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休職中の転職活動は可能?バレたらどうなる?面接での伝え方や注意点を解説
更新日
この記事のまとめ
- 休職中の転職活動は違法にならないがおすすめしない
- 休職中の転職活動はリスクがあるため復職後か退職後がおすすめ
- 休職中に転職活動をする場合は復職ではない理由を根拠とともに伝える
- 転職を検討しているなら時間のある休職中に自己分析を行おう
休職中に転職活動を検討したとき、「違法性はないか」「バレないか」が気になる方もいるでしょう。結論からいうと、休職中の転職活動は違法ではないものの、リスクがあるためあまりおすすめできません。このコラムでは、休職中の転職活動をおすすめできない3つの理由や転職におすすめのタイミング、転職活動に成功するコツについて解説します。転職活動するか悩んでいる方は参考にしてみてください。
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休職中に転職活動をすることは可能?
休職中に転職活動をすることは可能です。休職中に転職活動するかどうかは個人の判断に委ねられています。
しかし、病気や怪我など、やむを得ない事情から現職に籍を置いた状態で仕事から離れているのが「休職」です。現在の勤め先に復職することを前提に休んでいる状態のため、休職期間に転職活動するのはあまりおすすめできません。
休職中の転職活動は違法ではない
法律には休職中の転職活動への規定はなく、憲法で職業選択の自由も定められているため、休職中の転職活動は違法ではありません。
ただし、前述したように休職期間中の転職活動はできるだけ控えるのが無難です。その理由を次項の「休職中に転職活動するのはおすすめできない4つの理由」で詳しく解説します。
勤務先の就業規則に注意
休職中の転職活動は違法ではありませんが、就業規則によって「休職中の転職」を制限している場合があるので、注意が必要です。就業規則を無視して転職活動をすると、後々トラブルになってしまう可能性があります。
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休職中に転職活動するのはおすすめできない4つの理由
休職中の転職活動は違法ではないものの、「休職」の目的や理由を考えると積極的に行うべきではありません。転職活動を行うことで復職に影響が出ることもあるでしょう。
休職中に転職活動するのはおすすめできない理由
- 健康状態が悪化する恐れがある
- 応募先の面接担当者に疑問に思われる
- 現職とのトラブルに発展する恐れがある
- 場合によっては内定取り消しになる可能性もある
1.健康状態が悪化する恐れがある
休職中は働けない不安や焦りから「早く仕事を探さないと」と考えてしまいがちです。しかし、心身の体調を崩したことで休職している場合、万全でない状態で転職活動すると健康状態が悪化する恐れがあります。
休職する理由の多くは、病気や怪我などの治療に専念するため。もう大丈夫と独断で判断し転職を進めてしまえば、ストレスが多い環境に身を置いたことが原因で、また体調が悪化する可能性もあります。完治するまでは医師の指示に従って療養に専念しましょう。
2.応募先の面接担当者に疑問に思われる
休職中であることを伝えて転職活動した場合、採用側が納得できる理由を伝えられないと採用は難しくなります。多くの採用担当者は、「体調が安定しない状態で問題なく働けるのだろうか?」「なぜ元の職場に復職しないのだろうか?」と懸念を抱くためです。
応募者本人が支障はないとアピールしても、採用担当者として全面的に信頼するのは難しいでしょう。
3.現職とのトラブルに発展する恐れがある
休職中に転職活動をすると、現職の会社とトラブルになる恐れがあります。
会社が休職を認める目的は、社員が万全の状態で仕事に取り組めるようにするためです。復帰して働くことを期待していた会社としては、休職期間に転職活動していたと知れば快く思わないケースのほうが多いでしょう。
仮に復帰した後に転職する場合、短期間であっても復帰して働いたという事実があれば、現職で頑張ろうとした誠意が伝わり、円満に退職できる可能性が高まります。そのためにも、転職活動はできるだけ復帰後に行ったほうが良いでしょう。
4.場合によっては内定取り消しになる可能性もある
求職理由が業務に支障を来すほどの重大な事柄であるにも関わらず、応募先の企業に隠していたり、虚偽の申告を行ったりしていた場合は、発覚した際に内定取り消しになる恐れがあります。
「職場とのすり合わせが必要な理由で休職したとき」で後述するように、通常通りの業務を行うのが困難な場合は、きちんと応募先に伝えたうえですり合わせを行いましょう。
休職中はどう過ごすべきか悩んでいる方は「休職中のおすすめの過ごし方を紹介!休んでいる間の給料についても解説」をチェックしてみてください。復職・転職したい場合の対処法や休職中のよくある悩みについても解説しています。
休職中に転職活動したほうが良い場合もある
転職活動は休職中にしないほうが無難ですが、体調不調になった原因が勤め先にある場合は転職活動を始めても良いでしょう。
労働環境に明らかな問題があるなら、休職中の転職もやむを得ません。長時間労働やパワハラによるストレスで体調不良になり休職した場合は、体調が回復し復職しても同じことの繰り返しになってしまう可能性が高いからです。もし仕事ができるくらいまで体調が回復しているのであれば、無理のない範囲で転職活動を始めましょう。
休職中の転職活動が応募先にバレることはある?
