発表させていただきます、は何が間違っているのか?

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この記事のまとめ

  • 「させていただく」は、相手から許可を受ける行為に対して使う
  • 早退は上司の許可をもらうので、「早退させていただきます」は正しい
  • 会社のプレゼンで「発表させていただきます」というのは誤用
  • 「させていただく」がふさわしくない場面では、「いたします」を使おう
  • 「ご覧になられる」「社長様」は間違った敬語表現

敬語は間違った使い方をすると、相手に違和感を与えることがあります。
中でも「~させていただきます」の使い方を誤っている社会人は多いので、注意が必要。
今回のコラムでは「させていただく」の正しい使い方と、よくある敬語の間違いをまとめました。

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◆「させていただく」の使い方

そもそも「させていただく」とは、「させてもらう」の謙譲表現。
文部科学省では、「させていただく」という表現について、「自分側が行うことを、相手側又は第三者の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」ものとしています。

ですから例えば、「早退させていただきます」というのは正しい言い方。早退は上司に許可をとった上での行為ですし、早退したいのは自分なので、早退することで自分側が恩恵を受けているといえます。
一方で、会社のプレゼンなどで「発表させていただきます」と言うのは誤用といえます。そのような場面での発表は誰かの許可を必要とするものではなく、特に自分が恩恵を受けるわけではないからです。
「挨拶させていただきます」というのも、普通挨拶には許可が必要でないため誤用でしょう。ただ、「ご挨拶させていただきます」はという表現は慣習化しているので、その場の雰囲気や相手に合わせるのが良いかもしれません。

参照元:文化庁- 敬語の指針 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf

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◆「いたします」と使い分けよう!

「させていただく」が多用される背景には「相手に対してより丁寧な表現を使いたいから」という心理があります。しかし、さきほどの正しい用法を踏まえると、どんな場面でも使えるわけではありませんし、使い方を間違えると過度にへりくだった印象になってしまいます。
そんな時は、「いたします」を使って表現の幅を広げましょう。さきほどの「発表させていただきます」であれば、「発表いたします」と言い換えられます。
ただし、相手の許可が必要になことに対して「いたします」と言い切ると、無礼と取られる可能性あり。敬語はその時の状況を意識した上で使い分けることが大切です。

◆敬語の使い方に注意!

尊敬語と謙譲語の使い分けのミスや二重敬語など、気づかないうちに間違った敬語を使っていませんか?
二重敬語とは、1つの単語に2つ以上の敬語を重ねてしまうことで、敬語表現としては誤用とされています。以下が二重敬語の例です。

・「拝見させていただきます」
・「ご覧になられる」
・「おっしゃられる」
・「お承りました」
・「社長様」

謙譲語である「拝見」に、さらに謙譲語の「させていただく」を重ねた「拝見させていただきます」は間違い。
「社長様」は何が二重になっているの?と思うかもしれませんが、役職を示す語は言葉そのものに敬意が含まれているので、様を重ねる必要はありません。
二重敬語は「丁寧に表現しなければ…」という気持ちから使ってしまう人が多いですが、まわりくどい印象を与えることや、「慇懃無礼!」と思われることがあるので気をつけましょう。

普段はそこまで意識していなくても、就職や転職活動中は言葉づかいがマナーの一環として評価されます。あまりにも間違った敬語を使っていると、「常識がない」と判断されるかもしれません。
言葉づかいをはじめ、求職活動中のマナーに自信がない方はハタラクティブまでご相談ください。ハタラクティブは若年層の就職支援に特化したエージェントで、書類添削から面接対策、企業との交渉まであらゆる場面であなたの仕事探しをバックアップいたします。
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