「すみません」と「すいません」の違いは?ビジネスに適した謝罪方法を解説「すみません」と「すいません」の違いは?ビジネスに適した謝罪方法を解説
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「すいません」は口語表現で、正しい表現は「すみません」
「すみません」と「すいません」は、普段から何気なく使っている言葉です。しかし、どちらが正しい表現か分からずに使っている人もいるでしょう。ビジネスシーンでは、間違った言葉遣いはマナー違反になるだけではなく、仕事ができるのか不安視される要因にもなり得ます。このコラムでは「すみません」と「すいません」をはじめ、間違えやすい表現を詳しく解説。ビジネスにふさわしい日本語表現を確認しましょう。
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監修者:後藤祐介キャリアコンサルタント
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
「すみません」が正解!「すいません」は話し言葉
結論から言うと、正しい日本語は「すみません」です。「すいません」は、言葉を口に出して発音する際に「み」と「ま」が連続して言いづらいため、発音しやすいように崩れた「話し言葉(口語表現)」となります。ビジネスシーンにおいては、正しい「すみません」をベースに使うよう意識しましょう。
なぜ「すいません」と言ってしまうの?
「すみません」は、もともと「済む(物事が終わる、心が晴れる)」という動詞の否定形である「済みません」が語源です。「自分の心が済まない(申し訳ない)」という気持ちを表しています。それが日常会話の中で、よりスムーズに発音できるよう「すいません」へと変化して定着したと考えられています。
メールやメッセージなどで「すいません」と書くのはNG!
「すいません」はあくまで言いやすく崩した発音に過ぎないため、メールやビジネスチャットなどの「文字」で打つのはマナー違反です。友人同士のLINEなどであれば問題ありませんが、ビジネス文書や目上の人へのメールでは、必ず正しい表記である「すみません(または後述するより丁寧な敬語)」を使用しましょう。
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「すみません」が持つ3つの意味
「すみません」は日常生活で頻繁に使われる非常に便利な言葉ですが、大きく分けて「謝罪」「感謝」「呼びかけ・依頼」という3つの異なる意味を持っています。1つの言葉で複数の役割を果たすため、文脈に合わせてどのような意図で使われているかを理解しておくことが大切です。以下で、それぞれの意味と具体的な使い方を、例文とともに確認していきましょう。
謝罪を表す場合
最も一般的な使い方は、自分の非を認めて相手に謝る「謝罪」の意味合いです。自分のミスや相手に迷惑をかけてしまった際に、申し訳ないという気持ちを伝えるために使用されます。
・「確認が遅れてしまい、すみません」
・「すみません、すぐに修正して提出いたします」
日常的な軽いお詫びには適していますが、あくまでカジュアルな表現です。重大なミスをしてしまった場合や、ビジネスシーンで上司・取引先へ謝罪する場合にはふさわしくないので注意しましょう。
感謝を表す場合
「すみません」は、相手の気遣いや親切に対する「感謝」を伝える際にも使われます。これは「わざわざ私のために手間をかけさせてしまって申し訳ない(ありがたい)」という、お詫びと感謝が入り交じった日本特有の奥ゆかしい表現です。
・「(落とし物を拾ってもらって)すみません、助かりました」
・「重い荷物を手伝っていただいてすみません」
相手の思いやりに感謝する場面ですが、ビジネスの場においては「ありがとうございます」とポジティブな言葉で明確にお礼を伝えるほうが好印象を与えられるでしょう。
呼びかける・依頼する場合
相手に声をかけるときの「クッション言葉」や、何かを軽くお願いする際の「依頼」のフレーズとしても使用されます。相手の時間を奪うことへの配慮や、「恐れ入ります」というニュアンスが含まれています。
・「すみません、少し道を教えていただきたいのですが」
・「すみません、この書類にサインをお願いできますか」
街中で見知らぬ人に声をかけたり、飲食店で店員さんを呼んだりするときによく使われます。職場で上司に声をかける際は、「今、少々お時間よろしいでしょうか」などに言い換えるとスマートです。
英語ではすべて言葉が分かれている
日本語では、「すみません」や「すいません」が謝罪、感謝、依頼の場面で使われますが、英語ではそれぞれ異なる言葉で表現されます。
- ・謝罪:「I’m sorry」
・感謝:「Thank you」
・依頼:「Excuse me」
英語では、これらの意味が明確に区別されているため、場面に応じて適切な表現を使うことが重要です。一方、日本語では一つの言葉で多くの意味を持たせる文化があり、「すみません」一つでさまざまなシチュエーションをカバーできる点が特徴といえます。
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ビジネスシーンでは「すみません」の使用も控えるのが無難
就活や転職を始めビジネスシーンで謝罪する際は、「すみません」ではなく「申し訳ありません」「申し訳ございません」を使いましょう。