休職中に転職活動する際「あえて伝える必要はない」「隠しておけばバレない」と考える方もいるでしょう。しかし入社後の手続きを通して、転職活動をしたことが会社にバレることがあります。
ここからは、休職中の転職活動が応募先にバレる理由を詳しく見ていきましょう。
源泉徴収票の年間給与額からバレる
休職中に転職活動したことが源泉徴収票によってバレる場合があります。
源泉徴収票とは年末調整に必要な書類で、会社から支払われた給与の合計と控除された社会保険料や所得税の金額がわかるものです。休職期間中の収入は必然的に少なくなるため、入社後に提出した源泉徴収票に記載されている年間与額から転職活動をしたことが発覚してしまう場合があります。
住民税の納税額からバレる場合もある
企業に所属している正社員は基本的に住民税が給与から天引きされます。住民税の金額は前年の所得で算出しているため、不自然なほど納税額が少ないと休職の可能性を疑われるかもしれません。
傷病手当の申請や健康診断でバレる
休職中の転職活動は、傷病手当の申請や健康診断でバレることがあります。
転職先で休職時の症状が悪化・再発した際は、傷病手当の申請手続きで過去の傷病手当について照会するため、休職していたことがバレる場合もあるでしょう。
また、入社後の健康診断の際に、これまでの病歴などから発覚する可能性もあります。
SNSへの投稿や休職中の会社の同僚の話などでバレる
転職活動についてSNSに投稿していたり、会社の同僚に話していたりする場合は、間接的に情報が漏れて職場の人にバレてしまう可能性があります。休職は復職が前提になっており、病気や健康上の問題であればそれを回復させることに専念するのが義務です。どうしても休職中に転職活動する際は、現職に可能な限り疑念を持たれないように進めましょう。
休職中であることを応募先に伝えたほうが良い場合
転職中であることを応募先に伝えるのは義務ではありませんが、「休職中の転職活動が応募先にバレることはある?」で述べたように、後から分かってしまう可能性があるため、基本的に伝えることをおすすめします。特に下記のような場合は、トラブル防止のためにも伝えたほうが良いでしょう。
面接で確認されたとき
面接で現在の就業状況を確認された場合は、隠さず休職中であることを伝えましょう。休職中であるにも関わらず事実と違う就業状況を伝えてしまうと、後から発覚した際に内定取り消しやトラブルに発展する恐れがあります。面接で聞かれた際は、正直に現在の状況を答えましょう。
休職期間が長いとき
休職期間が長い場合は、応募先に休職中であることを伝えたほうが良いでしょう。「源泉徴収票の年間給与額からバレる」でも解説したように、休職期間が長期だと給与の合計や所得税の金額などから発覚する可能性があります。
休職の事実を伝えずに後から分かると不信感を持たれてしまう恐れがあるため、事前に伝えたうえで企業に判断を委ねるのが無難でしょう。
応募先がリファレンスチェックを行っているとき
応募先がリファレンスチェックを行っていることが分かっている場合も、休職中であることを伝えましょう。
リファレンスチェックとは、前職の関係者に応募者の勤務態度やスキル、人柄などを確認する調査のことです。「個人情報保護法 第二十七条」により、応募者への事前確認と合意を得なければならず、無断で行うことはできません。
リファレンスチェックで休職していることが応募先に伝わる可能性が高いため、応募先から打診をされた場合は事前に伝えておくのが無難でしょう。
参照元
e-Gov 法令検索
個人情報の保護に関する法律
職場とのすり合わせが必要な理由で休職したとき
「病気で行える業務の範囲に制限がある」「家族の介護で働ける時間が限られている」など、職場とすり合わせをする必要があることで休職した場合は、事前に伝えておきましょう。伝えないままでいると、入社できても業務に支障を来す可能性があるからです。
企業によっては時短勤務などで対応してもらえる可能性もあるので、すり合わせが必要な理由で休職した場合は応募先にきちんと説明しましょう。
休職中であることを伝える場合の例文
ここでは、選考で休職中であることを伝える場合の例文を、履歴書と面接に分けて紹介します。以下を参考に、どのように伝えるか考えていきましょう。
履歴書に記載する場合
「202○年3月~7月 病気療養のため休職(現在は完治しており、業務に支障はありません)」
