口にするのは避け、自分の発言や行動を意識しつつ周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
退職まで気まずい思いをしないためにも「退職までの気まずい雰囲気は、どうやって乗り越える?」のコラムを読んでおくと安心です。
どうすれば転職先を言わないで退職できる?
転職先を知らずに退職するには転職活動を誰にも言わないのが一番ですが、退職手続きで分かってしまうのを避けるため、住民税の納付方法を一時的に変更するのも手です。その場合、天引きではなく自分で納付するか、前職のうちに数ヶ月分まとめて納付するやり方があります。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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