前項でも解説したように、「すみません」には複数の意味が含まれます。感謝の言葉として「すみません」と使うこともあれば、誰かを呼び止める際に「すみません」という場合も。汎用性が高く幅広いシーンで使える反面、ビジネスの場で使用する言葉としてはふさわしくないといえるでしょう。
上司や取引先には「申し訳ございません」を使う
ビジネスにおいて自分のミスや不手際を謝罪する際は、「すみません」ではなく「申し訳ございません」または「申し訳ありません」を使用するのが基本です。「申し訳ない(弁解の余地がない)」という強い反省の意を示す言葉であり、目上の方やクライアントに対する誠実な謝罪として最も適しています。
また、同じく謝罪の言葉である「ごめんなさい」もビジネスではNGです。漢字で「御免なさい(どうか許してください)」と書くように、相手に許しを請うニュアンスや甘えが含まれるため、不快感を与えてしまう恐れがあります。ビジネスでの謝罪は、まずは「申し訳ございません」を使うよう統一しておくと安心です。
【シーン別】「すみません」の便利な言い換えフレーズ集
「すみません」は謝罪・感謝・依頼など多くの意味を持つ便利な言葉ですが、それゆえにビジネスでは「少しカジュアルで軽い印象」を与えてしまうことがあります。以下の言い換え表現をマスターし、シーンに合わせて使い分けましょう。
謝罪したいときの言い換え
上司や取引先に謝罪する際、「すみません」や「ごめんなさい」は敬意が含まれないためNGです。言い換えとしては、以下の3つが適切といえます。
・「申し訳ございません」または「申し訳ありません」
最も標準的で正しい謝罪の表現です。
・「ご迷惑(お手数)をおかけいたしました」
相手の手間を取らせてしまった際のお詫びとして添えると、より丁寧な印象になります。
感謝を伝えたいときの言い換え
「(わざわざ来てくれて)すみません」など、お礼の代わりに使ってしまいがちですが、ビジネスではポジティブな感謝の言葉に言い換えるのが適切です。
・「ありがとうございます」または「感謝申し上げます」
素直に感謝を伝える基本の表現です。
・「恐縮です」または「恐れ入ります」
「自分にはもったいないほどの配慮をいただき、ありがたいです」というへりくだった感謝を伝える際に非常に便利です。
依頼や声かけをしたいときの言い換え
「すみませんが、〇〇をお願いします」と依頼する際は、相手への配慮を示す「クッション言葉」に置き換えると、角が立たず円滑なコミュニケーションになります。
・「恐れ入りますが」または「お手数をおかけいたしますが」
相手に何か作業をお願いする際の前置きとして使います。
・「少々よろしいでしょうか」
上司に質問や相談をする際、「すみません」と声をかける代わりに使用するとスマートです。
まとめ
正しい日本語は「すみません」ですが、ビジネスシーンではややカジュアルな印象を与えてしまうので、適切な言葉に言い換えることをおすすめします。相手に敬意を示すためにも、謝罪の「申し訳ございません」をはじめ、感謝や依頼などシーンに合わせた適切な言葉への言い換えをマスターし、社会人としての信頼アップにつなげましょう!
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「すみません」や「すいません」の使い方に関するQ&A
ビジネスシーンや就職活動では、言葉遣いが印象を大きく左右します。特に「すみません」や「すいません」は、謝罪・感謝・依頼などさまざまな場面で使われますが、適切な表現を選ばないと、相手にカジュアルな印象を与えてしまうことも。面接やメールでの言葉遣いに不安がある方は、Q&Aを参考にして、より丁寧な表現を身につけましょう。
面接で「すみません」と言ってしまいました。印象は悪いですか?
「すみません」は敬意を含まないため、面接での使用には適しておらず、「ビジネスマナーを身に付けていない」と評価される可能性があります。
「すいません」「ごめんなさい」も親しい間柄向けの表現なので避けましょう。目上の人には「申し訳ありません」「申し訳ございません」を使うのが適切です。また、謝罪の必要がない場面で「すいません」を使う癖がある人は要注意です。初対面の人に声をかける際や感謝を伝える場面では、「ありがとうございます」など適切な表現に言い換えましょう。基本的な面接マナーは以下のコラムを参考にしてみてください。
就職活動のメールで「すみません」を使っても大丈夫ですか?
就活のメールでは、「すみません」よりも「申し訳ございません」や「お手数をおかけして申し訳ございません」といった表現を使うのがおすすめです。たとえば、面接の日程変更をお願いする際には、「すみませんが~」ではなく「恐れ入りますが、日程変更をお願いできますでしょうか」とすると、より丁寧になります。企業へメールするときのマナーは以下のコラムでも紹介しているため、あわせてチェックしてみてください。
「すみません」を多用しすぎると悪い印象を与えますか?
何かと「すみません」と言いすぎると、自信がないように見えたり、ビジネスシーンでは頼りなく思われたりする可能性があるので、避けることをおすすめします。謝罪が必要なときは「申し訳ございません」、感謝の場面では「ありがとうございます」、依頼のときは「恐れ入りますが」と適切に使い分けることを意識しましょう。ビジネスシーンでの敬語の使い方について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご一読ください。