面接で伝える場合
「私は3月から現在まで病気療養のため、休職していました。人手不足で月60時間以上の残業や毎週の休日出勤が続いており、あまり休める日がありませんでした。その結果、心身の調子を崩してしまい、病院でうつ病と診断を受け、休職することとなりました。休職期間中のことを振り返ってみると、無理をせず労働環境改善のための提案をしていくべきだったと思います。御社は社員が積極的に意見や提案ができる制度を設けているので、活用してともに効率的に業務を進めていけるよう貢献していきたいと考えています」
休職中の転職活動を成功させるための4つのコツ
休職中の転職活動に違法性はないため、実施すること自体は問題ありません。しかし、前述したように応募先企業に懸念を抱かれる可能性は高いため、「なぜ休職中に転職活動をしているのかを正直に伝える」「復職ではなく転職する目的を根拠とともに示す」といった対応がポイントになるでしょう。
休職中の転職活動を成功させるためのコツ
- 嘘はつかず正直に答える
- 転職を選ぶ理由はできるだけ客観的に示す
- 無理のない範囲で転職活動する
- 応募先の企業でどのように活躍できるかアピールする
1.嘘はつかず正直に答える
休職中の転職活動を成功させるには、まず嘘をつかないことが大切です。
「休職中の転職活動は違法ではない」でも述べたように、休職中の転職活動が法律上問題になることはありませんが、応募先の企業は「きちんと仕事ができる状態なのか?」「信頼に足る人物なのか?」という点を気にしています。
そのため、面接で嘘をつくと確実に評価が下がり、それを理由に内定を取り消されてしまう可能性も。転職活動してもよいのか問われたときには「休職中に転職活動しなければならない理由」をはっきりと伝えることで誠実な印象を伝えやすくなります。
今後の業務の遂行に問題がないことをしっかりと伝える
応募先が気になるのは、休職に至った理由とその状態です。休職の原因となった理由が解決していなければ、十分な力を発揮することは難しいため、採用を見送られる可能性も。「定期的に受診している」「健康管理の対策をしている」など、現在は支障なく働ける状態であることを転職企業に理解してもらうことが大切です。
2.復職ではなく転職を選ぶ理由はできるだけ客観的に示す
本来、休職は復帰を前提としているため、転職する理由を相手が納得する理由とともに伝える必要があります。
「毎日3時間の残業が当たり前になっており、それを理由に体調を崩して休職した」「危険な現場にもかかわらず管理体制が行き渡っておらず、現場で怪我をして休職した」など、転職を選択した理由を客観的に示しましょう。
現職への配慮も忘れないようにしよう
休職中に転職活動をする際は、現職への配慮も忘れないようにしましょう。SNSに書き込む、同僚や上司に話すなどの行動で、休職中に転職活動をしていることが知られないよう注意が必要です。転職活動をしていることを現職の人が知ったら、良く思われない可能性が高いでしょう。周囲に不安を与えないためにも、転職活動をしていることを公言しないのが賢明です。
3.休職中は無理のない範囲で転職活動する
休職中は無理をするとさらに体調が悪化する恐れがあります。自分では「大丈夫」と思っていても採用担当者に敬遠される可能性もゼロではありません。しっかり体調を整えてから転職活動をはじめましょう。
「休職中に転職活動をしたいけどなかなか踏み出せない」と悩んでいるのであれば、転職エージェントに相談するのがおすすめ。転職のプロならではの視点から、的確なアドバイスがもらえるはずです。
4.応募先の企業でどのように活躍できるかアピールする
休職中の転職活動では、応募先の企業でどのように活躍できるか具体的にアピールしましょう。
休職中であることを必要以上に気にせず、現職での経験や自分の強みを踏まえて応募先の企業に貢献していける人材だと伝えることが大切です。企業側に「自社で活躍してくれそう」という印象を与えられれば、休職中であっても不利になる可能性は低いでしょう。
休職中以外で転職活動を始めるタイミング
休職中の転職活動にはバレるリスクがあるため、開始するタイミングは「復職後」「退職後」がおすすめです。ここからは復職後に転職活動を開始する場合、退職後に転職活動を開始する場合それぞれのメリットとデメリットを解説します。
復職後に転職活動を行う
復職後に転職活動するメリットは以下のとおりです。
- ・休職中に転職活動することによるリスクがない
- ・業務に支障なく働けることを転職先にアピールできる
- ・焦らずに自分のペースで転職活動を進めていける
しかし、仕事をしながら転職活動する場合は、思うように時間がとれない可能性もあります。「時間が取れない」点は、事前に考慮しておくべきデメリットといえるでしょう。
退職後に転職活動を行う
退職後に転職活動する場合のメリットは以下のとおりです。
- ・日程の融通が利きやすいため転職活動に集中できる
- ・休職理由=退職理由となり、転職先企業への説明をスムーズにおこなえる
ただし、転職活動が長引けば、経済面での不安は大きくなるでしょう。さらに仕事が決まらない期間が長くなると、面接で不利になるリスクもあります。
休職後の転職活動についてさらに詳しく知りたい方は「休職後の転職は不利?タイミングと就職成功のポイントを解説」もチェックしてみてください。成功のコツも分かりやすく解説しています。
【アンケート調査】転職活動の情報収集の方法は?
「若者しごと白書2024(p.35)」によると、18歳から29歳の正社員の転職活動の情報収集として、「求人サイトや転職サイト」「企業のホームページ」「転職関連のイベントに参加」などが挙げられています。また、就職・転職エージェントから情報収集している方も回答者の22.7%いて、メジャーな選択肢の一つです。休職中に転職の情報収集をしたいという方は、一度エージェントを利用してみるのも良いでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
休職中には転職活動に向けた準備をしよう
働いていると時間を取ることはなかなか難しいですが、休職中はゆとりがあるため時間を有効に使えます。求人情報をみる、興味のある企業や職種の情報収集するといった準備を進めておけば、復職または退職後の転職活動がスムーズに進みやすくなるでしょう。
また自分を客観的に見つめ直し「自分は何がしたいのか」「休職に至った理由」などをじっくり考えることで本当にしたい仕事が見つかることもあります。休職中は自己分析ができる貴重な時間として有効に使いましょう。
復職後に転職を検討しているなら、休職中からエージェントに相談しておくのがおすすめ。時間があるうちにカウンセリングや自己分析を済ませておけば、復職後の転職活動がスムーズに行なえます。また、担当者に具体的な転職の希望時期を伝えておけば、それに合わせてスケジューリングしてくれるので、忙しくても満足できる転職活動が行えるでしょう。
相談先のエージェントで悩んでいるなら、ハタラクティブを利用してみませんか?
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休職中の転職活動に関するQ&A
最後に、休職中の転職活動に関する疑問についてQ&A方式で解決します。
休職中の転職活動は違法ですか?
違法ではありません。
休職中であっても転職活動は認められているものの、信用問題も重要です。
自分が置かれているものや人間関係、社会人としてどのような段取りで行動することが正しいのかをきちんと判断するよう心掛けましょう。休職中の転職活動については、「休職中の転職活動は違法ではない」もチェックしてみてください。
休職中にハローワークは利用できますか?
利用できます。
ハローワークは在職中・休職中などに関わらず、誰でも利用できる公共職業安定所です。ハローワークでは求人検索をはじめ、就職相談や職業訓練の紹介、失業保険の手続きなどがあります。詳しい解説や利用する流れについては、「ハローワークで相談できる内容は?利用方法や失業保険の受給方法も紹介」もぜひチェックしてみてください。
内定をもらった後の連絡はどうしたらいい?
選考中に休職中であることが伝えられず、内定をもらった後に連絡することになった場合は、話さなかった理由を伝えたうえで謝罪をしましょう。また、現在は業務に支障がない状況であることもあわせて伝えておきます。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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